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保健医療学学会創立10周年記念に際して(PDF)

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保健医療学雑誌 10 (10 周年特集号) 115

保健医療学学会創立 10 周年記念に際して

保健医療学学会 前会長

関西福祉科学大学

名誉教授 渡辺正仁

学会を立ち上げようと相談したのは,私が新 設されたばかりの大阪保健医療大学に在職中 のことでした.初代会長となった作業療法学科 の中山教授,理学療法学科の石倉教授と共に大 学教員の業績を上げるために学会を作ろう,大 学の紀要ではなく,将来的に多くの仲間が集ま って切磋琢磨し合える学会にしようと相談し たのが始まりでした.学会を立ち上げ,次いで 機関紙を邦文と欧文の両方で発行する事にな りました.振り返れば,よくやったものだと思 います.資金も人もない状態で,全くの一から でした. 出来るだけ多くの,特にこれから研究を始め る若手の研究者を育てる学会にしたい.従って, 会費も安くしたい.当時でも 3000 円の会費は 安かったと思います.機関紙もお金がかからな いようにオンラインジャーナルにしようという 事になりました.先ずは会則を作成し,学会誌 の日本版と欧文版の投稿規定も作成しました. ホームページの作成も何もかも手作りでした. 教員みんなが知り合いの先生方に声をかけ, 何とか第一回の学術集会を大阪保健医療大学 で開催できた時の喜びは忘れられません.関西 の医療関係の教職員や学生が集まって,互いの 向上を目指して頑張ろうという趣旨に賛同し て下さった方が意外に多かったことは驚きで, これは今後伸びていくに違いないと確信でき た時でもありました. 研究は1つの大学の中で「井の中の蛙」のよ うでは伸びない.若い研究者には積極的に発表 してもらい,ベテラン研究者は教育的な指導を 心がける.そして,より大きな,将来的には国 際学会や国際雑誌に発表できる研究者を育て たい.そして,その力を教育に生かしていい学 生を育て,リハビリテーションの水準向上に寄 与する.おこがましい考えだったとは思います が,その理念が実を結びつつあるように感じま す.初代,中山会長の後任として,2 代目の会 長に就任してからも,若手の先生方が会を引っ 張ってくれました. 今では学会誌も海外を含め,多くの方が投稿 してくれるまでになりました.リハビリテーシ ョンの水準が上がり,多くの優秀な研究者が育 っています.この学会が,初心を忘れず,多く の新しい研究者を今後も育てていってくれる ことを願っています.

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