帝塚山大学現代生活学部子育て支援センター紀要 第2号
生駒市の子育て支援事業「サンデーひろば」におけるボランティア学生の学び 岡澤 哲子
生駒市の子育て支援事業「サンデーひろば」における
ボランティア学生の学び
Student Learning Acquired through Child-Raising
Support Program “Sunday Hiroba” of Ikoma City
岡澤 哲子*
Tetsuko Okazawa 本研究は、地域の子育て支援事業である生駒市の事業「サンデーひろば」への学生派遣に際し て、ボランティア・スタッフとして継続的な学生の参加を促進する手だてと、参加した学生にど のような学びの特徴があるのかを明確にすることを目的とした。参加した学生が毎回の事業後に 記入した振り返りシートの分析結果から、学生の継続的参加を促進する手立てとして、ボランティ ア活動内容の魅力を高め、活動の中で学生が主体的に目標や役割をもつことが必要であり、自己 評価をする比較対象に出会える多くの体験すなわち年間継続参加と 4 年間継続参加をすること が親子への理解や関わり方の視点に関する深い学びにつながると考察された。 1.はじめに 生駒市と帝塚山大学は平成 17 年 10 月から学市連携の協定を結んでいる。その協定のもと、 生駒市の子育て支援事業のひとつとして実施している「サンデーひろば」に帝塚山大学のボラン ティア学生が継続参加してきた。平成 26 年度からは保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の養成を 教育の軸としているこども学科の学生だけの参加となっている。そのため、生駒市の保護者の子 育て力向上とその支援という目的と、こども学科の子育て支援者の養成という目的が合致したと ころにこの事業のねらいが絞られてきている。 「サンデーひろば」は、4 月を除いた月に 1 回おおむね第 1 日曜日の午前中に 2 時間開催され る年間 11 回のプログラムである。市民対象のチラシは図 1 の通りである。対象は就学前の子ど もとその保護者等である。生駒市立中保育園の保育施設を利用し、園庭での戸外遊びや、保育室 での室内遊びを楽しむことができる。戸外には、砂場・ブランコ・すべり台等の遊具があり、室 内には、大きいブロックやぬいぐるみなどのおもちゃが準備されている。スタッフは、生駒市の 保育士・保健師・看護師がおり、保護者が子育てに関する相談もできるように配慮されている。 そこに帝塚山大学の学生がボランティアとして参加している。また帝塚山大学こども学科の教員 も参加している。申込み不要で無料のため気軽に参加できる。参加者は、母親とこども、父親と 子ども、両親と子ども、祖母と子ども、祖父母と子ども、など様々である。子どもは 3 歳未満 の未就園児が多いが、3 歳から 5 歳の就学前の子どもや小学校低学年の子どもも参加することも ある。図 2 の配布資料を基にサンデーひろばの説明と参加を促す生駒市の職員によるボランティア 学生募集の説明会があり、それに学生が申し込みをしてボランティア登録者としての手続きがな される。ボランティア学生は毎月全員が参加するわけではなく登録者の中で希望者が参加する。 ボランティア学生は、保育士等が見守る中、戸外、室内での自由遊びの時間に子どもたちの遊び が広がるような関わりを行ったり、保護者の方と子どもと共に遊んだりする。そして、自由遊び の後は保育室内での共通遊びがあり、その時間の指導案作成と保育は主に生駒市の保育士が行う が学生が実施する月も設けてある。 図 1 市民向けチラシ 図 2 説明会の配布資料 そして、終了後のミーティングでは生駒市スタッフからの指導時間が設けられている。このよ うに、この類の事業での学生の学びを促進する条件の一つとして竹之下ら(2011)が述べる「有 能で理解ある広場スタッフの介在」を「サンデーひろば」は持っており、学生が子育て支援に関 する体験ができる環境が整えられていると考えられる。 しかし、例年 1 年次では多くの学生が登録するが、学年が上がるにつれて再登録しない学生 が増えていく現象が見られる。また、第 1 回目の 5 月から夏休みまでの前期期間中は参加人数 が多いが、10 月以降は前期に比べると参加人数は半分ほどになり、そこから徐々に減少していく。 その参加者の変動の要因としては、学生の興味関心の変化、進路の変化、時間割、学外実習や定 期試験等の大学行事の日程等が考えられる。しかし、子育て支援へのボランティア参加は継続す ることでより主体的な学びになると考えられるので(岡澤ら、2016)、できるだけ継続的な参加 が促進されるような手だてを探ること、またサンデーひろばでの体験から学生がどのように何を 学ぶのかを明確にすることが必要である。そこで本研究は、サンデーひろばにボランティア・ス タッフとして継続的参加を促進する手だてと、参加した学生がどのように何を学んでいくのかを 明確にすることを目的とした。 て の 手 続 き が な さ れ る 。 ボ ラ ン テ ィ ア 学 生 は 毎 月 全 員 が 参 加 す る わ け で は な く 登 録 者 の 中 で 希 望 者 が 参 加 す る 。 ボ ラ ン テ ィ ア 学 生 は 、 保 育 士 等 が 見 守 る 中 、 戸 外 、 室 内 で の 自 由 遊 び の 時 間 に 子 ど も た ち の 遊 び が 広 が る よ う な 関 わ り を 行 っ た り 、 保 護 者 の 方 と 子 ど も と 共 に 遊 ん だ り す る 。 そ し て 、 自 由 遊 び の 後 は 保 育 室 内 で の 共 通 遊 び が あ り 、 そ の 時 間 の 指 導 案 作 成 と 保 育 は 主 に 生 駒 市 の 保 育 士 が 行 う が 学 生 が 実 施 す る 月 も 設 け て あ る 。 図 1 市 民 向 け チ ラ シ 図 2 説 明 会 の 配 布 資 料 そ し て 、 終 了 後 の ミ ー テ ィ ン グ で は 生 駒 市 ス タ ッ フ か ら の 指 導 時 間 が 設 け ら れ て い る 。 こ の よ う に 、こ の 類 の 事 業 で の 学 生 の 学 び を 促 進 す る 条 件 の 一 つ と し て 竹 之 下 ら( 2011) が 述 べ る 「 有 能 で 理 解 あ る 広 場 ス タ ッ フ の 介 在 」 を 「 サ ン デ ー ひ ろ ば 」 は 持 っ て お り 、 学 生 が 子 育 て 支 援 に 関 す る 体 験 が で き る 環 境 が 整 え ら れ て い る と 考 え ら れ る 。 し か し 、 例 年 1 年 次 で は 多 く の 学 生 が 登 録 す る が 、 学 年 が 上 が る に つ れ て 再 登 録 し な い 学 生 が 増 え て い く 現 象 が 見 ら れ る 。 ま た 、 第 1 回 目 の 5 月 か ら 夏 休 み ま で の 前 期 期 間 中 は 参 加 人 数 が 多 い が 、 10 月 以 降 は 前 期 に 比 べ る と 参 加 人 数 は 半 分 ほ ど に な り 、 そ こ か ら 徐 々 に 減 少 し て い く 。 そ の 参 加 者 の 変 動 の 要 因 と し て は 、 学 生 の 興 味 関 心 の 変 化 、 進 路 の 変 化 、 時 間 割 、 学 外 実 習 や 定 期 試 験 等 の 大 学 行 事 の 日 程 等 が 考 え ら れ る 。 し か し 、 子 育 て 支 援 へ の ボ ラ ン テ ィ ア 参 加 は 継 続 す る こ と で よ り 主 体 的 な 学 び に な る と 考 え ら れ る の で( 岡 澤 ら 、2016)、で き る だ け 継 続 的 な 参 加 が 促 進 さ れ る よ う な 手 だ て を 探 る こ と 、 ま た サ ン デ ー ひ ろ ば で の 体 験 か ら 学 生 が ど の よ う に 何 を 学 ぶ の か を 明 確 に す る こ と が 必 要 で あ る 。 そ こ で 本 研 究 は 、 サ ン デ ー ひ ろ ば に ボ ラ ン テ ィ ア ・ ス タ ッ フ と し て 継 続 的 参 加 を 促 進 す る 手 だ て と 、 参 加 し た 学 生 が ど の よ う に 何 を 学 ん で い く の か を 明 確 に す る こ と を 目 的 と し た 。
2.方法 1) 時期と対象:平成 27 年度の 11 回のサンデーひろばに参加した帝塚山大学登録学生 41 名(1 年 18 名、2 年 16 名、3 年 7 名:46 名登録中不参加の学生 5 名) 2)振り返りシート:毎回のボランティア終了後に振り返りシート(図 3)に記入を求めた。 図 3 振り返りシート 3.結果と考察 1)サンデーひろばの内容 平成 27 年度のサンデーひろばは、5 月から 3 月までの全 11 回開催された。9 時 30 分から受 け付けを開始し、戸外または室内での自由遊びの後、10 時 50 分頃から、共通遊びとして保育 士または学生が手遊びやふれあい遊び、絵本やエプロンシアター、パネルシアター等のお話、体 操、製作等の企画を行い、11 時 30 分ごろ終了とした。親子を見送った後、片付とそうじをした。 その後ミーティング(反省会)を行い生駒市のスタッフの指導助言があった。その後振り返りシー 2.方 法 1)時 期 と 対 象:平 成 27 年 度 の 11 回 の サ ン デ ー ひ ろ ば に 参 加 し た 帝 塚 山 大 学 登 録 学 生 41 名 ( 1 年 18 名 、 2 年 16 名 、 3 年 7 名 : 46 名 登 録 中 不 参 加 の 学 生 5 名 ) 2) 振 り 返 り シ ー ト : 毎 回 の ボ ラ ン テ ィ ア 終 了 後 に 振 り 返 り シ ー ト ( 図 3) に 記 入 を 求 め た 。 図 3 振 り 返 り シ ー ト 3.結 果 と 考 察 1) サ ン デ ー ひ ろ ば の 内 容 平 成 27 年 度 の サ ン デ ー ひ ろ ば は 、 5 月 か ら 3 月 ま で の 全 11 回 開 催 さ れ た 。 9 時 30 分 か ら 受 け 付 け を 開 始 し 、戸 外 ま た は 室 内 で の 自 由 遊 び の 後 、10 時 50 分 頃 か ら 、共 通 遊 び と し て 保 育 士 ま た は 学 生 が 手 遊 び や ふ れ あ い 遊 び 、 絵 本 や エ プ ロ ン シ ア タ ー 、 パ ネ ル シ 「サンデーひろば」学生ボランティア 振り返りシート 学籍番号 氏名 男 ・ 女 【本日の自分の目標】 【本日の感想】 【本日の活動内容概略】 前半 後半 【本日関わった親子】・・・わかる範囲でよい・子どもの年齢等の書き方はどれを選んでもいい ★子ども: 歳 ヶ月 性別 男児 ・ 女児 (○をつけてください) 子ども: 歳 ヶ月 性別 男児 ・ 女児 (○をつけてください) 子ども:年長・年中・年少(○をつけてください)男児 ・女児(○をつけてください) 子ども:( )年生 男児 ・女児(○をつけてください) ★保護者:母親・父親・両親・祖母・祖父・祖父母 (○をつけてください) 【振り返り】 1 から 12 までの問いに対して 当てはまる 1~6 の番号を〇で囲んでください 非 常 に よ く で き た か な り で き た や や で き た や や で き な か っ た か な り で きなか っ た 全 く で き な か っ た 1 本日の目標としたこと 1 2 3 4 5 6 2 子どもの興味や関心を理解すること 1 2 3 4 5 6 3 子どもの年齢にそって遊ぶこと 1 2 3 4 5 6 4 子どもの言うことばを理解すること 1 2 3 4 5 6 5 子どもに対してことばかけをすること 1 2 3 4 5 6 6 子どもと視線を合わせてコミュニケーションをとること 1 2 3 4 5 6 7 子どもの目線にあわせたかかわりをすること 1 2 3 4 5 6 8 子どものしている行動の意味をよみとること 1 2 3 4 5 6 9 子どもと積極的にかかわること 1 2 3 4 5 6 10 保護者と会話すること 1 2 3 4 5 6 11 子どもと楽しいかかわりをすること 1 2 3 4 5 6 12 子どもに対してその場にあった援助をすること 1 2 3 4 5 6 月 日
トに記入をした。各月の内容は次の通りである。 (1)5 月の内容 保育士企画による共通遊びは、導入としてふれあい遊びを行い、緊張をほぐしたり、雰囲気を 和らげたりした。そして、紐通しや布絵本などで手、指を使った遊びを行った。最後に「はらぺ こあおむし」のペープサートでお話を楽しみ集中する時間を作り、落ち着いて活動を終えた。 (2)6 月の内容 保育士と学生が共同で企画した。初めに学生が、導入で梅雨の話をし「あめふりくまのこ」の 歌を歌いながら、ペープサートも同時に楽しんだ。次に、手作り大型絵本「てるてるぼうず」の 読み聞かせをした。続いて保育士が、大型絵本「ぴょーん」の読み聞かせ、「バナナくん体操」、 エプロンシアター「アンパンマンとおおきなにんじん」を行った。さらに、食育の簡単な取り組 みについても話をすることで、保護者にとって学びあるものとなるような工夫をした。帰り際に は、学生が事前に作成してきた「おりがみかえるくん」をプレゼントとして渡し、次回にも期待 を持てるようにして終えた。 (3)7 月の内容 学生企画として、外遊びからの気分整理のための「がりがりかき氷」の手遊びをし、親子遊び 「ぴったんこゲーム」を通して親子で触れ合い遊びを楽しんだ。みんなで「きらきらぼし」を歌い、 絵本「ふうせんくまくん」の読み聞かせをした。最後に、製作あそび「たなばたの吹き流し」を 作って遊んだ。全体を通して、7 月の行事である七夕を知り、季節を感じられるように計画した。 (4)8 月の内容 保育士企画により、導入で「あたま かた ひざ ポン」「ペンギンさんのやまのぼり」「さか ながはねて」「だるまさんが転んだ」「ばすにのって」「きゅうりもみ」の手遊びや触れ合い遊び を行った。次に、パネルシアター「しゃぼんだまとばせ」を行った。 (5)9 月の内容 保育士企画により、ふれあい遊び「おはようげんき」「だるまさんがころんだ」「かまきりマッサー ジ」を通し戸外での活動から室内での活動に切り替えられるように気分整理をした。体を動かす 遊び「まわせまわせ体操」「ばななくん体操」とおはなしシアター「さんびきのこぶた」を行った。 (6)10 月の内容 保育士企画により、「幸せなら手をたたこう」を行い、「どんぐりころころ」「おおきなくりの きのしたで」「むすんでひらいて」「いっぽんばしこちょこちょ」「つんつんつん とんとんとん」 などの手遊びやふれあい遊びを行った。次に学生手作りのおもちゃを数種類紹介し一緒に遊ん だ。 (7)11 月の内容 保育士企画により、おはようのうた「みんなでおはよう」「ひとりじゃないさ」を歌った。次 に秋の歌「どんぐりころころ」「大きな栗の木のしたで」「まつぼっくり」をテンポを速くしたり 遅くしたりして歌った。そして、パネルシアターの導入として「おやゆび こゆび」「げんきいっ ぱい ハイポーズ」「たこやきくんと たいやきくん」を行い、パネルシアター「あきのかばん」 「ポンポンポケット」「こんこんこんなかお」を行った。親子のふれあい遊び「UFOがやってき た」「ひっつきもっつき」「せとぎわ」の後、パネルシアター「かきの木マン ~モモリーヌ姫を 助けるの巻~」を行った。
(8)12 月の内容 学生企画により、「からだがピアノになっちゃいました」のふれあい遊びで気分整理を行った。 クリスマス気分を味わえるように、靴下の手品、ハンドベル演奏(「あわてんぼうのサンタクロー ス」、「ジングルンベル」を歌った。次にパネルシアター「森のクリスマス」を行った後、学生が 扮装したサンタクロースが登場してプレゼントを渡した。そして、そのプレゼントに製作として 親子でシールを貼って終了した。 (9)1 月の内容 保育士企画により、手遊び「アンパンマンがおでかけ」「ハッピーバースデイアンパンマン」「大 阪にはうまいもんが」「りんごころころ」「おおきくなったらなにになる」を行った。そして人数 が多くても見やすい大型絵本「ぴょーん」の読み聞かせ、エプロンシアター「大きなかぶ」を行っ た。 (10)2 月の企画 保育士企画により、手遊び「ぱん!ぱん!ぱん!」「しょうぼうじどうしゃ」「おやつたーべよ」、 リズム遊び「ぷりぷりロックンロール」を行った。そして、パネルシアター「アンパンマンのは てなれっしゃ」、ふれあい遊びで「おにぎりギュっぎゅっぎゅっ」「おもちつき」「いらっしゃいまっ せ」を行った。そして最後に大型絵本「ぞうくんのさんぽ」の読み聞かせを行った。 (11)3 月の企画 保育士企画として、手遊び「とんとんとん アンパンマン」「パン工場がありました」「りんご ころころ」を行い、親子で楽しめるふれあい遊び「くっついた」「UFOがとんできた」「バスに のって」を行った。次にエプロンシアター「まあるいたまご」を行った。 2)参加者数の変化 平成 27 年度の参加家庭数と学生参加者の変化を図 4 に示した。 図 4 参加家庭数と参加学生数の変化 初回から 7 月までは家庭数も学生数も多いが、8 月 9 月にかけて減少した。10 月が最高の参 加家庭数であり、天候の良い秋には多く、寒くなると減り、温かくなるにつれて増えてくる傾向 を示している。しかし、参加学生数は秋から特に大幅に増えることはなかった。8 月と 9 月は、 大学の前期定期試験と夏季休暇、学外実習が減少の原因であると考えられる。2 月は後期定期試 パ ネ ル シ ア タ ー「 あ き の か ば ん 」「 ポ ン ポ ン ポ ケ ッ ト 」「 こ ん こ ん こ ん な か お 」を 行 っ た 。 親 子 の ふ れ あ い 遊 び 「 U F O が や っ て き た 」「 ひ っ つ き も っ つ き 」「 せ と ぎ わ 」 の 後 、 パ ネ ル シ ア タ ー 「 か き の 木 マ ン ~ モ モ リ ー ヌ 姫 を 助 け る の 巻 ~ 」 を 行 っ た 。 ( 8) 12 月 の 内 容 学 生 企 画 に よ り 、「 か ら だ が ピ ア ノ に な っ ち ゃ い ま し た 」の ふ れ あ い 遊 び で 気 分 整 理 を 行 っ た 。ク リ ス マ ス 気 分 を 味 わ え る よ う に 、靴 下 の 手 品 、ハ ン ド ベ ル 演 奏(「 あ わ て ん ぼ う の サ ン タ ク ロ ー ス 」、「 ジ ン グ ル ン ベ ル 」 を 歌 っ た 。 次 に パ ネ ル シ ア タ ー 「 森 の ク リ ス マ ス 」 を 行 っ た 後 、 学 生 が 扮 装 し た サ ン タ ク ロ ー ス が 登 場 し て プ レ ゼ ン ト を 渡 し た 。 そ し て 、 そ の プ レ ゼ ン ト に 製 作 と し て 親 子 で シ ー ル を 貼 っ て 終 了 し た 。 ( 9) 1 月 の 内 容 保 育 士 企 画 に よ り 、手 遊 び「 ア ン パ ン マ ン が お で か け 」「 ハ ッ ピ ー バ ー ス デ イ ア ン パ ン マ ン 」「 大 阪 に は う ま い も ん が 」「 り ん ご こ ろ こ ろ 」「 お お き く な っ た ら な に に な る 」を 行 っ た 。 そ し て 人 数 が 多 く て も 見 や す い 大 型 絵 本 「 ぴ ょ ー ん 」 の 読 み 聞 か せ 、 エ プ ロ ン シ ア タ ー 「 大 き な か ぶ 」 を 行 っ た 。 ( 10) 2 月 の 企 画 保 育 士 企 画 に よ り 、 手 遊 び 「 ぱ ん ! ぱ ん ! ぱ ん ! 」「 し ょ う ぼ う じ ど う し ゃ 」「 お や つ た ー べ よ 」、リ ズ ム 遊 び「 ぷ り ぷ り ロ ッ ク ン ロ ー ル 」 を 行 っ た 。 そ し て 、パ ネ ル シ ア タ ー 「 ア ン パ ン マ ン の は て な れ っ し ゃ 」、ふ れ あ い 遊 び で「 お に ぎ り ギ ュ っ ぎ ゅ っ ぎ ゅ っ 」「 お も ち つ き 」「 い ら っ し ゃ い ま っ せ 」を 行 っ た 。そ し て 最 後 に 大 型 絵 本「 ぞ う く ん の さ ん ぽ 」 の 読 み 聞 か せ を 行 っ た 。 ( 11) 3 月 の 企 画 保 育 士 企 画 と し て 、 手 遊 び 「 と ん と ん と ん ア ン パ ン マ ン 」「 パ ン 工 場 が あ り ま し た 」 「 り ん ご こ ろ こ ろ 」 を 行 い 、 親 子 で 楽 し め る ふ れ あ い 遊 び 「 く っ つ い た 」「 U F O が と ん で き た 」「 バ ス に の っ て 」を 行 っ た 。次 に エ プ ロ ン シ ア タ ー「 ま あ る い た ま ご 」を 行 っ た 。 2) 参 加 者 数 の 変 化 平 成 27 年 度 の 参 加 家 庭 数 と 学 生 参 加 者 の 変 化 を 図 4 に 示 し た 。 0 10 20 30 40 50 60 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 参加家庭数 参加学生数 図 4 参 加 家 庭 数 と 参 加 学 生 数 の 変 化
験、3 月は春季休暇や学外実習があった。しかし、参加家庭数が多く良い機会であるのに、特に 大学行事等の影響がないと思われる 10 月や 11 月で参加学生が大幅に増えなかった。その要因 を明確にする必要があると考えられる。 3)振り返りシートの分析 図 3 の自己評価シートの 12 の設問の回答合計を参加回数で割った平均を、個人自己評価得点 として算出した。算出前にシート内の 6 段階評価の数字を変換して算出した(1 → 6、2 → 5、 3 → 4、4 → 3、5 → 2、6 → 1)。統計処理は SPSS Statistics 22 を用いた。 (1)学年別自己評価得点の比較 学年別の自己評価得点を示した(図 5)。一要因分散分析の結果、有意差があり(F(2) = 3.841、 p < .05)、多重比較の結果 1 年生と 2 年生の間に 1%水準で有意差があった。すなわち、1 年生 より 2 年生の方が自己評価得点は高かった。3 年生は 2 年生より自己評価得点が低かったが、有 意差はなかった。 学外の子育て支援事業に参加した学生の学年別自己評価の違いに関して、小山ら(2013)は、 1 年次に比べて 2 年次に平均値が低くなる項目の中で「保育の基盤」の観点のうち「保育の視点 の学び」「題材判断の視点」に有意差があったと述べている。本研究の質問事項と小山ら(2013) の質問事項は異なっているが、小山ら(2013)の結果と異なり、本研究では 2 年次に自己評価 得点が高くなった。本研究の対象者の 2 年生では、まだ保育の基盤に関する力不足に気づけず 自己を過大評価している可能性がある。また、本研究では 3 年生は保育所実習や教育実習(幼 稚園・小学校)での実習を終えた学生もいることから、実習前後の自己評価の変化を示した伊藤 (2016)の研究と同様、できなかったことや自分への課題を見出すことができるようになるため、 自己評価得点が 2 年生より低くなったのではないかと考えられる。 図 5 学年別自己評価得点の比較 (2)参加回数別自己評価得点の比較 参加回数別の自己評価得点を示した(図 6)。統計処理では、1 回参加、8 回参加、9 回参加者 は 1 名であったので多重比較を可能にするために分析対象から除外した。一要因分散分析の結果、 有意差はなかった。 初 回 か ら 7 月 ま で は 家 庭 数 も 学 生 数 も 多 い が 、 8 月 9 月 に か け て 減 少 し た 。 10 月 が 最 高 の 参 加 家 庭 数 で あ り 、 天 候 の 良 い 秋 に は 多 く 、 寒 く な る と 減 り 、 温 か く な る に つ れ て 増 え て く る 傾 向 を 示 し て い る 。 し か し 、 参 加 学 生 数 は 秋 か ら 特 に 大 幅 に 増 え る こ と は な か っ た 。8 月 と 9 月 は 、大 学 の 前 期 定 期 試 験 と 夏 季 休 暇 、学 外 実 習 が 減 少 の 原 因 で あ る と 考 え ら れ る 。2 月 は 後 期 定 期 試 験 、3 月 は 春 季 休 暇 や 学 外 実 習 が あ っ た 。し か し 、参 加 家 庭 数 が 多 く 良 い 機 会 で あ る の に 、 特 に 大 学 行 事 等 の 影 響 が な い と 思 わ れ る 10 月 や 11 月 で 参 加 学 生 が 大 幅 に 増 え な か っ た 。 そ の 要 因 を 明 確 に す る 必 要 が あ る と 考 え ら れ る 。 3) 振 り 返 り シ ー ト の 分 析 図 3 の 自 己 評 価 シ ー ト の 12 の 設 問 の 回 答 合 計 を 参 加 回 数 で 割 っ た 平 均 を 、個 人 自 己 評 価 得 点 と し て 算 出 し た 。算 出 前 に シ ー ト 内 の 6 段 階 評 価 の 数 字 を 変 換 し て 算 出 し た( 1→ 6、 2→ 5、 3→ 4、 4→ 3、 5→ 2、 6→ 1)。 統 計 処 理 は SPSS Statistics 22 を 用 い た 。 ( 1) 学 年 別 自 己 評 価 得 点 の 比 較 学 年 別 の 自 己 評 価 得 点 を 示 し た ( 図 5)。 一 要 因 分 散 分 析 の 結 果 、 有 意 差 が あ り ( F(2) = 3.841、p< .05)、多 重 比 較 の 結 果 1 年 生 と 2 年 生 の 間 に 1% 水 準 で 有 意 差 が あ っ た 。す な わ ち 、1 年 生 よ り 2 年 生 の 方 が 自 己 評 価 得 点 は 高 か っ た 。3 年 生 は 2 年 生 よ り 自 己 評 価 得 点 が 低 か っ た が 、 有 意 差 は な か っ た 。 学 外 の 子 育 て 支 援 事 業 に 参 加 し た 学 生 の 学 年 別 自 己 評 価 の 違 い に 関 し て 、 小 山 ら ( 2013) は 、 1 年 次 に 比 べ て 2 年 次 に 平 均 値 が 低 く な る 項 目 の 中 で 「 保 育 の 基 盤 」 の 観 点 の う ち「 保 育 の 視 点 の 学 び 」「 題 材 判 断 の 視 点 」に 有 意 差 が あ っ た と 述 べ て い る 。本 研 究 の 質 問 事 項 と 小 山 ら ( 2013) の 質 問 事 項 は 異 な っ て い る が 、 小 山 ら ( 2013) の 結 果 と 異 な り 、 本 研 究 で は 2 年 次 に 自 己 評 価 得 点 が 高 く な っ た 。 本 研 究 の 対 象 者 の 2 年 生 で は 、 ま だ 保 育 の 基 盤 に 関 す る 力 不 足 に 気 づ け ず 自 己 を 過 大 評 価 し て い る 可 能 性 が あ る 。ま た 、 本 研 究 で は 3 年 生 は 保 育 所 実 習 や 教 育 実 習 ( 幼 稚 園 ・ 小 学 校 ) で の 実 習 を 終 え た 学 生 も い る こ と か ら 、 実 習 前 後 の 自 己 評 価 の 変 化 を 示 し た 伊 藤 ( 2016) の 研 究 と 同 様 、 で き な か っ た こ と や 自 分 へ の 課 題 を 見 出 す こ と が で き る よ う に な る た め 、 自 己 評 価 得 点 が 2 年 生 よ り 低 く な っ た の で は な い か と 考 え ら れ る 。 50.2 54.7 51.9 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 1年生 2年生 3年生 図 5 学 年 別 自 己 評 価 得 点 の 比 較
1 回しか参加していない 1 名の学生の自己評価が低いのは、2 年生になって初めて参加した学 生であったので、不安を大きく抱いているためだと考えられる。2 回だけ参加の学生の自己評価 得点は高いが、3 回参加の学生から 5 回参加の学生に向けて高くなる、しかし、6 回から参加回 数が増えるにしたがって、自己評価平均が低くなっている。この結果は、川瀬ら(2009)の継 続した事業に参加した学生の自己評価が最終的に高まったという結果と異なる。異なる理由は、 川瀬ら(2009)が対象としている事業への学生の参加が希望者ではなく、継続して同じ学生が 参加しているからではないかと考えられる。本研究の対象である事業「サンデーひろば」では、 参加が希望者のみである。サンデーひろばにおける多数回参加の学生の自己評価平均が低くなっ ていく理由として、次のことが考えられる。参加回数を重ねるごとに視野が広くなり、評価の比 較対象が広がってくるからではないか。生駒市の様々なスタッフや上級生と自己を比較すること により、自分ができなかったことが見えるようになったのではないか。すなわち、はじめは自己 を過大評価しているが、様々な体験を通して、自己を適切に評価できるようになったと考えられ る。川瀬ら(2009)が対象としている事業のように、今後学生が毎回参加できる手立てを設定 すれば、自己の力不足への気づき終わらず、本当に自己評価を高めるところまで達することがで きるのかもしれないと考える。 図 6 参加回数別自己評価得点 (3)最も参加回数が多い学生の事例分析 最も参加回数が多かった A(1 年生)の自己評価を分析した。月ごとの質問別の A の自己評価 を表 1 に示した。考察しやすいようにシート内の 6 段階評価の数字を変換して考察した(1 → 6、 2 → 5、3 → 4、4 → 3、5 → 2、6 → 1)。 A は、問 10「保護者と会話すること」の変動が特徴的である。保護者と会話することに対し て A は、初回には「3:ややできなかった」とし、9 月には自己最低の「1:全くできなかった」、 10 月は「5:かなりできた」、2 月に再び「3:ややできなかった」と回答している。A は 5 月に は「子どもたちの楽しんでもらう」という目標をもっていたが、6 月には「いろいろな子どもと かかわる」「保護者の方ともかかわる」という目標をもっていた。しかしそれができないでいた。 そのため 10 月には親子と会話が初めにできる受付の役割を選択した。そこで保護者とのスムー ( 2) 参 加 回 数 別 自 己 評 価 得 点 の 比 較 参 加 回 数 別 の 自 己 評 価 得 点 を 示 し た( 図 6)。 統 計 処 理 で は 、 1 回 参 加 、 8 回 参 加 、 9 回 参 加 者 は 1 名 で あ っ た の で 多 重 比 較 を 可 能 に す る た め に 分 析 対 象 か ら 除 外 し た 。 一 要 因 分 散 分 析 の 結 果 、 有 意 差 は な か っ た 。 1 回 し か 参 加 し て い な い 1 名 の 学 生 の 自 己 評 価 が 低 い の は 、2 年 生 に な っ て 初 め て 参 加 し た 学 生 で あ っ た の で 、不 安 を 大 き く 抱 い て い る た め だ と 考 え ら れ る 。2 回 だ け 参 加 の 学 生 の 自 己 評 価 得 点 は 高 い が 、3 回 参 加 の 学 生 か ら 5 回 参 加 の 学 生 に 向 け て 高 く な る 、し か し 、6 回 か ら 参 加 回 数 が 増 え る に し た が っ て 、自 己 評 価 平 均 が 低 く な っ て い る 。こ の 結 果 は 、 川 瀬 ら ( 2009) の 継 続 し た 事 業 に 参 加 し た 学 生 の 自 己 評 価 が 最 終 的 に 高 ま っ た と い う 結 果 と 異 な る 。 異 な る 理 由 は 、 川 瀬 ら ( 2009) が 対 象 と し て い る 事 業 へ の 学 生 の 参 加 が 希 望 者 で は な く 、 継 続 し て 同 じ 学 生 が 参 加 し て い る か ら で は な い か と 考 え ら れ る 。 本 研 究 の 対 象 で あ る 事 業 「 サ ン デ ー ひ ろ ば 」 で は 、 参 加 が 希 望 者 の み で あ る 。 サ ン デ ー ひ ろ ば に お け る 多 数 回 参 加 の 学 生 の 自 己 評 価 平 均 が 低 く な っ て い く 理 由 と し て 、 次 の こ と が 考 え ら れ る 。 参 加 回 数 を 重 ね る ご と に 視 野 が 広 く な り 、 評 価 の 比 較 対 象 が 広 が っ て く る か ら で は な い か 。 生 駒 市 の 様 々 な ス タ ッ フ や 上 級 生 と 自 己 を 比 較 す る こ と に よ り 、 自 分 が で き な か っ た こ と が 見 え る よ う に な っ た の で は な い か 。 す な わ ち 、 は じ め は 自 己 を 過 大 評 価 し て い る が 、 様 々 な 体 験 を 通 し て 、 自 己 を 適 切 に 評 価 で き る よ う に な っ た と 考 え ら れ る 。 川 瀬 ら ( 2009) が 対 象 と し て い る 事 業 の よ う に 、 今 後 学 生 が 毎 回 参 加 で き る 手 立 て を 設 定 す れ ば 、 自 己 の 力 不 足 へ の 気 づ き 終 わ ら ず 、 本 当 に 自 己 評 価 を 高 め る と こ ろ ま で 達 す る こ と が で き る の か も し れ な い と 考 え る 。 48.0 53.8 50.9 52.4 54.6 52.4 49.4 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 図 6 参 加 回 数 別 自 己 評 価 得 点 ( 3) 最 も 参 加 回 数 が 多 い 学 生 の 事 例 分 析 最 も 参 加 回 数 が 多 か っ た A( 1 年 生 )の 自 己 評 価 を 分 析 し た 。月 ご と の 質 問 別 の A の 自 己 評 価 を 表 1 に 示 し た 。 考 察 し や す い よ う に シ ー ト 内 の 6 段 階 評 価 の 数 字 を 変 換 し て 考 察 し た ( 1→ 6、 2→ 5、 3→ 4、 4→ 3、 5→ 2、 6→ 1)。
ズな会話ができたことから自己評価を高めたと考えられる。また A は、子どもに関しての質問 で、問 5「子どもに対してことばがけをすること」問6「子どもと視線を合わせてコミュニケー ションをとること」、問 11「子どもと楽しい会話をすること」の自己評価が高い。特に 6 月と 7 月の自己評価得点が高い。6 月と 7 月は学生企画の共通遊び時間があり、とくに A は 7 月の共 通遊びでキーボードを弾く役割をこなしたことが子どもとの関わりでの自己評価を高める要因で あったのではないかと考えられる。また 12 月は、A が共通遊びでの司会進行を行い、「うまく話 をまとめて司会をすることができなかった」と感想を書いていることから、自己評価得点が低く なっていると考えられる。A の事例から、参加する際に目標を持つこと、何かの役割を担うこと が自己評価に関わりがあるのではないかと考えられる。 4.まとめ 本研究は、地域の子育て支援事業である生駒市の事業「サンデーひろば」への学生派遣に際し て、ボランティア・スタッフとして継続的な学生の参加を促進する手だてと、参加した学生にど のような学びの特徴があるのかを明確にすることを目的とした。参加した学生が毎回の事業後に 記入した振り返りシートの分析結果として、年度後半に学生参加数が減少すること、1 年生より 2 年生の自己評価が有意に高く 3 年生では自己評価が低くなること、参加回数が多くなると自己 評価が低くなること、活動に目標や役割を主体的にもつことが自己評価に影響することが得られ た。これらのことから、学生の継続的参加を促進する手立てとして、ボランティア活動内容の魅 力を高め、活動の中で学生が主体的に目標や役割をもつことが必要であり、自己評価をする比較 対象に出会える多くの体験すなわち年間継続参加と 4 年間継続参加をすることが親子への理解 や関わり方の視点に関する深い学びにつながると考察された。 参考文献 伊藤美加:保育実践が保育者の自己評価に及ぼす影響、京都光華女子大学京都光華女子大学短期大学部研究 紀要、54、pp.157-163、2016-12 川瀬隆千:学生サポーター事業のプログラム評価、宮崎公立大学人文学部紀要、16-1、pp.45-62、2009-3 小山優子・福井一尊・白川浩:「ほいくまつり」活動を通じた保育者養成の意義(Ⅱ)-保育学科 1・2 年生 の自己評価に関する比較検討から-、島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要、51、pp.15-22、2013-3 岡澤 哲子・清水 益治:事業へのボランティア参加学生の学びについて、帝塚山大学現代生活学部子育て支援 センター紀要、1、pp.49-54、2016-3 A は 、 問 10「 保 護 者 と 会 話 す る こ と 」 の 変 動 が 特 徴 的 で あ る 。 保 護 者 と 会 話 す る こ と に 対 し て A は 、初 回 に は「 3: や や で き な か っ た 」と し 、9 月 に は 自 己 最 低 の「 1: 全 く で き な か っ た 」、 10 月 は 「 5 : か な り で き た 」、 2 月 に 再 び 「 3 : や や で き な か っ た 」と 回 答 し て い る 。 A は 5 月 に は 「 子 ど も た ち の 楽 し ん で も ら う 」と い う 目 標 を も っ て い た が 、 6 月 に は 「 い ろ い ろ な 子 ど も と か か わ る 」「 保 護 者 の 方 と も か か わ る 」と い う 目 標 を も っ て い た 。し か し そ れ が で き な い で い た 。そ の た め 10 月 に は 親 子 と 会 話 が 初 め に で き る 受 付 の 役 割 を 選 択 し た 。 そ こ で 保 護 者 と の ス ム ー ズ な 会 話 が で き た こ と か ら 自 己 評 価 を 高 め た と 考 え ら れ る 。ま た A は 、子 ど も に 関 し て の 質 問 で 、問 5 「 子 ど も に 対 し て こ と ば が け を す る こ と 」問 6「 子 ど も と 視 線 を 合 わ せ て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と る こ と 」、 問 11「 子 ど も と 楽 し い 会 話 を す る こ と 」 の 自 己 評 価 が 高 い 。 特 に 6 月 と 7 月 の 自 己 評 価 得 点 が 高 い 。6 月 と 7 月 は 学 生 企 画 の 共 通 遊 び 時 間 が あ り 、と く に A は 7 月 の 共 通 遊 び で キ ー ボ ー ド を 弾 く 役 割 を こ な し た こ と が 子 ど も と の 関 わ り で の 自 己 評 価 を 高 め る 要 因 で あ っ た の で は な い か と 考 え ら れ る 。 ま た 12 月 は 、 A が 共 通 遊 び で の 司 会 進 行 を 行 い 、「 う ま く 話 を ま と め て 司 会 を す る こ と が で き な か っ た 」と 感 想 を 書 い て い る こ と か ら 、自 己 評 価 得 点 が 低 く な っ て い る と 考 え ら れ る 。A の 事 例 か ら 、参 加 す る 際 に 目 標 を 持 つ こ と 、 何 か の 役 割 を 担 う こ と が 自 己 評 価 に 関 わ り が あ る の で は な い か と 考 え ら れ る 。 4.ま と め 本 研 究 は 、 地 域 の 子 育 て 支 援 事 業 で あ る 生 駒 市 の 事 業 「 サ ン デ ー ひ ろ ば 」 へ の 学 生 派 遣 に 際 し て 、 ボ ラ ン テ ィ ア ・ ス タ ッ フ と し て 継 続 的 な 学 生 の 参 加 を 促 進 す る 手 だ て と 、 参 加 し た 学 生 に ど の よ う な 学 び の 特 徴 が あ る の か を 明 確 に す る こ と を 目 的 と し た 。 参 加 し た 学 生 が 毎 回 の 事 業 後 に 記 入 し た 振 り 返 り シ ー ト の 分 析 結 果 と し て 、 年 度 後 半 に 学 生 参 加 数 が 減 少 す る こ と 、1 年 生 よ り 2 年 生 の 自 己 評 価 が 有 意 に 高 く 3 年 生 で は 自 己 評 価 が 低 く な る こ と 、 参 加 回 数 が 多 く な る と 自 己 評 価 が 低 く な る こ と 、 活 動 に 目 標 や 役 割 を 主 体 的 に も つ こ と が 自 己 評 価 に 影 響 す る こ と が 得 ら れ た 。 こ れ ら の こ と か ら 、 学 生 の 継 続 的 参 加 を 促 進 す る 手 立 て と し て 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 内 容 の 魅 力 を 高 め 、 活 動 の 中 で 学 生 が 主 体 的 に 目 標 や 役 割 を も つ こ と が 必 要 で あ り 、 自 己 評 価 を す る 比 較 対 象 に 出 会 え る 多 く の 体 験 す な わ ち 年 間 継 続 参 加 と 4 年 間 継 続 参 加 を す る こ と が 親 子 へ の 理 解 や 関 わ り 方 の 視 点 に 関 す る 深 い 学 び に つ な が る と 考 察 さ れ た 。 参 考 文 献 伊 藤 美 加 : 保 育 実 践 が 保 育 者 の 自 己 評 価 に 及 ぼ す 影 響 、 京 都 光 華 女 子 大 学 京 都 光 華 女 子 大 学 短 期 大 学 部 研 究 紀 要 、 54、 pp.157-163、 2016-12 表 1 最 も 参 加 回 数 が 多 か っ た 学 生 A の 自 己 評 価 問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10 問11 問12 合計 5月 3 4 3 3 4 4 3 4 3 3 4 4 42 6月 4 5 5 5 5 5 5 4 5 4 5 4 56 7月 4 4 4 5 5 5 5 4 4 4 5 4 53 8月 4 4 4 5 4 5 4 4 3 2 4 3 46 9月 4 4 4 3 4 4 4 4 4 1 5 4 45 10月 4 4 4 4 5 5 4 4 4 5 4 4 51 12月 3 4 4 4 4 5 4 3 3 4 4 3 45 1月 4 4 4 4 5 5 5 4 5 3 5 4 52 2月 4 4 4 3 5 4 4 4 5 3 5 4 49 合計 34 37 36 36 41 42 38 35 36 29 41 34 平均49 表1 最も参加回数が多かった学生 A の自己評価
竹之下 典祥・馬見塚 珠生:学生地域子育て支援ひろばへの参加による心理的変化の質的調査研究- SCAT 法 導入による実習体験過程の理論的仮説生成の試み-、京都文教短期大学研究紀要、50、pp.70 - 81、 2011 本研究は、「サンデーひろば」に 1 年生から 4 年生まで熱心に参加した岡澤ゼミの河盛雪鈴さ んが 2016 年度卒業研究としてまとめたデータを基に、筆者が再分析し検討を加えたものです。 彼女の継続的活動に対して、記して尊敬の念を表します。