情報処理にみる使用機器に依存する教育効果
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(2) 小 さ く少 な くな る こ とか ら、 教 育 を 受 け る年 齢 が 重 要 な 要 素 で あ る こ とを 数 量 的 に 示 した 。 しか し、情 報 処 理 に 必 要 な 技 能 を 短 時 間 に 向 上 させ 、 よ り効 果 的 な 教 育 を 行 うた め に は 、 さ らに 複 雑 な 要 素 も存 在 す る こ とが 予 想 され る。 例 え ば 、 情 報 処 理 教 育 を行 う環 境 問 題 な どで あ る。 特 に 使 用 す る コ ン ピュー タの 種 類 や 性 能 な どは 、 検 討 す る必 要 が あ る と思 わ れ る。 そ こで 本 報 で は 、 今 日の コ ン ピュー タ 技 術 の め ざ ま しい 進 展 に よ り開 発 され た小 型 ・軽 量 で 高 性 能 を 有 す る ラ ッ プ トップ 型 パ ソ コ ン と、 現 在 多 くの教 育 現場 で 導 入 され て い るデ ス ク トップ型 パ ソ コ ンを 使 用 した場 合 の 、 キ ー 入 力速 度 を 計 測 し技 能 向 上 性 の 差 異 を 調 べ た 。 そ の結 果 よ り、 使 用 す る機 器類 が情 報処 理 教 育 や学 習 効 果 に 及 ぼ す 影 響 につ い て 比較 検討 を行 い 、 効 果 的 な情 報処 理 を 行 うた め の要 素 を 調 べ た 。. 2.実. 験方法. 2。1対. 象. キ ー 操 作 の よ うな 単 純 な 操 作 が 中 心 とな る作 業 に お い て は 、 本 人 の 「や る 気 」 が 上 達 に大 き な 影 響 力 を 持 つ た め2>、 対 象 群 の 抽 出 は 以 下 の よ う に 行 っ た 。 ま ず大 学 生1∼4回. 生 を対 象 と した ア ンケ ー ト調 査 を 行 い 、 情 報 処 理 に 興. 味 の あ る学 生 とキ ー操 作が 上 手 に な りた い と考 え て い る学 生 を 選 出 し対 象 群 と した。 さ らに そ の 中 よ り120名 を 無 作 為 に抽 出 し、 抽 選 に よ り60名 の グ ル ー プ 1、 丑に分 け た。 表1は2っ. の グ ル ー プ の 属 性 を 示 し、 カ ッ コ 内 は 総 人 数 に 対 す る 比 率 を. 表 す。 対 象 群 の 年 齢 は タ イ ピ ン グの成 績 に敏 感 な 要 素 で あ る た めD、 無 作 為 に2つ に分 け た グ ル ー プ の年 齢 に お け る差 異 を差 検 定 に よ り調 べ た 。 そ の 結 果 、 有 意 水 準0.05で2っ. の グ ル ー プ 間 に有 意 差 は認 め られ なか った 。 ま た抽 出 した 対 象 一52一.
(3) 情報処理 にみ る使用機器 に依存す る教育効果. 表1,グ. ル ー プの 属 性 グル ー プ1. グル ー プH. 総人数(人). 60. 60. 男性数(人). 48(80%). 51(85%). 女性数(人). 12(20%). 9(15%). 平均年齢(才). 19,4. 19,9. 2(3.3%). 経験者数(人). 4(6.6%). 群 の 中 で 、 これ ま で に タ イ ピ ング の集 中的 な練 習 を 経 験 した 学 生 や 情 報 処 理 教 育 で コ ン ピ ュー タ に触 れ る機 会 が あ った学 生(以 下 、 経 験 者)は 、 す べ て 男性 で あ った。. 2.2使. 用機器. キ ー 入 力 速 度 の 計 測 に は 、 ク ロ ッ ク 数16MHzのCPU(i386SX)を. 内蔵 し. た デ ス ク ト ッ プ 型 と ラ ッ プ ト ッ プ 型 の パ ソ コ ン を 使 用 し た 。 二 種 類 と も にJIS 配 置 の キ ー ボ ー ドを 有 す る が 、 総 キ ー 数 は 異 な り 、 デ ス ク ト ップ 型 で106個 ラ ッ プ ト ッ プ 型 パ ソ コ ン で84個. で あ っ た。 この う ち計 測 に使 用 した キ ー は 、. キ ー ボ ー ド上 で 同 一 の 配 置 を と る 英 文 字26、. 数 字10、. 特 殊 文 字12で. キ ー ボ ー ドの 利 用 面 積 は デ ス ク ト ッ プ 型 パ ソ コ ン で 約570c㎡ ト ッ プ 型 パ ソ コ ン で 約360c㎡ で は14型 のCRTで. 2.3測. 、. あ った 。. で あ り、 ラ ップ. で あ った 。 使 用 した モ ニ タ ー は、 デ ス ク トップ型. 、 ラ ップ ト ップ 型 で は 付 属 の モ ノ ク ロ 液 晶 モ ニ タ ー で あ っ た 。. 定方法. キ ー 入 力 速 度 を 計 測 す る前 に 、 英 文 字 キ ー 、 数 字 キ ー な ど の 使 用 す るキ ー位 置 と練 習 方 法 の 確 認 を す るた め に 基 礎 練 習 を 全 員 に 行 った 。 キ ー 入 力 速度 の測 定 は、 モ ニ タ ー 上 に 表 示 され る課 題 を 所 定 の5分 一53. 間の練習 時間で ブ ライ ン ド.
(4) タ ッチ に よ る入 力 を行 い、 その 時 に入 力 した文 字 数(以 下 、入 力 文字 数)と 正 し く入 力 され た文 字 数(以 下 、 正 解 文 字 数)を. 、. それ ぞれ 計 測 した 。 な お 、一. 度 入 力 す る と訂 正 が で き な い条 件 を プ ロ グ ラ ム的 に設 定 し測 定 を行 った 。課 題 は、 シフ トキ ー 使 用 回数42回 、 文 字 数900文 字 、 全16行 か らな る 平 易 な 英 文 で 構 成 され 、 モ ニ タ ー上 に1行 単 位 で 表 示 した。1行 60文 字 で あ り、 次 の1行. に含 まれ る英 数 字 は最 大 で. は改 行 キ ー を 入 力 す る こ とで 表 示 され るよ うに した 。. 課 題 の 練 習 は一 週 間 に一 度 行 い 、 これ を 連 続8回. 続 け た。 第1回. 目の 練 習 前. に 、 総 練 習 回 数 と最 終 練 習 の 時 に 試 験 を 実 施 す る こ と、 さ らに 試 験 の 合 格 基 準 は600タ ッチ(/5分)で. あ る こと を 伝 達 した。 な お 、 課 題 の表 示 色 に よ る. 視 覚 的 差 異 の 影 響 を 避 け るた め 、 デ ス ク トップ型 で 使 用 した モニ タ ー に は 、 モ ノ ク ロで 課 題 を 表 示 した 。. 3.結. 果. 図1は 、 課題 を5分 間 で 練 習 した 時 の 入 力 文 字 数 と正 解 文 字 数 の 推 移 を示 し た もの で 、 縦軸 は 入 力 文 字 数 と正 解 文 字 数 を 示 し、 横 軸 は練 習 回 数 を示 す 。 ○ 印 と口 印 は デ ス ク トップ 型 パ ソ コ ンを 使 用 した グル ー プ1の 入 力 文 字 数 と正 解 文 字 数 の結 果 で あ り、● 印 と■ 印 は ラ ップ トッ プ型 パ ソ コ ンを 使 用 した グ ル ー プHの 結 果 で あ る 。 8回 の練 習 で の入 力文 字数 と正 解 文 字 数 を 比 較 す る と、 いず れ の 成 績 もデ ス ク トップ型 パ ソコ ンを使 用 した グル ー プ1の 方 が 良 い 結 果 を 示 した。 グ ル ー プ 1と グ ル ー プHの (/5分)、 チ(/5分)、. 二 っ の 成 績 の 差 は 練 習 開 始 時 で 入 力 文 字 数 で79タ ッ チ. 正 解 文 字 数 で70タ ッチ(/5分)、 正 解 文 字 数 で186タ ッチ(/5分)、. 最 終 回 で 入 力 文字 数 で221タ ッ で あ っ た。 グ ル ー プ1で は 、. 初 め て キ ー ボ ー ドの 練 習 を行 う被 試 験 者 の場 合 に 観 測 され る技 能 向 上 が 第1回 目か ら第2回. 目 にか けて 認 め られ 、入 力 文字 数 と正解 文 字 数 の 急 激 な 伸 びが 記 54.
(5) 情報処理 にみ る使用機器 に依存す る教育効果. 入力文 字 数 耐 正解文 字 数 怖 練 習 回 数(回) 図1:入. 力文字数 と正解文字数 と練習回数の関係 ○印 と●印 は、 グルー プ1と グルー プHの 入力文字数を示 し、 口印 と■印 はそれぞれの正解文字数を示す。. 録 され た。 さ らに、 そ の後 の 練 習 に よ り、 ほぼ 練 習 回 数 に比 例 した入 力 文 字 数 と正解 文 字 数 の 向上 が 認 め られ た。 これ らの傾 向 は、 前 報D2)の. 結 果 に矛 盾 し. な い もの で あ る。 ま た、 グル ー プ]1で は グル ー プ1で 観 測 され た練 習 開 始 直後 の顕 著 な技 能 向上 は な く、8回 の 練 習 を通 して ほぼ 練 習 回 数 に比 例 した入 力 文 字 数 と正 解 文 字 数 の 向上 が 認 め られ た。 図2は 、 正解 率(=正. 解 文 字 数/入 力 文 字 数)の 推 移 を示 す もの で、 左 縦 軸. は正 解 率 、 横 軸 は練 習 回 数 を 示 し、 図 中の ○ 印 と● 印 は、 それ ぞれ グル ー プ1 と グル ー プHの 結 果 を示 す 。 また 右 縦 軸 は第1回. 目の入 力 文 字 数 を基 準 に した. 時 の 入 力 文 字 数 の 変 化(入 力 向 上 率)を 示 した もの で 、 グル ー プ1と Hを 口 印 と■ 印 で 示 した 。. 一55一. グル ー プ.
(6) 入力 向上率 殉. 正解率 個 練 習 回 数(回) 図2:正. 解率 と入力向上率 と練習回数 の関係 ○印 と●印 は、 グル ープ1と グループHの 正解率(左 向 き矢 印)を 示 し、 口印 と■印 はそれぞれの入力 向上率(右 向 き矢印)を 示す。. 図2に お い て 入 力 文 字 数 は練 習 回 数 を重 ね る ご とに 増 し、 第8回 第1回. 目の 成績 に比 べ て 、 グ ル ー プ1と. 豆で は そ れ ぞ れ179%と155%に. グル ー プ1が 高 い 伸 び を 示 した。 一 方8回 プ1で. は約92.8%で. 、 グル ー プHで. べ 、 グル ー プ1の 正 解 率 が2∼3%良. 目の 成 績 は な り、. の練 習 で の 正 解 率 の 平 均 は、 グ ル ー. は 約95.7%程. 度 と な り、 グ ル ー プ1に 比. い結 果 を 示 した 。 ま た 正 解 率 の 推 移 は、. 練 習 回 数 が 増 す に伴 い 、 グル ー プ1で は正 解 率 が や や低 下 し、 グル ー プHで. は. 向 上 す る傾 向が 認 め られ た もの の そ の 変 化 は小 さか った 。. 4.考. 察. キ ー入 力 速 度 の 計 測 か ら得 られ た 結 果 よ り、 使 用 す る機 器 類 が情 報 処理 教 育 や 学 習 効 果 に及 ぼ す 影 響 に つ いて 検 討 を 行 い、 効 果 的 な情 報 処 理 を行 うた め の 要 素 を 考 察 す る。 一56一.
(7) 情報処理 にみ る使用機器 に依存す る教育効果 図1に お い て 、8回 の 練 習 で得 られ た2っ の グル ー プ の 各練 習 ご との 入 力 文 字 数 と正 解 文 字 数 に っ い て 、 そ れ ぞ れ 差 の 検 定 を 行 った 結 果 、 両 者 と も有 意 水 準0.01で 差 が 認 め られ た 。 した が って 、 グル ー プ1と. グル ー プHの 成績 に お い. て 、 同 一 課 題 の 練 習 で技 能 に 差 が 生 じた こ とに な る。 この 成績 の 差 の 生 じた 原 因 を 考 察 す るた め に 入 力 文字 数 と正解 文 字 数 の 推 移 を 検 討 した 。 図1よ. り、 入 力 文 字数 と正 解 文 字数 の 両方 の 成 績 が ほ ぼ 直線 的 な 伸 び を 示 し. て い る こ とか ら、 成 績 向 上 率 は練 習 回数 に 対 して 線 形 関係 で あ る と近 似 し、 最 小 二 乗 法 に よ りそ の 関係 式 を 求 め た 。 図3は 、 入 力 文 字 数 の 最 小 二 乗 法 に よ り得 た結 果 で あ る。 図 中 の ○ 印 と● 印 は、 グル ー プ1と. グル ー プHの 計 測結 果 を 示 し、 直線 は最 小二 乗 法 に よ る計 算. 結 果 を 示 す 。最 小 二 乗 法 に よ り求 め られ た 関係 式 の 示 す一 次 の係 数 は 、 入 力 文 字 数 の 変 化 率 を 表 し、 定 数項 は 初 期 成績 を 表 す こ とか ら、 この2っ の値 を比 較 して み る。 この 結 果 、 デ ス ク トップ型 パ ソ コ ンを 使 用 した グル ー プ1で は 入 力 文 字 数 の 変 化 率 は36.9タ ッチ(/回)、. 初 期 成 績 は452タ ッチ(/5分)を. の. σ. 入力 文字 数 舗. 練 習 回数(回) 図3・ 入 力 文 字 数 と練 習 回 数 の 最 小 二 乗 法 に よ る結 果 ○ 印 と● 印 は、 そ れ ぞれ グル ー プ1と グ ル ー プHで の結 果 を 示 す 。 只7. 示.
(8) し、 一 方 ラ ップ トップ型 パ ソ コ ンを 使 用 した グル ー プHで チ(/回)、. 初 期 成 績 は320タ ッ チ(/5分)と. は向 上 率 は26.4タ ッ. な った 。 した が って 、 デ ス ク. ト ップの 方 が ラ ップ トップ に比 べ 、 変 化 率 で 約39.4%、. 初 期 成 績 で29,2%優. れ. て い る こ とが 示 され た。 一方 、 グル ー プ1に 特 徴 的 な第1回. 目か ら第2回. 増 加 を 比 較 す る と、 グ ル ー プ1で は第2回 に な り、157タ ッチ(/5分)の. 目の 入 力 文 字 数 は第1回. 目の1.38倍. 増 加 で あ っ た。 ま た 、 グ ル ー プHで. 目の1.14倍 に な り46タ ッチ(/5分)の 約20%小. 目に か けて の 入 力 文 字 数 の. は第1回. 増 加 が あ り、 これ は グル ー プ1に 比 べ. さい伸 び 率 に な る。. 以 上 の結 果 よ り、 文 字 入 力 速 度 に関 して 、効 率 の 良 い 学 習 や 学 習 初 期 に 見 ら れ る学 習 効 果 を 期 待 で き る 機 器 は 、 デ ス ク トッ プ 型 パ ソ コ ン と 言 え そ うで あ る。 図4は. 、 正解 文字 数 の 最 小 二 乗 法 に よ る計 算 結 果 で あ る。 図 中 の 口 印 と■ 印. は グル ー プ1と. グル ー プHの 計 測 結 果 を 示 した もの で あ る。 この 結 果 、 デ ス ク. トップ型 パ ソ コ ンを 使 用 した グル ー プ1の 正 解 文 字 数 の 変化 率 は32.9タ ッチ (/回)、 初 期 成 績 は425タ ッチ(/5分)を ンを使 用 した グル ー プHで チ(/5分)と. 示 し、 一 方 ラ ップ トップ 型 パ ソ コ. は変 化 率 は26.1タ ッチ(/回)、. 初 期 成 績 は304タ ッ. な った 。 した が って 、 正 解 文 字 数 に関 して も、 デ ス ク トップ 型. パ ソ コ ンを 使 用 した方 が ラ ップ トップ型 に比 べ 、変 化 率 で約26 .0%、 で 約39.8%優. れ て い る こ とが 分 か った 。. さ らに第1回 ル ー プ1で. 初期 成績. 目か ら第2回. は 第2回. 目に か け て の 正 解 文 字 数 の 増 加 を比 較 す る と、 グ. 目の 正 解 文 字 数 は第1回. 目の1.39倍 に な り、149タ ッチ. (/5分)の. 増 加 で あ っ た 。 ま た、 グル ー プHで. は1,16倍 に な り、51タ ッチ. (/5分)の. 増 加 が あ った 。 これ は グル ー プ1に 比 べ 約19,8%小. さ い伸 び率 に. な る。 正 解 文 字 に 対 す る入 力速 度 に 関 して も、 効 率 の 良 い学 習効 果 を 期待 で き る機 器 は、 デ ス ク トップ 型 パ ソ コ ン と言 え そ うで あ る。 一58一.
(9) 情報処理にみ る使用機器に依存す る教育効果. ぶ. α. 正解文 字数 舗. ∪ 「8■. 』rU7冒. ■「. 「 団7V8「L「. 唱■ ダ. 練 習回数(回) 図4:1陥 解文字 数 と練 習lr」 」 数 の 最 小 ∴乗 法 に よ る結 果 .二]印 と■ 印 は、 そ れ ぞれ グル ー プ1と グル ー プHで の結 果 を示 す 。. 以Lの. よ う に 、 グ ル ー プiと. グ ル ー プHの. 成 績 の 変 化 率 とd三解 率 に 関 す る 比. 較 か ら 、 練 習 初 期 に 認 め ら れ る学 習 効 果 や 練 習 に よ る学 習 効 果 は 、 共 に デ ス ク トッ プ 型 パ ソ コ ン の 方 が 優 れ て い る結 果 と な っ た 。 こ の 原 因 に は 、 グ ル ー プ1 と グ ル ー プHの ら れ る が 、 表1が. 構 成 員 の 持 っ 潜 在 的 な技 能 差 と使 用 した 機 器 の特 性 な どが 考 え 示 す よ う に グ ル ー プ1とHの. 構 成 に 大 きな 差 は な い た め 、 構. 成 員 の技 能 差 とは 考 え に くい 。 そ こで 、使 用 した 機 器 に よ り成績 に 差 異 が 生 じ る 可能 性 を 検 討 す る た め 、 各 グ ル ー プ よ り 無 作 為 に 男 性 を10名 ず っ 抽 出 し 、 グ ル ー プrと. グ ル ー プ 『 と し た 。 こ の2っ. の グ ル ー プ に は 、 そ れ ま で の8回. の. 練 習 で使 用 した パ ソコ ン とは 異 な る種 類 の もの を使 川 す る こ とに し、 グル ー プ 1'は. ラ ッ プ ト ッ プ 型 を 使 用 し、 グ ル ー プH'は. 題 は8回. の 練 習 で使 用 した もの と同. 練 習 を した、. デ ス ク トップ 型 を 用 い た。 課. 一 の も の を 使 用 し 、 第9111111と 第10111111の.
(10) 図5は. 、 そ の時 の入 力文 字 数 と正 解 文 字 数 の結 果 を示 す もの で 、使 用す る機. 器 の違 い に よ る成 績 の 変 化 を知 る た め に第6∼8回. 目の結 果 を併 記 した 。 使 用. す る機 種 を デ ス ク トップ 型 か らラ ップ ト ップ型 に変 更 した グ ル ー プ1'で 第8回. 目の成 績 と比 較 す れ ば、9回. 文 字 数 は86.8%に に3%、. 目 の成 績 の 入力 文字 数 は 約84.5%に. は、. 、 正解. 減 少 して い る。 そ の後 の10回 目 の 成績 は 、 入 力 文字 数 で 僅 か. 正解 文 字 数 で約2%の. 増 加 で あ り、8回. 目ま で の 成 績 に 比 べ 、 成 績 の. 伸 び の低 下 が 認 め られ る結 果 に な った。 一方 、 ラ ップ ト ップ 型 か らデ ス ク トッ プ 型 に 変 更 した グル ー プ 『 で は、9回. 目の 成 績 の 入 力文 字 数 は約98.7%に. 、. 正解 文字 数 は95、2%に 減 少 して い る が 、 そ の後 の10回 目の 成 績 は、 入 力 文 字 数 で11.8%、. 正 解 文字 数 で約12,6%の. と、 グル ー プ1'と. 増 加 に な った 。8回. 目ま で の 成 績 に 比 べ る. は逆 に成 績 の 向 上 が 認 め られ る結 果 に な った 。. この よ うに 、 使 用 す る機 種 を 変 更 す る こ とに よ り両 方 の グル ー プ にお いて 一 時 的 に 成 績 が 減 少 す る傾 向 が あ る もの の 、 そ の 割 合 は ラ ップ トップ型 に移 行 す. 入力 文字数 禰 正解文 字数 偽 σ. ■. δ3. 7σ. 練習回数(回) 図5:機. 種 を 換 え る こ と に よ る入 力文 字 数 と正 解 文 字 数 へ の 影 響 ○ 印 と● 印 は、 グル ー プ1'と グ ル ー プ 『 の 入 力 文 字 数 を 示 し、 口 印 と■ 印 はそ れ ぞ れ の 正 解 文字 数 を 示 す 。 腐n.
(11) 情報処理にみ る使用機器 に依存す る教育効果 る場 合 の 方 が 大 き く低 下 す る こ とが分 か った。 ま た 、 ラ ップ トップ型 に移 行 し た グル ー プ1'の そ の 後 の成 績 の 伸 び は、 デ ス ク ト ップ 型 に変 更 した グル ー プ 『 の1/4か. ら1/6程. に な る こ とが 示 され た 。. この 計 測 の 結 果 よ り、 デ ス ク トップ型 パ ソ コ ンを使 用 す る方 が そ の機 種 へ の 順 応 も速 く、 さ らに 技 能 向 上 に お い て 優 位 な結 果 を 期 待 で き る こ とが 示 され た 。 こ の よ うな 成 績 に 差 が 生 じる原 因 と して 、 使 用 した 機 器 の特 性 に よ る も の と仮 定 す る と、次 の よ うな要 素 が 考 え られ る。 す なわ ち キ ーの 大 き さ、 キ ー ボ ー ドの 大 き さ、 キ ー圧 、 モ ニ タ ーの 大 き さや 明視 度 な どで あ る。 そ こで キ ー ボ ー ドや モ ニ タ ー に 関す る測 定 を行 い表2と. した。. キ ー の大 き さ は ほ ぼ同 じで あ っ たが 、 キ ー ボ ー ドとモ ニ タ ー は、 実 測 の 結 果 デ ス ク トップ型 の方 が そ れ ぞ れ59%、220%大 ク トップ型 の方 が58%小. きか った 。 キ ー動 作 圧 は 、 デ ス. さ く、 ラ ップ トップ型 の 方 が や や 重 く感 じた 学 生 が 多. か った 。 そ こで キ ー ボ ー ドの 使 用 感 と モ ニ タ ー の 明 視 度 に 関 して 、 グ ル ー プ 1'とH'に. 第9回. 目 の練 習 の 後 に ア ンケ ー ト調 査 を 行 い 、 良 い方 と感 じた方. を選 択 して も らい その 割 合 を 求 め た。 表2が 示 す よ うに 使 用 感 と明 視度 の どち ら もラ ップ トップ型 の 方 が 良 い と判 断 した 被 験 者 の 割 合 が 多 い 結 果 にな った。. 表2.デ. ス ク トップ型 と ラ ップ トップ 型 の特 徴 デ ス ク トップ. 一 キ. さ き 大 の. 一 キ. さ き 大 の ド 一 ボ. 一 キ. 重 加 動 作 均 平. ニ モ. さ き 大 の 一 タ. 11×12mm 330×175m皿 55±79 270×200皿m. ラ ップ トップ. 12×12mm 315×115mm 87±129 195×125m皿. キ ー ボ ー ドの使 用感. 73%. 27%. モ ニ タ ーの 明視 度. 84%. 16%. 一一61一.
(12) 以 上 の よ うに 今 回 の調 査 と計 測 は 使 用 す る機 器 の特 徴 の 一 部 を 示 す もの で は あ るが 、表2が. 示 す よ うに視 覚 的 、触 覚 的 な要 素 もデ ス ク トップ 型 の 方 が 優 れ. て お り、 これ らの要 素 が重 畳 して好 成績 に反 映 した もの と思 わ れ る。. 5.総. 括. 前 報D2)に. お い て 、情 報 処 理 教 育 に不 可 欠 な キ ー ボ ー ド操 作 の 効 果 的 な 練 習. に は 、 自発性 、 累 積 練 習 時 間 、 練 習 を 開 始 す る年 代 に 関 す る問 題 が 重 要 な要 素 に な って い る こ とを 示 した 。 本報 に お い て 、 キ ー ボ ー ドの 技 能 向 上 は 使 用 す る機 器 に大 き く影 響 され る こ とを 示 した 。 そ の 結 果 初 期 の キ ー ボ ー ド操 作 の 練 習 にお いて 、 短 時 間 に高 い学 習 効 果 を 期 待 す るに は、 適 切 な 機 種 の 選 定 が 重 要 で あ る こ とが 数 量 的 に示 さ れ た 。 しか し、 環 境 面 が 完 備 され 、 学 習 方 法 が 確 立 され た 場 合 で も最 終 的 に学 習 す る人 が 、 自主 的 に 行 わ な け れ ば 、 成 果 は 期 待 で きな い こ と は 言 う ま で もな い 。 そ の た め に 内 的 な 要 素 を 考 慮 した指 導 方 法 や 課 題 の 内 容 の 検 討 が 必 要 に な る。 例 え ば 、 技 能 向 上 に対 し目標 の 設 定 が 及 ぼ す 効 果 や 自 己学 習 の意 欲 を増 す た め の 指 導 方 法 で あ る。 今 後 は、 これ らの 問 題 を 検 討 した い。. 参考文献. 1)黒. 田正 治 郎=情 報 処 理 に お け る 教 育 効 果1,近. 畿 大 学 短 大 論 集, Vol.24,69-83,. (1991), 2)黒. 田正 治 郎:情. 報 処 理 に お け る教 育 効 果 皿,近 畿 大 学 短 大 論 集,. (1992),. 一62. Vol. 、25,81-95,.
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