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特集「次世代社会基盤をもたらす高度交通システムとモバイル通信システム」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 49. No. 1. Jan. 2008. 情報処理学会論文誌. 特集「次世代社会基盤をもたらす高度交通システムと モバイル通信システム」の編集にあたって 水. 野. 忠. 則†1. は 17 件の論文を採録した.採録率は約 43%である.. 安全で安心な次世代社会基盤の実現に向けて,最新 の情報通信技術を駆使したシステム構築に関して活発. 採録された 17 件の論文をテーマごとにまとめると以. な研究開発が進められている.高度交通システム分野. 下のようになる.車車間通信技術 4 件,地図情報サー. では,802.11p に代表される車載機器用無線ネットワー. ビス 2 件,ユビキタス・モバイルアプリケーション 4. ク技術や,RFID や ZigBee などの近距離通信技術を. 件,アドホックネットワーク 2 件,ネットワークプロ. 用いた歩行者用コンテキストアウェアや地理位置情報. トコル 4 件,モバイルセキュリティ1 件.論文はこの. システム,さらには,それらを組み合わせた事故のな. 分野別分類に従いかつ近いテーマの順に掲載した.. い交通環境を目指す試みなどが多数提案されている.. 上記の論文テーマは,車車間通信技術や地図情報. また,モバイル通信分野においては,WiFi,WiMAX. サービス,ユビキタス・モバイルアプリケーションか. などの広帯域無線通信技術,アドホックネットワーク. らアドホックネットワークやネットワークプロトコル,. 技術やセンサネットワーク技術の実用化に向けた研究. モバイルセキュリティと多岐にわたり,本特集の主題. 開発のほか,それらを用いたパーソナルナビゲーショ. となっている次世代社会基盤をもたらす高度交通シス. ンシステムのサービスなどが実用的に提供されはじめ. テムとモバイル通信システムに関する研究分野の広が. ており,これらは次世代ユビキタス社会を実現するた. りをよく示している.車車間通信技術をテーマとする. めに不可欠な分野となりつつある.モバイル通信およ. 論文数が増えた一方で,セキュリティ関連の論文はま. び ITS に関するテーマに関しては,情報処理学会のモ. だ非常に少なく,この分野のさらなる発展が望まれる.. バイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL). 以上のように,編集委員会としては,高度交通シス. 研究会や高度交通システム(ITS)研究会が中心とな. テム分野,および,モバイルコンピューティング分野. り,これまでに毎年 70 件以上の優れた論文が研究会. の多岐にわたる技術に関して現在最も注目されかつ質. で発表されている.また,1997 年から開催され,毎年. の高い論文を採録できたと考えている.. 100 件を超える発表のある DICOMO シンポジウムで も,これらの分野に関連する論文が数多く発表されて. 「次世代社会基盤をもたらす高度交通システムとモバ イル通信システム」特集号編集委員会. おり,裾野の広がりを示している.発表された論文に は,議論をもとに完成度が高められたものも多く,そ. • 編集長. れらの論文を一括掲載することにより,この分野の研. 水野忠則(静岡大学). 究を推進し,その発展に寄与することは情報処理学会 として大変意義のあることと考えられる.本特集は, このような研究推進を目的とし,MBL 研究会,ITS. • 編集委員 小花貞夫(ATR),渡辺 尚(静岡大学),梅津. 研究会が共同で企画したものである.本特集号の編集. 高朗(大阪大学),木村 裕(日本電気),屋代. 経緯は,以下のとおりである.論文募集公開:2007 年. 智之(千葉工業大学),安本慶一(奈良先端科学技. 1 月,投稿締切:2007 年 3 月 31 日,第 1 回特集委員. 術大学院大学),石原. 進(静岡大学),河口信夫. (名古屋大学),横田英俊(KDDI 研究所),重野. 会:2007 年 4 月 12 日,第 2 回特集委員会:2007 年. 6 月 22 日,第 3 回特集委員会:2007 年 9 月 20 日. 投稿数 40 件に対し,慎重に審議した結果,最終的に. †1 静岡大学創造科学技術大学院大学院長. 176. 寛(慶應義塾大学).

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