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100米走と風の関係についての研究(I) : 独走の形式

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(1)Title. 100米走と風の関係についての研究(I) : 独走の形式. Author(s). 原崎, 正; 滝波, 武. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第二部, 9(2): 129-139. Issue Date. 1958-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5588. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第9巻 第2号. 北海道学芸大学紀要{第二部 ). 昭和33年1 2月. loonリヒ と 風 の 関 係 に つ い て の 研 究 (1) 独. 走. 原 !崎. の. 形. 式. 正 ・ 滝 波. 武. 北海道学芸大学札幌分校 体育研究室. Tadashi HARASAK1 and Takeshi TAKINAMI: A Study on the ln日uence o f the Wind on loo met er Dash (1) A Form of Running A1one 2リ Z返堀“α防ぎ 雷αz 乙 e P観′ ・ ・ 8 o ? も sれにね O B? o 7 α? 7 ′ sqの2 cん ク 石r ・ z び?“災? o腸縦ぜdo eα殻‘ l ≠〃 s ge. 第1章. 目. 的. 身体運動は, 心理 的, 生理的, 力学的, 社会的な多くの要因を内存 し それが有機的に結合し , て現 つれる複雑な運 動現象であるから, 一面からだ けでは考察できない , 単純な走運動も勿 論この範囲の中に入るのである. 短距離走や跳躍競技では, このような 要因のほかに 風力の影響も考えな ければならない 近 , .. し 例で は メ ル ボル ンの オ リ ン ピッ ク に お い て. , loo m 競 走 や, 走 中 跳 の 日 本 代 表 は, 向 風 の た め に. 不振であったといわれているが, このようなことは短距離の場合には 常に附随する問題な のである . 向風や風速が走者 に対して影響をもち記録に関係があることは 経験的にも物理原則から考え , ても明らかなことであるから論議の余地はな い. しかし その度合がどの程度であるかということ , は判然として いない, この問題については相当以前から関係者に問題を提起 しているが 走の際の , 調査研究や測定 成績の発表は, 筆者の知る範囲では僅かに2例を教えるだ けである 1例は A , , . V, Hi l l による走者の空気 抵抗に関するもの(1 時間1 0哩の追 風を受けて走る 場 合 は 走者のス ピ , ードは3% 増し, 逆に向風のとき に約5% 減速する) 957年3月 10 日関東学生陸上 , 他の1例は, 1 競 技連盟主催, セントポール競技会, 1 40m 走 (換算loom) を対象と した 名古屋大学 数学教室小 , 野勝次博士のものである, そこで筆者は, 風力作用によって 100米走の記録がどの様に影響を受けるものであるかを 身 , 体要因を中心として調査すること にし, 各選手の協力を求め 独走と競走の二つの形式を行い そ , , れぞれの比 較によって考察しようとした, ここに独走 形式の調査結果がまとまったので報告する .. 第2章 測定方法及び整理方法 第1節 被験者及び測定器具 1 , 期 2 . 場. 日. 所. 3 , 被 験 者. 1 957年7月 20 日 ~8 月 30 日, 午 後 3 時 ~5 時. イ, 札幌市 立円山競技場 ロ, 北海道学芸大学札幌分校校 庭 (認定講習生) . 北海高等学校, 札幌商業高等学校, 北海道学芸大学幌札分校 札幌陸筋加盟 の各 , 24 名) 選手 ( 16 名) , 体育認定講習 生( , 計40名. -129一.

(3) . 正・滝 波. 原 崎. 武. 学芸大学 札幌分校陸上競技部員 , ストッ プ 身長計, 体 重計, 風向計, 風速計, 温度計, 湿度計, ピストル (各1). 4 , 判 定 員 5 , 測定器具. 2 3 ) ) ホイ ッ ス ル ( 3 , ) , 毛 糸, 石 灰 (各 少 々) ウ オッ チ ( , ス タ ー テ ン グ ブ ロッ ク ( ,. 2, スタータ 1 組) 決勝柱 ( , 計時審判台 (). 用補助黒板, 同ジャ ンパー (赤) ,. きFネ に . . . .. ー. G ′ 、、 S. リ スタ ント. 第1図 測 定 場 所 略 図 札幌市立円山競技場 (第一種公認 400m). 第2節 1 , 測. 定. 測 定 方 法. 法. 方. oom の発走形 式, 決勝線到 着時の判定, 計時法, コースの 引き方, 計時審判台の位置な ど 1 ( ) l の測定形 式は, すべて日本陸上競技連盟の形 式を採用 した, osec ま l / 1 )の計時法で決定し1 oom の記録 は, 規正したス トッ プウォッ チ3個で計測 し,( 2 ( )l で 計 測 し た.. さ と 同 一 にす る た 3 ) 風向計, 風速計の高さ を, lm22cm に し た が, こ れ は 決 勝 線 の 毛 糸 の 高 ( め で あ る,. 4 ( ) 身長, 体重は, 試走の度 に測定 した. に配列 5 ) 測定は 1日に, 追風-向風各 1回宛計測 し, その順序は, 追風-向風, 向風-追風, ( して繰返して行った, osec 間 の 平 均 風 速 を, 風 向 は, losec 間 の 方 位 を み つ め, そ 6 ( ) 風速は, 連盟規約によって, l の中 心点をよみ, 風向, 風速 を計測して風速換算表で絶対風速を算出した. 次の試走に 7 ( ) 試走の時 間間隔は, 1 時間に定・めた, これは試走によって生じた 疲労が恢復し, 悪影響を与えないようにするた めの最低時間として規定して ある陸上競技連盟規約, 短距離走. 949 年, 滝波武) oom 走の疲労恢 復曲線 (陸上競技の脈簿, 血圧に及ぼす影響, 1 45 分 並 び に l. と, 試走者の 感覚に基づいて定 めた, 2 . 風 速 の 換 算 1 ) 理 (. 司旧. を計算する 風速の 換算は, 短距離走や跳躍競技において, 追風, 向風 (直前, 直後) の絶対風速 ために行われる, 0一 一13.

(4) . loom 走と風の関係についての研究 (1). 第2 図の如く, 試走時に測定される風述は, 風速が一定していな. い, こ の 風 速 を ベ ク ト ル A と す れ ば, ベ ク ト ル A は 競 技 者 の 走 る 方 向 の ベ ク ト ル β と, そオ働こ直 角 な 方 向 の ベ ク ト ル C と の 合 成 さ れ た. C. ものである, 即ち, 直走路を走ったり或いは, 助走し, 跳躍したりす る競技者が受ける風の影響は, β となり, β は, その時の実際に測定. された風速 A と, 運動する方向 (走る方向)む こ直角な方向のベクトル. C の 分 力 C と な る は ず で あ る,. 第2図 風速換算の理論図. こ の こ と か ら, 第 2 図 に よ っ て, 次 式 が 組 立 て ら れ る,. yニ カ 偽 m/ sec … … … … … … … … … ‐ m/ sec … … … … … … … … … 托 = 呂 %孝 o と な る 時 は 逆 風 と な り 向 風 に な る 〃=9 o即ち 走者に対して真横から風が吹い 尚 ″〉9o o , , ,. た 時 は ワニ Vocos″ で あ り, V=0 と な る, o=O cos9o. 走者に対して真横から風が吹いたとすれば, 以上の事から風速が零として算算されるのである.. 2 ) 操 (. 作. 風速換算表は, l mm 方 眼 紙 で 次 の よ う に作 成 し て 使 用 した. lcm を も っ て 風 速 l m と して 中心点から lm 毎に同心円を描き, 走路 AーB を基準にして 中心点から直角に垂線を下し, 縦横. それぞれにlm 毎に風速を記入した, 競技場の走路は, 方位と一致していな いので図上の赤線で南 北を示した.. 今, 風向と風速が計測されたとすれば, 計測した風速を風向の線 に記入し, そこから A■B に 垂線を下し A-B と垂線の交わる点をよめば, それが換算風速として算出される, 例えば向風が N oW 風速5m とすれば 分度器をもって N・S を基準にして N から W の方向25 0の点を確認 25 , , , , し, そ の 点 と 中 心 点を結び, 線上の5m の点から, 走路 AーB に対して垂線を下し 交又した地 点 , 5 m で あ る と す れ ば, こ れ が 換 算 風 速 な の で あ る. が も し3 .. この操作は, いささか繁雑になる欠 点をもっている, しかし, 現状では風速換算表が作成され て い な い し, 競 技 場 の 方位 がま ち ま ち な の で, こ の. 表を作成して使用したのである. 札幌陸上競技協会 山田英氏考案の風速換算器の試作が間に合わなかっ たために, この表を用いたが, 本来ならば, 西ドイ ツで使用されている風洞式風速計のような精密なも の を 用 う べ き で あ ろ う.. R U. 第3節. 整理方法. 上に述べた方法で測定した資料を, 次のような 方法で整理し, その結果について掲載した. 被験者全体について, 記録に及ぼす向風の影響. 第3図罰風 速 換 算 図 N,Sは赤字であらわす (方位) A,Bは走路. をみるとすれば, 走法, 技術は一応範囲外において 他の有益な要素をみるとすれば, 心理的, 生理的部. 面の要素と, 身体部面の要素の二つに大別されると 一131一.

(5) . 原 崎. 正・滝 波. 武. 考えた, ここでは資料を求める際に, 固定されて求め易いものという条件のもとに, 身体要素を第 ,した. 一義としてとりあ げ, 心理的, 生理的部 面を, 考察の要素とすることに 第 2表は次のような考えと方法で 行った. 記録に影響をもつ風力は, 走の範囲内では追風の条件で も, 向風の状態になる, 向風に対する 身体要因は, 身長と体重に大別する と, 体重と 身長との関係は, 身長が大きい程体 重が大きいとい う一般傾向から, 向風と体重との相関を第一義に調査した. しかし身長と向風の相関も相当程度 あ る の で は な い か と 考 え, 果 して 推 察 の よ う な 結 果 に な る か どう か 疑 わ しい の で, こ こ で は, 身 長,. 体重の二面について向風の影響力を調査 する事にした, 現在, 筆 者が知る範囲の具体的資料は, 小野博士の一例 だけであるが, この例と比較するた め に, 資料整 理の手続きや公 式は同じ方法を用いた. 即ち, 向風, 追風によって測定された記録の差 と, 体重との相関 係数を求 めた, 標準記録は, 実際に測定することが不可能なので, 追風記録と向 風記録の平均によって標準記録を推定した, なお, 標準記録の算出方法について, 別の方法を考え たが, 第3 表の問題として考える ことにする, 風速は, 整理上3m 以下の風は同 じ条件として処理 し た, 数 字 に つ い て は, 三 桁 ま で と し, 以 下 を 四 捨 五 入 し た,. 小野博士の 手続きと異なっている点は, 身長との相関 も考えたこと, 相関係数 だけで向風の影 響を判断した り考察するのは危険なので, 偏相関を算出してある. 相関係数は 次式の通りである, xが … … …” 記. 録. Y雀 … … … … 体 Zf … … …= 身. 重. 長 カヱ 藍. α 記録と体 重 … … 刀 x z. z 壱 記録 と身長 … … Z1 ぬ Z. z 身長と体重 … … . す 面相関 係数は 次式の通りである. 尺, 尺2 足. 記録と体重との相関係数 記録と身長との相関係数 体重と身長との相関係数. 記録と体重. =. 記録 と身長 =. 尺. - 一一 ,3. . -. 尺, 2. . ・回宛測定 した成績をま とめたものである. 測定方法一切は, 第2 第3 表は, 追風, 向風各10 表のもの と全く同じ形式であり, 勿論独走形式であ る, 響を及ぼす か, つま この表は, ,第1 に追風の 換算風速がlm 増加する 毎に, どの程度記録に影 を調査して , 将来競走形式に り風速 lm 毎増加する場合, どのくらい記録 が短縮する かということ よって独走形 式と比較し, 競技会において追風がどの程度の有利性を もつものか, また, 公認記録 に対する追風の許容範囲の妥当性を調べようとしたのである, 第2 に, 向風の換算風速が, l m 米宛増加する毎に, どの程度記録が悪く なるものであるか, -132-.

(6) . l oom 走と風の関係についての研究 (1). 即ち, 向風による記録低下の範囲を見定め, 走法や, 心理条件の改善に役立たせようと したのであ る,. 0回にわたる成績は, 風速, 風向, 気温 トラッ ク条件などによって 第3 に, 追風, 向風各 1 , 異なってくるのはいうまでもない, そこで走者の標 準記録 (実力) がどの程度のものであるかを知. ることは, 練習指導に重要な意義をもってくる. また, 第2 表の標準記録が, 追風, 向風時の記録 平均で算出するより根拠が明確になり, 実際に近くなるのでないかと考え, 今回の資料の再 編成及. び, 次回の競走形式の際に採用し, 第2表の成績と比較しようとす る意図のもとに行ったのである. 式 は 次 の よ う に し て 組 立 て た,. 記録 = 風速十実力 即ち, 換算風速× 風速 lm 増加すの場合の影響度十実力 α = 換算風速lm 増加する場合の影響度 ( ) s ec る= 実 X‐=. 力. 換算風速. ‐= 計測された記録 y こ の こ と か ら, y=”×- {み … … 1 が成立する.. 工 の方程式から, 次の式が導き出される,. 刀 Y = ”(刀 ズ)十10ろ … … … … … … … … … … … … …,… … … … … … … … … …, . (1) 刀 xy = ”(刀 ズ2 ・ ・… … … … … … … … … … … … … … … (2) )+る(呂 x) … … … … …・. この連立方程式を解いて, α と ろ を算出した, 0 回にわたって試走した記録を, 追風, 向風毎に整理し, 算術平均で 第4表は, 各試走者が1 記録差を出してみた, また追風, 向風における各10 回の記録と風速の関係を算出し, 風と記録の. 相関をみようとした, 相関係数の公式は, 第2 表と同じく. で あ る.. 第3 章. 結 果 と 考 察. 1 . 風 向 の 影 響 短距離走が直線走路を使用するのは, 競技場の作成方法や記録, 種目等の関係からである, オリンポスの競技会で1スタデオソの形式で行われた短距離走は, 陸上競技が英国で復活きれ た関係上, 伝統的な哩競走を基準として距離を規定し, 競技場の 形態が, 1週4 00m に定められ・ て から短距離走の代表的なものになって 世界に普及され, 世界共通の規約のもとに開催されている, 1 l os / ecを争う短距離走は, 競技場や施設, 用具の改善とともに, その記録は年々短縮されている が, 記録は, その時その時代という註釈づきで考えるべきである, 記録に関係をもつものは, 施設, 用具などのほか に, 常に存在するのは身体要因と関 係する風. 向や風速である, であるから競技の性質として, 公認される風速の 範囲では, 競技場のスタートや ゴールの地点は, 追風の方向に向けられてきたが, 競 技会が大規模になれば運営の都合上 ゴール , やスタートの地点を固定するようになってくる, また, 換算風速が規定以上であれば, 向風で競技. を行うことになる. このようになれば, 記録や勝敗に関係する風向や風速は, 極めて大きな要素に ÷133-.

(7) . 原 崎. 正・滝 波. 武. な る と い え る.. 命義の余地 風向が記録に関 係があることは明らかであって, 向風より追風が有利であることは言 ない損失がある筈である 換算風速に現われ 理論の根拠にもなるが はない. この際, 風向は走法 , , 1例をあげれば, 走者に対して真横からlom の風が吹いたとしても, 換算風速 が 零 に な る こ と. は風速換算の 理論のとうりで ある, しかし, これは, 風の影響を真前, 真後からだけ受けたように 操作する換算方法か ら生ずる矛盾である. 風の影響は, 必ずしも走者の前後 だ けに生ずるものでは. な い. 勿論, 走者に対して横から吹く場合は, 走者の進行方向と交又する から影響度は少ないかも 知れない. 走る, 跳ぶという運動も, 第 1章で述べたように, 複雑な要素を含むのである, 走る場 合, 身体の平衡を保つた めには, 均衡を保つた めの大きな努力や, 身体支配力が必要である. 人間. の身体支 配は, 前後 より左右に弱いはずである, 人間の身体構成の条件から考えれば, 運動の方向 は前後, 左右, 上下を もって原則とされるが, 左右の動作は, 最も支配 いこくい方向であり, 秒速. 1om 前後の速度で走る ことは, 競技会では向風下にあり, 前進のた めの力, それに対する身体支 配は高度の巧撤性と力がなければできないはずである. このようなときに, 横から風を受けけ れば. それに抗しての動作には大きな影響があるはずであり, 時によっては身体平衡や競技姿勢, 動作の 継続に対して, 予想外に大きい損失があることが省 かれている矛盾を忘れてはならない, ec間の風速を測定する場合に注 現行の陸上競技連盟規約や, この研究で採用したような, los. 意しなければならないものとして今一つは, 走 ・距離上における走者の位置によって, 有利, 不利が 生ずるこ とで ある. 即ち, 風は常にlosec 間 内 に お い て 平 均 に 吹 く も の で は な い. 時 に よ っ て ス 、 完全疾走に移ったとき あるいは競技後半の場というように 集中することの方が多 タート直後, , , いのである. だから風による影響は, 走者の位置とス ピードによって差があるのである, 競走後半 であれば‘ エネルギーの消 粍が刺しいから, その影響度が大きい, 測定時に度々このようなことに. 遭遇したが, 被験者の感想では, 「後半, 特に70m 附近以後で風を強く感じた場合に前進が阻止さ れ, 速度が急激におちるように感じ, 走るのが苦痛になって, 全体的にリズムが破壊され, バラン oom 走における速度の比率や最高 」 と い っ て い る が, l ス が 崩 れ て く る の が は っ き り 意 識 さ れ る, l l の成績と一致した地点に現われているの は興味ある問題であ 速度の持続距離を調査した A,V.Hi る. このようなことは, 換算風速に表われない風向による記録低下の 要因とみなされるようである. ‘ 2 . 身体要因と向風の関係 第1表. 14 0m 走 {換算 loom). 関東学生陸上競技連盟セントポール特殊目競技会. 0 時間間隔1時間 風速1om, 気温16 ,. 957年3月 30 日 小野勝次 1 人. 名. 記. 録 (追). 川. ′14 12′. ′ /14 14. 大. 橋. ′ /70 12. ′00 ′ 14. I I J. ′ ′71 12. ′14 / 14. 部. ′ ′28 13. / ′14 15. 服 .平. 均. 9 58 .. 49 -1 .. 11 770 ・. . -0 848 .. 3 65 ,. 91 +4 .. 15 221 ,. 十2 673 .. 54 52 .. 87 ー5 .. 738 9 .. 810 -2 .. 4 61 .. 01 +1 ・. 10 652 .. 896 -1 .. 0 60 .. 39 -0 .. 089 13 ,. 十0 541 .. 2 62 .. 81 -1 .. 14 886 .. 原. 黒 .. +2 338 .. ′93 ′ 13. ,西 宮. 島. 平均との差 (Yz ). 差(%}. /00 12′ . 12′ /o7. 中. kg ) 休 電{. 記 録{ 向) ′ ′57 13. 平均との差 {xみ. 12 548 . . 相関係数 = マ罫 x〆・ーY -134」. 39 60 ..

(8) . l oom 走と風の関係についての研究(1). 第2 表 回数. 相 関. 係 数. 記録と体重 記録と身長. 記 録, 体 重, 身 長 偏 相 関 係 数 記 録 平 均. 記録と体重. 記録と身長. 追 風. 向 風. I. 139 ー0 ,. 0 152 ,. -0 328 .. 0 337 ,. 12 85 .. 13 18 .. 2. 295 -0 .. ー0 067 .. -0 367 .. 0 239 .. 12 69 ,. 12 88 ,. 3. 0 090 .. 150 -0 .. 0 239 .. 267 -0 ,. 12 73 ,. 13 05 ,. 4. 783 -0 .. ー0 361 ,. -0 749 ,. 118 -0 ,. 12 6 .. 12 97 .. 5. 0 460 .. 488 -0 .. 0 351 ,. 0 391 .. 12 53 .. 12 76 ,. 6. -0 545 .. 738 ÷0 .. 489 -0 .. 712 -0 .. 12 51 .. 89 12 .. 7. -0 608 .. 209 -0 .. 537 -0 .. 079 -0 ,. 12 48 ,. 12 70 .. ベス ト. ・ 039 一 0 .. 011 -0 ・. 043 -0 .. 0 022 ,. 12 69 ,. 13 09 .. 030 3 .. 0 119 .. 050 ー0 .. 0 203 .. 14 15 ,. 14 88 .. 認定. 講習. ま, 換算風速3m 以下のものをとりだし, それを同一条件とみなし, 第2 表についてみるならこ. 向風が走力や記録に与える影響の要因として体重と身長の二つの面の関係からみようとして処理し た統計の結果である.. こ の 中で, ベ ス ト と して 15 人 の 結 果 が で て い る の は, 記 録 が 最 も よ い と き を 選 ん だ の で は な. く, 認定講習を除く陸上競技部員の測定値の中から記録がよくて, 追風, 向風が同じような条件の ものを回数に関係なくとりだしてまとめたものである. 記録をみると, 追風記録に比して向風記録はすべて悪い. 具体的資料では, ウオ ームアッ プの 関係で二,三の例外があったが, すべて向風では記録が下がるとみてよい. これは総体 的に風速 3. m 以下でも向風の場合は, 多く要素が内在して記録が低下するものと い え よ う, 考え方によって. は, 風そのものの影響力が小さくても, 走者の生むス ピー ドに風速が加算され, 大きな抵抗力にな ったり, 向風によって走者が感ずる生理的圧迫が, 心理的な面に拡大された結果 現われてきた悪影. 響とらみれないこともない. その上に独走形式という不利な面が加ったので, なおはっきりしてく るのではないかとも考えられる. 当然予想されることは, 風速が大きくなれば, 記録差が大きくな る こ と で あ ろ う.. 相関については 「体育医学」 では, 記録と身長は順相関, 記録と体重 については逆相関として 書かれている. 筆者は, 記録と体重は逆相関,.記録と身長はおおむね逆相関を示すであろうと予想. した, その理由は, ある程度の重量をもつ物体では, 風力に対してその前進力が阻まれる率が小さ いはずであり, 同じ向風を受けて も重量の大きいものは影響が小さいから逆相関の比率が大きくな. ると考えたのである, 又, 体重を大きくする要素としての筋 肉量は, 体重が大きい程筋肉量に転 化 されるという考え方もしている. スプリ ントに必要なパワーは, 生理的に考えれば, 高速=大馬力 であり, 風力に抗して行くため にも力と重さの関係から逆相関として考えた. 身長については, 身長が大きいことは, 体表面積が大きくなり, それだけ風速の影響を受ける 度合が大きい, また, 身長が大きいことは, 身体構成と走法との関係で 前傾の度が非常に小さく な るから, 風速をまともに受ける率 が大きくなるはず である, しかし身長が大きいことはそれだ け体. ′なり, それが体重に転化されるので, 両面を考えた結果, おおむね逆相関 を示し, 表面積が大きく.

(9) . 原 崎. 正・滝 波. 武. その度合は体重よりも低いと考えた. 測定結果は体重, 身長ともに, 殆んど相関のないもの, 順相関を示すもの, 逆相関を示すもの 3 のグループに分れた, これは独走形式による疾走は 態度によって全力を発揮することはできな , いという芹沢裕氏の (心的態度が レコードに及ぼす影響) の第1類の研究考察にみられるような 弱 点が記録に現われ, 相関係数に転化して出現したものとみられよう, 第2表の3 回, 5回の中で測 定 の 際, オ オ ー ム ア ッ ブ に 疑 問 が あ っ た 選 手 が あ っ た が, そ の ま ま 実 行 し た た め と 考 え ら れ る が,. 結果はそれを証明するように予想と反対になって 現われたのは, 測定に際しては十分ならウオ ーム アッ プをしな ければならないことを示すものと して反省している,. 相関係数 だけによる判断では危険が件なうので, 偏相関の結果をみるならば, 体重においては 測定時に疑問のある3 回, 5回を除いてすべて逆相関を示している. 勿論, 数字の度合には相関が. 認められないような低位のものもあるが, 体重が大きい程向風による影響度は小さくなる傾向があ るといっても不都合がないと考えられるし, 予想の如く, 風速3 m 以下では低位ながら, 体重の大 きいものが有利であるというような結果 で出たとみている,. 身長については, 偏相関は順逆相半した結果が出てきた. これは予想を超えた結果であって, 身長が大きいことから体重へ転化する有利性と, 受けた風力の抵抗による損失とが相殺し合った結 果によるものか判断は出来ない. 記録と身長や体重の関係は, 以上のことからみれば予想どうり, 体重との関係においてみるの が妥当であり, 恐らく風速が大きくなるにつれて, 逆相関の比率が大きくなるであろう. 7615 で あ る. こ の 場 合 の 風 速 は 約 第1 表をみるに, 向風における記録と体重との相関は -0.. 1 om であったという. 勿論, 特殊目競技会とはいえ, 競走 形式で行っているので本研究の資料と 7615 と い う の は 相 当 大 き い 係 数 で あ る と 考 え る. こ れ は 夫 婦 は直接に比較できない, しかし -0.. 年齢相関, 身長と坐高との相関ぐらいであろう, もちろん風速が異なるので, 風速3m 以下のもの をまとめたものは第1表 より 相関が低くなることは予想どうりである. したがって多くの競技会で 直面する3~5m 程度の向風の影響と体重の関係は確かにあるといえるのであって, この相関係数. や偏相関係数の傾向 が立証しているようである, 向風に対する記録低下の度合は, 体重が大きい者 程少ないということだけは, この測定結果からいえそうである.. 第2 表の測定成績からいえば, 背が低く, 体重が軽いものでも向風の際には, 体重が大きいも のより高い関係が現われる可能性が十分にあるわけである, しか して生理的測定で走者が発揮する. エネルギー消費量から考えて, 筋肉粘性だけで判断することは片手落であって, 相当な筋肉量, い わば体重をもたないと力は望めないということから考えて, 力学的な部面からだけでなく, 生理的 部面からも立証されるようである. 向風に対する記録低下の 身体要因は, エネルギーの発揮能力や, 体重の軽いものほど損失が大 きいと考えられるが, 心理的態度に関係 した独走の形態では全能力を発揮できないので, ウェ イ ト トレーニング, 競技者の心理状態, 風の受ける位置などに対する処理を考えていくことが練習時の 重要な課題といえよう. 3 . 風向風速と標準記録 第3 表は, 第2 表とは別に向風, 追風各10回宛測定したものをもって, 風速lm に対する記. 録への影響と本人の実力を調査し, 本人の実力を標準記録にして次回の処理に役立たせようと考え て ま と め た も の で あ る,. ・. 結果は, 追風については A 表, 向風は B 表の通りである. 予想としては, 風速lm 米増加の記録に対する影響力は, 追風がマイナス, 向風がプラスの関 -136-.

(10) . loom 走と風の関係についての研究 (1). 第3 表 人 名. 刀Y. (記 録). EX. (風). 1ヱ2. 俵) 追 α. 風 6. 井. 上. 126 6 .. 21 8 .. 03 51 .. ー0 045 .. 12 758 ,. 山. 本. 122 9 .. 18 9 ,. 42 39 ,. 050 -0 .. 12 38 ,. 小. 林. 123 8 .. 21 3 .. 53 39 .. 0 001 ・. 12 378 ,. 笹. 岡. 7 124 .. 17 8 .. 37 40 .. 057 -0 .. 12 571 .. 佐 ,. 伯. 125 7 .. 22 0 .. 78 51 .. 0 038 .. 486 12 ,. 片. 平. 127 0 .. 16 O .. 78 31 .. 0 068 .. 12 591 .. 志. 賀. 118 7 .. 19 7 .. 05 54 .. 0 049 .. 11 773 .. 佐. 藤. 4 131 .. O 19 .. 46 28 ,. 129 -0 .. 13 385 ,. 第 3,表 人 名 上, ・ 本 山 井. ZY. (記録) 130 O .. ZX. !ズ2. α. 6 20 ,. 47 50 ,. 0 026 ,. (風). 風. 旧) 向 わ. 12 946 ,. 126 7 ,. 3 19 ,. 46 99 .. 0 128 .. 12 423 .. 小. 林. 126 2 .. 16 3 ,. 49 33 .. 0 238 ,. 12 232 ,. 笹. 岡. 1 128 .. 14 8 .. 25 52 ,. 071 -0 ,. 12 705 ,. 佐. 伯. 129 O .. 19 5 .. 40 65 .. 0 130 .. 12 646 .. 片. 平. 130 9 .. 16 1 ,. 27 77 .. 0 076 .. 12 968 .. 志. 賀. 120 7 ,. 12 5 ,. 22 93 ,. 0 191 .. 11 831 .. 佐. 藤. 4 134 ,. 15 9 .. 32 59 ,. 0 036 .. 13 383 .. 係になってあら つれると考えたが, 必ずしもそのような結果にはならなかった, 追風では独走形式を用いたためと考えられるが, 考察の基準を失うような結果があらわれた,. このことは, 独走の場合, 自己の能力を発揮できないような各種の要因が内在するために, 追風の 影響力を上回り, そのために追風の影響が現われなかったとみるべきで, 2m 程度の追風の状態で く現われて, 追風の影響力がかくれてし は, 独走形式では, 独走による記録低下の要因の方が大き● l l が い う と こ ろ の 3% の 効 率 は 考 え ら れ な い, こ の こ と か ら, 独 ま う と 考 え ら れ る の で, A,V.Hi. 走形式で追風の影響をみる方法は妥当でないといえる, 向風では, 笹岡君以外はプラス を示している,. , 独走形式では, 向風の影響によって記録が低下することは, 予想したとうりの結果になった, これはしばしば述べたように, 独走は競走より記録が悪いのは, 心的態度によるものであり‘ それ に向風という悪条件によってさらに影響が大きくなるものとらみれる, 勿論走者自身の生む速度に. よっても変化が考えられるし, 上述した条件は, 風を受ける地点にも大きく影響するようである, 12s ls e e c前後の独走形式による向風2m 前後であれば, この表からでは0 c位の影響力が あ る の ,. l l l の実験結果としての 1 5 m) で は 5% 位というのに比較 o mi であ る か ら, A.V.Hi /Hour(約 4 e ,. すれば, 相当に大きい影響があることになる, 勿論風速も異なるし, 競走形式ではないので, 競走 形式の結果がでてから考えることにして今後の課題としたい. 実力 @)については風の影響を, 体重や身長との相関で調査するためには標準記録の判定が大 切なので, その求め方を調べ, 予備的な意味で算出したのである, 7一 -13.

(11) . 原 崎. 武. 正.滝 波. 理想と しては, 追風, 向風ともに一致しなければならないはずであるが, この場合一致しなか ったのは, 測定方法に疑問があるというよりは, 走者が独走のために実力が発揮で きず, 各回毎に. 僅少な差がでたためと考えられる, 本来ならば実力の判定は競走形式でなければ測定が難かしいの でないかと考えられる, ろ 実力( )が正しく求められなければ, 今後の計画に矛盾をきたすので, 次回の測定において詳 しく 検討したい. ここでは, 独走形式による資料提供にだけとどめたい. 4 , 風と記録の関係 第 録 平 均. 記 追. 風. 向. 風. 4. 表 風. 差. 追. の 平 均 風. 向. 風. 追. 風. 向. 風. 井. 上. 12 66 .. 13 00 .. 0 34 .. 18 2 .. 06 2 ,. 023 -0 .. 0 113 .. 山. 本. 12 29 .. 12 67 .. 0 38 .. 1 89 .. 1 93 ,. 0 104 ,. 0 455 .. 小. 林. 12 38 .. 12 62 .. 24 0 .. 13 2 .. 1 63 ,. 0 001 ・. 0 641 .. 笹. 岡. 12 47 .. 12 81 .. 0 34 .. 1 78 .. 48 1 ,. 021 -0 .. 222 -0 .. 佐. 伯. 12 57 .. 12 90 .. 0 33 .. 2 20 .. 1 95 .. 0 192 .. 0 411 .. 片. 平. 12 70 ,. 09 13 .. 0 39 .. 1 60 .. 1 61 .. 402 0 ,. 0 292 ,. 志. 賀. 11 87 .. 12 07 .. 0 20 .. 1 97 .. 1 25 .. 0 351 .. 0 592 .. 佐. 藤. 13 14 .. 44 13 ,. 0 30 ,. 1 90 .. 1 59 ,. 474 -0 .. 0 274 .. 第4表は, 記録平均と, 記録と風速の相関を求めて みた. ここでも独走形式においては, 風速 と身体要因以外の要因 (心的態度) が大きく関係しているのが察せ られる.. 風速と記録の相関は, 理論的に追風がマイナス, 向風が ブラスにならなければならない. 追風 の相関でマイ ナスが僅かしかないのは, 第3 表の結果から推察できるように, 独走形式によるもの としか考えられないし, この結果では追 風と記録の相関とみるのには, 独走形式は不適当であると い え る.. 向風と記録の相関は, 第3表の 、B と同じく, 向風になれば記録が低下することになる. これは すでに第3表の考察で明らかにされている, 数字そのものは決して小さいものとはいえないので,. 風速の大きいとき, 競走形式の場合などの次回の結果と比較してから最終的結諭を考えること にし た い.. 第 4章. 結. 以上, いままで述べたことについてまとめるならば, 次に述べる傾向を認め, 問題点を今後の 課題として, 競走形式の実験によって拡大解決したい. 1 , 向風の平均記録が低いのは, 風速の影響以外に, 心理的, 生理的圧迫が関係している, 2 . 2~3m の向風でも, 風を受ける地点が70~80m 地点に集中すると影響度は大きい, 3 , 換算風速が僅かでも, 風向を考えれば, 実際風速の度合によって 大きく記録に影響する, 4 . 向風の影響を考える際には. 身長の度合でみることは危険である, 体重の関係でみる方が より正 しい知見を得ることができる. 5 . 向風における風速と体重の 関係は, 一応の相関を認 めることができるが, 3m 前後の風速 では相関の度合は低い. 6 , 独走形式では, 追風の影響によって記録が実力を上回るということはほとんどいえない, -138-.

(12) . l oom 走と風の関係についての研究(1). かえって独走の要因が追風の有利性より大きくなり, 実力以下の成績になるようである, 7 , 向風の影響は一応認められ たが, 追風については有益な資料はみられなかったことから,. このような実験では, 独走形式を用いるのは妥当でないので, 競走 形式を採用した方が有益な結果 が得られそうである, 本文起稿にあたって, 統計処理に御指導と御便宜を与えて戴いた北海道学芸大学札幌分校数学 科宇喜多義昌教授に深い感謝を申上げる次第であります, 協力者として札幌分校体育科学生, 町田満ゾ 渡辺恭子の二君, 並びに統計処理にあたつて, 体. 育第三研究室所属,.渡辺正徳, 細川実, 毛馬内常夫の学生諸君の献身的な努力を戴いたことを感謝. 致します,. 女. 献. 1 ) 滝波 武: 陸上競技の脈嬉, 血圧に及ぼす影響. 1949 , 2 ) 小野勝次: 風 と 走 力. 陸上 競 技マ ガ ジ ン, P,39,1957.. -139-.

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