• 検索結果がありません。

水工学における自由表面解析の進歩

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "水工学における自由表面解析の進歩"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)近世大学農学部紀弊. 第3 4 号. 1 8 9. 1 89 -16 9 2 0 01. 水工学における自由表面解析の進歩 奥村. 博司. 近世大学農学部 国際や源管理学科. De ve l opme ntofFr e eSura fceAnay ls i s i nte h Fil edofHydr au. l i c s. Hi ros hiOKUMURA. De par i me nto fl ne tmat wnalRe s o uT I C eMaugme e nt ,Fac ul &o fAgr i c ul t uT l e , ie r s i t y ,33 27-204Nak amac hi ,Nar a ,6 31I8505JZ ,aa )n Ki nk iUnv Synops. I S. Nur ner ic a. lme t. hd osofuns t e a. dyf r e es ur f a c enow we r ede ve l op edi nore drl oc omput et heexa ctsa hp eofaf r e es ur f a c e・ I mt i al l y. t heMAC ( Mare kr -an. d-. Ce. H)me t hodb ,a s e donN-Se qua t i onsadR n eca tngua lrEue lr i anmes eu. h,wer ld e. How e ve rr . e s ul t s we r euns ( a. bl e.. Ther eo fr e,s eve r almodi r ] c a L i on swer ede vel oed p . .a F】 r s L ,al i ne -s e gme nta ppr oxi ma t i onofaf ) mi 乙 ao t inofbouna dr yC r e es ur f a c ea ndopt Od ni L i onswe r emodl e d・Next e. vou lme -t. T L a. Ck. j n gmode)( e. gH teV h OFmet hod)wa scon s i de r e d・ Unf or t una t ey l,t he s emodl e shdsmed a o i s av da na tges IA t hl r dme t hodwasdevel op edi nore drt oove r c omet he s e we abl e S SS e. da s cus s e sdev el opr nen t sn it he s . t he r e l a. t i ons. hi psbt ewe ent hem.a n l s odi hee fa t hes emodeJ Thi sr e por. tde s c. hb es. t ur e soft r e es ea r l el dofhyr da ul i c sa sr e gaT dsf ur f a c na l ys t s ..

(2) 1 9 0. 奥村. Ⅰ.序 水工学の分野においては,水路の流れを求める. 博司. Ⅱ.差分法によるNS方程式 の定式 化の基本 1.流速 と圧力の決定 ここでは基礎方程式 として,以下の非圧縮性 2. こと,すなわち,開水路における水位 ・流速の決 定 ・予測が,水利構造物を設計する上での必要不 可欠な事項 となっている。当初,この分野の数値 解析手法では,厳密な流れ解析 よりむ しろ,水面 形 や平均流速の決定 に重 きがおかれて きた とい. 次元ナビア ・ス トー クス方程式 と連続の式,. j旦+_む と ∂ t ∂x. え,そのため,洪水追跡の際の非定常流解析を除. +_ 旦_ 些ヒ ∂y. ax + レ号 一一 壁. けば.不等流解析による水面形の決定や模型実験. (普. 一票. )・FJ (1). が広 く行われて きた。 このことは,実際の水利構 次元の乱流 造物 を含む流れが 自由表面を伴 った3. 8t. ・. 一昔. 豊. ax. ・. -. 普. 構造を持ち,一般的な境界条件でのコンピュータ シ ミュレーシ ョンが容易に行えなかったことにそ の原因があった。. 一止と ay . レ忘. (普. -一 語 ).F,. ( 2). したがって,単純な水面形や,突放で保証 され ている規格化 された構造物 ( 堰等)に関する流れ の範囲では,従来の基準に準拠 した解析で十分で あった。 しか しなが ら,最近では,各種ハー ドウェアや ソフ トウ ェアの進歩 に伴い,頭首工近傍等の局所 流れや前方水位 を含む流れの解析時,あるいは流. D-%. ・%. ( ・ V. -0. を用 いる。U,Vはそれぞれx,y 方向の流速成分,. xF yは重力加速度 ( Fx1 0) , ・ 'は動 pは圧 九 F, は時間を表す。 粘性係数 ,r. れの内部構造を調べたい場合や紫観等に配慮 した. この方程式 をFi g. 1 の定義点を用 いて時間に関 しては前進差分,空間に関 しては風上差分にて展. 水利構造物 とその周辺の流れを考えたい場合等,. 開すると,各セル毎に以下の式が得 られる。. 模型実験 に斬 るこ とな く, コン ピュー タシ ミュ レーシ ョンにより,簡便に設計変更 と流況確認が. U. ・ , ・ ・ - 症 -霊 乱 . iP -・ , ). (4). v L ' '. () 5. 行える設計システムが可能にな りつつある。 その場合,浅水波方程式 を用いる手法,いわゆ る非定常流解析では限界があ り,ナビア ・ス トー. NIS方程式) に基づ く2・3次元解 クス方程式 (. -. E : J. 一若. 鮎. ・P. -u ). 析を実行 しなければな らない。そのため,動的な 境界 としての 自由表面 ( 水面)の存在が無視で き V‥. な くなって くる. 自由表面位庇を決定 しなければ. り. 計罪領域が定 まらず,流速等の計罪は不可能にな るからである。. Ft. り. 本報文においては,数値流体力学 における差分 vol umeorFl ui d) 杏 法の一手法であ るvOF法 (. 中心に据 え,水工学の分野での 自由表面解析の進 歩について解説する。. ∫. ●. P.. り I. また,ここでは乱流解析や曲線座標系には掩み 込まず.パーソナルコンピュータの高性能化に と もな う小規模計罪システムを前提 とした実用的な. vL . J . 1. Ax. 解析手法を 目指 し, 構造物を含む開水路において, 重力の影智の卓越 した流れに関 して,水面形,疏 速分布等を求めることを前提 としている。. Fi. g 1 変数配位. U ∫ ..

(3) 1 91. 水工学 におけ る自由表面解析. ただ し,En , ワ R はそれぞれtn = における () 1, ( 2) 式の各項の既知の値をま とめた ものであ り,. な付帯 条件 や計方法 を考慮 しなければな らない が,( 4),( 5)式か らも明 らかなこ とく,圧 力,. 各計耳サ イクJ t / の最初 に一度だけ計算 しておけば. 流速値は各セル単位で計罪 される。. よい。 この項の展開は標準的であ り,文献 り!川. lgigとい う操作 を通 じ そこでMAC法 ではFagn て,各セル ご とにF,E,a,0,Sとい う放 づげ. を参照 されたい. したが って,U,VのE-n11時の値 が計罪領域 に. を行 う。 これ らは,内部セル,空セル,固定境界. おける圧力場から陽に求め られる。 しか し,この. セル,障書物セル, 自由表面セル,にそれぞれ対. U,Vの値は連続式 (3)を満足 していない。 (4),. セル以外では,それぞれに応 じた 応 してお り,F. ( 5)式で求め られ るnJ]ステ ップの値 uT" I, tp +I. 境界条件 が用意 されてい る.詳細 は文献J H") ' ) を参照 されたい。. は近似値である。 ゆえに,( 4), ( 5)式 における圧 力場 に,初期. また,任意形状境界の取 り扱 いに関 しては,. 条件 としては,た とえば,静水圧分布,以後の計. ABMAC法2 )において授奏 された,直交格子の各. 井サ イクルでは前サ イクルにおけるPの計算値 を. セルにおける流速点,圧力点における値 と,セル. 与 える。そ して,求め られた第一回近似流速を用. に一致 しない ( 移動)任意形状境界の流速,圧力. いて,各セルでの連続条件を満たす穀終流速値 を. 値 とを関連付 け る関 係式 が必要 とな る. それが. ( 9 )式である (丁2 は緩和係数) 。. 求めることにする。. 6)式3 )杏 この時 ,流速 と圧力を関連づけた (. P. I + I -p'- T. (VV). , ). p L ' .p - - T2 (V p -V ・㌶. ・ l r q入することにより,その解決を図る。. '. ( 6 ). ( 9). この式の意味は,任意形状境界を含むセル ( M セル とする)においてほ ,F セルで もちい られ る. すなわち, ( a) 各セ ル に おけ るnス テ ップの既 知 圧 力 と. 流速 ・圧力緩和式 () 6 のd i vr egne ecのかわ りに,. di vrec egne 値 を使用 して圧 力の修正値 P◆を l. セル 内の移動境 界での中点q) 流速 房 ( 周辺の格 子点流速 より内挿 される) と,その中点の移動速. 諌める。. 度t 7( 条件 として与 えられる)の差t l bの法線方向. ( b) その新圧 力値 を用いて新流速値 を決定するC. 成分言 ( =o) を封 入す るこ とにあ る.結局 ,6 P. i vr egne ecを求め, ( C)新流速値 により,新たにd 新圧力をp' として再び ( a)に戻 るOただ し,. が所定の値以下になるまで ( 7 ) ,( 8 ) ,( 9 )式で,. , は緩和係数. Dの値 が一定の値 よ り′ 」 \さ くなるまで このサ イク T. Fi g. 2 ) 。 流速 と圧力を決定 してい くことになる ( 9) 式は簡略化 水平方向運動のみを考 えれば , (. ルを#り返すことになる。ただ し,本報文 におい ては,サ イクルの最初 に ( 4), ( 5)式でnステ ッ. \. 近似値 を計 プにおける既知値 を用いてU,Vの第1 算 したのちは,( 6)式 と組み合わせ る新流速決定. 一. 8) 式を用いる. 式 としては2 ) で授奏 された ( 7), (. U: : i j =U信 士∂ p -ff. J VJ . . 一 ㌔. I a. J J l. v・ I IL l=VI j・ t± ∂ P若 ・. (∂ P=P' ' ■ -PI ). 2 .セルの旗付けと境界条件の取 り扱 い 前節で述べたアルゴ リズムは,流体の内部 にの み有効であ り,境界を含む部分ではそれぞれ特別. -. 境界. F i g2 . 任意形状境界. .U.

(4) 1 92. 奥村. されて,. って, 自由表面を完全に表現 し得ないことによっ. ,. -r2 ( U , -U) ・ん. I ) ' ◆■ -PJ. 博司. ても理解できる。 ( 1 0). この ことの解決法 として, 自由表面 における圧 力 と流速をテイラー展開を利用 してより高精度に. となる。すなわち,垂直な境界の移動速度 ( L h ) と. 評価 し, 自由表面上 に配思 したマーカーを移動 さ. す る) と移動境 界の中点での水平方 向計算速度. せることにより自由表面形状をラグランジェ的に. ( L b ' とす る)を一致 させ る様 に流速 と圧 力を同. sUMMAC法)8 )が提奏 された。 決定する手法 (. 時緩和 させ る。 ここでは,励 まu I .Jとu_ l,.Jか ら. この手法は,浅水域の有限振幅波の解析に用い. 一次内挿 し,UH.Jはセル内におけ る連続条件 よ. られ好結果をもた らした。 しかしなが ら,この手. り求めることがで きる。. 法における自由表面形状の決走法は比較的なめ ら. この場合で も,上述 のご とく流速の変換 には. かな表面変形に適合 していると考 えられるO 自由. ( 7) ( 8)式を もちいるため,Mセルにおいて もF. 表面を線分で表現することにより,理論的には大. セル と同 じアルゴ リズムで連続的に計算が行える. 次元問題へ拡 きな変形 にも対応可能であ るが,3. 9)式で1 声 Oとすれば, ことがわかる。 さらに,(. 張する場合, 処理がかな り複雑 になるか らである。. ( 9) 式は任意形状の構造物セルの圧 力 ・流速 に. 次に,水面近傍流速 と水位を関連づける自由表面. 対応 していることが理解 されよう。直交格子系の. ll )式を導入することにより,マー の形状関数 (. 解析において,任意境界や可動構造物境界条件 と. カーの介在なしに自由表面の決定をおこな う方法. の橋渡 しを受け持つ関係式である。. s LA法) 1 )0 が考案 された (o. 以上に述べた定式化は,基本式が保存系表示式 であ って も,その本質は代わ らない。. Ⅲ. 自由表面解析の進歩. 普. -V-U乎 ( 1 X ( 舶. 水位). (・ 1). もちろんその形状関数の定義条件 ( 水面勾配条 件)を越えての適用はできないのではあるが,秦. N-S方程式 におけ る自由表面 を含む流れの数. 件内の現袋に関 しては,マーカを用いる手法 に比. 値解法の発展は,その表面の圧力 と位置の より正. 較 して格段の安定性 と簡便性を発揮することが確. 確な取 り扱い,及び,それ ら境界の形状処理法の. 認されている7 )0. 進歩に負 う所が大 きい。それ らは主に差分法で改. ここで整理すると, 自由表面流の解析にあたっ. 良されて きた。本報文では,その系列であるVOF. て ,MAC法は現象への適用範 囲が最 も広 い手法. 汰 ( vou lmeofFud li法)を取 りあげて, 自由&・. であるが,不安定性 とい う欠点をもち,その改良. 面の取 り扱い手法について,その基本 とさらに進. 版であるSUMMAC法は,複雑な処理 が必要 とな. んだ応用について展望する。. り,3 次元問題等で適用範囲が限 られるが.安定. 当初, 自由表面の位既決定法を明確に提案 した. 性の高い手法であること,そ して ,SOLA法は適. Ma r ke randCeHMe t hod) であ のは ,MAC法 (. 用範囲はかな り限定 されるが,最 も安定 した解析. るS )l l )。 この手法は,計算格子 として固定直交座. 法であることが理解 されよう。. 倭 ( 円筒座標)を用い,N-S方程式の数値解析法 としては画期的な成功を収めた。 そこでは,流体をマーカーの集合で表現 し,令. これ らの長所 ・欠点を踏まえ,より広い適用範 閲 と安定性をもつ解析手法を 目指 して開発された 手法がvOF法りである。. マーカーの周囲q) 流速の重み平均でマ-カーを移. voF法では,各セルにおいて流体の移動丑を把. 動 ・追跡することにより,各時間ご との流体領域. 塩 し, その 流体 Ej : か ら自由表 面 を決 定 す る。. を求めた。すなわち,マーカーの有無が流体の有. MAC法の様 に点の集合で水面を決めるのでな く,. 無にな り,境が 自由表面 となった。残念なが ら,. soLA法の様 に関数近似 した りするのt・ もない。. 適用範囲の広 さにもかかわ らず,この手法におけ. セル内の流体丑をもちいて自由表面を決定する手. る自由表面決定法にはい くぷんのあいまいさが見. 法であるC. 受け られ. 計弟の進展 に伴ない不安定性が増す可. 能性を内包 していた。 この ことは,マーカーによ.

(5) 1 93. 水工学 における自由表面解析. Ⅳ.voF法の特性. ル領域をV .とする と. voF法の基本は各セルにおける流体のボ リュー. V, =U8t. (1 3). X,Y,I )( 0≦F≦I ) で表わ し,そ ムを関数F ( により,セルの右側面 からのFの単位長 さあた り. の流動値を追跡する ところにある。. yY Tセ その結果 ,F-1はFULLセル,p-0はEMJ. Fは簡単に求め られる (i. Fg3) C の移流率 6. URFACEセル とな り,それぞれ ル,その中間はs 流体内部,外部,宅界部 を示す。 この意味で本手法は境界 よりもむ しろ餅域を黍 ・ く U →St. 祝 した解法 といえようC また, 自由表面の勾配 とその位置はFの値 と集 界の法線方向 との関連で求め ることがで き,F値. I. p -. により水面形が一束的に決定される。. U. さらにその際,その定義 より,自由表面は一価 関数である必要はな く ( 各セル内においては直線 近似),境界面の複雑な変形 を伴 う現象をもシ ミ. 仁 二. ュレー トで きる。. 『 移流部分. 一方 ,voF法は差分法であるのでN-Sプノ程式を 解 くMAC法系列の基本式 とアル ゴ リズムがその まま使用 され 欄 数q )移流式 (12) 式を結 介さ. Fi g. 3 ドナー と7クセブタ-による流体丑の移. 動概 念. せて自由表面解析を行な うことが可能である。. %. ・U%. ・V%. -o. (1 2). 結局 ,voF法 とは, (1 2) 式を計算格子上で解. しかしなが ら, 自由表面を含むセルの移流i T Eを 計昇するためには.次の評価式を準備 しなければ な らない。. くことに他な らない。 (12) 式の評価法 について は次項で述べる。. Ⅴ.ドナ ー. 8F-MI N( F^Dl V, l +CF,FD ∂XD). ( 1 4 ). ・ア クセ プ タ ー 法 に よ る 自由表. 面解析. CF-MAXl1 (. 0-FD A)l V, ド( I . 0-F) D ∂XJ h.) 00 (1 5). オ リジナルのVOF法では, ドナー ・ア クセプ 2) 式を評価するo この手法で ター法を採用 し (1. ここで 6XDは ドナ-セルの幅であ りF,Dは以下の. は,セル間のFの移流を考 える時,移流元の ドナー. 基準による。. セルの水面情報だけでな く,移流先のア クセプ. ( 1 )平均水面 と移流面が垂直 . F^ o : FD. ターセルの情報 も使 うことが特徴 となっている。. ( 2 )平均水面 と移流面が水平 :F.a:F.. すなわち,一 つのセルの右側面が法線方向に右 に右隣のセル 向 きの流速 Uを持つ時,単位時間 6E. ( 3) ドナーセルの上下流の一方が空セルであ る 時 :FA D : FA. に移流す るFの皿 を ドナー,アクセプター両セル のタ値であるFD,F.から決定する. 他の三面 か らの流体 鼠Fの出入を同様 に処理 す. Ⅵ.( 1 4),( 1 5 )式 とFA D の基準 について. れば,一つのセルの流体の総得失丑が計算 され 他のセルに拡張すれば全領域 におけるFの流動が 2)式の評価がおこなえる。 求め られる。これで (1. E 時間に襲界面 を移流す る ドナーセ この時 ,6. ドナーセルにおいてセル内で水面を直線で近似 すると,流体が下側にある場合には,セルの四辺 つに分頬 され を水面が横切 るバ ターンは以下の6.

(6) 1 94. 奥村. る ( Fi g. 4 ) 0 実際の移流にあたっては平均水面の垂直 ・水平. 6. が問題 であ り,F^Dの選択 に より Fが計丑 される。. 博司. ば,. ( 1 8). ∂F-F.l Vxi. この時,水面勾配はセルの対角線勾配 との大小 比較でその垂直 ・水平 が決定 される。したがって,. であ る。 このCa s e1 ,2ではCa s e3,4の場合 と違 っ. Fi g. 5では ( a. ) は水平水面 , () b は垂直水面 とな 方 向セルが 自由表面 セルで る。 また,隣 り合う2. てCFの値は無視 して もよい。CFは以下のCa s e, 3. あ る () C と () d は,水面勾配 に応 じて.水 平か. 4の場合に評価 され る。 ca s e3の場合,FDはまった く移動 せず,ca s e4. 垂 直 と判断 され, ( e) と ( ∫ )は隣 り合 うセ ルが. の場合一部分が移流する。 この ことは逆に考 えれ. すべて空セル と自由表面セルであって,いずれ も. ば,ca s e3の場 合は ドナーセルの空 白部 の一部 が. Fの計算には注意が必要であるo 6. 移流 し,Ca s e4の場合は,空 白部全部 が移流 して. 平均水面 が水平時 ( Fi g. 4( a)) にはFi g. 5に よ り説明され る以下の移流 が計算 され る。. いる と考 えて よい。 ゆえに,アクセプターセルか ら空 白部 が ドナー セルに流入 している と考 えれば,7クセプ ターセ. ∂F-FD1 1 左l. ( 1 6 ). 平均水面 が垂 直時はFi g. 6によるが ,4通 りに区 別 され る。 すなわち,Ca s el の場合FDはすべてア. ルの空 自部 ( 1FA )の移流部分は ( 1 8)式 と同様 に. aF-(1-F ^ )l Vxl. (1 9). クセプターセルに流入 して しまうことは明 らかで あ る。. によって評価 され る。 また, ドナーセルの空 白部. (1 4)式 においてCF-0であ り ( 後述),次式 が得. 1Fo ) 6Xo で表現 されるDC a s e3の場合, 分は ,(. られ る。. ( 1 7 ). ∂F-FD∂XD. Ca s e2の場 合,Fo の うち流入で きる割合 を考 えれ. t a 乍tQ , 母 ( ' e c , '. 匂 12. アクセプター. ドナー. (. 水面 :下側が流休の場合. 4 ドナーセルにおける水面形バターン Fi g.. 水i F. L= こ こ丁∵ 1. 秒文 辞分. Fi g. 6 垂直自由表面での Fの移流.

(7) 水工学 における自由表面解析. 1 95. この値 が ( 1 9)式の値 より大 きいため ドナーセル. あ るため,隣接セルの中央での 自由表面の勾配 が. s e4の場合は逆であ るの か らのFの流入はな く,Ca. 一意 に決定 され る. この水面形状を利用す るこ と. で,それ らの差がア クセプ ターセルの流入す るF. により,Fi g. 5に よ り,Fの移流歪を よ り厳密 に評 価で きるこ とになる.. 値 にな る。. また .F値 の代 わ りに密度関数等のスカラ関数. 当然 ,cFの値 はCa s e1 .2では0にな るわけであ り,無視 して もよか った理 由にな っている。. 少を導入す ることによって, より精密な 自由表面 20) 式の ご 解析 を行 う手法 も提案 されている。 (. 1 4 ),. これ らをま とめて,式来示 した ものが, (. と くスカラ関数を定穀すれば.. (1 5)式に他な らない。 Fi g. 5,Fi g. 6では水平水面 と垂 直水面 で説 明 し. ¢( x, y, I , i )-C. たが ,FiA g ( f )が関係す るFg7 i. () a の場合,求 b),7 ( C)で示 されて 面 は凸形状であ るが ,7 (. (0 2). C Oの場 合, 自由表面 が運動後 も自由表面 を維持. いる移流丑は全 く同 じ方法 によって評価 され る。 g. 4 () ら また,凹形状の水面形 を特徴 とする,Fi. す るため には スカラ関数の全微分 が0でなければ. が関係す るFi g. 7( d) の場合 も同様 であ る。 いず れ も, とな りあ うセJ L の水面情報 をFの移流計算 /. な らな いこ とよ り, ( 21 )式が成 り立 つ必要 があ. に用いる。. 決定 され る。. Ⅶ . voF法の改良 とレベルセ ッ ト法. り, この移流方程式を満足す るように 自由表面が. 血∂ ・ ・悪 意 .普 忽 ・号 音 -o J. ( 21 ). 改 良型 voF法 ( た とえば文献 11 )) では ,F値 の移流丑 の計罪時 に,各セル内で水平 ( 垂虚二 )の 水面形 を仮定 してい るが,改良型 では,実際 に近. このスカラ関数 を うまく選べば,いろいろな応用. い水面勾配 で移 流丑 の計算 を行 う。Fi g. 8におい. 性 が有 る と考 え られている ( 文献L V・. 3) )。 レベル. て ,Fa>Fbの場 合 ,隣接 す るセル を横切 る 自由. セ ッ ト法 と呼ばれ るこの手法は, 自由表面を点や. 表面の可能水面形 は4 種頬のみであ る。 そ こで,. 緑でな くスカラ量 として評価 する と言 う観点 か ら. aXl bで近似 し,FaとFbの値 を その 自由表面 を Y-. 考 えれば,広い意味でVOF法の発展 とも考 え られ. 利用するこ とによってaとbを きめ ることが可能で. ' a )速. 了. -. 仲'. 水面. ⊂ ∃. U ♂. 【. く >. よう。. U e E. > く 移流部分. Fi. g7 なめ らかでない自由表面での Fの移流.

(8) 1 96. 奥村 博司. s i bL. eF). o. wBoune. ddbyMovn igWa Hs J.Comp ut ,. ) phys .8,pp.11 9-1 43 (1 971 orSovn 3) A.J .Chor i n:A Numer i ca lMe to h df lig ≡. T mcmpe o TS S i bl eVi s c oL ) Spl ow Pr obJ em,J .CoT T l -. 三 :. ≒. L. put .phys .2,pp.1 2-26 ( 1 967). 4 )C .W.Hi T l,B.D.Ni co h] sadN n .C.Rome T O: soLA,LA -. 5852 ( 1 975) 5) A.A.Ams den,F.H.Ha一 l ow:TheSMAC Met. hd o,. LA -4370 ( 1 970). 二. : : I-. 6) R.K.C.°han,R.L.sr te et :A Nume r i calMod一 e S. t erWa dUni v.Te ch.Rep.1 35 ve,St ano fr f orWa (1 970). 水面. 7) 武本行正,奥村博司,鳥井桁司: 任意形状のセ キを越 える流れの数値解法,戯土学会論文熊. Fi. g8 可能な水面バターソ. 8,p 9 p. .38. -7 4 ( 1 980) 8) 奥村博司,武本行正 ら: 非圧縮性粘性流体の. Ⅷ .結び. 数値解析プログラム ( その2 ),京大大型計辞 儀 セン ター広報 voL 14,No:1.PP.3卜40 ( 1 981 ). 水工学の計井に数値流体力学の手法を取 り入れ ることにより,乗用的な水面解析システムの可能. 9). C .W.Hi l t .I .P.Sh annon:Fr e e-Sur f a c e s t r es s. 性が高まって きている。voF法は上述のご とく,. cul a t i ons Con di t i onsf orI mc ompe rs s i beFl owCal ,. 水面構造 を考慮 にいれた非常 に柔軟 な解法であ. J .Compu.. 967) tPhys .2,. pp.. 40. 3-411 ( 1. る。 自由表面形状の決定法にやや正確 さを欠 くと. ch ,F.H.Har J ow, JP . .Sha nnonadB n .. J 1) 0∫ .E.WeJ. ころがあるが, 原理の単純 さがそれを補 っている。. Dal: eMACMe t hd o,LA-3425 (1 966) y Th. したがって水工学の分野において も,その改良法. R( FJ uxLi n eSe gl l )N.As hgr i z ,∫.Y.Poo:FLAI. も含めて,十分に応用可能な手法であると考え ら. men tModL e)f orAdv e cl i onad] n n t e r f a c eRe c on-. れるが,具体的な適用例を含め,実際の現象への. sr tuc t i on,J,Compu. t Phys .93,pp・449-468. 適用における有劣や,その改拳法についてはさら に検討する必要がある。 今後,計算機能力のさらなる飛躍に伴い,プ リ. ( 1 991 ) 1 2)M.Sus s ma n.P.Smer ea k ,S.Os he r:AL e velSt e Appr oa chf orCompu【 L ngSou lt i on st ol nc ompr e s -. 次元の プロセ ッサ ・ポス トプロセ ッサを含めた3. s l b. lT e w. oPha s eFl ow, ∫C . ompu. tPhys .11 4p , p・. 実用モデルのパーソナルコソビューテ ィソグが可. 1 46-1 59 ( 1 994). 能になった場合で も, ここで述べ られた 自由表面 解析手法 がその まま活用 で きよう。 なぜ な ら, voF法系のアル ゴ リズムは3次元への拡張が容易. であるとともに,他の解析手法において も.本報 文での水面解析手法の考 え方が応用可能 となるか らである。必要に応 じて,他のモデル と結合させ れば,より進んだシ ミュレーシ ョンが可能 となる。. 引用文献 1 ) B.D.Ni co hJ s ,C.W.Hi l tandR.S.Hoc thki s s: VOF,LA-8355 ( 1 980) SOLA2) J . A. Vi e c e. I L. i :Comput i ngMe t h odf o rr Inc ompr e s. 1 3)棚橋隆彦,梶原孝文 :自由界面の ダイナ ミッ ・2,No・1,pp・24-32 クス,計算工学 vol ( 1 997).

(9)

参照

関連したドキュメント

大学設置基準の大綱化以来,大学における教育 研究水準の維持向上のため,各大学の自己点検評

シークエンシング技術の飛躍的な進歩により、全ゲノムシークエンスを決定す る研究が盛んに行われるようになったが、その研究から

90年代に入ってから,クラブをめぐって新たな動きがみられるようになっている。それは,従来の

振動流中および一様 流中に没水 した小口径の直立 円柱周辺の3次 元流体場 に関する数値解析 を行った.円 柱高 さの違いに よる流況および底面せん断力

2813 論文の潜在意味解析とトピック分析により、 8 つの異なったトピックスが得られ

つの表が報告されているが︑その表題を示すと次のとおりである︒ 森秀雄 ︵北海道大学 ・当時︶によって発表されている ︒そこでは ︑五

・性能評価試験における生活排水の流入パターンでのピーク流入は 250L が 59L/min (お風呂の

ピアノの学習を取り入れる際に必ず提起される