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中立的出来事・活動に対する肯定的な意味づけが主観的報酬知覚に与える影響

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(1)

平成

26年

学位論文

中立的出来事・活動 に対す る肯定的な意 味づ けが

主観的報酬知覚 に与 える影響

兵庫教育大学大学院

人 間発達教育専攻

臨床心理学 コース

M13061F

後藤

僚太

(2)

目 次

1章

序 論 。・・・・ ・ 0・ ・・・・ 。・ ・ 。・・

0000000。

・・・・

01

1.行

動活性化療法 と主観 的報酬知覚 について

2.

強化感受性理論 について

3.

リフ レー ミングについて

4.

セル フケアについて 5。 本研究 にお ける 目的 と意義 について 第

2章

方 法・ ・ 。・ ・・ ・・ ・ ・ ・ ・・ 。・・ ・・ ・・ ・ ・ ・・ ・・ ・ ・ 。・

8

1節

予備 調査 。・・・・ ・・・・ ・・・

00。

・ ・ 。・ ・ ・ ・ 0・ ・ ・ ・ ・ 8

1.目

2.調

査 協力者

3.調

査期 間

4.調

査材 料 5。 手続 き

6.結

果 第

2節

本 実験・ ・・ ・ ・`。・ 。・・・・・ ・・・ ・・・・・・・・・ 0・ 0・ 10 1。 実験実施期 間お よび、実施場所

2.実

験参加 者

3.実

験材 料

4.測

度 5。 手続 き 6。 統 計 処理

7.倫

理 的配 慮 第

3章

結果 0。 ・・・・・ ・・・・・・・・ 。・・・・・・・ 。・・ 0・ ・ ・・

22

1.各

変数 における記述統計量

2

各変数 にお ける相 関

3.介

入効果 の検討 第

4章

考察お よび今後 の展望・・ 。・・・・・・・・・・・・・・ 。・・・・・ 。 31

1.各

変数 にお ける相 関について

2.仮

説 1について

3.仮

2に

ついて

4.仮

3に

ついて 5。 ワー クシー トのセル フケア としての有用性

6.最

後 に 第

5章

引用文献・・・ ・・・・・・・ 。・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・

39

謝辞 付録資料

(3)

1章

序 論

は じめ に

,本

研 究 で は ポ ジ テ ィブ 。リフ レー ミン グ を用 い た ホ ー ム ワー ク を 行 い

,生

活 の 中で 経 験 す る活 動 や 出 来 事 に対 す る認 知 を肯 定 的 に捉 え な お し, そ れ らの体 験 に随 伴 す る報 酬 へ の気 づ き を高 め る こ とで

,主

観 的 報 酬 知 覚 を 向 上 させ る こ とを 目的 とす る。

1行

動 活 性 化 療 法 と主 観 的 報 酬 知 覚 に つ い て 近 年

,う

つ 病 に 対 す る 治 療 法 と して 注 目 され て い る も の の

1つ

に 行 動 活 性 化 療 法

(Behavloral Actlvatlon Therapy;以

BA)が

あ り

,そ

の 効 果 が 確 認 され て い る

(DlmldJlan,Hollon,Dodson,Schmallng,Kohlenberg,Addis,Gallop,

LIcGllnche勇 Ⅳ

Iarkley, Gollan, Atklns, & Jacobson, 2006; Dodson, IIollon,

Dlnlidjlan, Schmahng, Kohlenberg, Ga110p, Rlzvl, Gollan, Dunner, &

Jacobson,2008;岡

島 ・ 国 里 。中 島 ・ 高 垣

,20H)。

BAで

,回

避 行 動 の 増 加 に よ り報 酬 を得 る機 会 が 減 少 し,抑 うつ 状 態 に 陥 る と仮 定 して い る。そ の た め,

BAで

は 回 避 行 動 に 焦 点 を 当 て た 介 入 を行 い

,回

避 行 動 の 代 わ りに 自 ら の 目標 に 沿 つ た 活 動 に 従 事 す る こ とで 報 酬 を得 る機 会 を増 や し

,

さ ら に そ の 活 動 を促 進・ 拡 充 させ る こ とで ,う つ 状 態 か らの脱 却 を 目指 して い る

(Martell,Addls,&

Jacobson,2001熊

野 他 訳 2011)。 そ して

,報

酬 を 得 る機 会 が 増 え る こ とで, 活 動 性 だ け で な く

,行

動 の レパ ー ト リー も増 加 し

,さ

ら に 多 様 で 安 定 した 報 酬 が 得 られ る よ うに な る と され て い る

(Martell,Addis,&DimldJlan,2004春

木 訳

2005;山

本 ・ 首 藤 ・ 坂 井,2013)。 近 年 の 行 動 活 性 化 療 法 の 理 論 的 基 盤 と して

,Ferster(1973)の

うつ 病 に 対 す る行 動 分 析 理 論 が あ る。 こ の

Fersterの

理 論 の 中 で も特 に 「反 応 随 伴 的 な 正 の 強 化

(以

RCPR)」

が 減 少 す る こ とに 注 目 した の が

Lewinsohn(Lewlnsohn,

(4)

Blglan,&Ze■

ss,1976;Lewlnsohn,LIunoz,Youngren,&Zelss,1978)で

あ つ た 。そ の 後

JacObsonら

の 研 究 グル ー プ

(Jacobson,Martell,&DimldJlan,2001;

Martell et al。

,2001)は

,行

動 理 論 に 基 づ く うつ 病 治 療 の 効 果 を 高 め る た め,

Ferster(1973)や

Lewlnsohn et al。

(1976,1978)の

理 論 に機 能 的 文 脈 主 義 の 観 点 を加 え た 「行 動 活 性 化 モ デ ル 」を 提 唱 した 。 こ の 「行 動 活 性 化 モ デ ル 」で は,

RCPRの

低 下 が 回 避 行 動 の 増 加 と活 動 性 の 低 下 を も た ら し

,正

の 強 化 を受 け る 機 会 が さ ら に 減 少 す る とい う悪 循 環 に よ つ て 抑 うつ が 維 持 。悪 化 す る と仮 定 し て い る。こ の

RCPRの

低 下 と抑 うつ の 関 連 に 注 目 した 欧 米 に お け る これ ま で の 研 究 で は

,快

活 動 と抑 うつ に 関 す る研 究 が 多 くお こ な わ れ て お り

,主

に 快 出 来 事 質 問 票

(Macphlllamy&Lewlnsohn,1976)が

用 い られ て き た 。 こ の 質 問 票 は

320項

目で 構 成 され

,網

羅 的 に 環 境 中 の 報 酬 を 検 討 し

,行

動 に 随 伴 す る正 の 強 化 に つ い て 測 定 で き る 尺 度 で あ る。 しか し

,実

施 に

1時

間 近 く か か る た め

,治

療 経 過 の 中 で 反 復 して 測 定 す る こ と が 困 難 で あ る と指 摘 され て い る

(国

里 ・ 高 垣 ・ 岡 島 。中 島・ 石 川 。金 井・ 岡 本 ・ 坂 野 。山脇 ,2011)。 ま た

,項

目 の 内 容 が す べ て の 人 に と っ て 快 事 象 と は 限 ら な い こ とや

,正

の 強 化 を受 け る活 動 の す べ て が 快 活 動 で あ る と は 限 らな い とい う指 摘 も され て い る

(Manos,Kanter,&

Busch,2010)。

これ ら を踏 ま え て

Armento&Hopko(2007)は

,RCPRの

知 覚 に 関 して 主 観 的 に 評 価 す る 質 問 紙

Envlronmental Reward Observatlon Scale(以

EROS)

を 作 成 した 。

EROSは

個 人 が 生 活 す る環 境 の 中 で 経 験 す る 報 酬 が 多 い の か 少 な い の か

,

ど の く らい 自分 の 行 動 に対 して 報 酬 が 随 伴 して い る の か に つ い て 主 観 的 。全 体 的 に 評 価 す る こ とで

,短

時 間 で 個 人 の 環 境 中 の 主 観 的 報 酬 知 覚 を測 定 す る こ とが 可 能 で あ る と され て い る

(国

里 他 ,2011)。 ま た

,EROSと

抑 うつ 症 状 や 不 安 症 状 と の 間 に は 有 意 な 負 の 相 関

,行

動 賦 活 傾 向

(後

述 )や 快 出 来 事 質 問 票 と は 有 意 な 正 の 相 関 が 認 め られ て い る

(Armento&Hopko,2007)。

さ ら に

(5)

EROSと

抑 うつ と の 関 連 は

,快

出 来 事 質 問 票 と抑 うつ との 関 連 よ り も 強 く 活 動 に 従 事 した 数 よ り も個 々 の 活 動 に よ ら な い 主 観 的 報 酬 知 覚 の ア セ ス メ の 重 要 性 が 示 され て い る

(Armento&Hopko,2007)。

2

強 化 感 受 性 理 論 に つ い て 近 年

,

うつ 病 患 者 の 報 酬 に 対 す る感 受 性 の 低 下 に つ い て の 理 論 的 枠 組 み と し て 再 評 価 さ れ て い る も の に 強 化 感 受 性 理 論

(Relnforcement Sensltlvlty

Theory:Gray,1964,1981)が

あ る。 こ の 理 論 は

,Pavlov(1927り

│1村

1975)

の 覚 醒 モ デ ル や

Eysenck(1967梅

津 他 訳

1973)の

理 論 を 再 解 釈 。批 判 して 発 展 させ

,回

避 行 動 に 関 す る 人 間 の 気 質 に つ い て 説 明 した も の で あ り

,上

記 の

Jacobsonら

(Jacobson et al.,2001;Martell et al。

,2001)の

流 れ と は 別 に 発 展 して き た も の で あ る。

強 化 感 受 性 理 論 で は

,回

避 行 動 に 関 す る脳 内 動 機 づ け シ ス テ ム と して 行 動 賦 活 シ ス テ ム

(Behavloral Actlvation System:以

BAS),行

動 抑 制 シ ス テ ム

(Behavloral lnhlbltlon System:以

BIS)を

仮 定 して い る。 中 で も

BASは

報 酬 の 呈 示

(も

し く は罰 の 除 去 )に よ り活 性 化 され る脳 内 シ ス テ ム で あ り

,こ

の 活 性 化 に よ り 目標 達 成 の た め の 接 近 行 動 や ポ ジ テ ィ ブ 情 動 が 引 き 起 こ され る と して い る

(Gray&McNaughton,2000)。

ま た

,接

近 行 動 や ポ ジ テ ィ ブ 情 動 に か か わ る

BASの

低 さ は 抑 うつ 症 状 と 関 連 す る こ と が 明 ら か に さ れ て い る (Campbell‐

Sllls,Llverant,&Brown,2004;安

田 。佐 藤

,2002)。

大 うつ 病 性 障 害 の 患 者 を 対 象 に 行 つ た

McFarland,Shankman,Tenke,Bruder,&Kleln

(2006)の

研 究 で は

,6か

月 後 の フ ォ ロー ア ップ 時 に お け る 抑 うつ 症 状 の 予 測 力 に 関 して

,BASの

方 が

BISよ

り も 高 い こ とが 明 らか に され て い る。

Carver&

Whlte(1994)は

,Gray(1964,1981)の

強 化 感 受 性 理 論 を 基 に

,接

近 傾 向 と回 避 傾 向 の 個 人 差 を 測 定 す る

The BIS/BAS scalesを

作 成 して い る 。

医   ト ,     ン

(6)

3.リ

フ レー ミン グ に つ い て リ フ レー ミ ン グ と は

,個

人 が あ る 対 象 に つ い て お こ な う意 味 づ け

,判

,試

行 な どの 認 知 や

,意

,態

,行

為 な ど

,認

知 を基 に した 行 動 や 体 制 を 作 る 場 合 の 基 準

(準

拠 枠 )を 作 り直 す こ と を 意 味 して い る 。 リフ レー ミ ン グ とい う′用 語 は も と も と家 族 療 法 の 領 域 で 使 わ れ 始 め た が

,心

理 学 全 般 の 領 域 で 古 くか ら 用 い られ て き た 歴 史 が あ り

(大

,2011),認

知 行 動 療 法 で は 「認 知 再 体 制 化 」 や 「認 知 変 容 」 とい う名 称 で リフ レー ミ ン グ が 行 わ れ て い る

(福

,2011)。

Watzlawlck,Weakland,&F■

sch(1974)は

,こ

の リフ レー ミ ン グ に よ っ て 状 況 は 負 けず 劣 らず

,も

し くは よ り良 く な り

,そ

の 経 験 の 全 体 の 意 味 を 変 化 させ る こ とが 出 来 る と して い る。 ま た リフ レー ミ ン グ の 中 で も特 に

,物

事 に 対 す る 見 方 を 肯 定 的 な 方 向 に変 え る も の は ポ ジ テ ィ ブ・ リフ レー ミ ン グ

(以

PR)と

呼 ば れ

(美

木 。大 塚

,2011),ス

トレス マ ネ ジ メ ン トの 領 域 に お い て も認 知 的 技 法 の ひ とつ と して 扱 わ れ て い る

(金

・ 津 田・ 松 田・ 堀 内,2011)。 サ ポ ー ト受 容 の た め の

PRの

効 果 を 検 討 した 美 木 。大 塚

(2011)の

研 究 で は, セ ミナ ー に加 え

,ホ

ー ム ワー ク

(以

HW)を

導 入 した 介 入 実 験 に よ り

,PRの

有 効 性 が 示 され て い る。 他 に も

,大

学 生 の 否 定 的 感 情 に 対 す る カ ウ ン セ リ ン グ に お け る

PRの

効 果 を 検 討 した

Kraft,Clalborn,&Dowd(1985)の

研 究 で は, 他 の 逆 説 的 な 技 法 を 用 い た 群 に 比 べ て

,抑

うつ 度 や 自 己 報 告 に よ る否 定 的 な 気 分 に 大 き な 減 少 が み られ

,PRの

有 効 性 が 示 され て い る。 山 崎

(2009)は

,肯

定 的 な 意 味 を 見 出 す コー ビ ン グ が 肯 定 的 な 情 動 と抑 うつ 症 状 の 改 善 を も た らす こ と を 示 して い る。

4.セ

ル フ ケ ア に つ い て セ ル フ ケ ア とは

,自

分 の 健 康 を 増 進 し

,疾

患 を 予 防 し

,病

気 を 回 避 し

,病

気 か ら回 復 し よ う とす る個 々 人 に よ つ て 日常 的 に お こ な わ れ る 自律 的 な 活 動 を 指

(7)

(宗

,2006),ス

トレス対 策 と して こ の

1次

予 防 的 な視 点 が 重 要 視 され て い る

(島

井,2002)。 前 述 した 美 木 。大 塚

(2011)の

研 究 に お い て も

HWと

い う 形 で セ ル フ ケ ア の 要 素 が 取 り入 れ られ て い る。 ま た

,本

邦 にお け る予 防 的 ス ト レス マ ネ ジ メ ン ト研 究 の動 向 を調 査 した金 他

(2011)の

研 究 で は

,2006年

以 降, 予 防 の た め の ス トレス マ ネ ジ メ ン ト介 入 研 究 の数 が 増 加 して い る こ とが 明 らか に され て お り

,1次

予 防 的 な介 入 の 重 要 性 が示 唆 され て い る。

5

本 研 究 に お け る 目的 と意 義 に つ い て

大 うつ 病 性 障 害

(MaJOr Depresslon Dlsorder)に

お け る基 本 症 状 の ひ とつ で あ る 「興 味 ま た は 喜 び の 喪 失 」 は

,

うつ 病 の 予 後 を 悪 化 させ る リス ク フ ァ ク タ ー の

1つ

で あ り (McFarland et al。

,2006),病

前 に は 機 能 して い た 報 酬 が 機 能 しな く な っ た 状 態 で あ る と説 明 され て い る

(Coste1lo,1972)。

そ して こ の よ うな 肯 定 的 な 情 動 の 低 さ は

,抑

うつ 症 状 も し く は 社 交 不 安 症 状 に お い て 特 異 的 に 認 め られ る こ とが 指 摘 され て い る

(Brown,Chorplta,&Barlow,1998)。

ま た 伊 藤 。村 田 。松 見

(2012)は ,一

般 に 肯 定 的 と評 価 され る活 動 に 対 して 快 感 情 を感 じな く な る こ と が 抑 うつ 状 態 に 陥 る 先 行 要 因 で あ る と説 明 して お り

,国

里 ・ 山 口・ 鈴 木

(2007)も

報 酬 に 対 す る 感 受 性 が 低 下 す る こ とで

,行

動 へ の 動 機 づ け が 低 下 し

,精

神 運 動 制 止

,意

欲 の 低 下 な ど を 引 き 起 こ し

,抑

うつ の 悪 化 を招 く と して い る。 これ らの こ とか ら

,主

観 的 報 酬 知 覚 の 低 下 が 精 神 的 健 康 に 及 ぼ す 影 響 は 大 き く

,こ

の 問 題 に対 す る ア プ ロー チ の 必 要 性 が うか が え る。 しか し

,こ

れ ま で 主 観 的 報 酬 知 覚 を 向 上 させ る こ と を 目的 と した 研 究 は お こ な わ れ て こ な か っ た 。 そ こ で 本 研 究 で は

,PRを

用 い た

HWに

よ る介 入 を お こ な い

,生

活 の 中 で 経 験 す る 出 来 事 や 活 動 へ の 評 価 を 肯 定 的 な も の に 変 容 し

,そ

れ らの 体 験 に 随 伴 す る 報 酬 へ の 気 づ き を 高 め る こ と で

,主

観 的 報 酬 知 覚 の 向 上 させ る こ と を 目的 とす

(8)

る。 な お

,こ

れ ま で

PRを

用 い た 研 究 で は

,主

に 物 事 に 対 す る否 定 的 な 認 知 を 肯 定 的 に 変 容 させ る とい う手 続 き が お こ な わ れ て き た(Kraft et al。

,1985;美

木 。大 塚

,2011;山

崎,2009)。 しか し

,本

研 究 で は

HWを

用 い る た め

,否

定 的 な 体 験 を 肯 定 的 に リフ レー ム す る こ とが 出 来 な か っ た 場 合 の 対 応 が 困 難 で あ り, 参 加 者 に と つ て 侵 襲 的 な 手 続 き に な っ て しま う恐 れ が あ る 。 ま た

,本

研 究 の 介 入 目標 は 日々 の 生 活 に 存 在 す る 報 酬 へ の 気 づ き を 高 め る こ とで あ る た め

,中

立 的 な 体 験 を タ ー ゲ ッ トに した 場 合 で も,そ の 効 果 は 十 分 得 られ る と考 え られ る。 以 上 の こ と よ り

,本

研 究 で は

PRの

対 象 と して

,中

立 的 出 来 事 。活 動 を採 用 す る。 抑 うつ 者 は 非 抑 うつ 者 よ り も

,一

般 に 快 と評 価 され る活 動 に 対 して

,快

感 情 を 感 じ に く く

,一

般 に 不 快 と評 価 され る活 動 に 対 して は よ り強 い 不 快 感 情 を 感 じ る こ と が 知 ら れ て い る

(Lewlnsohn&Amenson,1978)。

こ れ に つ い て

Lazarus&Folkman(1984本

明 他 訳

1991)は

,出

来 事 に 対 す る 客 観 的 な 評 価 よ り も個 人 が そ の 出 来 事 の 重 大 性 を どの よ うに評 価 す る の か とい う認 知 的 評 価 に よ つ て ス トレス 反 応 が 決 定 され る と して い る。 彼 ら の 主 張 に 基 づ け ば

,認

知 的 評 価 を お こ な う上 で の 準 拠 枠 を

PRに

よ つ て 肯 定 的 な も の に 作 り直 す こ とで, ス ト レ ス 反 応 を 軽 減 す る こ と が で き る と考 え られ る 。 ま た

Kanner,Coyne,

Schafer,&Lazarus(1981)は

,日

常 生 活 に お け る些 細 で 肯 定 的 な 出 来 事 の 蓄 積 が 個 人 の 健 康 状 態 を 高 め る と 述 べ て お り

,さ

ら に

Wagner,Compas,&

Howell(1988)は

,

日常 生 活 上 の 些 細 な 出 来 事 は

,生

活 上 の 重 大 な 出 来 事 と比 べ

,一

般 に 持 続 性 が 高 い と して い る 。 さ ら に

Beck(1967)は

,人

間 が 健 康 で あ る た め に は

,出

来 事 を よ り肯 定 的 に 捉 え る 訓 練 も ス トレス 反 応 を 軽 減 す る た め に は 重 要 で あ る と述 べ て い る。 これ らの こ とか ら

,PRを

用 い た

HWに

よ つ て 主 観 的 報 酬 知 覚 を 高 め る こ と

(9)

,行

動 の 活 性 化 を 引 き 起 こ し

,多

様 な 行 動 レパ ー ト リー を獲 得 す る 中 で

,

日 常 的 で 些 細 な 肯 定 的 体 験 も蓄 積 され て い き

,個

人 の 健 康 状 態 を 向 上 させ る と考 え られ る。 そ の た め本 研 究 を お こ な うこ とは

,セ

ル フ ケ ア の観 点 か ら も有 益 で あ る とい え る 。 よ つ て 本 研 究 で は セ ル フ ケ ア の観 点 か ら

,PRを

用 い た

HW形

式 の 介 入 に よ り

,主

観 的 報 酬 知 覚 を 高 め る こ と を 目的 と した 介 入 実 験 を お こ な う。 仮 説 と し て 以 下 の

3つ

を設 定 す る。 1。 実 験 群 に お い て

,報

酬 知 覚

,肯

定 的 感 情

,活

動 性 得 点 が Pre‐

POst間

で 有 意 に 上 昇 し

,フ

ォ ロ ー ア ッ プ に お い て も維 持 され て い る 。

2.実

験 群 に お い て

,活

動 性 得 点 の 上 昇 に 先 立 っ て 報 酬 知 覚 得 点 の 上 昇 が み ら れ る。

3.実

験 群 に お い て

,否

定 的 感 情 得 点 と抑 うつ 得 点 が Pre‐

Post間

で 有 意 に低 下 し

,フ

ォ ロー ア ップ に お い て も維 持 され て い る。

(10)

2章

方 法 第

1節

予 備 調 査 1。 目的 介 入 で 用 い る ワ ー ク シ ー トに 記 載 した 教 示 文 の 妥 当性 を確 認 す る こ と を 目的 に 実 施 した 。 ワ ー ク シ ー トの 教 示 文 に よ つ て 中 立 的 出 来 事 。活 動 が 記 述 され る か ど うか, 記 述 され た 中 立 的 出 来 事 。活 動 に お け る 肯 定 的 側 面 が 記 述 され る か ど うか に つ い て 検 討 した 。 ま た

,中

立 的 出 来 事 。活 動 お よび

,そ

の 肯 定 的 側 面 が 記 述 され る こ と を 目的 と した 教 示 文 お よび

,構

成 と して 妥 当 で あ る か ど うか に つ い て の ア ン ケ ー トを 実 施 した 。

2.調

査 協 力 者

A教

育 大 学 に 所 属 す る 大 学 院 生

10名 (男

4名

,女

6名

)を対 象 に 実 施 した 。

3.調

査 期 間

2014年

8月

25日

(月

)∼

2014年

8月 28日

(金

)に か け て 調 査 を 実 施 し た 。

4.調

査 材 料 本 学 に 所 属 す る 臨 床 心 理 士 の 資 格 を持 つ 教 員

1名

,筆

者 を含 む 臨 床 心 理 学 コ ー ス に所 属 す る大 学 院 生

4名

の 協 議 の も と作 成 した ワー ク シ ー トを用 い た 。 ワ ー ク シ ー トに は

,ア

ン ケ ー ト回 答 の た め の 自 由記 述 欄 を設 け た

(付

1参

照 )。 ワ ー ク シ ー トに お け る設 間 は 以 下 の 通 りで あ つ た 。 設 問

1今

日,朝起 き て か ら現 在 に 至 る ま で に 体 験 した 出 来 事 や 活 動 の うち, 肯 定 的 や 否 定 的 な どの 特 別 な 感 情 を 伴 わ な か っ た も の を 思 い 出 し

,記

述 して く だ さい 。

(11)

設 問

2:1で

挙 げ られ た 出 来 事 。活 動 に 含 ま れ る 肯 定 的 な 側 面 を あ え て 考 え る と した ら ど ん な こ と が 考 え られ る で し ょ うか

?3つ

記 述 して く だ さ い 。 調 査 協 力 者 が 中 立 的 出 来 事 。活 動 を 記 述 しや す い よ うに

,設

1の

下 に 補 足 1と して,「 当 時 の 気 分 が 下 の 図 の 丸 の位 置 に 当 て は ま る 出 来 事 。活 動 を選 ん で くだ さい 。」と記 載 し

,中

立 の 位 置 に ○ の 記 号 で 印 を付 け た 感 情 の ス ケ ー ル を設 問

1の

下 部 に 設 け た 。 さ ら に

,補

2と

して 「一 般 的 に 肯 定 的 や 否 定 的 に 思 わ れ る よ うな 出 来 事 。活 動 で も

,当

時 あ な た が ど ち ら の 気 分 も感 じて い な けれ ば 記 述 して くだ さい 。」 とい う教 示 文 を 補 足

1の

下 に 記 載 した 。

5

手 続 き

、 筆 者 よ り予 備 調 査 の 目的 を 説 明 した の ち

,調

査 協 力 者 に ワー ク とア ン ケ ー ト の 実 施 を 求 め た 。 回 答 済 み の ワー ク シ ー トは

,筆

者 が そ の 場 で 回 収 した 。 6。 結 果 予 備 調 査 で 得 られ た ア ン ケ ー ト結 果 を

Table l(10頁

参 照 )に示 す 。 予 備 調 査 の 結 果

,い

ず れ の 調 査 協 力 者 に お い て も

,ワ

ー ク シ ー トの 教 示 文 に よ っ て 中 立 出 来 事・ 活 動 の 記 述 が 可 能 で あ つ た 。 しか し,「 中 立 的 出 来 事 と して

,自

分 が 書 い た 内 容 が 正 しい の か 不 安 に な っ た 」 とい う報 告 が ア ン ケ ー トで 得 られ て い る こ とか ら

,本

実 験 で 介 入 を 始 め る 前 に

HWの

手 続 き に つ い て の確 認 と練 習 を 設 け る 必 要 が あ る と考 え た 。 設 問

2に

つ い て は

,ア

ン ケ ー トで 「肯 定 的 な 側 面 は

,一

般 的 に 考 え られ る も の な の か

,そ

れ と も 実 際 に 生 じた も の を 書 く の か 分 か らな い 。」 とい う報 告 が 得 られ た こ とか ら

,補

足 説 明 の 必 要 性 が 確 認 され た 。

(12)

Table l

予 備 調 査 で 得 られ た ア ン ケ ー ト結 果

・ 感 情 のスケール は、補足

1の

す ぐ下 に配置す る方 が分 か りやす いので

はないか。

・補足

1に

お ける 「下の図」 とい う表記 を、 「次の図」 に変更 した方が

分か りやすいのではないか。

・ 肯定的 な側 面 は、一般 的 に考 え られ るものなのか、それ とも実際 に生

じた もの を書 くのか分 か らない。

・ 中立的出来事 として、 自分 が書 いた 内容 が正 しいのか不安 になった。

2節

本 実 験

1.実

験 実 施 期 間 お よ び

,実

施 場 所 本 実 験 は

,2014年

9月

27日

(土

)∼

2014年

11月 19日

(水

)に

か け て お こ な わ れ た 。 実 験 実 施 期 間 に お け る 計

4回

の 面 接 は

,本

学 の 発 達 心 理 臨 床 研 究 セ ン タ ー ま た は

,学

内 の 教 室 を用 い て 実 施 した 。

2

実 験 参 加 者

(1)募

集 方 法 一 般 大 学 生 お よ び 大 学 院 生 を 対 象 に

,大

学 の 構 内 に お け る募 集 用 紙

(付

録 2 参 照 )の 配 布 も し く は

,筆

者 の 知 人 を 介 して 行 つ た 。

(2)実

験 参 加 対 象 者 の 選 抜 実 験 参 加 対 象 者 を選 抜 す る た め に

,募

集 時 に 参 加 の 意 思 を 示 した

93名

に 対 して ス ク リー ニ ン グ調 査 を実 施 した 。 実 験 参 加 対 象 者 の選 抜 は

,介

入 に お け る 天 丼 効 果 の 発 生 防 止 を 目的 に行 つ た 。 ス ク リー ニ ン グ調 査 で 用 い た 質 問 紙 は,

日本 語 版

BIS/BAS尺

度 に お け る

BAS下

位 尺 度 と 日本 語 版

EROSで

構 成 し た 。 日本 語 版

BIS/BAS尺

度 に お け る

BAS下

位 尺 度 も し く は

,

日本 語 版

EROS

(13)

,ス

ク リー ニ ン グ の 条 件 と して 「 日本 語 版

BIS/BAS尺

度 に お け る

BAS下

位 尺 度 と 日本 語 版

EROSの

両 尺 度 の 合 計 得 点 が 全 体 平 均 よ リー

.5SD以

下 で あ る こ と」 を採 用 した 。 そ の 結 果

,37名

が 実 験 参 加 対 象 者 と して 抽 出 され た 。

(3)実

験 参 加 者 ス ク リー ニ ン グ に よ り抽 出 さ れ た 実 験 参 加 対 象 者

37名

,後

日筆 者 が E‐

mallで

実 験 参 加 を依 頼 し

,承

諾 が 得 られ た

30名 (男

9名

,女

21名 ,平

均 年 齢

=2165,SD=2。

93)を

実 験 参 加 者 と した 。実 験 参 加 者 は 研 究 者 に よ つ て 無 作 為 に

15名

ず つ 「実 験 群 」 と 「統 制 群 」 に 分 け られ 、 そ の 後 ス ク リー ニ ン グ 時 の 得 点 に つ い て 群 間 に 差 が 生 じな い よ う

,各

群 の 構 成 員 に つ い て の 調 整 が 行 わ れ た 。 実 験 参 加 者 と非 実 験 参 加 者 の 記 述 統 計 量 を

Table 2に

示 す 。

Table 2

実験参加者 と非参加者 の記述統計量

M

SD mini―

max

BAS

実験参加者

(30

非実験参加者

(50

32.40

39.68

4.49

4.57

24‐

42

28¨

48

EROS

()の

値 はサンプル数

実験参加者

(30

非実験参加者

(50

25。

26

28.93

4.37

3.54

19‐

35

20-36

(14)

3.実

験 材 料 ワ ー ク シ ー ト 予 備 調 査 に よ っ て 得 られ た 結 果 を も とに

,内

容 に つ い て 一 部 修 正 を行 つ た 。予 備 調 査 時 の 自 由記 述 欄 は 排 除 され た 。

1頁

目 を 記 入 例 と し

,2

頁 日以 降 に 7日 分 の ワ ー ク シ ー トを 添 付 し,全

8頁

で 構 成 した

(付

3参

照 )。 各 頁 の 上 部 に は 「∼ 日 目」 と ワ ー ク を 実 施 す る 日に ち を記 した 。 ま た

,設

間 2 で 記 述 され た

3つ

の 肯 定 的 側 面 そ れ ぞ れ に 対 す る納 得 度 に つ い て 評 定 す る た め, 「ま た

,挙

げ られ た 肯 定 的 な 側 面 に つ い て

,あ

な た が 今 どれ ほ ど納 得 して い る か を枠 内 の

4段

階 で 評 価 して く だ さ い 。」 とい う教 示 文

,4段

階 評 価 の 内 容

(1

ま っ た く納 得 して い な い ∼

4.非

常 に 納 得 して い る

)が

記 載 され た 図 を シ ー ト内 に 設 置 した 。 さ ら に

,設

2で

肯 定 的 側 面 を 記 述 し

,そ

の 納 得 度 の 評 定 を した 結 果

,設

1で

記 述 され た 中 立 的 出 来 事 ・ 活 動 に 対 す る気 分 や 感 情 が ど の よ うに 変 化 した か を検 討 す る た め,「 ま た

,1で

記 述 した 出 来 事 や 活 動 に 対 す る 今 の 気 分 を 評 定 して く だ さい 。」 とい う教 示 文 に加 え

,感

情 の ス ケ ー ル を 設 置 し た 。 追 加 用 ワ ー ク シ ー ト:ワー ク を 実 施 し忘 れ た 場 合

,忘

れ た 日数 分 を こ の 追 加 用 ワ ー ク シ ー トを 用 い て 実 施 す る こ とで

,参

加 者 が 後 日思 い 出 して 上 記 ワー ク シ ー トの 該 当 頁 に 記 入 す る とい う行 為 を 抑 止 す る こ と を 目的 に 作 成 した

(付

5参

照 )。 上 記 ワー ク シ ー トか ら記 入 例 を排 除 した 全

7頁

で 構 成 し

,各

頁 の 上 部 に は 「追 加 用 」 と記 した 。 記 載 され て い る 内 容 に つ い て は 上 記 ワ ー ク シ ー ト と同 様 で あ つ た 。 ア ン ケ ー ト用 紙 本 実 験 で 用 い た ワ ー ク シ ー トの セ ル フ ケ ア と して の 有 用 性 を 検 討 す る こ と を 目的 と して 作 成 した

(付

7参

照 )。 用 紙 の 上 部 に は,「今 回 実 施 して 頂 い た ホ ー ム ワ ー ク に つ い て お 尋 ね しま す 。 質 問 を よ く読 み

,お

答 え く だ さい 。」 とい う教 示 文 を記 載 した 。

4項

(1.ワ

ー ク シ ー トは使 い や す か つ た 。

2.ワ

ー ク を す る こ とは 負 担 に感 じた 。

3.ワ

ー ク シ ー トが あ れ ば

,今

後 も

(15)

続 け た い と思 う。

4.ワ

ー ク を した こ とで 生 活 に よい 変 化 が 起 き た 実 感 が あ る。)

を設 定 し

,4件

(1.全

くそ うは 思 わ な い ∼4。 とて も そ う思 う)で回 答 を 求 め た 。

4.測

① 行 動 賦 活 の 得 点 化 に つ い て

行 動 賦 活 の 測 定 に は

Carver&Whlte(1994)が

作 成 し た

The BIS/BAS

scalesを 上 出 。大 坊

(2005)が

翻 訳 した 日本 語

BIS/BAS尺

度 を 用 い た 。 本 尺・ 度 は

20項

目で 構 成 され て お り

,4件

法 (1.あ て は ま らな い ∼

4.当

て は ま る ) が 設 定 され て い る。 本 尺 度 は

,個

人 に お け る

BAS傾

向 と

BIS傾

向 を そ れ ぞ れ 測 定 す る も の で あ り

,十

分 な 信 頼 性 と妥 当性 を 有 して い る こ とが 先 行 研 究 に よ り確 認 され て い る。 本 実 験 で は

,BASに

関 す る

13項

目の み を 用 い た 。 本 尺 度 は

,ス

ク リー ニ ン グ 時 の み 使 用 した 。 本 研 究 で は

,ス

ク リー ニ ン グ 実 施 時 か ら本 実 験 開 始 ま で

,約

2∼

3週

間 の 期 間 が 空 く こ とが 予 想 され た た め

,ス

ク リー ニ ン グ と して 用 い る 尺 度 に は 比 較 的 安 定 した 個 人 内 特 性 を 測 定 す る も の が 適 して い る と考 え た 。 本 尺 度 は 個 人 の 気 質 的 な 側 面 を測 定 す る も の で あ り, 本 研 究 の ス ク リー ニ ン グ で 用 い る 尺 度 と して 妥 当 で あ る とい え た 。 ② 主 観 的 報 酬 知 覚 の 得 点 化 に つ い て 主 観 的 報 酬 知 覚 の 測 定 に は

,Armento&Hopko(2007)が

作 成 し た

Envlronmental Reward Observation Scale;EROSを

回 里 他

(2011)が

翻 訳 し た 日本 語 版

EROSを

用 い た 。 本 尺 度 は

10項

目で 構 成 され て お り

,4件

(1.

全 くそ うは 思 わ な い ∼

4.非

常 に そ う思 う )が設 定 され て い る

(逆

転 項 目:2,

5,6,7,9)。

本 尺 度 は 項 目反 応 性 理 論 を 用 い て 作 成 され て お り

,少

な い 項 目 数 で も

,報

酬 に 対 す る 知 覚 の 程 度 を 精 緻 に 測 定 す る こ とが 可 能 で あ る。 先 行 研 究 に よ つ て

,十

分 な 信 頼 性 ・ 妥 当 性 だ け で は な く

,広

範 囲 な 特 性 値 に お い て 測 定 精 度 が 高 い こ とが 確 認 され て い る 。 本 研 究 で は

10項

目 の 合 計 点 を 「

EROS」

(16)

と して 算 出 した 。 本 尺 度 は

,ス

ク リー ニ ン グ と本 実 験 に お け る 介 入 の 効 果 指 標 と して 用 い た 。効 果 指 標 と して は

,HW開

始 時

(以

Pre),HW7日

分 実 施 後

(以

Int.),HW終

了 後 (以 下

Post),HW終

了 よ り

14日

(以

Follow)で

用 い た 。

③ 活 動 性 の 得 点 化 に つ い て

活 動 性 を 測 定 す る た め に

,Kanter,Mullck,Busch,Berlln,&Martell

(2007)が

作 成 した

The Behavioral Actlvatlon for Depresslon Scale;BADSを

高 垣 ・ 岡 島 。国 里 。中 島・ 金 井 。石 川 。坂 野

(2013)が

翻 訳 した 日本 語 版

BADS

を用 い た 。

25項

目で 構 成 され て お り

,7件

法(0。 ま つ た く 当 て は ま らな い ∼ 6。 完 全 に 当 て は ま る )設定 され て い る 。 本 尺 度 は 個 人 の 回 避 行 動 と行 動 の 活 性 化 の 程 度 を測 定 で き る尺 度 で あ り

,信

頼 性 と妥 当性 に つ い て も十 分 な 値 が 確 認 さ れ て い る。「行 動 の 活 性 化

(AC)」

,「回 避 と反 す う」,「仕 事 や 学 校 で の 機 能 障 害 」, 「社 会 場 面 で の機 能 障 害 」 の

4因

子 構 造 が 確 認 され て い る。 本 研 究 で は

,こ

の 中 か ら個 人 の 活 動 性 の 程 度 と関 連 す る

ACに

属 す る 項 目の み を 用 い た 。

ACに

属 す る項 目 と して は 計

7項

目が 確 認 され て い る が

,う

1項

目 「 日頃 の 活 動 を ス ケ ジ ュ ー ル 化 した 」 は 因 子 負 荷 量 の 低 さが 指 摘 され て お り

,概

念 的 に 異 な る も の を 測 定 して い る 可 能 性 が 示 され た た め

(高

垣 他

,2013),本

研 究 で は 該 当 す る

1項

目 を 排 除 した

6項

目 の み を 用 い た 。

6項

目の 合 計 得 点 を 「

BADS‐

AC」 と して 算 出 した 。 本 尺 度 は 介 入 の 効 果 指 標 と して

,Pre,Int.,Post,Followで

用 い た 。 日本 語 版

EROSで

は ,主 観 的 報 酬 知 覚 の 程 度 の 変 化 に つ い て は 検 討 で き る が, そ の 変 化 に伴 う行 動 面 の 変 化 ま で は 検 討 す る こ とが 出 来 な い 。 本 尺 度 を用 い る こ とで

,本

研 究 の 認 知 的 な 介 入 が 個 人 の 行 動 面 に ま で 影 響 を 与 え 得 る か ど うか の 一 考 察 が 可 能 とな る と考 え られ る。

(17)

③ 抑 うつ の 得 点 化 に つ い て

抑 う つ の 程 度 を 測 定 す る た め に

,Zung(1965)の

作 成 し た Self‐ratlng

Depresslon Scale;SDSを

福 田 。小 林

(1983)が

翻 訳 した 日本 語 版

SDSを

用 い た 。

20項

目で 構 成 され て お り

,4件

(1.な

い か た ま に ∼

4

ほ と ん どい つ も )が設 定 され て い る。

20項

目の 合 計 得 点 を 「SDS」 と して 算 出 した 。 本 尺 度 は 介 入 の 効 果 指 標 と して

,Pre,Post,Followで

用 い た 。 本 尺 度 は 世 界 で 広 く使 わ れ て い る

,個

人 の 抑 うつ の 程 度 を 測 定 す る 尺 度 の 1 つ で あ り

,高

い 信 頼 性 ・ 妥 当性 を 有 す る こ とが 国 内 外 の 多 くの 先 行 研 究 に よ つ て 明 らか に され て い る。 ま た

,本

邦 に お い て 広 く使 用 され て い る

3つ

の 抑 うつ 尺 度

(BDI‐

,CES‐

D,SDS)の

,ア

ナ ロ グ研 究 に お け る利 用 可 能 性 を検 討 した 先 行 研 究

(奥

村 。坂 本

,2004)で

,非

臨 床 群 の 抑 うつ の 程 度 を 測 定 す る こ と を 目的 と した 場 合

,本

尺 度 が も つ と も有 効 で あ る こ とが 示 され て い る。 ④ 精 神 的 健 康 の 得 点 化 に つ い て 精 神 的 健 康 を 測 定 す る た め に

,Watson,Clark,&Tellegen(1988)が

作 成 し た

Posltlve and Negative Affect Scale;PANASを

りII人。大 塚・甲斐 。中 田

(2011)

が 翻 訳 した 日本 語 版

PANASを

用 い た 。本 尺 度 は

20項

目で 構 成 され て お り

,現

在 の 気 分 に つ い て

6件

(1.全

く 当 て は ま らな い ∼

6.非

常 に よ く 当 て は ま る )で 回 答 が 求 め られ る。 本 邦 に お い て は

,こ

れ ま で

16項

目で 構 成 され た 日本 語

PANAS(佐

藤 。安 田,

2007)が

多 く用 い られ て き た 。 しか し川 人 他

(2011)は

,佐

藤 。安 田

(2001)が

原 版

PANAS(Watson et al。 ,1988)よ

4項

目 を 削 除 した 理 由 に つ い て

,ネ

ガ テ ィ ブ 感 情

(以

NA)の

2項

目 は 探 索 的 因 子 分 析 の 共 通 性 の 数 値 が 低 か つ た た め で あ る が

,ポ

ジ テ ィ ブ 感 情

(以

PA)の

2項

目 に つ い て は 理 論 的

0統

計 学 的 根 拠 が 明 確 に 示 され ず に 削 除 され て い る こ と を 指 摘 し て い る 。 さ ら に

,原

(18)

PANASの

20項

目 に つ い て 翻 訳 し,信 頼 性・妥 当性 の 再 検 討 を した 結 果

,PA(10

項 目

),NA(10項

目 )の

2因

子 構 造 が 妥 当 で あ る こ と を確 認 して い る。 よ つ て 本 研 究 で は

,川

人 他

(2011)の

作 成 した 日本 語 版

PANASを

用 い た 。 ま た

,現

在 の 気 分 で は な く過 去

2週

間 の 気 分 に つ い て 回 答 を 求 め た 。 多 く の 先 行 研 究 に よ つ て 精 神 的 健 康 と関 連 が あ る こ とが 確 認 され て い る 「気 分 」 に つ い て 検 討 す る こ とで

,本

研 究 に お け る 介 入 が 精 神 的 健 康 に 与 え る影 響 の 一 側 面 を検 討 す る こ とが 可 能 で あ る と考 え られ る。 さ ら に

,本

尺 度 は 先 述 の 通 り 「

PA」

と 「

NA」

2因

子 構 造 を 有 して お り

,PAと NAの

両 側 面 か ら 個 人 の 気 分 を 評 定 す る こ とが 出 来 る とい う特 徴 が あ る 。本 尺 度 を 用 い る こ とで,

本 研 究 に お け る介 入 が 個 人 の 気 分 に 与 え る影 響 に つ い て 検 討 で き る だ け で な く,

PA・

NAど

ち ら の 側 面

,も

し く は 両 側 面 に影 響 を与 え得 る も の な の か に つ い て 詳 細 に 検 討 で き る と考 え られ る。

PAに

属 す る

10項

目の 合 計 得 点 を「PA」

,NAに

属 す る

10項

目の 合 計 得 点 を,

「NA」 と して 算 出 した 。 本 尺 度 は 介 入 の 効 果 指 標 と して

,Pre,POst,Follow

で 用 い られ た 。 本 研 究 で 使 用 し た そ れ ぞ れ の 尺 度 に つ い て は

,付

録 と して 巻 末 に 添 付 し た

(付

8参

照 )。 ま た ,各 使 用 時 期 に お け る質 問 紙 の 構 成 内 容 に つ い て は

Table3

に 示 す 。 Table 3 各使 用 時期 にお ける質 問紙 の構成

ス ク リー ニ ング 日本語版EROS日本 語版BIS/BASにお け るBAS下位 尺度

日本 語版EROS日 本語版BADSにお け るAC下位 尺度 日本 語 版SDS日本 語 版PANAS

日本 語版EROS日本 語版BADSにお け るAC下位 尺度

日本 語版EROS日本 語版BADSにお け るAC下位 尺度 日本 語版SDS日本語版PANAS Fonow 日本語版EROS日本 語版BADSにお け るAC下位 尺度 日本語版SDS日本語版PANAS

(19)

5。 手 続 き 本 実 験 で は,セ ル フ ケ ア の 観 点 か ら

,PRを

用 い た

HW形

式 の 介 入 を行 つ た 。 実 験 の 流 れ は

,美

木 。大 塚

(2011)に

倣 い 設 定 した(Flg。

1,20頁

参 照 )。 介 入 終 了

(14日

分 の

HW実

施 )か ら

14日

後 に フ ォ ロ ー ア ップ を 実 施 した 。ま た

HW

と並 行 して

,効

果 測 定 を 主 な 目的 と した 計

4回

の 面 接 を お こ な つ た

(Followを

含 む )。 ワ ー ク を し忘 れ た 場 合 は

,追

加 用 ワ ー ク シ ー トを 用 い て 忘 れ た 日数 分 の

HWを

お こ な っ た 。 そ れ に 伴 い

,も

と も と予 定 して い た 面 接 を延 期 す る必 要 が あ っ た た め

,ワ

ー ク を し忘 れ た 場 合 は

,研

究 者 ま で E‐

mallに

よ る連 絡 を 求 め

,面

接 日時 の 再 調 整 を 行 つ た 。 面 接 の 手 続 き

1回

目の 面 接 で は

,研

究 の 概 要 と倫 理 的 配 慮 に つ い て 説 明 し

,同

意 書

(付

録 9 参 照 )への 署 名 を 求 め た 。 次 に

, HWの

手 続 き に つ い て 説 明 した うえ で

,研

究 者 の 指 示 の も と前 日に 経 験 した 出 来 事・ 活 動 に つ い て

HWの

練 習 を 行 つ た 。 ま た こ の 際

,ワ

ー ク を し忘 れ た 場 合 の 対 処 と して 「ワー ク を し忘 れ た 場 合 は

,次

の 日に 思 い 出 して 記 入 す る とい う こ とは しな い で くだ さい 。 忘 れ た 日の 頁 は そ の ま ま に して お き

,次

の 頁 か ら元 の 予 定 通 リ ワー ク を進 め て くだ さい 。

7日

目 ま で ワ ー ク を 完 了 した ら

,次

の 日か らは 追 加 用 ワー ク シ ー トを使 つ て

,忘

れ た 日数 分 の ワー ク を続 け て お こ な っ て くだ さい 。 そ の 場 合

,も

と も と

7日

後 に 予 定 して い た 面 接 が ワー ク を し忘 れ た 日数 に 応 じて 延 期 され る の で

,ワ

ー ク を し 忘 れ た 場 合 は 研 究 者 ま で ご連 絡 くだ さい 。E‐

mallで

面 接 日時 の 再 調 整 を お こ な い ま す 。」 とい う説 明 を行 つ た 。 そ の 後

,質

問 紙 へ の 回 答 を 求 め た (Pre)。 最 後 に

7日

分 の ワー ク シ ー トと

7日

分 の 追 加 用 ワ ー ク シ ー トを 配 布 して 面 接 を 終 了 した 。 所 要 時 間 は

30分

程 度 で あ っ た 。

2回

目の 面 接 は

,実

験 参 加 者 が

7日

分 の

HWを

完 了 した 翌 日に 実 施 した 。 記 入 済 み の ワ ー ク シ ー トを 回 収 した の ち

,実

験 参 加 者 に

7日

分 の ワ ー ク 実 施 に 対

(20)

す る 謝 礼

(図

書 カ ー ド

500円

分 )を 手 渡 した 。 次 に

,質

問 紙 へ の 回 答 を 求 め た (Int。 )。 最 後 に

,7日

分 の ワ ー ク シ ー トを 配 布 して 面 接 を 終 了 した 。 追 加 用 ワ ー ク シ ー トに つ い て は

,使

用 した 枚 数 分 の 補 充 を お こ な つ た 。 所 要 時 間 は 10 分 程 度 で あ つ た 。

3回

目の 面 接 は ,実 験 参 加 者 が 計

14日

分 の

HWを

完 了 した 翌 日 に 実 施 した 。 記 入 済 み の ワー ク シ ー トを 回 収 した の ち

,実

験 参 加 者 に 計

14日

分 の ワ ー ク 実 施 に 対 す る謝 礼

(図

書 カ ー ド

500円

分 )を手 渡 した 。 次 に

,質

問 紙 へ の 回 答 を 求 め た(Post)。 実 験 群 の 参 加 者 に は 最 後 に

,ア

ン ケ ー ト用 紙 へ の 回 答 を求 め, 研 究 者 に よ る 口頭 で の 補 足 情 報(ワー ク シ ー トの 使 い や す か つ た 点 。ワー ク で 負 担 に 感 じた 点 。ワ ー ク を した こ とで よ か つ た 点 。ワー ク を した こ とで 悪 か つ た 点)の 収 集 を行 っ た 。統 制 群 の 参 加 者 に つ い て は 「ワー ク を した こ とで よ か つ た 点 」 に つ い て の み 口頭 で の 情 報 収 集 を お こ な つ た 。 所 要 時 間 は

20分

程 度 で あ っ た 。

4回

目の 面 接 は

,3回

日の 面 接 よ り

14日

後 に 実 施 した 。 質 問 紙 へ の 回 答 の み を 求 め た(Fo1low)。 所 要 時 間 は

5分

程 度 で あ つ た 。 プ ラ イ バ シ ー 保 護 の た め

,ワ

ー ク シ ー トの 受 け渡 しは 封 筒 に入 れ て お こ な っ た 。 セ ル フ モ ニ タ リン グ に お け る行 動 や 気 分 を記 録 す る タ イ ミ ン グ に 関 して, リア ル タ イ ム に 記 録 を 取 る 「 リア ル タ イ ム 群 」 と指 定 され た 定 刻 に 記 録 を 取 る 「想 起 群 」に お け る効 果 の違 い を検 討 した研 究

(小

河・鈴 木・吉 内・ 熊 野

,2007)

に お い て,「記 録 を 取 る べ き タ イ ミ ン グ に は 何 か し ら の 活 動 に 従 事 して い る こ と が 多 く

,十

分 に 振 り返 つ た 上 で 記 録 を 取 る こ とが 出 来 な か つ た 」 とい う内 省 報 告 が 両 群 の 参 加 者 か ら得 られ て い る 。 こ の こ とか ら本 研 究 で は

,実

験 参 加 者 に

1日

の 中 で 経 験 した 出 来 事 や 活 動 を 十 分 に振 り返 つ て も ら うた め に

,HWを

実 施 す る タ イ ミ ン グ と して 「就 寝 前 」 を採 用 した 。 謝 礼 は 筆 者 の 私 費 に よ つ て 賄 わ れ た 。

(21)

HWの

手 続 き 実 験 群 と統 制 群 そ れ ぞ れ に お け る

HWの

手 続 き に つ い て Flg。

2(21頁

参 照 ) に 示 した 。 ま ず 初 め に

,起

床 し〔て か ら ワ ー ク を 実 施 す る ま で の 間 に 経 験 した 出 来 事 や 活 動 の 中 か ら

,当

時 肯 定 的

,否

定 的 ど ち らの 感 情 も伴 わ な か っ た も の を 中 立 的 出 来 事 。活 動 と して

1つ

ワ ー ク シ ー トに 記 入 した 。 統 制 群 で は

,毎

日 こ の 手 続 き の み を お こ な っ た 。 これ に加 え て 実 験 群 で は

,記

入 した 中 立 的 出 来 事 ・ 活 動 に お け る 肯 定 的 な 側 面 を

3つ

ワ ー ク シ ー トに記 入 した 。 肯 定 的 な 側 面 は 一 般 的 に 考 え られ る も の で は な く

,中

立 的 出 来 事 。活 動 を経 験 した こ とで 実 際 に 生 じた も の と した 。 そ の 後

,記

入 した

3つ

の 肯 定 的 側 面 そ れ ぞ れ に 対 す る納 得 度 に つ い て

,4段

階 で の 評 定 を お こ な っ た 。 最 後 に

,元

々 は 肯 定 的

,否

定 的 ど ち ら で も な か つ た も の と して 記 入 して い た 中 立 的 出 来 事 。活 動 に 対 す る現 在 の 気 分 に つ い て

,感

情 の ス ケ ー ル に ○ の 記 号 で 印 を つ け て 再 評 価 を お こ な っ た 。 6。 統 計 処 理 本 実 験 に よ り得 られ た デ ー タ の 解 析 は

,2要

因 分 散 分 析 混 合 計 画 を 用 い て 実 施 した 。

7.倫

理 的 配 慮 本 研 究 は 兵 庫 教 育 大 学 研 究 倫 理 審 査 委 員 会 の 承 認 を得 た 。

(22)

研究の概要についての説明

同意書の署名

ホームワークの手続きの説明・練習

質問紙への回答

(Pre)

ワークシー ト(7日 分

)の

配布

ワー ク シ ー トの 回 収

謝礼の配布

質問紙への回答

(Int.)

ワークシー ト(7日 分

)の

配布

ワークシー トの回収

謝礼の配布

質問紙への回答(Post)

アンケー トの実施

面 接 4 ① 質 問紙 へ の回答

(Follow)

Fig。

1

本 実 験 の流 れ

(23)

その 日の体験 した中立的出来事・活動 を1つ記述す る。 実験群 統制群

O O

0

0

O

中立的 出来事・ 活動 に対す る気 分 の再評 定 を行 う。

Fig.2

両群 にお け る

HWの

手続 き 記述 した中立的出来事 。活動 の肯定的な側面 を3つ 記述す る。 記述 した肯定的な側面に対す る納得度 について4段 階評定 を行 う。

(24)

3章

結 果

1.各

変 数 に お け る 記 述 統 計 量

本 実 験 で 用 い た 各 変 数 に つ い て

,全

体 と群 ご との 記 述 統 計 量 を

Table 4に

示 す 。 介 入 前 に お い て 群 間 で 各 変 数 の 得 点 に 差 が 生 じて い な い か ど うか を 検 討 す る た め に

,対

応 の な い ι検 定 を 実 施 した 。 そ の 結 果

,い

ず れ の 変 数 に お い て も 有 意 な 差 は み られ な か つ た

(EROS;′

=0.51,出

宅28,コ.s。

,BADS‐

AC;`=1.53,

F=28,コ

s.,SDS;`=‐

0.43,こ

f=28,コ

。s。

,PA;`=1.15,ご

F=28,コ

s.,NA,`=0.04,

F=28,コ

.s。 )。

Table 4介

入前 における各群の記述統計量

M

SD min… max

EROS

全体

(30

実験群

(15)

統制群

(15)

25.80

26.20

25。

40

4。

23

4.78

3.72

19…

37

19‥

37

19…

31

BADS‐

AC

全 体

:(30

実験群

(15)

統制群

(15)

17.40

18.87

15。

93

5.36

5.04

5。

43

4‐

26

8‐

26

4‐

24

SDS

全体

(30

実験群

(15)

統制群

(10

44.00

43.53

44.47

5.87

4.53

7.10

33‥

59

36‐

54

33‐

59

PA

全体

(30

実験群

(15)

統制群

(15)

32.07

33.53

30.60

7.03

7.50

6.45

20‐

50

24‐

50

20‐

43

M

全体

(30

実験群

(15)

統制群

(15)

30。

93

30.87

31.00

8.88

8.39

9.64

15‐

46

18‐

45

15‐

46

()の値 はサンプル数

(25)

2

各 変 数 に お け る相 関

´

各 変 数 に お け る

Pearsonの

積 率 相 関 係 数 を 算 出 した

(Table 5参

照 )。

EROS

と各 変 数 の 相 関 を み る と

,BADS‐

AC(r=。

458,P<.05),PA(r=352,′

く。

10)

と正 の 相 関 が み られ

,SDS(r=‐

775,′

<.01),NA(r=‐

。635,′ <.01)と 負 の 相 関 が み られ た 。 ま た 他 の 関 連 を み る と

,BADS‐

ACに

つ い て は

PA(r=.334,′

<.10)と 正 の 相 関

,NA(F=‐

.342,′ <。10)と 負 の 相 関 が み られ た 。

SDSに

つ い て は

PA(F=‐

.507,′

<01)と

負 の 相 関

,NA(r=。

572,′

<.01)と

正 の 相 関 が み られ た 。

Table 5各

変数 における相 関係数

1.EROS

2.BADS‐

AC

3rSDS

4.PA

5。

NA

458士

‐.775士士 ‐

282

352+

334+

.507**

.635*帝

.342+

.572士音 ‐

.054

(26)

3

介 入 効 果 の 検 討 /

PRを

用 い た

HWを

行 つ た こ と に よ る

EROS, BADS‐

AC, SDS, PA, NAヘ

の 影 響 に つ い て

,群

(実

験 群 ・ 統 制 群 )× 時 期(Pre・

Int.(EROSと

BADS‐

AC

の み )・ Post・

Follow)の 2要

因 分 散 分 析 混 合 計 画 を 用 い て 検 討 した

(Flg.3∼

7

参 照 )。 そ の 結 果

,EROS,BADS‐ AC,NAに

つ い て は 時 期 に お い て 有 意 な 主

効 果 が 確 認 され た

(EROS;F(2.60,26)=7.51,′

く。

001,BADS‐

AC;F(3,26)=

10。54,′

<.001,NA;F(2,56)=4.97,′

<。05)。

SDSに

つ い て は

, 10%水

準 に お

い て 有 意 傾 向 を示 した

(F(2,56)=2.85,Pく

。10)。 しか し

,す

べ て の 変 数 に お い て 群 と 時 期 の 交 互 作 用 は み られ な か っ た

(EROS;F(2.60,26)=0。

68,′

.s。,

BADS‐

AC;F(3,26)=1.04,コ

。s。

,SDS;F(3,26)=2.32,コ

.s.,PA;F(3,26)=0。

18,

コ。

s.,NA;F(3,26)=0.31,コ

.s。 )。

EROS,BADS‐

AC,NA,SDSに

関 して

,多

重 比 較 を用 い て 時 期 の 効 果 を検 討 した 。 そ の 結 果

,EROSで

は Pre‐

Post(′

く。

01),Pre‐

Follow(′

<05),

Int。‐

Post(P<.01)に

お い て 有 意 で あ つ た 。

BADS‐

ACに

つ い て は,Pre‐Int。

(p

<.05),Pre‐

Post(′

<.05),Pre‐

Follow(′

<.001)に

お い て 有 意 で あ つ た 。

NA

に つ い て は ,Pre‐ Int.(′

<05)で

の み 有 意 で あ つ た 。

SDSで

,有

意 な 結 果 は 示 され な か っ た 。 32 31 30 29 28 27 26 25 24 …●―実験群 ‐0‐‐統制群 ‐´‐‐´°トーー‐‐

-0

Pre lnto Post Fo■

ow

<.05,**′

<。

01

(27)

27 25 23 21 19 17 15

│ * :

Post Follow *′<.05,黎 黎贅′<・

001

Flg。

4 BADS‐

ACの

群圭堆多(Pre‐Int.‐Post‐

Follow)

Int. 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35

-0-実

験群 -0‐‐統制群 Pre Post

Flg.5 SDSの

招:1多(Pre‐Post‐

Follow)

(28)

34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25

Pre Post

Flg.6 PAの

群圭ラ移 (Pre‐Post‐

Fo1low)

Flg。

7 NAの

推 移(Pre‐Post‐

Follow)

-0-実

験群

-0¨

統制群

-0-実

験群 -OD‐統制群

(29)

次 に

,よ

り短 期 間 に お け る介 入 効 果 を検 討 す る た め に

,Preか

Postま

で に つ い て

,再

2要

因 分 散 分 析 を 実 施 した 。 そ の 結 果

,PAを

除 い た す べ て の 変 数 で 時 期 の 主 効 果 が み られ た

(EROS;F(2,56)=22.68,p<.001,BADS‐

AC;F

(2,56)=7.13,′

<.01,SDS;F(1,28)=5.01,′ <.05,NA;F(1,28)=8。

93,′ <.01)。 さ ら に

,SDSで

は 時 期 と群 の 交 互 作 用 に つ い て 有 意 な 結 果 が 得 られ た

(F(1,28)

=4.69,P<.05)。

SDSの

結 果 に つ い て は

Flg.8に

示 す 。 次 に

,交

互 作 用 が み られ た

SDSに

つ い て

,単

純 主 効 果 の 検 定 を 実 施 した 。そ の 結 果

,実

験 群 に お け る 時 期 の 単 純 主 効 果 が 有 意 で あ つ た

(F(1,28)=970,′

<.01)。 群 の 単 純 主 効 果 に つ い て は

Postで

有 意 な 結 果 が 得 られ た

(F(1,28)=

5。31,′ <.05)。

Postに

お い て 実 施 した ア ン ケ ー トで 得 られ た 報 告 内 容 に つ い て は,筆者 が 分 類 し,そ れ ぞ れ に該 当 す る回 答 者 数 を記 した も の を群 ご と に

Table

6(28頁

参 照 )と

Table 7(29頁

参 照 )に示 した 。 実 験 群 に つ い て は

,複

数 回 答 が 得 られ た も の の み を 回 答 例 と して 挙 げ た 。 ま た

,各

項 目 の 得 点 に つ い て は

Table 8(30頁

参 照 )に示 した 。 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 Pre

Fig.8 SDSの

推 移 (Pre‐

Post)

-0-実

験群 ‐

統制群

(30)

Table 6実験 群 で の ア ンケー ト結 果 質 問項 目 回答 例 回答者数 ワー ク シー トの 使 いや す か つた 点 ・ ス ケール を用 い た こ とで 、 中立的 出来 事 。活 動 に対 す る評 価 が どれ だ け変 化 した か が視 覚 的 に理 解 で きた 。すべ き こ とが ワー クシー トに明確 に示 され ていた 。書 く量 も少 な く、短 時間 で出来 た 。ポ ジテ ィブ な側 面 につ い て、納得 してい ない場合 の選択肢 も用 意 され ていたた め、 無 理 な く実 施 出来 た 。納得度 の評 定 が あ る こ とで、 中立的 な経験 の再評価 が しやす か つた 。スケール は 目盛 が あ つた方 が分 か りや す つた と思 う 4   2 2   2 N ∞ ワー クで負担 に感 じた点 ・負担 はあま りなかつた 。中立的な経験 を思い出す のが大変だつた 。眠い時にす るこ とが負担だつた 。ポジテ ィブな側面を

3つ

考 え るのが大変 だ った 4 4 4 3 ワー クを した こ とで よか った点 。その時々の 自分 の感情 に対す る内省 が高まつた 。ワー クを意識す るよ うになつた ことで、出来事のポジテ`ィブ な側 面 を考 え るよ うになつた 。1日 を振 り返 る機会 を得 ることができた 。気持 ちが前向きになった 。ワー クを してい る時は明 るい気持 ちになれた 。ワー クを した ことで、その 日1日 がいい評価 になつた 。ワー クをす ることが 日課 とな り、達成感 を味わ うことができた。 ・ 毎 日似 た よ うな生活 を送 つてい るこ とに気付 いて、 「変 えたい」 と思 うよ うになった 6 6 6 3 3 2 2 2 ワー クを した こ とで 悪 か つた点 ポ ジテ ィブな側 面 を思い出す ときに、ネ ガテ ィブな部分 を思い出 して しま うこ とがあつた 寝 たい時 に寝れ ない 特 にな し

′ そ の 日の活動 内容 に よつて は、 中立 が本 当に思 いつ か ない こ ともあ り、大変 だ つた 7 4 3 2

(31)

Table 7実

験群 でのア ンケー ト結果

質 問項 目

回答例

回答者数

ワー クを した こ とで

よか った点

振 り返 る機 会 が得 られ た

特 にな し

振 り返 る ことで 、活 動 内容 を改善 しよ うと思 えた

振 り返 る中で、 ポ ジテ ィブや ネ ガテ ィブ な こ とも同時 に思 い 出 され た

意外 と生活 が充実 してい る こ とに気付 い た

そ の時 々 の 自分 の感 情 に対す る内省 が高 ま った

普段神 経 質 なた め、何 も考 えてい ない時 間 もあ る とい うこ とに気 付 けた

い ろん な活 動 に対 して何 も感 じてい ない とい うこ とに気付 い た

5

4

4

4

4

1 1 1 N O

(32)

Table 8ア

ンケ ー トの各 項 目の点 数

mlll ¨ max

項 目

1

項 目

2

項 目3

項 目

4

3.20

2.80

2。

27

2。

73

41

68

.59

70

4

1‐

3

1‐

3

2‐

4

(33)

4章

考 察 お よ び 今 後 の 展 望 本 研 究 で は

,PRを

用 い た

HWを

行 い

,

日々 の 生 活 の 中 で 経 験 す る 出 来 事 や 活 動 に つ い て の 認 知 を 肯 定 的 に 捉 え な お し

,そ

れ ら の 体 験 に 随 伴 す る報 酬 へ の 気 づ き を 高 め る こ とで

,主

観 的 報 酬 知 覚 を 高 め る こ とが 出 来 る か ど うか に つ い て 検 討 した 。 ま た そ れ に伴 い

,活

動 性

,抑

うつ 度

,肯

定 的 感 情

,さ

ら に 否 定 的 感 情 へ の影 響 に つ い て も検 討 した 。 実 験 群 で は

PRの

要 素 を 取 り入 れ

,1日

の 中 で 経 験 した 出 来 事 や 活 動 の 中 か ら 中 立 的 な も の を

1つ

記 述 し

,そ

の 肯 定 的 な 側 面 を

3つ

記 述 す る とい う手 続 き を お こ な つ た 。 統 制 群 で は

,1日

の 中 で 経 験 した 出 来 事 や 活 動 の 中 か ら 中 立 的 な も の を

1つ

記 述 す る とい う手 続 き の み を お こ な っ た 。

1

各 変 数 に お け る 相 関 に つ い て

本 研 究 で は

(Table 5参

),EROS,BADS‐

ACと PAに

正 の 相 関

,NAに

負 の 相 関 が 確 認 され て お り

,主

観 的 報 酬 知 覚 や 活 動 性 が 高 い も の ほ ど肯 定 的 な 情 動 状 態 に あ り

,主

観 的 報 酬 知 覚 や 活 動 性 が 低 い も の ほ ど否 定 的 な 情 動 状 態 に あ つ た こ とが 示 され た 。 これ に つ い て 山本 他

(2013)の

研 究 で は

,個

人 が 生 活 す る 中 で 経 験 す る報 酬 や 活 動 性 の 程 度 が 「興 味 や 好 奇 心 」 とい っ た 肯 定 的 な 情 動 に 影 響 を 与 え る こ と を 明 ら か に して い る 。 こ の こ とか ら

,本

研 究 で 得 られ た

EROSと PA, NAの

関 連

, BADS‐

ACと PA, NAの

関 連 は 山本 他

(2013)の

結 果 を 支 持 した とい え る 。

EROSと

BADS‐

ACに

は 正 の 相 関

,SDSに

は 負 の 相 関 が み ら れ た が,

BADS‐

ACと SDSに

は 関 連 が み られ な か つ た 。これ に つ い て Jacobson et al。

(2001),Martell et al。

(2001)は

,RCPRの

低 下 が 回 避 行 動 の 増 加 と活 動 性 の 低 下 を も た ら し

,正

の 強 化 を 受 け る機 会 を さ ら に減 少 させ

,抑

うつ が 維 持 ・ 悪

(34)

化 す る と仮 定 して い る 。 さ ら に 山 本 他

(2013)は ,主

観 的 報 酬 知 覚 と活 動 性 は 互 い に 関連 しあ うが

,抑

うつ 症 状 に 直 接 影 響 を 与 え る の は 活 動 性 で は な く主 観 的 報 酬 知 覚 で あ る こ と を 明 らか に して お り、 本 研 究 の 相 関 が 説 明 され て い る。

SDSに

つ い て は

PAと

負 の 相 関

,NAと

正 の 相 関 が み られ

,抑

うつ 度 が 低 い も の ほ ど肯 定 的 な 感 情 を 強 く抱 き

,抑

うつ 度 が 高 い も の ほ ど否 定 的 な 感 情 を 強 く抱 い て い た こ とが 示 され た 。

Lewlnsohn&Amenson(1978)は ,抑

うつ 者 は 非 抑 うつ 者 よ り も

,一

般 的 に 快 と評 価 され る活 動 に 対 して 快 感 情 を 得 に く く, 一 般 的 に不 快 と評 価 され る活 動 に対 して は よ り強 い 不 快 感 情 を得 る と して お り, 本 研 究 の 結 果 は 彼 らの 主 張 と一 致 す る結 果 で あ る とい え る 。

2

仮 説

1に

つ い て 本 研 究 で は 「実 験 群 に お い て

,介

入 の 前 後 で

EROS,BADS‐

AC,PAの

上 昇 が み られ

,フ

ォ ロー ア ップ に お い て も維 持 され て い る 」 こ と を仮 説 1と して 設 定 した 。 こ の 仮 説

1を

検 証 す る た め

,各

変 数 に つ い て

2要

因 分 散 分 析 を 実 施 し た と こ ろ

,EROSと

BADS‐

ACに

お い て 時 期 の 主 効 果 が 得 られ た が

,時

期 と群 の 交 互 作 用 は 得 られ な か っ た 。 こ の 結 果 は

,実

験 群 と統 制 群 の ど ち ら に お い て も介 入 後 に お い て 主 観 的 報 酬 知 覚 と活 動 性 の 上 昇 が み られ

,群

間 で 差 が 生 じな か っ た こ と を 示 して い る。 ま た

PAに

つ い て は 時 期 の 主 効 果 が 得 られ な か っ た こ とか ら

,本

研 究 で 実 施 した 手 続 き が 肯 定 的 感 情 に は 影 響 を 与 え な い こ とが 示 され た 。 よ つ て

,本

研 究 の 仮 説

1は

支 持 され な か つ た 。 主 観 的 報 酬 知 覚 と活 動 性 の 上 昇 に群 間 で 差 が み られ な か つ た 要 因 に つ い て, 本 研 究 で は 待 機 群 を設 け て お らず

,実

験 実 施 期 間 中 の 大 学 生 活 に お い て 両 群 の 参 加 者 が 共 通 して 経 験 した ラ イ フ イ ベ ン トに よ る効 果 な の か

,そ

れ と も 両 群 で 実 施 した

HWの

手 続 き に よ る効 果 な の か に つ い て 断 定 す る こ と は 出 来 な い 。 し か し

,本

研 究 で は 実 験 参 加 者 と して 学 部

1回

生 か ら修 士 課 程

2年

の も の ま で 幅

(35)

広 く採 用 して お り

,所

属 も本 学 に 限 らず

,他

大 学 の 学 生 も採 用 した 。 ま た

,最

初 に 実 験 を 開 始 した も の と最 後 に 開 始 した も の とで は

,介

入 開 始 時 期 に 約

3週

間 の 隔 た りが あ つ た こ とか ら

,実

験 参 加 者 が 実 験 実 施 期 間 中 に 共 通 して 経 験 し た ラ イ フ イ ベ ン トに よ る効 果 とは 考 え に くい 。 よ つ て

,両

群 で 実 施 した

HWの

手 続 き に よ る 効 果 と考 え る の が 妥 当 で あ る。 相 川 。矢 田・ 吉 野

(2013)は

,感

謝 を 数 え る こ と が ウ ェ ル ビー イ ン グ に 及 ぼ す 影 響 に つ い て

,3週

間 の介 入 期 間 中 毎 日

,そ

の 日に 経 験 した 中 か ら感 謝 した 出 来 事 を記 述 す る 「感 謝 群 」

,イ

ラ イ ラ した 出 来 事 を 記 述 す る 「煩 雑 群 」

,思

い つ い た 出 来 事 を記 述 す る 「出 来 事 群 」の

3群

を設 け て 検 討 して い る。そ の 結 果, 「出 来 事 群 」 で も ウ ェル ビー イ ン グ 得 点 の 上 昇 が み られ

,思

い つ い た 出 来 事 を 記 述 す る とい う手 続 き の 有 効 性 が 示 唆 され て い る。 大 石

(2006)は

,ウ

ェ ル ビ ー イ ン グ とは 良 い 状 態 の 事 を指 す と して お り

,ウ

ェ ル ビー イ ン グ の 高 さは 個 人 が 良 い 人 生 を 送 れ て い る か ど うか に 関 連 して い る と して い る 。 つ ま り相 川 他

(2013)の

結 果 は

,肯

定 的 や 否 定 的 で も な く

,思

い つ い た 出 来 事 を 毎 日書 き続 け る だ け で 普 段 の 生 活 を 良 い 状 態 へ と導 く こ とが 出 来 る 可 能 性 を 示 した とい え る。 こ の こ とか ら本 研 究 で も

,統

制 群 で 実 施 した 中 立 的 な 体 験 を 毎 日

1つ

記 述 す る とい う手 続 き に よ つ て ,主 観 的 報 酬 知 覚 と活 動 性 が 上 昇 した と考 え られ る。 ま た

,統

制 群 を 対 象 に 行 つ た ア ン ケ ー ト結 果

(Table 7参

照 ′)か ら は

,1日

を 「振 り返 る こ とで

,活

動 内 容 を 改 善 し よ う と思 え た 」 とい う報 告 が

24件

中 4 名 か ら得 られ て お り

,

自発 的 に 普 段 の 生 活 を 肯 定 的 な 方 向 へ 変 化 させ よ う とい う動 機 づ け が 高 ま っ た こ とが 示 唆 され た 。 そ の 他 に も 「振 り返 る 中 で ポ ジ テ ィ ブ や ネ ガ テ ィ ブ な こ と も思 い 出 され た 」,「 意 外 と生 活 が 充 実 して い る こ とに 気 付 い た 」 こ とが 報 告 され て お り

,統

制 群 の 手 続 き に よ つ て 肯 定 的 や 否 定 的 な 感 情 を 伴 う体 験 が 想 起 され

,毎

日の 生 活 に 対 して 充 実 感 が 得 られ て い た こ とが 示 唆 され た 。

´

Table l  予 備 調 査 で 得 られ た ア ン ケ ー ト結 果 ・ 感 情 のスケール は、補足 1の す ぐ下 に配置す る方 が分 か りやす いので はないか。 ・補足 1に お ける 「下の図」 とい う表記 を、 「次の図」 に変更 した方が 分か りやすいのではないか。 ・ 肯定的 な側 面 は、一般 的 に考 え られ るものなのか、それ とも実際 に生 じた もの を書 くのか分 か らない。 ・ 中立的出来事 として、 自分 が書 いた 内容 が正 しいのか不安 になった。
Table 6実 験 群 で の ア ンケー ト結 果 質 問項 目 回答 例 回答者数 ワー ク シー トの 使 いや す か つた 点 ・ ス ケール を用 い た こ とで 、 中立的 出来 事 。活 動 に対 す る評 価 がどれ だ け変 化 した か が視 覚 的 に理 解 で きた 。すべ き こ とが ワー クシー トに明確 に示 され ていた 。書 く量 も少 な く、短 時間 で出来 た 。ポ ジテ ィブ な側 面 につ い て、納得 してい ない場合 の選択肢 も用 意 され ていたた
Table 7実 験群 でのア ンケー ト結果 質 問項 目 回答例 回答者数 ワー クを した こ とで よか った点 振 り返 る機 会 が得 られ た 特 にな し 振 り返 る ことで 、活 動 内容 を改善 しよ うと思 えた 振 り返 る中で、 ポ ジテ ィブや ネ ガテ ィブ な こ とも同時 に思 い 出 され た 意外 と生活 が充実 してい る こ とに気付 い た そ の時 々 の 自分 の感 情 に対す る内省 が高 ま った 普段神 経 質 なた め、何 も考 えてい ない時 間
Table 8ア ンケ ー トの各 項 目の点 数 mlll  ¨  max 項 目 1 項 目 2 項 目3 項 目 4 3.202.802。272。73 。 41。 68.59。70 3¨ 41‐31‐32‐4

参照

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