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レシピ検索データから見える ハレからケへの移行期―正月からの反動を中心に―

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Academic year: 2021

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レシピ検索データから見える ハレからケへの移行期

―正月からの反動を中心に―

Reactions to the New Year

s dishes in Recipe Search Data

伊尾木将之

†1

宇都宮由佳

†2

Masayuki IOKI Yuka UTSUNOMIYA

This paper is a result of the research about reactions to the New Year in terms of dishes. Twelve keywords that represent the reactions have been detected through the Big Data analysis in search logs held by Cookpad Inc. They include “Curry,” “Washoku,”“Diet,”“Remake” and others. Furthermore, this paper reports a result of analysis about the motives behind the reaction. Mainly three motives were detected: (1) changing flavor, (2) usage of amassed foods and (3) health reasons. Next, this paper reports their historical background. Probably they existed from the Taisho period. Especially “Remake” has fre-quently been used as a search word in 2012, and in the 1980s “Diet” has been noticed.

キーワード:正月料理 New Years Special Dish; 移行 transition; 反動 reaction; ビッグデータ big Data; レシピ検索データ recipe search data

1. はじめに 正月は現代においても伝統文化が残る重要な行事であ る。そのため正月にどのような習慣が維持され、どのよ うな料理が食されているかはよく調査されており、多く の既存研究が存在する1–3)。一方、正月のハレの食事か ら、日常のケの食事への移行期間については、いくつか の部分的な調査はあるものの4, 5)、あまり注目されてい ない。本研究では、正月のハレの食事から日常のケの食 事への移行期間において、レシピ検索データ上で、正月 からの反動と言えるような現象*1が毎年起きているこ とを明らかにすることを目的とした。また、反動の詳細 な様子やなぜ反動が起きるのかを調査することも目的と した。レシピ検索データとは、インターネット上のレシ ピサイトにおいて利用者がレシピの検索を行った際の単 語データである。近年、インターネット上でレシピ検索 を行うことは一般的になってきており、1日あたり少な くとも数万単語が検索されている。このようなビッグ データには、現在の日本の食卓事情がある程度反映され ている5, 6) ハレの食事から日常のケの食事への移行期間に起こる 反動は、ハレとケの食事の違いを表す現象と言える。正 月からの反動についての本研究は、現代の正月の食の有 り様を浮き彫りにする新しい研究アプローチであると考 える。 2. 研究方法 正月のハレの食事から日常のケの食事への移行期間の 様子を調査するために、クックパッド社( https://cook-pad.com)が保持する2014年12月9日から2019年1月 25日までの数億件以上のレシピ検索データを解析した。 「クックパッド」とは、利用者が投稿したレシピを検 索・利用することができるサービスで、2019年2月の時 点では305万を超えるレシピを保持し、月間5000万人 以上に利用される国内最大のレシピサービスである7) 2013年8月時点で「クックパッド」の女性利用者の大多 数は20代から40代であり、10代以下あるいは50代以上 は全体の2割弱である。また、女性利用者が8割以上を 占めている8) ク ッ ク パ ッド 社 は「た べ み る(https://info.tabemiru. com/)」というクックパッド社が保持するレシピ検索デー タを調査できるサービスを提供している。本研究は、「た べみる」が提供するデータを基に解析した。「たべみる」 は、有償サービスではあるが、2019年3月現在、研究機関 に向けては無償で公開されている9) 「たべみる」が提供するレシピ検索データとは、「クッ *1 正月時期に顕著に検索されなくなった検索単語が、正月終わりに頻繁に検索されるようになり、その後通常の検索率に落ちつく現象 を正月からの反動とした。 †1 クックパッド株式会社 Cookpad Inc. †2 学習院女子大学

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クパッド」上で入力された検索単語と、その検索を行っ た利用者の属性情報(年代、地域、性別)を指す。日本 全国、広い年齢層の検索データを解析することができる ため、日本の食事情を理解する手がかりになる。既にこ のレシピ検索データを活用した先行研究6)が存在してい る。「たべみる」では検索頻度を表す指標としてSI値と いう独自の値を利用しており、本研究もこの値を利用し た*2。本研究では以下の手順で調査を実施した。 ①レシピ検索データから、正月期に顕著に検索されな い単語を抽出 ②それらの中から、正月反動単語を抽出 ③正月反動単語の反動動機を調査するために、アン ケート調査を実施 ④近代後半から現代*3までの反動動機の歴史的変遷 を婦人・料理雑誌から調査 正月反動単語とは、詳細は後にゆずるが、正月期(前 年の12月28日から1月3日までとした)に顕著にSI値 が落ち、その後大きなピークを迎え、通常のSI値にま で戻る単語とした。また反動動機とは、正月反動単語が 検索で使用される際の動機とした。 図1は、正月反動単語の例であり、2018年12月から 2019年2月までの「カレー」の日別SI値である。クリ スマスに続き正月期にはさらに落ち、その後上昇し、 1月5日にピークを迎えた後に通常レベルのSI値に落ち ついている。正月期に検索されない単語の全てが反動を 起こすわけではない。図2は「じゃがいも」の2018年 12月から2019年2月までの日別SI値であり、反動しな い単語の例である。「カレー」と同様に正月期にSI値が 落ち、その後上昇するが、ピークの値は通常時の範囲内 に収まっている。 (1)正月期に顕著に検索されない単語の抽出方法 正月期を前年の12月28日から1月3日までとして、 5年間(2014年の年末から2019年の年始まで)、顕著に 検索されない単語を抽出した。顕著に検索されない単語 とは、正月期の前後2週間ずつ(12月9日から12月22 日までと1月4日から1月17日まで。12月23日から27 日までは、クリスマス期として除外した)の平均SI値 からその標準偏差の3倍を引いた値よりも小さいSI値 を取る単語とした。ただし、正月期の前後2週間の平均 SI値が0.1を超える単語に限定した。 (2)正月反動単語の抽出方法 正月反動単語とは、反動候補期を1月2日から1月10 日までとして*4、正月期中に顕著に落ちたSI値が、反 動候補期中に速やかに値が上昇して大きなピークを持 ち、その後に通常のSI値に落ちつく単語とした。具体 的には反動候補期中の最大ピークの値が次の2つの条件 を満たす単語で、且つ2015年の正月期から2019年の5 年間で4回以上反動した単語とした。2つの条件の1つ 目は、最大ピークのSI値が反動候補期の後の2週間(1 月11日から1月25日まで)の平均SI値にその標準偏差 の2倍を足した値よりも大きい単語であり、かつ最大 ピークのSI値が0.8以上を取ることとした。もう一つの 条件は、最大ピークが、反動候補期中の最初のピークで あるか、あるいは2回目のピークであることとした。 (3)アンケートの実施方法 レシピ検索データの分析結果を補足するために、日本 図1 反動がある単語例「カレー」の日別SI値 図2 反動がない単語例「じゃがいも」の日別SI値 *2 SI値の詳細な解説は参考文献8)にゆずるが、定義は「SI値=分析ワードの検索回数÷全体の検索回数×1000」であり、簡単には検索率を意味 する。「クックパッド」の検索単語は12万以上あるが、SI値1以上を取る単語は346単語のみであり、「キャベツ」や「うどん」などの日常的な 単語になっている。 *3 本論文では大正期から平成期までとした。 *4 反動の候補時期をさす。また、正月期と反動候補期を重複させている。これは既存研究で、三が日中でも日常の食事になることが報 告されているためである3)

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全国の20代から60代までの「2019年に正月料理を食 し、正月終わりに料理した人」に対してその年の正月終 わりに何を料理したのか、またその理由などを、Web 調査会社を介してWebでアンケート調査を実施した。 表1に質問項目を示す*52019411日から2019 4月15日の5日間実施し、アンケート票を1326件回収 し、データクリーニングを行なったのち*6844件を分 析対象とした。対象者の属性を表2に示す。 表1 アンケートの質問項目 質問内容 形式 選択肢 Q1. 今年のお正月はどのよ うに過ごしましたか 複数選択 家(帰省含む)で家族と過ごした親戚と集まってパーティーを開いた 友人と集まってパーティーを開いた 特に何もしていない、日常と同じ 旅行に出ていた その他 Q2. あなたにとってお正月 終わりはいつだと思うかを教 えてください 単一選択 1月2日 1月3日 1月4日 1月5日 1月6日 1月7日 1月8日 1月9日 1月10日 その他 Q3. お正月料理に飽きます か?飽きを感じるのはいつか らですか 単一選択 飽きない 1月1日お昼から 1月1日夕方から 1月2日朝から  1月2日お昼から 1月2日夕方から 1月3日朝から 1月3日お昼から 1月3日夕方から 1月4日から   1月5日から その他 Q4. 今年のお正月終わりに 作って食べたものを教えてく ださい 複数選択 カレー 和食 ハムを使った料理 明太子を使った料理 その他(自由記述: 理由 も含めて教えてください) 作って食べたものはない Q5. 「カレー」を今年のお正 月終わりに作って食べた方に お聞きします. その理由を 教えてください 複数選択 正月料理に飽きて、味を変えたかったから 家族にせがまれたから 正月料理や頂き物の余りを使いたかったから 毎年の恒例だから その他(自由記述) Q6. 「和食」を今年のお正月 終わりに作って食べた方にお 聞きします. その理由を教 えてください 複数選択 正月料理に飽きて、味を変えたかったから 家族にせがまれたから 正月料理や頂き物の余りを使いたかったから 毎年の恒例だから その他(自由記述) Q7. 「ハムを使った料理」を 今年のお正月終わりに作って 食 べ た 方 に お 聞 き し ま す.  その理由を教えてください 複数選択 正月料理に飽きて、味を変えたかったから 家族にせがまれたから 正月料理や頂き物の余りを使いたかったから 毎年の恒例だから その他(自由記述) Q8. 「明太子を使った料理」 を今年のお正月終わりに作っ て食べた方にお聞きします.  その理由を教えてください 複数選択 正月料理に飽きて、味を変えたかったから 家族にせがまれたから 正月料理や頂き物の余りを使いたかったから 毎年の恒例だから その他(自由記述) *5 アンケート調査の一次調査として、反動候補期中に反動単語に関する料理を作った20代から40代の男女5名に直接聞き取り調査を 行った。その内容を基にアンケートの質問項目を作成した。 *6 回答に矛盾のある回答者などを除外した。また、反動候補期と一致させるために、「あなたにとってお正月終わりはいつか」との質 問に対して、「その他」を選択した回答者を除外した。「その他」を選択したのは1326件中20件のみであり、ほとんどの回答者の正 月終わりは、本論文の反動候補期中であった。回答結果は、図3に示す。4日が最も多く、次に5日が多い(4日と5日で全体の5割 以上になる)。

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(4)文献調査の方法 近代後半から現代までの婦人・料理雑誌として戦前か ら3誌、『料理の友(大日本料理研究会出版)』(1915– 1962)、『主婦の友(主婦の友社出版)』(1920–2008)、 『婦人倶楽部(講談社出版)』(1925–1988)、戦後から2 誌、『すてきな奥さん(主婦と生活社出版)』(1991– 2014)、『オレンジページ(オレンジページ社出版、た だし1985–1988はダイエー社出版)』(1986–2018)の計 5誌の新年号を対象とした*7。また雑誌記事のように変 遷をみることは出来ないが、参考として、江戸期に反動 動機が在りえたかどうかも調査した。これには江戸後期 の下級武士や庶民の生活を伝える文献として、『柏崎日 記』*8 や俳諧集である『柳多留』などを用いた。 3. 結果と考察 (1)正月反動単語 1)正月反動単語の抽出とアンケート結果の概要 ①抽出結果の概要 レシピ検索データを解析した結果、5年間顕著に検索 されない単語が283個抽出された。「白菜」「豚」「キャ ベツ」「じゃがいも」「お弁当」などの日常的な検索単語 が抽出された。次に、この283単語のなかから5年間で 4回以上反動した単語を抽出したところ、12単語が抽出 された。表3に一覧を示す。ただし、抽出段階では「残 りご飯」という単語も抽出されたが、この単語の最大 ピーク日は毎年1月7日であり、かつ「七草粥」という 表2 アンケート対象者 属性(人) =844 20–34歳 35–49歳 50–69歳 男性 9 110 58 女性 99 284 284 地域 人数 北海道・東北 84 関東 372 中部 121 近畿 161 中国・四国 40 九州・沖縄 66 図3 正月終わりはいつだと思うか (アンケート: 単一回答、 =844) 表3 正月反動単語の一覧 反動単語 反動回数(5年間) F1 (SI値)* F2 (SI値)* F3 (SI値)* ダイエット 4 6.02 3.85 2.85 ヘルシー 4 2.09 1.00 0.64 胃にやさしい 4 1.09 1.06 0.84 野菜 5 2.31 1.73 1.58 和食 4 1.37 0.69 0.50 カレー 4 6.47 6.67 5.36 カレーライス 4 0.84 1.12 1.35 アレンジ 5 10.98 10.15 7.83 リメイク 5 7.10 10.67 10.25 残り 5 3.45 3.90 2.88 ハム 4 3.39 3.58 3.53 明太子 4 3.60 2.83 2.64 * F1は20–34歳までの女性、F2は35–49歳までの女性、F3は50–69歳までの女性を表し、それぞ れ反動した年の最大ピークの平均SI値を年代毎に算出 *7 『料 理 の 友』は1921/1924/1927–28/1933–34/1938–40/1944–56/1960–61、『主 婦 の 友』は1931/1935/1938–40/1942/1945–48/2001、 『婦人倶楽部』は1927–28/1932/1934/1944/1947/1949/1952/1981/1983、『オレンジページ』は1987年の号は入手できなかった。 *8 桑名藩の下級武士の日記。

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単語と組み合わせて検索されることが多く、これは反動 単語というよりは七草粥に関連した行事単語と推察され るため、今回の解析からは除外した。また「おかず」と いう単語も抽出されたが、「おかず」は「和食 おかず」 のように何らかの単語と組み合わせて成立する検索単語 であり、そのため様々な組み合わせ検索単語を調べる必 要があり、解析は複雑になる。さらにアンケートでも 「おかず」の反動動機を解析することは困難であると判 断し、「おかず」も今回の解析からは除外した。 表3のF1、F2、F3列は反動した年の最大ピークの平 均SI値を年代ごとに算出した値である。F1が20–34歳 までの女性、F2が35–49歳までの女性、F3が50–69歳 までの女性を表す*9 各 単 語 の 直 近 の 反 動 の 様 子 を 図4か ら 図9に 示 す (「カレー」は既に図1に示している)。すべての単語が 12月31日に顕著に低下していた。その後、ほとんどの *9 これはマーケティングなどで用いられる女性の年齢区分である。 図4 「野菜」、「ヘルシー」、「胃にやさしい」の日別SI値 図5 「アレンジ」、「リメイク」、「残り」の日別SI値 図6 「カレーライス」の日別SI値 図7 「ダイエット」の日別SI値 図9 「ハム」、「明太子」の日別SI値 図8 「和食」の日別SI値

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単語は反動候補期に鋭いピークを持っていた。「ハム」 「和食」「野菜」は鋭いピークではないものの、反動候補 期を過ぎるとSI値が落ち、反動候補期のピークが最も 高い。また「ハム」「ヘルシー」は2回目のピークが最 大であった。このような挙動が5年中4回以上発生して おり、レシピ検索データ上では正月からの反動が毎年起 きていると言える。 以降の解析では、「カレー」と「カレーライス」は同義 語と見なし、主な解析は「カレー」で実施した。またこ れ以降、特に断りのない限り、レシピ検索の詳細な解析 は各単語の直近の反動年の最大ピーク日を対象に行った。 ②アンケート結果の概要 アンケート調査では、抽出された反動単語の料理・食 材のうち「カレー」「和食」「ハム」「明太子」について、 正月終わりに料理したかどうかとその理由などを調査し た。「ハム」、「明太子」はそれらを使った料理について 質問した。 図10はアンケートで「正月終わりに何を作ったか」 を複数回答で質問した結果である。6割以上の回答者が 「カレー」と「和食」を作ったと回答し、2割程度の回答 者が「ハム」「明太子」を使った料理を作ったと回答し た。また、「その他」の自由記述では「鍋・すきやき」 が21件と最も多く、次に野菜スープ・野菜炒めなどの 野菜料理が9件と2番目に多かった。正月反動単語の料 理が実際に作られていることが確認できる。 (2)正月反動単語と反動の動機 各正月反動単語の反動の動機について、アンケート結 果や各単語の組み合わせ検索の様子などから考察を行 う。表4から表6が、各正月反動単語との組み合わせ検 索単語の上位20位までの一覧である。各組み合わせ検 索単語の横の数字は、1位の組み合わせ検索単語の検索 数との比を表す。 図10  正月終わりに作った料理 (アンケート: 複数回答、 =844) 表4 「残り」「アレンジ」「リメイク」「ハム」「明太子」の組み合わせ検索単語上位20 残り アレンジ リメイク ハム 明太子 1位 お餅 1.000 お餅 1.000 黒豆 1.000 卵 1.000 パスタ 1.000 2位 刺身 0.524 数の子 0.105 お節 0.595 お弁当 0.943 お餅 0.276 3位 すきやき 0.506 黒豆 0.074 筑前煮 0.556 モヤシ 0.896 じゃがいも 0.184 3位 お節 0.417 栗きんとん 0.068 栗きんとん 0.486 キュウリ 0.894 うどん 0.164 5位 栗きんとん 0.273 簡単 0.065 煮しめ 0.313 サラダ 0.766 チーズ 0.118 6位 ご飯 0.263 チャーシュー 0.049 伊達巻 0.276 鶏胸肉 0.747 おつまみ 0.115 7位 そば 0.226 伊達巻 0.048 煮物 0.211 キャベツ 0.659 卵 0.108 8位 数の子 0.216 そば 0.042 お餅 0.183 チーズ 0.647 マヨネーズ 0.054 9位 黒豆 0.191 切り餅 0.039 数の子 0.180 白菜 0.614 ご飯 0.053 10位 伊達巻 0.190 お節 0.039 カレー 0.172 お歳暮 0.485 グラタン 0.050 11位 筑前煮 0.163 食パン 0.038 なます 0.148 じゃがいも 0.353 卵焼き 0.049 12位 カレー 0.155 かまぼこ 0.037 すきやき 0.134 簡単 0.339 れんこん 0.049 13位 鯛 0.147 から揚げ 0.036 かまぼこ 0.123 玉ねぎ 0.231 山芋 0.043 14位 雑煮 0.144 筑前煮 0.027 雑煮 0.103 ほうれん草 0.223 豆腐 0.042 15位 うどん 0.129 煮しめ 0.025 から揚げ 0.094 おかず 0.192 牛乳 0.042 16位 煮しめ 0.127 おやつ 0.024 おでん 0.084 炒めもの 0.185 簡単 0.038 17位 酢だこ 0.119 雑煮 0.021 ローストビーフ 0.075 大根 0.181 サラダ 0.038 18位 ローストビーフ 0.118 たこ焼き器 0.021 そば 0.069 ブロック 0.179 大根 0.036 19位 かに 0.116 コストコ 0.021 ポテトサラダ 0.062 スープ 0.172 おにぎり 0.031 20位 鰤 0.110 素麺 0.020 刺身の残り 0.062 パスタ 0.163 クリーム 0.030 * 単語の横の数値は1位との検索数の比

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①「残り」「アレンジ」「リメイク」 「残り」「リメイク」という検索単語を利用するという ことは、基本的には「何らかの料理・食材が残ってい て、それを活用したい」という状況であろう。「アレン ジ」は言葉の意味がやや広いが、「残った食材」と組み 合わせて検索される場合は、「残り」「リメイク」と同様 の状況であろう。表4の「残り」「アレンジ」「リメイ ク」との組み合わせ検索単語を見ると、半数以上が正月 料理に関連した単語である。他の正月反動単語にはこれ ほど正月料理に関連した語は現れていない。上位10位 に絞るとほぼ正月料理に関連した単語になる。特に「ア レンジ」と「お餅」の関連は強い。「アレンジ」の組み 合わせ検索単語1位は「お餅」であり、「お餅」の検索 数と2位の「数の子」の検索数の比は10倍程度である。 2位以降の差はここまで大きくない。「残り」も「アレ ンジ」同様に「お餅」が組み合わせ検索の1位である。 「リメイク」は黒豆などのお節料理と組み合わせて検索 されていた。「残り」「アレンジ」「リメイク」との組み 合わせ検索単語として、「お餅」や正月料理が上位に来 るのは、正月付近のみの現象であり、「残り」と「リメ イク」は通常「カレー」と組み合わせて検索され、「ア レンジ」は通常「カレー」や「素麺」と組み合わせて検 索される。「残り」「アレンジ」「リメイク」が反動する のは、「残った餅や余った黒豆などの正月料理を活用し たい」という動機が関連していると推察される。 本論文では、これ以降「正月料理の余りを活用した い」という動機や「(歳暮などの)頂き物の余りを活用 したい」という動機を、食材使い切り動機と呼ぶことと する。この動機が反動をみせるのは、保持している料 理・食材の賞味期限などを考慮して使い切りたいと考え るため高まり、消費されれば当然ながら低減しているの であろう。 ②「カレー」「和食」 図11にアンケートで各料理を作った動機を複数回答 で質問した結果を示す。図11では「カレー」「和食」を 作った動機の1位は「正月料理に飽きて、味を変えた かった」であり、「カレー」は6割以上、「和食」は約5 割であった。特に「カレー」は2位の「毎年の恒例だか ら」と3倍程度の差があった。これに対して「和食」は 1位の「正月料理に飽きて、味を変えたかった」と2位 の「毎年の恒例だから」の差は2倍程度であった。そも そも「和食」は「カレー」よりも意味が広いため、「和 食」を作る動機も「カレー」ほど「正月料理に飽きて、 味を変えたかった」に偏らないのであろう。 本論文では、これ以降「正月料理に飽きて、味を変え たかった」という動機を、味付け変更動機と呼ぶことと する。この動機が反動をみせるのは、正月期の食事に飽 きて異なる味を求めるため高まり、そして正月期とは異 なる味付けの食事として「カレー」や「和食」などをと ることによって、低減しているのであろう。 また、図11では「和食」「カレー」を作った動機とし て、「正月料理や頂き物の余りを使いたかった」と答えて いる回答者が「和食」は2割以上、「カレー」は1割程度 いた。特に「和食」は「余り物を使いたかった」が2位の 「毎年の恒例だから」と僅差であった。「和食」「カレー」 は、味付け変更動機ほどではないが、食材使い切り動機 と関連している可能性がある。ただし、表5の「カレー」 「和食」の組み合わせ検索では、「カレー」の10位に「お 餅」があるものの、それ以外は正月料理や歳暮などの頂 き物と強く関連したと言える単語は見つからず、組み合 わせ検索からは食材使い切り動機との関連は読み取れな かった*10 ③「ハム」「明太子」 図11では、「ハム」「明太子」を使った料理を作った *10 表5の「カレー」の組み合わせ検索に「残り」、「リメイク」、「アレンジ」が出現していたが、これは「カレーの残り自体を活用した い」という動機であろう。 表5 「カレー」「和食」の組み合わせ検索単語上位20 カレー 和食 1位 残り 1.000 おかず 1.000 2位 リメイク 0.878 朝ご飯 0.848 3位 圧力鍋 0.627 簡単 0.820 3位 ひき肉 0.478 メイン 0.277 5位 大根 0.421 献立 0.201 6位 白菜 0.352 おもてなし 0.168 7位 アレンジ 0.291 副菜 0.155 8位 鶏 0.276 お肉 0.064 9位 うどん 0.260 煮物 0.058 10位 お餅 0.257 白菜 0.055 11位 トマト缶 0.248 サラダ 0.046 12位 さば缶 0.247 スープ 0.046 13位 簡単 0.226 夕食 0.043 14位 すじ肉 0.222 卵 0.040 15位 豚 0.214 大根 0.040 16位 ほうれん草 0.210 小鉢 0.040 17位 トマト 0.206 子供 0.037 18位 鶏胸肉 0.188 魚 0.037 19位 市販ルー 0.187 お弁当 0.027 20位 カレー粉 0.179 バースデー 0.027 * 単語の横の数値は1位との検索数の比

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動機として「正月料理や頂き物の余りを使いたかった」 が最も高く、食材使い切り動機との関連を示している。 また、表4の「ハム」の組み合わせ検索単語の10位に 「お歳暮」が登場していた。「ハム」「明太子」の両単語 とも「正月料理に飽きて、味を変えたかった」が2番目 に高く、特に「明太子」は「正月料理や頂き物の余りを 使いたかった」と僅差であった。「ハム」「明太子」が味 付け変更動機とも関連している可能性はある。 表3では、多くの単語でF1層が最も高いが、「カレー」 「リメイク」「残り」「ハム」はF2層が僅差ではあるが最 も高い*11F2層は「食材使い切り動機」を持ちやすい 可能性がある。 ④「ダイエット」「ヘルシー」「胃にやさしい」「野菜」 「ダイエット」「ヘルシー」「胃にやさしい」はいずれ も健康・ダイエットに関する単語であり、これらのSI 値が正月期に低下し、その後に大きくなるということは 「正月期の偏った食事から、バランスの取れた食事に変 えたいという動機」が存在すると推察される。表6に 「ダイエット」「ヘルシー」「胃にやさしい」「野菜」の組 み合わせ検索上位20位の一覧を示す。「野菜」の組み合 わせ検索単語に、料理名に関する単語として「スープ (1位)」、「うどん(7位)」、「鍋(11位)」、「カレー(12 位)」、「肉巻き(20位)」が出現しているが、これらの うち「スープ」「鍋」「カレー」は野菜を多く摂取可能な 料理である。特に1位の「スープ」は、2位の「お弁当」 と検索数比で4倍程度の差があった。また、16位に 表6 「ダイエット」「ヘルシー」「胃にやさしい」「野菜」の組み合わせ検索単語上位20 ダイエット ヘルシー 胃にやさしい 野菜 1位 脂肪燃焼スープ 1.000 簡単 1.000 おかず 1.000 スープ 1.000 2位 簡単 0.854 おかず 0.704 料理 0.337 お弁当 0.236 3位 スープ 0.579 ダイエット 0.493 ご飯 0.235 簡単 0.235 3位 おかず 0.350 鶏胸肉 0.204 うどん 0.210 おかず 0.235 5位 豆腐 0.305 夜食 0.173 スープ 0.162 子供 0.224 6位 ささみ 0.259 ケーキ 0.147 簡単 0.159 離乳食 0.120 7位 満腹 0.187 鶏もも肉 0.124 大根 0.121 うどん 0.103 8位 キャベツ 0.169 お弁当 0.118 雑炊 0.086 冷凍 0.083 9位 お弁当 0.155 ささみ 0.113 豆腐 0.070 オーブン 0.082 10位 白滝 0.155 お菓子 0.113 鍋 0.070 卵 0.072 11位 ヘルシー 0.151 鶏 0.111 キャベツ 0.051 鍋 0.068 12位 鶏胸肉 0.147 夕食 0.107 白菜 0.049 カレー 0.066 13位 お菓子 0.133 キャベツ 0.102 ささみ 0.046 グリル 0.065 14位 モヤシ 0.122 デザート 0.089 おつまみ 0.022 鶏 0.061 15位 妊娠 0.111 鍋 0.089 お弁当 0.019 豚 0.060 16位 白菜 0.100 おつまみ 0.082 夜食 0.019 たっぷり 0.058 17位 サラダ 0.090 おやつ 0.076 鶏 0.019 付け合せ 0.054 18位 こんにゃく 0.087 豆腐 0.071 朝ご飯 0.019 幼児 0.053 19位 おやつ 0.076 豚 0.067 おかゆ 0.019 作り置き 0.050 20位 デトックススープ 0.076 ハンバーグ 0.064 離乳食 0.016 肉巻き 0.049 * 単語の横の数値は1位との検索数の比 *11 「カレーライス」はF3層が最も高いが、「カレー」と合わせるとF2層が最も高い。 図11  各料理を作った動機 (アンケート: 複数回答、カレーの =550、和食 の =549、ハムを使った料理の =239、明太子 を使った料理の =147)

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「たっぷり」と検索されているように野菜を多く摂取し たいという動機の存在が示唆される*12。また、図10 (正月終わりに作った料理)で「その他」と答えた回答 者に、作った料理とその理由を自由回答してもらったと ころ、「野菜」という単語が記述された理由が10件あ り、そのうちの9件が「野菜をたくさん摂りたい」とい う内容であり、作った料理は野菜炒めや鍋であった。 「野菜」も「正月期の偏った食事から、バランスの取れ た食事に変えたい」という動機と関連している可能性が ある。本論文では、これ以降「正月期の偏った食事か ら、バランスの取れた食事に変えたい」という動機を、 健康・ダイエット動機と呼ぶこととする。この動機が反 動をみせるのは、一時的に健康・ダイエット意識が高く なり、そして健康・ダイエットを意識した食事を摂るこ とによって、低減しているのであろう。 (3)反動の最大ピーク日 各単語の反動の最大ピークの日付の5年間の分布を 表7に示す。例えば「残り」は5年間とも1月2日が最 大ピーク日であり、「和食」は4日か5日であった。 ほとんどの単語の最大ピークが4日か5日に集中して おり、三が日を過ぎたときに反動動機が最も高まってい る様子が伺える。8日、9日に次の集中が見られる。こ の後半の集中は健康・ダイエット動機が高くなっている が、7日の七草粥の影響が推察される。七草粥で正月ま での偏った食を正すことが意識され、健康・ダイエット 動機が高くなるのであろう。 表7の2日、3日にも最大ピークが来ていることは興 味深い。2日は「アレンジ」と「リメイク」のピークが 来ており、これは餅やお節料理の消費を意識しているの であろう。3日には「カレーライス」「リメイク」「明太 子」もピークを迎えており、黒豆や明太子の消費を意識 すると共に、味付け変更動機が大きくなっていることが 伺える。図12は「正月料理にいつから飽きるか」とい う質問のアンケート結果である。3日の朝から飽きると いう回答が最も多く、次に2日の昼からという回答が多 かった。味付け変更動機が3日から最大ピークを迎える ことと一致する。 (4)他の行事との比較 他の年中行事についても反動単語の有無を調査した。 年中行事のなかでも調査対象期間中、毎年、日が同じ行 事について調べた。これは事前に日がわかっている行事 の方がより強い反動を示す可能性があるためである。具 体的には、2月3日の節分(調査した年では、節分は2月 3日である)、2月14日のバレンタイン、3月3日のひな 祭り、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕、9月9日 の重陽の節句、12月25日のクリスマスを調査した*13 結果、どの行事でも反動単語は抽出されなかった。こ の原因として大きく2つの要因が考えられる。1つ目の 要因は、今回の抽出条件が非常に厳しいということであ る。例えばクリスマス期の反動候補単語の「もつ煮」は 5年間で2回の反動を見せているが、今回の条件は5年 間で4回以上としているため抽出されない。 2つ目の要因として、行事の期間の長さ(及び、それ 表7 正月反動単語の最大ピーク日の分布 ダイエット ヘルシー 胃にやさしい 野菜 和食 カレー カレーライス アレンジ リメイク 残り ハム 明太子 1月1日 1月2日 ✔︎ ✔︎ 1月3日 ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ 1月4日 ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ 1月5日 ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ ✔︎ 1月6日 1月7日 1月8日 ✔︎ ✔︎ 1月9日 ✔︎ ✔︎ 1月10日 ✔︎ ✔︎があるのがピークが現れた日 *12 野菜の組み合わせ検索として「子供(5位)」「離乳食(6位)」「幼児(18位)」も検索されている。今回の解析には含めていないが、 子供に関連した動機で検索されている可能性も存在する。 *13 行事の前日から行事日までをハレの期間とし、その後の1週間を反動候補期として、その前後2週間ずつと比較して調査した。ただ し、クリスマスは正月と近いため反動候補期を26日から29日までに限定し、正月期を外して解析を行った。 図12  正月料理にいつから飽きるか (アンケート: 単一回答、 =595 飽きないと回 答したものを除いている)

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に伴う意識の強さ)が考えられる。正月、クリスマス以 外の行事は基本的に1日で終了する。1日で終わる場合、 行事に関係した食事を1度しかとらない可能性があり、 動機の発生も限定的であろう。クリスマスは前日のイブ からだとすれば2日にわたりパーティなどのやや特別な 食事をする可能性があり*14、他の行事と比べると顕著 にSI値が下がる単語は多く抽出された。しかし、最終 的に反動単語が抽出できないのは、正月と時期が近すぎ るためと推察される。反動動機が大きくなる前に正月に なり、動機が持続されていない可能性がある。 (5)反動動機の変遷 「味付け変更動機」「食材使い切り動機」「健康・ダイ エット動機」の3つの反動動機について、近代後半から 現代までの変遷や、いつから存在しえたのかを、婦人・ 料理雑誌の調査結果から考察する。婦人・料理雑誌とし て、5誌(『料 理 の 友』、『主 婦 の 友』、『婦 人 倶 楽 部』、 『すてきな奥さん』、『オレンジページ』)の新年号を調査 し た。 調 査 結 果 を 表8に 示 す。 表8で は1915年 か ら 2018年までの各雑誌の新年号の記事数を5年ごとに集 計している(2015–2018年間のみ4年間)。雑誌冊数 (雑誌数)列では、調査対象冊数と雑誌の数を示し、新 しい味付け列は、新しい味付けの正月料理の紹介記事の 数、リメイク列は正月料理の残りを活用する方法の紹介 記事の数、少量正月料理列は「食べきり」など少量であ ることをアピールした正月料理記事の数、ダイエット列 はダイエット方法を紹介する記事の数である。これらは 目次のタイトルとその説明文から判断して数え上げた。 ここでは実際に反動があったか否かではなく、3つの 反動動機の変遷についてのみを考察する。これはデータ 量などの問題で、反動の詳細な様子を捉えることが困難 だからである。また、近代の正月は現代のように短期間 の行事ではなく、7日の人日、15日の小正月、二十日正 月など1月中に多くの行事が存在しており、正月終わり *14 準備期間まで考慮するとさらに長い可能性がある。 表8 婦人・料理雑誌の記事数一覧 年代 雑誌冊数(雑誌数) 新しい味付け リメイク 少量正月料理 ダイエット 1915–1919 5 (1) 4 1920–1924 8 (2) 4 1925–1929 11 (3) 7 1930–1934 10 (3) 13 * 1935–1939 10 (3) 7 * 1940–1944 10 (3) 1 1945–1949 4 (2) 1950–1954 9 (2) 8 1955–1959 13 (3) 13 1960–1964 11 (3) 7 * 1965–1969 10 (2) 15 1* 1970–1974 10 (2) 11 2 1975–1979 10 (2) 18 7 1980–1984 8 (2) 16 8 1985–1989 12 (3) 13 8 1990–1994 14 (3) 6 5 1995–1999 15 (3) 7 1 6 2000–2004 14 (3) 9 2 3 9 2005–2009 14 (3) 7 3 7 2010–2014 10 (2) 5 1 2015–2018** 4 (1) 2 1 *  ダイエットのみの記事ではなく、痩身に関連した記事の掲載を示す ** 2015–2018の期間のみ4年間

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をいつとするかは判別しにくい。さらに地方によって、 風習が異なり6日や14日にも行事が存在する場合があ る10, 11)。また、雑誌記事のような変遷をみることは出来 ないが、参考として、『柏崎日記』や『柳多留』などの 江戸後期の下級武士や庶民の生活を伝える文献を用い て、江戸期に反動動機が存在しえたかも考察する。 1)味付け変更動機 味付け変更動機は正月料理に飽きることによって生じ る。雑誌記事では「飽きる問題」を取り上げた記事は多 く、特に固定化された正月料理に対して新しい料理を提 案する記事が頻繁に登場する。表8の新しい味付け列が そのような記事数の変遷である。戦争時は記事が掲載さ れなくなるが、ほぼ一定して記事が掲載されていた。例 えば1922年の『料理の友』の「本会独特の洋食重詰献 立」という記事では「新年早々何方様に伺ってもお芋に 牛蒡、ゴマメに数の子と言った千編一律の御馳走は如何 にも気の利かない話」として新しい料理を提案してい た。1923年の『主婦の友』では「お正月の重詰西洋料 理」という記事で「新年のお重詰というとみな千編一律 で(中略)それで風変わりな洋食の重詰を拵えてみまし た」としていた。この傾向は現代まで続く。ただし、伊 尾木らの研究で牛豚料理が年とともに伝統的なお節料理 として扱われていく様子が指摘されている6)ように、固 定化された正月料理というイメージは1990年代付近か ら薄れていく。表8でも1970、1980年代と比較して 1990年代から記事数が減少していた。しかし、正月料 理に「飽き」が発生することは依然として指摘されてお り、2009年の『オレンジページ』の「コウ ケンテツ 流「今どき」おせち」という記事ではお節料理に対して 「“似た味ばかりで飽きる”という声があがるのも事実」 としていた。 このように正月料理への飽きは、近代後半から現代ま で、婦人・料理雑誌記事には継続しての記載されてい た。このため、味付け変更動機も、近代後半から現代に かけて存在した可能性がある。また、反動単語に「カ レー」が抽出されているのは、1976年以降の年末年始 に「おせちもいいけどカレーもね!」というCMが放送 されたことが影響しているであろう12) 江戸期に関しては、江戸後期の『柏崎日記』による と、弘化3年1月5日に「馳走にも給べあき、実は難有 迷惑の様子也」として正月料理に飽きている様子が書か れていた13)。また、江戸中期から後期に編纂された『排 風 柳多留14)』には「三日喰ふ雑煮で知れる飯の恩」と いう句があり、『誹風 柳樽拾遺15)』に「飯は能い物と 気の付く松の内」という句があった。いずれも、正月料 理に飽きている様子が描かれており、「正月料理に飽き る」という事象は江戸期の少なくとも一部の下級武士や 庶民には存在していた。 2)食材使い切り動機 正月料理の残りものを活用した郷土料理があるように (例えば青森県の「ごせかす」、栃木県の「しみつかれ」、 徳島県の「福わかし」、福岡県の「福入りおじや」な ど*15)、食材使い切り動機は近代以前から存在するであ ろう。一方で残り物の「リメイク」は近年、より強く意 識されるようになった可能性がある。 図13に2010年から2019年までの反動候補期の「リ メイク」の平均SI値の推移を示す。2012年から急に伸 びていることが分かる。この直接的な要因は2011年頃 から人気ブロガーなどがリメイクレシピを載せ始め20) ブームになった21, 22)ことが関係している。雑誌の記事 としてはリメイクを扱った記事は多くはないものの*16 表8のリメイク列を見ると、90年代以降から少しだけ掲 載されるようになる。例えば、2003年の『すてきな奥 さん』では「余った黒豆で洒落ウマディップができた」 という記事が掲載されていた。 リメイクが近年注目されるようになった背景として、 正月期の過ごし方の変化、少子化等による家族の人数の 減少23)などがあげられる。 江戸期・近代の正月は年始の挨拶を頻繁に行う行事で あり、正月料理の消費者は家族・親類や年始客であっ た。江戸後期の『柏崎日記』『桑名日記*17』『燧袋*18 においても頻繁に年始客が来ることが記述されていた。 *15 青森県の「ごせかす」は、おからと正月料理の残りを混ぜ少し発酵させた料理16)。栃木県の「しみつかれ」(「しもつかれ」とも呼ば れる)は、正月の残りの鮭の頭、大豆、大根、人参などを粗くすりおろして酒粕と煮込む料理17)。徳島県の「福わかし」は、煮しめ の残りで作ったおじやのような料理18)。同名の料理は各地にあり、お供えしていた芋や餅を使った雑煮や味噌がゆであったりする。 福岡県の「福入りおじや」は正月料理の残りを活用した雑炊である19) *16 新年号の正月に関係する記事の主要なテーマは「正月そのもの」であり「正月の後」のことがテーマになることはあまり無い。 *17 桑名藩の下級武士の日記で、柏崎日記の著者の養父が書いた。柏崎日記と対になる存在である。 *18 土佐藩の下級武士の日記 図13 反動候補期中の「リメイク」の年別平均SI値

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特に桑名日記の天保11年1月4日の日記には「年始の人 も大そう少うなる。それでも二三十人はくる」と書かれ ていた13)。さらに、燧袋では年始廻りで約2週間城下町 中を歩き回った様子が記されていた24)。また、江戸時代 の川柳集『俳風 柳多留』には「年礼を喰ふやりくりを して歩き」という句があった25)。桑名日記、燧袋の著者 は特に交遊関係が広かった可能性があるが、江戸期は大 勢の年始客が訪れ、あるいは自ら出向いて正月料理を食 していた。 雑誌記事でも、戦前までは年始客を想定した記事は多 い。一例をあげれば、1923年の『料理の友』には「年 賀の客をもてなす即席西洋料理」という記事がある。ま た、1921年の『主婦の友』の「手軽な新年の重詰料理」 という記事では「虚礼廃止の声が大分高くなつたやうで すが年始客が絶対になくなるまでには、未だ前途があり ませうから」としており、年始客に向けて料理を準備す ることが当然とされていた。これが1953年の『主婦の 友』の「娘と新妻のための年末年始の交際とエチケット 手帖」という記事では「年末年始の挨拶は(中略)なさ らない方が多くなりました」と書かれていた。一方、 1950年代から新年の集まりをパーティと称するように なり、1953年の『婦人倶楽部』の「関東・関西お正月 料理初公開」のサブタイトルで「華やかなパーティ料 理」と書かれていた(今回調査したなかではパーティと いう単語の初出である)。正月料理記事の主軸も「おも てなし」などパーティに適した料理を紹介するように なっていく。年始廻りを多くするよりは限られた仲間で 新年を祝うようになっていく様子が伺える。 現代はその仲間内のパーティすら開かれない場合があ る。図14に正月をどのように過ごしたかを質問したア ンケート結果を示す。「友人と集まってパーティーを開 いた」と回答した人は全体の4%と少なく、約8割の回 答者が「家族と過ごした」と答えていた。これは既存研 究でも確認されており、宇都宮らの研究によれば、正月 の過ごし方で大切にしていることとして「家族でゆっく り」と答えた回答者が最も多く、「友人と過ごす」と答 えた回答者は1割程度である2) 近年の正月料理の主な消費者は家族及び親類のみに なってきている。そして、その家族の人数が減少してお り、また正月料理を消費する期間も短くなっている3) これらが要因となって、正月料理を用意した場合に余り やすくなっていると推察される。これは雑誌記事で「少 量の正月料理」という提案が増えることでも示唆され る。リメイクするよりも、まずは余らないようにしよう という提案である。表8の少量正月料理列をみると、 2000年代から記事が登場していた。例えば2000年の 『主婦の友』の「おせち&おもてなし料理」という記事 ではサブタイトルに「3日で食べきる」とし、さらに 「家族みんなで楽しめる!」としていた。 3)健康・ダイエット動機 健康動機とダイエット動機の2つに分けて考察を行う。 ①健康動機 健康動機は正月期の偏った食からバランスを取ろうと する動機である。大正末期から昭和初期に実施された 『聞き書き』のなかで、七草粥を「胃を休める意味もあ る」として紹介していた11)。このような意識は現代でも みられ26)、年末を含む正月期に胃が疲れるという認識が みられる。雑誌記事では「正月期に胃が疲れる」という ことをテーマにした記事はほとんどなかったが、そのな かでも1935年の『料理の友』では「胃腸を稿(原文マ マ)ふ消化よいお料理」という記事で「お正月はいろい ろと御馳走づくめで、つひ、胃腸を酷使し易うございま す」と書かれていた。また1959年の『主婦の友』では 「食べ過ぎアフターケアー」という記事で「正月は正月 でモチだ、煮しめだと、むやみやたらにつめこむので、 オナカの方もいささかグロッキー気味」としてその対策 を紹介していたり、2018年の『オレンジページ』では 「年末年始の「お疲れ胃」レスキュー」という記事で 「なにかと食べたり飲んだりが多い年末年始は、胃も消 化に大忙し!」としていた。また、雑誌記事ではないが 1940年1月6日の読売新聞には「餅や数の子の食べ過ぎ  大根おろしで消化をよく」という記事があり、1969年1 月8日の同新聞に「胃は正月疲れです」という記事が掲 載されていた。「正月期に胃が疲れる」という認識が継 続して存在していた可能性がある。これらから、近代後 半から現代にかけて健康動機も存在した可能性があると 推察される。また、江戸期は正月にかかわらず暴飲暴食 図14  正月をどのように過ごしたか (アンケート: 複数回答、 =844) *19 当時広く読まれた貝原益軒の養生訓には「食飲する時、思案し、こらへて節にすべし」とし、暴飲暴食を戒めていた27)

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を戒める言説自体は存在した*19が、今回の調査では江 戸期に「正月期に胃が疲れる」という認識がありえたか どうかは不明であった。 ②ダイエット動機 正月期の記述ではないが江戸時代後期の式亭三馬の 『浮世風呂』の女性二人の会話のなかに「肥女(ふとっ ちょ)は沁々(しみじみ)厭だ。酢でも呑んで痩せたい よ」という発言がある28)。また、美人の条件を表す言葉 に「柳腰」という言葉があったように29)、痩身に対して 一定の価値を置いていた。ただし、先の『浮世風呂』で も「痩せたいよ」という言葉を受けて、別の女性が「な んのまあ。肥えたが宜(ゑ)いぢや無いかいな」と発言 しているように、痩身に対して現代ほど高い価値を置い ていなかった可能性がある。 これは近代に入っても同様で、鈴木の研究によれば明 治期において「肥満」は肯定的なイメージもあり、戦前 までは中肉中背が良いとされていた30)。また、藤田の研 究によれば、ダイエットが大きく注目されるようになる のは1980年代以降のことである31) 表8のダイエット列を見ると、1980年付近からダイ エ ッ ト 記 事 が 増 え て い く こ と が わ か る。1930–34、 1935–49、1960–1964と1965–1969の「*」はダイエッ トのみの記事ではないが、関連した記事が掲載されてい ることを表している。1934年の『主婦の友』の「痩せ た人が肥つた方法」という記事では痩身に悩む女性が鶏 骨のスープで太ることができたという記事が紹介されて いた。1937年の『婦人倶楽部』の「肥る法痩せる法・ 婦人ばかりの経験発表座談会」という記事では、痩せる 方法のみではなく、太る方法も記載されており、1964 年も同様の記事が『婦人倶楽部』に掲載されていた。 1966年の『主婦の友』には「やせたくなんかありませ ん」という記事が掲載されていた。 ダイエットのみの記事が登場するのは1965年の『主 婦の友』の「食いしん坊のわたしをスマートにした本」 という記事からであった。しかし、この記事は正月を特 に意識しておらず、ダイエットの紹介のみになってい る。新年号のダイエット記事の大半はこのように正月を 意識したものになっていない。正月とダイエットを関連 させた記事としては、1974年の『主婦の友』の「お正 月に太らないために」という記事が初めてであった。ま た、正月太りという単語が初めて誌面に登場するのは 1986年『主婦の友』の「鈴木その子の寿 おせちダイ エット」という記事であった。ダイエット動機は江戸 期・近代にも存在した可能性はあるが、強くなるのは 1980年代あたりからと推察される。 4. おわりに レシピ検索データを用いて、正月のハレの食事から日 常のケの食事への移行期間中に反動が毎年起きることを 示し、正月反動単語として12個抽出した。そして、ア ンケートや文献調査などから、反動動機の詳細な様子や 歴史的変遷などを調べた。 「味付け変更動機」は正月料理に飽きて異なる味付を 求める動機であり、「カレー」や「和食」などがこの動 機と関係していた。この動機が反動を見せるということ は、少なくとも意識上は、正月の食事が特定の味付けで あることを示している。この動機は少なくとも近代後期 から現代まで続いているであろう。 「食材使い切り動機」は正月料理や頂き物の余りを使 いたいという動機であり、「残り」「アレンジ」「リメイ ク」「ハム」「明太子」などが関係していた。「アレンジ」 「残り」は餅と共に頻繁に検索されており、「リメイク」 は黒豆などのお節料理と共に検索されていた。この動機 も近代後期から存在したであろう。ただし「リメイク」 は2012年からよく検索されるようになっていた。この 直接的な要因は、人気ブロガーなどがリメイクレシピを 取り上げはじめたことであるが、背景として年始客の減 少などの正月の過ごし方の変化や少子化などによって正 月料理が余りやすい状況にあることなどが関係している と推察される。 「健康・ダイエット動機」は正月期の食事から栄養バ ランスを戻そうとする動機であり、「ダイエット」「ヘル シー」「胃にやさしい」「野菜」が関係していた。近代後 期においてもこの動機は存在したであろう。ただし、 「ダイエット」が特に強くなるのは1980年代付近からで ある。他の年中行事についても反動単語の有無を調査し たが、抽出することはできなかった。これは他の行事に 比べて、正月が特別な行事であることを示している。一 方、抽出条件が厳しいという要因もあり、抽出条件をど のように緩和・変更すれば良いのかは、今後の研究課題 である。 本論の研究限界について、レシピ検索データを中心に 利用しているが、このデータが日本の食全体を表現して いるわけではない。例えば外食などの様子を捉えること は難しい。本研究手法では発見できない正月からの反動 や反動動機が存在する可能性はある。また、本研究では 年齢差や地域差の詳細な解析は実施していない。特にレ シピ検索データでの年齢区分とアンケート調査の年齢区 分との比較なども実施していない。これらも今後の研究 課題である。 レシピ検索データ上は、正月のハレの食事から日常の ケの食事への移行期間に反動が起きるという現象が観察 され、このことは、現代においても正月が日常の食事と 非常に異なっていることを示している。個々の反動の動 機はそのまま、正月の食の有り様を表している。このよ うな反動を研究することは正月研究の新しいアプローチ

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として有効であろう。一方、正月の過ごし方が変化して いるように、正月の特別な食事がいつまで維持されるか は不明であり、正月期間がさらに短くなると反動現象は 見られなくなる可能性がある。 文 献 1)亘理ナミ、吉中哲子、岩倉さち子、石綿きみ子: 行事 食からみた食生活の動向(第2報):正月の行事食につ いて、家政学雑誌32, No. 6, pp. 488–498 (1981) 2)宇都宮由佳、伊尾木将之、瀬尾弘子、江原 子、大久 保洋子: 正月行事と食―年末年始の実態調査―、食文 化研究会誌14, pp. 35–42 (2018) 3)瀬尾弘子、片岡圭子、宇都宮由佳: 女子学生における 正 月3日 間 の 食 生 活、 日 本 調 理 学 会 要 旨 集、p. 75 (2016) 4)株式会社ドゥ・ハウス:「正月」に関する調査結果を発 表。https://www.dohouse.co.jp/news/research/ 20151217/ (閲覧日:2019年3月31日) 5)中村耕史、伊尾木将之他: クックパッドデータから読 み解く食卓の科学: 商業界、東京、p. 116 (2017) 6)伊尾木将之、宇都宮由佳: レシピ検索データに現れる 牛豚を使った新正月料理、食文化研究会誌12, pp. 19– 29 (2016) 7)クックパッド株式会社:2018年12月期決算説明会資 料。https://pdf.irpocket.com/C2193/drYi/nlX3/fxYr. pdf (閲覧日:2019年3月31日) 8)クックパッド株式会社: たべみる利用マニュアル 2019/02/04版。https://cookpadtabemiru.files.word press.com/2019/02/tabemiru_manual_20190204.pdf (閲覧日:2019年3月31日) 9)クックパッド株式会社: 研究者向けたべみるサービス の提供。https://cookpad.com/terms/tabemiru/academy (閲覧日:2019年3月31日) 10)櫻井美代子: 明治後期京都のある商家の食生活―ある 商家の若妻日記を中心に―、東京家政学院大学紀要  第47号pp. 31–39 (2007) 11)奥村彪生: 日本の正月料理。ふるさとの家庭料理: 聞 き書/農山漁村文化協会編。農山漁村文化協会、東京、 p. 27, 47 (2003) 12)ハウス食品株式会社: ハウスのカレー物語https:// housefoods.jp/data/curryhouse/know/story/product07. html (閲覧日:2019年3月31日) 13)森鉄三他: 日本庶民生活史料集成 第15巻、三一書 房、東京、p. 710, 526 (1971) 14)柳多留全集刊行会編: 誹風 柳多留全集 中巻、柳多 留全集刊行社、東京、p. 722 (1933) 15)国民図書株式会社編: 近代日本文学大系 第24巻: 国 民図書、p. 210 (1928) 16)農山漁村文化協会編:「日本の食生活全集2 青森の食 事」、農山漁村文化協会、東京、p. 158 (1986) 17)農山漁村文化協会編:「日本の食生活全集9 栃木の食 事」、農山漁村文化協会、東京、p. 51 (1988) 18)農山漁村文化協会編:「日本の食生活全集36 徳島の 食事」、農山漁村文化協会、東京、p. 38 (1990) 19)農山漁村文化協会編:「日本の食生活全集40 福岡の 食事」、農山漁村文化協会、東京、p. 335 (1987) 20)レシピブログ: みきママ連載: バリエいろいろ!藤原 家のリメイク★お昼ごはん、http://www.recipe-blog. jp/blog/mikimama/ (閲覧日:2019年3月31日) 21) NHK生活情報ブログ: 大研究!リメイク料理の法則、 https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/140092.html (閲覧日:2019年3月31日) 22)テレビ番組☆最新・お得情報☆紹介ブログ: ノンス トップ みきママのリメイクレシピ、https://ameblo. jp/sugartv/entry-11414210414.html (閲 覧 日:2019年 3月31日) 23)厚生労働省政策統括官(統計・情報政策担当): グラ フ で み る 世 帯 の 状 況https://www.mhlw.go.jp/toukei/ list/dl/20-21-h28.pdf (閲覧日:2019年3月31日) 24)太田素子: 江戸の親子: 吉川弘文館、p. 103 (2017) 25)柳多留全集刊行会編: 誹風 柳多留全集 上巻、柳多 留全集刊行社、東京、p. 122 (1933) 26) Cookpadニュース: チーズやツナ缶で!子どももパク パク食べやすい「七草粥」アレンジレシピ4選 https:// news.cookpad.com/articles/31328 (閲覧日:2019年 3月31日) 27)貝原益軒: 益軒十訓 下、至誠堂、p. 655 (1911) 28)式亭三馬: 浮世風呂、金桜堂等、p. 107 (1908) 29)大久保忠国、木下和子: 江戸語辞典、東京堂出版、 p. 1161 (2014) 30)鈴木由加里: ダイエット文化と女性の身体、日本の化 粧文化、化粧と美意識、pp. 168–207 (2007) 31)藤田智子: ダイエットブームの実態と背景―女性雑誌 を 通 し て の 考 察 ―、 生 活 社 会 科 学 研 究  第7号、 pp. 65–80 (2000) (2019年3月31日受付、2019年11月17日受理)

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