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絵に表す(ラワンベニア版画)

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Academic year: 2021

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1 -第6学年1組 図画工作科学習指導案 指導者 ○○ ○○

うつして かさねて(ラワンベニア版画)

( 絵に表す ) 1 このような子どもに【本題材の目標】 ○ ラワンベニアを使った版画に親しみながら、版を紙で工夫してつくったり、刷ったりしながら、 思いついたことを表すことを楽しむことができる。 (関心・意欲・態度) ○ 重なり合ってできる形や色から、自分らしい発想を広げ、表したいものを構想することができる。 (発想や構想の能力) ○ 切り方や形、色の組み合わせや重なりを工夫しながら、版づくりや刷りをすることができる。 (創造的な技能) ○ 互いの作品を見合い、形や発想のおもしろさ、色の重なりの美しさを味わうことができる。 (鑑賞の能力) 2 このような子どもたちを【児童の実態】 ○ 本学級の子どもたちは、「くねくねアート」において、材料である針金の特性をもとに発想を広 げ、造形活動を楽しんだ。また、「心広がる場面」においても、物語やお話の世界から、発想を広 げたり、構想を練ったりして、自分らしく絵に表す活動を楽しんできた。 しかし、これまで版画(写す)の活動においては、紙版画、木版画ともに白黒版画の体験しかし たことがなく、多色刷りによって色を重ね合わしてつくる楽しさや工夫を経験したことがない。こ のような子どもたちに、ラワン材を使って多色刷りをしながら、思いついた世界を表すことは意義 あることと思われる。 3 このような題材をもとに【題材の価値】 ○ 本題材は、ラワンベニア版画の特徴である形や色の重なりの美しさやおもしろさを生かして、版 を刷りながらできた形や色から、自分で思いついたものを表すことをねらいとしている。 ラワンベニア版画とは、ラワン材特有の板の模様を生かし、縦・横・斜めと板の目を重ね合わせ る版画である。このラワンベニア版画によって子どもたちは、重色による色や形の美しさ、おもし ろさが表現できる。そのため、版を重ねるたびに形が大きく変容し色の重なりの美しさが増すこと で表現意欲が高まり、発想や活動への関心が高まっていくであろう。また、構成しているときに予 想できなかった作品の仕上がりや美しさを楽しみながら活動することができるであろう。 4 このような手だてで【支援】 ○ 本題材の指導にあたっては、ラワン材を使った多色刷りの活動を通して、版を組み合わせながら、 豊かに発想して、自分で思いついたものを表すことができるようにしたい。。 ○ そのために、「であう」段階では、ラワンベニア版画のやり方を教師がやってみせ、教師の用意 した紙を使って版にし、試しの活動をする。そこでラワンベニアで表すことに、興味・関心と見通 しを持たせたい。その際、子どもの活動の様子から、何度もやり直していいことを告げたり、一緒 にやってみたりしながら、個々の支援を行う。 ○ 次に、「あらわす」段階では、まず、はさみを使って、模様作りや重ねて切るなどの工夫をして 紙を切り取るようにする。そして、切り取ってつくった紙をラワンベニアの上に置き、刷っていき、 作品の形や色から、表したいものを見立て、さらにその世界がはっきりするように違う色を使って 版を重ねていくようにする。その際、発想の思いついた子から作業に入ることを告げ、友達のアイ デアや活動の様子を紹介したり、違う色を使って教師がいっしょに刷っていったりしながら、対話 の中で、思いをふくらませていきたい。 ○ 最後に、「あじわう」段階では、できた作品の題名やその意味、作品の好きなところを交流する ことで、互いの作品を見合い、発想や形のおもしろさや色の美しさに気づかせたい。また、子ども の作品のよさや美しさ、発想のおもしろさを賞賛し互いに共感させることで造形活動における満足 感や達成感を感じられるようにしたい。その際、事前に書かせたワークシートより、友達がいいと 思っている所を紹介したり、グループの中でどこがいいか教えるようにしたりして、作品をみんな

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2 -で賞賛しながら、自分でよさを感じ取れるようにしたい。 5 活動計画(6時間) 段 配 学 習 活 動 見取りのポイント 主な支援(○) 階 時 方法(※) 個に応じた支援(※) で 90 1 ラワンベニア版画で ○活ラワンベニア ○ラワンベニアでどんなことができるか、版 あ 分 表すことを知り、試し 版画の特性を知 を触らせて考えさせる。 う の活動や刷りのための り楽しんで活動 ○教師が実際にやってみせ、活動への見通し 版の準備をする。 している。 をもたせる。 (1)ラワンベニア版画 ※活動・発言・ ○ラワンベニアでどんな工夫ができるか、参 の印刷の仕方を知り、 ワークシート 考作品をもとに気づかせる。 試しの活動を行う。 ○造色や形の重な ○版をおいたところが、白く抜けることを理 りの効果に気づ 解させる。 いている。 ○活動の留意点として以下のことを示す。 ※活動・作品 ・赤、青、黄の3色を刷ること。 ・ラワンの向きを縦、横、斜めとすること。 ・できた作品に題名をつけること。 ・ローラーは、電車→飛行機で使うこと。 ・練り板のインクは、ローラーの3分の1。 ・並べる形、重ねる形があること。 ※いっしょにやりながら、会話をして、子ど (2)ラワンの模様を目 もの作品を賞賛する。 立たせるため、自分 ○水につけたものを、木目に沿ってやさしく のラワン材を板の目 こするようにさせる。 に沿って金属ブラシ ※練り板のインク量を音や質感でわかるよう でこする。 に、実際にやってみせる。 あ 45 1 カンデェンスキーや ○造紙を円の形や ○カンデェンスキーの作品からは、単純な形 ら 分 教師の参考作品を見な 結晶の形、シン の持つ性質や組み合わせのおもしろさを気づ わ がら話し合うことで、 メトリーのある かせ、教師作品からは、切り取ってできる形 す 形や組み合わせ、構成 形をつくってい のおもしろさに気づかせる。 のおもしろさを知る。 る。 ○作り方の例や手順を示し、渦巻きや雪の結 2 紙を使って、折り方 ※活動・作品 晶の形、シンメトリーの形、はさみで、絵を を工夫して切ったり、 ○想おもしろい形 かくような形、手でちぎってつくった形、同 思いつく形を切り取っ や気に入った形 じ形などを教師と一緒につくるようにする。 たりして、版をつくる。 を見つけたり、 ○活動の留意点として以下のことを示す。 ・紙を折ってきるとき 切り取った形か ・はさみを動かさず、紙を動かして切るこ れいな模様ができた。 ら何かを見立て と。 ・切り取った方も切り たりしている。 ・大、中、小3枚の紙を必ず使うこと。 残った方も印刷に使 ※ワークシート ・切り残ったものを捨てずに使うこと。 えるぞ。 ○造自分の思いつ ○つくる途中で止めて、工夫している切り方、 ・切りかすの紙を組み いた形を工夫し 並べ方の工夫を紹介し、ポイントを示す。 合わせると何かでき ながら切り取っ ※いっしょにやりながら、つまづきのある部 そうだ。 ている。 分を見つけ、改善していく。 ※活動・作品 ○切り取ってできた形が何に見えるか好きな 形について尋ね、見立て遊びをさせる。 ※教師がいっしょに活動しながら、教師の想 像したことを紹介する。 ○切り取ったものを組み合わせて見立ててい る例を紹介する。 ※会話やワークシートに朱書きして、教師が 見立てたことを伝えたり、他の子どもがどう 見立てをしたかを紹介したりする。

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3 -3 ラワンベニアを使っ ○造切り方や紙の ○色の組み合わせで、印象が違うことや重ね て、多色刷りを行いな 配置、組み合わ て刷ることで見えてくる色や形に気づかせ がら、できたものを何 せ方を工夫しな る。 かに見立て、さらに色 がら刷っている。 ○活動の留意点として以下のことを示す。 を重ねて刷っていく。 ※活動・作品 ・前回の刷りの留意点は同様 45 (1)何色か印刷を重ね ・色は8色用意し、3色以上重ねること。 分 て、新しくできた形 ○想重なり合って ・7分で1版以上刷ること。 や色を見つけ、想像 できる形や色か ※教師がいっしょに会話しながら刷るように 本 を広げる。 ら、発想を広げ、 する。 時 ・魚の形が浮かんだよ。 表したいものを ※見立てがうまくできない子どもには、他の 深海の世界をあらわ 構想している。 友達の作品を見せたり、どんな見立てができ そう。 ※発言・活動・ るか、まわりの子どもたちに聞いたりして、 ・光の世界がみえてき 作品 いくつか紹介する。 た。 ○版をきれいに重ねられるように、刷るとき ・○○の楽しい様子の に下敷きになる新聞紙に目印を付けておく。 ようだ。 ・ゆかいな雪の世界か な。 45 (2)互いの作品を交流 ○想あたらしい技 ○好きな絵を一枚選ばせ、発表させる。その 分 し、自分の作品に取 法を取り入れ、 際に、色、形、見立てのおもしろさや工夫に り入りれたい友達の さらにやってみ 着目するようにする。 技法や、さらに思い たいことを発想 ※見立てがうまくできない子どもには、他の ついた技法を取り入 している。 友達の作品を見せたり、どんな見立てができ れ、工夫して刷って るか、まわりの子どもたちに聞いたりして、 いく。 ※活動・作品 いくつか紹介する。 ・~さんの切り取って ※やってみたいことが見つからない子どもに 残った形を使おう。 は、お試しカードを用意しておき、そのカー ・~さんのように、同 ドを引くようにして、考えるよりも、まず活 じ形を並べたり、重 動するようにする。 ねたりして刷ってみ よう。 ・~さんのように、黒 をいれて~の形を表 そう。 あ 45 1 鑑賞会を行う じ 分 (1)互いの作品を見合 ○活形や発想のお ○作品の題名とその題名を付けた理由を作品 わ い、発想のおもしろ もしろさ、色の カードに書かせ、発表させるようにする。 う さや色の重なりのよ 重なりの美しさ ○鑑賞カードに作品の形・色・想像したこと さについて話し合う。 を味わっている。 のおもしろい所、好きな所を書いて、互いに ・私の作品の題名は~ ※発言・ワーク 話し合うようにする。 です。そのわけは、 シート ○見合った中での一番好きな作品を1つ以上 ~の形から、そうつ と、話し合いを通して好きになった作品を1 けました。 つ以上選ぶようにさせる。 ・~さんの作品は、~ ※自分の作品に題名をつけられない児童に に見えたけど、題名 は、友達のいくつかの例を紹介する。 をきいてそんなふう ※好きな作品が、選べない子どもには、形・ にもみえると思いま 色など視点を持たせて、会話しながら見つけ した。 るようにさせる。 ・~色と~色の重なり でとてもきれいな色 ができてると思った。 6 本時の主眼 ○ 紙の切り方や紙の配置、組み合わせ方を工夫してラワン材を使った版画を刷ることができる。 ○ 重なり合ってできる形や色から、何か他のものを想像したり、見立てたりすることができる。

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4 -7 準備 ○ 教師…版画インク バレン 新聞紙 練り板 参考作品 デジカメ 液晶プロジェクター ○ 児童…エプロン ラワン版 8 本時の展開 学 習 活 動 見取りのポイント 主な支援(○) 方法(※) 個に応じた支援(※) 1 教師の参考作品を見て、多 ○想重なり合ってで ○前時までの活動の流れをもとに話すように 色刷りによる形や色に注目し きる形や色から、 する。 て、見立て遊びをする。 新しい形や色を見 ○まず、単色で見えた形から見立てさせる。 ・青い色で刷った作品は波の つけている。 そして、形や色が重なることで、あたらしい 形に見える。(→海の世界を ※発言 色や違った形が見えてくることを確認し、ど 表そう。) んなものかを見立てさせる。 ・残っている白色を見ている ○最初の見立てと刷っていくことに変わる見 と雪のようだ。(→雪の世界 立ての違いに気づくように、発問や板書を工 を表そう。) 夫する。 ・黄色→青色で刷ったものは、 森のようだ。(→葉の形をつ くろう。) 色を重ねながら、新しい形や色を見つけよう。 2 切り取った紙を使って、刷 ○造切り方や紙の配 ○学習のルールとして以下の点を確認する。 る。 置、組み合わせ方 ・4版以上刷ること。 ・色が重なったところは、~ を工夫して刷って ・どんな色をつかってもいいこと。 色になったよ。 いる。 ・色は2 色まで混ぜてもいいこと。 ・重ならせないところは、白 ※発話・活動・作 ・縦・横・ななめと向きを変えること。 色で、~の形が見えたよ。 品 ○気を付けることとして、以下の点を板書し、 ・紙を並べて、~の形をあら 確認する。 わそう。 ・インクの量が多くならないように、刷る ・この模様を使って色を変え 音・表面の形を確認する。 て不思議な形ができた。 ・作業を行う手は、きれいに使うようにバ ケツであらいタオルで拭き取る。 ・刷りがずれないように、見当のある新聞 紙を使うこと。 ※教師がいっしょに会話しながら刷るように する。 ※新しい色や形を見つけられない子どもには、 見る場所を限定したり、友達の発見したこと を紹介したりする。 3 本時の学習を振り返る。 ○活 刷 っ た 作 品 か ○どの場所からも全員の作品が見えるように ○自分の作品の中から1作品 ら、新しい形や色 掲示の仕方を工夫する。 を選び、何を見立てたか紹 をみつけている。 ○たくさん刷った児童には、自分の中の好き 介する。 ※発言・ワークシ な作品を選ばせ、その理由を聞くようにする。 ○互いの作品を見合いよさや ート・デジタルカ ○色や形の構成を工夫している作品や丁寧な おもしろさを発表する。 メラ 仕上がりになっている作品やその活動を紹介 ○振り返りカードを書く。 する。 ※学習後の振り返りカードから発想につまず きのある児童は、個別に話し合い、次時の活 動に見通しを持たせるようにする。

参照

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