• 検索結果がありません。

「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影響: 沖縄地域学リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影響: 沖縄地域学リポジトリ"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title

「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識

に及ぼす影響

Author(s)

張本, 文昭

Citation

琉球大学教育学部紀要 = COLLEGE OF EDUCATION

UNIVERSITY OF THE RYUKYUS(59): 33-39

Issue Date

2001-09

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/10075

(2)

「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影響

張本文昭

Affectingnatureawarenessthmugh“Children,sLong-termNature ExperienceVillage”project FumiakiHARIMOTO Thisstudyexaminedthechangeofnatureawareness、Barlyadolescentswhoparticipated in“Children'sLong-termNatureExperienceVillage',project(N=20)answeredthelnterest &AttitudeforNaturalEnvironmentInventorytwotimes,beforeandaftertheproject・Also, themethodoffreeassociationtech、iquewasadministeredtreetimesasbefore,during andaftertheproject・Theresultshowedtheassociationnumberofwordsandthenumber ofkin.of“water",“forest',and“soil,,wereincreased・Butnochangeininterest&attitude were. 験や自然体験の振興を提言している2)。平成5年 には民間野外教育団体による日本アウトドアネッ トワークの設立、さらに平成9年には日本野外教 育学会の設立など、現在、官民学において野外教 育を推進しているといえよう。 一方、地球的規模の環境問題の顕在化にともなっ て、環境教育の重要性が指摘されて久しい。1970 年のアメリカにおける「環境教育法」の制定、 1972年の「第1回国連人間環境会議」開催、1975 年の「国際環境教育会議」、1977年の「環境教育 政府間会議」など、1970年代は世界的規模で環境 問題やそれを解決する糸口としての環境教育が注 目された。その結果、アメリカでは宿泊型野外教 育の中に環境教育プログラムが多く取り入れられ るようになった。自然環境の中で行われる野外教 育は、環境教育の中でも五砿を通して自然を直接 体験することによる感覚的な自然認識を深める機 会を提供することに優れている。自然の良さを認 識し、それを保全するための行動力を身につける ことが出来ることから、野外教育は環境教育の重 要な一端を担っていると言えよう。 これまでに、野外教育の中でも代表的なキャン 1.緒言 文部省(現:文部科学省)では平成10年度から 「全国子どもプラン」の一環として「子ども長期 自然体験村」事業を実施している。事業内容とし ては自然体験、環境学習、農作業等の勤労体験、 レクリエーション等が挙げられる。平成11年度に は全国で50カ所で、12年度には71カ所で実施され た。 本事業実施の背景には、青少年教育分野におけ る野外教育や自然体験活動に対する関心の高まり が挙げられよう。野外教育とは、「自然の中で組 織的、計画的に、一定の教育目標を持って行われ る自然体験活動の総称」’)と定義されている。文 部省生涯学習局においては、「青少年の野外教育 の振興に関する調査連絡協力者会議」を組織し、 平成8年7月に「青少年の野外教育の充実につい て(報告)」をまとめている。時を同じくして中 央教育審議会第一次答申では、「生きる力」を新 しい時代の教育方針として掲げ、その育成方策の 一つとして、異年齢集団の中で子どもたちに豊か で多彩な体験の機会を与えることを挙げ、生活体 -33-

(3)

琉球大学教育学部紀要第59集 プ経験を独立変数とし、自然認識を従属変数とす る研究が過去にいくつかみられる。自然に対する 興味を従属変数とした研究では、神崎3)、張本 ら4)があるが、いずれもキャンプ経験によって 参加者の興味は高まったと報告している。また ClintonL,ShepardandLarryR・Speelman5)、 JudithLMyers6)、張本ら4)、岡村ら?)は、キャ ンプに参加することによって自然環境に対する態 度がポジティブに変化することを明らかにしてい る。自由連想法を用いて自然観の変化を調査した 中野ら8)は、キャンプ経験によってより具体的な 自然を連想するようになると報告している。総じ て、キャンプ経験は参加者の望ましい自然認識の 形成に効果的であるという結論を得ている。 「子ども長期自然体験村」事業は、従来のキャ ンプと比較して、期間の長期化や運営の民間青少 年教育団体への委嘱などが特徴的である。期間の 長期化は参加者により強い影響を与えると推察で き、また民間団体の主催によって幅広いプログラ ムの提供がなされ、これまで行われていたキャン プとは違った影響を参加者に与えるものと考えら れる。文部省はこれまでも小中学校における「自 然教室推進事業」、市町村教育委員会を主催とす る「自然生活へのチャレンジ推進事業」等により、 野外教育を推進し、一定の成果を上げてきた。し かしながら「子ども長期自然体験村」事業につい ては、実施されるようになってから日が浅いた め、事業評価は十分に実施されているとは言い難 い◎ 本研究は沖縄県内で初めて実施された「子ども 長期自然体験村」事業の評価として、参加者の自 然認識の変化を明らかにすることを目的とした。 2.方法 2.1.調査対象 沖縄国際ユースホステル環境学習室主催の「平 成11年度文部省委嘱事業「沖縄環境学習子ども長 期自然体験村」』に参加した小中学生21名のうち、 全ての調査に回答した20名を対象とした。対象者 の性別、学年の内訳を表1に示す。 表1.調査対象の内訳

州-2’2’4

帖一2’3’5

姉-2’0’2

刺-5’3’8

純一0’1’1

計一ul9l別 男一女一計 2.2.事業の概要 事業は平成12年3月25日~31にかけて実施され た。当初、事業の実施原則に則り、延べ13泊14日 の計画がなされていたが、実施条件が整わず、6 泊7日の日程に短縮された。 本事業の特色は、環境学習を重視したプログラ ム展開と、都市部および山村部の異なる自然環境 で実施されることにあった。まず日程前半の4泊 表2.主な事業プログラム 午 前 午後 夜 主な活動場所 那覇市 ユースホステル周辺 豊見城村野波川、漫 湖 豊見城村瀬長島 集合 オリエンテーション 初日 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 最終日 アイスプレイキング 河川水や生活排水の 採集 採集した水の水質検査 イニシアティブゲーム カヌー体験 ジェットスキー体験 河口域で自然観察 シュノーケリング体 験 海浜で自然観察 糸満市大波海岸 国頭村森林公園 自然保護センター訪問 野外炊飯 土壌動物観察 野外炊飯 移動 ナイトハイク 沢登り 水棲昆虫観察 国頭村奥間川 那覇市 ユースホステル周辺 移動 子ども環境フォーラム 解散 -34-

(4)

張本:「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影瀞 I土、那覇市、豊見城村の都市部において「都市の 環境を探る」をテーマに、河川や海浜における水 質調査や自然観察、カヌー、ジェットスキー、シュ ノーケリング体験などが行われた。続いて日程後 半の2泊は、国頭村の山村部において「やんぱる の環境を探る」をテーマに自然保護センターの訪 問、野外炊飯、ナイトハイク、沢登り、水棲昆虫 や土壌動物の観察などが行われた。プログラムに ついて表2に示す。 全ての日程を通した全般的な指導は、ユースホ ステル職員および民間野タ|教育団体の職員が当たっ た。また活動に応じてそれぞれの専門家が指導に 当たった。 れを調査対象者人数で除した1人あたりの平均連 想語数を求めた。また連想語の種類数を求めた。 さらに各連想語における連想率の算出にあたって は井村ら,)に倣い、|(連想頻度/全回答者数)× 100}で求めた。調査は初日、4日目夜(以下、 4日目)、最終日の計3回実施した。 2.3.4.体験調査 自然認識の変化に影響を及ぼす自然体験の内容 やその意味を抽出し、先述した量的なデータを補 足するために、質的側面からの調査を行った。 「印象に残っていること(何をしているとき?)」 という質問に対し、都市部および山村部の活動を 振り返って上位2件の自由記述を求めた。また同 様の方法で「そのとき感じたり考えたこと(どん なことを思った?)」について質問した。調査は 4日目、最終日の計2回実施した。 2.3.調査および手続き 2.3.1自然環境に対する興味調査 張本ら4)による「自然環境に対する興味調査」 を採用した。これは自然環境に対する興味に関す る20の質問項目に対して4段階で評価するもので ある。「土」「水」「植物」「自然環境」の4つの下 位尺度で構成されており、今回実施された事業に おける学習題材と共通する。各下位尺度毎に尺度 得点を求め興味得点とした。得点が高いほど自然 環境に対する興味が高いことを意味する。調査は 初日集合時(以下、初日)、最終日解散時(以下、 最終日)の計2回実施した。 2.3.2自然環境に対する態度調査 張本らイ)による「自然環境に対する態度調査」 を採用した。これは自然環境に対する態度に関す る20の質問項目に対して4段階で評価するもので ある。「土」「水」「植物」「自然環境」の4つの下 位尺度で構成されており、今回実施された事業に おける学習題材と共通する。各下位尺度毎に尺度 得点を求め態度得点とした。得点が高いほど自然 環境に対する態度がポジティブであることを意味 する。調査は初日、最終日の計2回実施した。 2.3.3自由連想法 「水」、「森」、「土」の各刺激語に対して、各々 5分間の制限時間をもうけ、連想する語を自由に 記述させた。刺激語の設定は今回実施された事業 における学習題材を考慮した。名刺激語に対して 連想された言葉(連想語)について同義語を統一 し、連想語の集合とした後、総連想語数およびそ 3.結果 3.1.自然環境に対する興味および態度の変化 2回の調査時期における自然環境に対する興味 得点の平均点と標準偏差およびt検定の結果を表 3示した。また自然環境に対する態度については 同様に表4に示した。 表3.自然環境に対する興味得点の変化

t|鎚一鋼一噸|型

土 水 植物 自然環境 ()内はSD 表4.自然環境に対する態度得点の変化

t|埋一“|釦一州

土 水 植物 自然環境 ()内はSD -35-

(5)

琉球大学教育学部紀要第59染 さらに、各々の連想語の連想率を算出し、発現 する連想語の変化を検討した。初日から4日目に かけて連想率が15%以上増加した連想語(%)は、 カヌー(45)、ジェットスキー(25)、汗(20)、 湖(20)、水泳(20)、川(20)、ダム(20)、人間 の70%(20)、ポート(15)、雨(15)、であった。 同様に、4日目から最終日にかけては、森(20)、 プランクトン(20)、船(20)、自然(15)、ウミ ヘビ(15)、クジラ(15)、池(15)、虫(15)、の 連想語が増加した。 3.2.2.森に対する自由連想の変化 3回の調査時期における総連想語数およびそれ を調査対象者人数で除した1人あたりの平均連想 語数を求めた。また1人あたりの平均連想語数に ついて調査時期を要因とする1要因の分散分析を 行った。これらの結果を表5に示した。調査時期 の効果が有意であったため、LSD法を用いて多 重比較を行ったところ、初日と比較して最終日、 また4日目と比較して最終日の方が多かった(表 8)。 次に、3回の調査時期における総連想語種類数 を求め、x2検定を行ったところ、その変化は有 意であった(表7)。 参加者の自然環境に対する興味得点および態度 得点に有意な変化は認められなかった'・)。 3.2.自由連想の変化 3.21.水に対する自由連想の変化 3回の調査時期における総連想語数およびそれ を調査対象者人数で除した1人あたりの平均連想 語数を求めた。また1人あたりの平均連想語数に ついて調査時期を要因とする1要因の分散分析を 行った。これらの結果を表5に示した。調査時期 の効果が有意であったため、LSD法を用いて多 重比較u)を行ったところ、初日と比較して4日目 および最終日、また4日目と比較して最終日の方 が多かった(表6)。 次に、3回の調査時期における総連想語種類数 を求め、X2検定を行ったところ、有意ではなかっ た(表7)。 表5.各刺激語に対する総連想語数と1人あたりの 平均連想鰭数および分散分析の結果 土一森一土 6.99.. 10.32... 3.49.。 表8.刺激語「森」における多重比較の結果

ト里F:=

左項vs右項 初日 4日目 ()内は1人平均…p<、001..p<、01.p<05 表6.刺激語「水」における多重比較の結果 (Mse=9.15,5%水準) さらに、各々の連想語の連想率を算出し、発現 する連想語の変化を検討した。初日から4日目に かけて連想率が15%以上増加した連想語(%)は、 川(30)、林(30)、山(25)、葉(25)、植物(20)、 動物(20)、キャンプ(15)、森林(15)、虫(15)、 であった。同様に、4日目から最終日にかけては、 プヨ(50)、ニヤツキ(毛虫の那覇言葉)(35)、 サバイバル(25)、蚊(25)、毛虫(25)、葉(20)、 花(15)、昆虫(15)、虫(15)、水(15)、川(15)、 土(15)、蝶(15)、の連想語が増加した。 3.23.±に対する自由連想の変化 3回の調査時期における刺激語「土」に対する 総連想語数およびそれを調査対象者人数で除した

圧三F吾

左項vs右項 初日 4日目 日 < (Mse=6.88,5%水準) 表7.各刺激語に対する総連想語種類数と X2検定の結果 初日集合時4目夜、l終日解散時

一=■ⅢⅢ

■■四mm

DID■ X2 3.83 5.02. 2.47 。p<、05 -36-

(6)

張本:「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影瀞 1人あたりの平均連想語数を求めた。また1人あ たりの平均連想語数について調査時期を要因とす る1要因の分散分析を行った。これらの結果を表 5に示した。調査時期の効果が有意であったため、 LSD法を用いて多重比較を行ったところ、初日と 比較して最終日の方が多かった(表9)。 次に、3回の調査時期における総連想語種類数 を求め、X2検定を行ったところ、有意ではなかっ た(表7)。 表9.刺激語「土」における多重比較の結果 に対する興味および態度が向上したことを明らか にしており、本研究においては異なった結果が得 られた。その原因としては尺度に対する天井効果 が考えられた。参加者の事前アンケートによると、 事業への応募動機として、「いろいろな体験をし てみたい(12件)」や「自然や環境に興味がある (2)」などの意見がみられた。参加者は新聞やラ ジオなどから、本事業が環境学習をテーマとし、 自然体験活動が実施されるという情報を公募時期 に既に得ている。よって参加者は事業の申し込み の段階で既にある程度自然環境に対して興味があっ たり、態度がポジティブであったと考えられる。 よって事業前の得点が既に高く、事業を経験して も得点がそれ以上変化しなかったと推察できる。 次に、自由連想の変化についても先行研究との 比較を試みる。井村ら,)はフロンティアアドベン チャー事業参加者の「自然」に対する連想語数の 変化を検討し、連想語数、種類数ともに増加する 傾向にあったことを明らかにしている。橘ら鰹)も 同事業において「自然」に対する連想語の変化を 検討しているが、「自然」に対する連想語種類数 は増加し、連想幅の広がりを示唆している。連想 語数が増加するという傾向は本研究においても同 様の結果が得られた。また連想種類数に関しても 全体としては増加しており、先行研究と一致する 傾向であった。また調査時期間で連想率が15%以 上増加した連想語が7~12あったことからも、連 想語種類数の増加傾向が認められる。先行研究で は「自然」というやや抽象的で広範囲な概念を示 す刺激語が用いられているが、本研究の結果から、 具体的な「水」、「森」、「土」といった刺激語であっ ても自然体験によって、連想の量や幅が広がるこ とが推察できた。 さらに連想率が15%以上増加した連想語につい て、自由記述による体験調査から検討すると、各 調査時期間におけるアクテイビティーによる影響 が示された。例えば都市部において実施されたカ ヌーやシュノーケリングにおいて楽しかったとい う体験が、そのまま連想語に反映されている。ま た山村部では印象に残っている体験としてナイト ハイクや沢登りなどの活動が挙げられているが、 その中で目にした様々な動植物や昆虫、・微生物が 連想語として表されていた。 左項vs右項 初日 4日目

細一く

(Mse=6.80,5%水準) さらに、各々の連想語の連想率を算出し、発現 する連想語の変化を検討した。初日から4日目に かけて連想率が15%以上増加した連想語(%)は、 ミミズ(35)、動物(30)、木(30)、水(20)、毛 虫(20)、であった。同様に、4日目から最終日 にかけては、虫(50)、カニ(40)、植物(30)、 微生物(20)、石(15)、葉(15)、雑草(15)、の 連想語が増加した。 3.3.体験調査の結果 4日目、つまり都市部での活動において多かっ た「体験(件数):感想(件数)」は、「カヌー (11):楽しい(7)」、「ジェットスキー(11):楽 しい(6)速い(5)」、「シュノーケリング(11): 珊瑚や魚がいっぱい(4)」などであった。 最終日、つまり山村部での活動において多かっ た「体験(件数):感想(件数)」は、「ナイトハ イク(11):いろんな鳴き声が聞こえた(4)星が きれいだった(3)」、「沢登り(11):楽しい(6)」、 「焚き火(6):楽しい(3)」などであった。 4.考察 まず、本事業は参加者の自然環境に対する興味 や態度に影響を及ぼさなかったことが明らかになっ た。張本らいは環境教育プログラムを導入した6 泊7日のキャンプに参加した小中学生の自然環境 -37-

(7)

琉球大学教育学部紀要第59集 これらのように体験がダイレクトに連想語とし て表現されるものもあるが、一方で、自然のつな がりを示す連想語も増加していた。例えば刺激語 「水」に対して、初日にはみられなかった「森」 や『自然』といった連想語が増加していた。また

「森」からは「川」や「土」が、「土」からは「水」

や「植物」などといった連想語が増加していた。

つまり事業前に区別して認識されていた水、森、

土といった概念が、事業を経験することによって、 それぞれの相互関連性やつながりをイメージする ようになることが考えられる。橘らは連想の幅は 広がるものの概念櫛造は変化しないとしているが、 本研究の結果からは概念のつながりが認識される ことが明らかとなった。 などに活用できる研究結果が得られるものと 考える。 3)事業参加者に対して継続的な調査を実施する ことで、効果の持続性といった観点からの検 討が可能になるであろう。 4)コントロールグループを設定することで、結 果により客観性が持たれるであろう。 付記:本研究は日本野外教育学会第3回大会 (2000年6月:於大阪体育大学)において発表し たものに加筆修正したものである。 注および引用文献 1)青少年の野外教育の振興に関する調査研究連 絡者会議(1996)青少年の野外教育の充実に ついて(報告)、文部省 2)中央教育審議会(1998)新しい時代を拓く心 を育てるために-次世代を育てる心を失う 危機一(第一次答申)、文部省 3)神崎清一(1980)野外教育の効果に関する研 究、筑波大学大学院体育研究科修士論文 4)張本文昭・飯田稔・中野友博・布目靖則 (1993)キャンプ経験が小学生の自然環境に 対する興味と態度に及ぼす影響、第44回日本 体育学会大会号、日本体育学会、746

5)ClintonL・ShepardandLarryRSpeelman

(1985)AffectingEnvironmentalAttitudes ThroughOutdoorEducation,TheJournal ofEnvironmentalEducation,17(2):20-23

6)JudithLMyers(1978)TheAssociation

BetweenLeadershipComponentsofthe ResidentCampExperienceandCamperDe‐ velopmentlnSelf-Concept,Inter-Personal AffectandEnvironmentalAttitude,Doc toralDisertation,ThePennsylvaniaState UniversitySchoolofCollegeofHealth, PhysicaleducationandRecreation 7)岡村泰斗・飯田稔・橘直隆・関智子(2000) キャンプにおける環境教育・冒険プログラム が参加者の自然に対する態度に及ぼす効果の 比較研究、野外教育研究、日本野外教育学会、 4(2):1-12 8)中野友博・飯田稔・成田修久(1990)キヤン 5.結論 本研究の目的は「子ども長期自然体験村」事業

参加者の自然認識の変化を、自然環境に対する興

味調査および態度調査、自由連想法、文章分析法 によって明らかにすることであった。その結果、 以下のような結論が得られた。 1)自然環境に対する興味および態度は変化しな かった。

2)「水」「森」「土」に対する連想語数は増加し

た。

3)「水」「森」「土」に対する連想語種類数は増

加傾向にあった。 4)連想語数と種類数の変化には、印象に残って いる体験による影響が大きい。 5)「水」「森」「土」といった概念は、つながり をもって認識するようになる。 6.今後の課題 本研究の結果から、以下にあげるような今後検 討されるべき課題について考えられた。 1)今回の調査で天井効果が認められたことか ら、対象に応じた尺度の検討・精選が必要で ある。 2)今回は統計的に参加者全体を捉えたが、個人 別に変化を検討することによって、より質的 な解釈が可能となり、今後のプログラム展開 -38-

(8)

張本:「子ども長期自然体験村」事業経験が参加者の自然認識に及ぼす影響 プ経験による児童の自然観の変化一連想法を 用いて-,レジャー・レクリエーション研究、 日本レジャー・レクリエーション学会、23: 22-23 井村仁・小畠哲・寄金義紀・飯田稔・吉田章・ 橘直隆(1992)フロンティアアドベンチャー 事業に関する評価研究一参加者の自然認識に 関わる評価を中心に-、筑波大学体育科学系 運動学研究、筑波大学体育科学系、8:91-101 表4に示したように、自然環境に対する態度 は下位尺度の「自然環境」の領域における変 化が有意傾向であった。 LSDの算出にあたっては、「田中敏・山際勇 一郎(1989)新訂ユーザーのための教育・心 理統計と実験計画法、教育出版、東京、95-99」を参照した。 橘直隆・小畠哲・寄金義紀・飯田稔・吉田章・ 井村仁(1991)フロンティアアドベンチャー 経験が小中学生の自己概念と自然認識に及ぼ す影堺一静岡県主催事業を事例として-、筑 波大学体育科学系運動学研究、筑波大学体育 11) 9) 12) 10) 科学系、7:61-68 -39-

参照

関連したドキュメント

参加議員:福田康夫 JPFP 会長(衆・自)、広中和歌子 JPFP 会長代行(参・民)、逢沢一郎 JPFP 幹事長(衆・自)、南野知惠子 JPFP

参加者は自分が HLAB で感じたことをアラムナイに ぶつけたり、アラムナイは自分の体験を参加者に語っ たりと、両者にとって自分の

Exploring organizational management techniques and development of primary school outdoor activity

○運転及び保守の業務のうち,自然災害や重大事故等にも適確に対処するため,あらかじめ,発

<RE100 ※1 に参加する建設・不動産業 ※2 の事業者>.

(1) 学識経験を有する者 9名 (2) 都民及び非営利活動法人等 3名 (3) 関係団体の代表 5名 (4) 区市町村の長の代表

補足第 2.3.1-1 表  自然現象による溢水影響 . No  自然現象 

補足第 2.3.1-1 表  自然現象による溢水影響 . No  自然現象