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エリアごとの所得分布推定法

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1−F−8

1995年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

エリアどとの所得分布推定法

NTT通信網研究所‘佐藤 大輔 SATOHDaisuke

OlOO1600 NTT通信網研究所 上田 徹 UEDA Tohru

1 はじめに

新サービスの需要を予測したいとき,各個人(世帯)どとの利用意向は,数量化Ⅰ類や数量化 ⅠⅠ類等を用いることで把握可能である.この際,必要なデータは,アンケートを取る等して入手 することができる.新サービスの展開は,全国一律にできるわけではなく,力を入れるべきエリ アを明確にしなければならない場合が多いと考えられる.このとき,このような個人データをエ リアのデータに焼き直さなければならない.エリアデータの中で新サービスの需要予測に最も 影響を与える要因の一つに所得がある.そこで,各エリアについて所得による特色づけを行うこ とが考えられる.しかしエリアビとの所得分布に関するデータを入手することは不可能に近い.

所得の分布形態として,対数正規分布を用いることが考えられる〔1ト ここで,分布形態を仮定し

たとしてもその平均と分散のデータを入手することは困難だと思われる.そこで,何らかの入手

しやすいデータからの推定が必要となる.比較的入手しやすいデータとして平均の納税額,高額

所得者の全世帯数に対する割合のデータがあり,これらを用いて対数正規分布の平均,分散を推

定する方法を検討する.

2 定式化

所得エの対数は,平均〝,分散J2の正規分布忙従うものとする・そのとき,ご〟を高額納税者を カウントする最低所得,/(ェ)を確率密度関数とすると,高額所得者の割合と平均納税額は次の(1) 式,(2)式によって表される・

上:/(埴=驚

姜上ニl

刷)机上:仙榊ご=r

(1) (2) 1 . 1 expト=㌔(logエー〃)2】 (3) /(ご)= 凱丁挿〉‘−rL ぉ2 −128− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

ここで,n瑚‥高額納税者数,〃:世帯数,αi:階瀞における税率,r‥平均納税額である・ 目的関数ダ(佑ケ)を次のように設定する・ ∑竺1ぷし1d‘可(ェ)ゐ+ノ芸α〟+1可(ェ)ゐ−r J芸J(ご)dエーヱ許

ダ(〝,グ)=

3 解法

ダ(〃,α)ができるだけ小さくなるような〃,Jを求める・その方法とし七はニュートン・ラフ

ソン法の使用などが考えられる.〃,Jの初期値としては,ともに市区町村の平均納税額の値を用

いることが考えられる.

4 エリアサービス利用意向推定法

数量化理論ⅠⅠ類を用いると世帯盲に関する利用意向を示す関数ムは ム=∑瑚布(去) ムた

によって与えられる・ここで,毎(宣)は次のように定義される・

毎(壱)=1:属性種別ブの分類たに世帯壱が属するとき 0:その他 これをエリアAに関して集計すると ∑ム=∑∑町有(盲) i∈A i∈A j.た (5) (6) となる・(6)式の∑i∈A∂jた(盲)はエリアAにおける屈性ノたを持つ世帯数を表している・所得をい くつかの階層に分けたとき,各階層に属する世帯数として節2,3から得られる情報を用いるこ とができる.

5.おわりに

ここで述べた所得の分布の推定と同様の方法が,他の屈性についても適用でき,結果としてエ

リアビとの需要や利用意向の強さを推定することができる.

参考文献

【1】高橋長太郎:所得分布の変動様式,岩波雷店(1955)

ー129− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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