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精神分裂病に対するChlorpromazin療法

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Academic year: 2021

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〔原 著〕 (東京女医汰誌第26巻第3号頁129一一133昭和31年3月)

精神分裂病に対すろChlorpromazin療法

東京女子医科大学回申神経科教室(主任千谷七郎教授)

アカ

Zソ

スエ 田 彦 田 ダ 田 ダ 田 タ

ト司 愛 アイ

・ゾ

(受付 昭和30年12月/日)

本療法は一咋年頃より欧米各国で行われ,元々 麻酔増強作用研究の…;連としてフランスのRho− ne−Poulence研究所で発展せらgz’”Largactil’!或 Vl R.P.4560の名称で以て,其の最初の臨床研究 もフランスで遂行され発表され.て(」.Delay et P. Deniker, Juli 1952),共の後カナダでは同名で呼 ばれ,合衆国では’fChlorpromazin”或ぱt,Th− orqzinef「の名称で以て,独逸では「’Megaphen’t の名称で行われ,此の治療に関する文献は急速に

増し,本邦に於ても各地で追試が行われてbる

が,邦文の纏った三献報告は未だ見ない状況であ る。 当教室に於ては本昭禾1130年4月より9月迄に10 例の精神分裂病患者に之を試みた。総数未だ少く 観察期闇も短いが,豊:富な欧米報告の検討と相ま って臨床の実際並に精神病理学上注目すべき問題 を含む有力な療法と認めたので,一応その結果を まとめて今後の展開のたよりに資する二寄与とし たv・。

治療の方法

吾々は最初の入手の関係上Wintermin(フランス製 品,塩野義)を用いて賂≧ヨ所1ツパの,特に最近の 独逸の方法に従って,10例中8例の入院患名に対して は興奮の程度1こ応じ最初25∼50mgの筋注を1日1∼ 数回行い,次いで出来るだけ早く1目量400∼600mg の内服に移り之を2∼3週間続けた後,用量を約50∼ 75mg宛漸減し,若しその間に後戻りがあれば復先の 量に還るという工合にして,10〔)mg程度の維持量を数 過間続けた上治療を写るか,或は其れ以上の長期に亘 って持続服薬せしめるのを原則とした。外来患者2例 に対しては最初から内服として100mg程度の比較的少 量を持続的に投与した。

Chlorpromazi聡の作用と

その剛直に及ぼす影響

tの総帥は主として入院患者8例に就て行った

ものである。便宜上3殺に分って述べるが,各時 期の聞に裁然たる限界はなく漸次移ia了してゆくも のであることを予め断っておく。 表1 薬剤の作用と病像の変化 1第一段 白’覚n勺一一「だるい」

1(約押脚膿齢うとうと

叉時には深く眠る

t

第二段 Parkinsonismus (約1∼2週問)高潮期

屡剤の作刷雛2型L

興奮の鎮静 .l i第三段 Parkinsonismus

下摺毒)麗麟総その

更に減退

・ 転 帰 消 失

t

J

精神不安緊張の減 退,妄想,幻聴の Distanzierung , 病白勺:誉識経験を語 る。病識発生 abulisgh i ia’垂垂奄唐・h i

不変 寛解

第一.段。初回の注射後下30分,内服のみの揚合

1∼数日のうちに,眠い,だるい,体の力がな

oyozi Akada, Aiko lg. oda & Tazuko S ueta : Chlorpromazine therapy to the schizophrenia

(2)

い,手がしびれる,口がもつれる等の自覚的変化

が現われる。之と並行して他覚的にも曹減たる

(d6sig)表情,顔面紅潮,球結膜充血,構音不明 瞭等の変化があり,うとうとと或はぐっすりと昼 も眠る者が多いが,それがあまり目立たす唯kぼ んやりする者もある。 この様な作用に依って興奮患者も速かに而も持 続的に鎮静せられ,医師・看護婦の指示に従順に 従う様になる。この鳴合興奮とV、うのは,妄想,幻 覚等の症状があって,不安で落ちつぎなく屡≧暴 れることもある様な精神不安緊張の情態と,かか る人格変化の示す更に対:境的な反応性興奮とが混 合している続発淫具は情感性興奮像を謂うのであ

って,原発性のKatatone Erregungは1例も扱

わなかった。本療法のかかる興奮の鎮静作用に

は,生理的には体がだるく動けなくなるごと,精

神的にはd6sigでぼんやりし外界とのAffektive

Resonanz(感情的共鳴)が減退し,妄想,幻覚が 不活譲になるとV・う両面め機序が考えられる。

第二段。治療開始後約2∼3週間でParkilso−

nismusが種々の程度に現れて来る。最:も顕著な

1例(例6)では企図振顧,躯幹の振子様前後運

動,仮面様顔貌,膏皮,姿勢前屈,上肢の屈曲,

小刻みの歩行,筋Rigiditat冗進,前方及後方突

進,構音不明瞭,小書面心の多彩な現象を呈した 表2 Parkinsonismus発現の程度 \\ 症例番号 x−x.. 11 .症 状 \\ 膏 2 13 1 4n 15 16 1. [.,1.,1

+1+ 韻++

の他はすべて両者の郡内に位するものと判断せら

れた。大体このParkinsonismusの程度に応じ

て,患者は無為甚乎として遅鈍,周囲に対する関 心,自発的欲求が薄V・passivな状態となるが, 意識澗濁とは異なる状態であって,この間,外界

の事象を認知し,談話も可能で,接触が保持さ

れ,従って健忘を来たすこともなV・。 その他,第…,第二段に亘る身体的変化として

表2の如きものがある。体温の軽微な低下,80∼

100の頻且永が治療開始後1∼数日内に現れるので, 体温線と肱搏線とが交叉を繰り返し,多くは治療 期間中続く。」血圧は90∼120mm耳9位に一ドるが薬 用量漸減に伴い回復する傾向である。

表3

\症例番号

.x.x 変.化.二\\ Parkinsonismus以外の身休的変化 1 2 3

,1,1,

7 9

.潮害降下国土』・士1・F…・

頻 豚+‘「+一+1+国++1+

面恥訴「;F耳「二=「:FT医

食欲増進一++一+一一一

腫li/IIZI.IZI,1=.国±FT認]ヨ+

眠剤即測++

[+ 発

釧+1ニトー

十1− 1 十i−j十’[十 7 9

仮酷鰍!± 州 1±!+

皮一一刊+一+引+

二者不明瞭国+i++1+ト毒+F+

振 顔.+囲+Tτ「巫1+

誘.戯』一耐丁寧ギ庄TF日二

小脇の蹄一刊一+田+H一

姿勢前屈+甲甲F.+T=丁

前方鍛方墾三巨一「置土二r土管二

小書矧到…■一国一7.

流 刎引+lr+一■++

(症例番号は表3及4と共通) に対し,最:も軽微な例7では企図臨急,構音不明 瞭,仮面様顔貌,流挺等を呈したに過窪なV・。そ

便 梱++刊・壬午++

墜_}劃.二」引+Hニヒー1一

(眠剤の項中[]は入院当初より不要のもの)

眠剤は入院当初より不要のもの4例,減量に次

ぎ不要となったもの1例,減量2例,同量持続便用

1例である。発熱は注射当日のもの1例,分裂病

のSchubと・一一一twしたもの1例,原因不明2例で 何れも一過性におさまった。食欲増進の明かに認

められたものは3例あるが,之は入院当初の興奮

が鎮まるにつれて現れたもので,醗病に本療法を 行った場合時折見られた如き大食のものはなかっ た。心中の血痂の中,発熱,発疹を除いて他は,

次の第三段にも引き続き認められた。Eの如き

Parkinsonismusの高潮期は約1週間続くが,こ

の頃より病的意識経験と自分との闇に或る距離が 生じ(Distanzierung),言い換えれば除々に自分 を取り戻して来て或程度不安の減退してゆく様相 が観察される。然し,この時期は大体単に荘乎と 一 130 一

(3)

して殆ど語られないが,或は叉,体がだるい、とこ んなになってはもうおしまV・だ等と当面の不快感 のみを訴えたりする様な傾向が強V・が,何れにし ても妄想,幻覚等の症状はこの頃より減退してゆ くρParkinsonismus OP高潮期は約1週間経て自 然にも・更に又・薬剤効果に従v・内服量を漸減す るにつれ更に速かに滅退してゆくが,.その軽度の 持続は治療(p全期間を通じて見られる。これを便 宜上, .第享段,と名付けた・ζの時期は・.患者は遅鈍 な.と蔦うが少しつづとれて来て質問にも一一一層よく 答える様になる。ヨーロッパの報告によれば,幻

聴・妄想等のDistanzierμngがあって,割合冷

静客観的に自分の陰野を語り・病識綿1て来る場

合があると述べられてk’i 7Dが,吾々は入院患者8

例中その半数4例について略麦同様の観察を得

た。その大要を以下に録しておく。(表4参照) 例1 第3週Parkinsonismusが減退し始める頃より 之迄になく自由な態度で幻聴の内容を話し始め,今 迄魔術をかけられていたと解釈する。その内容は大 休単純なことで,例えば今先生と話しているとか, 今iJンゴを食べたとか,大休動作を一々報告する様 に喋って来るのだと言う。其他Er】ebnisを聞すこ とが少くなり,以前断片FI勺に喋った事を問うと,例 えば「録音にかけられる」と言ったのは処置窒で電 撃療法を受けた時,自分の喋った事が全部録音さ れ,それを後で放送して来るのだ等と語る。.併し医 師に対し未だ不信の念あり,医師が魔術をかけてい るのだろうという。4週目頃より幻聴が減って来 て,洗面,洗髪等を自分でやり出す。幻聴を否定は しないが,恥かし気に何だか今迄ばかされていた様 だと言う。5週目外泊,接触(Kontakt)更に良く なる。6週目医師に対して感謝し,今迄は神経衰弱 であったのかも知れないと反省し,活動性も殆ど発 病前と同程度までに回復して退院となった。 例3 8月1日入院,直ちに本療法開始。数日で興奮 はおさまり,8月8臼,本年4月頃よりのErlebnis を語るが未だ不寒で落ちつきなく・おどおεし,涙 をためてその話をする。内容はGemachterlebnis, 異常感触,性的被害妄想等;。 8月12日(Parkinsonismus高潮期),未だ過去の Er16bnisを真実であると信じているが,前程悩まさ れることはなく,楽になったと自らいう (Distan− zierung) 0 9月3目(Parkinsonismus減退期),入院前のこと を病気であったのかも知れないと言うが,又一方実 際にあったことかも知れないと言う。毎日大体ab・ ulischでぼんやり過すQ それから約一週後9月12日,前のごとは病気の所為 であったのか,実際にあったことかわからないが, 兎も角,自分が悪かった。今は正しい方向へ向って 来て気持も落ちついて来たと言い,以前のことを詳 しく話す。家人に対し被害念慮を懐ぎ,独立しよう として家を飛び出した時(本年2月)のtとを既に 過っていたと反省し,やがてSchubの最高期と想 われる本年5ん6月頃,下宿中二階の外人家族の6 才の男子に自分の体や行動を束縛されてしまって自 .分のどんな意志を以てしても抗し切れず,「あんな 苦しいことはなかった」と涙を浮べて追想するGe・ machterlebnisも生々と描出され,更に又ずっと遡 って昭和28年月7頃,.頼w校時代の同窓生(会えば 話をする程度の友人)に電話をかけた時,「突然嬉 しくなって,声がふるえ,頭の神経,短巳管に異常を 来たした様な,又は頭の祁経が磨滅したカ、の様な嬉 しさであった。同時に墨筆ま落煽ぐいないのに左眼 の力が弱った様な感じがした。叉左頬の神経がぐに ゃぐにゃになってしまった。(この頭と左頬の異常 感は入院前明続いていたのこの強い嬉しさがシヨ ツクとなって,それ迄の過去の事が一切遮断され失 われてしまった。特にそれ迄1年以上も交際を続け て来た恋愛の相手に対し昨日迄持っていた気持が突 然失われ,全く別な人,行きずりの人の様に思えて 来た。この様に自分自身が急に変ったことはいけ’な いと愚っても,自分の意志ではどうにもならない救 い様のない情態であった。」という事件があったこと を述べた。無論それからその恋人との交際は急に疎 遠になってしまったのであるが,兄の言に依れげ, 「1年位交際を続け,恋愛感情をもつていた入がい たらしい。その交際もどうも29年秋頃から破綻して しまづ)たらしい○さういったシヨツクで今度の病気 が起きたのではないかと愚う。仕事も秋頃からちゃ んと出来なかった」と入院時に洩らしていたが,実 は一見失恋のように見える事情の変化の背輿こは此 のように=典型的な遮断状態(Sperrzustand)が秘め られていたことが明瞭になった。即ち失恋のために 病気が生じためではなく,病気の発生が失恋と見ら れる事情の変化を招来していたのであった。吾々は 分裂病の初期症状をtのように生々しく聞き出せる tとは従来必ずしも容易ではなかったのである。併 し,この患者の病識は未だかなり曖昧であって,過 去の事は不愚議な事件が実際にあったという気持と 病気の所為であったかも知れないという気持と相半 ばして居て,全体として現在未だabulischでlip・ 一 131 …

(4)

pischな調子が残存して居る。 例4‘S月25日より本療法を始め,次第に興奮がおさ ’まり5月1G日頃より大分接触が良くなった。(Park・ insonismusは5月20 EI頃を峠とし後次第に減退。) 5月末頃,以前の思い出をぽつぽつ語る様になった が病識は未だ生じない。 6月14日,昨年発病当時からの事を回想し,幻想的 な世界に入り込んで社会の事,自分の勉強の事回す べて忘れていたが,今はそういうtとがなくだんだ ん昔の様な感じになって来たと言う。7月1日退院 の際,’以上の事を更に詳しく述べ,「前はすべて詩 難な感じで,運命的な力に引ぎずられていた」と 患う。此の詩観的という新造語は特に印象的であっ た。 例5 7月中旬治療を始めて直ちに興奮がおさまり, ’9月中旬頃からr約2年来幻想的な状態であった」 ζ言い当時の事をボツボツ話す様になった。10月中 山系よくきいてみると「20才頃(約10年前)から夢 の中て他から動かされたり,脅やかざれたりすると とがあって,それが現実と区別がつかなくなってい た。また急に頭の働ぎが鈍くなったり異常に速くな つたりすることが時々あった。今から思うと其の頃 から病気が始まっていたらしい」と述べ,更に約2 年来著明に病的となって以来のととを自ら「妄想, 幻想」等の語を用いて詳細に語り,「9月は空白の 状態であったが,10月に入ってからは完全に過去の 妄想,幻聴から脱却.した」と述べている。

その他,例2は以前の病的情態に就て訊かれて

も「神経衰弱であった」とか「一寸ふざけたので す」とか叉,「正義感が強すぎた」等と答え,例 6は単に「そんなことはない」と言い何れも質問 を避ける直な態度であった。然しこの場合もイン シュリンショック療法,電撃療法等に比し,治療 に対し叉医師に対して反抗心が少く,又健忘もな いので,割合素直に精神情態が現れ,接触が保た れるという特色が認められた。 併し,病像全体としては,妄想,幻聴等の陽性

症状は呈しなくなるが,例1を嗣ぎ他は自発性の

回復は少くぼんやりとして,abulisch乃至1tip一 症 例 番 号 1 2 3 4 5 姓 名 表 4 治 M.N. 性 入 別 院 ・ 外 年 来 令 別

1翅J.Y.

K.H.

MM.廊1

入院 入院 G.i・1!’tt,1 6, 1Y.1〈.] j26!/ 7 8 9 10 II.H. 1.II. 1−1. ’r . 入院 入院 入院 入院 山 型

妄 想 型

妄 想 型 妄 想 妄 想 此 般 想 型 妄 想 型 1271 入院 妄

「d外菊一…

s.w. 堕1 1珂 入院 外来 想 型 型 児 戯 的 傾 向 を 帯 び る

妄想性痴呆

破 瓜 型 破 瓜 型

療効果

過 発

想 病本

よ法

.り開 治

療 迄 1.S. ES. 1.S. E.S. 1.S. E.S. 1.S. E.S. 1.S. E.S. E.S. 1.5年 2年 2年 1年 2年

3年

7年 23年 6,5年 10年 発 病 年 令 治 療 日 数 26才 35才 41日 22才 24才 28才 23才 20才 53才 治 療 終 了 月 日 6.27 20才 31才 67日 続 61目 続 68日 78 E1 7.1 続 118日 続 52日 8.5 101日 続 14日 続 65日 影

鎮静効果

時 的 十 十 十 十 十 十 十 十 持 続 的 転 帰 十 寛解 ? ? 十 十 ? ? ? ? ? ? ? 一一一「

不劉

? ? 不変;

L

.一一一 一. 1

?i

? ? (昭和30年9月末現在) 一 1.q19. 一m

(5)

pisch・abulischな陰性症状に麦配されてゆく傾向 である。

治療効果

治療対象は全例とも発病より本法開始迄に1年

以上を経過している。中6例は過去にインシュリ ンショック療法,電撃療法を十分施行して軽微な 好転しか得られなかったか,若しくは好転後間も なく再発を繰り返して来たものである。

叉,例4∼7の4例は既に1appischな傾向を

帯び,例9,10は典型的破瓜型である。緊張型は1 例も経験しなかった。妄想型では妄想,幻聴等の 腸性症状がおさまり,破瓜型では激発性(例9), 若しくは落ちつぎのない行状(例10)に多少の好 影響があるという風に,凡べてに夫k’の一時的鎮 静効果は試められた。次に持続的効果,更に予後如

何というに,治療終了の例1は退院後も良好,寛

解を示し,例4は犬体abulischで時k・興奮し再

発の兆あり,例7はItipPisch−abulischで,此の 2例共に持続的効果なく病像は不変であった。例 8は20年以上も慢性に経過してV・る妄想性痴呆の 老婦人で,内服で著明に幻聴が減少して過し易く なって来たらしいが其の後の経過は不詳。治療継 続中のものに就いては速断出来なV・が,…時的鎮 静効=果が同時にabulisch乃至lapPisch−abulisch な陰性症状と結んでいる点より考えて,疾病その ものの好転は難しいものと推測される。本療法が 原因的か対症的かとV・う点については,ヨ・一 nッ パの丈献を通して見ても議論の岐れるている所で あるが,吾々は以Eの観察にもとつぎ,対症的な りとの意見に傾くものである。

総 括

10例の精神分裂病患者に対してChlorproma−

zin療法を試み,分裂病の陽性症状に対しては一

時的鎮静効果を全例に認めた。叉その持続的鎮静 効果ぽ治療を中止すれば失われる場合があるが, 少量の内服を続ける限り,之も亦全例に認められ る。従って本療法を適切に持続便用する限り,分 裂病患者の周囲に及ぼす悪影響を軽滅し得るとV・

う点で,本法の社会的意義は極めて大きい。併

し,精神分裂病のAbUlie, hppisch等の陰性症 状に対しては無効である場合が多いのみならす, 却ってそれを助長する傾きさえ有って,疾病その ものの予後に就いてぱ多くを期待出来ないであろ う。 叉,本法は従来の方法に比し併癸症が著しく少 く,その特有な作用の為方を通し,将来精神病理 学的研究に寄与する所があるであろうと期待され る 。

参考文献

南沢論丈末IC一一・括する。 一 1,goq 一

参照

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