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ネットワーク型評価の一提案

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Academic year: 2021

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2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会 1−B−6 ネットワーク型評価の一提案

01702180 静岡大学 * 八巻直一 YAMAKINaokazu

O2004963 静岡大学

岡野智史 OKANOSatoshi

O1206350 群馬大学

杉山学 SUGIYAMAManabu

いなくてはならない.ノードの本数が一対比較の回数

であり,代替案の数を乃としたときの一対比較の回数

は花(和一1)/2となり,乃が大きくなると一対比較の回

数は爆発的に増加する. 大規模AHPは一対比較ネットワークにおいて,一対比 較されないノード間や,複数の評価者によって同じノー ド間を一対比較する事を許したモデルである.図1の モデルにおいて,各ノードは代替案に対応し,ノー ドを結ぶ枝はノード間の一対比較が行われたことを 表す。また,枝の値は一対比較値を表す.このとき, 行列Aをネットワークの接続を表す接続行列,ベクト ルみ考一対比較値を対数変換した値を要素とするベ

クトルとすると,それぞれ,次のように与えられる・

1 はじめに

近年AHP(Analytic Hierarchy Process)の提唱 者であるThomas.L.Saaty氏によってAHPの階層 構造をネットワーク構造に拡張したモデルとして, ANP(AnalyticNetworkProcess)が提案されている 【1トANPは,AHPではトップダウンだった評価を, 下層からも評価できるようにしたモデルであり,適 用分野が大幅に広がると言われている。Saaty氏の提 唱するAHP,ANPは,ともに一対比較行列や超行 列(SuperMatrix)の固有ベクトルをウェイトとする 均衡モデルである。他方AHPでは幾何平均(LLS:対 数最小二乗法)を用いてウェイトを求める誤差最小モ デルもよく用いられる解法である.本研究では大規 模AHP【2】を拡張し,ネットワーク型評価の一つの手 法を提案する。 5 0 0 8 3 2 2 00 8 4 0 0 7 0 0 0 7 7 00 0 0 7 9 6 6 7 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0

l1 0 0 0 0 0 0 〇一一

〇一1一1〇一11一101

1

0 0 〇一〇 1 1 1 0

1

一〇 1 0 0 0 0 0 0

1 1 0 1 1 0 0 0 0

2 大規模AHP

これより,大規模AHPでは重要度ベクトルは次の

ように計算される。

壷は重要度びを対数変換した値とし,ベクトルe

を全ての要素が1のベクトル,αを∑叫=1を実現

する実数であるとすると。代替案の重要度ベクトル

壷は以下の誤差最小化問題として与えられる.

m叫IAT由一叫l (1) 図1:大規模AHPの一対比較ネットワーク 大規模AHPはAHPを大規模な問題に適用したモ

デルである.大規模な問題とは,多数の代替案と複数

の評価者を想定した問題である.従来のAHPモデル では代替案が多い場合,多くの問題が生じる.例えば

代替案の全一対比較を行うため,一対比較ネットワー

クにおいて,各ノードはその他の全ノードと結ばれて 壷=(AAT+eet) ̄1Ab+αe (2) したがってこの例では,

wr=(0.18,0.39,0.28,0.12,0.03)

となる. −44− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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3 ネットワーク型評価

新たに提案するネ心トワーク型評価モデルでは, ANPと同様なネットワーク構造の導入により,低階 層の意見を上層に反映させることができるように大 規模AHPを拡張する. のウェイトを【0・60,0.40ト同じくB社,C社からみた

ウェイトを【0・50,0・50‖0・80,0・20トとして実験を行?

た. ネットワーク化 この実験のネットワークは図2となる. ネットワークの分割 この実験のネ ネットワークに分割したものが,図3である.また, 代替案に向かう流れのネットワークに分割したもの が,図4である. 3.1 一般解法 新たに提案するネットワーク型評価の評価方法は, 以下の4段階に分けることができる. ネットワ「ク化まず,ネットワークを構築する.ネッ トワークとは全体目標,評価項目,代替案の評価 の様子を表すグラフであり,ANPのネッノトワー ク構造と同じものである. ネットワークの分割ネットワーク化で構築したグラ

フを解析して,評価項目に向かう流れと代替案

に向かう流れに分割する. 評価項目のウェイト付け評価項目に向かうグラフを 大規模AHPでウェイト付けを行う.このとき, 各評価項目にいたる根ノードのウェイトを0に 固定する. 代替案のウェイトの算出代替案に向かうグラフを大 規模AHPでウェイト付けを行う.このとき,代

替案を直接評価している評価項目のウェイトを,

先に求めたウェイトで固定する. ウェイトの導出は式(1),式(2)による. 図3:評価項目への流れ 図4:代替案への流れ 評価項目のウェイト付け ECOLOGY,COSTのウェイトをそれぞれwc,WEと すると,図3を大規模AHPで解くことによりぴC= 0.65,Wg=0.35が得られる.このとき全休目標,A 社,B社,C社のウェイトは0に固定しておく. ▼ 代替案のウェイトの算出 同様に,A社,B社,C社のウェイトをwA,乱鳩,Wc とすると,大規模AHPによりぴA=0.45,Wβ= 0.25,Wc=0.30が得られる.このとき評価項目の ウェイトはひC=0.65,ひg=0.35で固定しておく.

参考文献

【1】高橋哲郎:AHPからANPへ,木下栄蔵(編), AHPの理論と実際,日科技連,第2章,1ト46, 2000. 【2】八巻直一,関谷和之:複数の評価者を想定した大

規模AHPの提案と人事評価への適用,日本オペ

レーションズリサーチ学会論文誌,Vbl.40,405− 420,1999.

4 実験

図2:ネットワーク化

自動車会社A社,B社トC社のうち,評価項

目ECOLOGY,COSTの観点から,.どの会社が 一番優れているかを考える.このとき社会から 見たECOLOGY と COSTに対するウェイトを 【0.67,0.33】,ECOLOGYからみた各社ゐウェイトを 【0・50,0・20,0・30】,COSTからみた各社のウェイトを 【0・40,0・30,0・30】,A社からみたECOLOGYとCOST −45一 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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