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4 評価書案について提出された主な意見及び

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Academic year: 2022

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4 評価書案について提出された主な意見及び

それらについての事業者の見解の概要

(2)

4 評価書案について提出された主な意見及び それらについての事業者の見解の概要

環境影響評価書案について、都民から提出された意見書は

19

件、事業段階関 係市長からの意見は

3

件である。

また、主な意見の概要及びそれらについての事業者の見解の概要は、以下に 示すとおりである。

4.1 都民からの主な意見の概要と事業者の見解の概要 4.1.1 大気汚染

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.調査・予測に関する意見

測定値が、基準より少しでも高い値や悪 臭が出た場合は、即刻、清掃工場の設備の 稼働を止め、再発防止の手段を取るべきで す。

焼 却 炉 の 運 転 中 は 、 排 ガ ス 中 の ば い じ ん 、 い お う 酸 化 物 、 窒 素 酸 化 物 、 一 酸 化 炭 素 、 塩 化 水 素 、 水 銀 の 濃 度 の 自 動 計 測 を 行 います。

万 が 一 、 こ れ ら の 排 ガ ス 濃 度 に 異 常 が 生 じ た 場 合 に は 、 ご み の 焼 却 炉 へ の 投 入 を 中 止 し 、 炉 内 の ご み を 完 全 に 燃 焼 さ せ た 後 、 速 や か に 運 転 を 停 止 し ま す 。 そ の 後 、 原 因 の 究 明 を 行 い 、 必 要 に 応 じ て 保 全 対 策 を 講 じ ま す 。 運 転 の 再 開 は 、 安 全 が 確 認 さ れ て からになります。

建設機械の稼働時、建設車両の走行時ま たは施設設備の稼働時において、浮遊物質 粒子や二酸化窒素濃度、ダイオキシン濃度 等 は 、 全 て 「 環 境 基 準 」 を 下 回 っ て い る と、「断定的に」説明文に記載されており ますが、これらの測定は、

・どの地点で測定されたのですか?

・どのような方法で測定されたのですか?

・「推定値ではないですか?」

・測定は、住民参加方法で行われたのです か?

・東京都の一方的な「押し付け」ではない のですか?

・測定地点は、住民参加で今からはっきり 決めるべきです。

・ 同 時 に 、 測 定 方 法 や 測 定 回 数/日 等 明 確 な基準を定め、住民も納得する手立てを 立てるべきです。

大 気 汚 染 に 係 る 調 査 、 予 測 ・ 評 価 内 容 は、評価書案(51 ページ~137 ページ)に 示すとおりです。

今 回 の 環 境 影 響 評 価 の 手 続 き は 、 東 京 都 環 境 影 響 評 価 条 例 に 基 づ い た 環 境 ア セ ス メ ント手続を実施しており、同条例第 10 条第 1 項 の 規 定 に 基 づ き 、 事 業 段 階 環 境 影 響 評 価 が 科 学 的 か つ 適 正 に 行 わ れ る た め に 必 要 な 技 術 的 事 項 に つ い て 定 め ら れ た 東 京 都 環 境 影 響 評 価 技 術 指 針 に 基 づ い て 環 境 影 響 評 価を行っております。

技 術 指 針 で は 、 大 気 汚 染 の 調 査 地 点 及 び 調査方法を以下のとおり規定しています。

(3)

以 上 の 技 術 指 針 の 記 載 内 容 を 踏 ま え 、 大 気 質 の 調 査 地 点 は 、 工 事 の 施 行 中 に お け る 建 設 機 械 の 稼 働 に つ い て は 、 そ の 大 気 拡 散 の 範 囲 を 考 慮 し 、 建 設 予 定 地 の み と し ま し た。

工 事 の 完 了 後 の 施 設 の 稼 働 に つ い て は 、 高さ 100m の煙突からの拡散及び当該地域 に お け る 南 北 方 向 に 卓 越 し た 風 向 を 考 慮 し、建設予定地に 1 地点、周辺では南北方 向に各 2 地点、東西方向に各 1 地点の計 7 地点としました。

ま た 、 工 事 の 施 行 中 に お け る 工 事 用 車 両 の 走 行 及 び 工 事 の 完 了 後 の 関 係 車 両 の 走 行 に つ い て は 、 主 た る 走 行 ル ー ト と な る 東 八 道路沿道の 1 地点において公定法による測 定 を 行 う と と も に 、 測 定 器 材 の 設 置 が 難 し いその他の走行ルートの 6 地点では二酸化 窒素の簡易測定を行いました。

大 気 汚 染 に 係 る 調 査 方 法 は 、 二 酸 化 い お う 及 び 浮 遊 粒 子 状 物 質 に つ い て は 「 大 気 の 汚染に係る環境基準について」(昭和 48 年 環境庁告示第 25 号)に定める測定方法で、

二 酸 化 窒 素 に つ い て は 「 二 酸 化 窒 素 に 係 る 環境基準について」(昭和 53 年環境庁告示 第 38 号)に定める測定方法で、ダイオキシ ン 類 に つ い て は 「 ダ イ オ キ シ ン 類 に よ る 大 気 の 汚 染 、 水 質 の 汚 濁 ( 水 底 の 底 質 の 汚 染 を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準に ついて」(平成 14 年環境省告示第 46号)に 定 め る 測 定 方 法 で 、 塩 化 水 素 に つ い て は

「大気汚染物質測定法指針」(昭和 62 年、

【技術指針における記載事項の概要】

●大気汚染の調査地点

地 域 の 概 況 等 を 考 慮 し て 、 大 気 質 の 状 況 を 適 切 に把握し得る地点とする。

●大気汚染の調査方法

「 環 境 基 準 又 は 大 気 環 境 指 針 が 設 定 さ れ て い る 物質」に対しては、「大気の汚染に係る環境基準 について」(昭和 48 年環境庁告示第 25 号)等に 準拠して行う。

「 環 境 基 準 等 が 設 定 さ れ て い な い 物 質 」 に 対 し て は 、 物 質 ご と に 技 術 指 針 で 掲 げ ら れ た 測 定 方 法に準拠して行う。

●大気汚染の予測方法

予 測 は 、 対 象 事 業 の 種 類 及 び 規 模 、 地 形 及 び 地 物 の 状 況 等 を 考 慮 し て 、 次 に 掲 げ る 予 測 方 法 の う ち か ら 適 切 な も の を 選 択 し 、 又 は 組 み 合 わ せ て行う。

ア大気拡散式による方法 イ模型実験による方法 ウ野外拡散実験による方法 エ類似事例の参照による方法 オその他適切な方法

(4)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

環 境 庁 ) に 定 め る 測 定 方 法 で 、 水 銀 に つ い て は 「 有 害 大 気 汚 染 物 質 測 定 方 法 マ ニ ュ ア ル」(平成 11 年、環境庁)に定める測定方 法で、それぞれ実施しました。

また、大気汚染の予測手法は、「窒素酸化 物総量規制マニュアル〔新版〕」(平成 12 年 12 月 公 害 研 究 対 策 セ ン タ ー ) 等 に 基 づ き 、 多 く の 環 境 影 響 評 価 で 用 い ら れ 、 実 績 の あ る プ ル ー ム ・ パ フ 式 等 を 用 い て 計 算 し ております。

上 記 調 査 及 び 予 測 手 法 等 の 設 定 に あ た っ ては、平成 19 年 2 月 28 日、3月 30 日、4 月 26 日及び 5月 31 日に開催された 4 回の 市 民 検 討 会 で 検 討 い た だ き 、 そ の 意 見 を 踏 ま え て 、 調 査 計 画 書 と し て と り ま と め た も のです。

調査計画書は、平成 20 年 1 月 23 日から 2 月1日の期間中縦覧され、また、縦覧期間 中 に 事 業 者 と し て 自 主 的 な 説 明 会 を 行 う な ど し て そ の 内 容 の 周 知 に 努 め ま し た 。 そ の 結 果 、 両 市 民 を は じ め と す る 都 民 の 皆 様 及 び 関 係 市 長 よ り 意 見 等 を い た だ い て お り ま す 。 調 査 計 画 書 に つ い て い た だ い た 意 見 等 を 踏 ま え 、 適 宜 修 正 し 、 そ の 内 容 に 従 っ て 、 調 査 、 予 測 ・ 評 価 を 実 施 し 、 そ の 結 果 を評価書案としてとりまとめております。

2.予測に関する意見

目前の 6m の生活道路を隔てた地区に、

6 階建てのマンション(47 戸)が建設中(平 成 21 年 7 月下旬竣工予定)で、一層排出 される有害物質の滞留・悪臭が懸念されま す。

本 施 設 の 建 設 地 を 含 む 周 辺 地 域 は 、 平 坦 な 地 形 で あ り 、 経 験 的 に 見 て 、 排 ガ ス 中 の 拡 散 を 大 き く 乱 す 地 形 ・ 地 物 ( 建 物 ・ 工 作 物等)はありません。

本 環 境 影 響 評 価 に お い て は 、 上 記 の 判 断 を 確 認 す る と と も に 、 地 形 ・ 地 物 が 煙 突 排 ガ ス の 拡 散 に 及 ぼ す 影 響 の 有 無 を 確 認 す る ため、縮尺 1/1,000で現況地形・地物を再現 し た 模 型 を 用 い て 風 洞 実 験 を 行 い ま し た 。 中 高 層 建 物 が 多 い 三 鷹 市 側 の 実 験 結 果 ( 評 価書案資料編 118~119 ページ)をみても、

ほ ぼ 正 規 状 の 等 濃 度 分 布 曲 線 を 示 し て お り 、 建 物 に よ る 影 響 が わ ず か と 言 え ま す 。 このことから推察すると、6 階建てのマンシ ョ ン に よ り 有 害 物 質 や 悪 臭 物 質 が 滞 留 を 起 こすことはないと考えます。

処理場について、異は多々ありますが、

浮遊物質の心配は煙突の高性能により、心 配はないとのことでしたが、そうではない 評価が書かれています。又、測定器も間隔 が遠すぎて評価に信用性がないと思われま す。

もう少し、永く住んでいく事に対し、住 民の気持を考慮して頂きたいと思います。

施 設 の 稼 働 ( 煙 突 排 ガ ス ) に 伴 う 大 気 汚 染 物 質 濃 度 は 、 予 測 の 結 果 、 す べ て 環 境 基 準値その他の評価の指標を下回りました。

予測した項目については、「東京都環境影 響 評 価 事 後 調 査 基 準 」 に 従 い 、 施 設 の 供 用 後 に 施 設 稼 働 に よ る 影 響 を 把 握 す る た め 、 現 況 調 査 を 行 っ た 地 点 で 大 気 汚 染 物 質 の 濃 度の測定を行います。

ま た 、 施 設 整 備 実 施 計 画 に 基 づ き 、 施 設

(5)

周 辺 の 一 般 環 境 で の 大 気 質 に つ い て 、 住 民 の 皆 様 が 安 心 で き る よ う 、 モ ニ タ リ ン グ を 行います。

3.評価に関する意見

喘息やアレルギー等の病人が出た場合、

医療機関等の配慮はされておりますか?

本 施 設 か ら の 各 大 気 汚 染 物 質 の バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 に 対 す る 付 加 の 程 度 は 、 最 大 着 地 濃 度 出 現 地 点 に お い て 、 二 酸 化 い お う で 2.25%、浮遊粒子状物質で、0.10%、二 酸 化 窒 素 で 0.33% 、 ダ イ オ キ シ ン 類 で 0.64%、塩化水素で 2.25%、水銀で 9.82% と な っ て お り 、 予 測 結 果 は 環 境 基 準 値 そ の 他の指標を下回っております。

こ こ で い う 環 境 基 準 と は 、 健 康 あ る い は 病 気 の 様 々 な 段 階 に あ る 新 生 児 か ら 老 人 ま でのすべての人々を対象に、24 時間継続的 に 当 該 大 気 汚 染 物 質 に 暴 露 さ れ た 場 合 に あ っ て も 、 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 す る 上 で 維 持 さ れ る こ と が 望 ま し い 基 準 と し て 設 定 さ れ た も の で す 。 環 境 基 準 の 設 定 に 当 た っ て は 、 汚 染 物 質 と そ の 生 体 影 響 に 関 す る 科 学 論 文 か ら 量 ・ 影 響 ま た は 反 応 関 係 を 評 価 し 、 汚 染 物 質 の 影 響 の 質 と 程 度を判定する判定条件に基づいています。

環 境 基 準 は 、 工 場 等 か ら の ば い 煙 や 排 水 、 騒 音 の 発 生 を 直 接 規 制 す る 規 制 基 準 と は 異 な っ て お り 、 国 民 の 健 康 を 適 切 に 保 護 で き る 、 十 分 に 安 全 性 を 見 込 ん だ 水 準 で 定 め ら れ て る こ と か ら 、 こ の 基 準 を 越 え た か ら と い っ て 、 す ぐ に 健 康 に 悪 影 響 が 生 じ る というものではありません。

な お 、 塩 化 水 素 及 び 水 銀 に つ い て は 環 境 基 準 は 設 定 さ れ て い ま せ ん が 、 塩 化 水 素 は 日 本 産 業 衛 生 学 会 「 許 容 濃 度 に 関 す る 委 員 会 勧 告 」 に 示 さ れ た 労 働 環 境 濃 度(上 限 値 5ppm)を参考として提案された目標環境濃度 0.02ppm を 、水 銀は 国 の中 央環 境 審議 会に お い て 示 さ れ た 有 害 大 気 汚 染 物 質 に 係 る 指 針値 0.04μg/m3 を 、 本環 境 影響 評価 で は評 価の指標としています。

以 上 の 環 境 基 準 値 そ の 他 の 評 価 の 指 標 を 達 成 す る た め 、 国 の 基 準 と 同 等 以 上 に 厳 し い 排 ガ ス 濃 度 の 自 主 規 制 値 を 設 定 し 、 こ れ を 達 成 す る こ と で 、 環 境 へ の 負 荷 を で き る 限り少なくするよう努めております。

大 気 汚 染 物 質 の 排 出 総 量 と 環 境 へ 影 響

(特に土壌、植物への蓄積)について追加 評価してもらいたい。

[補足説明]

排気ガスと有害物質の濃度自主規制から 計算すると、

一年間の排出ガス総量は、

「 ダ イ オ キ シ ン 類 挙 動 モ デ ル ハ ン ド ブ ッ ク」(平成 16 年 3 月、環境省環境管理局総 務 課 ダ イ オ キ シ ン 対 策 室 ) に よ れ ば 、 ダ イ オ キ シ ン 類 は 、 紫 外 線 に よ り 光 分 解 さ れ る 性 質 が あ り ま す 。 し た が っ て 、 土 壌 の 表 面 に 沈 着 し て も 大 半 は 数 日 で 分 解 さ れ る た め 、 土 壌 へ の 蓄 積 量 は わ ず か と 考 え ら れ ま す 。 ま た 、 一 旦 土 壌 中 に 取 り 込 ま れ る と 容

(6)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要 乾きガス 29,100m3N/h x 2 基 x 24h x

365日 = 509.8百万m3N/年、

となり、一年間の排出物質総量は、例え ば、

水 銀 :0.05mg/m3N 以 下 x 509.8 百 万 m3N = 25.4kg以下/年

ダイオキシン類:

0.1ng-TEQ/m3N 以下 x 509.8 百万 m3N

= 50mg-TEQ以下/年

と比較的大きな数値となる。これらの蓄 積性汚染物質が周辺地域の土地、植物など にどのように蓄積されるのか評価書に追加 してもらいたい。大気への排出成分は希釈 拡散するので濃度も重要であるが総排出量 がより重要と思慮する。

易 に 分 解 ・ 移 動 し に く い 性 質 が あ り ま す が 、 水 に 極 め て 溶 け に く い た め 、 植 物 の 根 からほとんど吸収されません。

水 銀 に つ い て は 、 財 団 法 人 電 力 中 央 研 究 所の一連の報告(「都市大気中の水銀の発生 源と粒子状水銀の生成機構」(電力中央研究 所報告:T00018(平成 13 年 4 月)、「大 気 ・ 降 水 中 の 水 銀 の 発 生 源 評 価 日 本 海 側 におけるアジア大陸からの長距離輸送」(電 力中央研究所報告:T00024(平成 13 年 4 月))によれば、人為的または自然的要因に よ っ て 大 気 中 に 放 出 さ れ た の ち 、 様 々 な 物 理 的 、 化 学 的 作 用 を 経 て 、 降 水 等 の 湿 性 沈 着 過 程 、 及 び ガ ス 、 粒 子 の 重 力 沈 降 等 の 乾 性 沈 着 過 程 に よ っ て 、 土 壌 や 水 域 へ と 到 達 し ま す 。 都 市 域 で は 、 廃 棄 物 焼 却 施 設 等 か ら 発 生 す る 水 銀 の 影 響 が 指 摘 さ れ ま す が 、 火 山 活 動 、 海 洋 ・ 土 壌 ・ 森 林 か ら の 揮 発 等 の 自 然 的 要 因 に よ る 発 生 量 も 人 為 的 要 因 と 同 程 度 に 大 き い と さ れ て い ま す 。 焼 却 施 設 に つ い て は 、 周 辺 に も 多 数 の 施 設 が あ る た め 、 特 定 の 施 設 と 周 辺 土 壌 中 の 水 銀 濃 度 と の 関 係 を 一 義 的 に 関 係 付 け る こ と は 難 し い と考えます。

(1)施 設 稼 働 に 伴 う 大 気 中 に お け る 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 二 酸 化 窒 素 、 ダ イ オ キ シ ン 類、塩化水素、水銀の各濃度が各予測地 点において表示されており、環境基準値 内にあると比較されている。

しかし、各予測地点の住民にとっては、

当該施設稼働以前と比べて環境が悪化の 方向に向かうことは間違いないと不安に 思います。

(2)こ の 不 安 を 解 消 す る か ま た は 軽 減 す る ために、

第 1に、都内の他の最新のごみ処理施設 稼働に伴う同上各有害物質の各濃度も比 較したデータを開示して頂きたい。

第 2に、各有害物質の濃度が環境基準値 内にあるとはいえ、対象地域住民の中に は、これらの有害物質に対する身体反応 が 鋭 敏 な 住 民 が 居 り 、 現 に 苦 し ん で い る。

これらの住民の方々の健康被害への対応 はどのようにすべきだと考えているので しょうか。

第 3に、最大着地濃度出現地点が建設地 南側約 700m 付近となっているが、この 地点までの距離をもっと大きくすること により、排出ガスはより薄く拡散され、

最大着地点濃度も軽減されると思われま す。

大 気 汚 染 状 況 が ど の よ う に 変 化 す る の か は 、 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 の 推 移 に 大 き く 左 右 さ れ ま す 。 本 施 設 周 辺 に お け る 各 大 気 汚 染 物 質 の 近 年 の 推 移 は 、 横 ば い な い し は 低 減 傾 向 に あ り ま す 。 将 来 の バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 が 現 状 と 同 様 も し く は 低 減 傾 向 に あ れ ば 、 大 気 汚 染 の 状 況 が 悪 化 す る こ と は まずないと考えます。

近 年 都 内 で 建 設 さ れ た 焼 却 施 設 の 事 後 調 査 結 果 を 施 設 建 設 前 の 現 況 調 査 結 果 と 比 較 し た 表 は 、 以 下 に 示 す と お り で す 。 こ れ ら の 結 果 か ら わ か る と お り 、 施 設 の 供 用 前 後 で 著 し く 濃 度 が 悪 化 し た 事 実 は あ り ま せ ん。

(7)

そ の 実 現 の た め の 対 策 を 講 じ て 頂 き た い。

第 4に、ごみ焼却施設自身の施設内の対 策で、これらの各有害物質をもっと有効 に除去する手段を選択するについて情報 開示して頂きたい。

(3)以 上 、 検 討 し て 頂 い た 上 で 、 そ の 結 果 を文書にて情報開示して頂きたい。

(追伸)上記(2)項の第 5 として、最大着 地濃度出現地点において、各有害物質の 濃度を測定するための定点観測設備を設 置し、常時観測をし、監視し、その数値 を公表するための体制を整備して頂きた い。

品川清掃工場更新事業

建設前の測定結果

(平成11~12年)

建設後の測定結果

(平成18~19年)

二酸化

いおう 0.005~0.009 0.007~0.010 二酸化

窒素 0.031~0.036 0.028~0.036 浮遊粒子

状物質 0.031~0.039 0.024~0.039 ダイオキシン類 0.034~0.044 0.041~0.050 塩化水素 <0.00100.0013 <0.0002 水銀 0.0025~0.0029 0.0020~0.0030

※各大気汚染物質の単位

二酸化いおう、二酸化窒素、塩化水素:ppm 浮遊粒子状物質:mg/m3

ダイオキシン類:pg-TEQ/m3 水銀:μg/m3

柳泉園組合清掃工場建設事業

建設前の測定結果

(平成3~4年)

建設後の測定結果

(平成14年)

二酸化

いおう 0.009~0.010 0.000~0.007 二酸化

窒素 0.028~0.033 0.020~0.029 浮遊粒子

状物質 0.074~0.087 0.021~0.040 塩化水素 0.0040.005 0.0010.002

※各大気汚染物質の単位は、上表と同様

東京都渋谷地区清掃工場建設事業

建設前の測定結果

(平成6~7年)

建設後の測定結果

(平成13~14年)

二酸化

いおう 0.006~0.008 0.002~0.005 二酸化

窒素 0.034~0.041 0.030~0.045 浮遊粒子

状物質 0.0430.052 0.0340.044 塩化水素 0.003~0.005 0.001~0.001 水銀 0.0030.004 0.0010.002

※各大気汚染物質の単位は、上表と同様

東京都中央地区清掃工場建設事業

建設前の測定結果

(平成67年)

建設後の測定結果

(平成1314年)

二酸化

いおう 0.0070.011 0.0050.013 二酸化

窒素 0.0340.042 0.0310.037 浮遊粒子

状物質 0.038~0.047 0.035~0.048 塩化水素 0.002 <0.001~0.001

水銀 0.002 0.002~0.003

※各大気汚染物質の単位は、上表と同様

(8)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要 東京都江東清掃工場建設事業

建設前の測定結果

(平成34年)

建設後の測定結果

(平成13年)

二酸化

いおう 0.0110.012 0.0020.003 二酸化

窒素 0.0350.042 0.0260.033 浮遊粒子

状物質 0.0610.069 0.0390.050 塩化水素 0.0020~0.0021 0.0032 水銀 0.0020~0.0040 0.0016~0.0021

※各大気汚染物質の単位は、前掲表と同様

大 気 汚 染 で 予 測 し た 二 酸 化 い お う 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 二 酸 化 窒 素 、 ダ イ オ キ シ ン 類 、 塩 化 水 素 、 水 銀 に つ い て は 、 予 測 の 結 果 、 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 す る 上 で 維 持 さ れ る こ と が 望 ま し い 基 準 と さ れ て い る 環 境 基 準 値 そ の 他 の 指 標 を 下 回 っております。

最 大 着 地 濃 度 出 現 地 点 を よ り 遠 方 に し 、 よ り 濃 度 を 薄 く す る に は 、 排 ガ ス 中 の 大 気 汚 染 物 質 濃 度 を で き る 限 り 薄 く す る 、 ま た は 煙 突 を 高 く す る こ と に な り ま す 。 市 民 検 討会においては、平成 19年 4月から 6月に かけて 3 回に渡り、排ガス濃度の自主規制 値 及 び 煙 突 高 さ に つ い て 検 討 し 、 そ れ を 踏 ま え た 施 設 整 備 実 施 計 画 に お い て は 、 排 ガ ス 濃 度 自 主 規 制 値 つ い て は 国 の 基 準 と 同 等 以 上 の 厳 し い 数 値 と す る こ と 、 煙 突 高 さ に ついては拡散効果を期待して高さ 100m と すると決定した経緯があります。

本 施 設 で は 、 排 出 ガ ス 濃 度 に 関 し 、 国 の 法 令 等 に よ る 基 準 と 同 等 以 上 の 厳 し い 自 主 規 制 値 を 設 定 し て お り 、 そ れ を 達 成 す る た め 、 集 じ ん 器 ( バ グ フ ィ ル タ ) 等 の 排 ガ ス 処 理 装 置 を 取 り 付 け る こ と と し て お り ま す。

な お 、 施 設 整 備 実 施 計 画 に 基 づ き 、 施 設 周 辺 の 一 般 環 境 で の 大 気 質 に つ い て 、 住 民 の 皆 様 が 安 心 で き る よ う 、 モ ニ タ リ ン グ を 行います。

4.事後調査に関する意見

ふじみ新ごみ処理施設の建設に当たり深 大 寺 東 町 地 区 住 民 の 不 安 が 高 ま っ て い ま す。調布の風向きは年間通じて北~北西の 風向きのため、当地区が大気汚染着地濃度 が非常に高い数値となっています。この数 値は“人体に害のない安全な数値である”と 聞 い て お り ま す が 、 安 全 と い う の は 数 値 0(ゼ ロ)と い う の が 本 当 で は な い で し ょ う か?

本 施 設 か ら の 各 大 気 汚 染 物 質 の バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 に 対 す る 付 加 の 程 度 は 、 最 大 着 地 濃 度 出 現 地 点 に お い て 、 二 酸 化 い お う

で 2.25%、浮遊粒子状物質で、0.10%、二

酸 化 窒 素 で 0.33% 、 ダ イ オ キ シ ン 類 で

0.64%、塩化水素で 2.25%、水銀で 9.82%

と な っ て お り 、 予 測 結 果 は 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 す る 上 で 維 持 さ れ る こ と が 望 ま し い 基 準 と さ れ て い る 環 境 基 準

(9)

調布において二枚橋焼却場跡地の基準値 を超すダイオキシン問題やふじみの施設の 土地からヒ素が検出されたりと、不安な事 例が出ております。住民が本当に安心して 生活できる様に常時数値が解る様、この地 区 に 定 点 観 測 設 備 の 設 置 を お 願 い 致 し ま す。

値その他の指標を下回っております。

環 境 基 準 値 そ の 他 の 評 価 の 指 標 を 達 成 す る た め 、 国 の 基 準 と 同 等 以 上 に 厳 し い 排 ガ ス 濃 度 の 自 主 規 制 値 を 設 定 し 、 こ れ を 達 成 す る こ と で 、 環 境 へ の 負 荷 を で き る 限 り 少 なくするよう努めております。

予測した項目については、「東京都環境影 響 評 価 事 後 調 査 基 準 」 に 従 い 、 施 設 の 供 用 後 に 施 設 稼 働 に よ る 影 響 を 把 握 す る た め 、 現 況 調 査 を 行 っ た 地 点 で 大 気 汚 染 物 質 の 濃 度の測定を行います。

ま た 、 施 設 整 備 実 施 計 画 に 基 づ き 、 施 設 周 辺 の 一 般 環 境 で の 大 気 質 に つ い て 、 住 民 の 皆 様 が 安 心 で き る よ う 、 モ ニ タ リ ン グ を 行います。

市民の暮らしが、安全で安心できるよう に 努 め る の が 、 調 布 市 の 行 政 の 原 点 で あ る。

そのためには、取り組むプロジェクトの 情報をきちんとわかりやすく開示するとと もに、市民への負の影響を取り除き、将来 にわたって危険にさらさないよう配慮し実 践するのが、最低限の義務である。

しかるに、この度の三鷹市と共同で進め て い る 調 布 市 の 「 新 ご み 焼 却 場 」 の 計 画 は、具体的な点になると極めてあいまいな 態 度 で こ の 原 点 を 踏 み に じ ろ う と し て い る。

とりわけ、東京都の事前環境アセスの結 果として公表された「高濃度着地点」への 対応は無責任としか言いようがない。

私たち住民はかねてより、この地域が日 常的に北風に見舞われ、焼却場からの排煙 に影響されやすいことを訴え、事前環境ア セ ス に お い て 、 当 該 地 の 計 測 を 訴 え て き た。

にもかかわらず、それを無視したばかり か、予想濃度の公表がなされた後も、対応 しようとはしていない。

どうか、都の指導で住民無視の市政を改 めさせ、将来にわたる継続的な汚染物質計 測を行うようにしていただきたい。

深大寺東町 7丁目の当該地に、計測機器 を設置すること、そしてそのデータを公表 すること、さらに異常値が発生した場合の 対応方法と危険除去策を明示し実行するよ うに指導していただきたい。

住 民 の 安 全 に 配 慮 す る こ と の な い 施 設 は、設置そのものに反対せざるを得ない。

本 施 設 の 事 業 計 画 の 策 定 に 当 た っ て は 、 平成 11 年 8 月に三鷹市・調布市で協働でご み 処 理 施 設 を 整 備 し て い く 旨 の 覚 書 を 交 わ し て 以 降 、 三 鷹 市 、 調 布 市 及 び ふ じ み 衛 生 組 合 で は 、 下 表 に 示 す と お り 、 施 設 整 備 に 係 る 基 本 計 画 、 建 設 候 補 地 の 選 定 、 処 理 方 式 の 選 定 等 に つ い て 、 適 宜 報 告 書 の 公 開 、 説 明 会 の 開 催 、 パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト の 実 施 等 を 行 い 、 計 画 策 定 の 経 過 を 市 民 の 皆 さ ん に公表・公開してまいりました。

計画等策定の経過と市民への説明等 平成

年度

内容等

11 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 に 関 す る 覚 書 」 三 鷹市・調布市で取り交わし(8月)

12 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 素 案 報 告 書(概要版)」公表(3月)

13 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 素 案 」 説 明会開催(7月)

公 募 市 民 委 員 含 む 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基本計画検討委員会」設置(1月)

14 新 ご み 処 理 施 設 建 設 に 当 た っ て の 市 民 ア ンケート調査報告(5月)

15 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 検 討 委 員 会 に よ り 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 素 案報告書の検討結果について」を答申(3 月)

16 基 本 計 画 策 定 に 向 け 、 両 市 職 員 に よ る 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 策 定 推 進 チ ー ムを設置(8月)

17 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 策 定 推 進 チ ー ム に よ る 「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 の 策 定 に 係 る 中 間 報 告 書 」 公 表 (4 月)、説明会開催(5月~6月)

「 新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 の 策 定 に 係 る 建 設 候 補 地 選 定 報 告 書 」 公 表 (8 月)、パブリックコメント実施、説明会開 催(10月)

(10)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

「新ごみ処理施設整備基本計画(素案)」

策 定 、 説 明 会 、 パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト 実 施

(12月)、アンケート実施(1月)

新 ご み 処 理 施 設 整 備 基 本 計 画 策 定 (3 月)

18 新 ご み 処 理 施 設 の 整 備 事 業 主 体 を ふ じ み 衛 生 組 合 と し 、 新 施 設 建 設 準 備 室 設 置

10月)

公 募 市 民 委 員 含 む 「 ふ じ み 新 ご み 処 理 施 設整備市民検討会」設置(11月)

19 「 環 境 影 響 評 価 調 査 計 画 書 」 を 東 京 都 へ 提出(1 月)、同書に係る自主的な事業者 説明会開催(1月)

「新ごみ処理施設整備実施計画(案)」策 定(2 月)、説明会開催、パブリックコメ ント実施(3月)

「新ごみ処理施設整備実施計画」策定(3 月)

20 「環境影響評価書案」を東京都へ提出(3 月)

21 「 環 境 影 響 評 価 書 案 」 説 明 会 開 催 (4 月)

本 施 設 の 整 備 に 当 た っ て は 、 環 境 と 安 全 に 徹 底 的 に 配 慮 し た 施 設 と す る こ と を 施 設 整 備 の 基 本 方 針 の 第 一 に 据 え て お り 、 排 ガ ス 濃 度 に つ い て は 国 の 法 令 等 の 基 準 と 同 等 以 上 の 厳 し い 自 主 規 制 値 を 設 定 す る な ど 、 行 政 と し て の 責 任 あ る 対 応 を し て き て お り ます。

施 設 の 供 用 に 際 し て は 、 施 設 整 備 実 施 計 画 に 基 づ き 、 施 設 周 辺 の 一 般 環 境 で の 大 気 質 に つ い て 、 住 民 の 皆 様 が 安 心 で き る よ う、モニタリングを行います。

ふじみ新ごみ処理施設の稼動に向けた説 明会・広報を通じ、その全容が少しずつ理 解できるようになり、施設周辺地域住民へ の健康や環境に対し、不安が増大していま す。

施設の稼動に向けた取組みは、ある程度 や む を 得 な い も の と 理 解 を し て い る も の の、特に地域住民の健康面に対する配慮が まだまだ不足していると思われます。

特に、ごみ焼却時に排出される有害物質 の 測 定 に 関 し 、 最 も 濃 度 が 高 い と さ れ る 700m 周辺における定点観測地点が未だに 決 定 し て い ま せ ん 。 現 在 の 定 点 観 測 地 点 は、施設から約 1,500m 程の位置にありま す。700m 地点で生活する多くの住民にと って極めて不安な思いであります。

行政の責任において地域住民の健康と環 境を守り、安心した生活が送れるよう配慮 すべきだと思います。700m 内に定点観測 設備を設置し、常時有害物質濃度の観測と 監視を行い、その数値を公表できる体制を

大 気 汚 染 に 係 る 予 測 ・ 評 価 結 果 は 、 評 価 書案(83 ページ~137 ページ)に示すとお りです。

大 気 汚 染 で 予 測 し た 二 酸 化 い お う 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 、 二 酸 化 窒 素 、 ダ イ オ キ シ ン 類 、 塩 化 水 素 、 水 銀 に つ い て は 、 予 測 の 結 果 、 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 す る 上 で 維 持 さ れ る こ と が 望 ま し い 基 準 と さ れ て い る 環 境 基 準 値 そ の 他 の 指 標 を 下 回 っております。

こ こ で い う 環 境 基 準 と は 、 健 康 あ る い は 病 気 の 様 々 な 段 階 に あ る 新 生 児 か ら 老 人 ま でのすべての人々を対象に、24 時間継続的 に 当 該 大 気 汚 染 物 質 に 暴 露 さ れ た 場 合 に あ っ て も 、 人 の 健 康 を 保 護 し 及 び 生 活 環 境 を 保 全 す る 上 で 維 持 さ れ る こ と が 望 ま し い 基 準 と し て 設 定 さ れ た も の で す 。 環 境 基 準 の 設 定 に 当 た っ て は 、 汚 染 物 質 と そ の 生 体 影 響 に 関 す る 科 学 論 文 か ら 量 ・ 影 響 ま た は 反 応 関 係 を 評 価 し 、 汚 染 物 質 の 影 響 の 質 と 程 度を判定する判定条件に基づいています。

(11)

整備し、住民の不安を取り除く責任がある と考えます。

是非、要望の実現に向けた取組みを早期 に決定して頂きたい。

環 境 基 準 は 、 工 場 等 か ら の ば い 煙 や 排 水 、 騒 音 の 発 生 を 直 接 規 制 す る 規 制 基 準 と は 異 な っ て お り 、 国 民 の 健 康 を 適 切 に 保 護 で き る 、 十 分 に 安 全 性 を 見 込 ん だ 水 準 で 定 め ら れ て る こ と か ら 、 こ の 基 準 を 越 え た か ら と い っ て 、 す ぐ に 健 康 に 悪 影 響 が 生 じ る というものではありません。

こ れ ら 予 測 ・ 評 価 し た 項 目 に つ い て は 、

「 東 京 都 環 境 影 響 評 価 事 後 調 査 基 準 」 に 従 い 、 施 設 の 供 用 後 に 施 設 稼 働 に よ る 影 響 を 把 握 す る た め 、 現 況 調 査 及 び 予 測 を 行 っ た 地 点 で 大 気 汚 染 物 質 の 濃 度 の 測 定 を 行 い ま す。

ま た 、 施 設 整 備 実 施 計 画 に 基 づ き 、 施 設 周 辺 の 一 般 環 境 で の 大 気 質 の モ ニ タ リ ン グ を行い、情報提供をしていきます。

4.1.2 悪臭

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.調査に関する意見

「 悪 臭 」 は 、 規 制 基 準 値 を 下 回 っ て る と い う 事 で す が 、 ど の 様 な 方 法 で 測 定 さ れたのですか?

悪臭の現況を把握する目的で、東京都で基 準 の 定 め ら れ て い る 臭 気 指 数 を 測 定 す る た め、平成 20年 7月28 日に建設地敷地境界 4 地点において試料(空気)を採取し、持ち帰 って分析を行いました。

臭気指数は、人間の嗅覚でその臭気を感じ なくなるまで希釈したときの希釈倍率を元に 算 定 さ れ る 数 字 で 、 臭 い を 含 ん だ 空 気 を 10 倍に希釈したときに臭いを感じなくなる程度 の臭いの強さを臭気指数 10 とします。国が 認定する臭気判定士によって判定されます。

試料の捕集の様子

(12)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

分析の様子

2.評価に関する意見

特 に 「 悪 臭 」 の 場 合 は 、 基 準 値 も 必 要 で す が 、 五 感 で 体 感 す る 事 項 は 個 人 差 が 大きく、「基準値」だけで判定するのでな く、別の手段も併用すべきです。

悪臭の原因となる物質は約 40 万種あると 言われていますが、悪臭防止法で物質の濃度 と し て 規 制 し て い る の は 、「 特 定 悪 臭 物 質 」 として指定されている 22 物質だけです。こ れに対し、臭気指数は人間の嗅覚を基にして おり、臭気を総体として捉えることができる 指標です。

国の悪臭防止法においては、臭気指数によ る規制方法の導入を進めており、東京都でも

「都民の健康と安全を確保する環境に関する 条例」(平成 12年 都条例第215号)では、

特定悪臭物質に代え、臭気指数を規制対象と しています。

臭気指数は人間の嗅覚に基づく臭気の測定 方法ですが、国が認定する複数の臭気判定士 により判定されることから、個人差が出るこ とは少なく、十分な科学性、客観性を有して います。

本事業のような一般廃棄物のごみ処理施設 から発生する悪臭は、特定の物質を取り扱う 工 場 や 事 業 場 と 異 な り 、 様 々 な 臭 い が し ま す。本施設の悪臭を把握するのに、臭気指数 は最も適した評価項目であると考えておりま す。

基 準 値 を 満 た す と の 説 明 と 数 値 表 を 見 ても敷地外にレベル 10 の悪臭が出るとは 何 事 。 再 度 言 う 。 自 動 車 専 用 道 路 を 設 け 、 搬 入 車 両 投 入 広 場 を 広 く 取 り 、 駐 車 を 兼 ね 密 閉 さ れ た 状 態 に し 、 負 圧 を か け 、 浄 化 装 置 を 通 過 し た 空 気 は 煙 突 か ら 放出するよう改めるべきと考える。

評価書案(150 ページ~151 ページ)に示 す と お り 、「 工 場 棟 の プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 付 近 等から漏洩する悪臭」、「焼却炉稼働中の煙突 から拡散する悪臭」及び「焼却炉休止時の煙突

(臭突)から拡散する悪臭」は、いずれも規制基

準値(臭気指数 10 もしくは 12)を下回りま す。

悪 臭 項 目 で 予 測 ・ 評 価 し た 項 目 に つ い て は 、「 東 京 都 環 境 影 響 評 価 事 後 調 査 基 準 」 に 従い、事後調査を実施します。

(13)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要 1.調査に関する意見

大林組研究所報を読むと、最近、大深度 の根切り工事が多くなり、地下水をめぐる トラブルが増えているそうです。しかも、

ソイルセメント柱列壁工法が遮水性に優れ ていることからダムアップやダムダウンが 起こりやすい。そうしたトラブルを回避す る方法として隣接地の井戸の位置を調べ適 切な工法を選択するようにする必要がある と述べています。

この評価書案では、立地の地下は透水性 がよいところだから、柱列壁を回り込むか ら影響はでないと井戸の位置すら調査して い ま せ ん 。 環 状 8 号 線 の 井 荻 ト ン ネ ル で は、5m 以 上も のダ ム アッ プが あ って 、そ の上の民家にひび割れなどの被害が出まし た。

事業計画者は、「監視井戸を 3 本掘り常 時 監 視 す る か ら 大 丈 夫 だ 」 と 答 え ま し た が、念のため隣接地に分布する井戸の位置 を調査するように求めます。

評価書案(277 ページ)「8.6.4 評価」に 示すとおり、ソイルセメント連続壁による 地下水の遮断は、ごみピット部及び煙突基 礎部の必要最小限の範囲にとどめます。支 持杭の本数は約 180 本、地表面からの深さ

約 15m付近まで打ち込みますが、支持杭同

士の間隔は約 3~5m程度離れており、地下 水の流れをほとんど分断せず、地下水は地 下 構 造 物 を 回 り 込 む と 予 測 さ れ る こ と か ら、地下水等の状況に著しい影響を及ぼさ ないと考えます。

事後調査においては、工事の施行中から 敷地内に設けた 3 箇所の井戸で地下水位の 観測を一定期間行い、地下水位の変動状況 を把握します。

また、隣接地における井戸分布状況につ いて調査し、評価書に結果を記載いたしま す。

4.1.4 電波障害

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.評価に関する意見

「調査地域は、東京タワー(東京局)か ら送信されるテレビ電波のうち地上デジタ ル波放送および衛星放送を対象とした机上 の検討によって、施設による電波障害が予 想 さ れ る 範 囲 と し た 。」 と 述 べ ら れ て い ま す。

ところが、平成 24 年には、電波の発信 場所が新東京タワー(スカイツリー)に変 更されます。電波障害が発生する地域が全 面的に変更となります。この問題について 事業計画者は、「スカイツリー」に関する情 報が入り次第検討するとの回答がありまし たが、評価書にはそれを掲載するように求 めます。

評価書案では、東京タワー(東京局)か ら送信されているテレビ電波のうち、地上 デジタル波放送及び衛星放送を対象とした 調査、予測及び評価を行っております。

新東京タワーからの電波の出力について は詳細が未定であり、現時点では予測対象 とはしていません。

評価書案(301 ページ)「8.8.3 環境保全 のための措置 (2)工事の完了後①その他の 措置」に、東京スカイツリー(新タワー)

供用後の電波障害については、電波の送信 条件が明らかになった段階で、再度、障害 範囲の検討を行い、新たな障害範囲が発生 し場合には、同様の措置を講ずる旨、記載 しています。

(14)

4.1.5 廃棄物

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.評価に関する意見

解体工事の際に問題となることは、アス ベストの存在です。本来なら現状の解体す る施設を詳しく調査して、この評価書案に 工事の仕方などを含めて明らかにすれば良 かったと思いますが、今後、アスベストの 再調査が完了した時点で、住民説明会を開 き、情報を住民に提供する必要があると考 えます。また、評価書には、ぜひその事を 書き加えていただきたい。

飛散性アスベストについては、いまのと ころ排出の予定はありません。また、石綿 含有廃棄物として成型板が使われておりま すが、評価書案(349ページ)「8.10.4評価 (1)工事の施行中 ③既存建築物等の解体撤 去に伴う特別管理産業廃棄物(飛散性アス

ベスト、PCB)及び石綿含有廃棄物」に記

すとおり、既存建築物等の解体撤去の際は、

「建築物の解体等に係るアスベスト飛散防 止マニュアル」(平成 20 年 2 月、東京都)

に 基 づ き 、 安 全 な 作 業 を 実 施 す る と と も に、適正に回収・収集運搬、処理・処分を 実施することとしています。

工事に先立ち、工事説明会を行う予定で すが、その中で撤去建築物におけるアスベ スト等の使用状況及び施工方法についてご 説明することといたします。

また、これらの経過については、今後行 う環境影響評価手続き及び事後調査におい て作成する図書に記載することとします。

4.1.6 温室効果ガス

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.予測に関する意見

焼 却 灰 の 「 エ コ セ メ ン ト 化 」 の 過 程 で も CO2 が排出されることから、その排出 量 を 、 こ の 清 掃 工 場 か ら の 排 出 量 に 加 算 するようにするべきです。

温室効果ガスの環境影響評価は、他項目と 同様に東京都環境影響評価技術指針に基づい て行っております。

技術指針では、温室効果ガスの予測事項を 以下のとおり規定しています。

技術指針に基づき、焼却灰のエコセメント 化による排出量は、本事業から直接的に排出 されるものではないことから、予測対象とし ておりません。

なお、東京たまエコセメント化施設で発生 する CO2 発生量については、同施設に係る 環境影響評価手続きにおいて算定されていま す。

こ の 清 掃 工 場 を 建 設 す る こ と で 排 出 さ れる CO2 の総量を、建設資材の原単位に 基 づ い て 計 算 し て 示 し て い た だ き た い と 考えます。

温室効果ガスの環境影響評価は、他項目と 同様に東京都環境影響評価技術指針に基づい て行っております。

技術指針では、温室効果ガスの予測の対象 時点を以下のとおり規定しています。

【技術指針における記載事項の概要】

●温室効果ガスの予測事項

対 象 事 業 の 実 施 に 伴 う 環 境 へ の 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 又 は エ ネ ル ギ ー の 使 用 量 の 程 度 及 び そ れ らの削減の程度とする。

(15)

技術指針に基づき、当該事業では、清掃工 場の建設工事期間を対象とした温室効果ガス の排出量は対象としておりません。

ま た 、 実 際 上 、 本 施 設 の 詳 細 な 建 築 計 画

(設計図等)が決定していないなど、予測条 件を設定することが困難です。

な お 、 本 施 設 の 詳 細 な 設 計 の 際 は 、 省 資 源・省エネルギーの視点を考慮し、全体とし ての温室効果ガスの排出抑制に努めてまいり ます。

4.1.8 その他

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

1.事業計画に関する意見

1-1.処理対象とする廃棄物の種類・量及び計画ごみ質に関する意見 この清掃工場は、「廃プラスチック」も

焼却処理されるようですが、温室効果ガス の排出削減を考えると焼却は好ましくない と 考 え ま す 。1t の 廃 プ ラ ス チ ッ ク を 燃 や

せば 2.69t のCO2が排出されますから、日

本全体で廃プラは使わない方向に進むべき だと考えますが、事業計画者はどのような 見解か明らかにしてください。

三鷹市は「廃プラ」含めて 100%リサイ クルをしていると聞いたのですが、廃プラ は 一 括 、 茨 城 県 勝 田 の 業 者 に 引 き 渡 し 、

「発電の燃料」として燃やしていたという ことを知りました。

事業計画者は、「勝田の発電機より発電 効 率 が 良 い か ら 新 工 場 で 焼 却 し た 方 が CO2 の排出を少なく出来る。」と述べて、

この計画への理解を求める考えです。

そもそも三鷹市のプラスチック 100%リ サイクルが、ちょっとインチキだったので す が 、CO2 削 減 の 国 際 課 題 に 応 え る た め に、廃プラの使用を減らすための努力を行 うように強く求めます。

一 般 に 、 廃 プ ラ ス テ ィ ッ ク に 対 し て は 、 マ テ リ ア ル リ サ イ ク ル ( 使 用 済 み 製 品 な ど を 回 収 し 、 利 用 し や す い よ う に 処 理 し て 、 新 し い 製 品 の 材 料 も し く は 原 料 と し て 使 う こと)、ケミカルリサイクル(使用済みの資 源 を 、 化 学 反 応 に よ り 組 成 変 換 し た 後 に リ サ イ ク ル す る こ と )、 サ ー マ ル リ サ イ ク ル

( 廃 棄 物 を 単 に 焼 却 処 理 す る だ け で は な く 、 焼 却 の 際 に 発 生 す る エ ネ ル ギ ー を 回 収・利用すること)という 3 つのリサイク ルが行われています。

三 鷹 市 で は 、 こ の う ち 収 集 し た 廃 プ ラ ス チ ッ ク を 主 と し て ケ ミ カ ル リ サ イ ク ル に 回 し 、 ケ ミ カ ル リ サ イ ク ル で き な い 有 機 物 等 の 付 着 し た 残 さ 物 を 勝 田 市 の 民 間 処 理 施 設 に 搬 入 し て サ ー マ ル リ サ イ ク ル ( 焼 却 発 電)を行い、両者合わせて 100%のリサイク ルを実施しています。

新 ご み 処 理 施 設 の 発 電 効 率 は 、 勝 田 の 発 電 施 設 よ り も 効 率 的 な 発 電 を 行 う こ と が で き、CO2の排出も抑制できます。

ゴミの中からプラスチックを完全に取り 除く仕事に、人員を配置して欲しい。いい かげんな仕事で有害不燃物が入っている状 態で焼却すれば、住民への健康被害が発生 するのは分かっているのではないか。

三 鷹 市 、 調 布 市 と も 廃 プ ラ ス チ ッ ク の リ サ イ ク ル を 推 進 す る た め 、 家 庭 等 で の 分 別 を 両 市 市 民 に お 願 い し て い る と こ ろ で す 。 ま た 、 今 後 と も 分 別 を 徹 底 し て い た だ く た め 、 広 報 を 行 い 、 意 識 の 啓 発 に 努 め て い き

【技術指針における記載事項の概要】

●温室効果ガスの予測の対象時点

予 測 の 対 象 時 点 は 、 次 に 掲 げ る 時 点 の う ち 必 要 な時点とする。

ア 対 象 事 業 の 完 了 後 で 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 又 は エ ネ ル ギ ー の 使 用 量 が 通 常 の 状 態 に 達 し た 時点

イ 温 室 効 果 ガ ス を 使 用 す る 設 備 機 器 の ガ ス 交 換 時若しくは移設時又は廃棄時

(16)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要 ます。

一 旦 、 可 燃 ご み と し て 集 め ら れ た ご み の 中 か ら プ ラ ス チ ッ ク を 取 り 出 す の は 非 常 に 手 間 が か か る 作 業 で す 。 ま た 、 仮 に 可 燃 ご み の な か か ら プ ラ ス チ ッ ク を 取 り 出 し た と し て も 、 有 機 物 が 付 着 す る な ど し て お り 、 そ の ま ま で は マ テ リ ア ル リ サ イ ク ル ・ ケ ミ カ ル リ サ イ ク ル す る こ と は 困 難 で す 。 こ の よ う な 廃 プ ラ ス チ ッ ク の 残 さ 物 を サ ー マ ル リ サ イ ク ル す る こ と は 、 有 害 な 化 学 物 質 の 分 解 も で き 、 ま た 熱 と し て エ ネ ル ギ ー 回 収 も で き る こ と か ら 、 環 境 上 最 も 合 理 的 な 選 択をしていると考えます。

1-2.施設計画に関する意見

プラントはゆとりある処理能力が必要 4 月 4 日の住民説明会で、評価書案 96 ページの表「排ガスの汚染物質」は、この プラントの目標値ですかと聞くと、必ず達 成しなければならない「絶対値」だと事業 計画者は答えました。

清掃工場のプラントは、排出ガスの濃度 目標を達成するための様々な装置が施され ています。例えば窒素酸化物を減らすため の脱硝装置や塩化水素を減少させるための 吸収剤を反応させる装置などです。湿式ガ ス洗浄装置もその一つですが、19 ページ のフロー図には、「湿式ガス洗浄装置につ いては、乾式処理方式によって排ガス濃度 自主規制値を達成できる見込みが立った場 合は、設置しないこともありうる。」と書 いてあります。排煙の洗浄を行ってこそ排 ガス濃度の目標値を達成できるはずです。

この記述は何を意味しているのかと聞いた ところ、「活性炭などの吸着剤を使った吸 着装置」を使うことがあることを意味して いるとの回答でした。

評価書案には、汚染物質を除去する過程 を次のように説明しています。

「集じん器(バグフィルター)でダイオ キシン類及びばいじんを吸着・除去する。

そして湿式ガス洗浄装置で吸収液を反応さ せ 、 硫 黄 酸 化 物 及 び 塩 化 水 素 を 除 去 す る。」

もし、湿式ガス洗浄装置を「吸着装置」

に変更すると、吸着に使われた活性炭の処 理という新たな問題がでてきます。このこ とを指摘すると、活性炭の処分は、「エコ セメント製造の過程で原料の一つとして使 う」と事業計画者は言いましたが、これで は CO2 の排出量も増えて好ましい選択と はいえません。むしろ強調したいことは、

焼却炉の炉内温度を 850℃以上で運転する

燃 焼 過 程 で 合 成 す る ダ イ オ キ シ ン 類 を 確 実 に 分 解 で き る よ う 、 焼 却 炉 内 の ご み 層 へ の 空 気 供 給 を 均 一 に 行 い 、 ご み を 攪 拌 で き る 構 造 と し 、 焼 却 炉 の 炉 内 温 度 を 850℃ 以 上、炉内でのガスの滞留時間を 2 秒以上確 保できるものとします。

ま た 、 ご み の 投 入 時 に 炉 内 温 度 を 降 下 さ せ る こ と が な い よ う 、 ご み ピ ッ ト に お い て ク レ ー ン 操 作 に よ り ご み の 攪 拌 を 行 い 、 で き る 限 り 均 質 な 状 態 と す る と と も に 、 連 続 的・安定的に焼却炉にごみを供給します。

排 ガ ス 中 の 大 気 汚 染 物 質 の 処 理 に つ い て は 、 集 じ ん 器 ( バ グ フ ィ ル タ ) 等 の 排 ガ ス 処 理 装 置 を 取 り 付 け る こ と と し て お り ま す 。 こ れ に よ り 、 排 出 ガ ス 濃 度 に 関 し 、 国 の 法 令 等 に よ る 基 準 と 同 等 以 上 の 厳 し い 自 主規制値を遵守してまいります。

(17)

と言われていますが、新規ゴミを投入した 時など、一時的に炉内温度は低下します。

こうした温度変化は、炉内の汚染物質の発 生を変化させます。そうした変化に対応で きるように有害物質の処理能力にはゆとり を持たせる必要があると考えます。

プラント設計にそうした課題がどのよう に組み込まれているか市民がわかるように 書き込むことを求めます。

再度言う、23 区一部事業組合の模範と なる焼却場を見習え、クリーンセンターで 武蔵工大青山教授が述べたように“ふじみ”

の様な敷地に施設を作るのは上に伸びるか 地下に沈むかどちらかとなる。森の中でも 市街地でも環境保全は同じと言いながら半 地下にしないのはどう言う訳だ。用途別も 特認を設け3米も高くなるのは納得出来な い。

工 場 棟 の 高 さ に つ い て は 、 日 照 や 景 観 の ほ か 、 水 循 環 ( 地 下 水 の 流 れ ) も 配 慮 す べ き重要な条件であると考えております。

建 設 地 に お け る 地 質 の 調 査 結 果 に よ れ ば、地表面から地下 8m~9m 付近に、建設 地 周 辺 の 主 要 な 帯 水 層 で あ る 武 蔵 野 礫 層 の 地 下 水 位 が 確 認 さ れ て お り ま す 。 地 下 水 へ の 影 響 を 最 小 限 に 抑 え る た め 、 施 設 の 地 下 室部分は、地盤面から 7mまでにとどめてお ります。

青山教授が述べたように炉の立上げ立降 しの際、猛烈なダイオキシンが発生し、数 日間は煙突から排出する。浄化装置は機能 しない。分析は 2週間かかる。データは高 い数値は切り捨てられる。議員立法のダイ オキシン対策法はこの様なときどう対処す るのか。バグフィルターはどの部屋で処理 されるのか。ダイオキシンは何で処理され るのか。灰はどの様に搬出されるのか説明 が無い。

焼却炉の立ち上げ時においては、十分炉 内温度が高くなってからごみを投入するこ とにより、未燃有機物によるダイオキシン 類の合成を防ぎます。また立ち下げ時にお いては、炉内のごみが完全に焼却されてか ら 停 止 作 業 を 開 始 す る こ と と し て お り ま す。これによりダイオキシン類の合成を防 ぎます。

ダイオキシン類については、炉内での合 成 を 防 ぐ た め 、 炉 内 温 度 を 850℃ 以 上 と し、ガスの滞留時間を 2 秒以上保ちます。

また、排ガス冷却時の再合成を防ぐため、

減温塔で 200℃以下に急速冷却します。さ

らに活性炭を吹き込み、集じん器(バグフ ィルタ)で吸着・除去します。これらの排 ガス処理は、施設内の厳重に管理された排 ガス処理設備室で行います。

焼却灰のうち主灰(ボトムアッシュ)に つ い て は 、 飛 散 防 止 の た め 灰 を 湿 ら せ た 後、磁選機で鉄分を資源化するため回収し ます。その後、灰ピットに一旦投下し、写 真に示す天蓋装置付の 10tダンプトラック に積み替えて、エコセメント化施設へ搬出 します。

(18)

都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

10tダンプトラック

焼 却 灰 の う ち 飛 灰 ( フ ラ イ ア ッ シ ュ ) に つ い て は 、 集 じ ん 器 ( バ グ フ ィ ル タ ) 等 で 排 ガ ス か ら 吸 着 ・ 除 去 し た 後 、 飛 灰 貯 留 槽 に一旦貯留し、写真に示す密閉構造の 10t タ ン ク ロ ー リ ー 車 に 積 み 替 え て 、 エ コ セ メ ント化施設へ搬出します。

10tタンクローリー車 1-3.運転計画に関する意見

ゴミ運搬車の台数は、発生・集中交通量 で表すべきだと考えます。

ご み 処 理 施 設 へ の 搬 入 車 両 の 運 行 台 数 は ご み 処 理 能 力 を 基 に 算 出 さ れ る こ と か ら 、 搬 入 方 向 の 台 数 ( 片 道 台 数 ) で 示 し て お り ます。

本 事 業 に お い て は 、 施 設 へ ご み を 搬 入 す る 入 車 ル ー ト と 、 ご み 収 集 に 向 か う 出 車 ル ー ト が 必 ず し も 一 致 し て お ら ず 、 方 向 、 曜 日 に よ っ て 、 異 な っ て お り ま す 。 評 価 書 案 資料編 6~12 ページには、各曜日ごとに、

沿 道 大 気 質 、 道 路 交 通 騒 音 ・ 振 動 の 各 予 測 断 面 に お け る 通 過 車 両 台 数 を 示 し て お り ま す。

施設の稼動の時間を考えてほしい。

特に昼間は各家庭の窓があいていること が多い。せめて健康被害を少なくするため に、稼動は夜間のみにして欲しい。

現 在 、 ご み の 焼 却 施 設 で は 、 焼 却 炉 の 立 ち 上 げ ・ 立 ち 下 げ 時 の ダ イ オ キ シ ン 類 の 発 生を防ぐ観点から、24 時間連続運転するこ とが推奨されております。

全 国 的 に み て も 、 本 施 設 と 同 規 模 の 施 設 は 、 す べ て 24 時 間 連 続 運 転 と な っ て い ま す。

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説明会での評価の結論は、大気汚染・悪 臭共、規制基準値を下回るとなっておりま す が 、「 安 全 施 設 と 言 っ て も 焼 却 炉 の 事 故・公害問題が起きている」との事例(注) もあり、不安な思いが募ります。

(注)1.ダイオキシン:二枚橋焼却場跡で基

準を超す土壌 2000m3撤去

2.茨城の焼却場周辺で血液から高濃度 ダイオキシン

3.平塚のごみ焼却場の停止 4.杉並病の発生 etc.

本 施 設 に つ い て は 、 廃 棄 物 の 焼 却 炉 と し て は 実 績 が あ り 、 ま た 、 運 転 に お い て 信 頼 性の高いストーカ炉を採用しております。

施 設 の 運 転 に 際 し て は 、 排 ガ ス 濃 度 の 自 動 計 測 ( 連 続 測 定 ) を 行 い 、 自 主 規 制 値 を 越 え る こ と が な い よ う に 監 視 し 、 万 が 一 、 異 常 が 見 つ か っ た 場 合 に は 、 速 や か に 施 設 を 停 止 す る 計 画 で す 。 運 転 の 再 開 は 、 安 全 を確認してからとなります。

ま た 、 施 設 内 の 設 備 に 故 障 や 重 大 な 事 故 が 発 生 し た 場 合 に は 、 非 常 時 対 応 マ ニ ュ ア ル 、 事 故 対 応 マ ニ ュ ア ル に 基 づ い て 、 周 辺 環 境 へ の 影 響 を 最 小 限 に 抑 え る こ と と し 、 必要に応じて施設を安全に停止させます。

1-4.事業計画の策定に至った経緯に関する意見 住 宅 地 に 建 設 さ れ る こ と が 理 解 で き な い。

一 般 廃 棄 物 の 自 区 内 処 理 の 原 則 の 観 点 か ら 、 三 鷹 市 ・ 調 布 市 の い ず れ か に ご み 処 理 施 設 を 整 備 せ ざ る を え ま せ ん 。 両 市 と も 、 土 地 の 高 度 利 用 が 進 ん で お り 、 市 内 の い た る と こ ろ に 住 宅 が 存 在 し て い る 状 況 で す 。 ご み 処 理 施 設 が 住 宅 地 に 近 接 す る の は 避 け られません。

建設地の選定に当たっては、平成 17 年 4 月、「新ごみ処理施設整備基本計画の策定に 係 る 中 間 報 告 書 」 を 作 成 し 、 市 民 意 見 の 聴 取に努め、平成 17 年 8 月、「新ごみ処理施 設 整 備 基 本 計 画 の 策 定 に 係 る 建 設 候 補 地 選 定 報 告 書 」 を 公 表 し ま し た 。 建 設 候 補 地 は 、 両 市 全 域 を 対 象 に 「 実 現 の 可 能 な 検 討 対 象 地 の 抽 出 項 目 」 に 基 づ き 、 検 討 対 象 地 を 6 地区抽出し、建設候補地を絞り込むた め の 相 対 比 較 項 目 」 に よ っ て 比 較 評 価 を 行 い 、 ふ じ み 衛 生 組 合 用 地 及 び そ の 周 辺 用 地 が最適と判断したものです。

2.その他の意見

2-1.供用時の対応に関する意見

周辺住民、マスコミが、施設が確実に住 民の要望に応える配慮をしていることを、

定期的な見学会、説明会などを実施して、

安心できる施設かどうかを示して欲しい。

施 設 稼 働 に 際 し て は 、 施 設 敷 地 際 等 に 公 害 監 視 盤 を 常 設 し 情 報 提 供 し ま す 。 ま た 、 施 設 見 学 会 を 定 期 的 に 行 い 、 本 組 合 ホ ー ム ペ ー ジ 等 で 施 設 で の ご み 処 理 状 況 に つ い て の 情 報 を 発 信 し 、 定 期 的 な 報 告 会 な ど も 必 要に応じて継続することといたします。

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都民からの主な意見の概要 事業者の見解の概要

公害監視盤の設置イメージ

2-2.図書(専門用語の説明)に関する意見 アセス図書は、誰が読んでも解かるとい う配慮が必要だと思います。私は、一部組 合に図書に記載されている単語について質 問をしました。一つは、数値にノルマル記 号(N)を付けた意味を教えて欲しい。二 つ目は「O2 の 12%換算値」とはどのよう な意味なのか教えて欲しい。一部組合は、

ノルマル記号は「一番安定した状態を想定 したことを示している。O2 の 12%換算値 は 政 府 の 基 準 に 準 じ た か ら 」 と 答 え ま し た。「ノルマル記号は一番安定した状態を 示 す 。」 と 図 書 の 本 文 中 に 注 書 き す る と か、政府の決めた何々の基準と書き込むな ど、誰でもわかるアセス図書にすることを 求めます。

気 体 は 、 温 度 と 圧 力 に よ っ て 大 き く 体 積 が 変 わ り ま す 。 す な わ ち 、 同 質 量 の 物 質 で あ っ て も 温 度 に よ っ て 体 積 が 変 わ る と 濃 度 が 変 わ る た め 、 一 律 に 比 較 で き な く な り ま す。0℃、1 気圧の標準状態でのガス濃度で 記 載 す る の が 一 般 的 で あ る こ と か ら 、 評 価 書案では N を付して標準状態(ノルマル)

であることを示しています。

また、O2の 12%換算値としたのは、上記 と 同 様 に 、 酸 素 分 圧 が 変 わ る ( = 燃 焼 過 程 で の 空 気 の 吹 込 み 量 が 変 わ る ) と 濃 度 が 変 わ る た め 、 一 律 に 比 較 で き な く な る こ と か ら 、 大 気 汚 染 防 止 法 に 基 づ き 、 廃 棄 物 処 理 施 設 に お い て 基 準 と な る 酸 素 分 圧 で あ る 12%に換算した数値を示したものです。

評 価 書 で は 、 ノ ル マ ル 記 号 (N) や 「O2

の 12%換算値」等の専門用語に対しては、

語 句 説 明 を 追 記 し 、 誰 で も わ か る 環 境 影 響 評価書となるよう努めてまいります。

是非、住民の要望の実現に向けた取組み を、早急に決定して下さることを懇願しま す。

施設の稼働について、住民の要望意見に 充分配慮して取組みをして欲しい。

施 設 の 稼 働 に 先 立 ち 、 建 設 地 周 辺 の 地 元 住 民 と 施 設 の 工 事 ・ 運 営 に 関 す る 協 定 を 締 結 す る た め 、 地 元 協 議 会 を 設 置 し 、 公 害 防 止 に 関 す る こ と ( 公 害 防 止 基 準 、 定 期 観 測 条 件 等 ) 、 交 通 安 全 に 関 す る こ と ( 収 集 運 搬 車 の 通 行 ル ー ト 、 制 限 速 度 等 ) 、 情 報公開に関すること 、施設の運転管理にお い て 異 常 を 認 め た と き の 措 置 に 関 す る こ と 、その他、必要な項目について協定を締 結します。

施 設 稼 働 に 際 し て は 、 施 設 敷 地 際 等 に 公 害 監 視 盤 を 常 設 し 情 報 提 供 し ま す 。 ま た 、 施 設 見 学 会 を 定 期 的 に 行 い 、 本 組 合 ホ ー ム ペ ー ジ 等 で 施 設 で の ご み 処 理 状 況 に つ い て の 情 報 を 発 信 し 、 定 期 的 な 報 告 会 な ど も 必 要に応じて継続することといたします。

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