月号
2007年
8
●医師コラム ●検査科の紹介 ●新しい建物が完成。再出発し
ました。 ●地域の先生方のご紹介 ●栄養科のヘルシーレシピ
●看護部からのお知らせ
●高額療養費の支給方法が一部変更になります!
●病院からのお願い ●お見舞いメールが送れます。
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『ピロリ菌について』
−特にその発癌およびNSAID潰瘍について−
ピロリ菌が胃・十二指腸潰瘍の原因菌であることは周知 の事実となっておりますが、他にピロリ菌が関与すると思わ れる疾患には胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープ、胃癌、 特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、虚血性心疾 患、慢性蕁麻疹、片頭痛、ギランバレー症候群等があげら れます。 日本ヘリコバクター学会が2003年に作製した H.pylori感染の診断と治療のガイドラインによると、 H.pylori除菌の適応疾患として胃・十二指腸潰瘍と胃 MALTリンパ腫をA(除菌治療が勧められる疾患)、早期胃 癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)後の胃と萎縮性 胃炎と胃過形成性ポリープをB(除菌治療が望ましい疾患) と評価しています。 胃・十二指腸潰瘍以外はすべて保険適応外ですが、現状 では保険適応外でも除菌されてるケースが多く、第13回日 本ヘリコバクター学会(2007年6月)では専門医の7割が保 険適応外のH.pylori除菌を実施していると報告されてます。 除菌により胃MALTリンパ腫は約50−90%に内視鏡的 所見の改善や病理組織学的所見の改善が得られ、胃過形 成性ポリープは約70%が消失、特発性血小板減少性紫斑 病では50%以上で血小板の増加が期待できます。 (1)発癌について ピロリ菌(特にCagA陽性ピロリ菌)の持続感染による萎 縮性胃炎は胃癌発生の高危険群であります。上村氏はピロ リ菌感染者と非感染者を10年余調査したところ、感染者 は2.9%に胃癌が発生したのに対して非感染者には1例も 胃癌が発生しなかったと報告しております。また消化性潰 瘍の患者さんに除菌を行い、5年後の発癌率を検討したと ころ、除菌成功群は失敗群の約1/3の発癌率であったとの 報告もあります。 よって幼少期より感染していない人はまず発癌しないが、 幼少期より持続感染している人でも除菌により発癌率をか なり抑えることが期待でき、より若い段階で治療をするとさ らに効果的であると言えます。 萎縮性胃炎だけでなく、雛壁肥大型胃炎や鳥肌胃炎もピ ロリ菌の関与が考えられ、胃癌のリスクグループとして注意 が必要です。 最近、逆流性食道炎に対してPPI(プロトンポンプ阻害薬) が長期投与できるようになり、PPIを服用する患者さんが増 えてきています。PPIは胃粘膜の萎縮を進行させるので、ピロ リ菌陽性の患者さんに対してはさらに萎縮が進行する恐れ があり、除菌が勧められます。 (2)NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)潰瘍の治療および 予防について 高齢化に伴いNSAID(低用量アスピリンを含む)を服用 する人が増えています。 リウマチ財団(1991年)の調査によると、三ヶ月以上 NSAIDを服用している慢性関節リウマチ患者の15.5% に胃潰瘍、1.9%に十二 指腸潰瘍がみられ(がん 検診では胃潰瘍の割合 が1∼2%)、NSAIDが高 頻度に特に胃潰瘍を起こ すことがわかります。また、上部消化管出血のリスクは低用 量アスピリン服用で5.5倍、アスピリン以外のNSAIDで6. 1倍高められ、低用量アスピリンであっても他のNSAIDと 同等のリスクがあります。海外のデータではアスピリン服用 者の2∼4%に消化管出血、7∼10%に潰瘍、60%にび らんがみられております。 胃潰瘍の診療ガイドラインによると、NSAID潰瘍の治療 はNSAIDを中止し、PPIもしくはプロスタグランジン製剤(P G)もしくはH2受容体拮抗薬(H2RA)のいずれかを内服 することが勧められております。NSAIDを中止できない場合 はH2RAでは効果が乏しく、PPI,PGが勧められております。 再発予防にもH2RAは効果が乏しく、PPI,PGが勧めら れておりますが、PGは下痢、腹痛等の副作用が多く、長期 間服用することを考えるとPPIが使いやすいと考えます。 NSAID潰瘍の高危険群である高齢者(65歳以上)、潰瘍 あるいは合併症の既往のあるもの、抗凝固・抗血小板薬の 併用のある患者さんには是非ともPPIの服用を考慮すべき であると考えます。 PPIはNSAID潰瘍の再発予防に対し保険適応はありま せんが、逆流性食道炎もみられれば保険適応ですので投 薬できます。ラベプラゾール10mgが使いやすいでしょう。 NSAID潰瘍を予防する為に、PPI内服に加え除菌をする べきかの問題があります。除菌はPPI内服に較べると有効 性は低く、NSAIDをすでに長期にわたり投与されている患 者さんに限っては有効ではないとのデータがあります。しか しNSAIDをこれから開始する予定である患者さんや低用 量アスピリンを服用している患者さんについては、除菌の有 効性が高いとのデータがあり、勧められます。 胃への負担が少ない選択的COX̶2阻害薬は、従来の NSAIDに較べて潰瘍の発生頻度は低く、予防の選択肢と して有用です。しかしNSAIDは長期に服用すると脳梗塞、 心筋梗塞等の心血管系の副作用のリスクが増える可能性 が指摘されており、特に選択的COX̶2阻害薬で多いとの 報告もあります。NSAIDは心血管系の副作用のリスクだけ でなく、腎機能も悪化させるので長期使用には注意が必要 です。 以上より、逆流性食道炎やNSAID服用者で、PPIを長期 に服用する必要がある患者さんには、ピロリ菌が陽性であ れば除菌をお勧めします。 発癌予防目的での除菌はまだ時期早々ではありますが、 年齢に対し胃粘膜の萎縮がかなり進んでいたり、雛壁肥大 型胃炎や鳥肌胃炎を伴うもの、胃癌の家系があるものに対 しては、なるべく早く対応することが望ましいと考えます。 副院長 松浦直孝臨床検査技師とは
臨床検査技師になるためには高等学校を卒業後、大学や 専門学校で臨床検査技師の養成課程を修め、国家試験に 合格し、免許の交付を受けます。臨床検査とは
人体から排泄される尿、便など、人体を流れている血液、髄 液、また、人体を作っている細胞、臓器などの検体検査や臓 器の状態を物理的に捉える生理検査があります。 臨床検査は病気の診断、治療、早期発見や予防になくては ならない手段です。輸血検査
安全な輸血が行われるようABO血液型の検査、Rho(D) 抗原の検査、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試 験を行っています。検体検査
1. 一般検査(尿・便) 1) 尿検査 尿試験紙でタンパク、糖などの検査ができます。また、顕微鏡 検査で膀胱炎などの感染症の診断、時には悪性腫瘍の情報 も得られます。 2) 便検査 (1) 便潜血反応 便の中に血液が混ざっている かどうかを調べる検査です。 消化管内の出血の有無を調べることができます。 (2) 寄生虫検査 回虫、鞭虫、条虫及びこれらの虫卵を調べます。 2. 血液一般検査 血液は酸素や栄養素を各組織や細胞に運ぶとともに、二酸 化炭素や老廃物を運び出す働きをしています。 1) 赤血球数検査 赤血球が減ると運ばれる酸素の量が足りなくなり、貧血が起 こります。増えすぎると、血液が濃くなって流れにくくなり、血 管がつまりやすくなります。 2) ヘモグロビン(血色素)値の検査 ヘモグロビンは赤血球の主成分で酸素や二酸化炭素を運 びます。 3) 白血球数検査 体内に細菌や異物が侵入して炎症を起こすと、白血球数が 増加します。 4) 血小板数検査 血管が損傷されて出血した場合、血小板は止血するのに重 要な役割をします。減少したり、機能が低下すると、血が止ま らなくなり、時には命の危険さえともないます。 3. 生化学検査 生化学検査は血液や尿の中に含まれている多くの化学物質 を測定するもので、それによって身体の健康状態、とくに内臓 関係のほとんどをチェックできます。 1) 肝機能検査 AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALP、ビリルビン、 LDH、アルブミン・グロブリン比(A/G比)、CHE検査など があります。 2) 腎機能検査 尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre) 3) 糖代謝検査 血糖、グリコヘモグロビン(HbA1c) 4) 脂質検査 総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロー ル、中性脂肪 血液や尿をはじめ、体液には多種多様の物質が存在し、 それら物質は関連し合いそれぞれの役割を果たしているた め、1つの検査項目の値のみで評価できることは極めて少な く、関連する項目の検査値を互いに比較して評価する必要が あります。生理検査
1. 心電図、負荷心電図、ホルター心電図 心臓の働きに伴って生じる電気的活動を体表面から記録す るものです。 2. 聴力検査 耳の聞こえ具合を調べる検査です。 3. 呼吸機能検査 肺活量や最大換気量などを 記録して肺の機能評価を行 う検査です。 4. 超音波検査 ヒトの耳には聞こえない高い 周波数の音を利用して、肝臓 や腎臓・心臓・その他の「身 体の中の臓器」を視覚的に 観察する検査です。 5. 終夜睡眠ポリグラフィー 眠っているときの呼吸状態や 脳波を調べる検査です。検査科の紹介
当院の検査科は、臨床検査技師17名(内採血室非常勤2名)が
勤務しており、日当直による24時間体制をとっております。
当院は,昭和42年11月開設以来『愛し愛される病院』をモットーとして、着実な歩みを続けて まいりまして、今年40周年を迎えます、これも皆様の御支援の賜と深く感謝しております。 さて、昨今の医療情勢は大変に厳しいものが有りますが、当院では医療設備の高度化、職 員の知識,技術,人間性の向上、思いやりのある質の良い安全な医療、地域医療機関との密 接な連携、行き届いた管理体制による効率的医療等を規範として、皆様に信頼される病院を 目指して、24時間救急体制で全力を尽くしております。 開設以来のC棟の立て替えも完成し、5月1日より1階は整形外科、皮膚科、泌尿器科、婦人 科、小児科の外来。2階は脳神経外科、泌尿器科、皮膚科の病棟、3、4階は整形外科病棟と して、327床の病院として再出発いたしました。『人間愛の精神に基づき思いやりのある質の 高い医療を実践します』の理念のもと職員一同地域の皆様のご期待に答えられるよう、さらな る研鑽をつみたいと思っています。今後とも御指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。 最後に成りましたが,皆様の御健勝をお祈りいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。 8月に入り、連日記録的な猛暑が続いております。私がこの新座志木中央総合病院へ異動 して参りましてから、この8月で早いもので1年経ちました。院長を始め、職員の方々や地域住 民の方々、及び行政の方々から沢山のお力添えを賜りました事に感謝申し上げます。 今年5月には新棟も無事完成し、許可病床数327床を全稼動する事が出来ました。これに より、当院の理念である「人間愛の精神に基づき、思いやりのある質の高い医療の実践」を再 認識し、職員一丸となって地域の急性期医療に全力を尽くす所存です。 7月には恒例の新座阿波踊り大会にも参加させて頂き、新座市産業観光協会長賞を頂き ました。今後も地域行事への参加もさる事ながら、様々な場面で地域に密着した活動を行い、 住民の様々なニーズを肌で感じながら、信用される病院を目指して努力致しますので、今後と も宜しくお願い申し上げます。
新しい建物が完成。再出発いたしました。
平成19年薫風挨拶
平成19年薫風挨拶
院 長 事務長 吉 田 紘 一 小 島 重 信 平成18年5月第1期工事完成 平成19年5月完成 昭和56年5月完成 平成14年10月完成 平成9年1月完成 1階外来 泌尿器科 授乳室1 授乳室2 シャワー室 ランドリー室 談話室 個室1 個室2 個室・ユニットバス 1階外来 婦人科 1階外来 小児科当クリニックは、平成18年5月、新座市東に開業致しました。 近隣の皆様の「かかりつけ医」として、年齢・性別を問わず、身体の不調を何でも相談できるクリニックを目指しています。 また、待ち時間の短縮とインフォームドコンセントの充実のため、電子カルテ、レントゲンなどの画像ファイリングシステムを導 入し、患者さんにとってわかりやすい説明を心掛けています。そのほか、最新の内視鏡システム、超音波診断装置を導入し、より 精度の高い診断が可能です。 内視鏡検査では、胃・大腸の検査を、超音波検査では、腹部超音波検査は もとより、甲状腺や乳腺といった体表臓器の検査も行っています。 「患者さん本位の親身な医療」を理念とし、近隣の皆様の健康維持に役立 ちたいと思っています。
せおクリニック
院 長:瀬尾 圭亮 診療科目:胃腸科・内科・外科 診療時間: 受付時間:午前09:00∼12:30 :午後14:00∼18:00 休 診 日:日曜日・祝日・木曜日/土曜日午後 せおクリニック 〒352−0002 新座市東2−4−31 TEL:048−486−3905 FAX:048−486−3906 URL:http://www.seo-cl.com月
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午後
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木 金
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【栄養科のヘルシーレシピ】
作り方 ①炊きたてのごはんにすし酢を混ぜ合わせ、白ごま を半量加え、人肌程度に冷ます。 ②梅干しは種を取り、叩いて包丁でペースト状にし て他の調味料と混ぜ合わせて[つけだれ]を作る。 ③まぐろのブロックは薄切りにし、②の[つけだれ] の中に漬け込む。 ④器に①のすし飯を盛り、焼のりと刻みねぎを散ら し、③のまぐろを並べる。 [つけだれ]を上からかけ、残りの白ごまをふる。 ⑥④のさばに熱い⑤のあんをかける。 梅雨の時期がやってきて、ジメジメとしたお天気が続くと、 心配になってくるのが食中毒。夏場は食中毒の発生が多い 季節です。食中毒の原因となる菌には、病原性大腸菌、サル モネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどがあり、これ らは暑い季節にいちばん増えやすいのです。これからの季節 は特に食品の取り扱いや調理方法を工夫して、食中毒を予 防しましょう。食中毒予防の三原則
☆しょうゆの殺菌パワー☆
◆まぐろのづけ丼 梅風味◆
材料《4人分》 ☆ ごはん 3合分 ☆ すし酢 大さじ3 ☆ 白ごま 大さじ2 ☆ まぐろ 1ブロック [つけだれ] ☆ 梅干し 3個 ☆ 酒 大さじ1 ☆ みりん 大さじ2.5 ☆ しょうゆ 大さじ3 ☆ 海苔 1枚 ☆ 刻みねぎ 大さじ4看護部からのお知らせ
①菌をつけない
②菌を増やさない
③菌をやっつける
食品に菌をつけないように、手や調理器具はしっかりと洗い、食品は包んで保存しましょう。 買ってきた食品が冷蔵や冷凍の必要なものなら、すぐに冷蔵庫に入れましょう。調理した食 品はすぐに食べ、作りおきはやめましょう。 ほとんどの菌やウイルスは熱に弱いので、食品内部までしっかり加熱して菌を殺しましょう。 また、食器や調理器具も定期的に熱湯や漂白剤等で消毒しましょう。 しょうゆの原料は大豆・小麦・塩です。塩が入っていることによって、しょうゆの醸造に関係のない雑菌が死滅し、そ の中で増殖できる乳酸菌や酵母だけが発酵して、しょうゆはできあがります。食中毒予防の知恵のひとつとして、塩 ・乳酸菌・酵母の殺菌力を持ち合わせているしょうゆを上手に利用しましょう。 * 「づけ」はしょうゆに漬けることによって、生臭みを除くと 同 時に味付けと殺菌をしてくれます。また、酢や梅干の 酸にも強い 殺菌効果があります。 当院看護部では、看護師募集のために、絵本付きパンフレット「サクラが咲いた日。」をつくりました。 詳しくは、当院看護部までお問合せください。病気や怪我により1ヶ月に支払った 医療費が高額になったとき、定めら れた限度額を超えた分は高額療養 費として支給されますが、今年の4月 1日から、70歳未満の方が入院した ときの医療機関での窓口での支払 いは、事前の申請により表に記載さ れた自己負担限度額となります。 ☆同一世帯で同一月に2人以上の人 の自己負担分が、それぞれ21,000円 を超えた場合は合算し、自己負担限度 額を超えた額が支給されます。 ☆同一月に2ヶ所以上の病院に掛か った場合は、それぞれに自己負担限度 額まで支払い、それを超えた額が支給 されます。 日曜、休日・年末年始(12/30 PM∼1/3)、診療科により土曜日 ■外来休診日 午前 8:30∼12:00 / 12:30 午後14:00∼17:00 / 18:00 受付時間は、曜日・診療科・初診・再診により異なります。 ■外来受付時間 ■標榜診療科目(16科) 内科、神経内科、消化器科、循環器科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、 呼吸器外科、皮膚科、泌尿器科、肛門科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科 〒352-0001 埼玉県新座市東北1-7-2 TEL.048-474-7211(代) FAX.048-472-7581