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執行会議 会議要旨

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Academic year: 2021

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平成27年度第2回大阪広域水道企業団経営・事業等評価委員会(概要)

開催日時:平成27年11月6日(金)10:00~11:00

場 所:プリムローズ大阪 羽衣の間

出席委員:宮本委員長、伊藤委員、鍬田委員、槇村委員、向山委員

(欠席:上野委員、小牧委員)

1.議事 (1) 工業用水道の料金改定案について 2.議事概要 (1) 工業用水道の料金改定案について 【委員】 受水事業所の負担軽減はかねてからの課題であったため、料金改定案自体は結構だと思う。 これを実行していく上で、既に報告をいただいている項目もあるが、今一度確認したい。 工業用水道事業を担う事業体で大きな問題となっているのが、配水管を中心とする老朽化 施設の更新需要の増大である。また、工業用水道の配水管は、上水道と比較するとはるかに 汚れやすい。場合によっては管内が閉塞するほど汚れている。今後水需要がさらに減ってい くと、管内に水の滞留が起きやすくなる。 料金改定に伴う減収により、配水管の更新や維持管理について将来的に支障がないかどう か確認したい。 【委員長】 委員から配水管の更新、維持管理についてはどのように考えているかと質問があったが、 事務局はいかがか。 【事務局】 今回の料金改定案の元になっている工業用水道事業将来収支見込みについては、本年3月 に改訂した『施設整備マスタープラン』に基づいている。 本マスタープランでは、まず、将来の水需要動向にも対応した適正な施設規模とするため、 施設のダウンサイジングを実施することとしている。また、稼働率の低い三島浄水場につい ては、その機能を大庭浄水場に一元化することで事業の効率化を図ることとしている。 さらに、アセットマネジメントの実践によって既存施設の有効活用を図ることを基本とし ており、委員から質問をいただいた管路の更新については、『施設整備マスタープラン』に、 災害に対する安全性の強化ということで、バイパス配水管の整備や既設管の更新を行うと記 載している。主要幹線については、地震や事故時の対応能力の強化や管路更新時の代替機能、 バックアップ機能を確保するために、総延長約20㎞に及ぶバイパス配水管の整備に着手する 計画である。主要幹線以外の管路についても老朽化が著しい既設管を耐震管に更新し、漏水 事務局から、工業用水道の料金改定案について説明があり、それに対し次のような意見、 質疑応答があった。

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事故を未然に防止するということで、近年増加傾向にある漏水等について整備を進めて行く という考えである。特に、漏水事故が多発している臨海地域については、新たな課題への取 組みとして、既設管路の更新を優先的に推進していくこととしており、これら平成41年度ま での整備事業を今回の将来収支シミュレーションに見込んでいる。 維持管理については、確かに工業用水の方が上水に比べて濁度が高いので、夾雑物が管内 に残る傾向にあるが、当企業団では配水濁度を1度未満としているので、現状では流水を阻 害するほど管が狭くなっているということはない。 【委員長】 水需要に応じてダウンサイジングしていくと同時に、更新等を図っていくということだが、 いかがか。 【委員】 そういった更新、維持管理の見通しを踏まえての負担軽減という事であれば結構だと思う。 【委員】 受水事業所から要望があったということで、料金を下げるということだが、4ページの将 来収支見込みにあるように、平成41年度になると供給単価よりも給水原価が上回り、水を作 るより売る方が安いという状態になる。これは平成41年度までの表だが、この差は今後開い ていくように思われる。 現在の見込みだと、ある程度の受水事業所数を見込んだ収益だと思うが、今後は、受水事 業所は減る方向になるのではないか。さらに、今回は使用料金単価を値上げしているが、今 後、電気料金などの動力費は変動幅が大きく、厳しい状況になると思う。供給単価と給水原 価のバランスはこれぐらいでいいのか。 【委員長】 平成37年度ごろになると、給水原価が供給単価を上回る状況になる。また、将来的に見て 電力料金等の変動があるのではないか、この点も考慮されているのかということだが、事務 局はいかがか。 【事務局】 平成41年度の供給単価は39円であるのに対し、給水原価は44円である。この差により単 年度損益が4億7800万円の赤字となる。 本料金改定案の策定に当たっては、経済産業省の定める工業用水道料金算定要領に基づく、 総括原価方式で料金を算定しており、平成28年度から14年間で収支を均衡するように料金 単価を定めたものである。 水量が減っていく先々では赤字となるが、平成42年度以降になると現段階では先が見通せ ない。本改定案では『施設整備マスタープラン』の事業期間の中で見込みを立てており、平 成41年度までは前半の黒字で後半の赤字を賄えるものだと考えている。平成42年以降につ いては、新たな整備計画を策定した際に、その時々の経済状況を考慮した上で、改めてコス ト計算するが、本改定案の算定期間中であっても、3ページの試算条件と現状が大きく乖離 するようなことがあれば、改めて試算することも考えている。

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【委員長】 平成37年度以降に給水原価が供給原価を上回るという逆転現象が起こるのは、総括原価方 式によって、長期にわたってトータルで収支バランスを取るという形で発生しているという ことと、収支見込みが大幅に変わった場合は、適切に対応するという説明だったが、よろし いか。 【委員】 了承した。 もう一点伺いたい。大阪府域の工業用水道は地下水の汲み上げによる地盤沈下を防ぐため のものでもあるが、現状で受水事業所が地下水をどの程度取水しているかという情報は持っ ているか。地下水を汲み上げる時に口径のサイズなどが決まっているケースもあるが、どの ような状況なのか。 【委員長】 地下水の利用について、どの程度企業団で把握しているかということだが、事務局はいか かが。 【事務局】 地下水の汲み上げについては、大阪府や市町村の条例で規制がある。具体的な数値は大阪 府で把握しており、詳細な資料を持ち合わせていないが、特別に増加しているという傾向は ないと記憶している。 ただし、全体の水量としては大きくないが、大規模なショッピングセンター等は上水の使 用量を減らすのが狙いで、比較的小規模な井戸を掘って水道に使うという動きがある。神戸 市などでは、そのようなことをできるだけ規制するような料金体系や対策がとられている。 【事務局】 当企業団の工業用水道事業については、二つの目的がある。一つ目は地盤沈下対策のため の工業用水の供給、二つ目は産業基盤整備として工業団地等に工場を誘致するための政策で ある。地盤沈下対策で受水されている事業所数は、平成26年度末で全受水事業所431社の 半分くらいで、残りが産業基盤整備という割合である。 【委員】 受水事業所が地下水を汲み上げるということは、災害時に工業用水が供給停止したとして も、自分たちで水を確保するためのものでもある。長期的に見て、このような取組みが今現 在あるのかどうかを踏まえて質問させていただいた。 地下水を汲み上げて使用すると工業用水を受水する必要がなくなってくる。そういう受水 事業所の動きがあるのか。 【事務局】 受水事業所の動きとして、地下水の汲み上げ、あるいは専用水道の設置などの情報は得て いないが、地盤沈下対策で工業用水に切り替えたところについては、地下水の規制がかかっ ている地域だと考える。また、産業基盤整備で開発したところについては、主に臨海地区、

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埋立地ということになるので、地下水の取得が難しい地域である。しかも、工業用水につい ては料金が一律になっており、上水であれば逓増制を取っているので大規模なところについ ては料金が高くなるが、工業用水については量に関わらず一律の料金なので、地下水を汲み 上げて使用するよりも、工業用水を使用する方がコストの面で競争力があると考えている。 【委員】 将来収支見込みの試算における一番の不確定要因は、電力料金の変動だと思っている。基 本的な考え方として、健全経営の維持と利用者の便益とのバランスがあって、膨大な量のシ ミュレーションをされて、将来を予測されたと思う。総括原価方式で算定し経営判断された とのことだが、この料金改定案に落ち着いたプロセス、根拠のようなもの、いくつかの案の 中からこの案に落ち着いたというところを教えていただきたい。 【事務局】 当企業団は二部料金制を導入しているので、総括原価方式による料金算定に当たっては、 まず、14年間の総費用のうち、修繕費、減価償却費、人件費などのいわゆる固定費の総和を 基本使用水量で割ったものが基本料金単価となる。次に、水を使用することによって直接使 用量が変わる、水を送るための電力費、水を送るために投入する薬品費などいわゆる変動費 を使用水量で割ったものが使用料金単価となる。 基本的には、それぞれの総和をそれぞれの水量で割って算出するが、算定の順序は、まず、 単純に費用の総和を水量で割り、その単価を4ページの将来収支見込みに落とす。それを落 とす段階では、収入には料金以外の収入なども一部あるが、例えば、超過料金については料 金算定の段階では超過料金はカウントしておらず、それは超過料金というのは、実質的には 発生しているものの、これから将来受水事業所が超過をするかどうかというのはわからない ので、料金単価の段階では基本料金、使用料金だけを算出して、具体的なシミュレーション に落とした時に、過去実績をあてて超過料金を見込んだ上で収入としている。 内部留保資金は、施設の更新や企業債を償還する原資として使用されるが、料金を下げた ことによりこの資金が減少し、施設更新などのための資金を企業債に求めることになる。こ の企業債を発行することにより、将来利息が発生するので、その利息の額を基本料金の総和 にプラスしてまた水量で割り戻す、こういった作業を繰り返して、料金改定案の単価を算出 している。 【委員】 3ページの試算条件に記載してある電力料金の変動幅については、平成27年度当初予算の 数値を使用されているということか。 【事務局】 試算条件については、当初予算の数値を使用している。これはご存じのように、平成27年 4月から電気料金が実質11.5%値上げされたので、この率を見込んだうえで平成28年度以降 の動力費を算出している。 【委員】 料金改定案の感想として、4ページと6ページの将来収支見込みを比較して、給水原価は

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思ったよりは上がっていないとの印象を持っている。また、企業債の残高についても、平成 41年度で平成26年度より約54億円減少しているとのことで、思ったより値下げの影響が少 ないとの印象を持っている。 一点聞きたいのは、資料2ページの(参考)受水事業所の負担軽減についてで実給水率が 58.3%の場合は約9.2%の値下げ率となるということだが、全受水事業所431社のうちどれ ぐらいの受水事業所がこの値下げ率の恩恵を受けるのか。 【事務局】 全受水事業所431社における、水量的な平均実給水率が58.3%である。受水事業所の中に は1日の基本使用水量が約30㎥から数万㎥までの企業があり、傾向を見ると、比較的大きな 受水事業所ほど高い実給水率になっている傾向があるので、実給水率が58.3%よりも小さい 受水事業所の数が半分以上となる。受水事業所の数で見ると半数以上で9.2%よりも値下げ 率が大きいということになる。 【委員長】 本日の議題の工業用水道の料金改定案について、各委員からご意見、ご質問をいただいた が、内容を修正するものはなかった。したがって、基本的には、内容について了承するとい うことで、委員の皆様、よろしいか。 (委員一同 了承) 【委員長】 工業用水道の料金改定は、企業団の経営・事業に係る重要案件なので、本日の審議を踏ま え、委員会として意見具申をしたい。文面は、各委員からの意見を踏まえ、後日、私が案を 作成し、委員の皆様にご意見をお聞きし、決定したい。 その内容として、本改定案の策定に当たっては、 ・料金算定期間について、平成41年度までの14年間と設定しており、事業経営の長期安定 性を考慮したものとなっていること。 ・料金について、経済産業省の定める総括原価方式により算定されており、算定期間中の収 支はバランスがとれていること。 ・また、将来収支見込みについて、『施設整備マスタープラン』の事業費を基に、有収水量の 減少傾向や、本年4月からの電気料金値上げの影響も反映した試算となっていること。 ・さらに、工業用水道事業の健全経営を持続しつつ、受水事業所の負担軽減に資するもので あること。 以上の理由により本料金改定案は適切と考えられる。 ただし、留意事項として ・電気料金等の費用の大幅な上昇や、水需要の動向を注視し、経営上大きな支障が生じる場 合には、その時点において適切に対応すること。 ・また、今後開催を予定している料金改定説明会において、その内容を本意見具申の趣旨を 踏まえた上で、十分に説明・周知すること。

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このような内容について、後日、委員の皆様に文案をお送りし、ご意見をお伺いした上で 決定し、企業団に渡したいと思うが、委員の皆様よろしいか。

参照

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