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DSpace at My University: Ⅴ 実践報告・実践紹介・自由論考 実践報告 「学習意欲を高める指導法」鳴門市立鳴門市第一中学校教諭  日下美香

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Academic year: 2021

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(1)Ⅴ 実践報告 ・ 実践紹介 ・ 自由論考 ■実践報告 学習意欲を高める指導法 ~ 「わかる」 「楽しい」 授業を目指して~ 徳島県鳴門市立 鳴門市第一中学校 日下 美香 1. はじめに 学習意欲とは、 学びたいと思う意識のことである。 【図 1】 は、 国立教育政策研究所の学習意欲研究会が平成 12 ~ 13 年度 にかけて行った 「学習意欲に関する調査研究」 の結果をグラフで表したものである。 この結果から、 授業のわかりやすさやおもしろさが、 生徒の学習意欲 生徒一人ひとりが安心できる環境の中で、 生徒の気づきや考え、 個. 91.8  .

(2) #  

(3)  $ . 性を引き出しながら、 生徒が 「よくわかる」 「楽しい」 と感じる授業を展. 90.5  . 開することができれば、 生徒は意欲的に学習に取り組むようになるので はないだろうか。 「わかる」、 「できる」、 「参加する」、 「関わる」、 「表現. 87.1  .     !  80  . を高めるための特に重要な要素であるということが読み取れる。. 94  .

(4)  " . する」、 「理解しあう」、 「成長する」、 そのようなさまざまな楽しさを味わ. 86.8   82  . 84  . 86  . 88  . える授業で生徒のやる気を高めたいと考えた。 そのためにまず、 生徒 90  . 92  . 94  . 96  . 98   100  . 【図1】 中学生が勉強をやる気になるとき ベスト5 ( 単位 : %). のニーズや願いを知り、 それらに応えられるような学習活動を工夫する ことから授業改善を始める本実践に取り組んだ。. 2. 生徒の実態 本年度は 3 年生 2 クラス計 36 名の生徒を担当している。 出席番号を利用して各クラスを 2 つの集団に分け、 少人数授業を実 施している。 2011 年 3 月に実施した 「英語学習に関するアンケート」 から、 本年度担当している生徒の回答を抽出、 集計し、 それをもとに、 担当生徒の実態把握に努めた。 【図2、 3】. 50  . & + . 66  . +( $ 41  . *'!&#%% . &)' . 40  . 50  . 69  .

(5)    . 42   30  . 81  .

(6)    . 22  . #  20  . 

(7)   . 32  . 

(8) "  . 60  . 70  . 80  . 【図2】 「英語学習への意識」 2011 年 3 月実施アンケートより ( 単位 : %). 90  . 100  . 20  . 54   30  . 40  . 50  . 60  . 70  . 80  . 90  . 100  . 【図3】 「英語学習への願望や授業に期待すること」 2011 年 3 月実施アンケートより ( 単位 : %). 以上の結果と 4 月の授業での生徒観察からつかんだ担当生徒の傾向をまとめると、 次のようなことが言える。 ・ 生徒は 「わかりやすい授業」 と 「英語を活用できるようになること」 を求めている。 英語の活用に関しては、 英語の文章を読 んで内容を理解したいという思いが最も強い。 また、 その一方で、 英語で話したり書いたりして自分の考えや気持ちを表現で きるようになりたいという願いも持っている。 ・ 英語の勉強は重要だと考えてはいるが、 実際の学習や授業に対してはやや消極的 である。 こちらから指名すると答えるが、 自分から発言する生徒は限られている。 また、 授業中わからないことがある場合に、 教師や友人に自分から尋ねて解決しよう とする姿はあまり見られない。 そこから先へ進めずじっとしていたり、 机間指導の際に教師から声をかけられるまで待っていた りする生徒が半数以上である。 このような実態をふまえ、 学習意欲を高めるための授業改善を通して次のような生徒を育てることを目標にしようと考えた。. 93.

(9) 【目指す生徒像】. 学習したことを活用し, 自分の考えや気持ちなどを相手に伝えたり相手のことを知ろうとしたりすることができる生徒 3. 学習意欲を高めるための指導法の設定 まず、 担当生徒の学習意欲を喚起 ・ 維持するには、 授業での学習活動の工夫が最も必要だと考えた。 昨年度の授業では英 語を使って表現しあう機会をほとんど与えていなかったという反省に立ち、 授業改善に取り組む上での目標と実際に継続して取り 組む活動を決めた。 わかりやすい文法指導と、 英語を使って自分を表現し、 互いを理解しあう コミュニケーション活動を通して、 「学習したことを活用し、 自分の考えや気 持ち、 事実などを相手に伝えることができる生徒」 を育てたい。 そして、 生 徒の 「わかった」 「できた」 「おもしろい」 「もっと伝えたい、わかりあいたい」 「もっと英語を使ってみよう」 という気持ちを高めたいと考えている。 それが 生徒のさらなる学習意欲につながることを願い、 日々取り組みを進めた。. 【図4】 指導法の設定 4. 実践指導報告 (1) 「わかる」 「使えるようになる」 文法指導の工夫 : 「文法ワークシート」 先述のように、 「文法や語彙など英語の使い方がわかりやすい授業」 を求めている生徒が非常に多いことから、 新出文法の指 導を工夫し、 「よくわかる」 「おもしろい」 「使えた」 という実感を持たせたいと考えた。 「使い方」 がわかるようになるためには、 何度も 「使う」 場を与えなければならない。 文法力がコミュニケーションを支えるものであることをふまえ、 単に文法ルールを覚え ることだけで終わらない、 【図5】 のようなサイクルを意識したプロセス指導に取り組んだ。 生徒に実際に英語を使わせる中で、 指 導者が生徒の理解や定着が不十分な部分を見つけ出して文法ルールを確認させた上で、 生徒自身に正しい使い方に気づかせ るようにしながら、 基礎的 ・ 基本的な事柄の定着を図る練習をさせた。 「文法ワークシート」 作成時の留意点 ・ 学習目標をはっきりと示す (目標の明確化) ・ 新出文法の導入やドリル、 それを使った表現活動が互いに関連しあうようにす る。. 【図5】 文法指導のサイクル. ・ 4技能を総合的にバランスよく活用して学んでいけるように配慮する。 ・ 教師が一方的に文法規則を教えるというのではなく、 導入、 理解、 習熟、 表現のそれぞれの段階で、 生徒が言語材料に触 れながら少しずつ慣れていけるように内容を工夫する。 ・ 学習事項が定着するまでには多くの時間がかかることをふまえ、 生徒が過去に学習した語彙や文法事項も使用できるような場 面を設定する。 「文法ワークシート」 を活用した授業の流れ ア) 学習目標の提示 最初に、 そのワークシートを使って何を学ぶのかを伝える。 イ) 導入 オーラルインタラクションで言語材料のインプットを行い、 ターゲットとなる 文法事項の意味を推測させる。 実物や写真などを見せながらクイズ形式で 行うことが多い。 教師自身のことについて話したり、 話す前に内容を予測 させたりすることで、 生徒の関心をひき、 意欲を高め、 聞く目的を持たせる。 生徒は話を聞きながらメモをとる場合もある。 さまざまな生徒とのやりとりを 通して楽しい雰囲気作りをするよう心がける。 ウ) 文法事項の整理 簡潔に意味や形を説明し、 導入時に使った英文を活用して口頭練習を させる。. 94. 【図6】 導入指導の工夫.

(10) エ) ペアワーク インタビューを中心とした活動を用い、 パートナーとのやりとりの中で言語材料を繰り返し使用させ、 新出の文法表現に慣れさ せる。 できるだけ自己との関わりをもった話ができるよう、 また、 相手とのコミュニケーションを通して、 相手のことを知ったり自分 のことを知ってもらったりする喜びや楽しさを感じられるものになるよう、 ペアワークの内容を工夫する。 オ) 表現活動 (主に英作文) 学習事項を用いて、 インタビュー結果のレポートや自分自身についての作文を書かせ、 達成感をもたせる。 書く際には、 読 み手に伝えるという意識をもたせ、 つながりのある2~3文で表現させる。 わからないときはペアで助け合わせる。 生徒が、 新し い言語材料だけではなく、 それまでに学んだ語彙や文法事項も用いることができるようにテーマを考える。 言語材料を実際に用 いて表現させることで、 「書けた」 という達成感や 「どう書くのか知りたい」 という意欲につなげる。 カ) ふりかえり 学習の目標を再度提示し、 ふりかえりをさせる。 授業後にワークシートを回収して、 生徒の理解度を確認したり、 コメントを書 いたりする。. 図7 文法ワークシートの例 フィードバックと補充的指導 回収したワークシートから、 誤りが多いもの、 理解が不十分なもの、 生徒が知りたいと感じていることについて把握する。 そして、 それらを次の授業に活かす。 フィードバックはワークシート上で個別に返したり、クラス全体で行ったりする。 全般的に未定着であっ たことについては、 補充的な指導や練習をする。 生徒が知りたい ・ わかりたいと感じたときが、 定着率を高めるためのベスト ・ タ イミングであり、 それを逃さずフィードバックできることをめざす。 既習文法事項の再活用 ・ 再フィードバックによる理解の深まり 学習した文法事項は何度も使用させる中で定着をはかることが大切であると考え、 学習を終えてからも使う機会を作る。 それが、 既習の文法について再確認し理解を深めるきっかけになると考えている。 例) 「受動態」 を学習した授業の中で生徒が書いた文章 This is “Tonari no Totoro.” It was created by Miyazaki Hayao. I like “Small Totoro” very much. I think cute. 昨年度学習した 「I think ~」 を使いながら、 「となりのトトロ」 について書いているが、 最後の文では、 生徒が言いたい内容は 伝わってくるものの、文法事項を正しく使えてはいない。 同じような誤りが他の数名の生徒にも共通して見られた。 そこで、これは、 「I think ~」 の使い方を確認させ、 理解させるよい機会になるととらえ、 クラス全体でのフィードバックを行った。 まず、 黒板に正しい文と誤りのある文をいくつか並べて書いた。 それらの文を対比させることで、 どう使うのが正しいのかを考え させた。 生徒はペアで考え、 意見を出し合いながら、 「I think ~」 の正しい使い方に気づくことができた。 その気づきを教師が 整理した後、 各自で自分の書いた文を見直させ、 自分の意見を正しく伝える文になるよう修正させた。 (2) 既習事項を駆使して伝えあう表現活動の工夫 「英作道場 」 「英語の文章を読んで内容を理解したい」 「英語で表現できるようになりたい」 という生徒の願いの両方を満たせるような活動は ないだろうかと模索した。 生徒は3年生で、 3月に高校入試を控えているということもあってか、 英語で書くことへの関心が強い傾 向があった。 「書くこと」 と 「読むこと」 をつなげ、英語で書き、できあがった作品を互いに読み合う活動に取り組めば、生徒のニー ズに応えられるのではないだろうかと考えた。 95.

(11) 昨年度の授業では、 英語で 「文 ・ 文章を書く」 という機会を生徒に与えていなかった。 このことから、 「英語で書くこと」 「考え を表現すること」 に少しずつ慣れさせていこうと考えた。 そのためには、 あまり時間間隔を空けない継続的な指導が必要である。 そこで、 毎時間10分程度の帯活動として指導を実施することにした。 また、 英語で書かせる際には、 生徒が既習事項に関する知識を適切に引き出せるための支援が求められる。 本活動では、 語 句以上に既習文法の活用に重点を置いて、 作品テーマの決定や使える表現の提示を行った。 「英作道場」 の最終目標 「まとまった文章を書いて自分の気持ちや考えを伝えられるようになること」 (※本実践における「まとまった文章」とは、「複数の文の羅列ではなく、文と文につながりがあり、内容に一貫性のある文章」とする。) 「英作道場」 の活動の留意点 ① 「何を書くか」 → 「どんな文で書くか」 → 「文と文をどんな順序でどうつなげて書くか」 をスモールステップで学ぶ場にする。 ②既習文法の活用に重点を置き、 生徒が自らで選んだ表現や文法事項を表現に活かす中で、 英語の使い方への理解を深める ことができるようにする。 ③英語で事実や考えを伝えあうことを通して、 生徒が英語を使って自分を表現したり互いを理解しあったりする楽しさや喜びを体 験できるようにする。 「英作道場」 の基本的な活動の流れ ア) テーマの提示 生徒が 「書いてみたい」 「これなら書けそう」 と思えるような、 自己関連性の深いテーマを考えて示す。 課題のレベルは、 生 徒の実態に応じて少しずつ上げていく。 (これまでに提示したテーマ: 「My Golden Week Holiday」「My Field Day」「どっちがいい?夏休み vs 冬休み」「私の好きな歌」) イ) マッピング ・ アウトライン作成 マッピングでは、 アイデアを紙の上に出させ、 思考を視覚化させる。 その後、 読み手 を意識した文章を書くことを念頭に、 マップの中から自分が実際に書く内容を取捨選択 させる。 それが、 自分の考えを筋道立てて書いたり、 自分の体験について感想を交え ながら具体的に書いたりするための準備となる。 文章のアウトライン作成時には、 文章を書くためのフォーマットを提示し、 それに従っ てアイデアをまとめさせる。 図8 マッピング例. ウ) 下書き 生徒が書くことに対して難しいと躊躇したりストレスを感じたりすることを避けるた めに、 『お助け表現集』 を配布する。 これを必要に応じて活用させることで生徒 を支援する。 『お助け表現集』 とは、 作文に使える既習文法事項を簡単にまとめ たものである。 また、 わからないことがあるときには、 ペアで助け合う、 教師に質問する、 ワー クシートのHELPコーナーを活用するなど、 疑問点の解決に向けて行動させ、 表 現意欲を維持できるようにする。 ワークシート内のスペースの都合でHELPコー ナーを入れることができない場合は、 欄外に質問を書かせたり、 机間巡視のとき にこまめに声かけを行ったりという対応をしている。 年度当初に比べ、 友だちや 教師に直接質問できるようにもなってきた。 エ) ペアチェック、 提出 生徒はペアでお互いの書いた文章を交換し、 読み合う。 その後、 内容につい ての質問や、より内容の充実した文章にするためのアドバイスを書き合う。 そして、 ワークシートを提出させる。 生徒の下書きを読んで、 個別で添削やアドバイスの 記入をしたり、 クラス全体に考えさせるべきことはないかを把握したりする。. 図9 お助け表現集例 図 10 パートナーチェック例 96.

(12) オ) フィードバック フィードバックは、 個別で行うことが多い。 しかし、 必要に応じて、 授業中に時間をとって生徒全体に考えさせ、 指導を加える。 例) 全体指導によるフィードバックの一場面 ゴールデンウィークについての作文で、 野球の試合に負けたことを書いた生徒が、 ヘルプコーナーに次のような質問を書いて きた。 これをクラスで紹介し、 どう言えばいいかを全員に考えさせた。 (以下、 生徒と教師とのやりとり). T : 教師 Ss : 生徒. 図 101 ヘルプコーナー例. T:「HELP コーナーで、『くやしかったって英語でどう言うんですか?』っていう質問があったよ。どう言うのかみんなで考えてみよう。」 Ss : (ペアやグループで相談を始める。) T : 「辞書を調べて見つけた単語を使っても、 読み手が知らない単語を使ってしまっていたら意味は伝わらんなぁ。 手元に辞書が ない場合もあるよ。 どうする?」 Ss : 「・・・・・・」 T : 「『悔しい』 っていう気持ちを他の日本語で言いかえれんかな。 もっと詳しく具体的に言えんかな。 考えてみて。」 (ペアで考 えさせる) S 1 : 「試合に勝ちたかった」 S 2 : 「次の試合では勝ちたい」 S 3 : 「泣きたかった」 S 4 : 「もっと練習したい」 T : (黒板にメモ書きした生徒の意見を指しながら) 「いろいろ出てきたなぁ。 これなら英語で書けそうかな。」 Ss : 「書けると思う。」 辞書を使わずに自分の知っている表現を生かしてどう言えばいいかを考えることを通して、 書きたいことをそのまま英訳するの ではなく、 自分の知っている英語で表せるように考えてみる、 そのほうが読み手にわかりやすい文になるということを学ばせる場 となった。 カ) 書き直し パートナーや教師からのアドバイスを参考にしながら、 作文を書き直す。 キ) 作文の読み合い できあがった作文をクラスメイトと交換して読み合い、 その後で感想や意見、 いいところを書く。. 図 11 生徒のコメント例 (7月). テーマ : 「どっちがいい? 夏休み vs 冬休み」. 学んできたことを生かしての作品作り 「英作道場スペシャル」 夏休み前に、 “My Favorite ○○” というテーマのもと、 それまで学んできた英文の作り方や文章の構成の仕方についての知識 を総動員させながら、 自分のお気に入りのものや人物について紹介する作品作りを行った。 好きな理由が読み手に伝わるように、 文と文のつながりに注意して書くことを意識させた。 自分が好きなものについて書くため、 生徒の 「書いて伝えたい」 「読んでもらいたい」 という気持ちが強くなり、 それによって、 マップの情報量が増え、 文章内容がそれまでより豊かになったと思われる。 例えば、 好きな理由を書くときに1つ1つの理由を複 数の文で構成できるようになった生徒、 自分が紹介する人や物について詳しく説明できた生徒もいた。 できあがった作品を交換して読み合うときは、 友だちの作品を食い入るように一生懸命読む姿が見られた。 その後も、 真剣な表 情で作品へのコメントを書いていた。 活動のふりかえり時に生徒が書いた感想からも、 この作品作りや交換が、 表現しあう楽しさや喜びを感じられるものであったこと がわかる。 英文を書くのが難しく、 大変だったという感想もあった。 活動中生徒は、 自分が書きたいことをなかなかうまく英文で書 けないもどかしさを何度も味わった。 しかしそれが、 「もっと書けるようになりたい」 「もっと勉強したい」 という意欲へとつながった ようである。. 97.

(13) 図 12 生徒作品例 生徒の感想. . 5. 成果と課題 これまでに取り組んできたことの効果を検証するために、 アンケートとライティングテストを行った。 (1) 生徒の学習意欲面の変化.  3  9 .  3

(14) 9 . 

(15)  .   . 86  .  0  . 20  . 40  . 60  . 80  .  

(16) 3  9 ! . 35  . 80  .   . 35  . 30  . 54  .   . 41  . 

(17)  . 63   0   10   20   30   40   50   60   70   80   90   100  . 100  .        3  9 

(18)  . 32  .    . 42  .  . 83  .   . 40  . 45  . 50  . 55  . 60  . 0  . 10  . 20  . 30  . 40  . 50  . 60  . 70  . 80  . 90  .  

(19)  3  9  50  .  . 72  .  0  . 10  . 20  . 30  . 40  . 50  . 60  . 70  . 80  . 図 13 昨年度末アンケートとの比較結果 (上側の棒グラフ : 3 月、 下側のグラフ : 9 月) ( 単位 : %). ①昨年度末アンケートとの比較結果 「英語の授業が楽しい」 と感じ、 授業で自分の考えを積極的に発表している生徒の割合はほぼ倍に増加した。 また、 ペア活 動や表現活動にも積極的に取り組む姿が見られるようになった。 生徒の活動量が増えたことで、 授業にも活気が生まれてきた。 授業中にわからないことがあるときに、調べたり質問したりすることなくそのままにしている生徒は少し減少した。 過去のノートやワー 98.

(20) クシートを調べる、 ペアのパートナーと助け合う、 教師に直接質問する、 ワークシートの余白や 「授業ふりかえりカード」 のコメン ト欄を活用して教師に質問するなど、 自分の目の前にある問題の解決に向けて自ら行動できるようになりつつある。 「英語をもっ と勉強したい」 と感じている生徒も約 20%増加し、 英語を使って自分の考えや気持ちを表現することへの意欲もさらに高まった。 アンケートの各項目においてプラスの変化が見られたことから、 生徒の学習意欲は高まりつつあると考えられる。 ② 「文法ワークシート」 を使った学習について アンケート結果より、 生徒は 「文法ワークシート」 を用い た学習を肯定的にとらえていることがわかる。. 86  .   . 「文法ワークシート」 を用いた学習のどんなところが楽しい ・ おもしろいのかについて質問すると、 「教師の話の内容を予. 72  . 

(21)   . 測しながらクイズ形式で学べる」 「ペアで話したり相談しあっ 65  . たりして助け合いながら勉強できる」 「自分のことを書くとこ. 70  . 75  . 80  . 85  . 90  . 図 14 文法ワークシートを用いた学習について. ろ」 などの意見があった。 文法指導の際に目標としていた、「生徒に 『よくわかる』 『お. もしろい』 と感じさせる」 ことについては達成されつつある。 しかし、 「使えた」 という実感を持たせるまでには至っていないようだ。 生徒がどんなときにどう使えばよいかがわかるように、 学習した文法事項を用いる必然性のある場面を設定し、 活動を工夫してい きたい。 ③ 「英作道場」 について 生徒は、 毎回の 「英作道場」 の積み重ねが書く力をつけるのに役立っていると感じているようだ。 また、 英語で書いて読み合う ことを通しての友だちとのコミュニケーションを楽しんでいるということも分かる。.  

(22)  . 77  . 74  .  

(23)  .    . 72.5  .   !"  . 77  .      . 73  . 73.5  . 74  . 74.5  . 75  . 75.5  . 76  . 76.5  . 77  . 86  . 77.5  . 68  . !"   . 図 15 英作道場の効果について. 77   0  . 10  . 20  . 30  . 40  . 50  . 60  . 70  . 80  . 90  . 100  . 図 16 英作道場で楽しいと感じること. (2) 生徒の学習効果面の変化 実践を通して、 生徒に 「内容にまとまりのある文章を書く力」 がついているかどうかをはかるために、 欠席者3名を除く33名に、 9月にライティングテストを実施した。 実践開始前の生徒の書く力を測る事前テストを行っていないため、 5月の初回の英作道場で 書いた下書きを比較対象とした。 内容の一貫性と文の量の2点について生徒の変容をみた。 例) ある生徒が書いた文章. 第 1 回英作道場 「ゴールデンウィークについて」 下書き 5月 ①内容面の変容 5月には、 自分が行ったことを英文でただ3つ書いて並べるだけ で、 内容のつながりが感じられない文章を書いた生徒が何人もい た。 それに対して、 9月のテストでは、 自分が行ったことをより具 体的に書いたり、 自分が感じたことを織り交ぜたりしながら一つの 話題を深めて書こうとすることができた生徒が増えていた。 また、. 9月 (ライティングテスト). because、 first、 second、 for example のような文をつなぐ語句を使 用できた生徒も数名いた。 99.

(24) ②文の量の変容 5月には大多数の生徒が 「10分間で3文書くのが精一杯」 という印象であった。 しかし、 9月のテストでは10分間で何も調べず に4文以上書けた生徒が33人中19人いた。 最も多くの文を書いた生徒で8文であった。 (3) 今後の課題 ①文法や語順の正確さに欠ける生徒が過半数いる テスト終了後、 「頑張って文章を書いたが、 正しく書けていないと思う。 もっと勉強しなければ。」 と漏らした生徒がいた。 自己 表現を通して学習意欲が高まってきた今、 「もっと正しく伝えたい」 という願いに応え、 語順、 文法、 語彙などの基礎的 ・ 基本的 な事柄やパラフレーズの仕方を繰り返し指導し、 学習事項の定着と活用を両輪とした授業を目指したい。 ②依然として1~2文で手が止まってしまう生徒がいる 書く内容が思いつかずに書けなかった生徒が約9%、 単語や文法の知識が不足して書けなかった生徒が約20%いる。 前者については、 マッピング等を自ら活用してアイデアを出したり、 ペアで話しあわせて考えをふくらませたりできるように工夫し たい。 後者については、 生徒がペア学習を好意的に受け止めていることをふまえ、 ペアやグループでの教え合いをもっと有効に 活用したり、 ワークシート上の参考例を工夫して、 生徒がその中から自分に必要な表現を見つけて使っていけるようにさせたいと 考えている。. 参考文献 国立教育政策研究所 学習意欲研究会 (2006). 『平成12~13年度実施 「学習意欲に関する調査研究」』 http://www.nier. go.jp/seika/seika0208_01/seika0208_01.htm 田村岳充 (2008) 『聞く・話す・読む・書く 4 技能を高める ! コミュニカティヴ・ワーク 37 』 ( 授業をグーンと楽しくする英語教材シリー ズ) 明治図書出版 . 100.

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