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豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構
2 はじめに 国立大学改革強化推進事業(三機関連携事業)で昨年12月にマレーシア・ペナン州に 設置したマレーシア教育拠点(通称:ペナン校)の活動が本格化しています 。昨年度 は試行として、豊橋技術科学大学の 学部4年生約20名が2か月間の海外実務訓練 を行いました。今年度はいよいよ、学部・修士課程でシームレスに実施する6か月 の海外実務訓練が開始されます。また、リーディングプログラム学生のサマースク ールや特別推薦学生の海外研修、さらには第2回ペアンカンファレンスの開催を計 画しています。 ペナン校は豊橋技術科学大学に限らず、長岡技術科学大学や高専にも多様に活用 いただけるよう利用規程も整備され、今年度から三機関で本格利用ができるように なりました。少し将来には、ASEAN の優秀な留学生が三機関に留学する際の拠点と しての活用も検討しています。 6 月 末 に は 豊 橋 技 術 科 学 大 学 か ら ペ ナ ン 校 に 職 員 を 1 名 常 駐 配 置 し 、 三 機 関 の 様々な取り組みを支援できる体制が整いました。またこれを機会に、ペナン校をと りまく情報を「ペナンだより」として三機関に配信させていただく事にいたしまし た。 三機関各位のご意見やご希望を伺い、ペナン校での取り組みに反映させていただ きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。 国立大学法人豊橋技術科学大学 理事・副学長 グローバル工学教育推進機構 機構長 井 上 光 輝
3 主要活動報告 6 月 28(土)から、現地で職員(黒田・国際課国際教育支援室室長)が業務を開始。7 月 1 日(火)に野田・総領事他、在ペナン日本国総領事館総領事館谷口首席領事、寺本副領事を 訪問し、着任の挨拶及び当面の活動予定(9 月に予定されている当地での学生サマースクー ル・研修、来年1 月からの海外実務訓練他)を説明。日本人会関係者(東レ・川勝 Executive Director、S & O 清水 Senior General Manager、宗・ペナン日本人会事務局長)に着任を 連絡。
7 月 2 日(水)〜3 日(木)、本学から若原教授(2 系系長)、中内教授(3 系系長)、稲田准 教授(2 系)、南・EIIRIS テニュアトラック准教授が当地に出張し、博士課程リーディングプ ログラム・グローバルサマースクール、脳研究・認知科学分野の研究協力可能性、及び今年 12 月に開催予定の第 2 回 IGNITE (International Conference of Global Network for Innovative Technology)開催について、マレーシア科学大学(USM)関係者と協議。(USM 側メンバーは、IGNITE 関係では、工学部電気電子学科長 Prof. Zaid 氏他、グローバルサ マースクール及び脳研究関係では、BRAIN Network Centre の Prof.Zalina 氏他が参加) 黒田もこれらの協議に参加。
博士課程リーディングプログラム・グローバルサマースクール(GS)では、USM 学生ととも に、マレーシア東北部ケランタン州コタバルからBanding 島でのフィールド体験、ペナン 校で、テーマ別グループ活動等を行うことを計画。
7月3日USM メンバーとの協議 中央が USM Prof. Zalina
7 月 11 日(金)〜12(土)、第 21 回日本磁気学会光機能磁性デバイス・材料専門研究会「光 機能磁性材料・デバイスの技術動向」がペナン校で開催される。本学関係者(井上理事・副 学長、高木・電気・電子情報工学系講師、後藤・同助教)及び長岡技術科学大学・石橋准教 授、豊田工業大学・粟野教授をはじめとする他大学関係者8 名及び USM 博士課程学生 3 名 が本研究会に参加。今回の調査をベースとして、来年 12 月に学振主催の国際会議をペナン 校で開催する検討に入った。
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日本磁気学会光機能磁性デバイス・材料専門研究会参加者 中央左:豊田工業大学粟野教授、中央右:TUT 井上理事 他
7 月 13 日(月)〜17 日(木)、本学梅本教授、Tan 特任助教が、海外実務訓練受入れ先開 拓 等 の た め 、 現 地 の 多 国 籍 企 業 (Agilent Technologies, Intel Technology Malaysia, Philips Lumiledes Malaysia, SAM Engineering & Equipment Malaysia, Robert Bosch Malaysia, OSRAM Optosemiconductor Malaysia SAM, Sony EMCS Malaysia, Continental Automotive Components Malaysia)及び協力団体(invest Penang,USM International Office)を訪問。黒田は一部の訪問に随行。
Agilent Technologies:右端 Ms. Cheah Kar-In (Employee Management Manager), 右から2 番目 Ms. Ma Sandy (Staffing Manager)
Intel Technoloigy Malays: 右端 Mr. Tan Eng Guan (Design Engineering Manager), 左から2 番目 Ms. MazlinaAbu Bakar (Strategic Recruiter Human Resources)
(写真は一部の訪問先) 7 月 21 日(月)、第4回 TUT-USM 協議会を開催。ペナンにおける協力・連携活動のレビ
ュー及び計画されている協力活動(海外実務訓練、サマープログラム、グローバルFD、研 究協力)の協議を行った。TUT 側は、松田教授(国際教育センター長)、若原教授(2 系系 長)、大門教授(国際交流センター長)、Lim 准教授(国際教育センター)、稲田准教授(2 系)が参加、USM 側は、Prof. Dato’ Dr. See Ching Mey 副学長(Industry and Community
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Network 担当)、Prof. Dr. Mohad. Zaid Abdullah(工学部電気電子工学科長)他、10 名が参 加。
当地での教育関連等情報(地元紙等から)
中国の厦門大学(Xiamen University:福建省にある中国教育部直轄大学の一つである総合 大学で、華僑であるTan Kah Kee 氏により 1921 年に設立)が、マレーシア・セランゴー ル州セパン郡Salak Tinggi で(クアラルンプール国際空港の近隣)でマレーシアキャンパ スを設置。現地新聞(New Straits Times)によれば、同校は 2015 年 9 月から活動開始予 定で、当初は学生規模500 名を受入れ、2020 年までに 5,000 人の学生規模を想定している とのこと。キャンパス設置のための経費は、600 百万 RM(約 200 億円)(The Sun 紙では、 1300 百万 RM(420 億円)と報道)とされ、キャンパスの広さは 60ha で、7 月 3 日にナジブ 首相、イドリス・ジュソー第2 教育大臣他が列席の下、開校セレモニーが行われた。(New Straits Times 7 月 3 日、the Sun daily 7 月 3 日)
(参考)
マ レ ー シ ア に あ る 外 国 大 学 分 校 と し て は 、Monash Univesity ( 豪 州 1988) 、 Curtin University of Technology Sarawak Campus (豪州 1999)、The University Norttingham Malaysia Campus (UK 2000)、Swinburne University of Technology Sarawak Campus ( 豪 州 2004) 、 Newcastle University Medicine Malaysia (UK 2009) 、 University of Southampton Malaysian campus (UK 2012)他がある。その他、University of Reading (UK)が、2015 年 9 月から開校を予定。(旧高等教育省資料他) マレーシアの若年人口(15 歳~24 歳)の失業者全体に占める割合は高く(約 6 割)、要因 は、賃金レベルや新卒者に求められるスキル(コミュニュケーションスキル、自律性、創造 性等)に関する雇用者と新卒者の考えのミスマッチ等がある。教育省によれば、2012 年大 学卒業者の4 人に 1 人は、職業が決まっておらず、また、世界銀行の調査にとよれば、25 歳以下の学位保持者の約5 人に 1 人が、無職であったとの報告。世界銀行は、若年層の雇 4th TUT-USM Consultative meeting:
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用可能性を向上させるために、必要とされるスキルのミスマッチに対処できるような教育 機関と産業界の間のシステムを構築すべきとしている。(News Straits Times 6 月 28 日) Datuk Seri Idris Jusoh 第 2 教育大臣は、大学の研究開発及び成果の商業化、そのための産
学連携の促進及び大学管理運営の改善の必要性を強調した。(the Sun Daily 6 月 14 日) (参考)
※6 月 13 日~14 日に、マレーシア科学大学(USM)が主催した“Research University Carnival”での Datuk Seri Idris Jusoh 第 2 教育大臣の発言に関する記事。本イベントに は、日本から唯一本学が招待され、松田厚模範・学長補佐(国際担当)/国際教育センター 長・教授、Lim Pang Boey 同センター准教授、Tan Wai Kian 同センター特任助教、山田国 際課職員が参加。また、松田学長補佐が、Industrial Forum に Idris Jusoh 大臣と共にパ ネリストとして参加。
※マレーシアでは研究大学として、教育省から以下の 5 つの大学が指定されている。 Universiti Sains Malaysia (USM) 、 Universiti Putra Malaysia (UPM) 、 Universiti Kebangsaan Malaysia (UKM)、Universiti Teknologi Malaysia (UTM)、及び Universiti Malaysia (UM)。これら 5 つの大学は、1998 年に法人化されており、会社の設立、寄付募 集、投資株式保有、債務者となること及びビジネスベンチャーに参入する権限を与えられて いる。一方で、自己財源を拡充することが求められている。
※マレーシアの大学の世界ランキングは、THE(Times Higher Education)アジア大学ラン キング2013 年では、Universiti Kebangsaan Malaysia (UKM)が、87 位に入っていたが、 2014 年には、1校も入っていない。一方で、QS (クアクアレリ・シモンズ社)によるアジア 大学ランキング2014 では、UM=32 位、UKM=56 位、USM=57 位、UTM=66 位、UPM =76 位と研究大学 5 校がアジアの大学上位 100 位以内に入っている。 後 記 : 6 月末から当地に赴任し、約 1 か月が経ちました。当地では、折激しい雨が降る日が多い時期 ですが、日中は晴れている日が多く、暑い日が続いています。今の時期は、ドリアンの季節でも あり、以前は、少し敬遠していましたが、割ってすぐのドリアンは、臭いも気にならず、何とも 表現できない濃厚な味で、日本では決して体験できない美味しい食べ物であることが分かりま した。様々な文化的バックグランドを持つ地元の人はあたり前に食べているのですが、日本では 経験できないこうした小さいことの喜び、経験の積み重ねがグローバル素養の涵養なのかな、と ふと思いました。第1回目の御報告として、これまでの主要活動及び地元紙等から大学関連の情 報等をお伝えしましたが、今後とも定期的に報告させていただきます。 黒 田 清 彦(国際課国際教育支援室長) マレーシア教育拠点(ペナン校)
No3. Cantonment Road, 10350 Penang, Malaysia Tel:+60-4-226-6242,6252
Mobile: 012-496-7559