平成 26 年春期 応用情報技術者試験合格発表 分析コメントと今後の対策
(株)アイテック 教育研究企画本部 2014,6,20 4 月 20 日(日)に行われた平成 26 年春期の情報処理技術者試験について,応用情報技術者ほ か高度系5 試験の合格発表がありました。同時に発表された得点分布などの統計データをもとに, 応用情報技術者試験の合格発表コメントをお知らせします。■応用情報技術者試験(AP)
〔平成26 年春期の応用情報技術者試験 統計情報〕 応募者 47,830 人 受験者 29,656 人 合格者 5,969 人 合格率 20.1% 今回の応用情報技術者試験の合格率は20.1%で,前回の平成 25 年秋期 18.5%(現行制度で最 低)よりも増加しました。午後の試験問題で特別に難しい問題が少なかったことが要因と考えら れます。 〔午前問題〕 ・ 平成21 年春期の新試験制度 1 回目の試験内容から,午前試験問題は少しずつ難しくなる傾向 にありましたが,今回の試験からセキュリティ分野を重視する方針に変わり,出題数が10 問に 増えました。新傾向問題は前回と同じ程度の出題数ですが,特別に難しい問題及び易しい問題 は少なかったといえます。また,例年よりも組込み系問題が増えたことが今回試験の特徴とい えます。 ・ 過去問題は全体の約 6 割で,この比率は前回とほぼ同じです。新傾向問題の出題数は今後も 増減があると思いますが,過去に出題された良問をよく理解することが,効果的な午前試験対 策になることは変わりません。 ・ 新傾向または新しい用語に関する問題は次のとおりです。他の試験で過去に出ていても AP 試験で初めて出題された問題も一部,ここに含めています。 問2 グラフの同形関係 問5 記憶領域管理アルゴリズムのベストフィット方式 問21 PWM の駆動波形を示すもの 問22 波形観測結果が示すシフトレジスタの値 問35 XML で更新通知するためのフォーマット 問36 人間以外による自動入力を排除する技術 問55 IT サービスマネジメントの回避策(ワークアラウンド) 問65 BABOK の説明 問67 ダイバーシティマネジメントの説明 問78 労働基準法における 36 協定の説明 ・ 計算問題は10 問で前回試験よりも 5 問減っています。文章問題が 44 問あり前回の 36 問に 比べてかなり増えています。 ・ 分野別の出題比率は前回とほぼ同じです。 平成26 年春期の応用情報技術者試験 午前問題出題比率9% 20% 27% 6% 5% 7% 8% 9% 9% H26春 AP 午前問題出題比率 1 基礎理論 2 コンピュータシステム 3 技術要素 4 開発技術 5 プロジェクトマネジメント 6 サービスマネジメント 7 システム戦略 8 経営戦略 9 企業と法務 〔午後問題〕 午後試験の問題は今回から問1 が情報セキュリティ分野の問題で必須になりました。他の問題 では問2~3 から 1 問解答,問 4~11 から 4 問選択で合計 6 問解答します。今回出題された問題 は,少し難しい問題もありましたが,例年と変わらない標準的な難易度の問題が多かったといえ ます。午後の試験対策としては,各問題の出題テーマに関連する知識を確実に理解し,問題事例 に適用できるよう演習をしっかり行う必要があります。 問1 営業支援サーバへのSSL の導入(情報セキュリティ) 普通 問2 販売戦略(経営戦略) やや難 問3 循環小数の循環節を検出するアルゴリズム(プログラミング) やや難 問4 Web システムの機能向上(システムアーキテクチャ) やや易 問5 サブネットを活用したファイルの保護対策(ネットワーク) 普通 問6 旅客船Web 予約システムの構築(データベース) 普通 問7 園芸用自動給水器(組込みシステム開発) 普通 問8 地図を利用するアプリの設計(情報システム開発) 普通 問9 システム再構築(プロジェクトマネジメント) 普通 問10 サービス継続及び可用性管理(サービスマネジメント) やや易 問11 プロジェクト管理の監査(システム監査) やや易 発表された応用情報技術者試験のスコア分布をグラフと合わせて示すと,次のようになります。
〔平成 26年春 応用情報技術者試験 スコア分布〕 平成26 年春 AP 応募者 受験者 合格者 人数 47,830 29,656 5,969 率 62.0% 20.1% 得点 午前試験 午後試験 合格者 0 点 ~ 9 点 9 24 10 点 ~ 19 点 22 45 20 点 ~ 29 点 354 148 30 点 ~ 39 点 2,184 660 40 点 ~ 49 点 6,051 2,185 50 点 ~ 59 点 7,918 3,987 60 点 ~ 69 点 7,223 3,680 70 点 ~ 79 点 4,504 1,776 80 点 ~ 89 点 1,292 475 90 点 ~ 100 点 99 38 計 29,656 13,018 5,969 対前試験比率 43.9% 45.9% 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 0点 ~ 9 点 10点 ~19点 20点 ~ 29点 30点 ~39点 40点 ~ 49点 50点 ~59点 60点 ~ 69点 70点 ~79点 80点 ~ 89点 90点 ~100点 平成26年春 応用情報技術者試験 得点分布 午後試験 午前試験 今回の平成26 年春期の午前試験では合格基準点の 60 点以上の人が 13,118 人で受験者の 44.2% でした。前回試験の43.1%とほぼ同じでした。 午後試験で合格基準点の60 点以上を超えている人(合格者)は 5,969 人で,採点した答案数の 45.9%にあたり,前回の試験よりも 3%ほど上がっています。難しい問題が少なかったことが, 要因と思われます。 ボーダラインといえる得点結果の人について,午前試験で50 点以上 60 点未満の人が 7,918 人 (受験者の26.7%),午後試験で 50 点以上 60 点未満の人が 3,987 人(同 30.6%)と,どちらも 3 割近くの人があと10 点で合格できるラインにいます。この方たちは実力的にはほんとうにあと一 歩のところまで来ていますので,苦手と感じる分野を中心に早めに次の試験対策を始めるように してください。
(今回合格された人) 今回見事合格された方で,今秋のIT スキル標準レベル 4「情報セキュリティスペシャリスト, ネットワークスペシャリスト,IT ストラテジスト,システムアーキテクト,IT サービスマネージ ャ」の試験を目指す方は,午前の試験が「共通知識」の午前Ⅰと「専門知識」の午前Ⅱに分かれ ます。ただし、午前Ⅰ試験に関しては免除になりますので,午前Ⅱの学習をなるべく早く開始し ましょう。
初めてIT スキル標準レベル 4 の試験を受験する方には,書籍・e ラーニング(WEB 教材・WEB テスト)・公開模試がセットになって試験範囲全体を短期間で万遍なく学習できる通信教育の 「WEB 午前Ⅰ免除コース」がオススメです。 その他,学習を進めていくにあたっては,通信教育以外にも午前試験対策に重点をおいた「宿 題メール」。受験対策のプロ講師による午後試験対策に重点をおいたセミナーの「合格ゼミ」など, 学習アイテムを豊富に取り揃えております。通信教育に午後試験対策用に「合格ゼミ」を追加す るなど組合せは自由自在なので,今春の受験で苦手意識のあった分野の弱点克服をしつつ,次の ステップアップを目指しましょう。 (今回残念ながら不合格だった人) まずは,自分がよく理解していない内容について早めの学習が重要です。午前分野が苦手な方 は,「応用情報・高度共通 午前試験対策」や「応用情報技術者 最頻出問題集」などの書籍を活用 しじっくりと振り返り学習をしてください。 今回の午前試験の得点が 50 点~59 点だった方は,合格ラインまで“あと一歩”のところま で実力がついていますので,身に付けた知識が薄れないうちに,早めに次回試験の対策を始めま しょう。移動中などのスキマ時間で問題演習に取組める「宿題メール」なども活用してみてくだ さい。 また,午後試験の得点が60 点未満だった方は,確実に得点するために落ち着いて問題を解き, 解答が正しいかを検証する力を付けましょう。選択範囲が広がったことで解答し易い問題を選び 早めに対策を始めましょう。なお、午後試験に強くなるには,時間を決めた問題演習やアイテッ クの模擬試験を会場で受験するなど,本番を想定した学習を行うのも効果的です。 再受験される方には,午前試験対策はポイント確認とトレーニング問題,午後試験対策は重要 ポイントを音声・スライドで解説などの充実した弱点補強に最適な演習型 e ラーニングコース 「WEB 演習コース」や,本番と同じ条件(出題形式・出題数・試験時間)で実施される模擬試験 を受験し,ベテラン講師による採点評価で自身の弱点を把握することができる「全国統一公開模 試」などがおすすめです。午前試験対策の「宿題メール」,午後試験対策の「合格ゼミ」などを組 み合わせれば,さらに合格へと近づくことができるでしょう。不足している知識や分野ごとに組 み合わせて補強して次回合格を勝ち取りましょう。 2014 年秋期試験対策の新しい書籍については弊社のホームページからご覧ください。 (http://www.itec.co.jp)
■現在刊行済みの2014 年用 試験対策書籍 ・午前試験対策おすすめ書籍
・午後試験対策おすすめ書籍
・問題演習おすすめ書籍 ・論文対策おすすめ書籍 ■今後の刊行予定書籍 ・「2014 秋 徹底解説 応用情報技術者 本試験問題」 7/上旬 発売予定 ・「2014 秋 徹底解説 情報セキュリティスペシャリスト 本試験問題」 7/上旬 発売予定 直近の本試験の内容を理解して、出題傾向を把握するのに最適!!