最 近 の 税 関 行 政 に つ い て
平成28年5月17日(火)
沖 縄 地 区 税 関 長 安 井 猛
(目 次)
1 税関を巡る最近の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1頁
(1)国際クルーズ船の運航状況(管内) (2)国際旅客便の運航状況(那覇空港) (3)不正薬物の密輸摘発状況(全国) (4)不正薬物密輸入事犯の具体的事例 (5)不正薬物の密輸摘発状況(管内) (6)知的財産侵害物品に係る状況(全国) (7)輸入を差し止めた侵害物品の例(全国) (8)知的財産侵害物品に係る状況(管内) (9)輸入を差し止めた侵害物品の例(全国)2 貿易の円滑化への取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10頁
(1)「貿易円滑化」のための制度・手続の改善 (2)税関を巡る状況について (3)AEO制度に係る状況(我が国の認定事業者制度) (4)AEO制度に係る状況(我が国のAEO相互承認の現状) (5)輸出入申告官署の自由化について (6)通関関係書類の電子化・ペーパーレス化に向けた取組み3 EPA(経済連携協定)の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16頁
4 TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21頁
5 関税法等の改正・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30頁
6 貿易動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34頁
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961沖縄地区税関
1-(1) 国際クルーズ船の運航状況(管内)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 港別入国・入域旅客実績【人数】 *事務統計による数値 港名 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 那覇港 48,607 63,899 62,924 110,388 208,363 金武中城 0 0 0 0 0 石垣港 59,591 59,790 86,844 97,695 116,449 平良港 0 668 0 24 9,372 合 計 108,198 124,357 149,768 208,107 334,184 前年比 86.9% 114.9% 120.4% 140.0% 160.6% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 H23 H24 H25 H26 H27 H28 【見込】 入国・入域旅客数 隻数 (隻) (万人) 国際クルーズ船入港隻数、入国・入域旅客の推移(管内) 港別外航クルーズ船入港実績【隻数】 港名 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 (見込) 那覇港 39 51 45 69 107 198 金武中城 0 0 0 0 0 11 石垣港 43 47 62 71 82 109 平良港 0 2 0 1 13 109 合 計 82 100 107 141 202 427 前年比 88.2 121.9% 107.0% 131.8% 143.3% 211.4% 沖縄地区税関 管内 上海 香港 厦門 基隆 国際クルーズ船の運航状況(平成28年4月現在)平成27年は入港隻数が200隻、入国・入域旅客が30万人を突破。
平成28年は入港隻数、入国・入域旅客とも倍増の見通し。
那覇港、石垣港以外への入港も増加見込。(平良港:13→109隻、中城新港:0→11隻)
主な仕出地 ‐1‐国際旅客便の運航状況(平成28年4月現在)
1-(2) 国際旅客便の運航状況(那覇空港)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 路線 便数/週 構成比 台北 49 32.0 % 台中 2 1.3 % 高雄 2 1.3 % 釜山 3 2.0 % 仁川 42 27.5 % 香港 24 15.7 % 上海 21 13.7 % 北京 4 2.6 % 杭州 4 2.6 % 天津 2 1.3 % 10路線 153便 航空会社一覧(17社) 7C:チェジュ航空(LCC) JD:北京首都航空 AE:華信航空 KA:香港ドラゴン航空 BR:エバー航空 LJ:ジンエアー(LCC)CA:中国国際航空 MM:Peach Aviation(LCC)
CI:中華航空 MU:中国東方航空 GE:復興航空 OZ:アシアナ航空 HO:吉祥航空 TW:ティーウェイ航空(LCC) HX:香港航空 ZE:イースター航空(LCC) IT:タイガーエアー航空 入港機数・入国旅客実績 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 外国貿易機入港機数(機) 3,958 4,579 5,232 7,145 9,887 前年比 108.4% 115.7% 114.3% 136.6% 138.4% 旅客機入港機数(機) 1,710 2,452 3,082 4,787 7,168 前年比 113.5% 143.4% 125.7% 155.3% 149.7% 入国者数(人) 228,913 302,976 442,682 733,857 1,169,490 前年比 117.8% 132.4% 146.1% 165.8% 159.4% *入国者数は法務統計数値。 0 20 40 60 80 100 120 140 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 H23 H24 H25 H26 H27 入国者数 外国貿易機入港機数 旅客機入港機数 (機) 入港機数、入国旅客の推移 (万人) 曜日別入港機数 (09:15~21:40) 日曜日 22 月曜日 21 火曜日 20 水曜日 23 木曜日 20 金曜日 23 土曜日 24
平成27年に入国旅客が100万人を突破。
入国旅客が毎年約1.5倍の割合で増加。
那覇空港 上海 天津 北京 高雄 香港 仁川 釜山 台中 台北 杭州 ‐2‐不正薬物全体の摘発件数は1,896件(前年比約4.9倍)と過去最高を記録し、押収量は約519
kg(前年比約18%減)と、5年連続で500kgを超えるなど、依然として深刻な状況。
指定薬物(いわゆる危険ドラッグ)の摘発件数は1,462件と不正薬物全体の約8割を占める。
不正薬物の摘発実績1-(3) 不正薬物の密輸摘発状況(全国)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 (注) 1.税関が摘発した密輸入事犯の他、警察等他機関が摘発した事件で、税関が当該事件に関与したものを含む。 2.覚醒剤は、覚醒剤及び覚せい剤原料の合計を示す。 3.大麻樹脂は、大麻樹脂その他の大麻の製品の合計を示す。 4.MDMA等は、MDMA、MDA及びMDEの合計を示す。 5.(参考)使用回数は、以下の不正薬物について、乱用者の通常の一回分使用量をもとに換算し、合計したものである。 (覚醒剤:0.03g、大麻草:0.5g、大麻樹脂:0.1g、あへん:0.3g、ヘロイン:0.01g、コカイン:0.03g、MDMA等及び向精神薬:1錠) 6.端数処理のため数値が合わないことがある。 7.数量の表記について、「0」とは500gまたは500錠未満の場合を示し、「-」とは全く無い場合を示す。 亜硝酸イソブチルを含有する液体の例 1,130 87 47 33 25 140 0 500 1000 (件) 薬種別摘発件数 密輸形態別摘発件 数 仕出地別摘発件数 年 種類 前年比 件 185 141 154 174 83 48% kg 402 482 859 549 422 77% 件 71 82 66 99 122 123% kg 57 132 13 74 34 45% 件 57 58 52 52 58 112% kg 6 104 12 35 28 80% 件 14 24 14 47 64 136% kg 51 29 1 40 6 15% 件 2 - 1 - - -kg 4 - 0 - - -件 37 46 128 91 213 234% kg 44 11 135 6 26 402% 千錠 5 4 17 2 1 57% 件 6 3 3 2 2 100% kg 3 1 4 0 2 3984.2倍 件 9 7 10 10 8 80% kg 38 9 127 2 18 935% 件 4 5 6 5 23 460% kg 2 0 3 0 0 33.6倍 千錠 0 0 0 0 0 142% 件 1 8 5 7 12 171% kg 0 0 0 1 4 379% 件 17 23 104 67 168 251% kg 1 0 1 3 2 45% 千錠 5 4 17 2 1 55% 件 31 39 33 26 16 62% kg 2 - 0 - 0 全増 千錠 13 12 10 9 7 79% 件 - - - - 1,462 全増 kg - - - - 37 全増 件 326 308 382 390 1,896 486% kg 509 626 1,007 630 519 82% 千錠 18 16 27 11 8 74% 万回 1,550 1,701 3,331 1,885 1,498 80% あへん その他麻薬 大麻樹脂 大麻草 麻薬 ヘロイン コカイン MDMA等 ケタミン 平成25年 向精神薬 合計 (参考)使用回数 指定薬物 平成27年 覚醒剤 大 麻 平成26年 平成23年 平成24年指定薬物密輸入事犯の特徴
‐3‐
1-(4) 不正薬物密輸入事犯の具体的事例
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ガスボンベ5本に隠匿されていた覚醒剤計約44kgを摘発 (平成27年3月 東京税関) 液体に溶かしてテキーラ瓶1,026本に隠匿されていた覚醒剤 計約171kgを摘発 (平成27年10月 横浜税関) 国際郵便物を利用して密輸入しようとした大麻草約18g を摘発(平成27年1月 東京税関) 国際郵便物を利用して密輸入しようとした大麻樹脂約7g を摘発(平成27年8月 横浜税関) ‐4‐1-(5) 不正薬物の密輸摘発状況(管内)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961不正薬物全体の摘発件数は25件(前年同)、押収量は405.36g(前年比約2.7倍)
指定薬物(いわゆる危険ドラッグ)の摘発件数は3件、押収量は103.51g
大麻樹脂などの大麻製品の摘発が相次ぎ、大麻の摘発件数・押収量がともに増加
不正薬物の摘発実績 年 種 類 前年比 件 3 2 4 5 4 80% g 199.73 6934.55 0.00 0.46 0.00 -錠 47.00 - 39.00 14 - 皆減 件 4 - 4 4 5 125% g 29.81 - 475.12 152.64 285.31 187% 件 4 - 4 2 - 皆減 g 29.81 - 475.12 21.17 - 皆減 件 - - - 2 5 250% g - - - 131.47 285.31 217% 件 - - - -g - - - -件 6 11 2 5 10 200% g - 42.47 - - 16.54 皆増 錠 371 348 160 325 674 207% 件 - 1 - - - -g - 1.92 - - - -件 - - - -g - - - -件 - - - - 1 皆増 g - - - -錠 - - - - 48 皆増 件 - 1 - - 2 皆増 g - 13.90 - - 10.88 皆増 件 - - - -g - - - -錠 - - - -件 6 9 2 5 7 140% g - 26.65 - - 5.66 皆増 錠 371 348 160 325 626 193% 件 8 8 8 11 3 27% g - - - -錠 867 560 723 1,357 235 17% 件 - - - - 3 皆増 g - - - - 103.51 皆増 錠 - - - -件 21 21 18 25 25 100% g 229.54 6,977.02 475.12 153.10 405.36 265% 錠 1,285 908 922 1,696 909 54% 回 7,585 231,904 1,673 2,729 3,136 115% その他麻薬 MDMA等 ヘロイン コカイン 平成27年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 覚醒剤 大 麻 ケタミン メチロン 向精神薬 合 計 (参考)使用回数 大麻草 大麻樹脂 指定薬物 あへん 麻薬 (注) 1.税関が摘発した密輸入事犯の他、警察等他機関が摘発した事件で、税関が当該事件に関与したものを含む。 2.覚醒剤は、覚醒剤及び覚せい剤原料の合計を示す。 3.大麻樹脂は、大麻樹脂その他の大麻の製品の合計を示す。 4.MDMA等は、MDMA、MDA及びMDEの合計を示す。 5.(参考)使用回数は、以下の不正薬物について、乱用者の通常の一回分使用量をもとに換算し、合計したものである。 (覚醒剤:0.03g、大麻草:0.5g、大麻樹脂:0.1g、あへん:0.3g、ヘロイン:0.01g、コカイン:0.03g、MDMA等及び向精神薬:1錠) 6.数量の表記について、「0」とは微量で重量を鑑定できない場合を示し、「-」とは全く無い場合を示す。 国際郵便物を利用して密輸入しようとした大麻製品(チョコ、グミなど)を摘 発 台湾来航空旅客が携帯品に隠匿し密輸入しようとしたMDMA・ケタミンを摘発不正薬物の密輸入事犯の具体的事例
国際郵便物を利用して密輸入しようとした指定薬物を摘発 ‐5‐
(参考)知的財産侵害物品 特許権(発明)、実用新案権(考案)、意匠権(形状等のデザイン)、商標権(ブランドのロゴマーク等)、著作権・著作隣接権(映画、音楽等)、 育成者権(植物品種)、回路配置利用権(回路素子と導線のレイアウト)を侵害する物品及び不正競争防止法違反物品(形態模倣品等)
知的財産侵害物品の輸入差止件数は29,274件で過去2番目の高水準。点数は689,621点。
中国からの知的財産侵害物品が引き続き9割超。
輸送手段としては、郵便の占める件数の割合が大半。
<知的財産侵害物品の輸入差止実績> <仕出国(地域)別の輸入差止件数構成比の推移>1-(6) 知的財産侵害物品に係る状況(全国)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 ‐6‐ ゴルフクラブ用グリップなどの運動用具、バッグ用金具などのバッグ類付属品の差止めが
増加
消費者の健康や安全を脅かす危険性のある物品が増加基調
平成27年に輸入差止点数が増加した物品
健康や安全を脅かす危険性がある物品
子守帯(商標権)
サングラス(商標権)
医薬品(商標権)
ブレーキキャリパーカバー
(商標権)
ゴルフクラブ用グリップ
(商標権)
バッグ用金具
(商標権)
スマートフォン用バッテリー
(商標権)
1-(7) 輸入を差し止めた侵害物品の例(全国)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961キーケース(商標権)
‐7‐0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成27年 平成26年 平成25年 平成24年 94.1 89.9 95.4 94.9 2.0 1.5 1.7 2.4 1.8 3.9 1.2 1.2 2.2 0.9 1.7 1.5 中国 韓国 香港 その他 (参考)知的財産侵害物品 特許権(発明)、実用新案権(考案)、意匠権(形状等のデザイン)、商標権(ブランドのロゴマーク等)、著作権・著作隣接権(映画、音 楽等)、育成者権(植物品種)、回路配置利用権(回路素子と導線のレイアウト)を侵害する物品及び不正競争防止法違反物品(形態模 倣品等)
知的財産侵害物品の輸入差止件数は、456件で、5年連続で増加
中国からの知的財産侵害物品が2年ぶりに9割超
輸送手段としては、郵便の占める件数の割合が大半
<知的財産侵害物品の輸入差止実績> <仕出国(地域)別の輸入差止件数構成比の推移>1-(8) 知的財産侵害物品に係る状況(管内)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 下半期 上半期 (件) (件数ベース) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 下半期 上半期 (点) (点数ベース) ‐8‐ 自動車及び付属品、電気製品の差止めが増加
消費者の健康や安全を脅かす危険性のある物品引き続き差止めされている状況
平成27年に輸入差止した物品の一例
健康や安全を脅かす危険性がある物品
SDカード(商標権)
サングラス(商標権)
医薬品(商標権)
ホイールセンターキャップ
(商標権)
1-(9) 輸入を差し止めた侵害物品の例(管内)
沖縄地区税関 密輸ダイヤル 0120-461-961イヤホン、ヘッドホン
(商標権)
‐9‐沖縄地区税関
電
子
化
(
N
A
C
C
S
)
(78/8) ・ 海上貨物の 通関手続 を 電子化( 京浜港) (91/10) ・ シ ン グ ル ウ ィ ン ド ウ 稼 働 ( 輸出入手続・ 港湾の 入出港手続) (03/7) (10/2) ・ シ ン グ ル ウ ィ ン ド ウ に 空 港 の 入出港手続を追加2010~
通
関
手
続
関
係
・ 簡易申告制度の 導入 (01/3) ・ 予備審査制( 航空輸出) の 導入 (01/4) ・ 輸出者に 対するA E O 制度の 導入 ・ 予備審査制( 輸入) の 導入 (91/4) ・ 製造者へ の A E O 制度の 対象拡大 ・ 予備審査制( 海上輸出) の 導入 (04/2) ・ A E O 通関業者に 係る 申告官署選択制の 導入 ・ 通関業者及び運送者へ の A E O 制度の 対象拡大 ・ 輸入者に 対するA E O 制度の 整備 ・ 食品衛生シ ス テ ム ( 厚労省) と の 接続開始 (97/2) ・ 輸出貨物に お け る保税 搬入原則の 見直し (11/10) ・ 倉庫業者へ の A E O 制度 の 対象拡大 2000~ 2010~ 1990~ 1980~ 1970~A
E
O
制
度
(06/3) (07/4) (07/10) (08/4) (09/7) (10/7) (昭和45~) (昭和55~) (平成2~) (平成12~) (平成22~) ・ A E O 輸出入者に 係る通い 容器免税手続の 簡素化 ・ A E O 輸入者に 係る 保全担保の 提供要件緩和 (12/10) (12/4) ・ 簡易審査扱い 貨物 ( 区分1 ) に 係る通関関係 書類の 原則提出省略 (12/7) ・ 航空貨物の 通関手続 を 電子化( 成田地区) (97/4) ・ 植物・ 動物検疫シ ス テ ム ( 農水省) と の 接続開 始 (02/11) ・ 貿易管理シ ス テ ム (経産省) と の 接続開 始 (89/4) ・ 納期限延長制度の 導 入 ・ 少額貨物の 免税制度 (1 万円以下) の 導入 (99/10) ・ N A C C S の 対象地域を 全国の 港湾・ 空港に 拡大 ・ A E O 輸出者が 行う輸 出許可内容の 訂正手続の 簡素化 (13/3) ・ A E O 輸入者及びA E O 通関 業者に 係る加工再輸入減税 手続の 簡素化 (13/9) ・ N A C C S を利用し た 通関 関係書類の P D F 等の 電磁 的記録に よ る提出 (13/10) ・ 到着即時輸入許可 制度( 航空) の 導入 (96/4) ・ 輸入少額マ ニ フ ェ ス ト 通関制度の 導入 ・ 到着即時輸入許可制度 ( 海上) の 導入 (03/9) (13/10) (14/11) ・ N A C C S に 医薬品医療機 器等法関係手続を 追加 ・ 少額貨物に 対する簡易 税率制度( 10万円以下) の 導入 (93/4) ・ 少額貨物に 対する簡易 税率の 適用額を 20万円 以下ま で 拡大 (14/4) ・ 開庁時間外に N A C C S を利 用し て 簡易審査扱 い ( 区 分1 ) と された 申告へ の 許可 通知 ・ N A C C S に 各省庁シ ス テ ム を統合 (14/10)2-(1) 「貿易円滑化」のための制度・手続の改善
・ 申告添付業務の 添付 フ ァ イ ル 容量倍増 (15/3) ・ M O T A S 情報と シ ス テ ム 突合時の 原本提示省略 (15/3) ・ E P A 適用の 原産品申告書 の 電子化 (15/3) ‐10‐【税関業務の現状】
(2004年) (2015年) 入国者数(万人) 2,370 ⇒ 3,595 [+51.7%] (2004年) (2014年) 輸入申告件数(万件) 1,599 ⇒ 2,352 [+47.1%] (2004年度) (2015年度) 税関定員(人) 8,427 ⇒ 8,846 [+ 5.0%] 検査・分析機器の活用 (X線検査装置、不正薬物・爆発物探知装置の設置等) 情報の活用 (情報の早期入手によるハイリスク旅客の到着前選定等) ITの活用 (通関関係書類の電子化・ペーパレス化等) 制度改正による効率化 (AEO制度の導入、簡易税率適用範囲拡大) 90.0 100.0 110.0 120.0 130.0 140.0 150.0 160.0【税関における主要業務量と定員の推移】
(2004年を指数100とする) 入国者数 (151.7) 税関定員 (105.0)これまでの対応
50 100 150 200 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 (十万人) (注)日本政府観光局(JNTO)公表資料に基づき作成 約1,974万人 約621万人 訪日外国人旅行者数 0 200 400 600 800 1000 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 177隻 (注)国土交通省報道発表資料に基づき作成 (隻) 965隻 外国船社運航のクルーズ船寄港実績 110 130 150 170 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 (十万件) 輸入申告件数(SP貨物) 約1,232 万件 約1,633 万件2-(2) 税関を巡る状況について
輸入申告件数 (147.1) ‐11‐①我が国の認定事業者(AEO:Authorized Economic Operator )制度
財務省・税関は民間事業者とのパートナーシップの構築により、国際物流における一層のセキュリティ確保と円滑化の両立を図り、 あわせて我が国の国際競争力を強化するため、国際標準に則ったAEO制度を平成18年3月に導入 国際競争力向上等のため 税関手続簡素化等の物流円滑化の推進の必要性 (米国で発生した同時多発テロ以降、各国にて) 国際物流におけるセキュリティ対策の強化の必要性背景
○ 貨物、輸送、敷地等のセキュリティ確保 ○ 内部監査 ○ 委託先管理 ○ 税関との連絡体制、社内連絡体制 ○ 教育・訓練の体制 ※1 AEO制度が求める具体的要件例 AEO事業者が取り扱う貨物には、「盗難・すり替え・差し込み」 がされない体制整備が必要 2.税関はAEO事業者に対して、適正な税関手続と貨物管理を行う者として、 簡素化・迅速化した税関手続を提供 (※2) 1.AEO制度へ参加する事業者は、自社が関与する物流において ① 税関手続等に関する法令を遵守すること (コンプライアンス遵守) ② 取扱貨物の安全を確保していること (セキュリティ管理) を税関と共にあらかじめ確認 (※1) AEO制度とは運送者
保税地域
通関業者
輸出入者
税 関
製造者
※2 AEO事業者に対する緩和措置例 ○ 輸入手続:貨物の国内到着前に輸入許可を受けることが可能 ○ 輸出手続:貨物が自社倉庫等にある状態で輸出許可を受ける ことが可能 ○ 保税運送手続:運送ごとの保税運送承認が不要 ○ 新たな保税蔵置場等を設置する場合、税関の許可が不要 (税関への届出のみ) ○ 税関に届け出た倉庫等における保税地域許可手数料が免除 ○ 通関業者は、特定の税関官署の管轄区域内に蔵置されている貨 物について、予め選択した税関官署に輸出入申告を行うことが可能 倉庫業者 パートナーシップ 税 関 AEO制度の対象となる事業者 (計582者) 製造者 - (平成28年3月31日現在) 輸出者 239者 倉庫業者 125者 運送者 8者 通関業者 119者 輸入者 91者2-(3) AEO制度に係る状況
Authorized Economic Operator Program ‐12‐
相手国のAEO制度を相互に承認し、二国間の安全かつ円滑な物流を目指すAEO相互承認に向けた取組みを推進。
現在、我が国は米国、EUを含む7組の相互承認に署名。
(2008年5月にニュージーランド、2009年6月に米国、 2010年6月にEU・ カナダ、 2011年5月に韓国、2011年6月にシンガポール、2014年6月にマレーシアと署名。)
アジア諸国を中心に諸外国との相互承認を積極的に推進。
②我が国のAEO相互承認の現状
2-(4) AEO制度に係る状況
Authorized Economic Operator Program メキシコ AEO コンペンディアム(WCO策定:2015年改訂版)等を基に作成 ドミニカ共和国 EU マレーシア NZ 中国 香港 韓国 インド カナダ 米国 シンガポール スイス ヨルダン イスラエル ノルウェー アンドラ 署名済み わが国が協議・研究中 トルコ 台湾 タイ ‐13‐○ 輸出入申告官署の自由化等 輸出入しようとする貨物が置かれている場所を所轄する税関官署に対して輸出入申告を行う原則は維持しつつ、AEO(認定事業 者)のうち輸出入者及び通関業者等については、いずれの税関官署に対しても輸出入申告を行うことを可能とする。
「関税法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律」(第190回 国会にて法案成立)
○ 貨物の輸出入申告は、蔵置官署(貨物が置かれている場所を所轄する税関官署)に対して行うことが原則。 ○ 他方、通関の適正性及び業務処理の効率性を損なわない範囲で、貨物の場所に関わらず、いずれの税関 官署に対しても輸出入 申告を行うことを可能にすれば、貿易関係事業者の事務の効率化やコスト削減を図ることができ、貿易円滑化に資する。 ○ このため、蔵置官署に対して輸出入申告を行う原則は維持しつつ、AEO事業者(輸出入者、通関業者)については、いずれの税関 官署に対しても申告できることとする。輸出入申告官署の自由化の概要
2-(5) 輸出入申告官署の自由化について
蔵置官署 A通関業者 貨物 申 告 X税関 委託 非蔵置官署 B通関業者 Y税関 輸出入者 【現状】自
由
化
【AEO事業者による輸出入申告の場合】 蔵置官署 A通関業者 貨物 申告 X税関 非蔵置官署 B通関業者 申 告 Y税関 申告 (選択可能) 輸出入者 委託(選択可能) 蔵置官署 A通関業者 申 告 貨物 X税関 B通関業者 輸出入者 非蔵置官署 委託(選択可能) 【一般の輸出入申告の場合】 ※通関業者の営業区域制限の 廃止に伴うもの Y税関 ‐14‐○ 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化の促進
⇒通関関係書類の提出の省略、電子化又はPDF等による提出
○ NACCSにおける貿易手続全般に係る国際物流情報プラットフォームとしての機能強化
⇒民民間の貿易取引の電子化の推進・NACCSとの連携
○ 年々増大する輸出入申告を適正かつ迅速に処理するため、輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)の導入・地域拡大を行い、現在、輸出入申告の約98%を電子的に処理。
○ 平成25年10月より、輸出入申告の際に税関に提出する必要がある通関関係書類を電磁的記録により提出することを 可能としており、平成28年2月時点における電磁的記録による提出の割合は、輸出が約77%、輸入が約71%となっている。
通関関係書類の電磁的記録による提出状況等
○ 他法令手続等の電子化の推進 ⇒他法令手続等に係る電子申請率の向上に向けた施策の検討 ○ 民民間の貿易取引の電子化の推進・NACCSとの連携(海上運送状、保険料明細書等) ⇒損害保険業務のNACCSとの連携に向けた検討 ○ 通関手続に係る電子手続の原則化 ⇒通関関係書類のPDF等の電磁的記録による提出について更なる利用促進策を検討 ⇒マニュアル申告(書面による申告)の縮小に向けた環境整備(窓口電子申告端末の増設、net-NACCSの利用の慫慂等) ⇒関係法令等の改正の検討(原則化の対象者及び手続の範囲等) ○ 通関関係書類の簡素化 ➢ 簡易審査扱い(区分1)とされる輸出入申告の通関関係書類を原則として提出省略 (平成24年7月実施) ○ NACCSを利用した通関関係書類のPDF等の電磁的記録による提出 ➢ NACCSの新規業務により、通関関係書類を電磁的記録により提出することを可能 (平成25年10月実施) ○ 他省庁の輸出入手続のNACCSとの連携 ➢ 医薬品医療機器等法関係手続を新たにNACCS業務に追加 (平成26年11月実施)【参考】これまでの取組み
平成29年度(2017年度)の次期NACCS等の稼動時までの取組み
目 標
2-(6) 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化に向けた取組み
‐15‐1973~1979 東京ラウンド 1986~1994 ウルグアイ・ラウンド 2001~ ドーハ・ラウンド 鉱工業品 農業 サービス 知的財産権 紛争解決 補助金 アンチ・ダンピング 環境・開発 貿易円滑化(2004~) 62か国 102か国 123か国 160か国(2014年8月現在) 1964~1967 ケネディ・ラウンド 1948 GATT発効 23か国 「ラウンド」と呼ばれるすべての加盟国が 参加する貿易交渉を通じて、 貿易自由化をはかることで、 世界の経済発展・拡大を進める。 世界経済の発展 WTOは、モノの関税率から サービス、知的財産権などの 分野にルールを拡大。 紛争解決手続により、 各国の一方的措置を防止。 「法の支配」の確立
○ 最恵国待遇: すべての加盟国に同等の貿易条件を与えること。
○ 内国民待遇: 輸入品を国産品と同様に扱うこと。
2大原則
1995 WTO設立 128か国(原加盟国) (出典:WTOホームページ)3-(1) 多角的貿易体制の発展 ~GATTからWTOへ~
‐16‐沖縄地区税関
密輸ダイヤル 0120-461-961
3-(2) 多角的貿易体制の発展 ~GATTからWTOへ~
WTO=世界貿易機関
(
World Trade Organization)
●
160の加盟国・地域で、モノ・サービスの貿
易自由化や貿易関連のルール作り(知的財産
のルール等)を行っている
。(2014年8月現在)●
加盟国は他の全加盟国の同種の産品につい
て同じ関税率を適用(=最恵国待遇)。
●
1度の自由化で留まらず、自由化交渉(ラウ
ンド)を繰り返し実施。
●
紛争処理システムを備える。
加盟国・地域が多い
扱う分野が広い
自
由
化
が
よ
り
進
ん
で
い
る
●
モノ・サービスに加え、投資の自由化、規
制の緩和、制度の調和等、幅広い経済関係
を強化。
●
一部の国・地域の間だけで、モノ・サー
ビスの貿易をWTOよりも自由化。
投資自由化、
ル-ル整備
規制の緩和、
制度の調和
様々な
協力
モノの貿易自由化
(関税を下げる)
サービス貿易の
自由化
FTA=自由貿易協定
(
Free Trade Agreement)
EPA=経済連携協定
(
Economic Partnership Agreement)
: 共同研究等 : 交渉 (注1)GCC(湾岸協力理事会) : アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン(計 6か国);2009年以降、交渉延期 (注2)ASEANとの日ASEAN包括経済連携協定は、物品貿易については署名・発効済(インドネシアとの間では未発効)であるが、投資・サービスについては、2010年から交渉中。 (注3)RCEP(東アジア地域包括的経済連携) : ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)、 日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランド、インド(計 16か国) (注4)TPP(環太平洋パートナーシップ) :シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、米国、豪州、ペルー、ベトナム、マレーシア、カナダ、メキシコ、日本(計12か国) 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 韓国 GCC( 注1) ASEAN( 注2) ( 投資・ サービス ) カナダ コロンビア 日中韓 EU RCEP( 注3) トルコ 5月 7月 9月 3月 4月 1 1 5月 3月 1 1 月 1 1 月 1 2 月 9月 1 2 1 2 月 1 0 月
※発効又は署名済みEPA
シンガポール メキシコ マレーシア チリ タイ インドネシア ブルネイ ASEAN(物品貿易)2002年11月発効 (2007年9月改定) 2005年 4月発効 (2012年4月改定) 2006年 7月発効 2007年 9月発効 2007年11月発効 2008年 7月発効 2008年 7月発効 2008年12月発効 フィリピン スイス ベトナム インド ペルー 豪州 モンゴル TPP 2008年12月発効 2009年 9月発効 2009年10月発効 2011年 8月発効 2012年 3月発効 2015年 1月発効 2015年 2月署名 (未発効) 2016年 2月署名 (未発効) (注4)
3-(3) 各国との交渉中EPAの進捗状況
(2016年2月時点)
‐18‐22.3% 発効済
15.5% その他
・台湾(4.3%) ・香港(2.7%) ・ロシア(2.3%) ・メルコスール(1.3%) [うち ブラジル(1.0%)、アルゼンチン(0.1%)] ・イラン(0.4%) ・南アフリカ共和国(0.6%) 等 ・ASEAN(14.7%) ・メキシコ(1.0%) ・チリ(0.7%) ・スイス(0.7%) ・インド(1.0%) ・ペルー(0.2%) ・豪州(4.2%) (ASEAN メンバーのうち二国間 EPAも発行済の国) ・タイ(3.5%) ・インドネシア(2.7%) ・マレーシア(2.9%) ・ベトナム(1.8%) ・フィリピン(1.3%) ・ブルネイ(0.3%) ・シンガポール(1.9%)84.5% EPA発効済・交渉段階の国・地域
【参考】主要国のFTA比率
(注)(2015年6月現在 発効・署名済のもの)日本:
22%、米国:40%、EU:30%、韓国:62%、中国:30%
(注)FTA比率:FTA相手国(発効済国又は署名済国)との貿易額が貿易総額に占める割合(出典)貿易額は、日本は財務省貿易統計(2014年)、他国はIMF Direction of Trade Statistics(2014年)より作成。
47.3% 交渉中
・GCC(10.9%) ※2009年以降、交渉延期 ・中国(20.5%) ・韓国(5.7%) ・EU(9.9%) ・トルコ(0.2%) ・コロンビア(0.2%)14.9% 署名済
・米国(13.3%) ・カナダ(1.3%) ・ニュージーランド(0.3%) ※TPP交渉参加国 ・モンゴル(0.02%)3-(4) 日本の貿易総額に占める国・地域別割合(2014年)
‐19‐自動車及び 自動車部品 66.4% 一般機械 (建設用 機械含む) 18.5% 化学工業製品 (ゴム・タイヤ含む) 5.1% 農林産品, 4.7% 電気機械 1.8% 精密機械 1.4% その他 2.1% 石炭 53.0% 鉱物性製品 (ほたる石等)25.0% 繊維衣料製品 (カシミヤ製品等) 15.4% 一般機械 (原動機等) 4.5% その他 2.0% 出典:2012年 財務省貿易統計 日本からモンゴルへの無税輸出の割合が,現状の総輸出額の1%未満か ら,発効後即時に約50%,10年間で約96%まで拡大 ◆鉱工業品 ●自動車及び自動車部品: 主力の4500cc以下の完成車(製造後0~3年)は即時関税撤廃,自動車部品及び その他の完成車はほとんどが10年以内の関税撤廃 (総輸出額の7割弱) ●一般機械: 主力の建設用機械(ブルドーザー等)の即時関税撤廃を含む10年以内の段階的関 税撤廃(総輸出額の20%弱) ◆農林水産品 ●切り花,果実,味噌・醤油等: 即時撤廃又は段階的関税撤廃 ◆その他 ●清酒及び焼酎: 即時関税撤廃 出典:2012年 モンゴル政府統計 ●貿易の拡大やエネルギー・鉱物資源分野等における投資環境の改善を通じて,モンゴルとの「戦略的パートナーシップ」を一層強化。 ●モンゴルからのエネルギー・鉱物資源の安定供給に寄与(石炭,ほたる石,レアメタルを輸入。モンゴルは,金,銅等も産出。)。 ●民主化・市場経済化し,今後も中長期的な高成長が見込まれるモンゴルの経済成長を日本の経済成長に取り込む。 ●物品貿易,サービス,投資,電子商取引,競争,知的財産等のルールを盛り込んだ包括的な協定。モンゴルにとって初の経済連携協定。 モンゴル←日本 約399億円 モンゴル→日本 約19億円 日・モンゴル間の貿易構造 往復貿易額の約96%を 協定発効後10年間で関税撤廃 日本はモンゴルからの輸入額の 100%を10年間で無税に (2012年財務省貿易統計) モンゴルは日本からの輸入額の 約96%を10年間で無税に (2012年モンゴル政府統計) ◆鉱工業品 ほぼ全ての品目について即時関税 撤廃又は10年以内の段階的関税 撤廃 ◆農林水産品 ●一部の牛肉調製品等: 関税割当 ●ペットフード: 即時関税撤廃又は10年以内の段 階的関税撤廃 交渉の経緯 意 義 > 2009年6月 バヤル首相(当時)が麻生総 理(当時)に経済連携協定の 締結を要望 > 2010年6月~2011年3月 官民共同研究 > 2012年3月 野田総理(当時)とバトボル ド首相(当時)の日モンゴル 首脳会談で交渉開始を決定 > 2012年6月~2014年7月 7回の交渉会合 > 2014年7月 エルベグドルジ大統領 の訪日時に大筋合意 > 2015年2月 サイハンビレグ首相の訪日 時に署名 モンゴル市場へのアクセス 日本市場へのアクセス モンゴルの人口:約293万人 モンゴル一人当たりGDP:3,964米ドル モンゴル在留登録の邦人数:420名 在モンゴルの日本企業拠点数:225 (いずれも2013年度版データ)
3-(5) 日・モンゴル経済連携協定
‐20‐2010年
3月 ニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイ(P4協定加盟4カ国)、米、
豪、ペルー、ベトナムの8か国で交渉開始
10月 マレーシアが交渉参加(計9カ国に)
2011年
11月 APEC首脳会議、TPP首脳会合(於:ホノルル)
2012年
11月 メキシコ、カナダが交渉参加
2013年
2月 日米首脳会談:日米の共同声明を発出
3月 安倍総理「交渉参加」表明
7月 日本が交渉参加(於:マレーシア)
8月 TPP閣僚会合(於:ブルネイ)
10月 TPP首脳会合、閣僚会合(於:バリ)
12月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
2014年
2月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
4月 日米首脳会談、閣僚協議(於:東京)
5月 TPP閣僚会合(於:シンガポール)
10月 TPP閣僚会合(於:シドニー)
11月 TPP首脳会合、閣僚会合(於:北京)
2015年
4月 日米閣僚協議(於:東京)
日米首脳会談(於:ワシントン)
7月 TPP閣僚会合(於:ハワイ)
9月-10月
TPP閣僚会合(於:アトランタ)、大筋合意
[内閣官房作成資料]
4-(1) TPP協定交渉の経緯
‐21‐<10月5日、アトランタでのTPP閣僚会合にて大筋合意>
○21世紀のアジア太平洋にフェアでダイナミックな「一つの経済圏」を構築する試み。世界のGDPの約4
割、人口の1割強を占める巨大な経済圏。
○TPPによりわが国のFTAカバー率は22.3%から37.2%に拡大。
○物品関税だけではなく、サービス・投資の自由化を進め、さらには知的財産、電子商取引、国有企業など
幅広い分野(前文+30章)で新しいルールを構築。
[内閣官房作成資料]
4-(2) TPP協定の意義
‐22‐○農産品の重要5品目を中心に関税撤廃の例外を数多く確保しつつ、全体では高いレベルの自由化。
○自動車や自動車部品、家電、産業用機械、化学をはじめ、我が国の輸出を支える工業製品について、11カ国全
体で99.9%の品目の関税撤廃を実現。
○サービス・投資等の分野で、中小企業も含めたわが国企業の海外展開を促進するルール、約束を数多く実現。
○原産地規則の完全累積制度の実現により、中間財等を生産する中堅・中小企業も、我が国に居ながらにしての海
外展開が可能。
<投資>
・投資先の国が、投資企業に対し技術移転等を要求することを禁止
<貿易円滑化>
・急送貨物の迅速な税関手続を確保するため、「6時間以内の引取」を明記
・関税分類等に関する事前教示制度を義務付け
<ビジネス関係者の一時的入国>
・多くの国で、滞在可能期間の長期化、家族の帯同許可等を実現
<電子商取引>
・デジタル・コンテンツへの関税賦課禁止。
・ソースコード(ソフトウエアの設計図)の移転、アクセス要求の禁止
<知的財産>
・模倣・偽造品等に対する厳格な規律
・地理的表示の保護を規定
[内閣官房作成資料]
4-(3) TPP協定の効果
‐23‐※前文に加え、以下の30章で構成。 (1)冒頭の規定及び一般的定義 TPP協定が締約国間のその他の 国際貿易協定と共存することがで きることを認める。また、本協定の 二以上の章において使用される用 語の定義を定める。 (2)内国民待遇及び物品の 市場アクセス 物品の貿易に関して、関税の撤 廃や削減の方法等を定めるととも に、内国民待遇など物品の貿易を 行う上での基本的なルールを定め る。 (3)原産地規則及び原産地手続 関税の減免の対象となる「TPP 域内の原産品(=TPP域内で生産 された産品)」として認められるため の要件や証明手続等について定 める。 (4)繊維及び繊維製品 繊維及び繊維製品の貿易に関す る原産地規則及び緊急措置等に ついて定める。 (5)税関当局及び貿易円滑化 税関手続の透明性の確保や通関 手続の簡素化等について定める。 (6)貿易救済 ある産品の輸入が急増し、国内 産業に被害が生じたり、そのおそ れがある場合、国内産業保護のた めに当該産品に対して、一時的に とることのできる緊急措置(セーフ ガード措置)等について定める。 (7)衛生植物検疫(SPS)措置 食品の安全を確保したり、動物や 植物が病気にかからないようにす るための措置の実施に関するルー ルについて定める。 (8)貿易の技術的障害(TBT) 安全や環境保全等の目的から製 品の特性やその生産工程等につ いて「規格」が定められることがあ るところ、これが貿易の不必要な障 害とならないように、ルールを定め る。 (9)投資 投資家間の無差別原則(内国民 待遇、最恵国待遇)、投資に関する 紛争解決手続等について定める。 (10)国境を超える サービスの貿易 内国民待遇,最恵国待遇,市場 アクセス(数量制限等)に関する ルールを定める。 (11)金融サービス 金融分野の国境を越えるサービス の提供について、金融サービス分 野に特有の定義やルールを定める。 (12)ビジネス関係者の 一時的な入国 ビジネス関係者の一時的な入国 の許可、要件及び手続等に関する ルール及び各締約国の約束を定 める。 (13)電気通信 電気通信サービスの分野につい て、通信インフラを有する主要な サービス提供者の義務等に関する ルールを定める。 (14)電子商取引 電子商取引のための環境・ルー ルを整備する上で必要となる原則 等について定める。 (15)政府調達 中央政府や地方政府等による物 品・サービスの調達に関して、内国 民待遇の原則や入札の手続等の ルールについて定める。 (16)競争政策 競争法の整備と締約国間・競争 当局間の協力等について定める。 (17)国有企業及び指定独占企業 国有企業と民間企業の競争条件 の平等を確保する国有企業の規律 について定める。 (18)知的財産 特許権,商標権,意匠権,著作権, 地理的表示等の知的財産の十分 で効果的な保護、権利行使手続等 について定める。 (19)労働 貿易や投資の促進のために労働 基準を緩和すべきでないこと等に ついて定める。 (20)環境 貿易や投資の促進のために環境 基準を緩和しないこと等を定める。 (21)協力及び能力開発 協定の合意事項を履行するため の国内体制が不十分な国に、技術 支援や人材育成を行うこと等につ いて定める。 (22)競争力及びビジネスの 円滑化 サプライチェーンの発展及び強化、 中小企業のサプライチェーンへの 参加を支援すること等について定 める。 (23)開発 開発を支援するための福祉の向 上等や、女性の能力の向上、開発 に係る共同活動等について定める。 (24)中小企業 中小企業のための情報、中小企 業がTPP協定による商業上の機会 を利用することを支援する方法を 特定すること等を定める。 (25)規制の整合性 加盟国毎に複数の分野にまたが る規制や規則の透明性を高めるこ と等を規定する。 (26)透明性及び腐敗行為の防止 協定の透明性・腐敗行為の防止 のために必要な措置等に関する ルールに関わる事項等を定める。 (27)運用及び制度に関する規定 協定の実施・運用等に関する ルールなど協定全体に関わる事項 等を定める。 (28)紛争解決 協定の解釈の不一致等による締 約国間の紛争を解決する際の手続 について定める。 (29)例外 締約国に対するTPP協定の適用 の例外が認められる場合について 定める。 (30)最終規定 TPP協定の改正、加入、効力発 生、脱退等の手続、協定の正文等 について定める。
[内閣官房作成資料]
4-(4) TPP協定の概要
‐24‐セクションA(原産地基準)
〈TPP原産品〉
①完全生産品、②原産材料のみから生産される産品、又は③PSRを満たす産品(産品に応じて関税分類変更基準や付
加価値基準等)のいずれかを満たす産品はTPP原産品となる。
〈累積〉
原産材料の累積(モノの累積)のほか、生産行為の累積も認められている(域内他国の原産品や生産行為を自国の原産
材料や生産行為とみなす)。
セクションB(原産地手続)
〈特恵要求手続(証明手続)〉
事業者(輸入者、輸出者又は生産者)自らが原産品申告書を作成することができる自己申告制度が採用されている。
〈確認手続(検証)〉
輸入国税関は、輸入された産品が原産品であるかどうかを確認するため①輸入者への情報提供の要請、②輸出者、生
産者への情報提供の要請、又は③それらの施設への訪問、を行うことができる(輸入国税関による直接的な検証)。また、
輸入国から要請があった場合には、輸出国政府による検証の支援(協力)も可能。
品目別規則(PSR)
それぞれの産品に応じた関税分類変更基準や付加価値基準等の原産地基準(原産品となるための要件)が設定されて
いる。
※繊維及び繊維製品については、別途、繊維章において原産地基準等が設けられている。
TPPにおける関税の特恵待遇(TPP税率)は、「TPP原産品」に対してのみ適用される。
TPP原産地規則章では、「TPP原産品」の定義(原産地基準)やTPP税率の申告手続(原産地手続)等を
定めており、(1)セクションA(原産地基準)、(2)セクションB(原産地手続)、及び(3)品目別規則(PSR
:
Product Specific Rule)から構成されている。
4-(5) TPP原産地規則の概要
出所:内閣官房ホームページ「環太平洋パートナーシップ協定 (TPP協定)の概要」(内閣官房TPP政府対策本部作成資料)
○TPP協定が
2015年10月に大筋合意された。
第3章
. 原産地規則及び原産地手続
輸入される産品について、関税の撤廃・引下げの関税上の特恵待遇の対象となるTPP域内の原産品として
認められるための要件及び特恵待遇を受けるための証明手続等を定める。
本章のルールにより、例えば以下のようなメリット
が考えられる。
(1) TPP特恵税率の適用が可能な
12か国内の原
産地規則の統一(事業者の制度利用負担の緩和)
(2) 輸出者、生産者又は輸入者自らが原産地証明
書を作成する制度の導入(貿易手続の円滑化)
(3) 完全累積制度の実現
TPP協定においては、複数の締約国において付加価値・
加工工程の足し上げを行い、原産性を判断する完全累積制
度を採用。日本が締結済みのEPAにおいても、メキシコ、ペ
ルー等で完全累積制度を採用している。
(参考)「完全累積制度」概念図(4) 広域FTA化による原産品輸送の容易化(立証
負担の緩和)
二国間のFTAにおいては、産品の輸送の際に第三国を経
由した場合には、当該貨物の原産性が維持されているか否
かについて輸入国税関に対し立証する負担がある。一方
で、TPPは全ての締約国を一つの領域とみなす広域FTAで
あり、全ての締約国の領域内を移動する限りにおいては、
貨物の原産性が維持されることになる。
4-(6) TPP原産地規則の概要(つづき)
‐26‐総合的なTPP関連政策大綱
• 世界のGDPの約4割(3,100兆円)という、かつてない規模の経済圏をカバーした経済連携。人口8億人という巨大市場が創出される。TPPは アベノミクスの 「成長戦略の切り札」となるもの。 • 本政策大綱は、TPPの効果を真に我が国の経済再生、地方創生に直結させるために必要な政策、及びTPPの影響に関する国民の不安を 払拭する政策の目標を明らかにするもの。 • 本大綱に掲げた主要施策については、既存施策を含め不断の点検・見直しを行う。また、農林水産業の成長産業化を一層進めるために必要な戦 略、さらに、我が国産業の海外展開・事業拡大や生産性向上を一層進めるために必要となる政策については、28年秋を目途に政策の具体的 内容を詰める。 • 本大綱と併せ、TPPについて国民に対する正確かつ丁寧な説明・情報発信に努め、TPPの影響に関する国民の不安・懸念を払拭することに 万全を期す。 <TPPの活用促進> 1 丁寧な情報提供及び相談体制の整備 ○TPPの普及、啓発 ○中堅・中小企業等のための相談窓口の整備 2 新たな市場開拓、グローバル・バリューチェーン構 築支援 ○中堅・中小企業等の新市場開拓のための総合的 支援体制の抜本的強化(「新輸出大国」コンソー シアム) ○コンテンツ、サービス、技術等の輸出促進 ○農林水産物・食品輸出の戦略的推進 ○インフラシステムの輸出促進 ○海外展開先のビジネス環境整備新輸出大国
グローバル・ハブ
(貿易・投資の国際中核拠点)農政新時代
<食の安全、知的財産>
<TPPを通じた「強い経済」の実現> 1 TPPによる貿易・投資の拡大を国内の経済再生に 直結させる方策 ○イノベーション、企業間・産業間連携による生産性 向上促進 ○対内投資活性化の促進 2 地域の「稼ぐ力」強化 ○地域の関する情報発信 ○地域リソースの結集・ブランド化 <農林水産業> 1 攻めの農林水産業への転換(体質強化対策) ○次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成 ○国際競争力のある産地イノベーションの促進 ○畜産・酪農収益力強化総合プロジェクトの推進 ○高品質な我が国農林水産物の輸出等需要 フロンティアの開拓 ○合板・製材の国際競争力の強化 ○持続可能な収益性の高い操業体制への転換 ○消費者との連携強化、規制改革・税制改正 2 経営安定・安定供給のための備え(重要5品目 関連) ○米(政府備蓄米の運営見直し) ○麦(経営所得安定対策の着実な実施) ○牛肉・豚肉、乳製品(畜産・酪農の経営安定 充実) ○甘味資源作物(加糖調製品を調整金の対象) ○輸入食品監視指導体制強化、原料原産地表示 ○特許、商標、著作権関係について必要な措置 ○著作物等の利用円滑化等4-(7) (参考)総合的なTPP関連政策大綱
‐27‐○JETRO、中小企業基盤整備機構、商工会、商工会議所、よろず支援拠点等の各地の支援機関等が協力
した全国各地での説明会の開催やTPP情報のポータルサイトの設置、TPPを活用したビジネス展開の際の手
引書や原産地性の自己証明の手続きに関するガイドラインの整備等により、丁寧な情報提供を行う。
経済連携協定(
EPA)になじみの
ない事業者等に対して情報提供
を行う。
説明会の開催
ポータルサイトの設置 等
TPPを活用しようとする事業者に
対して、具体的ビジネス展開や
関税メリットについての情報提
供を行う。
TPPを活用したビジネス展開
の手引き書の作成 等
TPPを利用して輸出する
中堅・中小企業等に対し、
原産地証明書の作成を支援す
る。
説明会の開催
ガイドラインの整備 等
基礎的情報提供
活用フェーズの情報提供
原産地規則に係る情報提供・
証明書作成支援
TPP
1.概要 2.関税分野の大筋合意 の概要 3.原産地規則分野の 大筋合意の概要4-(8) (参考)中堅・中小企業をはじめとする産業界への情報提供
‐28‐○TPPの内容や活用方策に関する相談窓口を整備するとともに、各地の支援機関との連携を図り、全国
各地での相談体制の整備・強化を行う。
よろず支援拠点
相談窓口の設置・連携
全国の中堅・中小企業による TPPのメリットを最大限活用した 事業展開を後押し○TPPの内容や活用方法(原産地規則に関する内容を含む)に関する相談に対応。
○各地の支援機関と連携を図り、全国の中堅・中小企業に対してきめ細かに相談に応じる体制を整備。
JETRO
商工会議所
商工会連合会
(商工会)
中小企業
基盤整備機構
経済産業省
(地方経済産業局)
等
○
税関でも体制を整備し、原産地規則に関する輸出入者からの照会に迅速・適切に対応。
4-(9) (参考)中堅・中小企業のための相談体制の整備
‐29‐● 平成27年12月16日、関税・外国為替等審議会答申「平成28年度における関税率及び
関税制度の改正について」
● 平成27年12月24日、「平成28年度税制改正の大綱」閣議決定。
● 平成28年2月9日、これらを踏まえて策定した「関税法及び関税暫定措置法の一部を
改正する法律案」を第190回国会(通常国会)に提出。同年3月29日に成立し、翌4月1日
より施行。
平成28年度税制改正の大綱(抄) 【平成27年12月24日閣議決定】 七 関税 1 暫定税率の適用期限の延長等 (1)平成28年3月31日に適用期限の到来する暫定税率(431品目)について、その適用期限を平成29年3月31日まで延長する。 (2)平成28年3月31日に適用期限の到来する特別緊急関税制度及び牛肉・豚肉に係る関税の緊急措置(牛肉の発動基準数量の算定 基礎の特例を含む)について、その適用期限を平成29年3月31日まで延長する。 2 個別品目の関税率の見直し (1)義務教育学校制度の施行に伴い、給食に使用される脱脂粉乳に対する関税減税措置の対象に、義務教育学校を追加する。 (2)バイオエタノールの暫定税率を無税とする。 (3)その他所要の措置を講ずる。 3 「輸出入してはならない貨物」への営業秘密侵害品の追加 4 輸出入申告官署の自由化等 5 HS条約 2017年改正に対応するための関税率表の改訂 6 納税環境整備等 (1)納税環境整備に係る内国税の規定を踏まえ、郵便又は信書便によりの税申告書等が提出された場合の発信主義の適用等に係る 規定を整備する。 (2)行政不服審査法の改正を踏まえ、関税等不服審査会への諮問事項を追加する。5-(1) 平成28年度関税法等改正について
‐30‐5-(2) 平成28年度関税改正項目
施行日:平成28年4月1日
平成28年3月31日に適用期限の到来する暫定税率(431品目)並びに特別緊急関税制度及び牛肉・豚肉に係る関税の 緊急措置(牛肉の発動基準数量の算定基礎の特例を含む。)について、これらの適用期限を1年延長する。(1)暫定税率の適用期限の延長等
(注)上記のうち、(3)については平成28年6月1日、(4)については公布の日から2年以内で政令で定める日、 (5)並びに(6)の延滞税の計算日数及び加算税制度の見直しに係る規定については平成29年1月1日。 義務教育学校制度の施行に伴う、給食に使用される脱脂粉乳に対する関税減税措置の対象への義務教育学校の追加、 バイオエタノールの暫定税率を無税とすること等の所要の措置を講ずる。(2)個別品目の関税率の見直し
企業から不正に流出した技術により生産された物(営業秘密侵害品)を、関税法上の水際取締りの対象とする。(3)輸出入をしてはならない貨物への営業秘密侵害品の追加
輸出入しようとする貨物が置かれている場所を所轄する税関官署に対して輸出入申告を行う原則は維持しつつ、AEO (認定事業者)のうち輸出入者及び通関業者等については、いずれの税関官署に対しても輸出入申告を行うことを可能とする。 これに伴い、通関業者の業務を各税関の管轄区域内に制限する規定を廃止する。また、昨今の通関手続を取り巻く環境 の変化等に対応するため、通関業制度の見直しを行う。(4)輸出入申告官署の自由化等
平成29 年1月1日から適用される、HS条約(商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約)の改正 に伴い、関税率表の改訂を行う。(5)HS条約2017年改正に対応するための関税率表の改訂
納税環境整備に係る内国税の規定を踏まえ、郵便又は信書便により納税申告書等が提出された場合の発信主義の 適用に係る規定、延滞税の免除及び計算日数の見直しに係る規定、加算税制度の見直しに係る規定を整備するほか、 行政不服審査法の改正を踏まえ、関税等不服審査会への諮問事項を追加する。(6)納税環境整備等
‐31‐○
特例輸入者(AEO輸入者)、特例委託輸入者(輸入通関手続をAEO通関業者に委託した者。)が、いずれかの
税関長に対して輸入申告をすることができる旨を規定。(関税法第
67条の19)
○
特定輸出者(AEO輸出者)、特定委託輸出者(輸出通関手続をAEO通関業者に委託した者。)、特定製造貨物
輸出者(AEO製造者が製造する貨物を輸出する者。)が、いずれかの税関長に対して輸出申告をすることができ
る旨を規定。(関税法第
67条の3)
輸出申告の特例
輸入申告の特例
5-(3) 輸出入申告官署の自由化にかかる改正のポイント
○
税関長は、申告に係る貨物が他の税関長の所属する税関の管轄区域内にある場合で、検査を行う必要があると
認めるときは、当該他の税関長に対し検査に係る権限を委任することができる旨を規定。(関税法第
68条の2)
→ 税関における「審確(審検)分離」の処理体制。
○
輸出入申告官署の自由化、通関業法改正に伴う規定は公布の日から二年を超えない範囲内において政令で
定める日から施行する旨を規定。(改正法附則第
1条)
→ 平成29年度のNACCS更改時とし、十分な周知期間を設ける。
貨物の検査に係る権限の委任
施行期日
‐32‐営業区域制限 営業所の新設 地位の承継 通関業務料金の最高額の定め等 営業報告書 罰則 欠格事由等