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日本人の同性間性的接触者における 薬物使用行動と性行動に関する研究 -全国インターネット調査-

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Academic year: 2021

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(1)

Yasuharu HIDAKA, Ph.D.

宝塚大学看護学部 教授

厚生労働省エイズ動向委員会 委員

日高 庸晴

E-mail : [email protected]

研究結果概要ホームページ

http://health-issue.jp

ゲイ・バイセクシュアル男性の健康レポート ダウンロードURL

http://www.j-msm.com/report/report02/

性的マイノリティの

メンタルヘルスの現状と人権課題

2014/10/3

(2)

精神的健康状態が悪い

抑うつや不安傾向が他集団より高い

慢性的な精神的ストレス

いじめ被害経験

自殺未遂率

10代の自殺者の3割は性的指向と関連

性的被害割合の高さ

アルコール・薬物使用割合の高さ

社会的ストレス / 少数者ゆえのストレス

HIV感染リスク行動の関連要因

年齢

抑うつ

自尊感情の低さ

自己否定的な情緒状態

孤独感の強さ

性的パートナーの数

風営施設利用

アルコール使用

薬物使用

など

海外の先行研究

健康に関わる問題が山積み

(3)

学齢期のいじめ被害とHIV感染

学校教育における環境改善も急務のひとつ

47.8% 50.4% 52.6% 63.9% 24.1% 33.1% 30.3% 38.7% 0% 20% 40% 60% 80% 55.8% 53.4% 53.3% 68.8% 66.5% 71.6% 0% 20% 40% 60% 80% 39.4% 39.5% 43.3% 51.8% 50.0% 54.8% 0% 20% 40% 60% 80% HIV陽性 HIV陰性 これまでの学校教育で、 異性間のエイズ予防について 情報を得たことがある 「ホモ・おかま・おとこおんな」 といった言葉以外で いじめられたことがある 「ホモ・おかま・おとこおんな」 といった言葉で いじめられたことがある 2007 2008 2011 (PC) (mob) 2011 2007 2008 2011 (PC) 2007 2008 2011 (PC)

いじめ被害割合が高率

セクシュアリティの肯定的受容の困難

自尊感情、自己肯定感の低下

メンタルヘルスの悪さ(44%抑うつ傾向)

平均年齢19-20歳で男性と初交経験

HIV感染リスク行動(コンドーム不使用)

若年MSM:学齢期の予防介入・自尊感情を涵養 成人MSM:大人になったMSMにメンタルヘルス支援 平成23年度 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と 多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究 (研究代表者 日高 庸晴)

(4)

教育現場でのセクシュアリティ教育や同性愛に関する情報の圧倒的不足

親へのカミングアウトの困難13-15%程度

学校教育における同性愛や セクシュアリティに関する情報の取り扱い 親へのカミングアウト率 親以外へのカミングアウト率 2011_PC 2011_モバイル 10代 20代 30代 40代 50代以上 10代 20代 30代 40代 50代以上

(5)

学校で仲間はずれに されていると感じたこと (全体で42.7%) P<.001 10 30 50 0 20 40 26.0 40.4 ない ある

教室での出来事と保健室

避難場所としての保健室

用 事 が な い の に 保 健 室 に 行 っ た 割 合 10 30 50 0 20 40 26.9 38.6 ない ある 10 30 50 0 20 40 26.1 37.2 ない ある 10 30 50 0 20 40 24.2 38.1 ない ある 教室で 居心地の悪さを感じたこと (全体で57.0%) 「ホモ、おかま」 言葉による暴力被害 (全体で54.5%) 言葉以外のいじめ被害 (全体で45.1%) P<.001 P<.001 (2,605) (3,126) (2,467) (3,264) (3,284) (2,447) P<.001 (3,146) (2,585) 有効回答数=5,731

いじめ被害割合 82.7%(最高値)、性的指向関連言葉の暴力被害割合56~66%

(6)
(7)

これまでに自殺を考えたこと・自殺未遂

有効回答数=5,731

HIDAKA, Y

自殺を考えたこと(全体で

65.9%

1999年調査では

64%

64.7 68.1 66.1 51.7 62.6

P<.001 10代 (371) 20代 (2,432) 30代 (2,037) 40代 (652) 50代以上 (205)

自殺未遂(全体で

14.0%

1999年調査では

15.1%

16.2 15.1 13.7 8.3 12.0

P<.001 10代 (371) 20代 (2,432) 30代 (2,037) 40代 (652) 50代以上 (205) 自 殺 を 考 え た こ と 割 合 自 殺 未 遂 割 合 10 30 50 0 20 40 60 70 5 10 15 0 20

(8)

自殺未遂経験に関連する要因

Hidaka Y, Operario D, Takenaka M, Omori S, Ichikawa S and Shirasaka T (2008) Attempted suicide and associated risk factors among youth in urban Japan Social Psychiatry and Psychiatric Epidemiology DOI 10.1007/s00127-008-0352-y

(9)

思春期におけるライフイベント平均年齢 (研究参加者数 1,025人)

中学校・高校の学齢期に相当

Yasuharu Hidaka, 1999 年 齢 ( 歳 )

(10)

思春期学, vol.18(3) 264-272(2000)

異性愛者を装う時に感じる葛藤や

ストレスの頻度を測定

異性愛者的役割葛藤尺度

① 結婚話をすすめられたとき ② 孫の顔が早く見たいと言われたとき ③ 彼女いないの?と聞かれ、適当に話を合わせているとき ④ テレビのホモネタを見て、周囲に合わせるとき ⑤ 彼氏のことを彼女に置き換えて話しているとき ⑥ イケている男性を見て、「この人格好いい」と友達の前で 言えないとき ⑦ ゲイの交友関係のことを気軽に話せないとき ⑧ 彼氏とおしゃれなレストランへ行き、周囲の目を気にするとき ⑨ ゲイ雑誌を堂々と買えないとき ⑩ 「男は強くたくましくあるもの」という考えを聞かされたとき ⑪ 低い声で「男らしく」話しているとき ⑫ 女の子に囲まれ、「両手に花だね」と言われたとき ⑬ 女性から好きだと言われ、嘘をついたり話をそらすとき ⑭ 興味がない女性のことを、興味があるような言い方を自分が しているとき ⑮ 女性が接待してくれるお店に「付き合い」で行くとき

異性愛を中心とする社会の中で、

ゲイ/バイセクシュアル男性が、

異性愛者を演じる時や異性愛者を装う時に

生じるストレスのこと。

同性愛をスティグマ化する社会において、

多くのゲイ男性は、自らの性的指向を

知られてしまうことがないように、

「異性愛者」として振る舞い、

「異性愛者役割」を担い、

それを演じることによって周囲に

受け入れられるように奮闘している。

ゲイであることを隠さなければ

日常生活をやっていけない、と内面化

この「異性愛者」の役割演技は、抑圧的な

葛藤と苦痛を伴う作業であると考えられる。

(11)

(%) 平成23年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 「HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究」研究代表者 日高 庸晴 (宝塚大学看護学部) 10代 (282人) 20代 (1,284人) 30代 (1,182人) 40代 (667人) 50代以上 (226人) 平均 (3,685人)

心理カウンセリング・心療内科・精神科生涯受診歴

(2011年調査 PC有効回答数 3,685人)

受診経歴がある人のうち、 自分の性的指向について 話した経験がある割合 10 20 30 40 50

心理カウンセリング

心療内科

精神科 (%) (%) 生涯 過去6ヵ月

(12)

(%) 10代ゲイ・バイセク シュアル男性 首都圏 男子中高生 (%) ※刃物などでわざと自分の身体を傷つけた 10代 20代 30代 40代 50代 以上

自傷行為経験割合

(2011年調査 PC有効回答数 3,685人) 平成23年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 「HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究」研究代表者 日高 庸晴 (宝塚大学看護学部) 10代 20代 30代 40代 50代以上 282 1,284 1,182 667 226 44 n n 282 1,284 1,182 667 226 (%) n=3,685 n=3,685

現在悩んでいること

(2011年調査 PC有効回答数 3,685人)

(13)

人数 % 服を脱がされた 600 10.5 卑猥な言葉でからかわれた 392 6.8 無理矢理キスされた 553 9.6 身体(性器、胸、お尻)に触られた 957 16.7 性器に触るよう強要された 507 8.8 膣性交を強要された 113 2 オーラルセックスを強要された 338 5.9 アナルセックスを強要された 372 6.5 その他 215 38 いずれかの強要されたセックス(膣、オーラル、アナル) 500 8.7 いずれかの性被害(上記のいずれか) 1,224 21.4

ゲイ・バイセクシュアル男性における性被害生涯経験割合 (有効回答5,731)

【参考】平成23年男女間における暴力に関する調査(内閣府)によれば、女性(1,751人)に、 これまでに異性から無理やりに性交された経験を聞いたところ、「1回あった」4.1%、 「2回以上あった」3.5%、被害経験がある女性は7.7%

http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/index.html

Hidaka et al (2014) Prevalence of sexual victimization and correlates of forced sex in Japanese men who have sex with men. PLoS ONE 9(5): e95675. doi:10.1371/journal.pone.0095675

(14)

対人援助職からも誰が性的マイノリティなのか分からない

彼らにとっても、誰が自分たちの本当の理解者となってくれるのかわからない

“性的指向を言ってくれないから” “話してくれない” と、相手を責めない

性的指向を知らなければ支援できないのではなく、性的指向を言いやすく

する状況を作る努力自体が、すでに支援である

専門職としてサポートしますよ!というメッセージを出すことが重要!

彼らの多くは専門職からの援助を求めています

健康レポートの最後のページ「対人援助職への提言」 http://www.j-msm.com/report/report02/report02_p34-36.pdf

安心して話すことが出来るためには

参照

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