高齢者用バランスボードN型と身体機能評価及び，転倒リスクとの関連

理 学 療 法 学 　 第

29

巻 第

2

号 　

43

〜

48

頁 （

2002

年 ）

報 　告

高

齢

者 用

バ

_ラ

ン

ス

ボ

ー

ド

N

型 と

身体 機

能 評 価 及

び

，

　　　　　　　

転 倒

リ

ス

ク

と

の

_関

連

＊

高 倉

　

聡

1）

穐

山

富 太

郎

3）

大 城 昌 平

2

’

4）

高 橋 達 也

4）

中

野

裕

之

3）

飯 野 朋

彦

1） 要

旨

　

本 研 究

は

，

高 齢 者 用

バ _ラン ス ボ

ー

ド

N

型

（

BN

） と

，

身 体 機 能

及 び

転

倒 既

往

の有 無 との

関

連 を

分 析

し

，

BN

に よ るバ _ラン ス

機 能

と転 倒 リスクの

_評

価の

_有

用

性

を

検 討

し た。

対 象

は

，

高 齢 者

50

名 （

平 均 年 齢

80．

4

±

7．

7

歳 ）

で

あ

っ た

。BN

に よ るバ ランス

機 能 評 価 結 果

は

，

　

BN

の

高 さ

と

保 持

で

き た 時 間

に よっ て

4

群 （

Grade

工

〜IV

）

に分 類 した。 その

他

の

身 体 機 能 評 価

は

，

　

Berg

　

Balance

　

Scale，

体 幹 筋 力

，

立 ち 上 が り 能 力

，

歩 行

ス ピ

ー

ド

を測 定 し

た。

ま た

，

過 去

6

ヶ

月

の

転 倒 歴

の

有 無 を

問

診

し た

。

BN

に よ るバ ランス

機 能 評 価

と

年 齢

，

体 幹 筋 力

，

BBS ，

歩 行

ス ピ

ー

ド

，

転 倒 歴

に

有 意

な

関 連

が あっ た。

転 倒

歴の

有 無

を

目的 変 数

と

し

たロ ジス テ

ィ ック 回 帰 分 析 の結

果

，

Grade

　

IV

群

（

BN

に よ るバ ラ ン ス

機 能 評 価

が

最 も低

い

群 ）

は他の群 と 比 較 し て

，

転 倒

リス ク の オッ ズ

比 が

14

，

3

（

95

％

CI

：

1．

47−138．

6

）

で

あ

っ た

。

　

BN

に よ るバ ランス

機 能 評 価

は

，

高 齢 者

の

身 体 機 能

と関

連

し， 転 倒 リス ク 者の ス ク リ

ー

ニ ング と して

，

簡 易 な評 価 法

で

あ

る と

思

われた。

キ

ー

ワ

ー

ド



高 齢 者 用

バ ラ ン スボ

ー

ド

N

型

，

Berg

　

Baiance

　

Scale，

_{転 倒}

は じ め に

　

高

齢 者

にお

け

る

転 倒 事 故

は

，

骨 折 な

どの

身 体 障 害

や，

生 活 能 力

の

低

下

，

廃

用

症 候 群 を

引

き起

こ

す

。 高 齢 者 に お

け

る

歩 行 移 動 能 力

の

確 保

は

，

本

人の生 活

範

囲や 生 活の

質

（

QOL

）

を

維 持 す

る 上 で

重 要

で

あ

る ば

か り

で

な く

，

要 介

護 高 齢 者

の

増 加

の

抑 制

とい

う点

で

社 会 的 な

ニ

ー

_{ズ で}

_{も あ}

る。

超 高 齢 化 社 会 を迎 え

た現

在

，

高 齡 期

の

転 倒

予

1

坊 は

重

要 な課 題

の

一

つ で

あ

る

。

　

転 倒の原 因 は 極 めて

多

因 的 1）で

あ り

，

多 く

の

要

因が

複

雑

に関

与

して い る が

，

な かで

も

，

姿 勢

バ ラ ン ス は

重 要

な

要 因

の

一・

つで

あ

る。

姿 勢

バ ラン ス

機 能

の

臨 床

的 評

価

に は

，

ホ

　

The　Relaしionship　betwee【l　Standing　Postural　

Co

［

ltrol 　Test　Using

　 しhe　Ba］ance 　Board　and 　the　Perfornlance　of　

Physical

　Function　in

　 ［he　Elderty

1） 清 水 病 院 　リハ ビ リ テ

ー

ショ ン科

　 （〒85i

−

2102長 崎 県 西 彼 杵 郡 時津町 浜田

li

＄572）

　Satoshi　Takakura

，

　RPT

，

　Tomohiko　Iino

、

　RPT： Department　u 「

　 RehabitltatiQn

，

　Shimizu　Hospital

2）長崎大学医学 部附属病 院　理 学療 法部

　

Shohei

　

Ollgi

，

　RPT ：

Department

of　Rehabititation

，

　 Nagasaki

　 University　HospittLt

3＞　 同 　 　 医 学 部 保 健 学 科 　 理 学 療 法 学

　 Hiroyuki　Nakano

，

　RPT

，

　Tomitaro　Akiyama

，

　MD ：Department　of

　 Physical　Therapy

，

　Scheo］of　Hea【th　Science

，

　Nagasaki　University

4 ）　 同 　 　 医 学 部 　 衛 生 学

　 Tatsuya　Takahashi

，

　MDr　Department　of　Preventive　Medicine＆

　 Health　Promotioll

，

　Nagasaki　University

　 （受 付EI　2001年8月2日 ／受理 日　2001年12月21日）

重 心 動 揺 計

，Berg

　

Balance

　

Scale

　

（

BBS

）

，　

Functional

Reach

　

Test

（

FRT

＞

，

　

Get

　

Up

＆

Go

　

Test （

GUG

）

な ど

の バ ラン ス

_機

能

検

査

法

が

一

般 的

に

用

い ら れて い る。 これ らの

方 法

と 日

常

生

活 動 作

の

自

立

度

，

歩 行 自立 度

，

他

の

身

体 機 能 評 価

との

関 連

や

転 倒

予

測

に つ _いて

報 告

され て い る2

−

6）。 し か し， これ らの

評 価

法

は，

EI

常

の臨

床

の

中

で

行 う

に は

時

間

的

・

空

間 的 な

制

約 か ら

実

施

困 難

なこ と が

多

い

。

そ こ で

，

我々は

，

高 齢 者 用

の バ ラ ン スボ

ー

ド

を 試 作

し

，

日常

の

臨 床

の

場

で

簡 単

に

利 用

で

き

るバ _ラン ス

評 価 法

を 開 発 した

。

ま た

，

この バ ラン ス ボ

ー

ドを 利 用 して

，

高

齢 者

のバ _ラン ス

_機

能の

_向

上 と

転 倒

防 止 を 目

的

に

，

バ ラン ス エ ク サ サ イ ズ を

_{実 施}

してい る。

本 研 究

で は

，

こ の

高 齢

者 用

バ _ラン スボ

ー

ド

N

（

Nagasaki

＞

型 と

身体 機 能

お よ び，

転 倒

予 測 と の 関 連 を 調べ

，

この

高 齡 者 用

バ ラ ン スボ

ー

_ドが

_簡便

_{なバ ラ ンス}

_{機 能}

_と

_{転 倒}

_{リ ス ク の}

_{評 価}

_に

_{利 用}

_し

う

る か ど

う

か

を検 討 し

た。

対

象

と

方 法

ユ

．

対

象

　

対

象

は

，

デイ ケア 目 的に て

当 院 及

び

関 連 施 設

で

あ

る

老

人 保 健 施 設 に 定 期 的 に 通

所

す る

60

歳 以 上 の

高 齢 者

ユユ

7

名

の

う

ち

，

1）

日

常

生

活 自

立

度 判 定 基 準

（

厚

生

省 ）

に

基

づ く

Jl〜

A2

ラ ン ク の

者

，

2

） 中 枢 性 障 害

や運

動 器 系

及

44 理 学 療 法 学 　第29巻 第

2

号 び 高 次 脳 機 能

系

に 明 ら か な 疾 患

，

障 害の ない 者

（

脊 柱

ア ライメ ン ト

不 良

に よ る

明

ら か

な

バ ランス

能力 低 下

の

者 を

含

む

）

と

し

た。 こ の

条 件 を 満

た

し

た

63

名

の

中

か

ら

，

追

跡 調

査 不

可 能 で あっ た

13 名

を

除

き

，

協 力

が

得

ら れ た

50

名

を

研 究 対 象

と し た。

研 究 対 象 者

は

，

男 性

15

名

，

女 性

35

名

，

平 均 年 齢

80．

4

歳

（

標 準 偏 差

7，

7

）

，

平 均 身

長

150

．

O

cm

（

標 準 偏 差

8，

6

）

，

平 均 体 重

49，

7

　

kg

（

標

準

偏 差

10．

0

）

であっ た

。

2．

方 法

　

「高 齢 者 用バ ラ ン ス ボ

ー

ド

N

型 」 （

Elderly

　

Balance

Board

　

type

　

N

：

BN

_）

と

，

　

Berg

　

Batance

　

Scate

_（

BBS

_）

に よる

2

種 類

の バ _ラン ス

機 能 評 仙

の

関 連

，

および

，

BN

と

他

の

身 体

運

．

動 機 能

との 関

連

を 調べ た

。

これ ま での研 究 で

BBS

得

点 を

45

点

で カッ ト オフ

値

と して

2

分

し た

場 合

，

転 倒

との

関 運

が

あ

るとい わ れて い る5川 ）。

本 研 究

で

も

，

評 価 得 点 自体

の

他

に

，

BBS

得 点 を

45

点 以 上 と

そ れ

未 満

で

分 け た

2

群 と

BN

と

の

関 連 を 検 討

し た。

ま

た

，

　

BN

に よ るバ ラン ス機 能 評 価 と 「過 去

6

ヵ月

間

に お け る

転 倒

歴

」

の

関

運 を 調べ た

。

1

）

BN

の

概 要

と

測 定 （

図

1

）

　

BN

（

プ ラ ス テ ィッ ク 製

）

は

，

円 盤

（

実

際 使

用

す

る と きの 上 而

）

の

直 径

35

．

Ocm

，

床 面

か らの

高

さ

4

，

5cm

（

重

さ

3，

0kg ，

曲 率 半 径

80cm

）

，

7cm

（

重 さ

4．

Okg ，

曲率 半

径

40cm

）

，10cm

（

重

さ

5

．

O

　

kg，

曲 率 半 径

25

　cm

）

の

3

種

類のバ _ランス ボ

ー

ドで

，

小 児 用

の バ ランスボ

ー

ド を

高

齢 者

用 に

改

良 し た もの で

あ

る。

測 定 方 法

は

，

被 験 者

に

3

種 類

の

BN

一

ヒに立

位 姿 勢

を

保 持

させ

，

　

BN

の

高

さ と その

保 持 時 間 を 測 定

し て

，

バ _ラン ス

機 能 を評 価

し た

。

立

位 姿

勢

に おいて は

，

両 上 肢 は

体

側 に 下

垂

し

，

足 部の位 置 はバ ラン ス

能 力 低

下 者 に も 立 位 保 持で き る よ

う

に

開

脚 位 と し た。

測

定 手

順 は

，

平 行 棒 内

に

置

いた

BN

上 に

両

上

肢

で

平

行 棒

を

把 持

し

，

前 方

を

向

いて

最 も

立

位 姿 勢

が

安 定 す

る

位

置

で

静 止 さ

せ

，

測 定 開 始

と と

も

に立

位 姿 勢 を保 持

させた。

BN

の

下

に は

滑 り止

め

用

マ ッ ト

（

ゴ ム

製 ） を 敷

いた。

被

検

者 に は

，

測 定 内 容 を 理 解 して も ら う た め 測 定 前に

BN

一

ヒに

乗

っ て

も

らい

，

1

_{度 試 技}

を

行

っ た。

測 定

は

原 則

と

し

45cm

7cm

図

1

バラン ス ボ

ー

ドの種 類

rOc

  て

裸

足で

行

っ た が

，

薄 手

の

靴

下

等

の

着

用 は

認

め た。

測 定

中

は

，

被 検 者

に

可 及 的

に

静

IL

姿 勢 を保 持 す

る よ

う

に

注 意

を促

し

た

。

測 定

は

低

い

高

さの

BN

か ら

順

に

行

い

，

そ れ ぞ れの

BN

の

高

さで

30

秒

以 上

保 持 可 能

で

あ

れ ば

，

次

の

高

さ

の

BN

で

測 定 し

た。 　

BN

に よ るバ _ラン ス 機 能の評 価 結 果 は

，

以 下の塞 準 に

従

い

4

段

階

（

Grade

　

I 〜

　

rv

）

に 分 類 し た

。

評 価 基

_準

は

，

Grade

　

I

：

10cm

　

BN

で

30

秒

以 上

姿 勢

の

保 持

が

可 能

，

Grade

　

H

：

7cm

　

BN

で

30

秒

以

上 保 持

が

可 能

，　

Grade

『

4，

5cm

　

BN

で

30

秒

以 上

保 持

が 可

能

，

　

Grade

　

IV

：

4，

5

cm 　

BN

で

30

秒の保 持 が

不

可 能

，

の

4

グ レ

ー

ド と し た

。

2

）

BBS

の

概 要

と

測 定

　

BBS

は

，

　

Berg

ら6）に よ

り

，

高 齢 者

の バ _ラ ン ス

能 力

の 評 価 を 目 的 に

開発

さ れ た

機

能 的

評 価 法

で

あ

る

。

日

常

生

活

動 作

と

関 連

の

あ

る

次

の

14

項 目

の

検 査

か ら

構 成 さ

れて い る。

す な

わ

ち

，

椅 坐 位

か ら 立

位 （

立 ち

上 が

り）

，

立 位 保

持

， 坐

位 保 持

，

立 位

か ら

椅

坐

位

， ト ランスファ

ー，

閉 眼 立

位

，

閉 脚 立 位

，

前 方

へ _の リ

ー

チ

，

床

か ら

物

を 拾

_う

，

_肩

越 しに

後 方

を

見

る

，

360

度 方 向 転 換

，

台

へ の

足

の

挙

上

，

タン デ ム立

位

，

片 足

立

ち

，

の

14

項 目

で

あ

る。

評 定 内 容

は

動 作

に よっ て異 な り

，

その

安 全 性

，

時 間

，

距 離の要

素

か ら，

動 作

遂

行 不

能の

0

点

か ら

自

立 ま た は

容 易

に

課

題 が

遂 行

で

き

る

場 合

の

4

点

まで の

5

段 階

で

評 定

さ れ る。

BBS

の

検 査 方 法

と

評 定

は

，

Berg

らに

従

っ た。

評 定

は

14

項

目

全 体 を 合 計

し て そ の

合 計 点 を 算 出

し た

。

BBS

に よ る

最

も高

い

得 点

は

，

56

点

で あ る

。

3

） そ

の

他

の

身 体 運 動 機 能

の

測 定

　 運 動 能 力

の

評 価

は

，

「

体 幹 筋 力 」

，

「

立 ち 上 が り能 力 」

，

「

10m

歩 行

ス ピ

ー

ド

」

を 測

定

し た

。

「

体 幹

筋 力 」

は

，

背

筋

・

腹 筋

群の筋 力 を

MMT

（

Manual

　

Muscle

　

Test

_）

_で

評 価 し

，

Normal

，

　

Good

，

　

Fair

，

　

Poor

_及

び そ れ 以 下

，

の

4

段 階に

分

類 し た

。

「

立 ち 上 が

り能 力 」

は

，

下

肢 筋 力

の

指 標

と

し

て

，

床 上 座 位 お

よ び

高 さ

の

異 な

るベ ンチ

か ら立

位 （

直 立 姿 勢 ）ま

で の

立 ち

一

ヒが

り動 作

の可

否

で測

定

し た

。

評 価 基

準

は

起

立 で き たベ ンチの

_高

さ に よっ て

，

O 〜

5cm

，

10〜15cm ，25〜30

　cm

，40

　cm 以

一

ヒ可

能

，

の

4

段 階

に 分 類 し た

。

「

10m

歩 行 速 度

」

は

，

「

自 分の足で立 ち

，

身

体 を移 動 （

杖 な

どの

自助 具 を含 む）

させ る

能 力 」 と定 義

し

，

10m

自 由 歩 行

ス ピ

ー

ド と

10m

最 大 歩 行

ス ピ

ー

ドの

2

項 目 を 測

定

し た

。

4）

　

車

云

偐

司歴

　

・

　 転 倒 歴

の

有 無

は

，

過 去

6

ヶ

月

の

転 倒

の

有 無 を 面 接 聞 き

取 り調 査

で

行

っ た

、

調 査 対

象

は，

本 人

の み か ら

と

し，

転

倒

回

数

に 関

係

な

く

1

回 で

も転 倒

歴のあ る

者

は

，

転 倒

有

り と し た

。

調 査 で 得 ら れ た 「過 去

6

ヵ _{月 間 に お け る 転 倒 歴 」} での

転

倒 と は

，Gibson7

） の

定 義

に

従

っ て

「自分

の意

志

か らでは な

く

，

膝

や上

肢 あ

るい は

臀 部

や

腰

な どの

身 体 部 分

が

床

面や地

面

な どの よ

り低

い

_面

に

接 触

した

場 合 」

を

転 倒

高

齢 者 用バ ラン ス ボ

ー

ド

N

型と身体 機 能 評 価 及び

、

転 倒 リスクとの関 連

45

「

有 り」 と

し た

。

た だ し

，

臥

床

時のベ ッ ドか らの

転 落 等

によ る

転 倒

は

除 外 し

た。

5

） 統 計 学 的 解 析 方 法

　

統

計 学 的

解 析

は，

1）

BN

の グレ

ー

ドに よっ て

分

類 し た

4

群

につ いて

属 性

（

年 齢

，

身 長

，

体 重 ）

，

転 倒 歴

の

有

無

，

BBS

得 点

，

10

　m

自 由 歩 行

ス ピ

ー

ド

，10

　_{m 最 大 歩 行} ス ピ

ー

ド

を

各

群

問 で 比

較

し た

。

統 計 処

理 は

，

分 散 分 析

，

X2

検 定

，

　

Kruska

レ

Wams

検 定

，

及

び

多 重

比

較 検 定

を

行

っ た

。

多

重 比

較 検 定

は

，

変 数

の

分 布

に

従

っ て

，

正

規 分 布

に

従 う場 合

は

Bonferroni

の

方 法 を

用い

，

ま

た，

正 規 分

布

に

従 わ な

い

場 合

に は

，Mann −Whitney

　

U

_検

定 を

繰 り

返

し

行

い

Bonferroni

の

方 法

に

準

じて

，

有 意 水 準

と

し

て

比

較

の

組

み

合

わ せの

数

で

除 した も

の

を 用

い

た

。

2

）

BN

グ レ

ー

ドと

各

測

定 項

目 との相 関 関 係 を み る た め

，

単 相 関 分

析

を

行

っ た。 以 上の

分析

は

，

各

変 数

の

分 布

に よっ た。

3

）

BBS

得 点

45

点 を

カ ッ ト オフ

し

た

BBS

の

2

群

と

BN

グレ

ー

_{ド と}の

関 連 を

X2

検 定

に よっ て

調

べ た

。

4）転

倒

歴 と

BN

グ レ

ー

ド との

関

連 につ い て のX2

検 定

を

行

い

，

両 者

の

関 連

を

調

べ た。

5

） 転 倒 歴

の

有 無 （

転 倒 経 験

の

有 無 ）

と

関 連 す

る

要

因

を 調

べ _{る た め}

，

ロジスティ ッ ク 回

帰

分

析

を

行

っ た

。

目

的

変

数 を

転

倒

歴の

有 無

と し

，

説 明 変 数

は

年 齢

，

性 別

，

身 長

，

体 重

，

BN

グレ

ー

ド （

Grade

　

IV

_と

_{そ れ 以 外 ）}

，

体 幹 筋 力 （

Good

以

上 と

Fair

以 下

の

2

段 階

の カテ ゴ リ

ー

変 数 ）

，

立

ち

上が

り能 力

（

0 〜

15cm

と

25〜

40

　_{cm 以 上} の

2

段 階

の カ テゴ リ

ー

変 数

）

と し た

。

BN

グ レ

ー

ド と

BBS

，

　

BBS

と

10

　m

最

大

歩 行

ス

ピ

ー

ド

，

10

　m

最 大 歩 行

ス ピ

ー

ド と

10m

自

由

歩 行

ス ピ

ー

ドに は

，

　

Spearman

順 位

相 関 係 数

で

，

そ

れ

ぞ

れr

＝− O．

65，

r

＝− 0，

68，

　_r

≡0．

90

（

い

ず

れ も

p

く

0．

Ol

）

の 強い相 関 関 係 が あっ た た め

，

多

重 共 線 性

を

考 慮 し

て

，BBS

と

10m

最 大 歩 行

ス ピ

ー

ド及

び

10m

自 由歩 行

ス ピ

ー

ド

は

説 明 変 数

に

は 入 れ な か

っ

た

。

全

て の

統 計 解 析

に は，

統

計 解 析

用 ソ フ ト

SPSS

　

for

Windows

（

version 　

10．

O

　

J

）

_を

_用

い

，

有 意 水 準

を

5

％

と し た。

結

果

1

．BN

グレ

ー

ド と 対

象

者の 属 性 お よ び 運 動 機 能 との

関

　 連

　

表

1

に

，BN

グレ

ー

ド

ご

と

に み

た 対

象

者

の

属 性

お よ

び

運 動 機 能 との 関 連 を 示 し た

。

BN

グレ

ー

ド と

男

女の

割

合

，

身 長

，

体 重

，

体 幹 筋 力

，

立 ち

上 が

り能 力

には

有 意 差

は

認

め ら れ

な

か っ た。

し か し 年 齢

，

転 倒 経 験 者 数

，BBS ，

10m

自 由 歩 行

ス ピ

ー

ド，

10m

最 大 歩 行ス ピ

ー

ド で は

各

BN

グレ

ー

ド との 問 に 分

散

分

析

，　 X　 2

検 定

，

　

Kruskal−

Wallis検定

で

有 意

差 が

認

め ら れ た。

多

重

比

較 検 定

で は

，

年 齢

で

1

群

と

IV

群 間 （

p

＜

0．

01

）

に

，

　

BBS

で

1

群 と

IV

群

（

p

く

0．

Ol

）

，

皿

群 と

IV

群

　 （

p

＜

0

、

01 ）

に

，

10

　m

自由

歩

行

速 度で

1

群 と

IV

群

（

p

〈

0

，

01

）

の

BN

グレ

ー

ド

間

にそ れ

ぞ

れ

有 意 差

が

認

め

ら

れ た。

2

，BN

グレ

ー

ド と

BBS

お よ び

，

運 動 機 能

との

関 連

　

BN

グレ

ー

ド と

BBS

お よ び

，

運 動 機 能

との

関 連 を 検 討

し た。

BN

グ レ

ー

ド と

BBS

（

r

＝− 0．

69

，　

p

〈

0．

01

＞

で，

有

意 な

負

の 相 関 が 認 め ら れ た

。BN

グ レ

ー

ド と

年 齢

で

（

r ＝

O

．

55

，

_p

_く

0

．

Ol

_）

，

10

_m

_{自 由 歩 行}

_ス ピ

ー

ド

_（

_r

＝0．

40

，

p

〈

0．

Ol

）

，

ユ

Om

最 大 歩 行

ス ピ

ー

ド

（

r

＝O．

38，

　

p

〈

0．

Ol

）

に

は 有 意 な正

の

相 関 が 認

め ら れ

た

。

ま た

，

BN

グレ

ー

ド

と体 幹 筋 力 （

X2

＝17．

73

，

　

p

〈

O．

05

）

に も 関 連 が 認 め ら れ た。

　

BBS

得 点

を

45

点

で カ ッ ト オ フ した

2

群

と

BN

グ レ

ー

ドとの 関

連 を 見

た

場 合

，

BBS

が

45

点 未 満

の

全

例 が

Grade

　

IV

で あっ た

。

　x　 2

検 定

の結 果

，

　 _X　2

＝

10

、

36

_（

_p く

0

，

05

）で有 意で あっ た （

表

2

）

。

3．BN

グレ

ー

ド

と転 倒 歴

の

関 連

　 表

3

に

BN

グレ

ー

ドご との

転 倒

歴

有 り

，

お よ び

無

しの

人 数 を 示 し

た。

X2

検 定

の

結 果

，

　

X2

＝8，

65

（

p

〈

O．

05

）

で

，

BN

グ レ

ー

ド と

転 倒 歴

に は

有 意

な 関

連

が

認

め ら れ た

。

その 他 に， 転 倒 歴 と 有 意 な 関 連 を 示 す もの と し て は

，

BBS 　 （

p＜

0

，

01

）

，

10

　m

最

大

歩

行 ス ピ

ー

ド

（

p ＜

0

．

01

）

，

表 1BN グ レ

ー

ド別に見 た各 測 定 値

BN

グレ

ー

ド

1

［ 皿 P値 総 数 （男 ：女 ） 年齡 （歳）

nl

身 長 （cm ）m ，

イ

本重　（

kg

）

叫 転 倒 者数 BBS （点 ）b； 体 幹 筋 力切 立 ち上が り能 力bl

lOm

自 由歩 行 速 度 （sec）b｝

10m

最 大歩 行 速 度 （sec）bl

5

（

1

：

4

）

68

，

8

±　

6

，

6

156

．

3

　±　

9

．

9

51

．

3

±

9

．

9

　 　054 　（

52

−

56

＞

2

（

1

−

3

）

2

（

1

−

3

）

8

．

7

　（

6

．

8

・

ll

．

1＞

7

．

4　（

5

，

7

−

9

，

9

）

　

5 （

2

：

3

_）

　 77

．

2

　±　

3

．

6

148

．

8

±　

10

．

9

　

51

．

8

±

9

．

6

　 　 0 　

51

　（

48

−

54

） 　

3

（

1

．

4

）

　

2

（

1

−

3

）

142

　

（12

．

8

・

15

，

8

）

12

．

2

　（

9

．

5

−

13

．

7） 18

　

（4：14

_）

　79

．

7± 6

．

8

149

．

4

±　7

．

6

51

，

1　±

9

．

2

　2 （4％ ）

52

　（

45

・

54

） 　

2

（

2

−

4

）

　

3

（

1

−

4

）

12

．

4　（7

．

＆37

．

8）

8

．

6　（6

、

7

−

28

．

1）

22

　

（

8

：14

_）

84

．

4 ± 6

．

3 149

．

3

±

8

．

7 47

．

6

±11

．

0

9

（18％ ）

46

　（

33

−

52

） 　

3

（

2

−

4

）

　

3

（

1

−

4

）

14

．

8

　

（9

．

3

−

28

．

5

）

12

．

2　（7

、

6

−

24

．

4） 0

．

70

匚

〕 0

．

00dレ

0

．

38d

，

0

，

81d

，

0

，

03

匸

，

0

．

0

『，

0

．

07

ビ

〕

0

．

22e

， 0

．

02

：

： 0

．

03

【

ウ a）平 均 値±標 準 偏 差

，

b

_沖

央 値 （最 小 値

一

最 大 値 ）

，

　c〕X2検 定

，

　

d

_｝

一

元 配 置 分散分析

，

　e｝

Kruskal

　

Wallis

_{検 定}

．

46 理 学 療 法 学

　

第

29

巻 第

2

．

号

表2BN グ レ

ー

ド別に見た転 倒 者 数

BN

グ レ

ー

ド

Grade

　

I

Grade

　

H

Grade

_皿

Grade

　

W

BBS45

点 以 上

BBS45

点 未 満

尸

DO 50 180 157 ＊

亭

p く

0

．

05

（Xz 検 定 ）

，

表

3BN

グ レ

ー

ド別 に見た1

紜

倒

者

数

BN

グレ

ー

ド

Grade

　

I

Grade

　

U

Grade

　

nI

Grade

　IV

転 倒 無し 転 倒 有 り 50

50

162

139

＊

’

pく

0

．

05

（xz 検 定）

，

表4　転倒の 有無を 目的 変 数としたロジス テ ィッ ク 回帰 分 析の結果

BN

グ レ

ー

ド

OR

95

％

CI

P値 年 齢 （歳 ） 性 別 身 長 （cm ） 体重 （

kg

）

体幹 筋

力 （

2

段 階 ） 立ち上 がり能 力 （2段 階） BN グレ

ー

ド （

GradelV

とそ れ 以外 ）

0

，

930

．

18 ⊥

．

040

．

925

．

663

．

1414

．

26

0

．

8

〜

1

．

07

0

．

02

〜

2

、

07 0

．

91

〜

1

．

20 0

．

82

〜

1

．

03

0

．

55

〜

58

．

65

0

．

45

〜

2L79

1

、

47

〜

138

．

56

0

．

290

．

170

．

550

．

150

．

150

、

250

，

02

OR

：オッズ 比 （

OR

：

Odds

　Ratio_）

．

95

％ イ言頼

1

区

1

昌亅

　

（

CI

：

Confidence

　

Interval

_）

．

10m

自 由 歩 行ス ピ

ー

ド

（

p

〈

O

．

01

）

で

あ

っ た。

転 倒

歴が 有 る

場 合

，

BBS

値

が

低 く

，

歩 行

ス ピ

ー

ド

が

遅

かっ

た

。

4

．

転 倒

歴の

有 無

を 目

的 変 数

と した ロジステ ィッ ク 回

帰

　 分 析

の

結 果

　

表

4

に 転 倒 歴の有 無 に よ るロ ジス テ ィ ック回

帰 分 析

の 結 果 を 示 し た

。

説 明 変 数

の

年 齢

，

性 別

，

身 長

，

体 重

，

体

幹 筋

力

，

立 ち 上 が

り能 力

，

BN

グ レ

ー

ドの

う ち

，

　

BN

_グ レ

ー

ドの オ ッ ズ 比 が

有 意

で

，

14

．

3

（

95

％信 頼 区

_間

1

．

47

−138．

6

）

で

あ

っ た。

す

な わ ち，

Grade

　

IV

の

者

の

転 倒

リス ク は

，

そ

の

他

の

Grade

と

比

較

して

，

約

14

．

3

倍

で

あ

っ た。

考

察

　

BN

グレ

ー

ド と

BBS

との

単 相 関 分析

では

，

有 意 な 負

の

相

関 が 認 め ら れ た

。

これ は

，

BN

の グ レ

ー

ド が

高 く

なる

（

Grade

　

I

に近

く

な

り

，

　

BN

に よるバ _ラン ス

機 能 評 価

が

高

くな

る

〉

と

BBS

に

よ

るバ _ラン ス

機 能 評 価 も高 く

な る こ と を

示

し てい る。

近 年

バ ラン ス 能 力 評 価 と して

BBS

を 用い る ことの

有

用

性

を 示

す

研 究 が

多

く報 告

さ れてい る が 8

一

ユo）

，

BN

に

BBS

との 関 連 が み ら れ た とい

う

こ と は

，

BN

が 高 齢 者の バ ラ ンス

機

能

評 価

と して の

有 用 性

を

持

つ 可 能

性

を

示 唆

してい る と

思

わ れ た。

BBS

と

転 倒

との

関

係

につ い て は

，

BBS

の

得 点

が

56

点 中

45

点 以

一

「

’

の

被 検 者

は

，

12

ヵ

月 以 内

に

何

ら かの

転 倒

の

危 険

性

が

あ

る とい

_う

Berg

ら5）の

報 告

や，　

Thorbahn

ら Ll）_{に よ る}

₄₅

点

の カッ ト オフ

値

が

転

倒

予 測

に

有

効

であ る と

す

る

報 告

が

あ

る。

今

回の我々 の研

究

で も

，BBS

の

得

点 を

45

点

以 上 と

未 満

で 分 け た

場

合

，

BBS

が

45

点 未 満

の

対 象 者

の

全 例

が

BN

グ レ

ー

ド

IV

で

あ り

，

ま

た

，

　

BN

グ レ

ー

ドの

低

い

群 （

Grade

皿 や

IV

）

に

過 去

6

ヵ

月 間

の

転 倒 経 験 者 が

，

有 意

に

多

かっ た。 こ れ は

，

前 述

の

Berg

ら，　

Thorbahn

らの

報 告

と

一

致

し て る。 こ の こと か ら，

BN

グ レ

ー

ドが

転 倒

の リス ク

を

示

唆 す

る と

考

え ら れ た

。

　 転 倒

歴 を

目 的 変 数

と

し

たロ ジス テ ィ ック 回

帰 分 析

の

結

果

は

，

BN

グレ

ー

ド

が

Grade

　

IV

_の

_{場 合}

，

_{そ れ 以}

_外

_の

_{群 と}

比 較 し

て

，

転 倒

リス ク が

14．

3

倍 高 く

な る とい

_う

結 果 で

あ

っ た

。

こ れ は

，BN

に よ るバ ラン ス

機 能 評 価

が

転 倒

ハ イ リス ク

者

の ス ク リ

ー

ニ ング と

し

て

臨 床 応 用 す

る こと が で きる こ と を

示 唆

して い る。

BN

グ レ

ー

ド が

低 く

な る

（

Grade

　

IV

に

近 く

な る

）

に

従

い

，

高 齢 者

の バラン ス 機 能 は 低 下 し

，

そ れ に 伴っ て転 倒の リス クが 高 く なる

。

こ の よ

う

に

，BN

グ レ

ー

ド は

ADL

や

移 動 動 作 時

の

注 意

や

歩

行 補 助 具

の必

要 性 な

どにつ _いて

検 討 す

る

一

つ の

示 唆 を与

える

も

の と

思

わ れ た。

　

BN

と

他

の

運 動 機 能 と

の

関 連

で は

，10m

自由 歩 行

ス ピ

ー

_ド

_{や 10m}

_{最 大 歩 行}

_{ス ピ}

ー

_ド

_と

の 問 に

有 意

な 正の 相 関 が 認め ら れ，

BN

に よ るバ ラ ン ス

機 能 評 価

が

低 くな

る と

歩 行

ス ピ

ー

ドが 遅 く なっ た

。

歩

行 とバ ラ ンス

機 能

との

関

連

で は

，

歩 行 速 度

と

歩

行 率

，

重 心

動 揺 距 離

の

聞

および

歩

行 率

と

重 心 動 揺 距 離

との

間

に

有 意 な 相 関 が あ り

，

重 心 動

揺 距 離

の

大 き

い こ と が

歩 行 速 度

と

歩 行 率

の

低

下 に 関

連 す

高齢者

用バラン スボ

ー

ド

N

型 と身 体 機 能 評 価 及び

、

転 倒 リスク との関 連

47

る

と 報 告

さ れて い る 】2）。

す な

わ

ち

，

バ ラン ス

機 能

の

低

下 が 歩 行

率

の

減 少 を も

た ら し

，

そ れ が

歩 行 速 度

の

低

下に つ な が る と

考

え ら れ る

。

　

一

方

，

転 倒

と 下 肢の

各

筋 力の 関 連 が 報 告 さ れ てい る がL3）14）

，

本 研 究

で

用

い た 立 ち 上 が

り能 力

と

BN

グレ

ー

ド に は

関 連 は

み

られ な か

っ た。

本 研 究

では

，

下 肢 筋 力

の

指 標 を 高

さの

異 な

るベ ンチ か らの

立 ち上 が り動 作

によっ て

，

下 肢

全

体

の

筋 力

を

評 価

し たのに

対

し て

，

バ ラン ス ボ

ー

_ド上の

_{姿 勢 調 節 機 能}

_は

_，

_{この よ}

_う

_な

_筋力

_よ

_り

_{も む し ろ}

_，

足 関

節 底 屈

・

背 屈

の

筋 力

，

及

び

筋 収 縮

の

協 調 運 動 能 力

や

神 経

一

筋

系

の 反

応 性

の

要 素

が 反

映

しや

す

い た め

と考 え

ら れ る。

　 今 後

は

，

高 齢 者

の

BN

に よるバ ラ ンス

機

能 と 日

常

生 活 の

活 動 性

，

精 神 機 能 な ど と

の

関 連

，

さ ら

に

，

BN

のバ _ラ ン ス エ ク サ サ イ ズへ の利 用

効

果 につ い て

も検 討 す

る

。

文

献

D

虞野行生

，

中根理 江 ：高 齢 者の歩 行 障 害 と転 倒の要 因

．

J

　

C

【

in

　

Rehab

　

7

（

3

｝：243

−

247

，

1998

．

2）

Duncan

　

PW

．

　

Weiner

　

DK

．

　et α

1

．

：

Functiona

［reach ：anew 　 c ［

inical

　measure 　of　

balance

．

　

J

　

Gerontol

　45_（6_）：Ml92

−

197

，

　

．

1990

，

3

）

Duncan

　

PW

，

　

S

しudenski 　

S

，

　et　al

．

：

Functiona

］reach ；pre

−

　

dictive

　validity 　in　a 　 sample 　of 　e］

der

［_y　ma ］e 　 veterans

．

　

J

　

Gerentel

　47（3）：

M93

−

98

，

1992

．

4

＞

Mathias

　

S

，

　Nayak 　

US

，

　et α1

．

：

Ba

［ance 　

in

　e ］

der

［y　patients：

　 　the

’

［

get

−

up　and　go

”

test

．

　

Arch

　

Phys

　

Med

　

Rehabil

　

67

｛

6

＞：

　

387

−

389

，

　

1986

．

5

）Berg　KO

，

　Wood

−

Dauphinee 　

SL

，

　et　al

．

：

Measuring

　

balance

　 　

in

　the　elderly：va ［

ida

し

ion

　of　an　

instrument

．

　

Can

　

J

　

Pub

］

ic

　 　

Health

　

83

_（

Suppl

　

2

_｝：

S7−

11

．

1992

，

6

）Berg　KO

，

　Wood

−

Dauphlnee 　

SL

．

　et　al

．

：

Measuring

　

ba

］ance 　 　

in

　the　elderty ：preliminary　

developmentof

　_an　instrument

、

　 　

Physiother

　

Can

　

41

：

304

−

311

，

1989

，

7）

Gibson

　MJ ：

Falls

　

in

　

later

　

life

，

　

In

；

Kane

　

RL

　et α

1

．

_（edsl 　 　

Improving

　the　

Hea

［th　of　

Older

　

People

；

AWorld

　View

．

　 　

Oxf6rd

　

University

　

Press

，

　

New

　

York

，

1990

，

　pp296

−

315

，

8） 笠 原 岳人

，

菅原 道俊

・

他 ：高 齢 者の バラン ス能 力 と 移 動手

　 　段

の選 択

一

Berg

　

Ba

［ance 　

Scale

_{を 用}い て

一

理 学 療 法 学27

　 　

（学 会 特別号 ）：

236

，

2000

．

9） 丹 羽 義 明 ：脳 卒 中 片 麻 痺患者の バ ラン ス 評 価 に お け る

　 　

Berg

　

Ba

［ance 　

Scale

の

有

用

性

一

最 大

歩

行 速 度 との関 連 性に

　 　

つ い て

一．

理学 療 法 学

27

〔学 会 特 別 号 ）：237

，

2000

．

10） 望 月　 久

，

峯 島 孝 雄 ：姿 勢 安 定 度 評価指数 と歩 行能力の関

　 　

連 性

．

理学

療 法学

27 （学 会 特 別 号 ）：

237

．

2000

．

ll

）

Thorbahn

　

LD

．

　

Newton

　

RA

：

Use

　of　the　Berg　Balance

　 　

Test　

to

　_predict　

fails

　

ln

　elder ］y　persons

．

　

Phys

　

Ther

　

76

_｛

6

_）：

　 　576

−

583

_、

584

−

585

，

　1996

．

12

） 伊 東 　元

，

長 崎 　 浩

・

他 ：健 常 老 年 者にお け る敢大歩 行速

　 　

度 低 下の決 定 因

一

重 心 動 揺と歩 行

率

の関

連

一．

理

学療 法

学 　 　17｛

2

｝：123

一

ユ

25

，

　

1990

．

13） 浅 川康 吉

，

高 橋 龍 太 郎

・

他 ：筋 力と身 体諸機能4 筋 力 と 高

　 　

齢 者の

ADL

一

下 肢

筋

力と

転

倒

・

ADL

障 害の関 連

一．

　

PT

　 　 ジャ

ー

ナル

32

：

933

−

938

，

1998

．

14）望月和憲

，

中 島 育昌 ：骨 粗 髪 症 と 転 倒

，

と く に 下 肢筋 力と

　 　

の関係

，

骨

・

関 節

・

靭 帯

7

  ：

221

−

230

，

1994

．

48

-ifMtft\

<Abstract>

The

Relationship

between

Standing

Postural

Control

Test

Using

the

Balance

Board

and

the

Performance

of

Physical

Function

in

the

Elderly

Satoshi

TAKAKURA.

RPT,

Tomohiko

IINO,

RPT

Dqpartnzent

of

Rehabititation,

Shimizu

Hospital

Shohei

OHGI,

RPT

Departnzent

ofRehabilitation,

AJttgasalei

University

Hbspital

Hiroyuki

NAKANO,

RPT,

Tomitaro

AKIYAMA,

MD

Department

of

Physieal

Therapor.

School

of

Hlealth

Science,

Ndgasalei

Uhiversitb,

Tatsuya

TAKAHASHI,

MD

Departntent

of

Preventive

Medicine

&

Hlealth

Protnotion,

IVdgasalei

Universidy

The

purpose of

this

study was

to

examine the relationship

between

standing postural contro]

test

using the

Balance

Board

and

performance

of

physical

function

in

the elderty, and to

determine

whether

it

could

be

used to

_predict

an elclerly person's risk of

ialling,

The

study

included

50

elderly subjects average aged

80.4

(SD:

7.7)

years.

Standing

postural contro]

test

using

the

Balance

Board

was classified

into

four

categories

based

on the

duration

of standing

times

on

the

Balance

Board

(tess

than

30

sec or more) and

the

height

of

the

Balance

Board,

Performance

of physical

function

was assessed

by

the

Berg

Balance

Scale,

trunk

muscle strength,

lower-extremity

muscle

strength, walking speed

(using

a

high-speed

ancl moderate-speed} and

histories

of

falls,

Statisticat

anatysis revealed

that

the

standing

_postural

control test using the

Balance

Board

was significantly

correlated with age,

Berg

Balance

Scale,

trunk

muscle strength, walking speed and

histories

of

falls.

Anatysis

using

logistic

regression revealed that of the elderly classified

into

category

IV,

the

acljusted

odds ratio

(OR)

of

having

falls

was

14.3

(95%

CI

1,47-138.6),

compared with

the

elderly

in

the

other

groups,

Standing

postural control

test

using

the

Balance

Board

may

be

a simpte and easy-to-use