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ノロウイルス胃腸炎

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7-8.感染性胃腸炎マニュアル (Ver.9.2)

I. 感染性胃腸炎疑い外来患者の対応 ... 3 II. 感染性胃腸炎疑いの外来患者を入院させる場合の対応 ... 4 III. 入院中の患者(1 名のみ)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合の対応 ... 5 IV. 複数の入院患者,付添い家族,職員が嘔吐・下痢を起こしている場合の対応 7 V. ノロウイルス等を院内に持ち込まないための具体的な注意点 ... 14 VI. ノロウイルス検査の取扱い ... 16 【参考資料】 ... 19 【付属資料】 (付1)ノロウイルスの基礎知識 ... 20 (付2)消毒液の具体的な作成方法 ... 22 (付3)清掃の具体的な方法 ... 23 (付4)商品お届けサービス手順(看護師用) ... 24 (付5)商品注文書(患者用) ... 25 (付6)FAX による病棟への結果通知 ... 26 (付7)ノロウイルス胃腸炎状況調査票(記入例)※別途ダウンロード可能 .. 27 (付8)外出・外泊の際の持込み防止のお願い ※別途ダウンロード可能 .... 28 本マニュアルはノロウイルス胃腸炎を念頭において作成されているが、他 のウイルス(アデノウイルス、ロタウイルス等)による感染性胃腸炎の感 染対策にも適応される。

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I.感染性胃腸炎疑い外来患者の対応

1.平日の外来受診 1)初診患者 (1)担当医師:成人は消化器内科(消化器新来)が,小児は小児科が担当す る。 (2)診察場所:①と②の振り分けは,該当外来の看護師が行う。 ① 嘔吐や下痢等の胃腸炎症状で受診し,現在,症状がおさまっている場合 は,該当外来診察室で診察や処置を行う。状況に応じて,診察前に空い ている診察室内で待機して頂くなど工夫する。 ② 嘔吐や下痢等の胃腸炎症状で受診し,下記の(a)または(b)がある場合 は,外来トリアージ室(3 名まで)などで診察や処置を行う。 (a) 診察中に嘔吐する可能性がある場合 (b) 問診上,ノロウイルス胃腸炎の可能性が高い場合 (2 日以内にカキ等を食べた。または,家族や職場にノロウイルス 胃腸炎を疑わせる者がいた等) ③ 注意事項 (a) 外来トリアージ室の空き状況等は病院医事課外来担当(内線 5641)に問い合わせること。 (b) トリアージ室はインフルエンザ患者も使用するため,適宜調整す る。 (3)診察の際の注意点: ① 医師・看護師は診察前後に石鹸で十分に手洗いする。 ② 患者に感染性胃腸炎に罹患している可能性を伝え,先に洗面所に案内し 手を洗ってもらうと共に周囲の物品に不必要に触れないように説明す る。 ③ トリアージ室利用の場合,医師・看護師は必要に応じて手袋,サージカ ルマスク,ガウンを着用する。 2)再来患者 (1)担当医師:原則として担当科の医師が対応するが,主治医が必要と判断し た場合は,消化器内科または小児科に依頼する。 (2)診察場所: ① 担当科の医師が診察する場合は,担当科の外来診察室で診察や処置を行 う。

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 診察前は,空いている診察室内で待機して頂くなど工夫する。 ② 嘔吐や下痢等の胃腸炎症状で受診し,下記の(a)または(b)がある場合 は,外来トリアージ室(3 名まで)などで診察や処置を行う。 (a) 診察中に嘔吐する可能性がある場合 (b) 問診上,ノロウイルス胃腸炎の可能性が高い場合 (2 日以内にカキ等を食べた。または,家族や職場にノロウイルス 胃腸炎を疑わせる者がいた等) ③ 注意事項 (a) 外来トリアージ室の空き状況等は病院医事課外来担当(内線 5641)に問い合わせること。 (b) トリアージ室はインフルエンザ患者も使用するため,適宜調整す る。 ④ 第 3 内科や小児科に依頼する場合には,新患患者に準ずる。 3)入院が必要な場合 ① 基本的に該当診療科と該当ナースステーションで協議し対応する。 (p.5 を参照) 2.夜間・休日の救急外来受診 1)診療場所 ①救急部の診察室を使用する。別の患者の診察等で救急部が使用できない 場合には、(他の入院患者から隔離できるように)②自診療科の病棟の個室 や処置室等に案内する。 注)年末年始の感染性胃腸炎疑い患者・インフルエンザ疑い患者の外来対 応については後述を参照(p.16)。 2)「感染性胃腸炎疑い」で緊急入院が必要な場合(できる限り外来対応が望 ましい) 基本的に該当診療科と該当ナースステーションで協議し対応する(個 室管理のうえ,厳重な接触予防策をとる)。

II.感染性胃腸炎疑いの外来患者を入院させる場合の対応

1.隔離予防策の遵守 感染性胃腸炎疑いの外来患者を入院させる場合には,「III. 入院中の患者

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(1 名のみ)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合の対応」を参照のこと。 2.感染制御部への連絡 感染性胃腸炎疑いの外来患者を入院させる場合には,ノロウイルス抗原検 査施行の有無あるいは検査結果を問わず,感染制御部に連絡すること。

III. 入院中の患者(1 名のみ)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合の

対応

1.隔離予防策 該当ナースステーション内で,ノロウイルス胃腸炎に準じた厳重な接触予防 策をとることが重要である。 隔離 ・原則個室管理(室内トイレを使用)(※) 個室が用意できない場合:大部屋を個室化する (ポータブルトイレ使用の検討) ・胃腸炎症状が完全におさまってから 2 日間が経過した後は, 個室隔離の解除が可能(但し,オムツ着用等の排泄行為が自立 していない患者では,胃腸炎発症後 2 週間を経過すると同時 に,その時点で症状が消失していれば隔離の解除が可能) ・発症後 1~4 週間はウイルスが継続的に排泄されるため,この 期間,流水と石鹸を使った手洗いを遵守するよう指導 トイレ ・共同トイレ:使用後,0.1%次亜塩素酸ナトリウムガーゼで毎回清拭。 ・排泄処置後の患者および職員は,十分に手を石鹸で洗い,流水で 流す。 環境(個室トイ レ 、 洗 面 台 の 清掃) ・施設管理係(内5665):次亜塩素酸ナトリウムによる除菌清掃依頼 吐物等の処理 ・ビニールエプロン(ガウン) ,マスク,手袋を着用,直接皮膚や粘膜 と接触しないように処理 リネン類 ・ビニール袋に 「ノロウイルス疑い」 と明記 汚染物の 洗濯前消毒 ・付着物を除去後,0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで 30 分浸漬後 洗濯 注)ワイドハイター等の酵素系色柄物漂白剤は消毒効果なし 清潔 ・症状がある時は入浴を避ける

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 ・症状が落ち着いたらシャワー浴とし最後に実施 ・使用後は風呂用洗剤で清掃し熱いお湯で洗い流す ・(水道圧力式フォーミングスプレーヤーの使用が可能な場合には, ハイプロックスアクセルで洗浄・除菌を行う。) 食事 ・栄養管理部(内5673)に依頼 ・食器をディスポ容器とし,食後は容器ごと感染性廃棄物とする X-P ・原則病棟:ポータブルレントゲン撮影依頼 (コメントにノロウイルスと記入) ・撮影室で実施が必要な場合のみ依頼: 一般撮影室(内5693,5694)へ連絡 順番:最後 用便を済ませ手洗い,予防衣,マスク,手袋を着用 検査 治療 手術 ・必要不可欠な場合のみ相談: 順番は最後 CT(内 6990),MRI(内 6021),放射線治療(内 5702), 手術部(内 5618 ) 用便を済ませ手洗い,予防衣,マスク,手袋を着用 面会 ・面会は最小限 面会時,感染の危険性を十分説明し手洗い,マスク着用 カーテン類 ・大部屋の場合:転室・転棟・退院時に室内のベッド周囲のカーテン (同室者全員)と病室入り口のカーテンを交換,洗濯する。 ・個室の場合:転室・転棟・退院時にベッドやトイレ周囲のカーテンと 病室入り口カーテンを交換,洗濯する。 ・患者が発生したら,週 1 回程度,患者の性別に関係なく,男子用ト イレ入口のカーテンを速やかに交換,洗濯する。 ・患者の吐物,便汁等で汚染した場合,速やかにカーテンを交換, 洗濯する。 ・カーテンの予備,洗濯の依頼・問い合わせ先は,施設企画係に連 絡、内線 5665。 (※)大部屋から個室に移動する際には,大部屋の患者ベッド周囲を 0.1%次亜塩素 酸ナトリウムを用いて清拭する。 2.吐物等の処理手順 1) 吐物等が乾燥すると,ノロウイルスは容易に空中に漂い,これが口に 入り感染することがあるため乾燥させないことが感染防止に重要である。 ガウン,マスク,手袋の順で防護具を着用する。

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2) 吐物中央から離れ,汚染されていない場所にビニール袋を 3 枚用意す る(付 3-1) ①1 枚目(吐物除去用) ②2 枚目(次亜塩素酸ナトリム消毒後の処理用) ③感染性廃棄物用(オレンジ袋) 3)使い捨てできる新聞紙やペーパータオル,タオル等を用い,吐物を外側 から中央に向かって囲むように覆う。(付 3-2)。 4)最初に吐物の落下地点を片付け,外側の新聞紙を中央に集めながら,周 りをペーパータオル等で拭き取る。(付 3-3, 3-4) 5)吐物は,ただちにビニール袋に入れ感染性廃棄物として処理する。(付 3-5) 6) 汚染した床は,0.1%次亜塩素酸ナトリムで 10 分間浸すように消毒をす る。(ブリーチ・ハイター等の 5%塩素系消毒剤を 50 倍に薄めた液で希 釈後,遮光密閉容器で 2 日間有効)(付 2),(付 3-6) 病棟ノロセット(付 3-1②)内の泡洗浄ハイター1000®を用いる場合も手順 は同様である。 7)手袋,ガウン,マスクの順ではずし,感染性廃棄物として処理する。 手袋を脱いだ後は必ず石鹸と流水で肘まで手洗いをする。 3.感染制御部への連絡 入院中の患者(1 名のみ)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合には,ノロウ イルス抗原検査施行の有無あるいは検査結果を問わず,感染制御部に連絡す る。

IV. 複数の入院患者,付添い家族,職員が嘔吐・下痢を起こしている

場合の対応

1.ノロウイルス集団感染を疑う必要性 病棟内で複数の患者,付き添い家族,職員が嘔吐・下痢を起こしている場 合にはノロウイルス集団感染を疑う必要がある。 2.最初に行うべき対応 1)感染制御部(内線 5703)まで連絡する。 2)別記の経過表に患者や職員の胃腸炎症状やカキ等の喫食歴,ノロウイルス 胃腸炎者との接触歴の経過を記入し把握する。

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 3)該当病棟の医師・看護師と感染制御部のメンバーで,感染拡大防止の対策 について検討する。「3.感染拡大防止対策」を参照のこと。 4)胃腸炎症状(下痢,嘔吐)のある全ての患者の便のノロウイルス抗原検査 を行なうことを原則とする。 5)個々の患者の具体的な対応については,「III. 入院中の患者(1 名の み)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合の対応」を参照のこと。 6)付き添い家族が嘔吐・下痢を発症した場合には,病棟への出入りをご遠慮 頂く。職員が嘔吐・下痢を発症した場合には,病棟への出入りを禁止す る。 7)他の入院患者,付添い家族,職員における嘔吐や下痢の発症を注意深く観 察する。 3.感染拡大防止対策 ノロウイルス抗原検査の感度は 7 割程度に留まるので、検査結果にのみ頼っ て対策を立てるのは危険である。臨床的・疫学的状況からノロウイルスによる 集団感染の可能性がある場合には,検査結果に関わらずに迅速に感染拡大防止 対策を実施することが重要である。 以下に対策を記載するが、その実施については個々の事例で判断する。 1)集団の胃腸炎の可能性があることを該当診療科及びナースステーションの 全職員と全入院患者に周知し,特に食事前の石鹸と流水の手洗い等の遵守 の周知に努める。 2)感染患者との接触を最小とするために,もし可能であれば入院患者の外泊 と早期退院を検討する。 3)新規入院の制限を検討する。 4)入院予定患者の共通病床優先使用と関連病院への紹介を検討する。 5)共通病床に入院した患者の医師の回診は最小人数で行う。 6)清掃担当者に,特に,ドアノブ,手すり等,頻回に人の手が触れる部分や トイレの便座を中心に塩素系消毒剤よる清掃・消毒を依頼する。 7)他の入院患者が新たに下痢や嘔吐を発症した場合の具体的な対応について は,「III. 入院中の患者(1 名のみ)に感染性胃腸炎の疑いが生じた場合 の対応」を参照のこと。 4.ノロウイルスによる集団感染のまん延防止対策 「3.感染防止対策」を行ったにもかかわらず、感染性胃腸炎の新たな発症 が止まらず,複数名のノロウイルス抗原検査が陽性と判明した場合,ノロウイ ルス集団感染の可能性が高まる。このような場合、感染制御部は院内感染対策

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委員会の諮問により,以下のノロウイルス胃腸炎集団発生時のまん延防止策を 該当病棟と検討し,病院長の許可を得た後に実施する。 入院制限時の対策 隔離 ・新規入院の制限注1 ・入院予定患者の共通病床優先使用と関連病院への紹介 ・入院患者への早期退院・外泊の奨励 ・個室管理 個室が用意できない場合:大部屋を個室化する 病棟内で胃腸炎症状及び検査結果で症状別群に区分 A 群:胃腸炎症状なし B 群:胃腸炎症状あり,検査陰性 C 群:胃腸炎症状なし,検査陽性(回復過程) D 群:胃腸炎症状(下痢,嘔吐)あり,検査陽性 ・ナースステーション前に病棟への出入りの制限を掲示 ・必要な職員等以外は原則的に該当病棟への出入りを禁止 ・入院患者は原則としてデイルームを含め病棟外に出ることを 制限 トイレ ・共同トイレ:使用後,0.1%次亜塩素酸ナトリウムガーゼで清 拭 ・専用トイレの検討 環境(清掃) ・施設管理係(内5665):次亜塩素酸ナトリウムによる除菌清掃依頼 吐物等の処理 ・ビニールエプロン(ガウン) ,マスク,手袋を着用,直接皮膚や粘膜 と 接触しないように処理(III. 2.吐物等の処理手順の項 参照) リネン類 ・病棟から返却される全てのリネンは感染性リネンとして処理 病棟:「病棟名:ノロウイルス」と記載した大きなビニール袋 をランドリーボックスにかける A 郡胃腸炎症状のない患者:そのまま上記ランドリーボックス B 群,C 群,D 群の患者:ウイルス拡散防止のため,小ビニール 袋に入れた後,上記ランドリーボックスに入れる 病棟:ウイルス拡散防止のため,回収前にビニール袋の口を 結束バンドで閉じる→洗濯業者:リネン回収 汚染物の 洗濯前消毒 ・付着物を除去後,0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで 30 分浸漬後 洗濯

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 注)ワイドハイター等の酵素系色柄物漂白剤は消毒効果なし 清潔 ・症状がある時は入浴を避ける ・症状が落ち着いたらシャワー浴とし最後に実施 ・使用後は風呂用洗剤で清掃し熱いお湯で洗い流す 食事 ・栄養管理部(内 5673)に依頼 ・通常食器を用いる ・給茶はお茶紙パックまたはカップにティーパックを入れてお 湯を注げる状態で配膳 ・食器が吐物等で汚染した場合は病棟内で残渣を片付け,ビニー ル袋に食器を入れ汚染を明記し下膳 ※給食スタッフがパントリーで,残った食事を廃棄し食器消毒 X-P ・原則病棟:ポータブルレントゲン注2撮影 検査 治療 手術 等 ・必要不可欠な場合のみ相談:順番は最後 CT(内 6990),MRI(内 6021),放射線治療(内 5702), 手術部(内 5618 )等該当部署へ連絡し,了解を得た後に実施 ・治療・検査の優先順位と患者の準備 (5.中央診療検査及び放射線治療実施の際の規定の項参照) 面会 ・面会制限 但し,例外として胃腸炎症状のない患者に限り,面会者に感染 の危険性を説明したうえで病棟内の特定の部屋を設け面会可 生活必需品等 買い物 ・部署からローソン北大病院店(716-7315)へ連絡 ・商品注文書に記載(付 5)→FAX 送信(736-3436)または、ロー ソン北大病院店へ直接届ける ・手順及び注文手順は別紙参照(付 4,5) カーテン類 ・大部屋の場合:転室・転棟・退院時に室内のベッド周囲のカーテン (同室者全員)と病室入り口のカーテンを交換,洗濯する。 ・個室の場合:転室・転棟・退院時にベッドやトイレ周囲のカーテンと 病室入り口カーテンを交換,洗濯する。 ・患者が発生したら,患者の性別に関係なく,週 1 回程度で男子用ト イレ入口のカーテンを速やかに交換,洗濯する。 ・患者の吐物,便汁等で汚染した場合,速やかにカーテンを交換, 洗濯する。 ・カーテンの予備,洗濯の依頼・問い合わせ先は,施設企画係に連 絡、内線 5665。

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注1:新規入院制限中であっても,患者の重症度や診療の専門性などから共通 病床で加療が困難な場合には,① 仮にノロウイルス胃腸炎に罹患して も管理が可能と判断されること,② 患者あるいは家族にノロウイルス 感染のリスクに関する同意を得ることの 2 点を条件に,入院制限病棟へ の新規入院を認める。その場合,該当病棟では個室管理,コホーティン グ等で伝播防止のために最大努力をする。(例:外科系の病棟で,悪性 腫瘍のために手術を延期できない場合) 注2:ポータブルレントゲン撮影装置の台数に余裕がある場合には,該当病棟 に保管し専用とする。 5.中央診療検査及び放射線治療実施の際の規定 検査及び治療は必要不可欠な場合とし,順番はその日の最後とする。また, ノロウイルス胃腸炎集団発生病棟の入院患者を4 群に別け,以下の対策をとる。 A 群:胃腸炎症状がない患者 B 群:胃腸炎症状はあるがノロウイルス検査が陰性の患者 C 群:ノロウイルス検査陽性だが(回復過程で)胃腸炎症状がない患者 D 群:胃腸炎症状(下痢,嘔吐等)があって検査陽性の患者 1)検査及び治療の際の患者準備 用便を済ませてから下記の準備を整えて出棟する。 A 群:手洗い,清潔な寝衣に着替える。 B 群・C 群・D 群:予防衣,マスク,手洗い,手袋を着用する。 2)検査及び治療の順番 A 群→B 群→C 群→D 群の順とする。 3)環境消毒 ① 嘔吐・下痢便で汚染がある場合は,その都度,次亜塩素酸ナトリウムに よる環境消毒を行う。 ② 汚染がない場合は,ノロウイルス胃腸炎集団発生病棟の全患者が終了し た最後に次亜塩素酸ナトリウムで環境消毒を行う。 ③ 床の清掃は,嘔吐・下痢便での汚染がなければ,清掃員の清掃に任せ る。 集団発生が終息し病棟閉鎖が解除となった場合は,上記の対策は全て中止とする。 6.患者の個室隔離の解除の基準 胃腸炎症状が完全におさまってから 2 日間が経過した後は,個室隔離を解除

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 できる。但し,排泄行為が自立していない(オムツ着用等の)患者では,胃腸 炎発症後 2 週間を経過すると同時に,その時点で症状が消失していれば個室隔 離を解除できる。発症後 1~4 週間はウイルスが継続的に排泄されるので,こ の期間は流水と石鹸を使った手洗いを遵守するように指導する。 7.集団感染終息の基準 次の 2 つの条件を共に満たした場合,集団感染は終息したと考える。 1)胃腸炎症状があり,便のノロウイルス検査陽性となった患者・職員の症状 が完全に治まり,2 日間を経過した。 2)該当病棟において 4 日間連続して新規患者の発生がない。 8.職員の就労制限 ノロウイルス胃腸炎が集団発生している部署の職員が胃腸炎症状を呈して, さまってから 2 日間までは就業停止とする。同時に,病院の労務管理係(内線 5616)に届け出る。 胃腸炎症状が完全におさまってから 2 日間が経過した後は,就労制限を解除 できる。発症後 1~4 週間はウイルスが継続的に排泄されるので,この期間は 流水と石鹸を使った手洗いを遵守するように指導する。 9.ノロウイルスによる集団感染が確定した場合の院内への周知 以下の対策の項目について検討する。 1)患者への周知:入院患者へは文書の配付とポスターの掲示,外来患者には ポスターの掲示により周知する(医事課医事係)。 2)職員への周知:文章及び感染対策マネージャーメーリングリストによりメ ールで周知する(総務課労務管理係,感染制御部)。 3) 外注業者等への周知:各業者の担当者へは文章で周知する(管理課役務 係)。 10.ノロウイルスによる集団感染が確定した場合の届出・報告・公表等 以下の対策の項目について検討する。 1)札幌市保健所への届出 2)北海道厚生局への報告 3)報道機関への公表 報道機関への公表を行なった場合には以下の項目について検討する。 4)北海道大学本部への報告 5)文部科学省高等教育局医学教育課への報告

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11.ノロウイルスによる集団感染で入院制限等を行なう場合の学生実習等の対応 総務課労務管理係より,関連する学科(医学部医学科,医学部保健学科,薬

学部等)に「ノロウイルスによる集団感染で入院制限等を行なっている」旨 を連絡して,学生実習の継続,中止等の判断をするように依頼する。

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

V.ノロウイルス等を院内に持ち込まないための具体的な注意点

ノロウイルス等の感染性胃腸炎の好発時期(11~2 月)には次の点に注意する。 1.患者 1)患者の入院・外泊・外出時にノロウイルス等を持ち込まれることがある ので,入院時や帰院時には,患者本人や同居者の胃腸炎症状(嘔吐,下 痢)の有無を確認することが重要である。 2)入院予定患者は無症状であるが、同居者が感染性胃腸炎に罹患した場 合、次の 3 つから選択する。① 入院する場合、原則個室を用意する。② 入院を1週間延期して、本人が発症しないことを確認する。③ 緊急入院 が必要だが、個室が用意できない場合、患者の感染性胃腸炎発症に十分 に注意する。 3)外泊や外出時の患者と家族には,ノロウイルス等の持ち込み防止の主旨 を説明したうえで,帰院前に胃腸炎症状(嘔吐,下痢)がある場合に は,病棟に電話連絡するよう協力を依頼する。 4)なお,この時期(11~2 月)はインフルエンザの流行期とも一致するの で,患者の入院時や外泊の帰院時には,患者本人や同居者の感冒症状 (咳嗽,発熱)の有無にも注意することが重要である。(付 8 参照) 2.面会者と付き添い家族 胃腸炎症状(嘔吐,下痢)がある場合には面会あるいは付き添いを遠慮し て頂く,あるいは,胃腸炎症状(嘔吐,下痢)がある旨をナースステーシ ョンに連絡するよう協力を依頼する。 3.職員 1)胃腸炎症状(嘔吐,下痢)を発症して,2 日以内にカキ等の喫食歴やノロ ウイルス等の感染性胃腸炎者との接触歴がある者は,その旨を職場に電 話連絡し,相談の上,欠勤するか,やむを得ず出勤する場合は患者や他 の職員と接する時間を短くし,マスクの着用,手洗いを行なう。 2)部署内で職員の集団感染が発生した場合,診療が滞る可能性があるた め,部署内での集団喫食の機会(宴会等)では二枚貝(カキ,アサリ,ハ マグリ,シジミ等)は避けることが望ましい。 3)特に調理従事者は,カキの喫食は避け,二枚貝は 85℃1 分以上の加熱の のち喫食する。また,調理従事者が胃腸炎症状(嘔吐,下痢)を発症した

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場合,電話連絡のうえ近医にてノロウイルス RNA (RT-PCR)検査を受ける。 検査で陽性が判明した場合には,症状が消失しても検査陰性が確認される まで出勤停止とし就業しない。家族に胃腸炎症状(嘔吐,下痢)がある 者,2 日以内にノロウイルス胃腸炎者と接触歴がある者は発症の可能性を 考慮し就業について相談する。

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

VI.ノロウイルス検査の取扱い

1.ノロウイルス抗原検査の取扱いについて 1)検査の特徴と結果の解釈 ① RT-PCR 法に比べて感度 74%,特異度 99%なので,抗原検査(院内)が「陽 性」であればノロウイルス胃腸炎と診断できるが,「陰性」でもノロウイ ルス胃腸炎を否定できない。 ② 1 時間以内に結果が判明するのが利点である。 ③ 胃腸炎症状を発症している患者の便の抗原検査が「陰性」であっても, (ノロウイルス胃腸炎を否定できないので,)隔離予防策を行なわなくて よい根拠にはならない。 ④ ノロウイルス抗原検査で一度「陽性」となった患者については,「陰性」 を確認するための検査は行なわない。 ⑤ 胃腸炎症状を発症している入院患者が 1 名の場合,以下のいずれかに該当 する場合には保険診療でノロウイルス抗原検査が可能である。(1) 3 歳未 満の患者、(2) 65 歳以上の患者、(3) 悪性腫瘍の診断が確定している患 者、(4) 臓器移植後の患者、(5) 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑 制効果のある薬剤を投与中の患者。 ⑥ 胃腸炎症状を発症している入院患者が複数名の場合,1 名でも抗原検査 (院内)が「陽性」となれば,ノロウイルス胃腸炎のアウトブレイクの可 能性が高くなるので,積極的にノロウイルス抗 原検査を行うべきである。 2)検体提出用の容器 検体は細菌検査提出用容器(通称「コップ 白」)に入れて提出のこと。 3)検体の提出場所と検査の実施 ① 検体の提出場所 平日・休日の日中(8:30~17:00):細菌検査室(内線 5715) 平日・休日の夜間(17:00~8:30):緊急検査室(内線 5707) ② 検査の実施:検査は平日・休日の日中に行なうものとして,平日・休日の 夜間には行なわない。 2.ノロウイルス RNA(RT-PCR)検査(外注)の取扱いについて 1)検査の特徴と結果の解釈 ① 抗原検査(院内)と比べると鋭敏な方法であるが,検査に 4-7 日かかる。

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② 陽性ならばノロウイルス胃腸炎と診断できるが,陰性でも(さらに鋭敏な real-time PCR 法で陽性になることがあるので)ノロウイルス胃腸炎を否 定できない。 2)検査の対象者 ① 外来患者及び入院患者で鋭敏なノロウイルス検査が必要な場合。 3)外注先 当院では SRL 北海道検査センター(電話:511-3332)と契約している。 4)検査費用の負担 費用は患者の自己負担,校費または医局費(研究費)となる。 5)検体採取方法 水様便の場合は清潔なスポイトで採取しカップに入れる。感染力の強いウ イルスなので,検体採取時には,使い捨ての手袋,マスク,ガウンを必ず着 用すること。採取時に環境を汚染した場合は,0.1%次亜塩素酸ナトリウムで 清拭すること。アルコール系は無効である。 6)外注検査提出方法のまとめ 検査項目 ノロウイルス RNA(RT-PCR) 外注先 SRL 北海道検査センター 電話:511-3332 材料 便(親指大以上) 報告日数 4~7 日 保存方法 凍結 費用負担 患者の自己負担 校費 医局費(研究費) 料金 14,700 円 12,600 円 別途対応 申込方法 SRL へ直接電話 SRL へ直接電話 SRL へ直接電話 検体提出 の場所 検体提出場所を調 整する必要あり。 校費伝票に記入のうえ,検 体と伝票を検査輸血部に提 出する(総合受付 内線: 5709)。 検体提出場所を調整 する必要あり。 支払い方 法 外来患者が SRL へ 支払う(検査結果 が上がり次第,再 来院して頂く)。 大学から SRL へ支払う 医局費(研究費)か ら SRL へ支払う。 (支払い財源を明確 にすること) 注)土日,祝祭日,年末・年始の外注業務は行っていません。

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北大病院感染対策マニュアル 第6版 3.ノロウイルス検査の提出に関するまとめ ノロウイルス抗原検査 ノロウイルス RNA(RT-PCR)検査(外 注) 検査の特徴 RT-PCR 法(右記)に比べると感度 74%,特異度 99%。1 時間以内に結 果が判明する。 抗原検査法(左記)に比べると鋭敏であ るが,検査に 4-7 日かかる。 結果の解釈 陽性ならばノロウイルス胃腸炎 と診断できるが,陰性でもノロウ イルス胃腸炎を否定できない。 陽性ならばノロウイルス胃腸炎と診断できる が,陰性でも(鋭敏な検査法で陽性にな ることがあるので)ノロウイルス胃腸炎を否定 できない。 検査の費用 注釈欄のいずれかに該当する患 者については保険適応 患者の自己負担,校費または医局費(研 究費) ノロウイルス抗原検査(院内)とノロウイルス RNA(RT-PCR)検査(外注)の使い分け 通常の外来患者 注釈欄のいずれかに該当する患 者については保険適応 鋭敏なノロウイルス検査が必要な場合 には,外注検査とする。 ノロウイルス胃腸炎 の疑いの外来患者を 入院させる 注釈欄のいずれかに該当する患 者については保険適応 鋭敏なノロウイルス検査が必要な場合 には,外注検査とする。 入院患者 にノロウ イルス胃 腸炎の疑 いが発生 1 名のみ 注釈欄のいずれかに該当する患 者については保険適応 鋭敏なノロウイルス検査が必要な場合 には,外注検査とする。 複 数 名 (含付添 い家族, 職員等) 感染制御部と該当病棟の検討の 上,集団感染の可能性がある場合 には胃腸炎症状のある全症例に 実施する。 原則として外注検査を行なわない。特別 な事情でノロウイルス RNA(RT-PCR)検 査が必要な場合には,院内で実施する。 注:以下のいずれかに該当する患者について、ノロウイルス感染症が疑われる場合には保険適応 となる。① 3 歳未満の患者、② 65 歳以上の患者、③ 悪性腫瘍の診断が確定している患者、④ 臓器移植後の患者、⑤ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者 ※ 判断に迷った場合には感染制御部(内線 5703)に相談してください。

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【参考資料】 (1) ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省) http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/dl/040204-1.pdf (2) ノロウイルス感染症とその対応・予防(医療従事者・施設スタッフ用) http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/taio-b.html (3) 食品健康影響評価のためのリスクプロファイル(微生物・ウイルス合同専門調 査会) http://www.fsc.go.jp/senmon/biseibutu/risk_profile/bivalvesnorovirus.pdf 感染制御部 石黒 信久 小山田 玲子 渡邊 翼 衛生管理者 蓮池 清美 (H18.12 作成・H19.12 改訂・H20.12 改訂・H22.3 改訂・H22.11 改訂・H24.5 改訂・H24.9 改訂・H24.12 改訂・ H25.5 内容確認・H26.12 改訂・H27.7 改訂・H28.5 改訂・H29.10 改訂・H29.12 改訂・H30.1 改訂・ H30.4・H30.12 改訂)

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

(付1)ノロウイルスの基礎知識

1.ノロウイルス (Norovirus) ノロウイルスは,ウイルスの分類上,プラス鎖の一本鎖 RNA ウイルスに分類 される,エンベロープを持たないウイルスである。ウイルス粒子は直径 30-38 nm の正二十面体であり,ウイルスの中では小さい部類に属する。電子顕微鏡下 では,32 個のコップ状のくぼみのある球形の粒子として観察される。以前は小 型球形ウイルス(SRSV)と呼称されていたが,2003 年 8 月以降「ノロウイル ス」に統一された。 2.臨床的に重要なノロウイルスの特徴 ① 病原性:食中毒事件並びに感染性胃腸炎の原因病原体として大きな割合を 占めている。(平成 17 年の日本における食中毒発生件数のうちノロウイル スによるものは第 2 位,患者数では第 1 位である。) ② 増殖性:ノロウイルスはヒトの小腸上皮細胞で増殖する。環境中(二枚貝 等)あるいは食品中で増殖する事はない。 ③ 発症ウイルス量:非常にわずかなウイルス(100 個程度)の摂取により感染 発症するのがノロウイルスの特徴であり,食材からのノロウイルスの検出 と集団発生防止対策上の大きな問題となっている。 ④ 温度抵抗性:(ノロウイルスと類似なネコカリシウイルスの成績による と,)56℃30 分では不活化されず,不活化には 85℃1 分の加熱が必要と考 えられている。 ⑤ 薬剤等の抵抗性:酸性(pH3~10)に安定で,消毒用 70%エタノールでも不 活化されない。ノロウイルスを失活させるには,次亜塩素酸ナトリウムが 有効である。 注:吐物の処置等には市販の塩素濃度 5%のハイターやブリーチを 50 倍に薄め て,次亜塩素酸ナトリウム 0.1%(1000ppm:希釈後,遮光密閉容器で 2 日 間有効)液を作成して使用する。なお,色柄物用ハイター等の塩素系でない 酵素系漂白剤は適さない。 3.ノロウイルスの感染経路 ほとんどが経口感染で,次のような感染様式があると考えられている。 ① 汚染されていた牡蠣等の二枚貝類を,生あるいは十分に加熱調理しないで 食べた場合。 ② 食品取扱者が感染しており,その者を介して汚染した食品を食べた場合。

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③ ノロウイルスが大量に含まれる患者の糞便や吐物から人の手等を介して二 次感染した場合。 ④ 家庭や共同生活施設等ヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒ トへ飛沫感染等直接感染する場合。 ⑤ ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分なままに摂取し た場合。 ①,②,⑤のように食品や水を介したときには,食中毒の原因になり,③, ④の場合には感染性胃腸炎の原因となる。 4.ノロウイルス胃腸炎の臨床像 ① 潜伏期間(感染から発症までの時間):15~48 時間(平均 36 時間)。 ② 主症状:(通常は突然始まる)吐き気,嘔吐,下痢,腹痛,発熱。 ③ 症状の継続期間:多くは 1~3 日で回復して,後遺症も残さない。高齢者や 乳幼児等が感染すると重篤になる場合がある。 ④ ウイルス排出期間:ウイルスを摂取してから 25~72 時間には便中のウイル ス排出はピークに達する。症状が消えてから 2 日程度は便中にノロウイル スが排出される。長いときには 1 ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがあ るとされている。 ⑤ その他:感染しても発症しない場合もあり,発症しても風邪のような症状 で済む場合もある。 5.ノロウイルス胃腸炎の好発時期 日本のノロウイルス食中毒の月別発生状況をみると,一年を通して発生はみ られるが,11 月くらいから増加しはじめ,1~2 月がピークになる。 6.ノロウイルスによる集団感染の特性 ① 発症者の半数以上は嘔吐をみる(多くは噴出性) ② 有病期間は 12~60 時間 ③ 潜伏期間は 15~48 時間 ④ 職員と入院患者の両者が発症する

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(付2)消毒液の具体的な作成方法

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注意事項:

②消毒後は水

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(付3)清掃の具体的な方法

3‐1 ① 3‐2 3‐3 3‐4 3‐6 吐物の落下 地点を最初に 片付ける 3‐5 3-3 嘔吐物が飛散した範囲を 0.1%次亜塩素酸ナトリウム 液で 10 分間消毒する。 3‐1 ②

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

(付6)FAX による病棟への結果通知

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(付7)ノロウイルス胃腸炎状況調査票(記入例)

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北大病院感染対策マニュアル 第6版

(付8)外出・外泊の際の持込み防止のお願い

※別途ダウンロード可能

外出・外泊をされる入院患者さんへのお願い

現在,

北海道内でインフルエンザやノロウイルス胃腸炎が流行してい

ます。感染予防のために外出や外泊中には,うがいや石鹸での手洗いを

お願いします。

以下の1)または2)に該当する場合は,病院にもどる前に入院病棟

(電話:706- )にご連絡をお願いします。担当医師ある

いは看護師が対応方法等についてご相談させて頂きます。

ご協力をお

願い申し上げます。

1)外出や外泊中にインフルエンザの症状(38 度以上の発熱・咳嗽・体

がだるい)やノロウイルス胃腸炎の症状(嘔吐・下痢・37~38 度程

度の発熱)がでた場合

2)

外出や外泊中にインフルエンザの症状やノロウイルス胃腸炎の症状

があるご家族と過ごした場合

(ご家族と同じ病気を患者さんが発症する場合があります。

北海道大学病院

参照

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