分生子と分生子柄
平成28年度病害虫発生予報第12号(3月予報)
被害株メボウキべと病(バジル)
学名 :Peronospora belbahrii
本病は主に葉に寄生する糸状菌による病害で、葉表は黄化し、葉裏に灰白色霜状の菌 体を生じる。進展すると葉裏全体が黒~灰白色の菌体で覆われ、葉枯れ症状を呈して容 易に落葉し、やがて立ち枯れる。寄主植物はシソ科のメボウキ属と、カワミドリ属及びコリ ウス属の一種が報告されている。り病植物やその残さが伝染源となり、分生子により空気 伝染する。海外では種子伝染も報告されている。発病は多湿条件で助長されるため、透光、生態と被害
100μm 50μm 葉裏の菌体今月のトピックス
<今月のコラム> <お知らせ> http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/norin/byogaichubojo/documents/meichu.html マンゴーにおけるチャノキイロアザミウマの発生推移について以下URLに掲載しています。 ・水稲(一期作)移植期におけるスクミリンゴガイの防除対策 ・この春(3月~5月)と夏(6月~8月)の気象予報 http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/norin/byogaichubojo/documents/chanoki.html さとうきびにおけるメイチュウ類の発生推移について以下URLに掲載しています。 ・オクラのトンネル栽培におけるアブラムシ類の防除対策Ⅰ 3月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 30 20 50 高い(多い) 40 30 30 平 年 並 30 50 20 低い(少ない) (平成29年2月16日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 地点別の平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 18.9 21.7 16.5 161.4 108.3 沖縄群島(那覇) 20.0 22.7 17.7 137.8 112.0 宮古群島(宮古島) 20.8 23.5 18.5 131.5 112.0 八重山群島(石垣島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 3月の発生予報及びその他注意すべき病害虫等の概要 発 生 量 作 物 病 害 虫 名 沖縄群島 宮古群島 八重山群島 水稲 スクミリンゴガイ ― ― 多 さとうきび メイチュウ類(カンシャシンクイハマキ) 並 やや多 並 メイチュウ類(イネヨトウ) ― やや多 並 カンシャワタアブラムシ ○ ○ ○ バッタ類 ○ ○ ― マンゴー チャノキイロアザミウマ ○ ― ○ ハダニ類 多 並 並 キャベツ コナガ 並 レタス 菌核病 並 アブラムシ類 やや多 かぼちゃ モザイク病 やや多 ― ― うどんこ病 ― ― 並 アブラムシ類 並 ― 並 ハモグリバエ類 ― ― 多
Ⅱ 3月の発生予報及びその他注意すべき病害虫等の概要(つづき) 発 生 量 作 物 病 害 虫 名 沖縄群島 宮古群島 八重山群島 とうがん ミナミキイロアザミウマ ○ ハダニ類 ○ きゅうり(施設) 黄化えそ病 多 うどんこ病 多 べと病 多 ミナミキイロアザミウマ 多 にがうり(施設) うどんこ病 並 ○ ○ 斑点病 やや多 ○ ○ ミナミキイロザミウマ ○ ― ― ピーマン うどんこ病 並 トマト かいよう病 ○ すすかび病 ○ タバココナジラミ 並 さやいんげん 菌核病 多 タバココナジラミ 並 ミナミキイロアザミウマ 多 ハモグリバエ類 やや多 小ギク アブラムシ類 多 (彼岸出荷用) 白さび病 ○ 「発生量」は平年との比較を示しています。そのため、毎年その月で高い数値が続いた場合には、その月の ※ 「発生量」は密度が高くても「並」として発表されます。前月との多少の比較はグラフを参考にして下さい。 ※○(白丸)はその他の注意すべき病害虫等を示し、本文中でも○(白丸)で表示。
◇ 予報の見方 ◇ 1.予報の構成 1)「注意すべき病害虫」 向こう1か月の間に多発生が懸念され警戒すべき病害虫や、例年その月に発生が問題となる 病害虫を示します。 2)「その他注意すべき病害虫等」 「注意すべき病害虫」ほどではないが、例年より発生が多い等注意を要する病害虫。本文中で は、「○(白丸)」で表記されます。 3)発生量 向こう1か月の間に予想される被害量を示します。 4)「コラム」 発生量に関係なく、季節的に防除を要する病害虫を示します。 5)予報の根拠 予報を推定した根拠を記載します。ほ場巡回調査やフェロモントラップ等への誘殺状況等に 基づく現在の発生状況、予想される気象条件が対象病害虫に及ぼす影響等について記載し ています。 6)グラフ 予報根拠となる病害虫の発生推移等について示します。今年値を実線●(黒丸)で、平年値 を・・・(破線)で示します。平年値からの工(縦線)は平年並の範囲を表します。 7) <防除上注意すべき事項> 防除を行う際に、注意すべき事項等について簡潔に記載しています。 2.用語の基準とその使用法 1) 「発生量」の見方 :過去5年~10年間の発生量の平均値 平年値 :過去3年~4年間の発生量の平均値 例年値 :原則として平年値からの差を「少、やや少、平年並、やや多、多」の5段階評価で予測 発生量 します。平年値との比較なので、平年値が小さければ、「多」になっても見かけの密度は 高くないことがあります。毎年多発生している場合は「平年並」や「やや少」でも見かけ上 は多いと感じることがあります。 内容 発生量 平年値を中心として40%の度数の入る幅 平年並 平年並の外側20%の度数の入る幅 やや多・やや少 上記3者の外側10%の度数の入る幅 多・少 ◇ 一般的な病害虫防除対策について ◇
平成28年度沖縄群島病害虫発生予報第12号(3月予報)
Ⅰ 3月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 30 20 50 高い(多い) 40 30 30 平 年 並 30 50 20 低い(少ない) (平成29年2月16日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 地点別の平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 18.9 21.7 16.5 161.4 108.3 沖縄群島(那覇) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2000・資料年数30年) Ⅱ 3月の発生予報および防除上の注意事項 1 さとうきび (1) メイチュウ類(カンシャシンクイハマキ) 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は1.3%(前年3.9%、平年 5.0%)と平年並であった。芯枯茎切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち 73.0%が本種であった。 b 2月のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺 虫数は0.9頭(前年0.4頭、平年0.8頭)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a ふ化した幼虫は、葉裏や葉鞘部から下部に移動した後、地上部の芽や根帯から食入し、 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、培土時および生育初期の防除を 徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 e 植え付け時及び培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成28年度病害虫発生予察注意報第6号(平成29年1月27日付)及び平成28年度病害 虫発生予報第6号(平成28年8月31日付)コラム参照。 0 2 4 6 8 10 12 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 (% ) 月 メイチュウ類(芯枯茎)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 1 2 3 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 (頭 / ト ラ ッ プ / 日 ) 月 カンシャシンクイハマキ(トラップ)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲○ カンシャワタアブラムシの防除対策 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における寄生株率は1.4%(前年1.3%)、発生ほ場 率は62.5%であった。 b 大発生すると吸汁害およびすす病により、さとうきびの生育が遅延するため、早期防除が重 要である。 c 特に新植の夏植ほ場については、2月~3月の薬剤防除を徹底する。 d 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する。 e 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト(飛散)しないように注意すること。 f 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は、捕食による密度低下が期待 できる。 g 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため、一斉防除を行うことが望ましい。 h 平成28年度病害虫発生予察技術情報第1号(平成29年2月13日付)参照。 ○ バッタ類の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、一部地域でタイワンツチイナゴによる食害が観察された。 b 発生源となるほ場及び周辺の除草を徹底する。 c 幼虫期の防除が効果的なので、ほ場及び周辺の見回りを行い幼虫の早期発見、早期防除 に努める。 d 平成28年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年7月1日付)参照。 2 マンゴー (1) ハダニ類 発生量 : 多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、葉あたり虫数は0.9頭(前年0.1頭未満、平年0.1頭)と平年より 多かった。 <防除上注意すべき事項> a 本県のマンゴーにはマンゴーツメハダニとシュレイツメハダニの2種が発生するが、今回確認 されたのはシュレイツメハダニのみであった。 b シュレイツメハダニは、タイワンクズ、デイゴ、イルカンダ等のマメ科植物や、リュウキュウ ガキ(カキノキ科)にもよく発生するため、ほ場周辺にこれらの植物がある場合には発生 に注意する。 c 開花前のほ場では、マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う。 d 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は、受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を 選択する。 e 多発すると果皮も加害することがあるため、着果が進んでいるほ場では特に注意する。 0 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 雌 成 虫 数 (頭 /葉 ) 月 ハダニ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
○ チャノキイロアザミウマの防除対策 a 2月中旬の調査の結果、葉あたり虫数は0.1頭未満(前年調査なし、平年0.1頭未満)、黄 色粘着トラップへの日あたり誘殺虫数は0.1頭未満(前年0.1頭未満、平年0.2頭)であり、い ずれも平年並であったが、発生は一部ほ場に限られた。 b 不要な新梢は本種の発生を助長するので、除去に努める。 c 開花期以降は本種が増加しやすいので、早期発見・防除に努める。 d 開花中のほ場で薬剤散布を行う際には、受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を選択 する。 e 幼果期に加害されるとその後の商品価値が著しく低下するため、着果が進んでいる場合 には防除を徹底する。 f 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 3 キャベツ (1) コナガ 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、株当たり幼虫・蛹数は0.2頭(前年0.1頭、例年0.2頭)と例年並で あった。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺のアブラナ科雑草の除去および収穫後の残さ処理を徹底し、ほ場管理に努める。 b 多発すると防除が困難になるので、低密度時に薬剤防除を行う。 4 レタス (1) 菌核病 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、発病株率0.4%(前年0.2%、平年0.5%)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a 発病株は菌核を生じないうちに除去し、ビニール袋に入れるなどして密閉処理し、ほ場外へ 持ち出し処分する。 b 例年発生時期に当たるので、薬剤による防除に努める。 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 10 11 12 1 2 3 被 害 株 率 (% ) 月 菌核病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 11 12 1 2 3 虫 数 (頭 / 株 ) 月 コナガ(幼虫・蛹)の発生推移 今 年 例 年 並の範囲
(2) アブラムシ類 発生量 : やや多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、葉当たり虫数は0.1頭未満(前年0.1頭未満、平年0.1頭未満)と平年 よりやや多かった。 <防除上注意すべき事項> a 多発すると防除が困難になるので、葉裏を観察し、早期発見・早期防除に努める。 b 天敵に影響の少ない、選択性殺虫剤を選定する。 5 かぼちゃ (1) モザイク病 発生量 : やや多 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、発病株率は12.00%(前年0.01%未満、平年4.59%)と平年より やや高かった。 b 媒介虫であるアブラムシ類の発生量は「並」の予報である。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺に防風対策をかねて防風ネット等の資材を利用してアブラムシ有翅虫の飛来 侵入を防ぐ。 b ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する。 c 発病株は発生源になるので、みつけ次第抜き取りビニール袋に入れるなどして密閉 処理し、ほ場貝へ持ち出し処分する。 d 本病は汁液伝染するので、ハサミや手の消毒、洗浄を行う。 e 収穫後の残さは発生源になるので速やかに片づける。 0 2 4 6 8 10 12 14 12 1 2 3 発 病 株 率 (% ) 月 モザイク病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 10 11 12 1 2 3 虫 数 (頭 / 株 ) 月 アブラムシ類(幼虫・成虫)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(2) アブラムシ類 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、葉当たり虫数は0.1頭(前年0.1頭未満、平年0.7頭)と平年並で あった。 b 本種はモザイク病を媒介する。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺に防風対策を兼ねた防虫ネットやソルゴー等を設置し、有翅虫の飛来侵入を 防ぐ。 b 葉裏をよく観察し、早期発見・早期防除に努める。 c ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する。 6 きゅうり(施設) (1) 黄化えそ病 発生量 : 多 予報の根拠 a 2月下旬の調査結果、黄化えそ病の発生株率は37.8%(前年0.7%、例年0.3%)と平 年より高かった。 b 媒介虫であるミナミキイロアザミウマの発生量は「多」の予報である。 <防除上注意すべき事項> a 施設の開口部は0.6mm以下の目合いのネットを用い、出入口は二重カーテンにする。 b ほ場内外の雑草を除去する。 c 発病株は抜き取り処分する。 0 10 20 30 40 11 12 1 2 3 発 病 葉 率 (% ) 月 黄化えそ病の発生推移 今 年 例年 並の範囲 0 2 4 6 8 10 12 14 12 1 2 3 虫 数 (頭 / 葉 ) 月 アブラムシ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(2) うどんこ病 発生量 : 多 予報の根拠 2月下旬の調査結果、発病葉率は32.8%(前年15.7%、平年12.8%)と平年より高く、発病 度は12.9(前年8.6)であった。 <防除上注意すべき事項> a 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 b 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 c 多湿条件で発生し、その後乾燥が続くと被害が拡大するため、湿度管理に注意する。 d 多発すると防除が困難になるため、予防散布に重点をおく。硫黄粉剤による予防は効果が 期待できる。 (3) べと病 発生量 : 多 予報の根拠 2月下旬の調査結果、発病葉率は16.0%(前年0%、平年1.1%)と平年より高く、発病度は 4.0(前年0)であった。 <防除上注意すべき事項> a 密植や過繁茂を避け、透光・通風をよくする。 b 被害葉は施設内から持ち出し処分する。 c 多発すると防除が困難になるので、早期発見・早期防除に努める。 0 5 10 15 20 25 11 12 1 2 3 発 病 葉 率 (% ) 月 べと病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 5 10 15 20 25 30 35 11 12 1 2 3 発 病 葉 率 ( % ) 月 うどんこ病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(4) ミナミキイロアザミウマ 発生量 : 多 予報の根拠 2月下旬の調査結果、葉当たり成虫数は0.36頭(前年0.02%、平年0.08%)と平年より多 く、つる先当たり成虫数は0.35頭であった。 <防除上注意すべき事項> a 本種は灰白色斑紋病や黄化えそ病の媒介虫である。 b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので、除去する。 c 施設開口部には目合いの細かい防虫ネットを展張し、本種の侵入を防止する。 d 摘心や摘葉後の残さは、本種の発生源となるので、ビニール袋に入れるなどして密閉し、 施設外に持ち出し処分する。 e 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 7 にがうり(施設) (1) うどんこ病 発生量 : 並 予報の根拠 2月下旬の調査結果、発病葉率は4.2%(前年3.0%、平年5.0%)と平年並で、発病度は0.1 (前年0.8)であった。 <防除上注意すべき事項> a 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 b 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 c 多湿条件で発生し、その後乾燥が続くと被害が拡大するため、湿度管理に注意する。 d 多発すると防除が困難になるため、予防散布に重点をおく。硫黄粉剤による予防は効 果が期待できる。 0 2 4 6 8 10 12 11 12 1 2 3 4 5 発 病 度 (- ) 月 うどんこ病(発病度)の推移 今 年 参 考 並の範囲 0 5 10 15 20 25 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 (% ) 月 うどんこ病(発病葉率)の推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 11 12 1 2 3 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(2) 斑点病 発生量 : やや多 予報の根拠 2月下旬の調査結果、発病葉率は22.8%(前年38.8%、平年8.1%)と平年よりやや高かった。 <防除上注意すべき事項> a 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 b 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 c 多湿条件で発生が助長されるため、多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意する。 d 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため、中~下位葉をよく観察し早期 発見・防除に努める。 e 平成27年度病害虫発生予報注意報第3号(平成28年1月29日付)参照。 ○ ミナミキイロアザミウマの防除対策 a 2月下旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.1頭(前年0.3頭、平年0.2頭)と平年並で、つる先 当たり成虫数は0.3頭(例年0.1頭)であった。 b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので除去する。 c 施設の出入口、天窓、側窓にはネット資材等を張り成虫の侵入を防ぐ。 d 摘心や摘葉後の残さは、本種の発生源となるので、施設外に持ち出し処分する。 8 ピーマン (1) うどんこ病 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、発病葉率は1.0%(前年9.6%、平年1.7%)と平年並であった。 0 5 10 15 20 25 30 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 (% ) 月 斑点病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 2 4 6 8 10 12 10 11 12 1 2 3 4 5 発 病 葉 率 (% ) 月 うどんこ病(発病葉率)の推移 今 年 平 年 並の範囲
9 トマト (1) タバココナジラミ 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.01頭(前年0.07頭、平年0.03頭)と平年並 であった。 b 2月中旬の病害虫防除員の報告によると、多発生で増加傾向であった。 <防除上注意すべき事項> a 本種はトマト黄化葉巻病を媒介する。 b 多くの雑草が発生源となりうるので、施設内外の雑草除去に努める。 c 施設開口部には目合い0.4mmの防虫ネットを展張し、本種の侵入を防止する。 d 黄色粘着テープ等により、早期発見・早期防除に努める。 e 幼虫は下位葉の葉裏に多いことに留意しながら薬剤散布を行う。 f 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避け、気門封鎖系等の薬 剤も利用する。 g 薬剤散布の際にはマルハナバチに影響の少ない薬剤を選定する。 h 平成28年度病害虫発生予報第7号(平成28年9月29日付)コラム参照。 ○ かいよう病の防除対策 a 2月中旬の病害虫防除員の報告によると、複数の施設で発生が確認された。 b 本病は土壌伝染及び、芽かきなどの管理作業による傷口から感染する。り病すると茎葉が萎 凋・枯死する場合と、果実に鳥目状病斑を形成する場合の2つの症状がある。 c り病株は直ちに抜き取り、施設外に持ち出し処分する。 d 薬剤による防除は予防散布に重点を置く。 e 発生ほ場では栽培終了後に土壌消毒を行う。 ○ すすかび病の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、発病葉率は12.1%(前年7.3%)であった。 b 2月中旬の病害虫防除員の報告によると、発生が確認された。 c ハウスでは排水や換気を良くし、多湿を避ける。 d 被害植物の残さは、施設外に持ち出しビニール袋に入れるなどして密閉処分する。 e 多発すると防除が困難になるので、発生初期の防除を徹底する。 f 薬剤抵抗性を発達させる可能性があるので、同系統薬剤の連用を避ける。 g 平成28年度病害虫発生予報第7号(平成28年9月29日付)コラム参照。 0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16 0.18 0.20 9 10 11 12 1 2 3 4 5 寄 生 成 虫 数 (頭 / 葉 ) 月 タバココナジラミの発生推移 今 年 平 年 並の範囲
10 さやいんげん(平張) (1) 菌核病 発生量 : 多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、発病株率3.5%(前年2.0%、平年0.9%)と平年より高かった。 <防除上注意すべき事項> a 発病部位は、菌核が形成される前に早めに除去し、ビニール袋に入れるなどしてほ場 外へ持ち出し処分する。 b 多湿条件下で発生しやすいので、老葉病葉は取り除き透光通風を良くする。 c 薬剤防除に努める。 d 平成27年度病害虫発生予報第10号(平成28年12月26日付)コラム参照。 (2) タバココナジラミ 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は0.1頭(前年0.1頭、平年0.1頭)と平年であった。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺の雑草は発生源になるので除草を行う。 b 本種は葉の白化を引き起こし、また、多発すると防除が困難になるので、葉裏を観察し 早期防除に努める。 c 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。また、薬剤抵抗性の 発達しにくい気門封鎖剤や微生物農薬を使用する。 0 1 2 3 4 10 11 12 1 2 3 4 発 病 株 率 (% ) 月 菌核病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 10 11 12 1 2 3 4 成 虫 数 (頭 /葉 ) 月 タバココナジラミの発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(3) ミナミキイロアザミウマ 発生量 : 多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、葉当たり成虫数は3.9頭(前年0.2頭、平年0.2頭)とより多かった。 <防除上注意すべき事項> a 施設の出入口には二重カーテンなどを設置し、本種の侵入を防ぐ。 b 施設周辺の雑草は本種の発生源となるので、除草を行う。 e 多発すると防除が困難になるので、発生初期の防除を徹底する。 f 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 (4) ハモグリバエ類 発生量 : やや多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、寄生葉率は14.0%(前年2.8%、平年4.3%)と平年よりやや高 かった。 <防除上注意すべき事項> a 摘葉等による残さは成虫の発生源となるので、ビニール袋に入れるなどして、ほ場外に 持ち出し処分する。 b 本種は薬剤抵抗性が発達し、また野外に多数の在来天敵が存在することから、天敵に 影響の少ない選択性殺虫剤を使用する。 0 5 10 15 20 10 11 12 1 2 3 4 寄 生 葉 率 (% ) 月 ハモグリバエ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 1 2 3 4 5 10 11 12 1 2 3 4 成 虫 数 (頭 /葉 ) 月 ミナミキイロアザミウマの発生推移 今 年 平 年 並の範囲
11 小ぎく(彼岸出荷用) (2) アブラムシ類 発生量 : 多 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、茎当たり虫数は2.9頭(前年0.2頭、平年0.2頭)と平年より多 かった。 b 寄生茎率は16.3%(前年5.0%、平年16.3%)と平年より高かった。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除草を行う。 b シルバーポリテープを畦上に張り出すか吊したり等して有翅虫の飛来侵入を防ぐ。 c 早期発見・早期防除に努める。 ○ 白さび病の防除対策 a 例年発生時期である。 b 多湿条件下で発生するので、不要な下葉、脇芽は除去し、通風をよくする。 c 発病葉は除去し、ビニール袋に入れるなどしてほ場外に持ち出し、焼却などの処分を行う。 d 発生時期には予防散布を行うとともに、葉をよく観察し初期発生を見逃さない。 e 防除効果を高めるため、薬剤耐性菌が発現しないようローテーション散布を行う。 f 栽培終了後は近隣ほ場や次作の発生源にならないよう、不要な株は速やかに処分する。 0 1 2 3 12 1 2 虫 数 / 茎 (頭 ) 月 アブラムシ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 12 1 2 寄 生 茎 率 (% ) 月 アブラムシ類寄生茎の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
平成28年度宮古群島病害虫発生予報第12号(3月予報)
Ⅰ 3月の気象予報 向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 30 20 50 高い(多い) 40 30 30 平 年 並 30 50 20 低い(少ない) (平成29年2月16日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 20.0 22.7 17.7 137.8 112.0 宮古群島(宮古島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 3月の発生予報および防除上の注意事項 1 さとうきび (1) メイチュウ類(カンシャシンクイハマキ) 発生量 : やや多 予報の根拠 a 2月上中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は20.0%(前年6.6%、平年 9.1%)と平年よりやや高かった。 b 2月のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫 数は24.1頭(前年11.4頭、平年20.7頭)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a ふ化した幼虫は、葉裏や葉鞘部から下部に移動した後、地上部の芽や根帯から食入し、 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、培土時および生育初期の防除を 徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 e 植え付け時及び培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成28年度病害虫発生予察注意報第6号(平成29年1月27日付)参照。 0 5 10 15 20 25 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 (% ) 月 メイチュウ類(芯枯茎)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 (虫 数 / ト ラ ッ プ / 日 ) 月 カンシャシンクイハマキ(トラップ)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲(2) メイチュウ類(イネヨトウ) 発生量 : やや多 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は20.0%(前年6.6%、平年9.1%) と平年よりやや高かった。 b 2月のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は2.5頭 (前年1.5頭、平年2.7頭)と平年並であった。 c 芯枯茎切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち61.5%がイネヨトウであった。 <防除上注意すべき事項> a 卵は塊で産み付けられ、ふ化した幼虫は葉鞘部から下部に移動した後、地上部の芽や 根帯から食入し、生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、培土時および生育初期の防除を 徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 e 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を選択し施用する。 f 平成27年度病害虫発生予察注意報第5号(平成28年3月25日付)及び平成28年度病害 虫発生予報第6号(平成28年8月31日付)コラム参照。 ○ カンシャワタアブラムシの防除対策 a 2月上旬の調査の結果、新植夏植ほ場における寄生株率は23.9%、発生ほ場率は100% であった。 b 大発生すると吸汁害およびすす病により、さとうきびの生育が遅延するため、早期防除が重 要である。 c 特に新植の夏植ほ場については、2月~3月の薬剤防除を徹底する。 d 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する。 e 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト(飛散)しないように注意すること。 f 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は、捕食による密度低下が期待 できる。 g 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため、一斉防除を行うことが望ましい。 h 平成28年度病害虫発生予察技術情報第1号(平成29年2月13日付)参照。 ○ バッタ類の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、一部地域でタイワンツチイナゴによる食害が確認された。 b 発生源となるほ場及び周辺の除草を徹底する。 c 幼虫期の防除が効果的なので、ほ場及び周辺の見回りを行い幼虫の早期発見、早期防除 に努める。 d 平成28年度病害虫発生予察注意報第1号(平成28年4月14日付)参照。 0 5 10 15 20 25 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 (% ) 月 メイチュウ類(芯枯茎)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 (虫 数 / ト ラ ッ プ / 日 ) 月 イネヨトウ(トラップ)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
2 マンゴー (1) ハダニ類 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、葉あたり虫数は0.4頭(前年0.1頭、平年0.3頭)と平年並であったが、 発生は一部施設に限られた。 <防除上注意すべき事項> a マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う。 b 平成28年度病害虫発生予報第5号(平成28年7月28日付)コラム参照。 3 とうがん ○ ミナミキイロアザミウマの防除対策 a 2月中旬の調査の結果、つる先当たり成虫数は0.1頭(前年0.6頭、平年0.6頭)とやや少な かった。 b 発生源となるほ場内外の雑草を除去する。 c 除去した寄主植物はビニール袋などに密閉し、施設外に持ち出し処分する。 d 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 e 平成27年度病害虫発生予察注意報第4号(平成28年1月29日付)参照。 ○ ハダニ類の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、葉あたり虫数は1.0頭(前年0.3頭、平年0.2頭)と平年より多かったが、 発生は一部施設に限られた。 b 気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う。 c 平成28年度病害虫発生予報第5号(平成28年7月28日付)コラム参照。 4 にがうり ○ うどんこ病の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、発病葉率は2.8%(前年0.3%、平年5.6%)と平年並であったが、発 生は一部施設に限られた。 b 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 c 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 d 多湿条件で発生し、その後乾燥が続くと被害が拡大するため、湿度管理に注意する。 e 多発すると防除が困難になるため、予防散布に重点をおく。硫黄粉剤による予防は効果が 期待できる。 ○ 斑点病の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、発病葉率は0.8%(前年0%、平年2.6%)と平年並であったが、発生 は一部施設に限られた。 b 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 c 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 d 多湿条件で発生が助長されるため、多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意しする。 e 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため、中~下位葉をよく観察し早期発見 ・防除に努める。 f 平成27年度病害虫発生予報注意報第3号(平成28年1月29日付)参照。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成 虫 数 (頭 / 葉 ) 月 ハダニ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
平成28年度八重山群島病害虫発生予報第12号(3月予報)
Ⅰ 3月の気象予報 向こう1か月の平均気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%) 気 温 降 水 量 日照時間 30 20 50 高い(多い) 40 30 30 平 年 並 30 50 20 低い(少ない) (平成29年2月16日付沖縄気象台発表・沖縄地方1か月予報) 平年値 平均気温(℃) 最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm) 日照時間(h) 20.8 23.5 18.5 131.5 112.0 八重山群島(石垣島) (沖縄気象台発表・統計期間1981~2010・資料年数30年) Ⅱ 3月の発生予報および防除上の注意事項 1 水稲 (1) スクミリンゴガイ 発生量 : 多 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、1m 当たりの貝数は0.2頭(平年0.1頭未満)と平年より多かった。2 b 2月中旬の病害虫防除員の報告によると、西表島において少発生が確認された。 <防除上注意すべき事項> a 貝および卵塊は見つけ次第捕殺する。なお、捕殺するときにはゴム手袋を着用する。 b 取水口に侵入防止網(目合い6~9mm程度)を設置し、用排水路からの侵入を防ぐ。 c 本田での食害が集中する移植後2~3週間頃から浅水管理(1cm以下)に努め本種の 活動を抑えるとともに、薬剤を施用する。 d 畦畔および用排水路周辺の雑草を除去し、産卵場所を作らない。 e 平成28年度病害虫発生予報第12号(平成29年2月24日付)コラム参照。 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 2 3 4 5 6 貝 数 / m 2 月 スクミリンゴガイの発生推移 今 年 平 年 並の範囲2 さとうきび (1) メイチュウ類(カンシャシンクイハマキ) 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は12.8%(前年5.9%、平年3.5%) と平年より高かった。 b 芯枯茎切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち55.6%がカンシャシンクイ ハマキであった。 c 2月のカンシャシンクイハマキ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数 は2.4頭(前年4.4頭、平年3.7頭)と平年よりやや少なかった。 <防除上注意すべき事項> a ふ化した幼虫は、葉裏や葉鞘部から下部に移動した後、地上部の芽や根帯から食入し、 生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を施用する。 e 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 f 平成28年度病害虫発生予察注意報第6号(平成29年1月27日付)参照。 0 3 6 9 12 15 8 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 メイチュウ類(芯枯茎)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 並の範囲 0 5 10 15 20 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 ( 頭 / ト ラ ッ プ /日 ) 月 カンシャシンクイハマキ(トラップ)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲
(2) メイチュウ類(イネヨトウ) 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における芯枯茎率は12.8%(前年5.9%、平年3.5%) と平年より高かった。 b 切開調査の結果、確認されたメイチュウ類幼虫のうち44.4%がイネヨトウであった。 c 2月のイネヨトウ合成性フェロモントラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.6頭 (前年1.5頭、例年1.9頭)と例年より少なかった。 <防除上注意すべき事項> a 卵は塊で産み付けられ、ふ化した幼虫は、葉裏や葉鞘部から下部に移動した後、地上部 の芽や根帯から食入し、生長点を加害して芯枯れを起こさせ茎を枯死させる。 b 加害による芯枯れを防止し有効茎を確保するため、生育初期の防除を徹底する。 c ほ場内外のイネ科雑草は発生源となるため除去する。 d 培土時に土壌害虫の防除を兼ねた薬剤(粒剤)を施用する。 e 乳剤の場合は、葉鞘内に薬液がきちんと浸透するように丁寧に散布する。粉剤の場合は、 茎と葉元の間に散布し降雨や散水等により溶解させ、葉鞘内部へ浸透させることで防除効果 が高まる。 f 平成27年度病害虫発生予察注意報第5号(平成28年3月25日付)及び平成28年度病害 虫発生予報第6号(平成28年8月31日付)コラム参照。 ○ カンシャワタアブラムシの防除対策 a 2月中旬の調査の結果、新植夏植ほ場における寄生株率は2.5%、発生ほ場率は58.3%で あった。 b 大発生すると吸汁害およびすす病によりさとうきびの生育が遅延するため、早期防除が重 要である。 c 特に新植の夏植ほ場については、2月~3月の薬剤防除を徹底する。 d 薬剤が葉裏にかかるよう丁寧に散布する。 e 収穫予定のさとうきびほ場や近隣作物へ薬剤がドリフト(飛散)しないように注意すること。 f 捕食性天敵のマエウスジロマダラメイガの密度が高い場合は、捕食による密度低下が期待 できる。 g 多発生時は有翅虫が絶えず移動分散するため、一斉防除を行うことが望ましい。 h 平成28年度病害虫発生予察技術情報第1号(平成29年2月13日付)参照。 0 3 6 9 12 15 8 9 10 11 12 1 2 芯 枯 茎 率 ( % ) 月 メイチュウ類(芯枯茎)の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 並の範囲 0 1 2 3 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 誘 殺 虫 数 ( 頭 / ト ラ ッ プ /日 ) 月 イネヨトウ(トラップ)の発生推移 今 年 例 年 並の範囲
3 マンゴー (1) ハダニ類 発生量 : 並 予報の根拠 2月下旬の調査の結果、葉あたり虫数は0.1頭(前年0.1頭未満、平年0.4頭)と平年並で あった。 <防除上注意すべき事項> a 開花前のほ場では、マシン油乳剤等の気門封鎖型薬剤の散布を主体とした防除を行う。 b 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は、受粉昆虫への影響が少ないとされる薬剤を 選択する。 ○ チャノキイロアザミウマの防除対策 a 2月下旬の調査の結果、黄色粘着トラップによるトラップ当たり日当たり誘殺虫数は0.1頭 未満(前年0.1頭未満、平年0.1頭未満)と平年並であった。 b 一部ほ場において、混合花内の新葉に本種成虫の寄生が見られた。 c 開花期以降は本種が増加しやすいので、早期発見・防除に努める。 d 開花中のほ場で薬剤散布を行う場合は、受粉昆虫に影響の少ない薬剤を選択する。 e 薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。 f 平成28年度病害虫発生予報第5号(平成28年7月28日付)コラム参照。 4 かぼちゃ (1) うどんこ病 発生量 : 並 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、発病葉率は44.6%(例年42.4%)と平年並であった。 <防除上注意すべき事項> a 発生源となる株元の不要な老葉・下葉を除去し、透光通風をよくする。 b 着果期以降、草勢の低下に伴い被害が急激に広がる場合があるので防除を徹底する。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 ハダニ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 0 20 40 60 80 11 12 1 2 3 発 病 葉 率 ( % ) 月 うどんこ病の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 並の範囲
(2) アブラムシ類 発生量 : 並 予報の根拠 a 2月中旬の調査の結果、葉当たり虫数は0.9頭(平年1.3頭)と平年並であった。 b 本種はモザイク病を媒介する。 <防除上注意すべき事項> a ほ場周辺に防風対策を兼ねた防虫ネットやソルゴー等を設置し、有翅虫の飛来侵入を 防ぐ。 b 葉裏をよく観察し、早期発見・早期防除に努める。 c ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除去する。 (3) ハモグリバエ類 発生量 : 多 予報の根拠 2月中旬の調査の結果、寄生葉率は53.0%(平年13.1%)と例年より高かった。 <防除上注意すべき事項> a 多発すると防除が困難になるため、また本種の寄生痕からうどんこ病、斑点細菌病、褐斑 細菌病等の病害が侵入する場合があるため、発生初期の防除を徹底する。 b ほ場周辺の雑草はハモグリバエ類の発生源になるので除去する。 ○ 細菌性病害の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、斑点細菌病及び褐斑細菌病の発病葉率は49.2%であった。 b 防風垣は収穫まで残す。 c 降雨や強風などの気象条件が続くと急激に広がる場合があるので、風雨前後の予防散布を 徹底する。 d 平成28年度病害虫発生予報第9号(平成28年11月25日付)コラム参照。 0 1 2 3 4 11 12 1 2 3 虫 数 ( 頭 / 葉 ) 月 アブラムシ類の発生推移 今 年 平 年 並の範囲 並の範囲 0 10 20 30 40 50 60 11 12 1 2 3 寄 生 葉 率 (% ) 月 ハモグリバエ類の発生推移 今 年 例 年 並の範囲 並の範囲
3 にがうり ○ うどんこ病の防除対策 a 2月中旬の調査の結果、発病葉率は17.2%(前年21.2%)であった。 b 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 c 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 d 多湿条件で発生し、その後乾燥が続くと被害が拡大するため、湿度管理に注意する。 e 多発すると防除が困難になるため、予防散布に重点をおく。硫黄粉剤による予防は効果が 期待できる。 ○ 斑点病の防除対策 a 2月下旬の調査の結果、発病葉率は8.4%(前年0.1%未満)であった。 b 老葉や病葉は発生源になるので除去し、施設外に持ち出し処分する。 c 過繁茂を避け、透光通風を良くする。 d 多湿条件で発生が助長されるため、多湿にならないよう施設内の換気や排水に注意する。 e 多発すると果実にも黒いすす状の菌叢が発生するため、中~下位葉をよく観察し早期発見 ・防除に努める。 f 平成27年度病害虫発生予報注意報第3号(平成28年1月29日付)参照。
図2 葉裏に形成されたコロニー
コラム①: 3月に発生が予想される病害虫について
1
水稲(一期作)移植期におけるスクミリンゴガイの防除対策
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)について、移植期からの早めの対策が重要です。 (1)貝および卵塊は見つけ次第捕殺する(図1,2)。なお、捕殺するときにはゴム手袋を着用する。 (2)取水口に侵入防止網(目合い6~9mm程度)等を設置し、用排水路からの侵入を防ぐ(図3)。 (3)本田での食害が集中する移植後2~3週間頃から浅水管理(1cm以下)に努め本種の活動を 抑えるとともに、薬剤を施用する。 (4)畦畔および用排水路周辺の雑草を除去し、産卵場所をつくらない(図4)。 図4 けい畔雑草の卵塊 防除上注意すべき事項2
オクラのトンネル栽培におけるアブラムシ類の防除対策
春先には、アブラムシ類の有翅虫(図1)が多く飛来するため、トンネル内やトンネル除去直後の オクラほ場で急激に増殖することがあります。生育初期に寄生されると生長が著しく阻害されること から、こまめに発生状況を確認し、早期防除に努めましょう。 1 発生生態および被害 (1)葉裏、新芽、蕾、幼果など、多くの部位に寄生する(図2)。 (2)生長点付近に寄生すると、新葉の奇形や落蕾、芯止まり、生育阻害等を引き起こす場合がある (図3)。 (3)多発すると排泄物によりすす病が誘発される。 図1 有翅成虫 図2 卵塊 図1 成貝 50mm 30mm 図3 生長点の被害 図3 取水口を覆うネット 1mm気象庁マスコット キャラクター はれるん 沖縄気象台提供 沖縄気象台では2月24日に、3か月予報(春:3月~5月の予報)と暖候期予報(夏:6月~8月と梅雨時期 の予報)を発表しました。 この春から夏にかけては、熱帯では西太平洋で海面水温の高い状態が続き、 フィリピン付近では積乱雲の発生が多くなる見込みです。また、地球温暖化などの影響で、大気全体の温 度が高い状態が続く見込みです。(図1、図2) この春の沖縄地方は、期間の始め(3月)ごろを中心に、上空の偏西風が北西から南西方向へ流れやす い状態となるため低気圧や前線の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少ない見込みです。春の 降水量は「ほぼ平年並」(少ない確率40%)を見込んでいます。また、暖かい空気に覆われやすく、この春 の平均気温は「高い」(高い確率50%)でしょう。 図2 数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴 2017年夏(6月~8月)
予想される海洋と大気の特徴
2017年夏(6~8月)
この夏は、太平洋高気圧の北への張り出しが強い見込です。沖縄地方は平年と同様に太平洋高気圧に覆 われて晴れる日が多い見込みですが、太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響を受ける時期もあるで しょう。梅雨時期(5月~6月)、夏(6月~8月)の降水量はともに、「ほぼ平年並」(多い確率40%)を見込んで います。また、夏も暖かい空気に覆われやすく、平均気温は「高い」(高い確率50%)でしょう。 http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/pdf/pdf6/936.pdf (最新の暖・寒候期予報解説資料)コラム②:この春(3月~5月)と夏(6月~8月)の気象予報
図1 数値予報結果をもとにまとめた予想される海洋と大気の特徴 2017年春(3月~5月) http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/pdf/pdf3/936.pdf (最新の3か月予報解説資料)予想される海洋と大気の特徴
2017年春(3~5月)
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