実務上の知識及び能力(過去問題 貨物) 平成27年第1回(平成27年8月) 問24 点呼の実施に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切で ないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。 1. A営業所においては、運行管理者は、昼間のみの勤務体制となっている。このため、 運行管理者が不在となる時間帯の点呼が当該営業所における点呼の総回数の7割 を超えていることから、その時間帯における点呼については、事業者が選任した複 数の運行管理者の補助者に実施させている。しかしながら、運行管理者は、点呼を 実施した当該補助者に対し、当該点呼の実施内容の報告を求める等十分な指導及び 監督を行っている。 不適 運行管理者は点呼全体の3分の1以上実施しなければならない。7割を超えると、運行 管理者が実施する点呼が3分の1以下となるので不適切である。 2. いわゆるGマークの認定を受けていないA営業所の運行管理者は、所属する運転者 が遠隔地にある自社のB営業所の運行管理者に点呼を実施させている。その際、当 該B営業所に備えられたアルコール検知器(国土交通大臣が告示で定めたもの)を使 用した酒気帯びの有無の確認など所定の事項をB営業所の運行管理者が実施し、そ の結果を、A営業所の運行管理者に連絡している。このため、連絡を受けたA営業 所の運行管理者は、当該運転者から直接の報告をさせることなく点呼を実施したこ ととしている。 不適 Gマークの認定を受けていない営業所で行った点呼は認められない。また運転者から所 属する営業所の運行管理者が直接電話等その他の方法により点呼を実施していないた め、不適切である。 3. 乗務前の点呼において運転者の健康状態を的確に確認することができるようにする ため、健康診断の結果等から異常の所見がある運転者又は就業上の措置を講じた運 転者が一目で分かるように、個人のプライバシーに配慮しながら点呼記録表の運転 者の氏名の横にマークを付与するなどして、これを点呼において活用している。 適切 4. 以前に自社の運転者が自動車運転免許証の停止の処分を受けているにも拘わらず、 業務中の事業用自動車を運転していた事案が発覚したことがあったため、運行管理
規程に乗務前の点呼における実施事項として、自動車運転免許証の提示及び確認に ついて明記した。運行管理者は、その後の乗務前の点呼の際は、法令によるものの ほか、運転者全員に対し、事前に提出させた各自の自動車運転免許証のコピーによ る確認を行い、再発防止を図っている。 不適 現物の自動車運転免許証で確認し、再発防止を図るということで不適切。 問25 運行管理者の日常業務の記録等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の 「適」欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。 1. 運行管理者は、選任されたごとに採用時に提出させた履歴書が、法令で定める運転 者台帳の記載事項の内容をほぼ網羅していることから、これを当該台帳として使用 し、牽引簿なども作成のうえ、営業所に備え管理をしている。なお、他の営業所へ の転任又は退職した運転者については、余白部にそのことがあった年月日及び理由 を記載し、3年間保存している。 不適切 一定の様式の運転者台帳に記録し、履歴書は不適切。 2. 運行管理者は、事業者が定めた勤務時間及び乗務時間の範囲内で、運転者が過労と ならないよう十分考慮しながら、そのほか天候や道路状況などをあわせて考え、乗 務割を作成している。なお、乗務割は、早めに運転者に知らせるため、1カ月分程 度の予定を事前に示し、これに従って運転者に乗務させている。 適切 3. 運行管理者は、運転者に法令に基づき作成した運行指示書を携行させ運行させてい たが、当該運転者から、運行経路の途中において交通事故が発生しており、その影 響で運行の遅延が予想される旨、運行管理者に連絡があった。そこで当該運行管理 者は、運行経路を変更すべきと判断し、営業所に保管する当該運行指示書の写しに その変更した内容を記載するとともに、当該運転者に対して電話等により変更の指 示を行った。また、運転者に携行させている運行指示書については帰庫後提出させ、 運行管理者自ら当該変更内容を記載のうえ保管した。 不適切 運転者に変更内容を記載させるため、不適切。 4. 運行管理者は、運行記録計により記録される「瞬間速度」、「運行距離」及び「運行
時間」等により運転者の運行の実態や車両の運行の実態を分析し、運転者の日常の 乗務を把握し、過労運転の防止及び運行の適正化を図る資料として活用しており、 運行記録計の記録を1年間保存している。 適切 問26 事業用自動車の運転者の健康管理に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の 「適」の欄に、適切でないものには「不適」の欄にマークしなさい。 1. 事業者は、深夜(夜11時出庫)を中心とした業務に常時従事する運転者に対し、法 に定める健康診断を1年に1回、必ず、定期に受診させるようにしている。しかし、 過去の診断結果に「異常の所見」があった運転者及び健康に不安を持ち受診を希望 する運転者に対しては、6カ月ごとに受診させている。 不適 「異常の所見」及び健康に不安を持つ運転者すべてに受診させるため、不適切。 2. 事業者が、自社指定の医師による定期健康診断を実施したが、一部の運転者からは 当該医師による連行診断できなく他の医師による健康診断を受診したい旨の希望が あった。そこで、自社で実施した健康診断を受診しなかった運転者には、他の医師 が行う当該健康診断に相当する健康診断を受け、その結果を証明する書面を提出す るようにさせた。 適切 3. 漫然運転や居眠り運転の原因の一つとして、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれている病 気がある。この病気は、狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそれがある ので、事業者は、日頃から運転者に対し、睡眠時無呼吸症候群の症状などについて 理解させ、早期発見、早期治療に取り組んでいる。 適切 4. 常習的な飲酒運転の背景には、アルコール依存症という病気があるといわれている。 この病気は専門医による早期の治療をすることにより回復が可能とされており、一 度回復すると飲酒しても再発することはないので、事業者は、アルコール依存症か ら回復した運転者に対する飲酒に関する指導を特別に行うことはしていない。 不適 一度回復しても再発の可能性があり、不適切。
問27 自動車の特性と運転に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、 適切でないものは解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。 1. 前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方 が異なり、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように感 じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。したがって、運 転者に対して、運転する自動車による車間距離の見え方に注意して、適正な車間距 離をとるよう指導する必要がある。 不適 大型車の場合、車間距離に余裕があるように、また乗用車の場合には余裕がないように 感じる。 2. 自動車のハンドルを切り旋回した場合、左右及び前後輪はそれぞれ別の軌跡を通る。 ハンドルを左に切った場合、左側の後輪が左側の前輪の軌跡に対し内側を通ること となり、この前後輪の軌跡の差を内輪差という。ホイールベースの長い大型車ほど この内輪差が大きくなる。したがって、このような大型車を運転する運転者に対し、 交差点での左折時には、内輪差による歩行者や自転車等との接触、巻き込み事故に 注意するよう指導する必要がある。 適切 3. 一般的に車両全長が長い大型車が右左折する場合、ハンドルを一気にいっぱいに切 ることにより、その間における車体後部のオーバーハング部分(最後輪より車両後 端までのはみ出し部分)の対向車線等へのはみ出し量が少なくなり、対向車などに 接触する事故を防ぐことができる。したがって、このような大型車の右左折におい ては、ハンドルを一気にいっぱいに切るような運転を心がける必要がある。 不適 オーバーハングの振り出しがあるため、いっぱいに切ると接触等のおそれがあるため不 適切。 4. 自動車は、運転者が直接見ることができない箇所に対して後写鏡やアンダーミラー 等を備えるなどして、構造上の死角が少なくなるよう設計されているが、なお、死 角は存在する。その他にも「前走車、対向車などの他の交通による死角」、「道路構 造、建物、樹木等道路環境による死角」、「夜間走行時の死角」等があるので、これ らの死角の特性に十分注意した運転が必要である。 適切
問28 自動車の追い越しに関する次の文中、A及びBに入るべき字句を下の枠内の選択肢(1 ~6)から選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。 1. 高速自動車国道を車両の長さ10メートルのトラックが時速80キロメートルで走 行中、下図のとおり、時速70キロメートルで前方を走行中の車両の長さ10メー トルのバスを追い越すために要する追越距離は[A:72秒]である。なお、この場 合の「追越」とは、トラックが前走するバスの後方90メートル(ア)の位置から始 まり、バスを追い越してバスとの車間距離が90メートル(イ)の位置に達するまで のすべての行程をいう。 2. 「1」の場合において追い越しに要する時間は、[B:1,600メートル]である。 なお、解答として求めた数値に1未満の端数がある場合には、小数点第一位以下を 四捨五入すること。 1.1,440メートル 2.1,520メートル 3.1,600メートル 4.72秒 5.68秒 6.65秒 解説 トラック10m+車間距離90m+バス10m+車間距離90m=200m 200×36÷100=72秒 800÷36×72=1,600m
問29 国土交通省がとりまとめた「トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル」における下 記の「過労運転による事故の危険性について」の記述等を踏まえ、事業者又は運行管理 者が実施する次のア~クの対策の中で、過労運転防止のために最も直接的に有効と考え られる組合せを、末尾の枠内の選択肢(1~6)から1つ選び、解答用紙の該当する欄に マークしなさい。 「過労運転による事故の危険性について」 (平成20年「トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル」より) トラック運送事業においては、運転者の深夜・早朝を含む長時間の労働の結果、慢性 的な休養不足により疲労が蓄積しやすく、運転者に過労状態が生じやすい傾向があ る。また、長距離運行の際の車中泊等、睡眠環境の悪さなどが疲労回復を妨げ、過労 運転の要因となっており、 ⑴ 「睡眠時間5時間未満の運転者」のヒヤリハット体験や居眠り運転の体験率は 「睡眠時間5時間以上の運転者」に比べてヒヤリハットの体験率が2.3倍、居 眠り運転の体験率は、3.3倍となっている。 ⑵ 運転者の65%が運転中に眠気により危険を感じたことがあり、このうちの3分 の2(全体の44%)は、実際に居眠り運転の経験があると解答している。 ⑶ 大型トラックの事故の約55%は追突事故であり、これによる死亡事故率は、乗 用車に比べて約12倍高いという事故分析結果がある。 ア 経営トップから現場の運転者に至るまで、「輸送の安全」が企業の存立に最も重要 であることをあらためて自覚し、過労運転防止を安全方針等に掲げて具体的数値目 標を設定し、PDCAサイクルに基づき輸送の安全性の向上を図ること。 イ 運転者には、大型トラックの運転方法、多様な地理的・気象状況のもとでの道路状 況及び運行の状況に関する指導を計画的に行い、運転者の安全運転に関する技量向 上を図ること。 ※過労運転防止の目的では技量(技術)向上は直接の有効策ではない。 ウ 点呼において、運転者の顔つきなどの変化をよく観察し、前日の勤務状況や疲労及 び健康状態などについて細かくチェックすることはもとより、運転者が疲労及び 健康に関連した異常を感じたときに、常に「安全を優先した」対応のでき.職場環 境作りをすること。 エ 「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」を遵守し、運転者が疲れを感じ たときには、臨時に休憩がとれる余裕を見込んだ運行計画を作成すること。 オ 法令に基づく運転者が遵守すべき事項に関する知識のほか、大型トラックの持つ特
性等について理解させ、運行の安全を確保するための必要な運転に関する技能・知 識を習得させること。 ※トラックの特性と過労運転防止の有効策は直接的なものでない。 カ 運転者が自ら日常的に健康管理を適切に行っていくことを指導すること。特に、脳 卒中や心臓病など、運転中の突然死を招く生活習慣病を予防していくためには、食 生活、運動習慣、休養、飲酒、喫煙等の習慣を改善し、自身の健康状態を把握する ために、定期的な健康診断は必ず受診をさせること。 キ 大型トラックが駐車して休憩できる駐車場やトラックステーション等の位置を把 握し、運行計画の策定時に運転者が休憩・仮眠に利用できるよう配慮し、これらの 施設を運転者に活用させるよう指導すること。 ク ASV(先進安全自動車)の導入により、車両面の安全対策を行っていくこと。 ※過労運転防止対策とASVとは直接的に有効策ではない。 1.ア・イ・ウ・オ・カ 2.ア・ウ・エ・カ・キ 3.ア・エ・オ・キ・ク 4.イ・ウ・エ・オ・ク 5.イ・ウ・カ・キ・ク 6.エ・オ・カ・キ・ク 問30 下の荷主からの運送依頼に基づいて、A営業所の運行管理者がア~ウの運行に関する計 画を立てた。この運行計画を立てた際の運行管理者の判断に関する1~3の記述のうち、 適切なものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。 <荷主からの運送依頼事項> A地点から重量が5,250キログラムの荷をB地点まで往路運送し、復路はC地点か ら重量が5,000キログラムの荷をD地点に運送する。 <運行の計画> ア 乗車定員2名で最大積載量6,000キログラム、車両総重量10,950キログ ラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。 イ 当日の当該運転者の始業時刻は7時とし、乗務前点呼後7時30分に営業所を出庫 して荷主先のA地点に向かう。荷積み後B地点に向かうが、途中、最高速度が指定 されていない高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しな いもの。以下同じ)のE料金所からF料金所までの間(この間の距離は180キロメ ートル)を連続2時間30分運転し、途中に5分休憩を挟み、B地点には12時ま でに到着する。荷下ろし後荷主先C地点の休憩施設に向かい、当該施設において1
時間の休憩をとる。 ウ C地点にて荷積み後、荷主先を14時30分に出発してD地点に向かい、高速自動 車国道のG料金所からH料金所までの間(この間の距離は210キロメートル)を 連続3時間運転し、荷主先の地点に18時45分までに到着する。荷下ろし後、当 社営業所に19時20分までに帰庫し、乗務後点呼を受け19時50分に終業する。 (詳細は次図を参照) <当該運転者の勤務状況> ア 前日の勤務は、7時から19時までの勤務であり、拘束時間が12時間であった。 その間の運転時間は9時間15分であり、当日までの休息期間は12時間であった。 イ 翌日の勤務は、8時から20時までの勤務であり、拘束時間を12時間とし、その 間の運転時間は9時間を予定している。 1. E料金所からF料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を2時間30分及び G料金所からH料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を3時間と制限速度 を考慮してそれぞれ設定したこと。 解説 特定中型貨物自動車の高速道路での最高速度は時速80キロメートル。 E料金所からF料金所までの距離180キロメートル(所要時間2時間30分) 時速80キロ走行とすれば、2時間30分で200キロ走行可能。 H料金所からG料金所までの距離210キロメートル(所要時間3時間00分) 時速80キロ走行とすれば、3時間で240キロ走行可能。 2. 当日を特定日とした場合の 2 日を平均した 1 日あたりの運転時間が「自動車運転者 の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という)に違反していないと 判断したこと。
解説 前日 19時00分-7時00分=12時間(運転時間9時間15分) 当日 19時50分-7時00分=12時間50分(運転時間8時間55分) 翌日 20時00分-8時00分=12時間(運転時間9時間00分 2日を平均し、ともに9時間を超えていれば違反だが、前日のみ9時間を超えて いるため改善基準違反とはならない。 3. 当日の運行計画における連続運転時間の中断方法は、「改善基準」に違反していない と判断したこと。 解説 赤枠参照乗務開始後、運転は10分+40分+2時間30分+45分で 連続運転時間は4時間5分となり、その間の運転中断は荷積みの20分で改善基 準に違反している。 平成27年第2回(平成28年3月) 問24 点呼の実施に関する次の記述のうち、適切なものをすべて選び、解答用紙の該当する欄 にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考 慮しないものとする。 1. A営業所の運行管理者は、所属する運転者に乗務が同社のB営業所で終了する運行 を指示した。そこで、当該運転者の乗務後の点呼における酒気帯びの有無を確認す るため、B営業所に設置してあるアルコール検知器(検査日時、測定値を自動的に記 録できるもの)を使用させてもらうように依頼した。その日の乗務後点呼の際、運転 者は、当該検知器による測定結果をA営業所の運行管理者に電話で報告した。その 測定にはB営業所の運行管理者が立ち会った。 適切 解説 運転者が所属するA営業所の運行管理者に電話で連絡を行っているので適切。 2. 運行管理者は、深夜の時間帯に長距離走行となる運送について交替運転者を同乗さ せている。出庫時から運転を開始する運転者に対する乗務前の点呼については、所 属する営業所において対面により行い、出庫時から同乗する交替運転者の乗務前の 点呼については、あらかじめ運転を交替する地点として指示した地点において、交 替運転者が運転を開始する前にカメラ機能付き携帯電話及び車載されているアルコ ール検知器を使用して、健康状態、酒気帯びの有無等の報告、確認を行った。 不適 解説 交替運転者も乗務前点呼を実施しなければならない。
3. 運行管理者の補助者は、乗務前点呼において、運転者が疾病、疲労その他の理由に より安全な運転をすることができないおそれがあると判断したが、本人から時間が 経てば大丈夫との申告があったため、そのまま乗務させた。 不適 解説 安全に運行できるか注意深く確認しなければならない。 4. 輸送の安全の確保に関する取組みが優良であると認められたA営業所(全国貨物自 動車運送適正化事業実施機関が認定している安全性優良事業所)に選任された運行 管理者は、営業所から離れた場所にある当該営業所のB車庫から乗務を開始する運 転者に対して、当該車庫に設置してある国土交通大臣が定めた機器を使用して乗務 前の点呼を行っている。 適切 解説 輸送の安全の確保に関する取組みが優良であると認められた営業所である場合 は、国土交通大臣が定めた機器による営業所と車庫間で点呼が行うことができる。 問25 緊急事態に関する次の記述のうち、運行管理者又は事業用自動車の運転者の措置として 適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄 にマークしなさい。 1. 大型トラックが荷物を積載して高速道路を走行中、アクセルを踏んでも車速が上が らず徐々に減速してきて今にも停止しそうになったため、当該トラックの運転者は、 やむを得ず当該トラックが停車することができる幅のある路側帯に停車させた。運 転者は、昼間で視界も良好であるため非常点滅表示灯を点灯させることで十分と考 え、停止表示器材の表示は行わなかった。 不適切 解説 停止表示器材の表示をしなければならない。 2. 運転者は、中型トラックで道幅の広い幹線道路を走行中、大地震が発生したのでト ラックを左側の路肩に寄せ停車させ様子を見ていた。この地震により道路等が損壊 し車両の通行が困難となったので、当該運転者はトラックを適当な場所に移動させ ることが困難であったため、やむを得ず停車した場所にトラックを置いて避難した。 避難の際、エンジンを止め、エンジンキーを付けたままにし、窓を閉め、ドアをロ ックしない状態で当該トラックから離れた。 適切
3. 大型トラックに荷物を積載して運送中の運転者から、営業所の運行管理者に対し「現 在走行している地域一帯に大雨注意報が発令されており、雨が強く降り続いて視界 が悪くなってきたので一時運転を中断している」との連絡があった。連絡を受けた 運行管理者は、こちらでは何もできないと考え、運行する経路を運転者自ら判断し、 また、運行することが困難な状況に至った場合は、適当な待避場所を見つけて運送 の中断等を運転者自らの判断で行わせることとした。 不適 解説 現場にいなくとも必要な指示を運行管理者はしなければならない。 4. 中型トラックが配送のため走行中、歩行者と接触する事故を起こし、歩行者が負傷 した。当該トラックの運転者は、ただちに、救急車の出動を要請するとともに、警 察署に交通事故発生を報告した。救急車が到着して歩行者を病院に搬送した後に、 運転者は、通報の際警察官から事故現場を離れないよう言われていたが、警察官の 到着が遅れていたので、配送先が近くであり、すぐに戻れると思い、一時事故現場 を離れた。運送終了後直ちに事故現場に戻り、警察官の指示に従った。 不適 事故現場を離れてはならない。 問26 交通事故防止対策に関する次の記述のうち、適切なものをすべて選び、解答用紙の該当 する欄にマークしなさい。 1. 適性診断は、運転者の運動能力、運転態度及び性格等を客観的に把握し、運転の適 性を判定することにより、運転に適さない者を運転者として選任しないようにする ためのものであり、ヒューマンエラーによる交通事故の発生を未然に防止するため の有効な手段となっている。 不適 解説 運転者として選任しないようにするためのものではない。 2. 飲酒は、運転に欠かせない視力、反応時間、運動機能、注意力、集中力、判断力、 平衡感覚等を大きく損なわせることから、飲酒による運転への影響を運転者に指導 することは、事故防止対策の有効な手段となっている。 適切 3. 指差呼称は、運転者の錯覚、誤判断、誤操作等を防止するための手段であり、信号 や標識などを指で差し、その対象が持つ名称や状態を声に出して確認することをい うが、安全確認に重要な運転者の意識レベルは、個人差があるため有効な交通事故
防止対策の手段となっていない。 不適 4. 交通事故は、そのほとんどが運転者等のヒューマンエラーにより発生するものであ る。したがって、事故惹起運転者の社内処分及び再教育に特化した対策を講ずるこ とが、交通事故の再発を未然に防止するには最も有効である。そのためには、発生 した事故の調査や事故原因の分析よりも事故惹起運転者及び運行管理者に対する 特別講習を確実に受講させる等、ヒューマンエラーの再発防止を中心とした対策に 努めるべきである。 不適 解説 事故が発生した要因について様々な角度から情報収集し、調査や事故原因の分析 が必要である。 問27 事業用自動車の運転者の健康管理に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の 「適」の欄に、適切でないものには「不適」の欄にマークしなさい。 1. 常習的な飲酒運転の背景には、アルコール依存症という病気があるといわれている。 この病気は専門医による早期の治療をすることにより回復が可能とされているが、 一度回復しても飲酒することにより再発することがあるため、事業者は、アルコー ル依存症から回復した運転者に対しても飲酒に関する指導を行う必要がある。 適切 2. 事業者は、自社指定の医師による定期健康診断を実施したが、一部の運転者からは 当該医師による健康診断ではなく他の医師による健康診断を受診したい旨の希望 があった。他の医師が行う当該健康診断に相当する健康診断を受け、その結果を証 明する書面を提出するようにさせた。 適切 3. 漫然運転や居眠り運転の原因の一つとして、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ばれ ている病気がある。この病気は、睡眠中に呼吸が止まる。日中の強い眠気などの症 状があり、また、狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそれがある。この ため、安全運転を続けていくためには早期の発見及び治療が重要であるから、事業 者は、日頃から運転者に対し、SASの症状などについて理解させておく必要があ る。 適切
4. 自社で行った定期健康診断においては特に異常な所見がなかった運転者が、数カ月 後に脳梗塞と診断され、病院に入院し治療を受けた。その後、退院した運転者より 「完治したので乗務に戻りたい」との申告があったことから、運行管理者は医師か ら乗務に係わる意見を聴取することなく、運転者の顔色等を確認のうえ大丈夫と判 断して乗務させた。 不適 問28 自動車の走行時に働く力及び運転中の人間の視覚と視野等に関する次の記述のうち、適 切でないものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。 1. 自動車がカーブを走行するとき、自動車の重量及びカーブの半径が同一の場合には、 速度が2倍になると遠心力の大きさも2倍になることから、カーブを走行する場合 の横転などの危険性について運転者に対し指導する必要がある。 不適 解説 速度が2倍になると遠心力は速度の2乗になる。 2. 前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方 が異なり、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように感 じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。したがって、運 転者に対して、運転する自動車による車間距離の見え方の違いに注意して、適正な 車間距離をとるよう指導する必要がある。 不適 3. 自動車の夜間の走行時においては、自車のライトと対向車のライトでお互いの光が 反射し合い、その間にいる歩行者や自転車が見えなくなることがあり、これを蒸発 現象という。蒸発現象は暗い道路で特に起こりやすいので、夜間の走行の際には十 分注意するよう運転者に対し指導する必要がある。 適切 4. 自動車が追越しをするときは、前の自動車の走行速度に応じた追越し距離、追越し 時間が必要になる。前の自動車と追越しをする自動車の速度差が小さい場合には追 越しに長い時間と距離が必要になることから、無理な追越しをしないよう運転者に 対し指導する必要がある。 適切
問29 運行管理者は複数の荷主から運送依頼を受けて、下のとおり4日にわたる2人乗りによ る運行計画を立てた。この2人乗務を必要とした根拠についての次の1~3の下線部の 運行管理者の判断について、正しいものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマーク しなさい。なお、解答にあたっては、<4日にわたる運行計画>に記載されている事項以 外は考慮しないものとする。 <4日にわたる運行計画> 1. 1人乗務とした場合、1日についての拘束時間予備休息期間が「自動車運転者の労 働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という)に違反すると判断して、 当該運行には交替運転者を配置した。 2. 1人乗務とした場合、すべての日を特定日とした場合の2日を平均して1日当たり の運転時間が改善基準に違反すると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。 3. 1人乗務とした場合、連続運転時間が改善基準に違反すると判断して、当該運行に は交替運転者を配置した。 問30
運行管理者が次の大型トラックの事故報告に基づき、この事故の要因分析を行ったうえ で、同種事故の再発を防止するための対策として、最も直接的に有効と考えられる組合 せを、下の枠内の選択肢(1~8)から1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさ い。なお、解答にあたっては、<事故の概要>及び<事故関連情報>に記載されている事項 以外は考慮しないものとする。 <事故の概要> 運転者は、営業所に21時に出社し、運行管理者の補助者の乗務前点呼を受け、あらか じめ積置きした積載重量8トンの大型トラックに乗務し、配送先に向け21時30分に 出庫した。最寄りの高速道路のインターチェンジまでの一般道路が渋滞しており、予定 時刻より大幅に遅れて高速道路のインターチェンジに入った。当夜は濃霧であり制限速 度が時速50キロメートルに規制されていたが、当該運転者は時速80キロメートルで 走行していたところ、途中休憩をはさみ翌日1時30分頃に、前方を走行していた小型 トラックに追突し、重軽傷者2人の事故を惹き起こした。 <事故関連情報> 〇当該運転者は前日が休日であり、22時に就寝し、当日7時に起床した。 運行管理者の補助者は、当該運転者に対する乗務前の点呼において、疲労等に問題が ないことは確認していた。 〇当該運転者は、営業所を出発後、一般道路の渋滞により、大幅に到着時刻が遅れるこ とを気にしながら運転していた。 〇当該一般道路は、頻繁に渋滞が発生しており、これまでの運行においても遅延が多発 していた。その状況は、運行管理者も把握していたが、当該運転者に対し指導はして いなかった。 〇事故当時、濃霧のため視界が悪く、高速道路は道路標識等により時速50キロメート ルの速度制限が課せられていたため、当該運転者は、さらに遅れがひどくなることを 心配していた。 〇当該運転者は、3カ月前に定期健康診断を受診した際、肥満及び高血圧を指摘され、 精密検査の受診を勧められていたが、まだ、精密検査は受診していなかった。
<再発防止対策> ア 貨物自動車運送事業は、公共的な輸送事業であり、貨物を安全、確実に輸送するこ とが社会的使命であることを運転者に認識させる。 イ 運行管理者は、道路交通法令又は道路標識等により指定された最高速度を遵守して 運転するだけではなく、道路、交通及び車両等の状況に応じた安全な速度と方法で 運転するように運転者に対し、指導する。 ウ 点呼の確実な実施体制を整備する。 エ 運行管理者は、十分な睡眠時間の確保等、勤務に影響を及ぼさない日常生活の過ご し方についても指導する。 オ 運行管理者は、運転者に安全性の確保、事故の防止のための知識・技能を習得させ るため、「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監 督の指針」に基づき、運転者に対して指導・監督を継続的、計画的に実施するとと もに、事故惹起運転者等に対して特別な指導を実施する。 カ 運行管理者は、運転者に対して、主として運行する経路における道路及び交通の状 況をあらかじめ把握させるよう指導するとともに、これらの状況を踏まえ、事業用 自動車を安全に運転するために留意すべき事項を指導する。 キ 運行管理者は、運転者の健康状態を常に把握し、コミュニケーションを十分図る等 により、運転者に対する指導の効果を向上させる。 ク 運行管理者は、運行経路等の調査を十分に行い、適切な運行計画の作成を行うよう 努める。 1.ア・ウ・エ・カ 2.イ・エ・カ・ク 3.ア・ウ・オ・キ 4.イ・オ・カ・ク 5.ア・ウ・カ・キ 6.イ・エ・オ・キ 7.ア・エ・キ・ク 8.イ・ウ・オ・ク 平成28年1回目(平成28年8月) 問25 運行管理者の意義、運行管理者の役割等に関する次の記述のうち、適切なものには 「適」の欄に、適切でないものには「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答に あたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 1. 運行管理者は、事業者に代わって法令に定められた事業用自動車の運行の安全確保 に関する業務を行い、交通事故を防止するという重要な役割を果たすことが求めら れていることから、運行管理者以外に複数の補助者を選任し運行管理者業務に当 たらせ、運行管理者は運行管理に関し、これらの補助者の指導・監督のみを行っ ている。 不適切
解説 運行管理業務は運行管理者の業務であり、補助者は点呼の一部を行うことがで き、また運行管理者は補助者の指導・監督のみは不適切である。 2. 運行管理者は、運行の安全に関する、改善すべき点及び運転者その他の従業員の 「現場の声」を踏まえた対策について、事業者に対し積極的に助言を行い、運行 の安全確保を図ることも重要な役割である。 適切 3. 運行管理者は、運転者の指導教育を実施していく際、運転者一人ひとりの個性に 応じた助言・指導(カウンセリング)を行うことも重要である。そのためには、日 頃から運転者の性格や能力、事故歴のほか、場合によっては個人的な事情につい ても把握し、そして、これらに基づいて助言・指導を積み重ねることによって事 故防止を図ることも重要な役割である。 適切 4. 運行管理者は、自社の営業所において重大な事故が発生したため、直ちに、情報の 収集を行い、事故の直接的及び間接的な要因として考えられる事故原因について分 析を行い、必要な再発防止策を検討・作成した。しかし、対策の実施及びその時期 は事業者の責任で行うべきであるので、これらの対策の実施を事業者に助言しな かった。 不適切 対策の実施を助言しなければならない。 問25 点呼の実施に関する次の記述のうち、適切なものには「適」の欄に、適切でないもの には「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載され ている事項以外は考慮しないものとする。 1. A営業所においては、運行管理者は昼間のみの勤務体制となっている。しかし、運 行管理者が不在になる時間帯の点呼が当該営業所における点呼の総回数の 7 割を 超えていることから、その時間帯における点呼については、事業者が選任した複 数の運行管理者の補助者に実施させている。運行管理者は、点呼を実施した当該補 助者に対し、点呼の実施内容の報告を求める等十分な指導及び監督を行っている。 不適 解説 運行管理者は点呼の総回数の3分の1以上を実施しなければならない。 2. 運行管理者が乗務前の点呼において、運転者に対して酒気帯びの有無を確認しよう としたところ、営業所に設置されているアルコール検知器が停電によりすべて使用 できなかったことから、当該運行管理者は、運転者に携帯させるために営業所に備 えてある携帯型アルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認した。 適切
3. 定期健康診断の結果、すべて異常なしとされた運転者については、健康管理が適切 に行われ健康に問題がないと判断され、また、健康に問題があるときは、事前に運 行管理者等に申し出るよう指導している。このため、乗務前の点呼における疾病、 疲労等により安全な運転をすることができないおそれがあるか否かの確認は、本人 から体調不良等の申し出があるときは行っている。 不適 解説 申し出がないとも確認しなければならない。 4. 以前に自社の運転者が自動車運転免許の効力の停止の処分を受けているのにもかか わらず、事業用自動車を運転していた事案が発覚したことがあったため、運行管理 規程に乗務前の点呼における実施事項として、自動車運転免許証の提示及び確認に ついて明記した。運行管理者は、その後、乗務前の点呼の際の自動車運転免許証の 確認は、各自の自動車運転免許証のコピーにより行い、再発防止を図っている。 不適 解説 免許証の現物により確認。 問26 運行管理者の業務上の措置等に関する次の記述のうち、適切なものには「適」の欄 に、適切でないものには「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては各 選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 1. 運行管理者は、運転者に対し乗務前の点呼を実施したところ、当該運転者から 「乗務する事業用トラックのワイパーブレードの劣化により払拭状態が不良であ る」との報告を受けた。運行管理者は、本日の天気は晴れとの予報なので、運行 には差し支えないと考え、整備管理者に確認を求めず出庫させた。 不適 解説 整備管理者に確認しなければならない。 2. 運行管理者は、貨物自動車運送事業法その他の法令に基づく運転者の遵守すべき事 項に関する知識のほか、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に 関する技能及び知識について、運転者に対する適切な指導及び監督をしなければな らない。ただし、その実施については、個々の運転者の運転に関する技能あるいは 過去の運転の経験等に応じて適切な時期に行えばよく、必ずしも継続的、計画的 に行わなくてもよい。 不適 3. 4年前まで他の一般貨物自動車運送事業者において事業用自動車の運転者として常
時選任されていた者を一般貨物自動車運送事業の運転者として常時選任するため新 たに雇い入れた。このため、運行管理者は初任運転者に対する適性診断を受診させ るとともに、特別な指導を当該運転者に行った後、大型トラックに乗務させた。 適切 4. 運行管理者は、乗務終了後の点呼において乗務記録を回収したところ、運転者が記 載した筆跡がいつもと異なることに気づいたため、当該運転者に状況を確認した。 本人からは、最近ときどき手のしびれが出るが大事ではないとのことだったので、 念のためその状況を家族に連絡したが、医師の診断を受けるようにとの指導は行 わなかった。 不適 問27 自動車の運転に関する次の記述のうち、適切なものには「適」の欄に、適切でない ものには「不適」の欄にマークしなさい。 1. 自動車のハンドルを切り旋回した場合、左右及び前後輪はそれぞれ別の軌跡を通 る。ハンドルを左に切った場合、左側の後輪が左側の前輪の軌跡に対し内側を通る こととなり、この前後輪の軌跡の差を内輪差という。ホイールベースの長い大型車 ほどこの内輪差が大きくなる。したがって、このような大型車を運転する運転者に 対し、交差点での左折時には、内輪差による歩行者や自転車等の接触、巻き込み事 故に注意するよう指導する必要がある。 適切 2. 前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方 が異なり、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように 感じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。したがっ て、運転者に対して、運転する自動車による車間距離の見え方の違いに注意して、 適正な車間距離をとるよう指導する必要がある。 不適 3. 平成 26 年中の事業用貨物自動車が第 1 当事者となった人身事故件数は2万件超で ある。過去10年間の事業用貨物自動車の交通事故の発生状況を見ると、平成21 年頃までは減少幅が比較的大きかったものの、それ以降は減少傾向にあるが減少幅 が縮まる。事故内容別発生状況を見ると、追突事故が約半分を占めており、トラッ ク事業者にとって追突事故対策は重要な課題となっている。このため、運転者に対 して、適正な車間距離の確保や前方不注意の危険性等追突事故の原因となる運転を
しないよう指導する必要がある。 適切 4. 交通事故の中には、二輪車と四輪車が衝突することによって発生する事故が少なく ない。このような事故を防止するためには、四輪車の運転者から二輪車が、二輪車 の運転者から四輪車がどのように見えているのか理解しておく必要がある。四輪車 を運転する場合、二輪車に対する注意点として①二輪車も四輪車と同じように急に 停車できない。②二輪車は死角に入りやすく、その存在に気づきにくい。③二輪車 は速度が遅く感じたり、距離が実際より遠く見えたりする。したがって、運転者に 対して、このような二輪車に関する注意点を指導する必要がある。 適切 問28 事業用自動車の運転者の健康管理及び就業における判断・対処に関する次の記述のう ち、適切なものには「適」の欄に、適切でないものには「不適」の欄にマークしなさ い。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないもの とする。 1. 事業者は、運転者の自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある脳血管疾患及び心疾 患等に係る外見上の前兆や自覚症状等を確認し、総合的に判断して必要と認められ る場合には、運転者に医師の診断等を受診させ所見に応じた精密検査を受けさせて その結果を常に把握するとともに、医師から結果に基づく運転者の乗務に係る意見 を聴取する。 適切 2. 運転者は、営業所に帰庫する途中に体調が悪くなり、このままでは運行の継続がで きないと判断し、近くの場所に安全に駐車して運行管理者に連絡をした。運行管理 者は運転者に対し、しばらくその場所にて休憩を取り営業所も近いことから自らの 判断で再開するよう指示した。 不適切 解説 運転の継続は運行管理者が行う。交替運転者等を向かわせる等の措置をとる。 3. 漫然運転や居眠り運転の原因の一つとして、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ばれ ている病気がある。この病気は狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそ れはないが、安全運転を続けていくためには早期の治療が不可欠であることから、 事業者は、運転者に対しSASの症状などについて理解させるよう指導する必要が ある。 不適
4. 健康へのリスクが少ない節度ある適度な飲酒の目安としては、純アルコール20グ ラム(以下「1単位」という)と言われている。その1単位(アルコール5%のビー ルの場合約500ミリリットル)のアルコールを処理するための必要な時間の目安 は、概ね4時間とされているので、事業者は、これらを参考に個人差を考慮して、 社内教育の中で酒気帯び運転防止の観点から酒類の飲み方等についても指導を行っ ている。 適切 問29 荷主から貨物自動車運送事業者に対し、B地点で荷積みをし、C地点に12時に到着 させるよう運送の依頼があった。これを受けて、運行管理者として運転者に対し当該 運送の指示をするため、次に示す「当日の運行計画を策定するための前提条件」に基 づき運行計画を立てた。この運行に関する次のア~ウについて解答しなさい。なお、 解答にあたっては、「当日の運行計画を策定する前提条件」に記載されている事項以外 は考慮しないものとする。 [当日の運行計画を策定するための前提条件] ○A営業所を出庫し、30キロメートル離れたB地点まで平均時速30メートルで走 行する。 ○B地点において30分間の荷積みを行う。 ○B地点から180キロメートル離れたC地点までの間、一部高速自動車国道を利用 し、平均時速45キロメートルで走行して、C地点に12時に到着する。 ○荷下ろし後、1時間休憩をとる。休憩後、A営業所に帰庫するため、C地点を13 時30分に出発、一部高速自動車国道を利用し、150キロメートル先のD地点ま での平均時速50キロメートルで走行して到着後、15分の休憩をとる。 ○D地点からA営業所まで平均時速30キロメートルで走行して、A営業所に17時 45分に帰庫する。
ア C地点に12時に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻について、次 の1~4の中から正しいものを1つ選びなさい。 1.6時30分 2.7時00分 3.7時30分 4.8時00分 解説 A営業所からB地点まで30㎞を時速30㎞で1時間、荷積みに30分、 180㎞を時速45㎞で走行すると4時間でC地点12時到着。 ※4時間+30分+1時間=5時間30分 12時00分-5時間30分=ア 6時30分出庫 イ D地点とA営業所間の距離について、次の 1~4の中から正しいものを1つ選び なさい。 1.15キロメートル 2.30キロメートル 3.45キロメートル 4.60キロメートル 解説 C地点 13時30分出発、D地点150㎞を時速50㎞(150÷50)で3時間。 D地点15分休憩 A営業所17時45分到着 逆算すると、17時45分-15分-3時間-13時30分=1時間 D地点からA営業所まで平均時速30キロなら1時間では30㎞ ウ 当日の全運行において、連続運転時間は「自動車運転者の労働時間等の改善基準
のための基準」に照らし、違反しているか否かについて、次の1~2の中から正 しいものを1つ選びなさい。 1. 違反していない。 2. 違反している。 解説 AからBまで1時間運転、Cで30分中断、BからCまで4時間運転、 Cで1時間30分中断、 CからDまで3時間運転、Dで15分中断、DからAまで1時間運転で乗務終了。 4時間運転後、乗務終了しているため違反ではない。 問30 運行管理者が次の大型トラックの事故報告に基づき、この事故の要因分析を行った うえで、同種事故の再発を防止するための対策として、最も直接的に有効と考えら れる組合せを、下の枠内の選択肢(1~8)から1つ選びなさい。なお、解答にあたっ ては、<事故の概要>及び<事故関連情報>に記載されている事項以外は考慮しないも のとする。 <事故の概要> 当該運転者は、事故当日は普段より遅れて出社し、運行管理者の補助者による乗務前 点呼を受けた後、積み置きしてあった最大積載量14トンの大型トラックに1名で乗 務し、8時に営業所を出発した。1時間一般道路を走行した後、高速道路に入り、2 時間走行した後20分の休憩をとった。さらに3時間走行し15分の休憩をとり、続 けて1時間30分程度走行したところで(運行開始より約550キロメートル走行した 地点)、緩やかな右カーブにおいて、前方で起きた事故のために徐行していた自動車に 追突した。 <事故関連情報> ○当該運転者は、事故前日休日で就寝時間が遅かった。 ○当日の運行は、荷主直接からの運送依頼による定期運行の経路であり、事故前々 日に営業所隣の車庫で積み荷作業を済ませていた。 ○当該営業所では、運行管理者と運行管理者の補助者による交替制で点呼を実施 しており、当該運行については、補助者が乗務前点呼を実施した。 ○当該運転者は、事故日1カ月前に、拘束時間、連続運転時間について、改善基準を 超えた運行を行っていた。他の運転者においても同様の違反があった。 ○事業者は、毎月1回の安全衛生委員会を開催して運転者の指導を行っている。ま た、当該運転者に対しては、速度超過があるので個別の指導も実施していた。 ○当該運転者は、直近の適性診断の結果で、動作の正確さ、判断・動作のタイミング も良く、また、働き方や生活習慣も非常に良い状態であった。しかし、睡眠時無呼
吸症候群(SAS)の疑いを指摘されていた。 ○当該運転者は、適性診断ではSASの疑いを指摘されていたが、健康診断におい ては特に指摘がなかったため、スクリーニング検査は受けていなかった。 ○当該車両は、法令で定められた日常点検及び定期点検整備を実施していた。ま た、当該車両には衝突被害軽減ブレーキが装着されていた。 <事故の再発防止対策> ア 定期健康診断において所見が認められなかった運転者に対して、SAS等に係る 外見上の前兆や自覚症状がないかを確認する。運転者に対しても、主要疾病等に 関するスクリーニング検査を実施し、着実かつ早期の発見に努める。 ※居眠り運転等の因果関係はない。 イ 点呼において、運転者に対し、最近、連続運転時間及び速度超過の違反が多いこ とを再認識させ、休憩場所や休憩時間等について指示どおり運行することを徹底 する。 ウ 常に点呼が確実に実施できるよう、体制の整備を図る。 ※点呼は適切に実施されていた。 エ たとえいつも慣れた運行経路であっても、漫然運転に陥らないよう、運転中は常 に運転に集中し、前方に注意して走行するよう指導する。また、危険を予測し、 これを回避できる運転操作を徹底させる。 オ 関係法令及び「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」の違反防止を図 るため、運転者に対して適切な運行指示を徹底する。 カ 貨物自動車運送事業は、公共的な輸送事業であり、貨物を安全かつ確実に輸送す ることが社会的使命であることを運転者に深く認識させる。 ※社会的使命とは関係ない。 キ 衝突被害軽減ブレーキ装着車であっても、必ず衝突をさけるものでない。運転者 及び運行管理者は、これらの安全技術が装着されている車両においても、その技
術を過信しすぎないことの理解を深めることが必要である。 ク 法令で定めた日常点検及び定期点検整備を確実に実施する。 ※整備等には問題ない。 1.ア ・ イ ・ ウ ・ キ 2.ア ・ イ ・ オ ・ ク 3.ア ・ ウ ・ エ ・ カ 4.ア ・ エ ・ キ ・ ク 5.イ ・ エ ・ オ ・ キ 6.イ ・ オ ・ カ ・ ク 7.ウ ・ エ ・ カ ・ ク 8.ウ ・ オ ・ カ ・ キ 平成28年第2回(平成29年3月) 問24 点呼の実施等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切 でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、 各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 1. 乗務前の点呼においてアルコール検知器を使用するのは、酒気帯びの有無を確認す るためであって、道路交通法で定める呼気中のアルコール濃度1リットル当たり0. 15ミリグラム以上であるか否かを判定するものでない。 適切 2. 乗務後の点呼において、乗務を終了した運転者からの当該乗務に係る事業用自動車、 道路及び運行の状況についての報告は、特に異常がない場合には運転者から求めな いこととしており、点呼記録表に「異常なし」と記録している。 不適 道路、運行の状況についての報告義務がある。 3. 運行管理者は、乗務開始及び乗務終了後の運転者に対し、原則、対面で点呼を実施 しなければならないが、遠隔地で乗務が開始又は終了する場合、車庫と営業所が離 れている場合、又は運転者の出庫・帰庫が早朝・深夜であり、点呼を行う運行管理 者が営業所に出勤していない場合等、運行上やむを得ず、対面での点呼が実施でき ないときには、電話、その他の方法で行っている。 不適 やむを得ずには該当せず、運行管理者又は補助者が車庫に行き点呼実施。 4. 乗務前の点呼において運転者の健康状態を的確に確認することができるようにす るため、健康診断の結果等から異常の所見がある運転者又は就業上の措置を講じた 運転者が一目で分かるように、個人のプライベートに配慮しながら点呼記録表の運
転者の氏名の横に注意喚起のマークを付記するなどして、これを点呼において活用 している。 適切 問25 一般貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関する次 の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙 の「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されてい る事項以外は考慮しないものとする。 1. 他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制 動距離に留意し、前車との追従等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう 制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。 不適 解説 速度と停止距離、安全に停止できるような速度 2. 飲酒により体内に摂取されたアルコールを処理するために必要な時間の目安につ いては、例えばビール500ミリリットル(アルコール5%)の場合、概ね4時間と されている。事業者は、これを参考に個人差も考慮して、体質的にお酒に弱い運転 者のみを対象として、酒類の飲み方等についても指導を行っている。 不適 解説 すべての運転者を対象として。 3. 大雨、大雪、土砂災害などの異常気象時の措置については、異常気象時等処理要領 を作成し、運転者全員に周知させておくとともに運転者とも速やかに連絡が取れる よう緊急時における連絡体制を整えているので、事業用自動車の運行の中断、待避 所の確保、徐行運転等の運転に関わることについては運転者の判断に任せ、中断、 待避したときに報告するよう指導している。 不適 解説 適切な指示また必要な指示を講じなければならない。 4. 走行中に事故を起こし、負傷者を発生させた際の措置については、当該負傷者を最 初に救護し、その後、事故現場となった当該道路における危険を防止するため、発 炎筒等を使用して後続車に注意を促すよう指導した。 適切 問26
交通事故防止対策に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、 適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたって は、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 1. 適性診断は、運転者の運転能力、運転態度及び性格等を客観的に把握し、運転の適 性を判定することにより、運転に適さない者を運転者として選任しないようにする ためのものであり、ヒューマンエラーによる交通事故の発生を未然に防止するため の有効な手段となっている。 不適 2. 輸送の安全に関する教育及び研修については、知識を普及させることに重点を置く 手法に加えて、問題を解決することに重点を置く手法を取り入れるとともに、グル ープ討議や「参加体験型」研修等、運転者が参加する手法を取り入れることも交通 事故防止対策の有効な手段となっている。 適切 3. 交通事故は、そのほとんどが運転者等のヒューマンエラーにより発生するものであ る。したがって、事故惹起運転者の社内処分及び再教育に特化した対策を講ずるこ とが、交通事故の再発を未然に防止するには最も有効である。そのため、発生した 事故の調査や事故原因の分析よりも、事故惹起運転者及び運行管理者に対する特別 な指導講習を確実に受講させる等、ヒューマンエラーの再発防止を中心とした対策 に努めるべきである。 不適 4. 指差呼称は、運転者の錯覚、誤判断、誤操作等を防止するための手段であり、道路 の信号や標識などを指で差し、その対象が持つ名称や状態を声に出して確認するこ とをいい、安全確認に重要な運転者の意識レベルを高めるなど交通事故防止対策に 有効な手段の一つとして活用されている。 適切 問27 自動車の走行時に生じる諸現象とその主な対策に関する次の文中、A、B、C、Dに入 るべき字句を下の枠内の選択肢(1~6)から選び、解答用紙の該当する欄にマークしな さい。 ア [A:ウエット・スキッド現象]とは、雨の降り始めに、路面の油や土砂などの微粒
子が雨と混じって滑りやすい膜を形成するため、タイヤと路面との摩擦係数が低下 し急ブレーキをかけたときなどにスリップすることをいう。これを防ぐため、雨の 降り始めには速度を落とし、車間距離を十分にとって、不用意な急ハンドルや急ブ レーキを避けるよう運転者に対し指導する必要がある。 イ [B:スタンディング・ウェーブ現象]とは、タイヤの空気不足で高速走行したとき、 タイヤに波打ち現象が生じ、セパレーション(剥離)やコード切れ等が発生すること をいう。これを防ぐため、タイヤの空気圧が適当であることを、日常点検で確認す るよう運転者に対し指導する必要がある。 ウ [C:フェード現象]とは、フット・ブレーキを使い過ぎると、ブレーキ・ドラムや ブレーキ・ランニングが摩擦のため過熱することにより、ドラムとライニングの間 の摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなることをいう。これを防ぐため、長い 下り坂などでは、エンジン・ブレーキのみの使用を避けるよう運転者に対し指導す る必要がある。 エ [D:ハイドロプレーニング現象]とは、路面が水でおおわれているときに高速で走 行するとタイヤの排水作用が悪くなり、水上を滑走する状態になって操縦不能にな ることをいう。これを防ぐため、日頃よりスピードを抑えた走行に努めるべきこと や、タイヤの空気圧及び溝の深さが適当であることを日常点検で確認することの重 要性を、運転者に対し指導する必要がある。 1.スタンディング・ウェーブ現象 2.ベーパー・ロック現象 3.ハイドロプレーニング現象 4.ウエット・スキッド現象 5.クリープ現象 6.フェード現象 問28 自動車運送事業者において最近普及の進んできた映像記録型ドライブ・レコーダー(以 下「ドライブ・レコーダー」という)等を活用した運転者指導の取組に関する次の記述 のうち、適切なものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解 答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 1. ドライブレコーダーによる危険度の高い運転やヒヤリ・ハットの映像記録と、デジ タル式運行記録計の速度・加速度等のデータを連携させることにより、運転行動全 体を的確に把握し、運転指導や運行管理の改善に役立てている。 適切 2. ドライブレコーダーは、事故時の映像だけでなく、運転者のブレーキ操作やハンド ル操作などの運転状況を記録し、解析診断することで運転のクセ等を読み取るこ とができるものがあり、運行管理者が行う運転者の安全運転の指導に活用されて
いる。 適切 3. デジタル式運行記録計は、自動車の運行中、交通事故や急ブレーキ、急ハンドルな どにより当該自動車が一定以上の衝撃を受けると、衝突前と衝突後の前後10数秒 間の映像などを記録する装置であり、事故防止対策の有効な手段の一つとして活用 されている。 不適 ドライブレコーダーの内容。 4. 衝突被害軽減ブレーキは、レーダー等で検知した前方の車両等に衝突する危険性 が生じた場合に運転者にブレーキ操作を行うよう促し、さらに衝突の可能性が高 くなると自動的にブレーキが作動し、衝突による被害を軽減させるためのもので ある。当該ブレーキが備えられている自動車に乗務する運転者に対しては、当該ブ レーキの機能等を正しく理解させる必要がある。 適切 問29 運行管理者は、荷主から運送依頼を受けて、次のとおり運行の計画を立てた。この計画 を立てた運行管理者の判断に関する次の1~3の記述のうち、適切なものには解答用紙 の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。なお、 解答にあたっては、<運行の計画>に記載されている事項以外は考慮しないものとする。 (荷主の依頼事項) A地点から、重量5,250キログラムの荷を10時30分までにB地点に運び、その 後戻りの便にて、C地点から4,500キログラムの荷を18時までにA地点に運ぶ。 <運行の計画> ア 乗車定員2名で最大積載量6,000キログラム、車両総重量10,950キログ ラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。 イ 当日の当該運転者の始業時刻は4時とし、乗務前点呼後4時30分に営業所を出庫 して荷主先のA地点に向かう。A地点にて荷積み後B地点に向かうが、途中15分 の休憩をはさみ、B地点には9時35分に到着する。荷下ろし後、休憩施設に向か い、当該施設において10時45分から11時45分まで休憩をとる。 ウ 11時45分に休憩施設を出発してC地点に向かい、積荷みを行う。その後、12 時25分にC地点を出発し、一般道を20分走行した後、D料金所から高速自動車 国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの)に乗り、途中15
分の休憩をはさみ、3時間30分運転した後E料金所にて高速道路を降りる。(D 料金所とE料金所の間の距離は240キロメートル)その後、一般道を20分走行 し、荷主先のA地点に16時50分に到着する。荷下ろし後、20分運転して営業 所に17時40分に帰庫する。営業所において乗務点呼を受け、18時10分に終 業する。 1. D料金所からE料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を、制限速度を考慮 して3時間30分と設定したこと。 適切 解説 D~E料金所間の距離240㎞ 特定中型貨物の制限速度は時速80キロメートル 240÷80=3時間+休憩15分 3時間15分で適切。 2. 当該運転者は前日の終業時刻は19時00分であり、また、当該運転者の翌日の始 業時刻を3時30分としても、前日及び当日の各々の勤務後の休息期間は「自動車 運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という)に違反してい ないと判断したこと。 適切 解説 前日 終業19時00分 休息期間 9時間 当日 始業 4時00分 ~ 終業18時10分 休息期間9時間20分 翌日 始業 3時30分 休息期間に違反はない。 3. 当日の運行における連続運転時間の中断方法は改善基準に違反していないと判断 したこと。 不適 解説 赤枠参照、4時間10分運転、中断15分で違反。