果物の Waxing に就て-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学濃学部蛍術報賃 100

果物のWaxingに裁て

野呂突巳次 郎,八 神 敏 江

On the waxing of fruit

Ki甑ijiro NoRO and Fukue HACmMtJRA (I.aboratory of SubtropicalFruit) (Received September19.1956) 緒 果物のwaxingは決して最近に始まったのでなく,随分届くから中国に.ては行われていたのであるが,松木(9) は或種の油包装紙を昭和の初め頃にリソゴの箱詰めに用い保存性を高めたと称しており,昭和の之れ叉初捌こ高橋 (17)ほ棚砂を湿州蜜柑の表面に塗布し貯蔵カを高めようとしたが,分子間呼吸の為め外観は実に.立派であるが品質 悪変の恐れがあり失敗に.終った.柴田(14)もレモソにparaffinを撒布して同様の結果を得た. 然るに最近愛媛の官本(11)が米国へ失地練習生として派遣せられ,帰国に際しwaxingを我国へ導入し突咄に応 用L多大の効果を酌め,ここ紅WaXing熱が盛になったので宮速成の功蹟たるや実に.偉大なるものと云わねばな らぬ.偶々野呂(以下余と称える)は昭和29年蓉,某油脂会社より果物のwaxingに附き相談を受け,それ以来 多大の興味を掩つように.なり,加州大学のKlotz教授及び同仁大学に留学していた台湾大学数綬胡昌爛の御教示を 恭し,29年度専攻学生柴田保治並に30年度専攻学生八村鮫江に卒業論文のテpマとしてwaxingを与え,若干の 成蹟を得,柴田(14)の契政経果は既に・発表済み,ここに八村の行える契験結果■を取低め発表せんと.する. 余は両者を指導したのに過ぎずLて直接実験者は両者であり,ここに発表せんとするのは全く八村の待ったもの であることを附託する.八村の実験を行うに当り虔産加工研究室の樽谷助教授,並に∴真部助手に−・男ならぬ御指 導に与り,且づ供群衆料は殆ど三協化学研究所より提供に与り倫叉各畦印刷物其の他一・乃ならぬ御援助に与り,供 試用柿は興津の東海近畿廃業試験場園芸部の田中部長並に飯久保技官の御配慮笹依り極めて優秀なものを御送り■下 さいまして−,厚く厚くここに御礼申します−. W a xの種 類 余は不勉強の結果最初は全く waxに.対する知識なく,California大学のKlOLrZ教授(7)から次のように御教示 に.与った.即ちSunkistに.早速照会した処原料名だ桝ま通知に鼓したが配合歩合は各各patentで詳細は不明で

あるがparaffin,reSin及び carnuba wax等が主成分をなしていると,余り漠然としていたから30数年来の

友人である台湾大学胡昌焔教腰(¢)に照会した処次のような極めて詳細な返信忙接したから第1表に・掲げる.

第1表 具突及び疏菜用Wax乳剤の成分

加州の柑橘業者はPrimafresh Wax Emulsionfor Fruit and Vegetableなるものを主として使用してお

り,DowChemicalCompanyから全固形物48%,paraffin28%,bentonite28%入の石戯を主成分とした Dowaxなるものを発売しているのほ注目に値する.Canewaxは充分carnuba waxの代用として使用し得るも

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第8巻第1号(1956) 101 のであると称しており,其の他ステアリソ酸やモホリy等を軌、ている国産品もある. ScFARMA(1B)は柑橘,メロソ,アシズ,トマトには苛性ソーダ60,トノリエタノールアミゾ20,ステ∵r‡トン酸40, パラフィソ165,カルヌバ蝿55,シエ・トラック100,水200のものを使用に.際して水にて稀釈して用いると称してお り,叉wax coatingに.際し必要なwaxの畳ほ4∼5%でそれに極少畳の鉱物質油を用いると∴非常に.均等な 蒋漠が出来ると称し,例えばparaffin5,Stearic acid5,Water5,triethanolamine2.5で乳化剤が出来る と. 抜上のごとく waxの主成分は程種であって,前述のごとく其の目的と.する処は出荷及び貯蔵中の防腐を目的と するのであるが其の他外国にては果実のWaX着色加エにも随分用いられており,遺憾乍ら我国では其の域に.迄 ほ達していない〃殊に.最も多く用いられているのほレモソであってCoごヱROy(1)は潜色に.は油溶性緑色染料を用 い,WaXに1%程度を使用したいが一腰には2,000∼3.5000の waxに.1%の染料を用いて充分希望する1emon ・yellowの色調を補色する事が出来ると特許明細署にほ記載されている.余も骨てペカy等の人工着色を見たこと があり我国にて一山日も早く人工着色用のwaxが考案せられんことを希望してやまない. 「Ⅳaxingの方法 前教授(6)よりの通信に依れば次の5税額の方法が米国にては行われている. 1..熱パデフイソ沫.少盈の松脂を混合したparaffin(融点1370F)(7)を・2600F迄熟し,果実や限を数秒間其 の内に渇ける.此の場合にほ果実の表面等が充分乾いていなくてほならず且つ表面の乾かないものには利用出来な いから柑橘類に限ると称してよい. 2.薄膜法”主としてparaffinを主成分と.する waxの薄膜を急激に・廻転しているブラツシヱ・を通じ果実に 塗布する■方法. 3.撒布法.溶解waxを果実に撒布し適当の被膜を生ずる迄プラツシュをかける方法小 4.溶剤法.適当の溶剤でwaxを溶解せしめて境界する方法で果実の洗瀬後必ず乾燥せしめねばならず且つ 加州の柑橘栽堵家忙広く用いられている. 5小 乳化wax沫‖洗源した果実を乾かさずに用いるので果実を普通4%の乳化waxに漬け暖かい風で乾か す注が−・股に用いられ,業者ほ18∼40%以上の固形物を含む乳化waxを賢い使用時には薄めるのであって,加 州の柑橘業者は主と.してPrimafr・eShWaxEmulsionかJohnson′sRecineを求めるとのこと.である.叉KLOTZ く7)はwaxi喝する前に46%のNa9CO8を含んだ0.5野の石鹸液で洗うのを推奨しており,且つ余等の経験に依れ ばwaxing直後乾燥せしめないと開放を招く一原因となるから直紀扇風器等に依り乾燥せしめねばならぬ・

供試材料並に実験方法

A.供 試 材 料 1.供試wax. a.三協化学研究所蟄Micron(乳化性wax) bィ.仝上,HydIO WaXニ毯(後述) c.小豆郡池田町柴田保治より入手した愛媛県下にて多く使用するWaX(以下愛媛waxと称す) d.独乙製Paraffin 2.果 物 a.長十郎梨.県下坂出市井上孝広園産 b.ニ十世紀梨.仝 上 c∴横野柿,四ツ滞(.いずれも最優秀品),東海近畿盛業試験場園芸部産 d.宮川早生温州.県下上笠居村八村幸男園産. 果実ほいずれも収挺翌日供試す.但し興津産の柿は着荷後直に使用す\ B.実 験 ■方:法 1..前処理‖果実をいずれも0り3%の‘‘ヮソダフル=ソープレス・ソープ液にて洗服し,復水洗を充分行い,か−ゼ にて水滴を拭い然る後wax処理を待った 2岬 Wax液の調製法.

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香川大学農学部学彷報億 102 a.MicrOnWaX5%液.三協化学研究所発行の使用寄道り待った, b.Hydrowax5%液(工液と以下称す)./tIydrowax5ccを60−650cの温湯95ccに溶かし冷軌 c.Hy血OWaX5%液(Ⅱ液と.以下称す).1%のNeⅥ7−1expowder・を溶かした湯95cc申hydI■OWaX5gを 入れ溶解せしめた. d.Paraffin.Paraffin20gをガソリylOOccの溶媒を用いて50∼550Cで液化したもの・ e..愛媛wax.原液の儀使周. 3.処理及び区分.前処理を行った果実を,それぞれ処理液をもって1−4区迄は果実を浸漬し水滴をガ←ゼに て掛、風乾或は扇風器にて乾燥し薄絹に.・一列に並べ5区はガーゼに原液を浸して果実の表卸こ一様に塗り薄絹の内 に同様並べ研究室の突放台上に静記し夜間のみ蓋をした・ 註.実験開始年月日並に供試個数は各各実験結果申に明記した・ 4.実験調査事項. a..重盈の変化.果実の重畳を調査日の都度測定して減量歩合を%に・て表わした・ b..腐敗農個数及び開放率 c.果英の成分変化 イ.糖分(ペルーラy法) ロ.酸(Ⅳ/10−・NaOH)で滴聾し,1.〃−NaOHで表わした. ヘ アルコ←ル(比色法),0.005%∼0..1%迄の基準液を作り,それに比邑した・ ニ.アセトアルデハイド(Pipper定最法) 以上ゐ調査以外に外観的観察を合せ行ったv

実 験 結.果

1.長 十 郎. 突験開始年月日.昭和30年8月18日.供試異数。各区10個 室内温度.25′−280c 第2衰 滅盈歩合と厭=歌率 註()内ほ変質して商品的価値のないと認めたもの,()外は腐敗したものの数に・て()内のものが次 回調査日には腐敗したもわもある.従って()内の合計は供試数以上に・なる事も当然ある・ 無処理区の果実ほ約2週間後より果皮が不鮮明な赤褐色に変じ,果肉は柔軟となり梨らしき肉質を失った・3週 間後には果皮は萎びかけ光沢を失い,全く商品としての価値がない..処理区はいずれも約40日後にも外観に異常を 認めず著しい効果を見た. 第3表 糖 分 及 び 酸 度 愛 媛 Wax 区 Hyd工O WaX(Ⅰ)区 Micron wax

無 処 理 区

還元蘭= 庶塘= 酸度 還元糖 庶糖 酸度 還元糖 庶糖 酸度 還元糖 庶糖 酸度 2..9 5..28 0..11 3.2 8“23 0一.12 3..0 フ.98 0.20 2..9 5..28 0.11 2.5 8..94 0.16 2一.4 8.73 0.13 18ノⅧ 2・・9 5・・28 0山11 31/Ⅶ 4小3 7.610‖25 15/Ⅸ 4.4 7.82 0小19 2小9 5.28 0“11 3.9 L7。,74 0..18 4.0 7.90 0.18

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舗8巻第1・号(1956) 註.果汁100cc申の苫分率,分析供試乗数各2個 無処理区は糖分を増した感があって且つ不快な酸味を感じた.処理区はいずれも澱分の臭味を感じた. 第4表 AIcohol及びacetaldehydeの生 103 愛 媛 wax 区 Hydro wax(工)区

無 処 理 区

Micron wax区 Acet・ aldebyde AIcohol aldehyde AIcobol AIcobol AIcobol

▼▼▼▼ ̄’▼ わ 0.8 11.961 1.2 18.096

 ̄▲

チム 0.6 7.338 1.6 7.656 1.6 10.420 2.0以上 21.576 1.2 12.669 2こ0以上 22.272 (註)果汁申の生産放であって,果肉の盈に換算する時ほ上記の数値より小さくなる.債分析試料に.ほ異心を除 いた.アルコール果汁100cc申の%,アセナアルデハイド果汁100cc申のmg. ⅠIarley(2)等は洋梨Bartlet貯蔵申に.発生するacetaldehydeの分析結果より軟化院政の原因がこれ等に基因 する事を明にし,通常3mg内外であるが腐敗の進行に伴づてユ5∼2Smgを超えることがあって異心の腐敗部を分析 する時は.N層其の数値を大に.すると,掛下3)は平泉其他の果実にてalcohol並にacetaldehydeの生成に就き研 究し成熟と共に両者は増加し且つ分子間乎吸に依っても著しく増加するのであって心腐りとは密接なる関係ある旨 を報じている. 第4表に示すごとく本契験笹て9月9日にほ処理区が無処理区に比し両者共多く生成せられ,9月15日の分析結 果を見るに無処理区ほ9月9日に比し大なる差を認めないが,処理区はいずれも著しく増加し且つ心腐りを現わし

ていた.本実験は全く掛下の実験結果と一一敬した.無処理区は全く萎び外観極めて悪くなったが心腐りの兆候は更

に現われなかった. 第5表 硬 度 の 変 化 本学樽谷助教授考案く15)の硬度測定器に依って計り次表の結果を待た. 直径2mmの球が果肉中に.10mm入り込むに要するカを水のg数で表わした. (註)上,横,下は普通に.剣皮した果肉の部位を測定し,横は赤道線上を意味し,中は赤道線に沿って横断し果 肉の部位を指す. 果肉の硬度は個体に依り多少の差違は認められるが,概容舌上審査に一致し,2週間後には処理区と無処理区と は明に異なり,前者は処理前と殆ど変らないが,無処理区は非常に軟化していた. 結 論.長十郎のwax処理は以上の結果よりして短期貯蔵即ち棚保ちをよくする程度には極めて効果的で あるが,長期に亘り貯蔵する時は分子間呼吸を起し例え外観に変化を見なくともalcohol及び acetaldehyde の生成甚だしく商品的価値全くないようになる

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香川大学農学部学鏑報告 104 2,ニ 十 世 紀 第6表 翼急変化並に隣敗率 試験開始.昭和30年8月30日 貯蔵期間中の室温240′→300c

賢【無 処 理 区【Mi。r。nWaX区

Hydro wax(T)区 愛 媛 wax 区 賢警賢覧簑除数率 ■ ヤ(, β(,1 2.30 0 0 3.60 0 0 7.00 0(剖 0 10..50 2(4) 20.0 波畳腐敗変 歩合質異数 要覧蛋開放率 淑盈 歩合 %j % % 1.00 0 0 3.80 0 0 % % 1一.54 0 0 4.20 2 20 0.8 0 0 2小90 0 0 6.60 0(1) 0 9一80 1(3) 10 ・・ ‥− ・一 ニー (註)(’一)内は開放迄に偲到着していないが商品的価値がないと認めたもの,供試数は各区ユ0ケ宛供試した. 平均蚤盈185g. 第6表に示すごとく水分の鮮少は1週間後には殆ど両者共変化なく,日を経過するに・従い無処理区は淑少甚だし く,閑散果は無処理区匿於て2週間後より漸次多くなり,4週間後には50%に達し,処理区は漸く20%に過ぎずし て,外観は柴田(14)の実験結果同様無処理区は全く食欲を生じない経であったu 分 第7表 糖 分析に供試した異数各区共2果宛 愛 媛 wax 区 還元糖 庶 糖 3.30 5.62 3.59 7.01 4..02 8.64 (注)果汁100cc中のg 糖分.水分の輝少と共に糖分が増加するのは当然の事であって,小島(5)の成熱中に放ける還元糖と非還元糖の変 化の実験結果と同様,還元糖よりも庶糖の割合が多くなって来ており第7襲に示す通りである・ 第8表 AIcohol及びacetaldehydeの生成 Hy血O Wax(工)区 Micron Wax区 無 処 理 区 AIcobol Alcohol 1拓 0.10以下 mg

1佃貞。.1払下

芦。.1㌘

ー − . .、 0.10 1.094 0.60 1.838 2り00以上 4.719 0..60 1..979 2.、00 2.373 2..00以上 5.020 心腐りの発生と正比例するもので柴田(14)の実験結果同様2週間後迄は無処理区.がかかる傾向を示し,其の後ほ 処理区が一層鶴1因に示すごとくwaxの軽視如何を問わず甚だしく,従って第8表に永すように両者の生成が多 く分子間呼吸に依るものであろう.

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105 袈8巻幾1替(1956) 第9表 硬 度 測 定 結 果 (蔑)直径2mmの球が果肉申に.10mm入り込むに 要する水のg盈 第9表に示すごとく無処理区は非常に柔軟になり, 処理区はいずれも大なる変化を見なかった.併し2週 間後次第に戯くなった. 第1因 5 週 間三日 ト A:無 処 理 区 B:ニMicron隻Ⅵ7ax区

C:HydroWax(Ⅱ)区 D:愛媛Wax区

結 論..長十郎の場合同様無処理区ほ2週間後に急に果皮が萎潤し商品価値を失うが,WaX処理区は4週間 後になって始めて心腐りが生じ,alcoIlOl及びacetaldebydeの生成甚だしく悪臭を放つに至る. 以上のごと.く長期貯蔵にはいずれの wax処理区も不適で効果なく,榔持ちを・良くする点に.於て幾分の効果を 認めた..殊に黄変の遮れるのほwax処理の大なる効果と云ってよい. 3.早 生 温 州(宮川卑生) 第10表 重畳の戟畳歩合英他

Micronwax区

l恥ぞ箭貰aX

Hyど箭還aXI愛媛wax区

森壷 畳 緊撃覧蛋漏敷革贋要覧業蛋閑散率 波 歩こ合 % % 3.44 0 0 6.86 0(2) 0 10、24 0(3) 0 15“28 2(白) 20 % % 1.28 0 0 3日96 0 0 4“83 0 0 6巾06 0 0 % % 1.03 0 0 3.47 0 0 5.81 0 0 6.31 0 0 % 2.95 0 5.38 0 6.43 0 7.42 0(勾 % 3.16 0 0 5.33 0 0 6.12 0 0 2(1) 20 (註)10月21日処理,室温100∼200c供試果数各区18個 宮川早生ほ・一腰笹店頗にてフ∼10日間を経過すれば萎潤し商品価値を一失うものとの定評があるが,本実験ほ全く かかる審契を証明し処理区ほ3週間迄は何等変なく商品的価値を充分備えていたが,其の後愛媛wax及びHydro wax(Ⅱ)区ほ萎び始め40日后に最も効果を示したのはMicr・OnWaX区及びHydIOWaX(工)区であって,無処 理区ほ果皮.が萎びた計りでなく苛も/J\さく萎びた. 第11表 糖 分 及 び 酸 度 Hy千言)冨Ⅹ 酸度 −¶__√▼一 Hydro wax 」旦〕区 瞥莞毒酸度 無 処 理 区

管莞蔑酸度

Mic工On区 愛媛 wax区

管莞毒酸度

管巽悪酸度

月日 \、 (註)果汁100cc中%,分析供試乗数2ケ宛 2.77 5.22 1..00 3い07 5.411.07 .3..35 5小72 1..10 3‖85 5。70 1。02 2.77 5.22 1.00 3..01 5.28 1.02 3..21 5り28 1。.02 3.43 5.14 1..05 2.77 5..22 1.00 2一95 4.411“21 3..02 4“63 1“03 3.09 4.211.51

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香川大学農学部学補報告 106 分析結果は第11衷のぎとくであり,音上調査並に外観上卓り比較すれば早退問後には無処理区ほ酸味を増し,不 快な昧を呈し,糖並に顧共に.大なる変化なく1一腰笹大味となり,・40日日にはHydrowax(Ⅱ)区及び愛媛wax区 は酸並に廟は此餃的少なく大味と■なり且つ貯蔵蜜柑の臭味をなし,MicronとHydrowax(工)区は50日後に、も果 皮は緊張しているが貯蔵蜜相の臭味と大味に・なった. 麻実験にて残念な事はaIcobo王並にacetaldebydeの定畳を都合泣伏って省いたことであるが上述の現象が2 ケ月後に.現われ或は貯蔵蟹瀾の臭味を生じで来たのは確に両者の生成凝盛に・なった証拠である. 4.柿 第12衣 重畳の変化其の他 品種,四ツ詞 各区10ケ宛10月25日処理 区i無処理区 HyaX 涙露 ̄扇面頂遜 警 HyaX 愛媛wax区 一 ̄ 画豆画政層瓦 Paraffin区 合 繁閑敵 歩合異数歩合渉合異数歩 0 0 0 0 0 0 1.2 0 3 2.4 0 4 3.7 3 7 0 0 0 0 0 0 2.0 0 1 3.9 0 2 7.3 2 5 0 0 0 0 0 0 2.1 0 2 3.5 0 3 4.2 5 5 0 0 0 0 0 0 2.0 0 3 4.0 0 5 5.9 1 9 0 0 0 0 0 0 1.9 0 2 3.7 0 4 5.6 1 6 0 0 0 0 0 0 2.5 0 0 7.8 0 2 12.3 0 3 品唾.横野

_:= ∴  ̄:二‥ ∴二  ̄:二:

柿をwax処理に依り果契内の分子間呼吸を起さしめalcohol並KlaCetaldehydeの生成を多くして渋柿の 脱渋に応用するを目的として本契鹸に着手したが予想に反した逆効果を得た. 露盈の変化は2週間後に現われ,乱熱果は処理区に4週間目に甚だしく増加し50%余にj蓋した.無処理区ほ還盈 の変化は甚だしいが乱熟果は少なく4週間に漸く30%に達した小両区共に脱渋は全くしていなかった・ 麒徴鋲実験ほ詳和に府わなかったが,果皮に.完全な東孔はなく,琴,果柱にて呼吸しているものらしく waxの ため呼吸は閉鎖され,分子間呼吸を起すもののごとく見えるが,他果実と異なり alcohol及びacetaldehydeの 生成極めて少ないのがいずれに基因して−るかほ全く不明である. 第13表 AIco壬101並に.acetalde王1ydeの生成 _.

盲むぜ座】旦i旦竺旦堅」竺竺竺豊里ぎ叩【竺豊還竺l竺星置置≡−」空堅竺攣

%‘ % % 2.98 3.02 7.14 7.21 0.12 0.18 0..01以「く 0.067 0.54 % 2.82 2.77 6.01 6.38 0.21 0.26 0小01以下 0.077 0.48 逸 元 糖 †/ 非還元糖 ケ 酸 度 ケ AIcobol 3.08 3.07 7∩51 3.61 0.15 0.ユユ 0..01以下 0.041 0.53 0.62 3.11 3.07 7.29 7.04 6.14 0.19 0.01以下 0.063 0.66 3.26 3.41 フル59 7.73 0什20 0.18 0.01以下 0.042 0.36 Acetaldehyde ケ 】 0.41 t O..57 0.71 1 0一.67 第13表を見るに糖類の変牝は極めて少なく alcohol及びacetaldehydeの生成は予想に反し少なく乱熱果の 処理区に於て多く発生するのは他果実と異なり同者の生成に基因するものでなく他に原因を挟求せねばならぬ・.且 つ脱渋作用即ち溶解性クンニソを不溶解性にす−るだけの丑が生成せられないように考えられ,掛下(3)は此の事実に

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窺8巻第1尊(1956) 107 就いて蔚接柿渋5ccに.0爪02一ノ0..03ccを加える時は5時間後に・完全に・凝固すると称し,熊谷,田崎(4)は分子間呼吸に・ 依り生ずる aldehydeその他に依り完全に・溶解性タ∵ン・ニソは不簡儲性に変じて脱渋するものであると称している が,樽谷(】61の実験結果に依ればaldehydeの生成盛と脱渋とは必ずしも一散せず,更陀脱渋に就ては其の理論 が判明しないと云つてよいい 今回の契鹸結果より推定すればwax処理と脱渋作用とは何等関係なきがごとく推知せらるゝが,併しwaxの %を増減すれば必ずw禦Xingに依って脱渋ほ簡掛こ行うことの可儲なるを推定すべく後日の研究に譲る一・ 考 察 充実験ほ梨長十郎,ニ十杜絶,早生温州宮川早生及び柿四ツ鰐,横掛こて行い,其の他リソゴ祝,枇杷田中及び 柑橘八朔にても施行したが後3者に就てほ其の結果を発表せず後日に譲った.いずれも長期貯蔵は例え外観は収笹 当時と同様であるが肉質全く変化し商品価値を失うに至るほ高橋(17)の温州蜜柑に対し棚砂の影響と同一・であって 今後の研究に待たねばならぬ..併し早生劉、l−lの短期貯蔵即ち棚杓らを良くするにほ極めて効果的で,砿漆(8)の実 験結果と全く一致し,棚持ちを良くするだけでも非常に waxingは笑声削面値を増すものと確信す−る.次に効果を 示すは梨二十世應己で之れ文具■面の黄変化を防ぎ2週間以内なれほ背昧を存し,新鮮昧を保つものであるから商品価 値を高めるものであるが,いずれも ⅤパaXの濃度を詳鰍こ亘り実験するが必要あるものごとく,今回の実験結果よ り推察すれば名種Ⅵ′aXの内いずれが最も優位せ占むるかば判断に苦しむものであるが,VaXとしてはやや古式 のMicてOnが級体的にやや優れているかの感を見るもので,各waxに依り waxingの濃度に差を生ずるのほ当然 であるが本実験笹てほ従来指示されている磯度に倣ったのであり,失政の結果よりしては各 wax間の優劣ほ沃楚 する審が出来ない.. 以上述べたごとく wa裏ngは呆面の色沢め促進を抑制するがごとく推定されるが,これ文一利一嘗で=十世紀梨 にては極めて有効的で永く新鮮味を保ち商品的価値を高める..併し卑生温州にLてほ依然として収量当時の色沢を倖 持し普通,御中tの出荷させる当時に於ても簡育昧が巣南に残り,一月瞭然として早生温州たることが判明し,商品的 価値を数汲するものではなろろか.(追加)昭和31年秋季井関早生を供試し英国産ⅥaXにで前年通り処理した処,庶色 が無処理同様進行したのほwaxの毯襲に依るか駿ほ気温状態粧依るかほ不明で各地の実験結果より判断するの列 ない(31年11月、7日)・柿は他の果実と正反対で今後一層研究を要するもので,WaXねgに依り aldehydeの生成 少なく軟化の原因が他にあるもののごと.く,ⅥaXの超顛及び汲度,斉港に改良を加える時は他見舞阪様aldebyde の生娘を多くならしめて脱渋作用を行わしむること決しで夢想でなく,今後の研究を期待する.. 摘 要 1)一.森実験は昭和29年12月より昭和30年宋に委る1ケ年の契験結果で,WaXingの果物の種類に依り如何なる 影響を貯蔵に及ぼすかを確かめんとしてwaxは三協化学研究所蘭のM出On waX5%液,Hyd工・01柁Ⅹ5% 液,1%Newhlexpowderを溶かしたHydro wax,愛媛県下にて多く使用されつゝあるwax(簡品名不明) 及びPaIaffin(Merck製ⅡLp..S6∼580c)5クあ液の5穣猥を・使用し,果実は梨長十郎,ニ十世紀,柿四ツ薄,横 野及び早生温州宮川早生を使用した… 2).梨のwaxi−1gはいずれも約2週間は新鮮味を保ち商品価値を失わず且つ巣南の色沢も進行せず,4週間後 には相当蕊のaldehyde生成せられ,殊に長十郎に・ては殆ど2Cmg以上の生姐を見,全く商品的価値を失った., 備考い aldehydeを放出するに当っては心隣りの部分ほ省いた∩ 3).早生温州は約1ケ月間の貯蔵にては外観並に肉質共に変化を見なかった亘果面の色沢も梨同様余り進行を 見ないぃ(107貫22行員「追加」参:黙されたい) 以上を聡合すれば waxingは果実の外観には極めて好影腰を及ぼすが,いずれも長期間に亘る時は肉質に変化 を及ぼし,棚持ちを良くするには極めて効果的で殊に早生温州にては大に励行すべきものである. 4)。柿のwaxingは地異実と異なり aldehydeの生成少なく且つ乱熱すること早く,其の原因は全く不明で 今後の研究に待つの外なく,殊にⅥ′aXi∫唱に依る脱渋作用は今後大に研究すべき点である..

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香川大学遊学部学祐報告 10白

Literature Ci土ed

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FROM TfIE ECONOMIC STANDPOINT,T且EWAXING OF T且E SAND PEAR AND WASE UNS月U(A STRAIN

OF T且E SATSUMA ORANGE)S良OULD BEDONE

BI∃FORI雲丁且E FORWARDING.T且ElVAXING OF T且E

EAKIASTRINGEN VARIETIES DISPLAYFD T且E

R‡壬VERSED R‡己StJ工一TS.

1)..Thisstudy wascarriedoutfrom Dec..1954toDec.1955・Asrecentlythewaxing ofthefruit andespecially SatsumaorangehasbeencomeintooperationinEhimeprefecture・WeeXperimerLted inNo工OIslaboratoryto determinethe extent of the effectiveness of waxing on the other fruit

(astringentvarietiesyokonokaki,Yotsumizokaki,Sandpear・Choiuro,Nijisseiki,Waseunsh缶). The kinds of wax usedinthis experimeni.ation are asfollows:

Micronwas5%solution(madein Sanky6 Chemicalhstitute,Tokyo),Hydro wax5%solution (the same astheabove),Hydrowax十New・1expowerl%solution(thesameastheabove),WaX whichis usedin Ehime Prefecture(the commercialnameis unknowh)and paraffin(madeby

Merck Co.m.p。56・580c).

2).The waxing ofthesandpearkeepsthefresh appearance andretardsthe coloringofthefruit withintwo weeks.Afterfour weeks,SOme quantity of aldehyde were formed especially 工eaChed to20mginChojuro pear andineconomic valueitishighly destructive..

Reference:Whenthefruit wasanalysed,the portionsof the core which were broken downwere

not used.

3)。Wase unsh缶from wax coated plot did not displayed any destructiononthe appearance and

theinner partfor about one month,nOtwithstanding the rind of the check fIuit shrivedatthe

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第8巻第1号(1956) 109

Judging from the above statedtheo‡y,the wax coating effects good results onthe appearaIICe Of the fruit,but the juice ofitis reduced greatly and from economic standpoint,We are tO have a seI・ious pIOblem..This condition may occur after thelongstorage..Therefore,WeTeCOmmend that the waxing of the sand pear and wase unsh缶Should be done before the foIWarding

4).The waxing of the astTingent varieties displayed the reversed results小 The fo工mationof the aldehydein the pulpfrom waxedfruit was verylittle aJldthe fluit was$Ofteヱ1W■ithin onlyfew days.

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参照

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