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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 67

女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の

食物摂取状況について

:Food童nta:ke situat童on oぞthe players o{the womeガs soヂtbaU

and meガs basebaH which strengthened the team

       西堀すき江 白崎友美 山本由喜子

Sukie NISHIBORI Tomomi SHIRASAKI Yukiko YAMAMOTO

       東海学園大学人間健康学部管理栄養学科         Dept。 of Registered Dietitian, Tokai Gakuen Univ。 キーワード:女子ソフトボール部、男子野球部、強化チーム、食物摂取状況、        食物摂取頻度調査法(FF(ミ9) Key words:womeガs softball team、 meガs baseball team、 reinforced team、        food intake situation、 food frequency questionnaire method 要約  スポーツ選手にとって栄養補給のあり方は競技の成績に大きな影響を与えることから、本学の スポーツ強化チームである女子ソフトボール部選手と男子野球部選手の食事摂取状況の調査を行っ た。「日本人の食事摂取基準(2010年度版)』や「平成20年国民健康・栄養調査結果』と比較した 結果、男子野球部スポーツ選手の栄養摂取上の問題点は、鉄摂取以外は女子ソフトボール部選手 の問題点と類似していた。栄養指導には対象者の性別を考慮の上、それぞれに適する栄養摂取に 関する栄養指導を行う必要があると思われた。 Abstract   Particular diet affects the results of the competition for an athlete. We investigated the dietary intake situation of women’s softball club players and men’s baseball club players which strengthened the team in sports of this school. As a result of having compared it with号号dietary Reference Intake for Japanese,201α号and”The National Health and Nutrition Survey in Japan,2008響, the problems in the nutrition of the men蜜s baseball club athletes were similar to those of the women噺s softball club players other than an iron intake.、 The nourishment instruction has to instruct it about nutrition to be suitable for each athlete, while considering sex、

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68 東海学園大学研究紀要 第16号 緒言  多くのスポーツ選手は、栄養補給が競技の成績.持久力の向上、怪我や疾病の予防や速やかな 疲労回復などに影響するため重要であると認識をしている。スポーツ選手の栄養摂取方法として は、それぞれの競技に適した練習中の摂取や試合の前後での摂取などがあるが(下村ら、2004). 日常的にはバランスのよい栄養摂取が基本である。「日本人の食事摂取基準(2010年度版)』(厚 生労働省、2009)の身体活動レベル(physical activity level:PAL)は「低い(1)」が L50 (1.40∼1。60)、「ふつう(H)」が1。75(1.60∼1。90)、「高い(皿)」が2。00(1。90∼2.20)となっ ている。斉藤ら(1999)は、通常のトレーニング期においてはスポーツ選手のPA:Lは1.、7∼2.、5 の範囲にあり平均値は2。03であるが、瞬発系や球技系種目のPALは2。0であり一般にトレーニ ング時間が長く.運動量が多い持久系種目のPA:Lは2.、5とスポーツ種目によりPALが異なる ことを報告している。西堀ら(2010)は本学のスポーツ強化チームである女子ソフトボール部選 手の食事調査でのPALは2.、8±0。5で、斉藤ら(1999)が示す球技系種目の2。0よりかなり高い PALであることを報告している。  本学の女子ソフトボール部選手のPALが2.8±0.、5という結果であったことから、「日本人の 食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)に示されている「高い(皿)」の基準値と比較し ながら22種類の栄養素の摂取状況をみた結果.スポーツをするときに必要と思われるエネルギー はじめ10栄養素が:不足傾向にあることが明らかにされた(西堀ら、2010)。食晶群劉摂取量にお いても18食晶群のうち「いも類」「緑黄色野菜」「その他の野菜」「きのこ類」「海藻類」「魚介類」 「種実i類」が基準値の30%以下と不足傾向にあった(西堀ら、2010)。また、西堀ら(2010)は 一般人を対象とした国民健康・栄養の現状(健康局総務課生活習慣病対策室、2009)と比較して も、「いも類」「その他の野菜」「きのこ類」「魚介類」の4つの食品群の女子ソフトボール部選手 の摂取量が50%以下であることや選手のPA:しが「高い(皿)」のPA:L 2.0より高いにもかかわ らず、「高い(皿)」のエネルギーの食事摂取基準の推定エネルギー必要量2,250kcalより少ない ことを報告している。  適切な栄養指導を行うためには異なる性別の調査や継続した調査が必要と考え、昨年に引き続 き女子ソフトボール部選手の食事摂取調査を行うとともに、同じような球技種目である本学のス ポーツ強化チームである男子野球部選手を対象として日常の食事摂取状況や生活スタイルの現状 を調査し、両チームの栄養摂取状況について比較検討を行った。 方法 噸、調盃期間  男子野球部選手に対しては、平成21年11月に、女子ソフトボール部選手に対しては、平成22年 7月に調査をした。

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 69

2、対象者

 女子ソフトボール部選手の調査対象者は1∼4年生の34名であった。男子野球部選手の場合 は1∼3年生76名を対象とした。調査に当たっては、監督と対象スポーツ選手に対して調査目 的.方法、そして予想される結果、対象者の負担などを説明し、その後自由意志にもとつく同意 を得て調査を実施した。なお、本学倫理委員会にも承認を得た。

3、調盃方法及び内容

 食事摂取状況は、食事摂取頻度調査法(FF(亀9法)(吉村ら、2008、高橋、2003)を用いて自 記式調査票により調査した。

4、解析方法

 摂取量は、エクセル栄養君 食物摂取頻度調査FFQg Ver.2(吉村ら、2008)により集計し. エクセル栄養君Ver。5(吉村、2009)にデータを移し、エクセル栄養君の基準値(EE基準値) と比較して値(lntake(軸antity/Standard value:In/St)を算出し、栄養状態剖定の目安とし た。アンケートにより得られたデータは、平均値と標準偏差で表した。また、「日本人の食事摂 取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)に示されている指標の推定平均必要量(EAR)およ び推奨量(RDA)をそれぞれEAR基準値とRDA基準値として対象者の栄養摂取量と比較検討 した。エネルギーに関しては推定エネルギー必要量(EER)をEAR基準値に記載した。また. カリウム、リン、ビタミンD・E、パントテン酸は目安量(AI)をRDA基準値に記載した。さ らに、「平成20年国民健康i・栄:養調査結果の概要』(健康i局総務課生活習慣病対策:室、2009)を用 いて、一般的な同世代の人たちの食事摂取量との比較を行った。 結果と考察

1.調査対象者

 調査対象者の学年構成はTable lに示 した。女子ソフトボール部の場合、平成21 年7月の調査では1年生と4年生の比率が 高かったが(西堀ら、2010).今回の調査 では学年構成は均一であった。一一方、男子 野球部の場合穐調査対象者は1∼3年生に 限られた。構成比率としては1・2年生が

多く、3年生は1・2年生の1/3の人数

であった。 T醐馨1 対象者の学年構成 (人) 女子ソフトボール部 男子野球部 イ査対象者 平成鋼年7月 イ査対象者* 平成盟年7月 イ査対象者 1年生 34 11 ⑭ 驚年生 31 4 1⑪ 3年生 禰 8 8 4年生 ⑪ 11 7 合計 7嚇 34 34 *西堀ら(2⑪1⑪)より引用

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70 東海学園大学研究紀要 第16号  対象者の年齢構成は、女子ソフトボール部選手の平均年齢が昨年度の調査では19■±1。4歳で (西堀ら、2010)、今回の調査では19.7±1.7歳であった。男子野球部選手の平均年齢は19.4±0.9 歳と女子ソフトボール部選手の平均年齢とほぼ同じであった(Table 2)。  Table 2に示すように身長.体重. そしてBMIに関しては、女子ソフト ボール部選手の場合は昨年の調査と今 回の調査の値がほぼ同じであった。男 子野球部選手の場合は、身長は172.3 ±5。8cm、体重70.1±7.5 kg、そして BMIは23。6±2。4であった(Table 2)。 T醐繕2 対象着の属性 m鍼腕±SD 女子ソツトボール部 男子野球部 イ査対象者 平成刎年7月 イ査対象者* 平成難年7月 イ査対象者 年齢(歳) 1甑4±⑪。鼎 1田±1。4 搬。7±17 身長(cm) 1η。3±5。呂 161。1±5。黛 1創。1±4。呂 体重(kg) 7⑪。1±7。5 57。7±6.1 57。黛±5。盤 BMl 窯36±黛。4 難2±1。呂 飽。⑪±1。呂 *西堀ら(2⑪1⑪)より引用

2.エネルギーおよび栄養素摂取状況

咽)男子野球部選手の場合  男子野球挙選手76名の1日当たりのエネルギーおよび栄養摂取量をTable 3に示した。男子 野球部の栄養摂取量のうち、エクセル栄養君(吉村幸雄、2009)のPA:しから算定された22種 類の栄養成分の基準値(EE基準値)と比較して100%以上摂取している栄養成分は、たんぱく 質、リン、鉄、銅、ビタミンD、ビタミンK、ナイアシン、ビタミンB12、そしてパントテン酸 の9成分であった。特に.たんぱく質の摂取量はEE基準値を大幅に上回る134.9%であった。 しかし、国民健康・栄養調査(健康局総務課生活習慣病対策室、2009)では15−19歳が823g、 また20−29歳が76.2gとRDA基準値を大きく上回っていたことから.これらの値と比較する と野球部選手のたんぱく質の摂取量は同年代の一般男性の摂取量を下回る結果となった。  炭水化物摂取量は、推定平均必要量であるEARを基準とすると91.7%であった。一方、脂質の 摂取量は、推定平均必要量であるEARを基準とするとl18。9%であった。しかし、目標量であるDG を基準とすると.炭水化物の充足率は65.6%、脂質の充足率は79.、3%と高値であった(Table 3)。  ミネラル摂取量は、In/Stでみるとカルシウムが74。0%、マグネシウムが75。7%、亜鉛が73。3% と低唱を示していた。しかし、国民健康i・栄養調査(健康局総務課生活習慣病対策:室、2009)に よる同年代のミネラル摂取量と比較すると、男子野球部選手の摂取量は高値であった(Table 3)。  ビタミン摂取量は.In/StでみるとビタミンAが57」%と最も不足していた。また、その他 のビタミン類でもビタミンBlが77。1%、ビタミンB2が77.5%、そしてビタミンCが66。9%と 全て不足していた(Table 3)。これらのビタミン摂取量は.国民健康・栄養調査結果(健康局 総務課生活習慣病対策室、2009)での同年代の摂取量と比較しても全て低値で、特にビタミンA とCの摂取量が低い値となっていた。これらの結果から、エネルギー補給に必要な糖質や脂質 を効率よくエネルギー変換するために必要なビタミンや、体の抵抗力をつけたり疲労回復を促し

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71 女子ソフトボール部と男子野球晶晶強化選手の食物摂取状況について 愚濃霞継鋸燃憶.八議臥や承.甜・磁・く八縛燃加.麗、霧闇。く回議ミ殺         鰭蟹凝羅e撫鎌駁ゆ価茨慧︵鰹ζ沁制、鵠︶礫纒綱羅e瀦鰹e礫糎綱羅撫駅・腿鯉曜圃針欝輝齢細曝独姻殴い         憐蟹爵駆e撫繕被ゆ極茨混︵糧難、韓︶曝纏綱羅e臨羅e藤鰻綱羅鰍釈・腿鯉曜圓世欝蟹絆細薩癒姻殴汐        ゆ嘱慧黙馨e曝纏綱羅撫駅・懸鯉曜圓世欝賢汁細虚癒姻殴野        。麟鄭覇滋⇔λ醒姻繍 .鰹蘇.報薦 。劇粥皿滋翻λ墨孟八く.冥・麟・Ωλ騨姻櫨.八灘。劇距皿ゆ懸慧罵ミて蓋翻輿葦蝋︵饗世鷺流︶糾醐爵懸齢儲e<粁磁罫   。酬翻撫一聾ミ耗H個激闘一男ミ耗H。酬黙螢無絆蟹報ゆ嘱慧凱ミで蓋翻襲雌諏︵饗針O押欝︶糾蜘爵駆瀞繊e<騰醗野        埋糾醐ゆ鰭り薦、誌﹀騨梱駅壷製心H野        ︵︵訳︶あ\嚥︶羅鋸e劇爵駆ゆ極茨混埋糾辮ゆ鰭”薦.お﹀艇鰹駅ミ斜“Hr 承鱒.鴉 翁豊  戴 承◎.駕臣卜 窃豊  舘 翁量  8騨 (①L  鴉 翁豊  8騨 承⑰.糧 窃量   騨.舘嗣穏灘.灘 Oλ醒蝋紬 承◎.零興 翁麗  露.鱒 承◎.か◎鋤 翁麗  罵.鱒 翁5  瞬 窃ε  ⋮ 筍麗  ◎.鴎 承噂.卜算 翁量  2.醒刊お.瞬 灘λ臨孟λK 承①.器 翁き  苺姻 承◎.灘 (①ォ  ミ姻 翁蔑︾ ◎蕊 窃3  8翻 (①O  ◎萬 承◎.穏灘⑳ (①ヌ  騨.蕊判卜.難創 灘蟹 承噂.斜 翁き  欝.鱒 承鱗.霧 (①ォ  噂.⑪ 翁蔑︾ 噂.翻 窃3  0.咽 (①O  噂.姻 承創.薦咽 (①ヌ  魏.噂制興.欝 鐸醗λ鯉蝋憶 承鱒.お 翁5  響.騨 承騨.お 6豊  準調製.興 翁麗  噂.騨 翁量  騨.興 6麗  噂.騨 承騨.黛 窃ε  專.◎嗣ε.興 酪λ醒姻加 承卜.鐸興 翁豊  ⑳.露 承鋤.臣騨 窃豊  騨.鷺 翁量  鷺 (①L  韓 翁豊  露 承卜.韓騨 窃量  噂.卜制鱒.臣 λ議臥ヤも 承鋤.紹 翁豊  舘.騨 承鋤.霧 窃豊  斜.騨 翁量  欝.興 (①L  魏.騨 翁豊  駕臣.騨 承認.O騨 窃量  露.O嗣蕊.騨 硲λ醒蝋紬 承興.お 翁麗  蕊.騨 承舗.お 翁麗  鐸.騨 翁5  噂.興 窃ε  魏.騨 筍笠  噂.騨 承騨.臣 翁量   等.◎刊◎。◎.騨 癒λ岬姻憶 承騨.織 翁き  鷺姻 承翻.8 (①ォ  勲騨 翁蔑︾ 緯 窃3  一 (①O  緯 承堅甲.纏咽 (①ヌ  削.舘判麟.莚騨 裏λ鯉蝋憶 承翻.目撃鋤 翁量  噂.卜 承鱒.8 (①ハ  鱗.卜 翁豊  ◎.卜 窃量  一 (①L  ◎.卜 承㊤.霧 (①L  ⑳.翻制鋤.欝 山λ鯉蝋憶 承◎.富 翁豊  瞬.卜 承畷灘.8 6識︾ 慧験.⑩ 翁箋︶ 緯.瞬 翁3  ⋮ 6贔  繍.鱒 承騨.8興 窃蕊  卜.噂刑◎.㊤ Oλ醒姻加 承鱒.お 菰無識︾叢瞬 承興.お 菰鵯三蕊卜 菰響きO鴉 ︵山鶴蕊8鱗 面鵯越◎鴇 承騨.齢 ︵山に①3欝.◎鵠判瞬.謬論 くλ醒蝋紬 承咽.器 翁豊  震.騨 承瞬.お 窃豊  霧.騨 翁量  麟.◎ (①L  卜.◎ 翁豊  ①.◎ 承⑳.隠騨 窃量  霧.O嗣8.騨 鵬 承鱒.蕊 翁麗  鵜.畷灘 承鱒.蕊 翁麗  噂.嚢 翁5  蟹 窃ε  嚢 筍麗  蟹 承の◎.準雌卜 翁量  鵠.準雌刊◎鱒.鱒 撫閣 承①.癖撃O騨 翁量  欝.卜 承◎.8騨 (①ハ  鋤.卜 翁豊  ◎.卜 窃量  O.鱒 (①L  ◎.卜 承⑳.鐸興 (①L  騨.鱗制帽.卜 麟 承噂.㊤O騨 翁量  翼翼 承鱗.$ (①ハ  隠翼 雲斎  8◎、騨 窃量  一 (①L  ◎8騨 承卜.零興 (①L  ◎.噂響刊騨.おO騨 λ瓢 承◎.騨算 翁5  斜射 承卜.き騨 6豊  畷欝欝 濡鼠  ◎蕊 翁量  ◎震 6麗  ◎蕊 承卜.綻 窃ε  ③.霧嗣繍.卜霧 くひ議耗転睡 心門.騨難 翁豊  ⑳薯 承鱒.算騨 窃豊  卜齢 翁量  8⑳ (①L  露鱗 翁豊  8⑳ 承◎.ミ 窃量  卜.紹騨判魏.翻露 く“議ミ農 承◎.韓興 翁豊  魏8、翻 承卜.駕野並 窃豊  魏斜.翻 翁量  8⑳.翻 (①L  8麟、削 翁豊  8震 承⑰.都 窃量  騨.◎都門⑳.黛鶉 く“瓢農 承噂.の◎韓 ︵9   ③.か◎鶉 承鋤.8 ︵9   噂.講。ゆ §   ⑳.舗響 ︵9   鵜.罵鵜 ま︾  ◎辱露 承卜.δ藝鱒.霧 §   ◎.紹刊騨.噂霧 馨蓼耗叢 承翻.爲騨 ︵9   噂.器 承醗.8騨 ︵9   鱗.霞 §   魏.舘 §   麟.繋 ︵違   霧6翻 承⑳.鶉興國癖撃.穏灘卜 ︵9   ⑳.鵯判鱗.$ 麟襲 承噂.畿 ︵9   騨.設 承翻.8 ︵9   懲.謎 §   8 §   露 ︵9   齢 承⑳.噂韓 ︵9   削.鵯判翻.ミ 麟﹀簸健翼 承噂.き騨 鴛豊︶ 講騨.醒 承か◎.霧 ︽暮邑  ◎舘.醒 鴛慮︾ ⋮ 誘客︶ ◎露.製 鐙8愚  露霧 承騨.綻 鴛盤︾ 噂.8⑩刊⑳.◎霧.魏 一等ミ耗H 議醤蓋 蝋囎華麗

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第16号 東海学園大学研究紀要 72 .鰻概.燭癒・おλ無論憶.A嘉臥や承       暇榔睡孟入製一驚榔︵鰭鋸一聾ミ耗H訳︶紹e埋糾姻\鰭賀一聾費耗H爵脳◎r   搬器叢叢e撫麟澱ゆ極被呈糧欝、欝汚懸鴛︵糧難、韓︶総論綱羅e臨罎e藤叢誌羅鰹駅・腿鯉曜圃世欝燧汁細蕊瓶姻瞼欝  伽櫓灘㎎⑪ゆ憩 ﹂麺鯉賦い       。嘱螺韻慧⇔八躍餓櫨 .命二鐙・<A躍燃櫨。劇脳皿慧灘ム恥孟AK.裏・田・Oム醒姻慧 .λ艶 。<心欝讐。劇腿㎜ゆ憾国璽ミで三聖興雌軟︵饗世掌鵠︶料壷飾羅締儲e<粁㎝汐        。酬黙螢無智蟹報ゆ嘱慧凱ミで蓋翻襲雌諏︵饗針O押欝︶糾蜘爵駆瀞繊e︿騰醗野埋糾欄ゆ懸U薦.お﹀ 腿照駅ミ鋼躯H罫       。毅﹂却訳8轡幽訳O。噛鼎蓑亀聾ミ耗H鰹刈e︵園蝦︶醐聴㎜雄蟹題。︵︵訳︶あ\δ鰭蓑e醐凝駆ゆ勧駁慧埋糾幽ゆ憾り慕.お﹀ 興鰹駅ミ翻黙H“磐聾       礫纒綱羅e町卜世斜耀酔鰻二旺姻弱.誌﹀鞭OLL 綱羅遡懸崎駆馨斜 騨鰹駅典斜躯H野        ︵嚢欝、邸騨隠︶曝纏綱羅e畷卜針濁蟹齢綻二旺姻創.お﹀鷺沁O臨臨 綱羅樫懸爵駆鼻儲 腿照駅ミ鋼躯Hr 訳製.お 翁ε  8脚 訳騨.器 翁ε  鴇 翁ε  8脚 窃豊  露 翁豊  8騨 承卜.講 翁豊  騨.親嗣卜.露 承魏.か㌻卜 翁ε  鴎.蕊嗣魏.毒筆卜 OA躍燃慧 訳製.瞬O岬 翁ε  霧.貯 訳卜.鴇 翁ε  製.瞬 翁ε  鴎 窃豊  一 翁豊  O.瞬 承◎.謝 翁豊  か㌻.蚕繭臣.噂 承◎.舘 翁ε  卜.罰③.欝 鰭汽恥孟λ冥 訳騨.ミ 無き  ◎霧 訳鴎.に 続き  欝魏 聡き  ◎萬 窃き  8製 翁き  O蕊 承鱒.紹 翁き  O.準筆⑩嗣⑩.懸騨 承魏.臣 翁き  ◎.給嗣か㌻.瞬韓 鰹照 出力.煮隠燈 翁き  鱒.瞬 訳鱒.紹 響き  鱒.瞬 翁き  噂.魏 幽き  ◎.魏 翁き  貯.難 承鱒.舘騨 翁き  燈.難嗣騰.鱒 承魏.欝岬 轟き  麟.罰卜.鱒 感A躍燃慧 出駕.煮隠か㌻ 翁ε  饅.騨 訳◎.器 翁ε  讐.岬 翁ε  岬.岬 窃豊  ◎.脚 翁豊  騨.騨 承⑪.給 翁豊  か㌻.O嗣卜.◎ 承燈.か㌻⑪ 翁ε  鱒.◎嗣卜.◎ ㎡A躍燃慧 訳製.煮隠禮灘 翁ε  製.蟹 訳鱒.8岬 翁ε  ◎.蟹 翁ε  算 窃豊  煮・ 翁豊  二 承麟.◎O騨 翁豊  瞬.瞬嗣騨.= 承◎.O; 翁ε  ⑪.噂嗣岬.製 汽議トや承 訳¢欝.露 翁ε  認.騨 訳騨.岡岬 翁ε  ;.岬 翁ε  製.岬 窃豊  ◎.脚 翁豊  魏.騨 承鱒.舘 翁豊  か㌻.O嗣O.騨 承◎.8岬 翁ε  鴎.◎嗣魏.脚 爵A躍燃慧 訳鱒.怨 翁ε  欝.騨 訳鴎.欝岬 翁ε  蕎.◎ 翁ε  岬.岬 窃豊  煮・.◎ 翁豊  騨.騨 承鱒.蕊 翁豊  貯.O嗣瓠・.◎ 霊亀隠.8 翁ε  噂.◎嗣◎.脚 語A躍燃慧 訳⑩.露 細き  お脚 湾口.霞 発き  緯騨 温き  8 幽き  一 翁き  8 承卜.舘騨 翁き  禮・.準筆鴎嗣魏.電艶騨騨 承鱒.菖魏 温き  鱒.露嗣燈.斜脚 猛A躍燃慧 訳鱒.瞬O岬 翁ε  ⑪.卜 訳◎.騎岬 翁ε  赫.蟹臣 翁ε  鴎.⑩ 窃豊  一 翁豊  瞬.蟹臣 承鴎.曽 翁豊  鱒.署騨.鴎 雀踊.か㌻蟹 翁ε  ◎.◎嗣◎.鱒 撫A躍燃慧 訳製.欝 翁き  製.瞬 訳噂.煮隠⑪ 賢き  魏.卜 翁き  鴎.瞬 窃き  一 翁き  瞬.瞬 承⑪.給 翁き  燈.難嗣瞬.鱒 承煮隠.8 轟き  ◎.◎嗣◎.瞬 ΩA躍燃慧 訳騨.鍵 面態二階8 訳噂.に 菰曙町二¢・燈 菰鶴菖◎器 菰態き◎專 食思きO器 承⑪.給 磁㏄①き騨.O纏嗣騨.準怨望 承煮隠.緯 面藍麟菖卜.⑩韓謬説.鱒響 くA躍燃慧 訳鴎.鍵 翁ε  鶴.O 訳噂.葭 翁ε  き.岬 翁ε  卜.◎ 窃豊  燈.◎ 翁豊  臥.O 承鱒.駕騨 翁豊  か㌻.O嗣騰.◎ 承鱒.謹岬 翁ε  鱒.◎嗣鱒.◎ 蠕 訳噂.蕊 翁ε  岬.卜 訳¢欝.露 翁ε  鱒.卜 翁ε  麟 窃豊  卜 翁豊  禮・ 承鱒.設 翁豊  貯.難嗣四四.⑩ 承噂.ミ 翁ε  岬.魏嗣卜.電艶 講囲 訳か㌻.三脚 3量  瞬.卜 訳か㌻.騨二 窃豊  岬.卜     .。㎞.掌3量    卜b.⑪     .。㎞.鱒翁ε    hb.鴎 窃ε  鴎.雲 承鱒.蕊 窃ε  ⑩.魏刑鱒.燈 承難.緯 3量  電鍵.赫嗣⑰.卜 麟 訳鵜.8岬 3ε  ⑪繕 訳嬢臣.霧 翁ε  ⑰霧 3ε  8⑰ 窃ε  一 窃ε  8畷・ 承魏.蕊 窃ε  卜.響翻刑O.斜総 承鱒.嵩 3ε  鴎嚢齢嗣魏.齪鱒 λ瓢 訳麟.庸 3ε  蕊騨 訳嬢臣.鶴 翁ε  $創 3ε  ◎恭 窃ε  ◎鵠 窃ε  O歳 承⑰.$ 窃ε  卜.9刑卜.◎韓 承寸.に 3ε  魏.綻刑畷・.縄2 愚心ム耗黙睡 訳鱒.畷驚コ 3ε  零噂 訳麟.卜難 翁ε  魏等 3ε  ◎総 窃ε  ◎講 窃ε  O霧 承⑪.綬 窃ε  鱒.蕊岬刑赫.騨欝 承◎.葛 3ε  魏.◎罵嗣◎.漁燈 畷都議禽騰 訳騨.脚嚢 3ε  講難 訳騨.嵩 翁ε  騨霧騨 3ε  8卜、魏 窃ε  8◎、翻 窃ε  08騨 承鷲.舘 窃ε  赫.騨豊岡麟.器雲 承卜.鶴 3ε  ⑰.斜卜嗣卜.ミ鱒.騨 くO瓢騰 承寸.瞬二 §   ⑰.鴎斜 承脚.き岬 §   噂.等弱 §   魏.岬署 §   鱒.霧翻 ︵遣  欝−露 承⑪.斜 ︵9   赫.舘岬刑弱.鐸翻 承卜.器 §   ⑪.綻刑鱒.9翻 馨畢蚤艦 訳弱.鱒難 §   ⑰.翻 訳輪.爲岬 §   鱒.躊 §   霧 §   讐 ︵遣  霧−鵠 欝承齢.磐騨 ︵9  卜.罵刑◎.霧 。r旗艦.岬二 §   ⑪.鴇刑騨.欝 麟襲 訳鵜.8岬 §   ⑰.総 訳輪.鶴 §   魏.葛 §   露 §   響 ︵9  欝 承鱒.韓騨 ︵9  鱒.鶉刑⑪.露 承創.O蟹 §   ⑰嚢刑騨.9 麟﹀簸ミ穀 訳寸.◎鐸 鴛盤︶ 斜糞 訳卜.二岬 ( W誼︶ 楚騨 鴛盤︾ 一 需豊︾ ◎鴇、岬 ( W誼︶ 欝爲 承⑪.綻 ︵罵皇︾ 弱.O豊岡O.8鶉 承鱒.誌 ︵罵盤︾ 鴎.響燈嗣◎.紹麟.騨 一箪ミ耗H 軽欝、9 軽畷驚騨国韓 軽欝閨鶉 ゆbΩ 軽欝圏鶉野︽鉱訟 ド酬斜晶出 野あ\叢 勲あ\蕊 讐綱鷹照襲・腿型出圃 Ω心強網慧$篶野騨嘱餅駆 O心磐網濫論叢;酬細細 懸灘駅 珊三脚獺駅e圃射e鴇ミー鰻孟h>浄転 曽皇慧ト

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 73 たりするビタミンの摂取量が不足していることがわかった。 2)女子ソフトボール部選手の場合  平成21年7月に行った調査(西堀ら、2010)と今回の調査からのエネルギーおよび栄養素摂取 量についてTable 4に示した。女子ソフトボール部選手の平成21年7月調査における栄養摂取 量は.EE基準値と比較して100%以上摂取している栄養成分は、たんぱく質、脂質、銅、ビタ ミンE、ビタミンK、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12の8成分であった。一方、今回 の調査での栄養摂取量をEE基準値と比較した場合.100%以上摂取している栄養成分はさらに 少なくなり、たんぱく質、脂質、銅、ビタミンK、ナイアシン、そしてビタミンB12の6成分の みであった。調査した栄養素の中で17成分が不足していた。今回の調査は平成21年7月に行っ た調査の1年後に行ったため、対象者の総数は2回の調査ともに34名と同じであったが、2回 連続して調査に参加した選手は18名で.47.1%が入れ替わっていたことによる食物摂取状況の 変化が栄養素の不足に大きく影響していると考えられた。  エネルギー量はEE基準値と比較すると84.6%と76.6%と、前回と今回の両調査ともに低値で あったが、「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)のPALによるERAと比 較すると102%とほぼ等しくなった。しかし、一般的な女性を対象とした国民健康・栄養調査 (健康局総務課生活習慣病対策室、2009)と比較すると111。7%(1549歳)と120。4%(2029歳) と高値であった。  男子野球部選手の栄養摂取量でEE基準値と比較して最も不足していたビタミンAは、女子ソ フトボール部選手の場合、平成21年7月置行った調査で75.、9%、今回の調査でも63.、6%とともに 低値であった。女子ソフトボール部選手の摂取量の中で最も低かったのは今回の調査でのビタミン C摂取量の55.7%であった。前回の調査での摂取量は73.2%と男子野球部選手の摂取量66.9%よ り高かったが、今回の調査では23。9%減となっていた。国民健康・栄養調査結果(健康局総務課 生活習慣病対策室、2009)からは.男性より女性の方がビタミンCを多く摂取している傾向がみら れるが、女子ソフトボール部選手の場合、前回と今回の結果が大きく異なるため男子野球部選手と 比較できないが、両チームの選手ともにビタミンCの摂取量が不足していることは明らかであった。  女子のスポーツ選手の場合、特に注意をする必要があるのは鉄の摂取である。男子野球部選手 の鉄摂取量は7.、9±3Jmg(Table 3)、女子ソフトボール部選手の摂取量は前回が7.9±3.、6mg、 今回が6.8±2。6mgと比較的近い値であった。男性の場合は「日本人の食事摂取基準(2010年版)』 (厚生労働省.2009)のDGが7.Omg、国民健康・栄養調査結果(健康局総務課生活習慣病対策 室、2009)の1549歳の摂:取量の平均が7.9mg、2029歳が7。6mgであるが、それらの値と比較 しても好ましい摂取量と思われた。しかし、女性の場合のERAにおいても月経ありが&5mg と高く、摂取量が34人の平均であることから選手の摂取量の分布の詳細は不明であるが、鉄が

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74 東海学園大学研究紀要 第16号 不足している可能性が高いと思われた。しかし、国民健康・栄養調査(健康局総務課生活習慣病 対策室、2009)での同世代の鉄の摂取量の平均値はさらに少ないため、比較すると同世代の女性 の鉄摂取量よりわずかに高くなった。

3、栄養比率

咽)栄養素のエネルギー比率  調査毎の栄養素のエネルギー比率をTable 5に示した。たんぱく質エネルギー比率は「日本 人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)では20%エネルギー未満とされているこ とから、両チーム選手のたんぱく質エネルギー比率は問題ないようであるが、筋肉の増強が必要 なスポーツ選手にとっては少ない値と考えられた。炭水化物エネルギー比率は、両チームの選手 の場合53.1∼60。0%エネルギーであるため基準の目標量範囲に入っていた。        Tab睡 5 栄養素のエネルギー比率 男子野球部 i%エネルギー) 女子ソフト {ール部1審 i%エネルギー) 女子ソツト {ール部黛 i%エネルギー)   基準 i%エネルギー) たんぱく質エネルギー比率 13.⑪ 鶯」 1黛6 驚⑪未満 脂質エネルギー比率 317 33」 3盤。5 ⑳以上3⑪未満 炭水化物エネルギー比率 曝3。1 54。呂 βα⑪ 5⑪以上7⑪未満    *西堀ら(2⑪1⑪)より引用  脂質エネルギー比率は、「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)では20% エネルギー以上30%エネルギー未満とされている。男子野球部選手の脂質摂取量である80。6± 28。8gは、対象者らのPALから算出されたエクセル栄養君(吉村幸雄、2009)の基準エネルギー 量3,050kcalに対しての脂質エネルギー比率20%エネルギー以上30%エネルギー未満の範囲 (793∼11&9g)に入り適切な摂取量と思われるが.これは基準エネルギー量3,050 kcalに対し ての摂取範囲となっている。しかし、男子野球部選手の実際の摂取エネルギー量は2,290。9± 690.4kcalであるため、脂質エネルギー比率は31.9%エネルギーとなり、脂質の食事摂取基準範 囲を超えていた。国民健康・栄養調査結果(健康局総務課生活習慣病対策室、2009)の15−19 歳の73。6g(摂取エネルギー量2β80 kcal、エネルギー比率27.8%エネルギー)や.20−29歳の 64。4g(摂取エネルギー量2,134 kcal、エネルギー比率27。2%エネルギー)と比較:しても109.5∼ 125.2%エネルギーとなり、対象者らの脂質エネルギー比率が高いことがわかった。同じように 女子ソフトボール部選手においても前回の調査では33.1%エネルギー、今回の調査では32。5% エネルギーと基準範囲を超える脂質エネルギー比率となった。 2)エネルギー比率からのビタミンB1、 B2の推奨量  「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)ではエネルギー1,000kcal当たり

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 75 軸bb㊨摂敢栄養量から算出したビタミンB1・B2の推奨量 男子野球部 @  伽g) 女子ソフト {ール部1雰 @  lmg) 女子ソフト {ール部黛 @  lmg) 推奨量 ビタミンB1 1。盤4 1.⑪7 ⑪。懸7 ⑪。54mg/1,⑪⑪⑪k。副 ビタミンB2 1.37 1.19 1。⑪縁 ⑪お⑪mg/1,⑪⑪⑪kc副 *西堀ら(2⑪1のより引用 の推奨量が示されている。これらの値をもとに選手に必要な推奨量を算出した(Table 6)。推 奨量と比較した場合、男子野球部選手ではビタミンBlが87.0%.ビタミンB2が90.5%の充足 率であった。女子ソフトボール部の場合は、ビタミンBlが前回の調査では93。5%、今回の調査 では92.、8%、ビタミンB2は前回が99。2%、今回が92。6%の充足率であった(Table 3、4)。 4.食:晶群別戸敢量の摂取状況 咽)男子野球部選手の場合 エクセル栄養君(吉村幸雄.2009)のEE基準値と比較すると、菓子類の203.4%以外はどの        T翻欝7 男子野球部の食晶群別摂取量の:充足率 国民健康・栄養調査報告鷺 摂取量㈲ 濠]雛±SD ln/Sで1 崖崖基準量惣 @ (9》 得櫓歳 2⑪一29歳 摂取量19) 比率鵠 摂取量(9》 比率塔 穀類(めし、ゆで麺等) 458。3±憾4。8 引。1% 75⑪.⑪ ㊨呂⑭。8 ㊨a4% 5呂㊨2 7a2%

いも類 1a4±21。0 1a2% ⑭⑪.⑪ 587 27.⑭% 4a3 34.0%

緑黄色野菜 5⑪。1±3a7 33.4% 150 呂3。3 ㊨⑪。1% 7㊨。1 ㊨5。8% その他の野菜 β7。3±4a呂 難。4% 3⑪⑪ 綿⑪。3 37.3% 1736 3a呂% きのこ類 ⑪±⑪ ⑪% 2⑪.⑪ 12.5 ⑪.⑪% 156 ⑪.⑪% 海藻類 4。2±37 21.⑪% 2⑪.⑪ 7.⑪ ㊨⑪。⑪% ⑭2 457% 豆類 47。5±53。5 47.5% 1⑪⑪.⑪ 42.1 112。呂% 43.9 1⑪82% 魚介類 5⑪。2±51。1 4櫨% 12⑪.⑪ βa2 75。呂% 74.⑪ ㊨7。呂% 肉類 113潟±㊨4勲 ⑭4潟% 12⑪.⑪ 149.5 7a1% 127.3 呂9。4% 卵紅 37。⑪±2甑9 4㊨。3% 呂⑪。⑪ 47.4 7a1% 39.7 93.2% 乳類 154。2±15a4 釧7% 25⑪.⑪ 15柵 1⑪2.1% 79.1 糧4勲% 果実類 58瀞±窃a㊨ 2a8% 22⑪.⑪ 74.8 787% 48。呂 12⑪.7% 菓子類 1⑪17±52。5 2⑪3.4% 5⑪.⑪ 346 293.9% 1a5 5427% 嗜好飲料 盤75。4±215。1 引。2% 45⑪.o 441.⑪ ㊨2。4% 5β1。o 49.1% 砂糖・甘味料類 4。4±36 囎。9% 7.⑪ 7。盤 創。1% 5.⑭ 746% 種実類 1。4±盤。3 28.⑪% 5.o 1.5 93.3% 1。盤 11㊨。7% 油脂 14。3±㊨6 95.3% 15.⑪ 14.5 ⑭a㊨% 14.5 986% 調味料類・香辛料類 47。8±2a5 53.1% 9⑪.⑪ ⑭4。7 5⑪.5% 1肱呂 42.8% *1エクセル栄養君 食物摂取頻度調査 FFQg V就2による基準値に対する摂取量の比率q呼St(%)) *2エクセル栄養君 食物摂取頻度調査 FFΩ麟V鉱2による基準値 燈厚生労働省平成20年国民健康・栄養調査結果の概要による *4厚生労働省平成20年国民健康・栄養調査結果の概要の調査結果(15一憶歳)に対する対象者の摂取比率 *5厚生労働省平成20年国民健康・栄養調査結果の概要の調査結果(20−29歳)に対する対象者の摂取比率

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76 東海学園大学研究紀要 第16号 食品群においても不足していた。18食品群中特に低値であった食品は、きのこ類の0%、いも類 の18.2%、海藻類の21.0%.その他の野菜の22.4%、果実類の26.8%.そして種実類の28.0% と、6食品で充足率が30%以下であった。また、国民健康・栄養調査(健康局総務課生活習慣病 対策室.2009)との比較でも.いも類は1549歳の男性の摂取量の27.、9%に、2029歳の摂取量 の34.0%と極めて低い値であった。  野菜については.緑黄色野菜がEE基準値の33.4%と少なく、国民健康・栄養調査(健康局総 務課生活習慣病対策室、2009)における1549歳の男性の摂取量の60.1%、2029歳の65.8%と、 同世代の男性もEE基準量150gに対し、それぞれ833gと76.、lgと少ない傾向であったが、男 子野球部選手においてはさらに少ない摂取量であった。緑黄色以外の野菜の摂取量においても同 年代の男性と比較して37.、3%と38.8%と下値であった。 2)女子ソフトボール部選手の場合  女子ソフトボール部選手の平成21年7月に行った調査と今回の食晶群別摂取量調査でEE基準 値と比較して100%以上摂取している食晶群は菓子類の449.、3%と440.、7%のみであった。反対に、 前回と今回の調査において特に著しく不足している食品群は、きのこ類の0%、0%、種実類 10.0%.20.、0%、海藻類147%、29.3%、いも類20.3%、15。0%.魚介類22.5%.25.、5%、緑黄 色野菜26.1%、25。0%、その他の野菜263%、1&7%であった。果実類は、昨年の調査では不足 気味ではあるが40.、7%摂取していたのに対し、今年の対象者は26.8%とさらに不足傾向が認め られた。  国民健康・栄養調査結果(健康局総務課生活習慣病対策室、2009)の同世代と今回の調査結果 を比較して不足が目立った植物性食品類は、きのこ類の0%、その他の野菜は1549歳の女性の 摂取量の27.、0%と2029歳の28」%に、また、緑黄色野菜は1549歳の女性の摂取量の42.、0%と 2029歳の46。0%と極めて低い摂取量であった(Table 8)。  動物性食品である魚介類の摂取量に関しては、EE基準と比較すると前回の調査結果が22.、5%. 今回の調査結果は25。5%と基準値の1/4量の摂:取であった。国民健康・栄養調査結果(健康局 総務課生活習慣下野策室、2009)と今回の調査結果を比較すると、1549歳の女性の摂取量の42.、 3%と2029歳の37。8%となり、同世代の女性と比較しても、女子ソフトボール部選手の魚介類 摂取は50%にも満たない結果であった。魚介類摂取量に比べ肉類摂取量は前回の調査が83.7%. 今回の調査が98.6%とEE基準値と比較した食品群の中では摂取比率が高くなった。しかし、国 民健康i・栄養調査(健康局総務課生活習慣病対策室、2009)との比較では.前回が59.、3%、今 回が69。7%と同世代の6割程度の摂取量であった。

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77 女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 辮潔爵駆e撫懸被ゆ極茨U         瞬崎駆e 鰭鋸腰提e撫鎌被ゆ極茨慧         劇爵懸e (( ︶あ\δ (O ヒ欝。の騨隠︶ ︵軽欝、欝︶ ︵軽欝藁9︶ ︵軽¢ゐ騨薯難︶ ︵軽難閨鷲︶ 曝鰻綱羅e臨羅e藤纒綱羅鰍駅・腿鰻︸曜圓世欝握絆細凝瓶姻殴欝 曝纒綱羅e臨鰹e藤纒綱羅撫駅・懸一鯉曜圃世欝蟹酔細鹸癒姻醗轟麟馨 曝囎綱羅e臨羅e礫繋綱麗熈駅・腿型・曜團世欝輝酔細曝瓶姻醗い 曝鰻綱羅e臨羅e藤纒綱羅鰍駅・腿鰻︸曜圓世欝握絆細凝瓶姻殴汐   ゆ蝿昆臨鰹e藤纒綱羅撫駅・懸鯉曜圃世欝蟹酔細凝瓶姻醗汐       埋糾幽ゆ蝿り轟、誌>8辻 羅鋸e劇爵駆ゆ極茨混埋糾辮ゆ鰭鳳射.お>8辻 礫繋綱麗e㎎卜針斜輝齢綻二旺姻弱.誌﹀鋤OLL 藤纒綱羅e㎎卜世罵蟹酔穀二旺幽射、誌﹀聯O辻 綱麗腿賢鱗脳馨斜 綱羅樫懸爵懸鐸儲 綱羅遡懸崎駆馨儲 綱麗腿賢鱗脳馨斜 興鰹駅ミ製黙Hド 腿鰹駅ミ製るH“っ黄 騨鰹駅典斜“H野 興鰹駅ミ製黙Hギ 承瞬.霧 ⑳. ヒ貫 承騨.9 卜.

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78 東海学園大学研究紀要 第16号 5、本学クラブ選手の栄養摂:取量とアスリートの栄養摂:取基準との比較  アスリートにとっても.「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省、2009)を基礎と して、トレーニングなどによるPALにあったエネルギーや栄養素の需要に応じて各種の栄養素 をバランス良く、過不足なく摂取することが重要である。特にエネルギー、たんぱく質、脂質、 カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンBl、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミ ンEなどの適量の摂取が重要と考えられている(平石ら.2005)。  今回のFF(返の調査から、男子野球部選手のPALは2.7±0。4であり、斉藤ら(1999)の示す 球技系のトレーニング期におけるPA:L 2.0を大きく上回る値であった。しかし、男子野球部の エネルギー摂取量は2,290。9±690.4kcalと低く、「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労 働省.2009)のPAL 「低い(1)」の2,250kcalに近い値であった。しかしながら.男子野球 部選手のBMIは23。6±2。4と標準の22よりやや高く、エネルギー摂取量は不足していないと考 えられた。  男子野球部選手の栄養摂取量を、(財)日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会(2004)が 提示しているアスリートの栄養摂取基準(1,600kcalおよび2,500kcalを摂取する場合の基準) と比較しFig■に示した。2,500kcalの場合は脂質のみが100%を超えていたが、他のエネルギー や栄養素は不足していた。男子野球部選手の平均エネルギー摂取量は2,290。0±690.4kcalであり. 2,500kcalの場合より少ない栄養量となることも推定されることやスポーツ種目によっては減量 が必要な場合があり.1,600kcalは減量の際の基準であることから、1,600kcalの場合との比較も エネルギー たんぱく質   脂質  炭水化物 カルシウム    鉄 ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンC 1 3.1 91.6 92.8 74.2 179.1 115.1 112.6 82.2 74.0 59.2 65.8 52.7 ロ摂取基準1*1 ?ロ取基準2*2 53.9 T3.9 108.0 72.0 155.0 95.4 33.5 R3.5 0.0 50.0

150.0 200.0 (%) F19.1男子野球部選手の栄養摂取量とアスリートの栄養摂取基準との比較    *1摂取基準1(エネルギー量を鱒⑪Ok㈱1とした場合の栄養量)との比較    *2摂取基準2(エネルギー量を2,5⑪Ok㈱iとした場合の栄養量)との比較

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女子ソフトボール部と男子野球両両強化選手の食物摂取状況について 79 行ってみた。しかし、1,600kcalの場合の栄養量との比較においても、100%以上摂取している栄 養成分はエネルギー、脂質、ビタミンBl.ビタミンB2のみであった。  女子ソフトボール部選手のPA:Lは前回の調査では2。8±0。5、今回の調査では2。7±036であっ た。男子野球部選手と同じように.PALは「日本人の食事摂取基準(2010年版)』(厚生労働省. 2009)の「高い(皿)」より高くなった。栄養調査結果による平均エネルギー摂取量は、前回は 1,989.、0±645.5kcalで、今回は1,800.0±520。2kcalであった(Table 4)。  栄養バランスをみるためにアスリートの栄養摂取基準((財)日本体育協会スポーツ医・科学 専門委員会、2004)の1,600kcalの場合の栄養摂取基準と比較すると、2回の調査結果ともにエ ネルギー、脂質、そしてビタミンB2が基準量を超えていた(Fig。2)。 エネルギー たんぱく質   脂質  炭水化物 カルシウム    鉄 ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンC  124.3 P12.5 75.1 V1.1   162.4 S4.4 100.8 X6.5   76.4 U3.9  65.8 T6.7 園女子ソフトボール部*1 刻落qソフトボール部*2  54.8 S5.9 100.0 X0.0 150.0 125.0  36. Q7.9 0.0 50.0

150.0 200.0 (%) F19。2女子ソフトボール部選手の栄養摂敢量とアスリートの栄養摂敢基準       1矯⑪⑪kc創の場合)との比較 *1平成刎年7月の調査結果との比較(西堀ら、2綱の *2平成22年7月の調査結果との比較 ㊨、男子野球部選手と女子ソフトボール部選手のたんぱく質摂取状況比較  たんぱく質はスポーツ選手にとって筋肉の増強やスポーツパフォーマンスを高めるために最も 大切な栄養素であることが明らかにされている(平石ら.2005)。また、Tamopolskyら(1992) やTiptonら(2004)は筋肉などのたんぱく質合成に有効に利用されるたんぱく質は体重lkg 当たり29までであることを報告している。さらに、Lemon(1994、1996)やBrouns(1989) は球技系種目においては体重lkg当たり1。75gのたんぱく質摂取を推奨している。男子野球部 選手の場合は平均体重が70。1±7。5kgであるためその推奨量は123∼140gであり.女子ソフトボー ル部選手の場合は平均体重が約57kgであるため100∼l14gまでのたんぱく質摂取が有効に筋肉

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80 東海学園大学研究紀要 第16号 合成に利用される量と考えられる。調査の結果は男子野球部選手が742±282g、女子ソフトボー ル部選手の前回の結果が60.1±19.、9g.今回の結果は56.9±19.、8gと男女ともに推奨量の半分の 摂取であった。それぞれのチームの体重lkg当たりのたんぱく質摂取量は、男子野球部選手が LO5g.女子ソフトボール部選手ではしO4gと0。99gであった。 穀類 緑黄色野菜 その他の野菜 魚介類 肉類 卵類 乳類 果実類 菓子類 61.1 7 .4 33.4 □男子野球部*1 」女子ソフトボール部1*2 刻落qソフトボール部2*3 25 22.4 18.7 41.8 25.5 94.8 98.6 46.3 49.合 61. 58. 26.8 26.8 203.4 440.7 0 100 200 300 400  499.3 500(%)        F19。3 男子野球部選手と女子ソフトボール部選手の食:晶群別摂取量       に関する罷基準値:との比較        *1平成刎年踊月の調査結果との比較        鷲平成21年7月の調査結果との比較(西堀ら、2個の        鶯平成22年7月の調査結果との比較  両チームの選手のたんぱく質摂取はアスリートとしてのたんぱく質摂取量の約半量であったが. 食物頻度調査FFqgによるEE基準値は満たしていた。しかし、一一般的に男性の若者は肉類の 嗜好が強いことから、国民健康・栄養調査(健康局総務課生活習慣病対策室.2009)による同世 代の人と比較すると約90.2∼97。4%と、平均的な若者のたんぱく質摂取量より少ないことが明ら かになった。また、Table 5に示したようにたんぱく質エネルギー比率は男子野球部選手が13.、0 %エネルギー、女子ソフトボール部選手の前回の調査結果が12ユ%エネルギーと今回の結果が 12.6%エネルギーとなり.一般的にたんぱく質摂取範囲(13∼15%エネルギー)とされる値の最 低レベルであった。男子野球部選手と女子ソフトボール部選手の食品群別摂取量のEE基準と比 較した値をFig。3に示した。たんぱく質源である魚介類や肉類の摂取量から、魚介類の摂取が 不足していることが明らかになった。

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 81  これらの結果から両チーム選手のたんぱく質摂取は十分でないことが明らかになった。今後の 栄養指導の中で、十分な量のたんぱく質を確保するために魚介類の摂取を指導することが必要で あると考えられた。また、たんぱく質摂取での注意点として、たんぱく質性食品は脂質も含んで いるため。鶏肉の場合は皮を除いた胸肉やささみ.豚肉や牛肉はもも肉やひれ肉、魚は白身魚や 赤身を食べることや牛乳は低脂肪牛乳が望ましいことなどもあわせて指導することが必要である と思われた。 7.男子野球部選手と女子ソフトボール部選手のエネルギー源平労の摂取状況比較  脂質はエネルギーとしてすぐに力を出すために必要で、やる気や闘争心を培うことができ、激 しい競技には欠かせない栄養素といわれている(平石、2005)。両チームの選手の脂質エネルギー 比率をみると、男子野球部選手の調査結果では3L7%エネルギー、女子ソフトボール部選手の 前回の調査結果では33.1%エネルギー、今回の調査では32。5%エネルギーと、両チームの選手 ともに基準値(20%エネルギー以上30%エネルギー未満)より過剰に摂取していた(Table 5)。  脂質は競技に向けて闘争心を奮い立たせるためやスタートダッシュするため、さらには長時間 連続した運動の中期におけるエネルギー源としてもスポーツ選手にとって大切な栄養素である。 しかし、過剰摂取は肥満になりやすく、また.脂肪肝.通風や動脈硬化などの生活習慣病を招く 恐れがあることから、特に午後9時以降の食事における脂質摂取は控えるように指導することが 大切であると思われた。一方、脂質代謝にはビタミンB2が必要であり、摂取エネルギー 1,000kcal当たりの推奨量0。6mgとされている。今回の両チームのビタミンB2摂取量はビタミ ンの中で最も摂取量が多いが(Table 6).男子野球部選手の場合エネルギー摂取量が2,290.、9± 690.4kcalであることから推奨量は1.37mgとなるが、1.24mgとやや不足していた。脂質の摂取 量が多いことから.積極的にビタミンB2を閉るよう指導することが重要であると思われた。ま た、指導時にはビタミンB2はレバー、うなぎ、まいわし、卵などに多く含まれるが、これらの 食晶には脂質含量も多いため過剰摂取には注意することや、その代わりとしてほうれんそうやブ ロッコリーなどを利用すること、牛乳や納豆などそのまま飲食できるものも有効であることなど の情報を与えることも重要であると思われた。  糖質摂取量に関しては、Burke(2003)は体重lkg当たり5。5 gが望ましいとしている。調査 対象物の男子野球部選手の炭水化物摂取量は3044±89.Ogで体重lkg当たり43 gとなっていた (Table 3)。この値は推奨量385。6gの78。5%に止まっていた。女子ソフトボール部選手の場合 は.前回の調査結果が体重1kg当たり4.5g.今回の調査結果では4.8gで、推奨量の81.8%、 87。3%の摂取量であった(Table 4)。岡村(2004)は、トレーニングに必要な筋肉グリコーゲン を運動前に十分貯蔵し、運動中に糖質の枯渇で運動能力が低下しないようにすることの重要性を 指摘している。また、運動後の筋肉グリコーゲンの蓄積のためには、ブドウ糖、蜂蜜、砂糖、ポ

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82 東海学園大学研究紀要 第16号 テトなど血糖指数の高い食品を摂取すると効果があり、運動直後に糖質50g以上を摂取し、そ の後食事までに2時間ごとに509以上ずつ摂取することが望ましいと報告されている(浅山、 2006、zawadzki、1992、 zhang、1994)。これらの点から、両チームの菓子の摂取も筋肉グリコー ゲン蓄積のためには有効と思われるが.菓子の過剰摂取はバランスのよい食事量の減少につなが り、ひいては必要な栄養が十分摂取できなくなると考えられた。また、それに伴いビタミン摂取 量も低くなることから、摂取した糖質が有効利用されない可能性もあると思われた。 魯.男子野球部選手と女子ソフトボール部選手のビタミン.ミネラル摂取状況  ビタミンCは今回の調査では両チームの選手ともに不足しているが、女子ソフトボール部選 手においては最も不足しているビタミンであった(Fig.、1、 Fig。2)。ビタミン。は免疫力を高め 風邪を引きにくくしたり、疲労のストレスを緩和したり、鉄分の吸収を助けて貧血予防に寄与し たりするため、スポーツ選手の1日の必要量は一般の人の4∼5倍といわれている(平石.2005)。 健康日本21(日本栄養士会編、2001)の提唱する目標値350gの野菜を回るように指導すること がビタミンC不足の解消には重要であるが.必要な量を生野菜だけで摂ることはできないので、 温野菜での摂取や、あるいは果物や100%生ジュースでの摂取の指導が必要であると思われた。  カルシウム、鉄.そしてマグネシウムはミネラルの中でも特に重要である。これらのミネラル は牛乳、豆腐、がんもどき、納豆、ほうれんそう、海藻、ししゃも、しらす干し、そしてごまな どに多く含まれる。Table 7と8に示した両チームの食晶群別摂取量をみると、豆類、緑黄色 野菜、海草類、魚介類、種実類のいずれも基準値に比べ不足し、特に海藻類は20%台の充足率 であった。また、国民健康・栄養調査(健康局総務課生活習慣病対策室.2009)における同世代 の摂取量と比較しても50∼60%と低く、不足していることが明確であった。  今回の調査結果から.昨年行った本学強化チームの女子ソフトボール部選手の栄養調査結果か ら明らかとなった問題点が、全般的にはメンバーが替わっても同じ傾向があることや同じ球技種 目である男子野球部選手の栄養調査結果も同様の傾向を示すことが明らかになった。今後は脂肪 の摂取を抑えたたんぱく質の摂取を高めること、小魚、緑黄色野菜、海藻、そして種実を積極的 に摂取するように指導することが必要であると考えられた。また、選手に対しての食事指導は勿 論であるが、食事提供者などへの食材の選択、調理法などを含む調理指導も重要であると考えら れた。  スポーツ選手はトレーニング効果を最大限に引き出すために目的に合わせて通常のトレーニン グ期.試合期.オフトレーニング期などに‘期分け”をしてトレーニング計函を立てるが、二期 によって消費エネルギーが異なることが明らかにされていることから(小清水ら、2006)、期分 けによる栄養摂取量の調査をしていく必要もあると考えられた。今後、社会人選手の栄養調査を 行い、学生のスポーツ選手と社会人のスポーツ選手との栄養摂取状況の違いを検討していく予定

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女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について 83 である。 謝辞  本研究は、平成22年度東海学園大学人間健康学部申請研究(共同)の助成を受け実施いたしま した。  本研究の調査に当たり、本学女子ソフトボール部監督 藤原初男底、男子野球部監督 鈴木保 氏、並びにご協力頂いた選手の皆様に深謝をいたします。また、調査全般やデータの整理を遂行 していただいた苅谷南美さん、西澤優里さん,中島麻衣さん、早規千穂さんに感謝いたします。  なお、この研究の一部は平成22年9月に開催された第57回日本栄養改善学会学術総会(於:女 子栄養大学)で発表しました。 引周文献 朝山正己、彼末一之、三木健寿編著、2006。イラスト運動生理学、東京教学社、東京. Brouns, F., Saris, WH. Stroecken, J., Beckers, E., Thilssen, R。,Rehrer, N. J. and ten Hoor, F.,  1989.Eating drinking, and cycling. A con.trolled Tour de Fran.ce simulation. study, Part H.  Effect of diet manipulatioR, IRt. J。 Sports Med。,10:S41−48。 Burke, LM,2003. The IOC eonsensus on sports nutrition 2003:new guidelines for nutrition for  athletes,1簸t. J。 Sport nutr. Exerc. metab。,13:549−552. 海老久美子、中尾芙美子、上村香久子、八木典子、2006.高校1年生野球部の身体組成に及ぼす栄養指導の  効果、栄養学i雑誌、64:13−20. 平石貴久、殖田友子、2005.スポーツ栄養バイブル、池田書店、東京、 健康局総務課生活習慣病対策室、2009.平成20年国民健康・栄養調査結果の概要、報道発表資料、東京、 厚生労働省、2009.日本人の食事摂取基準(2010年版)、第一出版、東京。 小清水孝、柳沢香絵、=横田山香里、2006、「スポーツ選手の栄養調査・サポート基準値策定及び評価に関す  るプロジェクト」報告、栄養学雑誌、64:205−208. Lemon, P.W.,1996. Is increased dietary protein necessary or benefieial for individuals with a  physically active lifestyle?, Nutr. Rev。,54:S169−175. :Lemo鷺, PW.,1994。 Protei鷺requireme臨of soccer, J。 SportsSci。,12:S17−2. 西堀すき江、山本由喜子、2010.女子ソフトボール強化チーム選手の食品摂取状況について、東海学園大学  研究紀要 第15号(シリーズB). 岡村浩嗣、2004。国際オリンピック委員会によるスポーツ栄養に関する会議、栄養学雑誌、621247−250。 (財)日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会、2004.アスリートのための栄養・食事ガイド、第一出版、  東京 齋藤愼一、海老根直之、島田美恵子、吉武裕、田中宏暁、1999。二重標識水法によるエネルギー消費量測定  の原理とその応用1生活習慣病対策からトップスポーツ選手の栄養処方まで、栄養学雑誌、57:317332.

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84 東海学園大学研究紀要 第16号 (社)日本栄養士会編、2001、健康日本21と栄養士活動、第一出版、東京。 下村吉治、2004。スポーツと健康の栄養学、有限会社ナップ、東京。 高橋啓子、2003、栄養素及び食品群別摂取量を推定するための食物摂取状況調査表(簡易調査宝)の作成、  栄養学雑誌、61116L169. Tamopolsky, MA., Atkinson, S。A. and MacDou−gall, LD。,1992。 Evaluation of py\凱ein requirements  for trained atrength athletes. ♂ApPZ. P瓶y蕊。乙,73:1986−1995. Tipton, KD。 a鷺d Wolfe, RR,2004。 Pmtei鷺and ami鷺。 acids for athletes。 Jl.8ρ厩88c乙,22:65−79。 吉村幸雄、2009。エクセル栄養君 Ver。5.0、建吊社、東京。 吉村幸雄、高橋啓子、2008.エクセル栄養君 食物摂取頻度調査(Food Freque魏y Questio簸簸aire Based  o鷺Food Groups l FFQg)ver。2.o、建畠社、東京、 Zawa砒ki, K. M, Yaspelkis皿, B. B. and Ivy, J.:L.,1992. Carbohydrateprotein eomplex increases  the rate of muscle glycoge簸storage after exercise。♂ メlpρど. P瓶y蕊。乙,72:1854−1859。 ZhaRg, N。, Terao, T。 and NakaRo, S.,1994. Effect of time of carbohydrate ingestion on muscle  glycogen resynthesis after exhaustive exercise in rats.7bんαぎ」二E憶p. C麗務.一ルfε紘,19:125429.

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