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アミロース定量法の研究 I 電圧滴定法の検討-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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180 香川大学彪学部学術報告 ア ミ ロース定量法の研究

J 電圧滴定法の検討

多 田

稔 Ⅰ 緒 デンプン中のアミロースの定星法については沈でん法,ヨウ素比色法および眉圧滴定法がある(りまた最近滝(2)が おこなったペーパークロマト法もある.以上の諸方法な諒顆のデンプンにつき比較した(8).しかしながらこれらの方 法により定墨したデンプン中のアミロー・ス含屋は一致せず,・−舶に.ヨウ素呈包皮の結果より電圧満足法の結果が少し 高く,ぺ−パ−クロマト法でほさらに高い結果を示した… そこでその原因を明かにするため最初電圧満足法につき実 験した. すなわらヨウ素結合鼠既知のアミロ−スに一兎嶺一のデンプンあるいほアミロぺクチンを加えた場合の結合鼠の増 減,試料溶剤濃度などを研究した Ⅱ 実験および結果 1.デンプンの調製 試料としてソテマメ,コムギ,サツマイモのデンプンを用いた.ソラマメデンプンほ前に当 研究室で調製したものを使用し,コムギ,サツマイモデンプンほ香川県小豆郡大鐸工場で製造したデンプンを使用し た三者とも02%NaOHにより,除タンパク処理をおこない充分水洗後エ 第1表 デンプン粒の大きさ タノ−ル,エ−テルで洗源,脱水後塩化カルレクム入りのデレグーター中に 保存した 試料のデンプン和の大きさを第1表に示す.

2… アミロースおよぴアミロペクチンの分別 アミロ−スとアミロペクチ

ンの分別にほ種々の方法がある(q)が,特にScKOCIiの乃−BuOH法が叫・般に 用いられるこの方法につき先にデンプンの分別紅先立つ糊化の条件につき 研究した結果(5),ニ国,不敏(6)のアルカリ糊化ブタノール法がよいとの結果 を得たので今回もこの方法でおこなったかくほん器は使用せずレバタ共通

試 料l長 径/ム

50 − 50 7.1− 27 5,5 − 52 ソ ラマメ コ ム ギ サツ、・アイモ 摺合せガラスにより甫火で1時間加熱した アミロい・・・・スはブタノー・ルにより5何lTき結晶をおこなったアミロぺクチ ソの精製凋ステアリン酸処理をおこない,サツマイモのアミロペグチッほヒリジン紅よる精製(7)を試みたすなわち アミロぺクチン溶液に.ビリジンを15%になるように加 え4▲5−500で5時間加晶し′,00の冷撒揮叱入れた.筋 2表に牒−BuOH沈でん法紅よるアミロ−ス,アミロぺ クチンの収坑な示す. 5小 調製試料のヨウ素墨色庇および吸光頂点の測定 調製したアミロ、−ス,アミロペクチン区分の精製度 を検討するためとりあえずヨウ素呈色をおこなった すなわち乾燥試料50mgを秤昂し,80%EtOIす1ml と水5ml,さらに1ⅣNaOH5mlを加え,50−る0◇の 第2表 乃−ブタノール沈でん法によるアミロ−・ス, アミロぺクチンの収揖 試 料!ァミロ−ヌ 】 % アミロペクチン % 蒜テ還り蒜はリデ忘 8 0 0 ﹂r ﹂ ■へJ 5 2 5 ソ テ マ メ コ ム ギ サツマイ モ 湯洛中で加熱溶解した.溶解後HClで中机水を加えて100ml阻定客し,これから2mlをとり,02%Ⅰ2,2%Ⅸf の混合液1mlを加え100mlに定容し,占るOmJんで比色した.同時に吸収曲線な求めた 測定は島津分光光度計QB50 型を用いた.第5表に調製試料のヨウ素呈色庇および吸光頂点をホす 4調製試料のアルカリ数の測定 試料100mgを精秤し80%EtOH2ml,水5ml,04NNaOHlOmlを加えよく まぜ,さらに熱水50mlを加え1時間俳とうし,腋ちに冷却し,50mlの水を・添加し,0。1%Thymolbluelmiを指 示薬として口2ⅣH2SO4で滴定する‖ 第4表にアミローースおよびアミロぺクテンのアルカリ数を示す.

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第13巻第2号(1962) 181 節5 褒 詞製試料のヨウ素呈包皮および吸光頂点 5‖ 電圧清定法 電圧滴定法はBATES等が確立し たが,その後LANSXYその他が改良を加え,最近は 電流滴定法(8)が提唱されている 滴走曲線からヨウ素結合鼠を求める場合,第1図の ように二つの方法がある 占・試料溶剤濃度とヨウ素結合蚤 電圧滴走をおこ なうさいに試料を分散するのに一般にKOIiが用いら れるが,この濃度と結合嵐の関係をみた.KOHの濃 度は0い5および1.0Ⅳで試料としてはサツマイモデン 節 4 表 ア ル カ リ 数 アミロぺクチン 試 料 アミロ−ス ビリ デン 処 理 ソ ラ マ メ コ ム ギ サツマイ モ プンを用いた 測定法は試料100mg(無 水物)を精秤し無水エタノ −ル数滴を加えてうるおし 05Ⅳ(10〃)のKOH20ml で溶解し,時々かくはんし, 1時間放置後700に.5分間 加熱した後1ⅣHClでメチ ルカーレンジ中性とし,0。5Ⅳ KI20mlを加え100m】に定 容する これから活栓何の試験管 に.10ml宛とり0..05ⅣのKI を含む各種濃度のヨウ素液 (10ml中に1一−7mgI2) を加え室温に1時間放間 し,飽和カロメル電極に対 BArES法 LANSⅨY法 /一一′ / ン︰ 1.・・ ︰−こ∵ ︰“−∵ L._.....__ 一 01 0.2 03 0..1 0..2 0.3 遊離ヨク※景 g 遊離ヨウ素琉 g 第1図 ヨウ素結合環の求めかた する電位を測定する対照として試料を含まぬ溶液につき倒様にⅠ210ml中に(0いト5mg)を含む潜液を作り電位 を測定する各々測定電位と比較して結合ヨウ素最を求める.第5表に溶剤猥皮とヨウ素結合鼠を示すまた第2図 にソラマメデンプンにアルカリ濃度0′2,D・5,1‖0ⅣのKOH溶液を添加し顕徴鋲で棚察した結果を示す 第5表 溶剤濃度とヨウ素結合鼠(サツマイモデンプン)mg/10ml 添加 ヨ ウ 素≦講 1 1 5 4 Ⅳ Ⅳ 5 nU nU l ′−1 結合ヨウ素昂

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香川大学農学部学術報告 182 (2)0.2∧7ⅩOH処理 (1)メタノール末脱胎 (4)1..0ⅣⅩOH処理 (3)05〃KOH処理 第2 図 アルカリ濃度を異にしたソテマメデンプン粒の顕微鏡機察 異 除去されるため脱脂の必要がないとも思われるが,実験として85% 解る表 メタノール脱脂とヨウ素結合数の関係 7.メタノ・−ル脱脂によるヨウ素結合蚤の差 際アルカリに.より試料中に存在する油脂は般化, メタノ−ルにて700の湯煎上で4回押出後乾燥し 未脱脂のものとヨウ素席合憲を比較した第占 表にメタノール脱隠 未脱脂とヨウ素結合鼠との 関係を示す.これによるとメタノール脱脂試料は 未脱脂試料に比較してヨク素結合畳が多かった 8アミロースにアミロペクチンあるいばデン プンを加えた場合のヨウ索結合盈の増減 ヨウ素 結合鼠既知のアミロ−スにアミロぺクチンあるい ほデンプンを加えた場合に,ヨウ素結合環が実測 伯より増加,あるいは減少するかを検討したす なわち実測値の場合は試料としてアミロ−ス,ア ミロぺクチンおよびデンプンを10mg宛使用し, 混合の場合はアミローースとデンプンを(2:1), (1‥1),(1:5)紅,デンプンとアミロペクチ ンは(1:1)および(1:5)に,アミロースと アミロぺクチンほ(1:1)の割合にして測定し, 郡7表 ヨ ワ罪結合墨(実測値)

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第13巻第2号(1962) 第8 表 アミロ−スにアミロぺクチンあるいはデンプンを加えた場合のヨウ素総合展の増減 183 両者む比較するため実測値を同様な混合比で計辞しヨク衆愚を求めた第7表にアミロースにアミロペクチンあるい はデンプンを加えた場合のヨウ素結合鼠の増減を示す.. Ⅲ 考察と結論 ソラマメ,コムギ,サツマイモデンプンを用いアルカリ糊化〝−ブタノール法によりアミロ−ス,アミロぺクチッ を分別しBATES法により電圧滴定曲線を求め以」二の実験をおこなった.アミロM.スとアミロペクチンの分別には 合せ丸底フラスコを用い直火で加熱したが,かくほん器を使月]しなくても前回と大差のない試料を得たい アミロペク チンの精製にほサツマイモのみステアリン酸とビリジン処理をおこなったが,罪5表のヨウ素屋包皮からみるとビリ ジンによる精製はステアリン酸処理に比し少しわるいようである. 電圧滴走曲線から求めた遊離ヨウ素と結合ヨウ素迫のグラフから結合ヨウ素昆を求めるにほ前にのべた如くBArES 法とLANSKY法がある(第1区!参照). BATES法は反曲点以後の水平部分と垂直線とを延尽して−交点を求めるLANSXY法ほ反曲点以後の水平部分を延長 して縦軸との交点を求めている.試料によりこの水平部分の傾斜角皮がそれぞれ異っているた軌傾斜が急になる桂 この両方法の値の差が大きくなる 反曲点まででもデンプンに吸収されたヨク紫は全部が結合ヨウ素でなく畏の結合ヨウ素と吸着ヨク素嵐の和であ るしたがって遊離ヨウ素が零のときにデンプンに吸収(結合)されたヨウ素鼠を求めるのが妥当と考えられてい る(9)本報告ではLANSKY法による値を示したぃ 電圧満足をおこなう前に試料を分散するがこれにほ一般にKOHが用いられる.これ紅つき0い5および1..0〟のKOH を用いた場合のヨウ素結合崖を比較した(第5表),これによると結合ヨウ素嵐に大差がみとめられなかった.もし アルカリによる分散が過大となれば,ヨク粛結合鼠が減少するものと思われる.サツマイモテンプンのみを用いてお こなったため,断定はできないが,1‖0Ⅳまでの潰皮であれはヨウ素結合嵐にほ支障がないと思われる. 解占表匿ソラマメ,コムギ,サツマイモデンプンを用い,メタノ−リレ脱脂と未脱脂試料につきヨク新結合揖の差異 をみた.メタノ、−ル脱脂によりヨク索結合邑が増加した.これはメタノール脱脂操作により粒の分散を容易匿するた めとヨウ素の結合を阻害している脂肪の除去によるものと思われるい したがってデンプンの精製にアルカリ処理とメ タノール脱脂処理をおこなう必要があることを認めた. 次にアミロ−スにアミロペクチンあるいはデンフンを加えた場合のヨウ素結合適の増減につき検討したこれによ ると実測値と計算個のあいだには,それぞれヨウ素結合昆に大差なく実験許容誤差内であった..したがって電圧滴定 根本原理に合致するとみられる小 岐阜大学の大橋は重合皮の異なったアミロー.ス混合物のヨウ素吸収嵐は各々のアミロ−スおよびデキストリンの≡ ク素吸収鼠の和であるとの実験報嘗をしている(−0)がこれと同じことが云えるり

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184 Ⅳ 要 ノラマメ,コムギ,サツマイモデンプンを用いアルカリ糊化〝−BuOH法によりアミロース,アミロペクチンを分 別し′電圧滴定法の検討をした. デンプンについてほ溶剤KOII濃度とヨウ素結合鼠,メタノ−ル脱脂と未脱脂によるヨウ素結合畏の差異について おこなったい これによると1.0ⅣまでのⅨOHで分散をおこなうと分子が崩壊されないこと, さらに盲邑庄滴定をおこ なうデンプンは.0.2%アルカリ処理のみでは不完全でメタノール脱脂処理が必要であることを認めた アミロースにアミロぺクチンおよびデンプンを加えた場合,実測値と計算によるヨウ素結合嵐との聞に大差なく実 験許容誤差内にとどまり,電圧滴産廃理に合致することを認めた 本実験の機会を与えられまた終始御懇篤なる御指導を賜った川村信山郎博士に厚く感謝します・ 本研究の要旨はlヨ本化学会,中国四国支部大会(岡山市,岡山大学理学部1959年9月251])で発表した・ 引 用 文 献 ㈲ 二国二郎,不破英次:標準生化学実験法,255−25る, 東京,文光堂(1955)‖ (7)PASCHALL,E.F,FosTER,.トF…:].Am一・ Cゐβ∽.50C…,75,1177−118D(1955).. (8)小林恒夫,吉田感−・:赦粉工誌,8,48−55(19る0) (9)−:デンプンノ、ンドブック,二国二郎(編), 252−258,東京,朝倉・(19dl)ひ (10)大橋−こ:良化,55,580(1959) (1)小林恒夫:デンプンノ、ンドブック,二周二郎(編), 229−258,諌京,朝倉(19占1) (2)滝基次:良化,55,448−452(1959) (3)川村信一・郎,多田稔:仝上,55,29占一500,(1959); 淑粉工誌,る,48仙51(1959)

(4)ScIiOCH,TJ‥StaICh andlts Derivatives,

ed.RADLY,J.A.,125−20O,London,Chapman& Hall,1(1955)

(5)多田稔:香川大農学報,11,257−240(1959)

Studies on the determination of amylose

I Examination of the potentiometric titration method

Minoru TADA

Summary The starchesfromthe broadbean−Wheat,andsweet potatowerefIaCtionated by then・bu− tanolmethod following alkaligelatinization・Theiodine affinity was determined by the potentiometric titrationaccordingto F。JlBArESetal…(1945)andcalculatedbythegIaphic method of So LANSKY et al..(1949).Theconcentrationof potassium hydroxide solutionused to disperse starch might bel山ON rather than O.5N,Since higherdispersionwas not accompanied by decreasediodineaffinity‖Itwasrecog−

nized that defatting of starchwithmethanoIwas necessaIy tOdetermineiodine affinity and that treatment

。f the raw materialwith O。2%sodium hydzoxide was not sufficient to saponify fatty materialadhered to

starchgranules”Determinationofiodineaffinityinthemixturesofamyloseandstarch(2:1・1:1,and l:5),Ofstarchandamylopectin(1:1andl:5),and of amylose andamylopectin(1:1)showedlittle

discrepanciesbetween the observed andcalculated values

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