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日本における政治教育 : 衆・参院選挙における投票啓発運動と高松市地方選挙の事例研究からの提言-香川大学学術情報リポジトリ

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日本における絞治教育

衆・参院選挙における投票啓発運動と

高桧市地方選挙の事例研究からの提言

はじめに 第一章 原因論  第一節 デモグラフィー H N︵y︶f LQ 6 年齢 性 学歴 職業別 居住年別 都市規模別 一原因1 由T 才−

  7 投棄に対するデモグラフィック要因の寄与の変化  第二節 世代 一筆者の見る原因2  第三節 選挙人がいう棄権理由 一原因3 第二章 棄権の諸結果  第一節 参加関運諸変数で不活発 1︵/4  後援会加人は全体は活発・青年は不活発  機関紙購読(仝体不活発)づ寅説会参加(全体活発 員依頼(全体不活発) 第二節 投票諸態度での変化  10年間交差票の径験 第三節 意思決定特期に見られる政治参加の差異 第三章 対策 -1

-仲

青年不活発)  ▽几四 議 27−3・4−408(香法2008)

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▽几三 日本における政治敦育(神江) 第 第 第 一節 投票勧誘のメディア ー明推協によるデータ ニ節 政治家たちの試み 三節 私の提案 ¥ N まとめ 付記 地方議員の青年用の小巣会等の開催とその無党派化を進める 後援会の新しい無党派化  はじめに  「日本における政治敦育」を,日本における投票啓発に絞って報告する。 と同時に有権者に対するエンパワーメントという言葉については,そうい う存在が発見されれば,われわれがいかなる形でどういう援肋を与えれば いいか,ということを議論することになるだろう。  ところで,わが国の投票率では,1990年から,衆院選で73.31%(90 年,第39回)−67.26−59.65一62.49−59.86−67.51%と,90年代初め       田 から急に下落を始めた。  参院(選挙区)では,50.72%(92年,第16回)−44.52−58.84−56.44 −56.57%と,90年代に入って急速に下落をした。  統一地方選挙では,市町村議会選挙で見ると,63.81%(91年,第12 回)−59.61−60.52−55.94%と,これまたばぼ右肩下がりである。  我々は,投票率の長期低落に直面して,従来普段の政治教育による意識 啓発を進めてきたのだが,その政治教育白体が曲がり角に立っているので はないか,政治敦育自体を建て直し,新しい方向付けの一肋となるものは 何か,という反省をしなければならない。そこでわれわれはまず,明推協 のデータを分析する中から今日の低投票率の源泉に到達する。他方高桧市 議選の市議に協力していただき政治活勣家の有権者の動員戦略などに関巡 して選挙運勣の実態と問題点を見てゆく。その中から,投票率,ひいては (1)http://www.akaruisenkyo.orgp/070various/sang.htm1等。 27−3・4−407〔香法2008〕 一 2 −

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27−3・4−406(香法2008) 市民の政治参加にいたるより広い問題解決の一端でもつかめればと思う。 現在の投票率の問題は主として,青年層の低投票率と ド の低投票率である。前者を青年型不活発と呼び,後者を高齢型不活発と呼 ぶ。この二つはライフサイクル上まったく別の現象であり を必要としている。本稿では,主に青年層の低投票率について触れてゆく。 超」高齢者層     (2)型不活発と呼 異なる処方使 なお,この研究は,大きくは内田満4 こ端を発する政?・ (3) (4)  と 台老年学の流れと, つれて国政選挙の投票率はあがる」  _     _        (5) 勤員が増えるに 綿貫譲治らが手がけていた世代論の流れを統一して理解しようとする勤き の中に属する。本論でいう有権者の参加に向かわせるにあたっての要因の 優位性から言えば,浅野の言うところの国政・地方の「政治家による選挙 いう見方に るいは,山田の[勁員]と「参加受容度」 本人に等しく働員の努力が向けられずに, 低投票率となった,ということを論じる。 棄権者をどう拾い上げるか,いかなる処方でその人々を投票参加に向か に近い。加えて, わせるかという点では,川上が引証する広告学で言われているターゲッ 特定の世代に向けられた結果, ` 7 -こ W 心 近い。あ では,日 ティングコミュニケーションが有用であろう。そこで彼は,20歳代有権 ● 暑 ● ② 現在は,超高齢者に限定されているが,一時期高齢者が全般的に不活発であったの  で,「高齢型」と呼ぶ。高齢者の投票支援については,清原慶子「高齢社会における  高齢者・障害者の投票をめぐるアクセシビリティ」『選挙研究』,1999(日本選挙学  会),を参照のこと。 (3)内田は,日本人の投票率を観察して,「65歳以上のシニア市民は,若年層よりも  いっそう堅実な投票者なのである」といってその影響力に注目するとともに「高齢  者が政治的保守化を促進するのか,高齢者の学歴水準の向上が,高齢者の役票率をさ  らに引き上げるのか」という諜題を記している。『シルバーデモクラシー』1986  年,55,74頁。綿貫は,絞治的世代について,「ここで私がいう「政治的世代」とは, 3  …共通の歴史的経験(特に第二次大戦の悲惨と戦後再建),」があるといっている。  綿貫譲二・三宅一郎,『環境変勣と態度変容』1997年,26頁。 (4)浅野正彦「国政選挙における地方政治家の選挙動員(日本の選挙)」(『選挙研究』   (13),128頁),1998。 ㈲ 山田真裕「投票外参加の論理一貢源,指向,動員,党派性,参加経験」,『選挙研  究』(19),88頁,2004。 「政治現象…を説明する上で,有意昧と思われる出生コーホートのまとまり」で -一九二

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一 九 一 ロ本における政治敦育(神江) 者を政治関心で区分けをしてその人たちへの説得効果への見通しを   ㈲ いる。筆者は,有権者をグループ分けするとき, 年間としている点を除いて全面的に賛成である。 語って いる。筆者は,有権者をグループ分けするとき,20から30歳代までの20 ファイルはプールした明るい選挙推進協会の衆院参院調査の(衆院9 個,参院8個,うち同日2個のファイル計17個分)30年分を使うが,文 中で使う用語につき説明を加えてお ` 〃 こ つo 世代については,戦前派という且代に,1920年生まれより 前 戦後派 は1920年から1959年生まれ,戦無派は1960−79年生まれのものを当て た。10歳刻みできったのは,1970年代の明推協のデータが,年齢は主と して10年刻み(76年と79年を除○で切ってあり,80年代以降の一歳 刻みのデータも合わせて10歳刻みにしたのである。戦前派と戦後派との 区切りが終戦の感情と初めて選挙権を得た感勣が男女とも同時に感じられ た時期と一致する。戦後派と戦無派との区切りは,これも10年刻みのデ ータで制約されて,いわゆる団塊世代を戦後派に入れてしまうことになっ た。時期は,戦後派は20歳から40歳代,戦前派は50歳代,で占められ る第1期,戦無派が20歳代分だけ入り戦後派は30歳代から50歳代,戦 前派は60歳以上の第II期,最後に戦無派は20歳代から30歳代,戦後派 は40歳代から60歳代,戦前派は70歳以上の第m期に分けた。

第一章

第一節

原 因 論 デモグラフィー ―原因1  1 年   齢  「図1 投票率一年齢別」の年齢別投票のグラフを見ていただきたい。 投票率は,若い方と高齢層に明らかな年齢効果が見られる。  20歳代の投票率は第1期73%,第H期68%,第m期に52%と,いずれ も30歳代と較べると10から19ポイント低い。 10歳年齢が進んで30歳 ㈲ 川上和久「20代若者の政治意識と投票行勤一平成16年度都道府県選挙管理委員会  運合会関東甲信越静支会講演会」,『選挙』58(6),2005. 27−3・4−405(香法2008) 一 4

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-冊 匯 邨 100% 95% 90% 85% 80% 75% 70% 65% 60% 55% 50% 2 0 − 30・ 図1 投票率一年齢別 40・ 88% 50- 60- 70・ 一む一第1期 −o・一第II期 −●一第Ⅲ期 65% 57% 80-から39歳までの押し上げ率を見ると,第工期,第H期が3.5ポイント, 第m期が7ポイントとこれも若干上昇率が緩んでいるが,年齢が役票率を 押し上げていることは依然明らかである。 40歳から49歳になると年齢に よる投票率の押し上げ効果は更に緩んで,第1期ではすでにプラトーであ り,第H期,第m期では,3%の上昇を見せている。        (7)  50歳以上になると第1期はデータの関孫上比較できないが第H期がす でに1%落ち始めているので第1期は第H期と同じような傾向を持ってい ると推測していい。しかし第m期では4ポイント上昇しており,まだ上昇 の年齢効果が働いていると見ていい。  第H期では60歳代にほぼ10ポイント落ちはじめ,70歳代の約20ポイ 贈 第工期は,原データでは60歳以上がまとめてあるため,70歳代,80歳代で大きく  落ち込むはずであるが,グラフで表せないので,比較できない。第工期の転圓点  は,60歳代ではなく,50歳代にせざるを得なかった。 5 − 27−3・4−404(香法2008) ▽几○

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T八九 日本における政治教育(神江) ント下落へと行き着く。第m期では60畿代から70歳代までほぼプラトー で80歳代になると16ポイント下落している。  このように,投票率に対する年齢の効果には上昇と下降の二つの側面が あり,これをライフサイクル効果と呼ぶ。この効果が,20歳から30歳代 の投票率上昇を支え,高齢期の投票率の下落を説明する。  第H期には投票開始年齢20歳代での投票率が60%合となり,第m期で は更に60%を切ったために投票率の低下現象として犬きな問題となって きた。  以上見たように年齢の要因に投票率低落の犬きな原因があるのは明らか である。以下では各変数の作用には年齢が犬きな制約要因となっているも のが犬きいので,年齢を制御したデータを用いてほかの変数が投票率に与 える効果について分析する。Tは投票率が大きく上昇から下降へ転回する        (8) 50歳(第工期),60歳(第H期,第m期)で分けた二値を掲載した。  2 性  第T期は,男女とも7割前後から始まった投票率が,40歳前に男女差 が出てき,以後60歳で差が非常に犬きくなる。青年型不活発は,[図2 投票率一性別]で見るように,了も男0.40,女0.29と女性の上り方の悪 さを示している。高齢型不活発は,データの都合で,Tの値が出るように 高齢者の始点を50歳にとったが,第工期では,男は−0.13,女は−0.19 と,女性の落ち方が急峻である。 (8)ガンマ=7は,変数Xと変数Yがあり,XとYの7係数を算出したいとする。xi,  xj,Yi,Yjは,i香目,j香目のケースがもつ,X,Yの値とする。なお,必ず i>j  とする。 xi−xj>0 xi−xj<0 xi−xj=0 Yi−Yj>0 ならば Xり=1 ならば 刈=− ならば xij=0 ならば Yij=べ ︱    Yi−Yj<O ならば Yij=−1    Yi一Yj=O ならば Yij=0 Iと表す。7係数は以下のとおり,表す。    T=Σxij・ Yij /ΣIxij ・ Yij に

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悟暖郭 1 0 0 S 9 5 % 9 0 S S 5 S 8 0 % 7 5 % 7 0 S 6 5 S 6 e S 5 5 1 5 0 S 7 3 S 6 鴎 2 0 - a a -匹 乙 扮 - 5 ひ ー 恥 一 晦噸認 1 − 宸 S 5 ● 自 S I S i S C S I S I l a ● ● S S 瞭 S S 5 S 5 0 1 図2 投票率一性別     匡穏] 2 0 - 3 ひ ー 4 a - 5 0 - 6 F 乃 - S a -1 0 0 ゝ 9 5 S 9 0 % 8 5 S 8 0 S  9  7碍城疆  m ` m 5 7 S 6 0 S 5 5 S 5 0 % 2 0 - 3 0 -匯亘] 9 1 S 4 0 -   5 0 -   6 0 -   7 0 - 8 0 ・  第H期では60歳以上もデータがあるので,第H期で分からなくなって いた高齢者がより詳しく分かる。若い分の男女差でいうと,20歳代の女       ㈲ 性の方が男性より10%程度スタートでよいことである。  第H期では,男女差は,50歳より上になると明確になる。女性の場合 ほぼ第n斯から若い者が戦後新選挙民となった。ここより10年置いて上 のものが終戦時20歳を10年以上過ぎたものである。かくて,ここでは 60歳代以上に男女差が現れ70歳代で明確な差となっている。 30炭以上で 選挙権を与えられたものはそれほど政治意識にインパクトを与えなかった のである。若干の落ち込みを見せながらも女性の60歳まではそれ以前の 女性とは10%近く違って活発である。  その次の時期の第m期には60歳から69歳の聞の女性には投票率3% の違いしかなくなる。のみならず,この年齢より下の男女は等しく投票率 を下げる圧力を受ける。  高齢者は依然性差を残すが,青年層には差を与えていない。 ㈲「婦人選挙民の投票勤向が最近めざましい変化を示しており,時に批判性と進歩性  で男性の水準を越えていることがあることである。とくに都市婦人にこのことが見ら  れるが,具村婦人にもその例はある。婦人は旧時代には家の中の従属者として家の外  へも内へも二重,三重に“家来になる心”をしつけられていた。その婦人たちが絞治  の民主化の二十年の後,ようやく,まだ十分とはいえないが,自前の民主選挙の行勤  者に成長してきたのである。」柏正夫『政治の前の政治』(1982年),100頁。 一 7 − 27−3・4−402(香法2008) S 一 八八

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て八七 日本における政治敦育(神江)  3 学   歴  「図3 投票率一学歴別」を見ると,第1期では,7は0.32のレペルで 出発し,中学レペルで50歳代になると早くも落ち始めている。  第H期では,中卒レペルは改善されず,同じ青年層の間でも7が0.01 ∼0.15の差を持っている。第n期でも50歳を転換点に中卒レペルの投票 率が落ち始める。  第m期では,中卒レベルの眉は,50歳の転換点はなくなったものの, 60歳代での転換点がありその後犬きく落ち姶めるカーブをもっている。        帥  学歴は現在は低学歴のものが全体として投票参加を押し下げているが, 低学歴聯自体の数は縮小している。また,学歴差が青年層に低投票率を生 むという訳ではない。 1 0 0 S 9 5 S 9 0 S 8 5 S 8 0 S 叫喊邨 7 5 S 7 0 S g   g   S   S Q   Q   Q   Q 吊 ̄祠 9 0 S 6 7 S 2 0 -− 6 ’ 小 ・ 中 4 0 〈 = y = り 3 2 4 0 〉 γ ’ - 0 . 1 a - Q - 馮 卒 4 α 〈 = γ = o 弱 4 り 〉 y = 0 0 a → 一 大 卒 ○ 〈 = y = 9 3 6 4 0 〉 y = - り 0 7 3 0 - 4 0 - 5 0 9 0 S 8 9 ゝ I C O % 9 5 % 9 0 S S 5 % Z g gg g! 70  碍喊価 6 5 S 卵 S 5 5 % 5 0 S 図3 投票率一学歴別      吊 ̄祠 6 0 2 0 -− ・ - ' │ ・ ・ φ 5 C 4 ・ y = U S S S y = - 0 . 3 9 - a 一 高 S S l a 9 1 . s s 5 o ) y 一 - 1 . 2 n 一 − ' 大 S s l e r = D , 5 0 5 ロ j y = - 1 . 5 3 3 0 - 4 0 - 5 0 −   6 0 一 7 0 -I C O S S   S   g Q   a   a 3 戸司 9 1 S 晦匯邨 8 0 S 7 5 S 7 0 S   I J ︱ I I m   心 S O -5 -5 S 5 0 S 窪 20- 3 0 -− a 一 小 ・ 中 5 0 く = r ・ 0 3 2 5 0 y r = - 0 、 1 8 − o 一 高 卒 5 0 〈 = ド 0 3 4 5 0 〉 γ = 0 6 → 一 大 卒 5 0 〈 = に 0 . 4 0 5 0 〉 y = - 0 . 1 3 4 0 - 5 0 ・ 6 0 - 7 0 ・ 9 1 S 9 0 S 7 4 S 8 0 - 4 職 業 別  「図4 投票率一職業別」では,就労者年齢(20一60歳)にあるものの 内「1農林,2商エサ・白,3農林一家,4商エー家,5管理/専門」を すべて白前①,「6事務,7販・保・サ,8生産」を非自前②,「9学 生,10主婦,n無職」を欠損値(退職後60歳以上,士婦・無職を非白 前),と定義して分析を行った結果が示されている。 はヽ o)日本では蒲島は投票と「負の相関関係」があると1988年に指摘していたが,第エ  期でそのような関係が認められる。蒲賜郁夫『政治参加』(1988年,100頁)。 27−3・4−401(香法2008) - 8 −

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陶 O S m m m m m m m m m m       叫匪邨 2 0 - 3 0 ・ [和 ̄祠 4 0 -S O -S 5 0 -9 0 S 6 0 -8 1 S 1・ a ● 5 S S a S S 5 S S I S 冊 喊 7 5 S 哨   7 0 S   6 5 S   6 5   5 5 S   5 a 図4 投票率一職業別     「iTyil 加 - 9 -一 心 -一 自 罰 5 Q く = γ = Q , 3 0 5 Q y y Q , Q O ’ ゜ ‘ 非 自 前 5 Q 〈 = 7 Q . 4 4 5 0 〉 y = - 0 3 5 4 F 5 0 - 6 F 7 F 8 0 -9 Z S I C X 洩 9 S g Q S 8 5 S ︷ 万  脊陳郊 7 鴎 6 5 S 6 0 S 5 5 S 5 a S 2 0 - 3 0 − 4 Q -[薪司 5 ひ ー 齢 一 9 2 S 7 a - S O -9 1 S 7 6 S  「図4」によると,第1期から第n期へといくにつれ,自前層の青年の 傾きが非白前と一致しだし,第Ⅲ期になると70歳代以上を除いて殆ど一 致している。       (H)  職業は,かつては投票率の違いを生む犬きな要因であったが,現在では 60歳以上の高齢者を除いては,投票率にそれほど犬きな影響を与えてい ない。  5 居住年別  「図5 投票率―居住年別」では,第1期から第H期に変移するにつれ て,居往年数3年未満が低投票率の原因となっている。高い投票率の原因 柵喊邨 1 0 0 S g S S 9 5 a S s 帥 S 7 5 S 7 ひ 曳 6 5 S 6 Q S 5 5 S 公 % 吊 ̄司 白 池 → − 3 年 未 漓 4 X = γ 哺 2 9 4 0 ン r = - Q 2 コ ー ( s - 3 年 以 よ 4 Q 《 = y = Q 2 4 4 砂 γ = り 、 α a → − 1 幻 年 以 上 4 X = γ 萄 1 2 萄 〉 7 二 哺 2 9 心 ` 2 C 年 以 上 4 0 《 = r ご ○ 、 M 初 ) y - 4 1 2 2 a - 肺 - 穏 - 5 a -㈲ 蒲島,同書,101頁。 図5 投票串一居住年別      [iji] G I S 6 0 -1 0 α 賀 9 S S 9 α S S S ゝ a a 田P 7 Q S 6 3 6 偽 5 3 S 5 む S 2 a - 3 恥 4 a - 恥 -一 9 − 防 - 吟 -6 9 S 6 7 % 5 5 S 1 0 0 S S 5 S 9 9 S 8 5 S 8 3  m 柵喊価 7 3 S 5 S 6 S 5 5 S 5 S [亘]回] 6 1 S 6 1 S   I 6 0 S 2 0 ¬ 3 ひ ー 4 0 - S a -1 0 0 S 7 9 S Q - 7 Q - 8 0 -27−3・4−400(香法2008) 一 八 六

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T八五 日本における政治教育(神江) となっているのは20年以上の長期居往者である。  しかし居往年数別も,青年の投票率を下げる要因ではない。  6 都市規模別  「図6 投票率一都市規模別」では,第1期一第H期一第m期と変移す るにつれ,高齢者が大都市で投票率をあげる一方で,郡部では投票率が一 定となっている点に注目したい。そして超高齢期(80歳以上)において は,大都市でも他の都市規模と同じように投票率が下がり始める。第m期 では,80歳代では,全ての都市規模において投票率は落ちるが,犬都 市・郡部においては,第H期と比軟してその落ち方は緩やかであるか,投 票率が低下したとしても依然相対的に高い投票率を維持している。よっ て,ここでは,高齢者における犬都市部の投票瑕境の良化を指摘できよ う。  都市規模による相違は,解消しつつある。もちろん,青年層にも影響を 与えていない。       図6 投票率一都市規模別 ほ ー 9 S S り 佩 g S S a   3   ㎝   s   ㎝   5   ㎝ S   7   7   6   6   5   I y   併 貳 頌 戸司 笞 - 3 叶 4 F S 7 ‰ a 6 S & 5 S 5 Q -6 ひ 一 Q Q I 9 5 S 9 9 S 8 5 S m J l m m m 匹  冊哺邨 ltll 2 Q -「町司 − ● − ・ 糖 麹 s a e 7 = a 1 1 5 a ? = - a , ¶ 6 - o - I Q 万 l ・ 櫛 市 s n ( = y ・ 0 , a l S O ) y = - a . 1 0 − ● − ¬ a 万 応 藻 穏 市 S 4 = y = ロ . 3 1 S C 3 y l - 1 . 3 1 − a 一 − ● 5 Q e ・ y ● g . s g S Q y = - ○ . M 3 0 - 4 恥 5 a - 砕 − 7 4 ゝ 7 1 S mm フ E 師 -1 0 0 S 9 5 S 9 3 8 5 % 8 0 S eP 7 a 6 5 S 6 0 S S 5 S 5 偽 匯萌] 9 3 1 一 ・ 一 大 ● 痢 a 4 ・ y = a . ・ l s a ) ? ・ l , 0 5 - o - 1 0 1 ほ 上 舗 割 釦 a y = ロ , 4 ・ 5 0 3 y = - a . 2 3 − ∼ l o 万 聚 満 鐘 南 一 4 ● y ・ a . 3 d s a ) y ・ - a ¶ │ − o 一 酋 銘 S O 4 y y = a S S a ) y l 4 2 5 2 0 - 3 0 - 4 0 - 5 0 - 6 0 -9 S S 7 ひ 一 8 1 ゝ 8 4 S 7 5 S 7 4 a O - 7 投棄に対するデモグラフィック要因の寄与の変化  投票棄権を説明するために今まで検討した要因全てを,回帰分析に投 入した。結果は,「表1 投棄に対するデモグラフィック要因の寄与の変 化」に示している。年齢については,年を取るほどに投票するというよう な関係があり,その強さは時期を経るごとに強くなってきている。性につ 27−3・4−399(香法2008) 10 一

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表1 投棄1.こ対するデモグラフィッ ブ八四 Nagelkerke R 2 年齢 性 学歴 職業一自前・非白前 居住年数 都市規模 定数 P≦O.001 回帰係数, 第1期 O.08 Exp(B)  0.17*** −0.26***  0.20*** −0.30*** 0 0 30*** 29*** 01 0 nJ I I 0.77 1.22 0.74 1.35 1.34 11 1 ク要因の寄与の変化  第n期  O.06EXP(B)  0.24*** −0.27***  0.36*** −0.39*** 0.18*** 0.15*** 0.26 で***,p≦O.01で**,p≦O,05で*。各変数の値は,  2列目がオッズ比。 第Ⅲ期 O.08 Exp(B) 1.27  0.37*** 0.76 −0.12 1.43  0.34*** 0.68 −0.18 1.20  0.21*** r り l l 1.29  0.09* −0.65 1 45 0.89 1 40 0.83 1 23 1.09 0.52 1列目がロジスティック いては, 第H期まで影響を与えたが第m期には男女の投票における平等化 を反映して有意性は消えた。職業は,白前職業の影響力の弱まりを反映し て第m期では有意性はなくなった。これに対して,学歴,居住年数は一貰 して影響を与えている。また都市規模は,時期が新しくなるほど値と有意 性が弱まった。  日本人の投票は,年長者で,男性で,中学歴,長期居住者,自営業・農 部 村 に該当する層が優位性を持つという構造を持っていたが,最近の社 会経済的変勁の結果,性と農業・自営業という面での優位性は消滅してい る。残っているデモグラフィー上の問題は,年齢,学歴,居往年数であ る。以下ではその中でも年齢による影響に焦点を当てる。そこでは年齢に よる違いは世代による違いとして分析される。 第二節 世代 一筆者の見る原因2 まず始めに「図7 −歳刻みの投票」を見ていただ ` 〃 に ー う。第1期は二 つの調査を除いて年齢が10歳刻みなので図が荒くなっているが,戦後派 が11ポイントあがったのに対して戦前派では3ポイント下がっている。 -1 1 一 27−3・4−398(香法2008)

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J八三 晦哺訟 日本における絞治敦育(神汪) 1 0 0 S   9 0 S   8 0 S 心 匹 5 0 S 4 0 S 3 0 S ―歳刻みの投票(第1期)   戦無派 一戦後漣 −一戦前派 図7 −歳刻みの投票 一歳刻みの投県(第n期) `‘・ジごこ冷で;y`/͡`J`j' ヽ"・‘“   ,  ・'.y l・・・_.,・S ……戦無派 一戦後派 ・一轍前派 M Q ︱ ㎝ o I ω Q ︱ Q Q − 四 9 ︱轟画−りS −ぁ4−りあ  ぁ6り9 −40︲70 28︲38︲ 68 2S︲36︲ 66 24︲33︲ 64 2z︲a2' 62 20'JQ' 60 年 齢 ぶ ふ ふ ふ ふ ふ ? ? ” ` ゛ ゛ ご g 一歳刻みの投票(第Ⅲ期) s・Ja●sl         /・‘’ ;。ヽ……へ/`。’,;ベダごダド  ̄゛       』’dJ 2 & ‘ 4 9 7 6 2 & 4 9 7 5 2 & 4 4 ' 7 4 2 j 4 y 7 3 2 Z ︲ 4 2 ︲ 7 2 Z I ︲ 4 1 ︲ 7 1 2 a 4 & 7 Q   戦無渥 −一戦後滅 −一戦釣漣 HH 37︲9。p wa−56︲ a 3955︲5S 14’S4︲M a︲9︲Q 3242︲S2 31︲5皿︲SI 駈 齢 ; 1 1 ! i 1 1 1 1 ! ! 1 1 S     ・ 第H期は,戦無派が10歳年をとるにつれて13ポイント投票率が上がり, 戦後派が同じく10歳年を取ると5ポイント上がり,戦前派では巡に−5.5 ポイント下っている。第m期では,戦無派は15.8ポイントと更に急上昇 しており,戦後派は2.4ポイントと更に緩やかな上昇となり,戦前派は− 4.4ポイントと下降の程度は更に緩やかになっている。年功効果,世代効 果,高齢期不活発が絡み合ってこの図が出来ているのだろうが,戦無派に はほとんど年功効果しか慟かず,しかもその出発点の投票率が次第に下 がってくるから,投票率がいつまでも先行世代に追いついてゆかない。 80%を投票の最高到着点とすると,その水準に達するまでに戦後派は10 年,戦無派は20年かかっている。  これ以下の図はこのそれぞれの効果を内包したものである。  「図8 投票率一世代別」の世代別投票の図(10歳刻みのグラフを重ね た)を見ていただきたい。  第一に,戦前派世代と戦後派世代は,投票率のシーリンダを80∼86% のところまで上って70畿代までその率を維持し続ける。  第二に,戦後派世代の20代は,72%という投票率であったが,それが 83%まであがるのは戟後派にも若干ライフサイクルが働いていたことによ るものである。  第三に,高齢期の第H期に60歳代の急迷な衰えが見られるが,これは 高齢型不活発化のためである。それは第m期には緩和されており,長寿化 の影響が反映している。 27−シト397(香法20㈲ 12 −

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90% 85% 80% 75% 70% 65% 60% 55% 50% 第 I 期 投票率一世代別 90% 第II期  時期 89S 第Ⅲ期 88% 8% かくて,ここから導かれる仮説は,第一に,世代間の投票習慣が形成さ れ伝達されるのは,        図 関係a こは及ばない。 父母と子の開の約30年間であり,祖父母と孫の間の  第二に,戦後の喜びと解放感はその当時20歳代であったものが最も強 かったであろう。旧制度では,女性は全員,男性は20 −24 歳までが選挙 権を与えられていなかったのである。第二次大戦は日本における最大の政 治的事件であり,政治に対して消沈するものと,明日への希望を描くもの とに分かれた。そしてその影響はその子供の代まで引き継がれている。こ の傾向は投票率においても明らかである。戦前派は終戦後に徐々に役票参 加意欲を失う。これに対して当時の20歳代の聯は終戦後に参加意欲を増 幅させ,その傾向はその子たる団塊周近に に         叫 まで伝わるのである。この仮説 は,世代間の役票行勤と態度の相違の探求を除いて,これ以上立ち入ら ないでおく。 咄句 G  ペックは,「党派的安定性と変勤のサイクルが,アメリカ政治を1世紀以上支配し ていた。政党再編成はざっと30年間隔で起こり,そして,各編成は安定した平常の

政治の長い期問につづく。」と指摘する。Beck,P.Aヅ‘A SociallizationTheory of Partisan

Realignment,” in Niemi and associate, The Controversies in American voting Behevior,

POlitics of Future Citizes, 1974.,reprinted to by R. G. Nies and

一 13 −

H. F. Weisberg

27−3・4−396(香法2008)

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一 八 一 日本における政治教育(神江) これ以降のグラフでは世代を示す棒グラフを用いる。 第三節 選挙人がいう棄権理由 一原因3 明推協の調査では,「棄権理由」が1971年の参院調査から一貫して多数 回答として聞かれている。 ` 〃 こ れをプールファイルごとに見てみよう。 「表2 棄権理由一第1期一第:II期一第Ⅲ期」を見てみると,時期を通 して非高齢層では,「用事」−「無関心」−「候袖者不在」−「事情不明」の順 第 1 期 第 11 期 第Ⅲ期     用事 戦無派    n 戦後43%771  表2 棄権理由一第1期一第Ⅱ期―第Ⅲ期 病気  面倒  無関心 事情不明候補者不在投票無価値選挙無価偵      n 8% 147 6% 戦前30%197 28%185 7% 戦無派50%280 戦後48%535 戦前23% 3% 9% 16 9% ︱ n び 6 4% 85 43%161 枝無派50% 380 6% 44  n     n 102 14%253      n 6% 106 48 12% 82 4% 5125%140 12% 43 19%212 7%      n 9% 170 24 4% 69 11% 5% 24 4% 63 n n 計 合 84 6% 102 96% ρ り 2 7% 41 78 10% 106 6% 5% 33 94% 6%  23 15% 57 6% 22 7% 24 6%  46 26% 197 16% 169 19% 141 戦後41%364 9%83 4% 戦前15% 22 43% 66 5% 63  8% 5% 18 7% 51 27 122% 89 110% 3% 10 108% 36 23%202 14% n9 21% 186 7% 7%  且 17% 26 6% 123 10% 15 4% 10% 76 138% 60 12%107 131% 6  7% 10 109% 聯「一九六〇年のころ,われわれは選挙民の絞治意識の調査を何度か行なって,ほぼ  三十五歳が保守意識と革新意識との境目であることを知った。三十五歳より上に保守  的傾向が強く,その下に革新的傾向が強かったのである。それはちょうど1945年の  終戦の年に二十歳であったものが三十五歳になつた年であった。ところで最近の意識  調査で見ると,前ほどはっきりしてはいないが,革新的傾向が四十代の後半世代にま  で広がってきて,保守的傾向は五十代以上に顕著になつてくる。一九六〇年から十年  たっているのである。これを見ると敗戦よる政治文化の革命はかなり根強いもので  あったことが示される。もう三十年もたてば,この文化革命の遺産はどんな影響をと  どめているであろうか。一つの期待がもたれるわけである。」『政治の前の政治』(1982  年)99-100頁。また,NHK放送文化研究所によると,「選挙について,有効性感覚  の強弱関係」が,「特に,二九年から四三年生まれの人は,<強い〉が七割から八割と  多数である。二〇歳以上の国民全員に選挙権が与えられたのが四五年であり,この人  たちは,当時一〇代,あるいは,戦後民主主義敦育の影響を色濃く受けたと考えられ  る世代である。…生まれ年が六〇年以降の「選挙権は当然の権利」として生まれた世  代では有効性感覚が弱いという関係がみてとれる。]NHK放送文化研究所楊『現代日  本人の意識構造』(2004年),86頁。 27−3・4−395(香法2008) - 14 −

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でほぼ並び,高齢層では「病気」が第一番に出てくる。また,戦無派はちょ うど 増え ` 7 ・ こ の順序だが棄権が多いのを反映して全体として(「合計」を見る) 特に用事を言及するものが戦後派とは10%の違いをもって犬きな 理出になった。  特に戦無派第m期における「用事」の回笞は,「無関心」,「候袖者不在」,  「事情不明」と選挙の状況から棄権をしたものと比べ,真の棄権理由がど こか他所にある回答である。  このように,棄権理出からは,第m期に戦無派の戦後派と比べて10% ほど多くなった「用事」と,加えて時期を通して高齢層の「病気」がも ひとつの原因である ` t F こ とが分かる。投票や選挙に価値を認めないもの つ候 袖者や事情が分からないという実質的な理由での棄権,が特に増えている というわけではない。即ち青年の棄権理出で特に政治不信とつながるよう なものはないという ゛ ヌ ● こ とを嬉認した。 第二章 棄権の諸結果 第一節 参加関蓮諸変数で不活発 1 後援会加入は全体は活発・青年は不活発 厘データによると,総度数時期別ファイルでは,よると,総度数ぼ ,第H期が16% 後援会加入の 割合は, 第1期が14%,第H期が16%,第m期が16%であった。加入者数は増加 しており不活発ではない。  「図9 後援会加入」によると,戦後派に対して政治家側からの働きか けが行われた結果第H期に5%仲びている。戦前派の後援会加人率はほぼ 一定である。それに対し,戦無派は加人率も低く殆ど改善もされていな い。 2 機関紙購読(全体不活発)・演説会参加   議員依頼(全体不活発) 機関紙購読の総度数時期別ファイルでは (全体活発・青年不活発)・ 第1期度数29%,第H期 30%である一方,第m期では22%と急落している。 - 15 − 27−3・4−394(香法2008) 一 八 〇

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一七九 []本における政治敦育(神汪) しかし,「図10 機関紙購読」によると戦前派は第1期と第H期は一定 で 第m期に3ポイント低下している。戦後派は,第H期に2ポイント増 加しているのに対し,第m期には6ポイントの低下を示す。戦無派での機 関紙購読割合の低下は更に犬きい。同派が登場した第H期には,24%あっ た購読率が,第m期には14%まで低下している。 演説会参加は,第 I 期16%,第H期20%,第m期20%と第H期以降参 加を上げてきている。  「図11 演説会参加」を見ると, 1ポイント,2ポイントと着実1 戦前派は,第エ期,第H期,第m期と 参加率を上げてきている。戦後派 は,15%だった第工期から,21%,25%と目覚ましいほどの進展である。 それに対して,戦無派の参加率は,10%,9%と一向に振るわない。 70 ㈲ 年代末には政治家は小集会運勤を熟心に行ったが,慟きかけの対象となっ た年齢層に偏りがあり る。  議員依頼は, い。   「図12 それが世代による格差に影響を与えたと思われ 第1期総度数6%,第n期8%,第Ⅲ期6%と,振るわな 議員依頼」は,いままで見て来たのと同じ傾向が見られる。戦 前派と戦後派はほぼ同一の比率で6∼8%  後援会加入, 見てみよう。  「表3 連変数の, 機関紙購読,演説会参加, ,戦無派は一定で4%である。 議員依頼の投票参加との関係を 参加関連変数の投票棄権への相関係数」 は それぞれの参加関 時期別,世代別の投票へのピアソンの相関係数を示している。 マイナスが強いほど関係が強い ` 〃 こ とを物語る。戦前派を見てみると 間を通して,第m期で有意性が消える議員依頼を除いてどの値も強く 全期 ,か なり安定している。戦後派も,値は若干弱まるが,犬体同様の傾向を持っ ている。ただし機関紙購読は第Ⅲ期には半減し,後援会加入は,第1期か I 年) 集会」柏正夫編著『日本の総選挙一保革伯仲より保守優勢への展開−』(1982 50頁。 27−3・4−393(香法2008) 一 16 −

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30%  25%  20% 晦 べ15% 侭  10% 5 a 30% 25% 掛珊舶 20% 15% 1 0 % S 鴎 後援会加入1970−99年 ロ戦無派 回戦後派 ・戦前派 第1期 1970年代 第n期 1980年代  時期 第Ⅲ期 1990年代 図11 演説会参加1970−99年 口戦無派 Ⅲ]戦後派 ・戦前派 第1期 1970年代 第圧期 1980年代  時期  第Ⅲ期 1990年代 冊溺 35% 30% 25% 20% 感15% 10% S 鴎 30%  25%  20% 脊 緊15% 垠  10% 5 咄 図10 機関紙購読1970−99年 ロ戦無派 圓戦後派 」戦前派 第 1 期 1 9 7 0 年 代 第 Ⅱ 期 1 9 8 0 年 代   時 期 第 Ⅲ 期 1 9 9 0 年 代 図12 議員依頼1970−99年 [コ戦無派 Ⅲ]戦後派 ・戦前派 第1期 1970年代 第皿期 1980年代 時期 第 Ⅲ 期 1 9 9 0 年 代 一七八 実数 -世代 戦無派 戦後派 戦前派 後援会加入 演説会参加 議貝依頼 機関紙購読 第1期第H期第m期第1期第H期第m期第1期第H期第m期第1期第H期第Ⅲ期 123  325 651 1,329 1,579 390 414 I 22 704 475 101  147 983 1,049 307  162 283 164  41 381 62 252 240 264 1,396 1,441 1,065 且9  42 648  402 168 ら第m期まで滅衰している。戦無派は,後援会加入は第m期に若干持ち直 す。演説会は,値は下げているが依然として有効である。機関紙購読では 戦後派と同じく値が半滅する。  このことか  第一に,後 ● ● ● ● ● ● とに失敗して ら ・ 援 い 力何 会 i 加 言 人 兄 と る 演 か 説 会 ・加 ・参 こつ ・い ・と 様式に ● ● 戦盤 j 1 ゝ ゝ  ● ● 派世 代を る   ● ` 〃 こ るということである。しかも,この運勣様式は,特に70 年代末から,中年になりつつある戦後派を獲得するためにとられた運動様 一 17 − 27−3・4−392(香法2008)

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一七七 日本における政治敦育(神江) 表3 参加関連変数の投票棄権への相関係数 戦前派 戦後派 戦無派 後援会加人 演説会参加 議員依頼 機関紙購読 後援会加人 演説会参加 議員依頼 機関紙購読 後援会加入 演説会参加 議員依頼 機関紙購読 第T期 12(**) 2,423 11(**) 2,436 06(**)  。︵Y︶ 2  ︲ 1     一 2 − D 4 436  (**) 375 O(**) ,801 10(**) 4,819 07(**)   勺 19汗  ヌ 04  。 1   I 4 729  第H期 一.13(**)  2,554 −.14(**) 一 一 一 -一 一 一 一   /7 Lr︶ 1,484 13(**) 1,466 08(**) 7,516 10(**) 4,594 05(**) 4,593 9 ハ ︼ 1 4  (**) 551 07(**) 1,587 09(**) 1,051 −0.04 1 1 ︱ **相関係数は1%水準で有意(両側)です。  *相関係数は5%水準で有意(圓側)です。 046  第Ⅲ期 −.10(叫  1,434 −.11(**)   718  0.04   718 1 -一 一 3(**) 697 06 8。 OI 4 (**) 345 9( 2 **) 54 −0.03 4,254 05(**) 4,184 -09(**) 3,313 .06(*) 1 一 712 0.04 1,712 07(**) 1,696 式である。戦無派が同じ年代に差し掛かったときに後援会に招じ入れ,演 説会に出席させることがなぜ出来なかったのであろうか,というのは興味 深い問である。  第二に,第H期から第m期に至る過程で,戦無派と戦後派が,値を半減 以上に下げてきた機関紙購読については,それを通して役票啓発を行うこ とによる成果はあまり期待できない。それは,第m期になって戦無派と戦 27−3・4−391(香法20㈲ 一 18 −

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後派がともに購読率を犬幅に約10ポイント下げてきているためである。 これについては,党派的メディアヘの距誰感の拡犬と,社会における情報 の多様化とかが原因となっていることはいうまでもない。  第三に,戦前派はエンパワーメントは不要であるほどにその投票率は安 定して高い値を保っている。  第二節 投票諸態度での変化  投票する際の基準に関して,「国全体か地元か」という質問については, 戦前派では地元へのこだわりがある一方で戦無派と戦後派では且代交差的 に国全体に関心が集中した(表は賂)。「人か党か」という質問については, 時期と且代を通しての安定した有意な関孫にある(表は略)。  10年間交差票の経験 ` ? ・ こ こでは全体としての柔軟票化=交差票化=無党派化を挙げておこう。 10年問交差票を分析するために参照した質問文は以下の通りである。質 問は,ここ10年くらいの間,衆議院選挙で同じ政党の候袖者に役票して きたか というものである。       ㈲ 10年問一貫票は,高齢者の「頑固さ」を示す一方で,青年の投票の交 差票化を示した。「図13 10年間交差票」を見てみよう。第1期には戦無 派は含まれず,  第且期では, 戦前派とも 己J 干 弓まる。 戦後派,戦前派はそれぞれ37%,24%である。 戦無派が入ってきて,40%と比款的高い値を示す。戦後派 32%, 20%と加齢効果が入ってくるために交差票の傾向は若 第m期では,戦無派の交差票化は更に極端となり56%となっている。 他方,戦後派,戦前派が更に7ポイント交差票が増加している。青年の世代 である戦無派での交差票化は戦後派,戦前派の交差票化の倍となっている。 ㈲  C <注意:侯補者がかわっても問題にしない。また選挙権を持ってから10年未満の人 は,投票するようになってからずっと同じかどうかを聞〈。〉1ずっと同じ政 党,2政党を変えた,3今回初めて選挙権をもった,4わからない。 19 − 27−3・4−390(香法2008) 一 七 六

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一七五 日本における政治敦育(神江) 70% 60%

絣喊痢徊

40% 30% 20% 10%  投票促進の結果 が進むであろう。 図13 10年間交差票

ロ戦無

回戦後

第 I 第Ⅱ期 第m期 青年層に更なる柔軟票化=交差票化=無党派化の傾向 第三節 意思決定時期に見られる政治参加の差異 予想外に選挙における意思決定において非高齢者は高齢者より遅い。  日本の選挙では,選挙の公示が始まった址点で有権者の半分以上は誰に 汗゛の党に)投票するか決まっている。「図14 意思決定時期」による と 盤 た 5投票[]当日,4選挙期間終盤,3選挙期問中盤,2選挙期間初 1選挙期間薗,と分けた値に対して殆どが,2.5以内に収まってい 。第II期と第m期の戦無派のみが2.5を超えていた。即ち,選挙に参加 するものの中で,意思決定時期が早い戦前派,戦後派世代と,非常に遅く なる戦無派との二極分化が起こっている。 意思決定が早くて参加の程度が高いものと に 吻 -こ に,投票したものの間で, 意思決定が遅くて参加の程度 が低いものという区別が生じている。  さらに,「表4 デモグラフィーと参加の投票と意思決定時期(時期別, 27−3・4−389(香法2008) - 20 −

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〆 J 3.00 2.80 2.60 2.40   0  0  0  0   csJ o a3 ︵a    ■   Φ   ︱   ■  り/︶  2  41−  II− 畷→埴g降←s昧 1.40 1.20 1.00 戦無 戦後 戦前 図14 意思決定時期     第1期 第1期 第IT期 第Ⅲ期      1,003 2,079  7,598 6,356 6,914  3,909 2,157 1,191 第II期 時期 第Ⅲ期 世代別)への回帰と7」は,意思決定時期と投票・棄権とデモグラフィッ クな要因,更に態度・行動的要因で比較したものである。  まず横に3ブロックそれぞれに左から右に上段を見ると,第一に,戦無 派は,投票・棄権に関して,性では平等化を勝ち得たと思われる。「参加」 関運変数はその貢獣度を下げながらもまだ依然として有効である。  第二に,戦後派は,投票において殆ど態度を変えていない。  第三に,戦前派は,第1期と第n期ではほぼ戦後派と同じであるが,第 m期には,居住年数と都市規模の影響が消えている。第m期では戦前派 は,加齢のために殆どの変数が反応を弱めるか消賊させている。第Ⅲ期の 戦前派は70歳以上である。 1 ︵ ︰ 乙 一 27−3・4−388(香法2008) 一七四

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一七三 日本における政治敦育(神汪) 表4 デモグラフィーと参加の投票と意思決定時期(時期別,世代別)への回帰とT        第T期戦無派Exp(B)第H期戦無派Exp(B)第m期戦無派Exp(B) Nagelkerke R 2乗 性 学歴 職業一自前・非自前 居住年数 都市規模 参加一後援会・演説会・機関紙 定数 各変数の値は, 性 1列目がロジスティック回帰係数,       第1期戦無派 学歴 職業一白前・非白前 居住年数 都市規模 参加一後援会・演説会・機関紙 人か党か 10年間交差票 政治倫理系 福祉系 値は ≦0.001で***,  0.11  0.54**  0.24 −0.61*  0.08  0.18*  0.59*** −0.64 72 1 1.28 0.55 1.08 1.20 1.79 0,53  0.06  0.24  0.35*  0,38*  0.21**  0.28***  0.42** −1,82** 2列目がオッズ比。従属変数は投票。 第n期戦無派  −0.20***  −0.08   0.04   0.08*   0.07*   0.44***   0.19***   0.31***   0.13**   0.17*** 第Ⅲ期戦無派  一〇.11***  −0.09**  −0.01   0,10***   0,10***   0,32*“   0.06   0.37***   0.〔〕8**   0.19*** 1 , 1 1. 273 42 46 9 J C N ︱ り a り a l ? ︼ R ︶ ︱ 0 . 16 Nagelkerke R 2乗 性 学歴 職業一自前・非自前 居住年数 都市規模 参加一後援会・演説会・機関紙 定数 ≦0.01で**, -第T期戦後派   0.n  −0.09   0.07  −0.35*   0.27**   0.32***   0.81***   0.64 p≦O.05で*。各変数の相手は意思決定時期。 Exp(B)第H期戦後派Exp(B)第m期戦後派Exp(B) 0.91 1.07 0.7 1.32 1.38 2.25 1.90  0.05  0.03  0.20* −0,12  0.24*o  0.06  0,44***  0.33 0 3 I り 乙 n 乙 1 8827  ・ ・〇1 1.06 1.55  0.08 −0.15  0.27**  0.34**  0.37***  0.33***  0.66*** 1.39  −0.48 各変数の値は,1列目がロジスティック回帰係数,2列目がオッズ比。従属変数は役票。 性 学歴 職業一自前・非自前 居住年数 都市規模 参加一後援会・演説会・機関紙 人か党か 10年間交差票 政治倫理系 福祉系 値は ≦0.001で***, 第1期戦後派  −0.17***  −0.04**  −0,07**   0.124‘**   0.04**   0.26“*   0.19***   0.32***   0.10***   0.16*** ≦0.01で**, 第n期戦後派  −0.18***  −0.03  −0.08***   0.17***   0.07***   0.31***   0.17“゛   0.29***   0.05*   0.08*** 第Ⅲ期戦後派  −0.15***  −0.09***  −0.08***   0.15***   0.05***   0.33***   0.10***   0,35***   0.02   0.12*** p≦0.05で*。各変数の相手は意思決定時期。 0 .86 I り O I 1 40 44 L 1 0 . 39 93 62 27−3・4−387(香法2008) 一 22 −

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Nagelkerke R 2 乗 性 学歴 職業一自前・非自前 居住年数 都市規模 参力卜後援会・演説会・機関紙 定数 第T期戦前派Exp(B)  0.11 −0.09  0.07 −0.35*  0.27**  0.32***  0.81***  0.64 1 7 QりO  ・ ●OI 0,70 1.32 1.38 2.25 1.9 第H期戦前派Exp(B) -0,12 0.41* 0.44** 0 00 0 78*** 16 07 63*** 0 .67 LrNZ︶ LQ 9  a a10 ︵ X ︶ 1 1 1 1 7 08 88 77 第Ⅲ期戦前派EXP(B)  0.14 −0.4  0.92* −0.59 −0,69  0.21  1.14*  4,9* ズ比。従属変数は投票。 0 2 0 0 1 3 .67 n j つ 、 ︶ I 51 56 5 24 13 57 一七二 各変数の値は, -性 1列目がロジスティック回帰係数,       第1期戦前派 学歴 職業一自前・非白前 居住年数 都市規模 釧卜後援会・演説会・機関紙 人か党か 10年間交差票 政治倫理系 福祉系 値は ≦0.001 で4**, −0.24**l  0.06* −0.12***  0.03  0.01  0.25***  0.14***  0.32***  0.13***  0,09***  2.05** 2列目がオッ ー 第H期戦前派 −0.22o*  0 −0.1**  0.22***  0.09***  0.27***  0.13***  0.27***  0.12***  0.12*** 第Ⅲ期戦前派  −0.08   0,02  −0.1 00 0 0 0 0 0 05 07 23 .02 22 *** ** 04 09* ≦0.01で**,p≦0.05で*。各変数の相千は意思決定時期。 次に戦無派・戦後派・戦前派の意思決定時期に関して「人か党か」, 「10年間交差票」,「政洽倫理系」争点,「福祉系」争点の変数を加えて相 関を見た表を下段C こ示した。  第一に戦無派では,性,学歴という変数が有効となった。さらに,「参 加」変数は0.肘(第H期),0.32(第m期)と,実に強力な慟きをしてい       ㈲ る。新たに加えた「人か党か」と[10年間交差票]の変数は,殆どの場 会 (1 ' いずれも強く利いている。第m期になると「交差票」の値は更に強くな る。更に投票者のみに聞いた「争点考盧」では,福祉系争点(福祉,農 業,中小企業問題)が第n期一第m期と0.17から0.19と強まっている。  第二に戦後派の下段の表は,上段の投棄とほぼ同じく殆どの時期で各 変数の影響が強く出ている。「参加」関運変数と「交差票」は第m期にな (16)「投票・棄権」でいかなる関係も出なかったのでここでは比較の対象から外した。 ㈲ 無党派的演説会が必要となる。 一 23 − 27−3・4−386(香法2008)

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一七一 日本における政治教育(神江) るほどに意思決定時期との関係を強める。「福祉系争点」については第H 期は少し低下したが,依然影響が強く7は0.1を超える。 第三 に,戦前派は,第 I 期,第H期と,性などいくつかのカテゴリーで 格差を残すが,穀後の第m期には交差票と福祉と参加変数のみが意思決定 時期に影響を与えている。 第三章 第一節  対   策 投票勧誘のメディア 一明推協によるデータ  明推協のデータの中で,「投票勧誘のメディア」はテレビ, 票へ行こうというメッセージは見聞きしたかというものだが,       表5 投票勧誘のメディア  新聞 ニュース  テレビ ニュース ラジ オ 第 1 期 第 n 期 第m期 戦握 戦後 34%1,711肘%4,003 12% 戦前 29% 673 54%1,733 8% 戦無 37% 485 63%1,008 12% 戦後 42%2,58163%4,757 12% 戦前 35% 696 57%1,470 7% 戦無 44%1,418 56%1,831 10% 戦後 49%4,00155%4,503 10% 戦前 39% 543 44% 614 4% 813 242 I q y l 912 182 雑詰 1% O% 一 3% 1% 1% 339 5% 789 3%  56 1% 映厠スライド 48 0%  7 0%  43 1% 105 0%  25 0% 108 0% 145 0%  n C Lr︶ 新聞等で投 に ポスター のデータ 報 広 17%1,079 22%1j47 11% 9 25% 341 20% 396 21% 639 329 15 20%1,543 27%2,050 3 13% n 22% 346 22% -715 24% 567 788 26 17%1,373 31%2,553 0 10% 142 22% 1 1 り a 弟 T 期 第 H 期 戦無 戦後 戦前 -戦無 戦後 戦前 無 後 前 戦 戦 戦  第m期 パンフ 広報車 10% 666 45%2,961 7% 215 42%1,331 16% 258 44% 702 14%1,054 48%3,672 9% 233 43%1,106 11% 36142%1,370 n% 894 45%3,666 7%  99 37%  513 飛行機 5% 3% 一 6% 6% 4% -3% 5% 2% 掲示 316 10%  98 6%  93 14% 478 13% 有線放送 666 4% 195 3% 226 987 101 8%  212 11120% 651 379 20%1,617  31 12% 173 2% 3% 3% 一 3% 4% 4% 55 49 -12 36 23 -22 57  7 計 合  O% 221% 183% -244% 249% 202% -240% 250% 182% 27−3・4−385(香法2008) 一 24 −

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を見ることで選挙人の投票参加を促す媒体の影響を見ることが出来る。  第一に,三つの世代を時期毎に並べた「表5 投票勧誘のメディア」の  「合計」を見ると,戦無派と戦後派は差がほとんどなく,戦前派が数%程 度一貫して低いというのが見られる。明らかに戦前派のメディア接触総量 における世代効果が見られる。 第二に メディア別では, 戦後派は戦無派と比軟して「広報」と「新聞 ニュース」が第1期,第H期ともに多く,その他のメディアではほとんど 変わりがないので, 違いを生んでいる。 その違いがそのまま総量における戦無派との10%の 第三に投票勧誘のメディア毎の時期別回帰分析の結果を,「表6 投 票勧誘のメディアの投棄への回帰係数」に示した。表によると, 「テレビ ニュース」,「ラジオ」,「雑誌」,「映圃スライ則,「ポスター土づパン −J フ 「掲示」が寄与をしておらず,「新聞ニュース」,「広報」,「広報車」, 表6 投票勧誘のメディアの投棄への回帰係数 T七〇 Nagelkerke R 2乗 新聞ニュース テレビニュース ラジオ 雑誌 映㈲スライド ポスター 広報 パンフ 広報車 飛行機 掲示 有線放送 定数 p≦ 数。 第1期  .026 0.35*** 0.24** −0.05 −OM9 1 り 乙 1   一 −0.07  0.32**  0.01  0.41***  0.06 −0.24 0 1 O.001で“*,p≦0.0 97** 42 Exp(B)  1.42 1.27 0.95 0 0 62 30 0.93 1.38 10 1 1 rD I 1 06 0.79 2.64 r D I  第n期  .031 0.42*** 0.05 −0.09 −0.48 −0.04 −0.09  0.46**  0.04  0.42*** 0 . ︵ X ︶ 1 −0.18  0.38** 11 1 Exp(B) 1.52 1.05 0.91 0.62 0.96 0.92 1.58 1.05 1 52 ︵り 1 1 0.84 1.47 3.04  第m期  .025 Exp(B) 0.25***  1.28 −0.15*  0.03 −0.06 −0.19 一 *7 1  0.42*** −0.18  0.28***  0.49*** −0.09  0.49**  1.06 0.87 1.03 0.94 0.83 0.85 1.52 0.84 1.32 1.63 0.91 1.64 2.4 1で**,P≦O.05で*.各期第一列の値はロジスティック回帰係 一 25 − 27−3・4−384(香法2008)

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一 六 九 日本における政治教育(神江)  「飛行機」,「有線放送」が有意な寄与をしている。  そこで,メディアによる投票勧誘が,有権者に対する教育効果として意 昧があるのか,どのメデイアに力を入れるべきか,世代間に差異があっ て,その差異をどう埋めるか,そしてそれが参加とどう関係するかといっ た問題にアプローチするために以下の分析を行った。  変数については,投票勧誘のメディア計が新しいものだが,これは単に 上のメディアを足し合わせたものである。参加は,後援会加人,演説会, 機関紙を単に合計した既述のものである。分析は,それに投票・棄権を入 れて,三変数間の時期別・世代別に重回帰分析を行った。結果は,「図15 投票・棄権のためのパス図」にまとめてある。パスの順序は,質問文の形 式=時間の幅による。一番幅の広い質問文は,「参加計」であるが,その 代表的な質問は,「ふだん「選挙の時ではなO」演説会・報告会などにで るかというものである。その次に帽の広いものは,「投票勧誘のメディア 戦無派 戦後派 第 投票勧誘の メディア計 0.09 参加計 戦前派 投票勧誘の メディア計 0.12 参加計 I 期 0.08 0.09 0.09 0.10 図15 投票・棄権のためのパス図      第Ⅱ期  戦無派      戦無派 投票勧誘の メディア計 0.11  胞言 戦後派 投票・棄権 r2=0.01 投票・棄権 r2=0.02 27−3・4−383(香法2008) 投票勧誘の メディア計 0.11 参加計 戦前派 投票勧誘の メディア計 0.14 −L刀 参 0.11 〔〕.12 0.08 0.11 ().15 0.13 第Ⅲ期 投票・棄権 -r2=0.02 投票・棄権 r2=0.01 投票・棄権 一 r2=0.04 F]計 26 − 投票勧誘の メディア計 0.08 附 軸 戦後派 役票勧誘の メディア計 0.12 参加計 戦前派 投票勧誘の メディア計 0.08 参加計 0.05 0.05 0.03 0.04 0.05 0.05 濃毘雙J r2=0.005 -政治教育 投票・棄権 r2=0.003 投票・棄権 r2=0.003

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呑口 十」であって 質問文は「今度の選挙で「投票に参加しましょう」という 呼びかけを」明るい選挙を推進する団体がやっていましたが,見たり聞い たりしたものがあるかというものである。そして鍛終的な従属変数が今度 の選挙での「投票・棄権」である。  今回は一香有効な戦前派から見て行くが,総効果が,第1期0.02,第       ㈲ H期0.04,第m期0.03とほぼ安定している。「参加計」から「投票勧誘 のメディア計」への標準化回帰係数は,第T期0.12,第H期0.14,第m 期0.08と,戦無派・戦後派よりもこれもほぼ一番高い。「参加計」の「投 票 棄権」への直接効果が第1期0.10,第H期0.13,第m期0.05とこれ も一番高い。[投票勧誘のメディア計]から「投票・棄権」への問接効果 が,第1期0.09,第H期0.15,第m期0.05と,第m期で弱まっているが 他の世代に較べて高い水準を保っている。文化的に安定したものを見せ る。 次の戦後派は,総効果が,第T期0.01,第H期0.01,第m期0.003と J計 加 参F る せ 見 を み 込 ち 落 な 当 相 で 期 m第 から「投票勧誘のメディア 計」への係数は,第T期0.09,第n期0.11,第Ⅲ期0.12と上昇してい る。同じく直接効果でも,第工期0.09,第H期0.11,第m期0.04と,第 m期で落ち込んでいる。間接効果が,第1期0.08,第H期0.08,第Ⅲ期 0.03と,これも第Ⅲ期での落ち込みがある。「参加計」から「投票勧誘の メディア計」への関係は一定しているが,この両変数の「投票・棄権」ヘ の関係のみが落ち込んでいるのである。これらの数値の解釈は,政治参加 の諸活動と選挙関運の広報等には注意をするという意昧での政治関心は高 いが,必ずしも投票行勤につながっていないのである。  最後に戦無派であるが,総効果が,第H期0.02,第m期0.005と,彼  (女)らもまた第m期で落ち込みを見せるが,値は戦後派ほど低くはな い。「参加計」から「投票勣誘のメディア計」への係数は,第H期0.11, ㈲ 回帰分析では「欠損値は平均値で置換する」で行った。 27− 27−3・4−382(香法2008) 一 六 八

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一 六 七 日本における政治教育(神汪) 第m期0.08と 0 0 ︱ り乙  ︱ tl に ` t − 心 第m期0.05 第m期0.05 れはそれほど落ち込んでいない。直接効果が第n期 と と 半分以上の落ち込みである。間接効果が,第n期 これも第m期での落ち込みが半分以上である。 れは戦無派の政治参加の低さをあらわしているといえよう。後援会員 の高齢化,演説会を開いても殆ど青年を見かけない状況,白分から積極的 に機関紙を買い読もうとしない青年たちは今日の絞治参加での問題の一つ といってよい。  対策であるが,今目さまざまな方途で,選挙期間に啓発活勤が行われて いるが,それらの青年に対する効果は,第H期から第m期への落ち込みに 見られるように目減りするばかりである。ここでは,青年にターゲットを 合わせた,しかも日常的なレベルでの絞治活勣の中に処方薗を探すことが ベストな方法であろう。  そこで,まず,どうして青年たちが政治に対して背を向けるようになっ たのかを知るために高桧市会議員に選挙・政治運勤に関するアンケート を行ってみた。続一地方選挙があっており回収率が低いので, 参考程度である。 資料価値は  第二節 政治家たちの試み  仮にここで63歳で区切ってそれより若い人を新政治家と呼び, ない人を旧政治家と呼んでみる。 小( こヘ 二)集会をその規模で見てみると,「表フ そうで 小集会規模]では, 全体を63歳で分けたものでは,432対397と差がある値である。旧絞治 家が開催回数も多く,出席人数も多く,時回も長いということである。し かし有意な差はなく,開催圓数でも差はなかった。  「表8 小集会規模集客経路平均値」では,旧政治家と新政治家との間 の違いがはっきりしてくる。旧絞治家(63歳以上)にとって「近所」「親 類」[友人等]「その他」であり,[その他]も「集落」があったりして殆 どが一次集団依存であった。新政治家については,新たに「団体」「組合」 27−3・4−381(香法2008) - 28 −

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が小巣会巣客経路の重要なものとして入ってくる。「表9 青年選挙運動 対象」においても回様の傾向が見られる。  「表10 最も効果的な選挙運動」は,新政治家は「日常活勣」に答えが 集中し,旧政治家については「個々面接」「演説会」「文書配布」などがあ げられた。「目常活勤」とは,言うまでもなく小集会や世話役などを含む 長期にわたる活勣を指す。 「表11 争点平均値」では,新政治家は旧政治家よりも争点に広 く 言及 一 工 ノ ヘ 」 一 ノ ` ゝ 小集会規視平均値 新政治家 旧政治家 表7 小集会規模   開催回数×参加人数×かけた時間          397          432 表8 小集会規模集客経路平均値 小集会規模集客経路平均値 重要な騏3香まで 新政治家 旧政治家 合計 組合  2 2 団体 ︱ I 67 67 友人等   2 1 1 33 67 親類 N N 近所  L5   2 1 75 その他 1.33 1 5 L43 表9 青年選挙運動対象 青年選挙運勤対象平均値 新政治家 旧政治家 合計 0.33 0.33 重要な順3香まで 労慟組合 団体の関係者  0.67   0.88        0.33  0.67    0.69 職業上関係 労働組合 団体の関係者   0.33   0.67   0.88 友人,知人  0.67  0.88  0.76 栽類 0.33 0.67 0.58 その他  0.50  0.75  0.67 計 表10 最も効果的な選挙運動 青年市民に対して最も効果的な選挙運勤         演説会   個々面接 新政治家 旧政治家 20% 60% 文書配有 20% 日常活勣  100% 一 29 27−3ペー380(香法2008)

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一 六 五 日本における政治敦育(神汪) 表11 争点平均値 争点平均値 椙祉  2 公害 環境問題 ?︼ Qり 物価・ 景気 3 税金問題    2 政治倫理・政 治・行政改革   3 1 5 敦育問題 1 3 新政治家 旧政治家 四争点平均値 新政治家 旧政治家 市町村 合併問題 1 33 高齢化  問題   2 1 少子化  問題  2.2 ︱ 33 格差問題 に 。 り 9 乙 その他 1 する ` 〃 こ とが示されている。新選挙人は幅広い関心を持っているために,そ の支持は新政i・台家に傾きがちである。ちなみに,福祉問題は,戦無派の強 い関心事となっていたがづロ絞治家は福祉に関して一人も話題にしていな い。  小集会で青年向けの演題選定などの努力はしているかという質問に対し ては,「青年の出席は特に少ない(残念)],「特に考えていない。青年は殆 ど参加しない。」と政治家の間にあきらめが見られる。他方,青年の政治 参加を提す努力が見られものとして,[若い人が関心を持ちそうなテーマ で常に考えている],「少子・高齢化時代にあたり,子ども孫の時代を想定 した話」,「少子化対策,住宅対策,携帯電話の番号ポータビリティ ソ 済 対策」「ワーキングプア等に伴う格差と正規雇用を避ける傾向と 社会構造の問題の打開の努力と政ii 台貴任等」との応答もある。 地デ ,経 「対話して要望等を聞く」,「教育,環境,社会に関心を持ってもらう」 という応答が旧政治家の中にあった。  何か特別な「対策」は採っているかの問いかけには,「地域で青年会を 組織 −] て スポーツ犬会など集まる機会を作っている」,「子供会の活勤を通し という従来型の試みが見られた。 その他,消極的な応答として「勉強会などを検討しているが 27−3・4−379(香法2008) 30 − 実現に

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至っていない」,「生活が満たされ不白由を感じていないので選挙には関心 が薄い。絞治関係で発生した事件を自由に討論させれば,案外好き勝手な ことを言ってくれると思う」,というものがあった。 次のような積極的な提案もある。「青年中心の集会」,「青年の白主的な 活勁等への支援」,「インターンシップに取り組んだ」,「県内外を問わず大 学・短犬などで地方政治についての講義を行っている」,「議員インターン シップを開催している」,というものである。  国・県レペルの絞治組織の青年向け対策を参考にしているかの問には,  「青年局の方針大いに参考にしている」,「参考になりそうなものは参考に している」という回答を除いては,あまり積極的なものはなかった。  且代間差異については,「差異は常に感じる。中高年(よりもっと上の 世代)が,単に若い世代の声を聞こうとするのではなくて,その声を市政 に反映できるように本気で取り組むことが出来るかどうかだと思う」,「中  = − − − − ● ・ ■ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 高年と青年が一緒に集まって語り合える小集会を数多く開催して討論する ことが一考である」,「青年への負担がかからないよう,中高年,高齢者に も応分の負担を強化する。現役並みの収人のある高齢者への負担を頼む」, 「中高年の学生時代は,それなりに政治と生活の教育がなされていた。し かし で, いまの青年は,競争に 政治の基本を敦育する j 心 勝つことだけが求められている。敦育の現場 とが犬切だと思う。あきらめては政治の正常 化は望めないと思う],は良識的な意見が出てきている。 このようなユニークな意見もある。「自分に不利益な点の体験があった り身近な人a こ起きた場合判断するだろう。主張と発言の目的を解明するし かないと思います」,「辿域社会の将来について社会整備,また,子どもた ちの教育など私たちは一生懸命取り組んでいるつもりでいますが,選挙・ 投票にいかない無関心が多いのは残念です。一定の税金を選挙に行かない 人に課してはどうでしょ列,などがある。 一 1 q︶ 27−3・4−378(香法20㈲ 一 六 四

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一   l . ノ X 一 一 一 日本における政治敦育(神江)  第三節 私の提案  小集会へのよりいっそうの青年の組織化と,その党派的性格からの一層 の解放を求める。  1 地方議員の青年用の小集会等の開催とその無党派化を進める  何よりもまず,国会議員への投票を選挙区で担っている地方議員の小集 会を改善してゆくことで,国会議員選挙への投票参加を改善してゆくこと にもつながる。小集会等は過去普及した選挙運勤様式であり小巣会等を続 けてゆくことはよいが,それが青年部分に届いてないので青年用の小集会 を別立てで開くことを考えても良いだろう。  争点本位の青年用の無党派的小集会を実験的に開くのも一つのアイデア である。また,過去に批判が多かった立会演説会を形態を変えて実施する のもよい。支持者の動員合就的な芭合いが強かった面は,支持者の数を規 制することによってその他の人の参加を促進するべきである。また,白分 の候補者が終わったら帰ってしまうという行勤を白粛する方向に向ける必 要があろう。  さらに,双方向の小集会を考えるべきだろう。一方的に国会,県政,市 絞等の報告を垂れ流すのではなく討論会という形をとることによって聴衆 の参加を促すべきである。  青年の多くが,無党派指向になってゆくということについては,上の立 会演説会に加えて,第三者による小集会を拡充しそこに候袖者(複数)を 入れてゆくという形にしたらどうだろうか。党派的解決が難しい「年全問 題」などの争点本位の会合になり,議員と青年の真剣な議論の場となる可 能性もある。  以上のことを明推協の『青年リーダー養成研修』の課題の一つに掲げ実 施してみればどうだろう。  また,議員の任期制一定年制みたいなものを考えてもいい。実はこれが 議員の成を社会の平均に一致させてゆく抜本的な対策であるが,憲法問題 にも触れるので,年をとったら白発的に引退してゆくようにしてゆくとい 27−3・4−377(香法2008) -32

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うような,緩やかな解決しか現在のと 2 後援会の新しい無党派化 個人後援会の無党派化を進める であろう。  古い型の後援会の加人 に ろ思いつかない。 ` フ s こ とが後援会に青年を入りやすくする鍵 運営方法等にはあまり党派性は見られなかっ た。例えば,京都のある址方政iiム ㈲ 家の後援会は後援会に入り成員性を維待 する勣機となるものがダンスパーティーであったり旅行であったりした。  明推協のデータでは,このような項目は加入の勤機で「人物」に体現さ れる。第Ⅲ期に個人後援会の加人の勁機として「人物」を挙げたものは, 戦前派,戦後派,戦無派となるにつれ29,18,6%と現在の若者にはで はきわめて少数である。「事某」と回答したものは13,19,14%と現在で は戦後派と並んで戦無派の主流となっている。  さらに,第m期の非加人者のうち後援会の「勧誘」の経験があったかど うかをみると,戦前派37%,戦後派43%,戦無派30%と政治家は戦無派 接 り余 に 触していないようである。 j 心 こでの「事業」という回答は後援会に対する無党派性という期待を反 映したものといえる。会に関与することが顔を広げる手段になったり,仕 事の関係で会社毎に加人したり,あるいは会が後援している絞治家を通じ て圧力団体として機能することを期待していたり,何らかの意昧で後援会 が実質的にかつ無党派的に会員に役に立つ働きをしていなければならな い。後援会員が単なる集票マシーンとして期待される役割は終わりつつあ るのだろう。いずれにして仏 この点は絞党の意識変革と実践を待つほか はない。 ま と め 投票のデモグラフィーのうち年齢要因が鏝も犬きかったので,棄権に影 ㈲ 経営行勣科学学会年次犬会  学会)。 発表論文集(7),127-134,2004n05(経営行勤科学 33 27−3・4−376(香法2008) 一 」一 ノペ 一 一

参照

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