• 検索結果がありません。

教職員向けパンフレット 慶應義塾における 安全保障輸出管理 マニュアル 2011 年 10 月 1 日 慶應義塾

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "教職員向けパンフレット 慶應義塾における 安全保障輸出管理 マニュアル 2011 年 10 月 1 日 慶應義塾"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

慶應義塾における

「安全保障輸出管理」マニュアル

2011年10月1日

慶應義塾

(2)

安全保障輸出管理とは?

安全保障輸出管理とは、わが国を含む国際的な平和および安全の維持を目的として、軍事

的に転用されるおそれのある「技術」や「貨物」(関係法令では「物品」のことを「貨物」と表現

します)が、核兵器等の大量破壊兵器の開発国やテロリスト集団の手に渡らないようにするた

めのものです。とくに大学においては、外国からの研究者や留学生への技術提供が規制の対

象となる可能性がある点に留意が必要です。

考え方としては、特定の技術や貨物を海外に提供してはいけないということではなく、その場合、

経済産業大臣の許可が必要になるということです。

これについての法的根拠は、「外国為替及び外国貿易法」

(昭和24年法律第228号)

およびその

関係法令で、違反者と所属する組織(大学)には刑罰が課されるたいへん厳しいものとなっ

ています。

慶應義塾は、現在、規程等の制定に向けて準備を進めていますが、それと併行して、まず

は教員・研究者等に法規制の概要を理解していただき、安心して教育研究活動を行える環境

をつくるための一助としてこのパンフレットを作りました。記載事項は、体制が整備される

までの当面の措置として、ご理解くださるようご協力をお願いいたします。

規制の対象になる「技術」「貨物」とは?

規制の対象となる技術や貨物について、以下に該当する場合は、提供・輸出(関係法令で

は、貨物の大小多寡に関わらず外国へ向けて送付・持ち出しすることを「輸出」と表現します)に当

たって経済産業大臣の許可が必要となります。なお、公刊されているなど公知の技術の提供

やPCの私用のための海外持ち出し等は除くなど、いくつかの例外規定があります。

① リスト規制(資料1参照)

武器や兵器の開発等に利用されるおそれが高い技術や貨物を、詳細なリストにして規制し

ています。これらを提供・輸出する場合には、相手先の如何に関わらず経済産業大臣の許可

が必要です。

② キャッチオール規制

リスト規制には該当しない汎用品であっても、相手先やその用途によっては規制の対象と

なる場合があります。例えば、相手先が、大量破壊兵器の開発等の懸念があるとされる海外

機関(資料2参照)の場合や国連武器禁輸国・地域に指定されている場合はとくに慎重な確

認が必要です。ただし、食料品・木材などの場合や相手先が安全保障輸出管理体制が整備さ

れている国(「ホワイト国」と表現。次頁参照)の場合は、経済産業大臣の許可は不要です。

安全保障輸出管理の手順(当面の措置)

各々の教員・研究者等が、扱う技術や貨物のことを最も熟知されているわけですから、各

自が関係法令を遵守しながら、提供・輸出の是非を判定されることが基本となります。その

際、少しでも疑義があれば、まずは学部・研究科等の所属部門内でご相談いただくか、一次

窓口である研究支援センター本部にご連絡ください。担当者から、研究連携推進本部や当該

学部・研究科等、あるいは塾外の相談機関に照会のうえ、必要に応じて経済産業大臣へ許可

申請を義塾として行います。義塾における適正かつ円滑な管理体制が整備されるまでの当面

の措置として、以上の対応を行います。大まかな手順は次のとおりです。

① 事案が生じた場合、まずは内容について「安全保障輸出管理シート(暫定版)」(11頁参照)に

ご記入ください。(シートは、塾内の事例を集約する関係上、必ず研究支援センター本部へ

ご提出ください。)

② リスト規制に該当すると判断された場合は、義塾(研究支援センター本部)を経由して

経済産業大臣へ許可申請を行います。

③ リスト規制には該当しなくても、相手先が「ホワイト国」以外で、キャッチオール規制

に該当する場合は、研究支援センター本部が関係機関等に照会・相談のうえ、必要に応じて

経済産業大臣へ許可申請を行います。

(3)

事案発生から許可申請まで

<事案の発生>

(例)「研究室で開発したこの技術は、もしかすると大量破壊兵器の製造に転用される可能性があるかも

しれない。研究室には○○国からの留学生がいるが、この技術について教えてもいいものだろうか。」

(例)「現在研究中のこの物質(貨物)を、△△国の研究所で共同研究をしている仲間に送りたいのだ

が。」

「経済産業大臣の許可が必要なのだろうか?」

リスト規制技術・貨物に該当するか?

(経産省「貨物、技術のマトリックス表」を利用すると便利)

(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)

関係法令:「外為法 第25条、第48条」

(技術については) 「外国為替令 別表1∼15」

(貨物については) 「輸出貿易管理令 別表第1の1∼15」

(技術・貨物のスペックについての定め) 「貨物等省令」

(運用通達) 「輸出貿易管理令の運用について」

・以上までの判定(該非判定)は、基本的に当該研究者本人が行い、所属部門が確認をしてください。

・その結果については、所属部門長の確認を得た上で、研究支援センター本部へご通知ください(11頁の

シートの形でご提出ください)。

「リスト規制に該当しない」との判定で、かつ相手先がホワイト国

<ホワイト国>「輸出貿易管理令 別表第3」

アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、

フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、大韓民

国、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、

スペイン、スウェーデン、スイス、英国、アメリカ合衆国の26カ国。

該当の判定

経済産業大臣に許可申請を行う。

(申請者は塾長)

許可申請は不要

*まずは、規制の対象かどうかの確認を行ってください

。(以下、主な要件)

①すでに公知(印刷物等で一般に公開)となっている技術

②学会発表用原稿、展示会配布資料等で誰でも閲覧可能な技術

③基礎科学分野の研究活動目的(特定の製品の設計や製造を目的としていない)

④市販のパソコンを私用目的で海外へ持ち出す

⑤居住者(来日6ヶ月以上を経た者)への技術の提供は対象外 (ただし、非居住者

へ再提供されることが明らかな場合は規制対象となるので要注意)

許可申請は不要

規制の対象

規制の対象外

この時点で「安全保障輸出管理シート(暫定版)」(書式は11頁)を作成してください。

非該当の判定

リスト規制に

(4)

事案発生から許可申請まで(つづき)

キャッチオール規制対象として経済産業大臣の許可が必要か否かは、相手先と用途により判

定を行います。また、当該対象案件について、とくに許可申請が必要との通知が経済産業省

から出ているかどうかの確認も行います。

(関係法令: 「外国為替令 別表16」「輸出貿易管理令 別表第1の16」)

① 相手先が「外国ユーザーリスト」に掲載されているか(資料2参照)

「経済産業省提供の核兵器等の開発等への関与が懸念される組織リスト」

イスラエル、イラン、インド、北朝鮮、シリア、台湾、中国、パキスタン、アフガニスタン

の9カ国331機関

② 用途が「外国ユーザーリスト」の懸念区分と一致するか

(「外国ユーザーリスト」の懸念区分欄に「核、化学、生物、ミサイル」の記載がある)

③ 大量破壊兵器の製造に利用されるおそれがあるか

(技術の場合) 「経済産業省告示759号(おそれ告示)」

(貨物の場合) 「経済産業省告示249号(おそれ省令(核兵器等))」

④ 相手先が「国連武器禁輸国・地域」の場合、大量破壊兵器のみならず通常兵

器の開発等に利用されるおそれがあるか。

「輸出貿易管理令 別表第3の2」

アフガニスタン、コンゴ民主共和国、コートジボワール、エリトリア、イラク、レバノン、

リベリア、北朝鮮、シエラレオネ、ソマリア、スーダン

ここから先の判定等は、一層煩瑣な確認・調査が必要となりますので、まずは研究支援センター

本部にご照会ください。学内外の関係機関等に相談しながら対応いたします。

「リスト規制に該当しない」との判定で、かつ相手先がホワイト国

以外

の場合

経済産業大臣に許可申請を行う。

(申請者は塾長)

(5)

事案発生

事案発生から許可申請まで(流れ図)

リスト規制に該当

相手先が「ホワイト国」

「外国ユーザーリスト」に掲載

「外国ユーザーリスト」懸念

区分と一致か

大量破壊兵器製造

に利用のおそれ

「国連武器禁輸国・地域」か

通常兵器開発等に

利用のおそれ

経済産業大臣への輸出許可申請が必要

輸出許可申請は不要

Yes

Yes

Yes

Yes

No

No

No

No

Yes

Yes

No

No

No

Yes

*点線内の場合は研究支援センター本部

にご照会ください。

まず、規制の対象

かどうかの確認

「安全保障輸出管理シート(暫定版)」を記入

(6)

【リスト規制関連貨物】

輸出貿易管理令 別表第1のうち項目1∼15 (抜粋)

次の1から15に挙げた品目のうち、「輸出貿易管理令別表第1及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令(貨 物等省令)に定めるスペックが合致する品目がリスト規制に該当することになります。法令は逐次改正されていますので、常に経済産 業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください。(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また、判定に当たっては、経済産業省の「貨物、技術のマトリックス表」(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)が便利 です。判定の結果、規制対象品目に該当し、かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は、経済産業大臣の許可を受けることが必 要となります。 1 武 器 (省 略) 2 原子力 (省 略) 3 化学兵器 (省 略) 3の2 生物兵器 (省 略) 4 ミサイル (省 略) 5 先端材料 (1) ふっ素化合物製品 (2) ビニリデンフルオリド圧電重合体 (3) 芳香族ポリイミドの製品 (4) チタン、アルミニウム合金成形、 拡 散、接合用の工具 (5) ニッケル、チタンなどの合金・粉・製造装置等 (6) 金属性磁性材料 (7) ウランチタン合金・タングステン 合 金 (8) 超電導材料 (9) 作動油(シラハイドロカーボン等を主成分とする) (10) 潤滑剤(フェニレンエーテル等を主成分とする) (11) 振動防止用に使用することができる液体であって、ジブロモテトラフルオロエタン、ポリクロロトリフルオロエチレン又はポリブロモトリ フ ルオロエチレンを主成分とするもの (12) 冷媒用液体 (13) チタンのほう化物又はこれを用いて製造したセラミックの半製品若しくは 一次製品 (14) セラミックの複合材料であって、その主たる構成物質がガラス、酸化物又はけい素、ジルコニウム若しくはほう素 の炭 化物若しくは窒化物であるもの (15) ポリジオルガノシラン等 (16) ビスマレイミド等 (17) ビニリデンフルオリドの共重合体等 (18) 有機繊維、炭素繊維、無機繊維若しくは(十六)に掲げる貨物を用いた繊維若しくはこれらを使用したプリプレグ、プリフォーム 若しくは 成型品又はこれらの製造用の装置 (19) ほう素若しくは炭化ほう素若しくはこれらの混合物 6 材料加工 (1) 軸受等 (2) 数値制御を行うことができる工作機械又はその部分品 (3) 歯車製造用の工作機械又はその部分品、附属品若しく は制御装置 (4) アイソスタチックプレス又はその部分品若しくは附属品 (5) コーティング装置又はその自動操作のための部分品 ( 6) 測定装置等 (7) ロボット等 (8) フィードバック装置他 (9) 絞りスピニング加工機又はしごきスピニング加工機 7 エレクトロニクス (1) 集積回路 (2) マイクロ波用機器、ミリ波用機器 (3) 信号処理装置等 (4) 超電導材料を用いた装置 (5) 超電導電磁石 (6) 一次セル、二次セル又は太陽電池セル (7) 高電圧用コンデンサ (8) エンコーダ (8の2) パルス出力の切換えを行うサイリスターデ バイス等 (8の3) 電力の制御又は電気信号の整流を行う半導体素子又は半導体モジュール (9) デジタル方式のビデオ磁気テープ 記録装置、計測用の磁気テープ記録装置若しくはデジタル方式のビデオ磁気テープ記録装置を計測用の磁気 テープ記録装置として 使用するための装置等 (10) 波形記憶装置 (10の2) 磁気ディスク記録技術を用いたデジタル方式の計測用記録装置 (11) 装置の 部分品であって、周波数シンセサイザーを用いたもの (12) 信号発生器 (13) 周波数分析器 (14) ネットワークアナライザー (15) 原子周波数標準器 (15の2) スプレー冷却方式の熱制御装置 (16) 半導体素子、 集積回路若しくは半導体物質の製造用の装置若 しくは試験装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (17) マスク若しくはレチクル等 (18) 半導体基板 (19) レジスト (20) アルミニ ウム、ガリウム若しくはインジウムの有機金属化合物又は燐、砒素若しくはアンチモンの有機化合物 (21) 燐、砒素又はアンチモンの 水素化物 (22) 炭化けい素、窒化ガリウム、窒化アルミニウム又は窒化アルミニウムガリウムの基板又はインゴット、ブールその他の プリフォーム 8 電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品であって、経済産業省令で定める仕様のもの 9 通信 次に掲げる貨物であって、経済産業省令で定める仕様のもの (1) 伝送通信装置又はその部分品若しくは附属品 (2) 電子式交換装置 (3) 光ファイバー通信ケーブル若しくは通信用の光ファイ バー又はこれらの附属品 (4) 削除 (5) フェーズドアレーアンテナ (5の2) 監視用の方向探知機又はその部分品 (5の3) 通信妨害 装置又はその部分品 (5の4) 電波その他の電磁波を発信することなく、電波その他の電磁波の干渉を観測することにより位置を探知 することができる装置 (6) (1)から(3)まで若しくは(5)から(5の4)までに掲げる貨物の設計用の装置、製造用の装置、測定装置、試 験装置若しくは修理用の装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (7) 暗号装置又はその部分品 (8) 情報を伝達する信号の漏えい を防止するように設計した装置又はその部分品 (9) 秘密保護機能を有する情報通信システム又はその部分品 (10) 盗聴の検知機 能を有する通信ケーブルシステム (11) (7)、(8)又は(10)に掲げる貨物の設計用の装置、製造用の装置、測定装置、試験装置又は 修理用の装置 10 センサー等 (省 略) 11 航法装置 (省 略) 12 海洋関連 (省 略) 13 推進装置 (省 略) 14 その他 (省 略) 15 機微品目 (省 略)

資料1

(7)

【リスト規制関連技術】

外国為替令 別表のうち項目1∼15 (抜粋)

次の1から15に挙げた技術のうち、「輸出貿易管理令別表第1及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令( 貨物等省令)に定めるスペックが合致する技術がリスト規制に該当することになります。法令は逐次改正されていますので、常に経 済産業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください。(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また、判定に当たっては、経済産業省の「貨物、技術のマトリックス表」(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)が便 利です。判定の結果、規制対象技術に該当し、かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は、経済産業大臣の許可を受けること が必要となります。 1∼4 (省 略) 5 (1)輸出貿易管理令別表第1の5の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の5の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (3)セラミック又はその材料となる物質の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)及び一五の項の 中欄に掲げるものを除く。) (4)ポリベンゾチアゾール又はポリベンゾオキサゾールの設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (5)ビニルエーテルのモノマーを含むゴム状のふっ素化合物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (6)芳香族ポリアミド繊維の製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) (7)複合材料の設計に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(4の項の中欄に掲げるものを除く。) (8)電波の吸収材又は導電性高分子の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(4の項の中欄に掲げるものを除 く。) 6 (1)輸出貿易管理令別表第一の6の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の6の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(2の項の中 欄に掲げるものを除く。) (3)数値制御装置又はコーティング装置の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(2の項の中欄に掲げるものを 除く。) (4)金属の加工用の装置又は工具(型を含む。)の設計又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)から(3) までに掲げるものを除く。) (5)液圧式引張成形機(その型を含む。)の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((4)に掲げるものを 除く。) (6)数値制御装置の附属装置の設計に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの 7 (1)輸出貿易管理令別表第一の7の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の7の項(16)に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (3)集積回路の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)及び4の項の中欄に掲げるものを除く。) (4)超電導材料を用いた装置の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) (5)電子管又は半導体素子の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) 8 (1)輸出貿易管理令別表第一の8の項の中欄に掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定め るもの(4の項の中欄に掲げるものを除く。) (2)電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定める もの((1)及び4の項の中欄に掲げるものを除く。) 9 (1)輸出貿易管理令別表第1の9の項の中欄に掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定める もの (2)輸出貿易管理令別表第1の9の項(1)から(3)まで又は(5)から(6)までに掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であ って、経済産業省令で定めるもの((1)及び15の項の中欄に掲げるものを除く。) (3)通信用に設計したマイクロ波用集積回路の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(7の項の中欄 に掲げるものを除く。) (4)超電導材料を用いた通信装置の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(7の項の中欄に掲げるも のを除く。) 10∼15 (省 略)

資料1−2

(8)

大量破壊兵器開発等の懸念がある外国ユーザーリスト(抜粋)

「外国ユーザーリスト」は、経済産業省が公表している、大量破壊兵器の開発等の懸念のある海外機関の一覧です。

下記リストはその一部を例示したものです。平成22年9月現在、リストには、9カ国・地域、331の該当機関が掲載されています。

逐次訂正されますので、経済産業省安全保障貿易管理のホームページで最新のものをご参照下さい。

(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html)

No. 国名、地域名 Country or Region 企業名、組織名 Company or Organization 別名 Also Known As 懸念区分 Type of WMD 1 イスラエル

Israel Ben-Gurion University (of the Negev)

核 N 2 イスラエル

Israel Nuclear Research Center Negev (NRCN)

核 N 3 イラン

Iran 7th of Tir

・7th of Tir Industries Complex ・Mojtamae Sanate Haftome Tir ・Sanaye Haftome Tir

・7th of Tir Industries of Isfahan/Esfahan ・7th of Tir Complex

・Esfahan/ Isfahan Haftome Tir Industries

核 N 4 イラン

Iran Abzar Boresh Kaveh Co. ・BK Co.

核 N 5 イラン

Iran Aerospace Industries Organisation (AIO)

・Aerospace Industries Organization ・Sazemane Sanaye Hava and Faza (SSHF) ・Bazargani Hava and Faza

ミサイル M 6 イラン

Iran AMA Industrial Co.

核 N 148 インド

India

Aeronautical Development Establishment (ADE), Defence Research and Development Organisation (DRDO)

ミサイル M 149 インド

India

Armament Research and Development Establishment (ARDE), DRDO ミサイル、核 M,N 167 北朝鮮 North Korea: DPRK

4.27 Co. Pyongyang Branch

生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 168 北朝鮮 North Korea: DPRK

Academy of Health and Food Science ・Institute of Health and Food 生物 B 169

北朝鮮 North Korea:

DPRK

Amroggang Development Bank ・Amnokkang Development Bank

生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 273 シリア

Syria Electronics Institute

ミサイル M 274 シリア Syria Handasieh ミサイル M 275 シリア

Syria Higher Institute of Applied Science and Technology (HIAST)

・Institut des Sciences Appliquees et de Technologie (ISAT) ・Institut Superieur des Sciences Appliquees et de Technologie (ISSAT) 生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 286 中国 China

Beijing Alite Technologies Company Ltd. (ALCO) (北京海立連合科技有限公司)

ミサイル M 287 中国

China

Beijing Institute of Structure and Environment Engineering (BISE)

(北京強度環境研究所)

・Beijing Institute of Strength and Environmental Engineering ミサイル M 301 パキスタン

Pakistan Advanced Engineering Research Organization (AERO)

ミサイル M 302 パキスタン

Pakistan Aircraft Manufacturing Factory ・Pakistan Aeronautical Complex (PAC)

ミサイル、核 M,N

330 アフガニスタン

Afghanistan Al Qa'ida/Islamic Army

・The Base ・Al Qaeda

・Islamic Salvation Foundation

・The Group for the Preservation of the Holy Sites ・The Islamic Army for the Liberation of Holy Places ・The World Islamic Front for Jihad against Jews and Crusaders ・Usama Bin Laden Network

・Usama Bin Laden Organisation

化学 C 331 アフガニスタン Afghanistan パキスタン Pakistan

Ummah Tameer E-Nau (UTN) 核 N

(9)

Q&A

(経済産業省「安全保障貿易に係る機微技術管理ガイダンス」から一部引用)

(問) 海外出張で、技術データや設計図面などを持って行く場合、自由に持って行けると考えていいでしょうか?

(答) 自己使用目的で、誰にも提供せずに持ち帰ってくるのであれば、対外取引とみなされないため基本的に問題ありませ

ん。そうではなく誰かに提供するために持ち出す場合、技術データや設計図面などがリスト規制技術に該当していれ

ば許可が必要になります。また、リスト規制技術に該当しないものであっても、大量破壊兵器キャッチオール規制や通

常兵器補完的輸出規制の対象となり得ます。この場合、客観要件又はインフォーム要件いずれかに該当する場合に

は、許可を取得してから行う必要があります。ただし、ホワイト国においてはこの限りではありません(貿易外省令第9

条第1項第1号)。

(問) 宅配業者に該非判定も含めて海外向け宅配便による発送をお願いする場合、気を付けるべきことはありますか?

(答) 必要な手続を教えてくれる業者もいますが、試験装置など複雑なものの該非判定は宅配業者では難しいのが現状で

す。その場合、貨物の具体的仕様を把握している者が自ら該非判定を行うことが望ましいと考えられます。

(問) 来日して6か月未満の留学生を企業との共同研究に含める可能性があります。その場合、気を付けるべきことはどの

ようなことでしょうか?

(答) 当該留学生は非居住者と整理されるため、共同研究の技術内容を確認する必要があります。非居住者に対し提供す

る技術がリスト規制や大量破壊兵器キャッチオール規制及び通常兵器補完的輸出規制に該当するのか否かを判定

し、外為法に基づき必要であれば許可を取得してから技術提供を行わなければなりません(外為法第25条第1項)。

(問) 学会発表などのため、大学が海外各国から多数の研究者を呼び寄せる場合に、気を付けるべきことはどのようなこと

でしょうか?

(答) 基礎科学分野の研究活動や公知の技術を提供する場合又は技術を公知とするための技術提供のみの場合、たとえリ

スト規制技術であっても許可例外に当たります。ただし、許可例外に当てはまるか否かについては慎重に判断するこ

とが重要です。また、許可例外に当てはまらない場合は、研究者の勤務する事務所がどこにあるか、入国してからど

のくらい経過しているかなどで居住性が異なりますので、その判断にも注意が必要です(貿易外省令第9条第2項第9

号又は第10号)。

(問) 教育は技術の提供に該当しますか?

(答) 技術は、技術指導、技能訓練、コンサルティングサービスその他の形態で提供されるため、このような内容が含まれる

場合には、技術の提供に当たるとして管理してください。研究室で保有し、外に発表していないノウハウ、データやプロ

グラムを用いて非居住者に指導を行う場合などは、内容によっては、許可を取得してから行わねばならない場合があ

ります。ただし、市販されている教科書を用いた講義などであれば、公知の技術の提供に当たるため、許可を取得す

る必要はありません(貿易外省令第9条第2項第9号のイ)。

(問) 学会用の原稿を送付する場合は許可不要ということですが、機微なものでもよいのでしょうか?

(答) 不特定多数の者が入手又は閲覧可能とするために論文発表や学会発表などで公表することは、技術を公知とするた

めの技術提供に当たるため、それがリスト規制に該当する技術であったとしても許可を取得する必要はありません。

ただし、学会参加者に守秘義務を課して発表を行う場合など、すべてが技術を公知とするための技術提供であると必

ずしもいえるわけではなく、例外に当たらない場合は許可を取得する必要があります(貿易外省令第9条第2項第9号

のホ)。その他、法令上の義務ではありませんが、一般公開を検討している原稿の中には大量破壊兵器の開発など

にも転用可能な技術情報が含まれている場合もあるため、大量破壊兵器の拡散を防止するという社会的な側面、科

学者倫理に基づく側面も御配慮いただき、一般公開の適否を慎重に検討していただくようお願いいたします。

(問) 特許情報を提供する場合、許可を取らなくてもいいのでしょうか?

(答) 公開特許情報は「公知の技術」に当たり、許可を取得する必要はありません(貿易外省令第9条第2項第9号のロ)。

(問) 留学生に教えるような内容は、最終的に何に使われるかという観点から教えているわけではありません。大量破壊兵

器キャッチオール規制の観点からどのように考えればよいでしょうか?

(答) 留学生が外国ユーザーリストに掲載されている組織の出身者である場合や、大量破壊兵器の開発に転用できそうな

技術の提供を授業の一環として行う場合など、懸念が払拭されない場合には客観要件を確認することが必要です。ま

た、経済産業大臣から許可の申請をすべき旨の通知を受けていないかどうか確認してください。なお、懸念が無く許

可申請不要と確認されたため許可を取得せずに提供した場合であって、留学生が教わった技術情報を大量破壊兵器

の開発などのため外国において再提供しようとする際には、留学生自身に外為法に基づき許可を取得する義務が課

せられます(ただし、ホワイト国においてはこの限りではありません)。このような安全保障貿易管理制度があることを

、留学生にも注意喚起するようにしてください。

資料3

(10)

主な用語解説

居住者

<日本人の場合>日本に居住する者。日本の在外公館に勤務する者。

<外国人の場合>日本にある事務所に勤務する者。日本に入国後6ヶ月以上経過している者。

<法人の場合>日本にある日本法人等。外国法人等の日本にある支店、出張所等。日本の

在外公館。

非居住者

<日本人の場合>外国にある事務所に勤務する目的で出国し外国に滞在する者。2年以上

外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者。出国後2年以上滞在している者。以上の者

で一時帰国し、その滞在期間が6ヶ月未満の者。

<外国人の場合>外国に居住する者。外国政府または国際機関の公務を帯びる者。外交官

または領事官およびこれらの随員・使用人。

<法人の場合>外国にある外国法人。日本法人等の外国にある支店、出張所等。日本にある

外国政府の公館および国際機関。

技術の提供

非居住者への技術の提供または非居住者へ再提供されることが明らかな居住者への技術の

提供をいう。

貨物の輸出

外国に向けて貨物を送付することまたは外国へ送付されることが明らかな貨物の国内取引を

いう。

リスト規制技術

規制技術等のうち、外国為替令(昭和55年政令第260号)別表の1から15の項までに該当する

技術をいう。

リスト規制貨物

規制技術等のうち、輸出貿易管理令(昭和24年政令第378号)別表第1の1から15の項までに

該当する貨物をいう。

キャッチオール規制技術

規制技術等のうち、外国為替令別表の16の項に該当する技術をいう。

経産省ホームページ参照(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo03.html)

キャッチオール規制貨物

規制技術等のうち、輸出貿易管理令別表第1の16の項に該当する貨物をいう。(URL同上)

大量破壊兵器等

核兵器、軍用の化学製剤もしくは細菌製剤もしくはこれらを散布するための装置またはこれら

を運搬することのできるロケットもしくは無人航空機をいう。

開発等

開発、製造、使用または貯蔵を行うことをいう。

外国ユーザーリスト

大量破壊兵器キャッチオール規制の需要者要件との関連で、経済産業省が公表している外国

機関のリスト。このリストに掲載されている機関(大学も含まれる)は、大量破壊兵器の開発等

への関与の懸念があるとされる。

該非判定

非居住者等へ提供しようとする技術または輸出しようとする貨物が、リスト規制技術またはリス

ト規制貨物に該当するか否かを判定することをいう。

インフォーム要件

キャッチオール規制の要件のひとつで、経済産業大臣から許可申請が必要である旨通知がさ

れているもの。つまり、輸出しようとする貨物や提供しようとする技術が、核兵器等の開発等や

通常兵器の開発等に用いられるおそれがあるものとして、経済産業大臣が輸出者や技術の提

供者等に対して許可申請をすべき旨通知しているかどうか。

需要者要件

大量破壊兵器キャッチオール規制の要件のひとつで、取引の相手先が核兵器等の開発等を

行う(または行った)という情報に関するもの。例えば、貨物の輸出にあたり、相手方から入手

したパンフレットやカタログ等の文書、経産省作成の文書などにそのことが記載されているかど

うか。

用途要件

キャッチオール規制の要件のひとつで、相手先の用途に関するもの。例えば、貨物の輸出にあ

たり、相手方から入手したパンフレットやカタログ等の文書、経産省作成の文書などに、当該技

術・貨物が核兵器または通常兵器の開発等に使用される旨記載されているかどうか。

取引審査

該非判定または需要者・用途に関する要件やインフォーム要件に関する確認結果を踏まえ、

慶應義塾として当該取引を行うかどうかを総合的に判断することをいう。

(11)

慶應義塾安全保障輸出管理シート

(暫定版)

(記入年月日

日)

所属・氏名

提供・輸出の概要

1 技術または貨物(物品)の名称およびスペック(型名・水準・仕様・性能・等級等) 2 リスト規制に該当するか否か(該非判定) (経産省マトリックスで確認できます http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html) 技 術 : 外為令別表: 項 号に該当 (貨物等省令: 条 項 号) □非該当 □不明・疑義 貨 物 : 輸出令別表第1: 項 号に該当 (貨物等省令: 条 項 号) □非該当 □不明・疑義 3 相手先について (1) 技 術 研究者・学生: 国籍( ) 義塾での身分( ) 滞在期間( 年 月 日∼ 年 月 日(予定)) 本国での所属機関名と所在地( ) 当該機関のホームページ等 ( ) (2) 貨 物 輸出先・国名:( ) □ホワイト国 □国連武器禁輸国・地域 □その他 相手先のホームページ等 ( ) 4 提供・輸出の目的 教育・研究指導・共同研究等のテーマ( ) 技術・貨物の用途( ) 5 本人の判断・希望事項(あれば) 6 相手先の希望事項(あれば) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 年 月 日) 所属部門における判定結果: □規制対象外であることが明らかである。 □塾内外の関係機関に照会のうえ、経済産業大臣への許可申請を検討することが適当。 □経済産業大臣へ許可申請を行うことが適当。 □その他( ) 所属部門長の確認署名( )

*ご記入の前に、規制の対象となるかどうかご確認ください。

対象外であればシートの作成は不要です(3頁参照)。

(12)

一次照会窓口

(「安全保障輸出管理シート」提出先)

○ 三田:慶應義塾研究支援センター本部

内線:25800(栗谷)、22621(伏見)、23722(廣野)

*ご相談は、下記行政窓口に直接されても構いません。

経済産業省相談窓口

○ 制度の概要や法令解釈について

・安全保障貿易管理課

電話:03-

3501-

2800

○ 申請手続、キャッチオール事前相談について

・安全保障貿易審査課

電話:03-

3501-

2801

○ 輸出者等遵守基準や輸出管理内部規定について

・安全保障貿易検査官室

電話:03-

3501-

2841

○ 安全保障に係る輸出管理以外について

・貿易管理課

電話:03-

3501-

0538

○ 安全保障貿易案内窓口

電話:03-

3501-

3679

参照

関連したドキュメント

保税地域における適正な貨物管理のため、関税法基本通達34の2-9(社内管理

輸出入貨物の容器輸出申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 輸出入貨物の容器輸入(納税)申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 当事者分析成績採用申請(新規・更新・変更)

[r]

[r]

( (再輸出貨物の用途外使用等の届出) )の規定による届出又は同令第 38 条( (再輸 出免税貨物の亡失又は滅却の場合の準用規定)

1978年兵庫県西宮市生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業、

41 の 2―1 法第 4l 条の 2 第 1 項に規定する「貨物管理者」とは、外国貨物又 は輸出しようとする貨物に関する入庫、保管、出庫その他の貨物の管理を自

[r]