慶應義塾における
「安全保障輸出管理」マニュアル
2011年10月1日
慶應義塾
安全保障輸出管理とは?
安全保障輸出管理とは、わが国を含む国際的な平和および安全の維持を目的として、軍事
的に転用されるおそれのある「技術」や「貨物」(関係法令では「物品」のことを「貨物」と表現
します)が、核兵器等の大量破壊兵器の開発国やテロリスト集団の手に渡らないようにするた
めのものです。とくに大学においては、外国からの研究者や留学生への技術提供が規制の対
象となる可能性がある点に留意が必要です。
考え方としては、特定の技術や貨物を海外に提供してはいけないということではなく、その場合、
経済産業大臣の許可が必要になるということです。
これについての法的根拠は、「外国為替及び外国貿易法」
(昭和24年法律第228号)
およびその
関係法令で、違反者と所属する組織(大学)には刑罰が課されるたいへん厳しいものとなっ
ています。
慶應義塾は、現在、規程等の制定に向けて準備を進めていますが、それと併行して、まず
は教員・研究者等に法規制の概要を理解していただき、安心して教育研究活動を行える環境
をつくるための一助としてこのパンフレットを作りました。記載事項は、体制が整備される
までの当面の措置として、ご理解くださるようご協力をお願いいたします。
規制の対象になる「技術」「貨物」とは?
規制の対象となる技術や貨物について、以下に該当する場合は、提供・輸出(関係法令で
は、貨物の大小多寡に関わらず外国へ向けて送付・持ち出しすることを「輸出」と表現します)に当
たって経済産業大臣の許可が必要となります。なお、公刊されているなど公知の技術の提供
やPCの私用のための海外持ち出し等は除くなど、いくつかの例外規定があります。
① リスト規制(資料1参照)
武器や兵器の開発等に利用されるおそれが高い技術や貨物を、詳細なリストにして規制し
ています。これらを提供・輸出する場合には、相手先の如何に関わらず経済産業大臣の許可
が必要です。
② キャッチオール規制
リスト規制には該当しない汎用品であっても、相手先やその用途によっては規制の対象と
なる場合があります。例えば、相手先が、大量破壊兵器の開発等の懸念があるとされる海外
機関(資料2参照)の場合や国連武器禁輸国・地域に指定されている場合はとくに慎重な確
認が必要です。ただし、食料品・木材などの場合や相手先が安全保障輸出管理体制が整備さ
れている国(「ホワイト国」と表現。次頁参照)の場合は、経済産業大臣の許可は不要です。
安全保障輸出管理の手順(当面の措置)
各々の教員・研究者等が、扱う技術や貨物のことを最も熟知されているわけですから、各
自が関係法令を遵守しながら、提供・輸出の是非を判定されることが基本となります。その
際、少しでも疑義があれば、まずは学部・研究科等の所属部門内でご相談いただくか、一次
窓口である研究支援センター本部にご連絡ください。担当者から、研究連携推進本部や当該
学部・研究科等、あるいは塾外の相談機関に照会のうえ、必要に応じて経済産業大臣へ許可
申請を義塾として行います。義塾における適正かつ円滑な管理体制が整備されるまでの当面
の措置として、以上の対応を行います。大まかな手順は次のとおりです。
① 事案が生じた場合、まずは内容について「安全保障輸出管理シート(暫定版)」(11頁参照)に
ご記入ください。(シートは、塾内の事例を集約する関係上、必ず研究支援センター本部へ
ご提出ください。)
② リスト規制に該当すると判断された場合は、義塾(研究支援センター本部)を経由して
経済産業大臣へ許可申請を行います。
③ リスト規制には該当しなくても、相手先が「ホワイト国」以外で、キャッチオール規制
に該当する場合は、研究支援センター本部が関係機関等に照会・相談のうえ、必要に応じて
経済産業大臣へ許可申請を行います。
事案発生から許可申請まで
<事案の発生>
(例)「研究室で開発したこの技術は、もしかすると大量破壊兵器の製造に転用される可能性があるかも
しれない。研究室には○○国からの留学生がいるが、この技術について教えてもいいものだろうか。」
(例)「現在研究中のこの物質(貨物)を、△△国の研究所で共同研究をしている仲間に送りたいのだ
が。」
「経済産業大臣の許可が必要なのだろうか?」
リスト規制技術・貨物に該当するか?
(経産省「貨物、技術のマトリックス表」を利用すると便利)
(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)
関係法令:「外為法 第25条、第48条」
(技術については) 「外国為替令 別表1∼15」
(貨物については) 「輸出貿易管理令 別表第1の1∼15」
(技術・貨物のスペックについての定め) 「貨物等省令」
(運用通達) 「輸出貿易管理令の運用について」
・以上までの判定(該非判定)は、基本的に当該研究者本人が行い、所属部門が確認をしてください。
・その結果については、所属部門長の確認を得た上で、研究支援センター本部へご通知ください(11頁の
シートの形でご提出ください)。
「リスト規制に該当しない」との判定で、かつ相手先がホワイト国
<ホワイト国>「輸出貿易管理令 別表第3」
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、
フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、大韓民
国、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、
スペイン、スウェーデン、スイス、英国、アメリカ合衆国の26カ国。
該当の判定
経済産業大臣に許可申請を行う。
(申請者は塾長)
許可申請は不要
*まずは、規制の対象かどうかの確認を行ってください
。(以下、主な要件)
①すでに公知(印刷物等で一般に公開)となっている技術
②学会発表用原稿、展示会配布資料等で誰でも閲覧可能な技術
③基礎科学分野の研究活動目的(特定の製品の設計や製造を目的としていない)
④市販のパソコンを私用目的で海外へ持ち出す
⑤居住者(来日6ヶ月以上を経た者)への技術の提供は対象外 (ただし、非居住者
へ再提供されることが明らかな場合は規制対象となるので要注意)
許可申請は不要
規制の対象
規制の対象外
この時点で「安全保障輸出管理シート(暫定版)」(書式は11頁)を作成してください。
非該当の判定
リスト規制に
事案発生から許可申請まで(つづき)
キャッチオール規制対象として経済産業大臣の許可が必要か否かは、相手先と用途により判
定を行います。また、当該対象案件について、とくに許可申請が必要との通知が経済産業省
から出ているかどうかの確認も行います。
(関係法令: 「外国為替令 別表16」「輸出貿易管理令 別表第1の16」)
① 相手先が「外国ユーザーリスト」に掲載されているか(資料2参照)
「経済産業省提供の核兵器等の開発等への関与が懸念される組織リスト」
イスラエル、イラン、インド、北朝鮮、シリア、台湾、中国、パキスタン、アフガニスタン
の9カ国331機関
② 用途が「外国ユーザーリスト」の懸念区分と一致するか
(「外国ユーザーリスト」の懸念区分欄に「核、化学、生物、ミサイル」の記載がある)
③ 大量破壊兵器の製造に利用されるおそれがあるか
(技術の場合) 「経済産業省告示759号(おそれ告示)」
(貨物の場合) 「経済産業省告示249号(おそれ省令(核兵器等))」
④ 相手先が「国連武器禁輸国・地域」の場合、大量破壊兵器のみならず通常兵
器の開発等に利用されるおそれがあるか。
「輸出貿易管理令 別表第3の2」
アフガニスタン、コンゴ民主共和国、コートジボワール、エリトリア、イラク、レバノン、
リベリア、北朝鮮、シエラレオネ、ソマリア、スーダン
ここから先の判定等は、一層煩瑣な確認・調査が必要となりますので、まずは研究支援センター
本部にご照会ください。学内外の関係機関等に相談しながら対応いたします。
「リスト規制に該当しない」との判定で、かつ相手先がホワイト国
以外
の場合
経済産業大臣に許可申請を行う。
(申請者は塾長)
事案発生
事案発生から許可申請まで(流れ図)
リスト規制に該当
相手先が「ホワイト国」
「外国ユーザーリスト」に掲載
か
「外国ユーザーリスト」懸念
区分と一致か
大量破壊兵器製造
に利用のおそれ
「国連武器禁輸国・地域」か
通常兵器開発等に
利用のおそれ
経済産業大臣への輸出許可申請が必要
輸出許可申請は不要
Yes
Yes
Yes
Yes
No
No
No
No
Yes
Yes
No
No
No
Yes
*点線内の場合は研究支援センター本部
にご照会ください。
まず、規制の対象
かどうかの確認
「安全保障輸出管理シート(暫定版)」を記入
【リスト規制関連貨物】
輸出貿易管理令 別表第1のうち項目1∼15 (抜粋)
次の1から15に挙げた品目のうち、「輸出貿易管理令別表第1及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令(貨 物等省令)に定めるスペックが合致する品目がリスト規制に該当することになります。法令は逐次改正されていますので、常に経済産 業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください。(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また、判定に当たっては、経済産業省の「貨物、技術のマトリックス表」(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)が便利 です。判定の結果、規制対象品目に該当し、かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は、経済産業大臣の許可を受けることが必 要となります。 1 武 器 (省 略) 2 原子力 (省 略) 3 化学兵器 (省 略) 3の2 生物兵器 (省 略) 4 ミサイル (省 略) 5 先端材料 (1) ふっ素化合物製品 (2) ビニリデンフルオリド圧電重合体 (3) 芳香族ポリイミドの製品 (4) チタン、アルミニウム合金成形、 拡 散、接合用の工具 (5) ニッケル、チタンなどの合金・粉・製造装置等 (6) 金属性磁性材料 (7) ウランチタン合金・タングステン 合 金 (8) 超電導材料 (9) 作動油(シラハイドロカーボン等を主成分とする) (10) 潤滑剤(フェニレンエーテル等を主成分とする) (11) 振動防止用に使用することができる液体であって、ジブロモテトラフルオロエタン、ポリクロロトリフルオロエチレン又はポリブロモトリ フ ルオロエチレンを主成分とするもの (12) 冷媒用液体 (13) チタンのほう化物又はこれを用いて製造したセラミックの半製品若しくは 一次製品 (14) セラミックの複合材料であって、その主たる構成物質がガラス、酸化物又はけい素、ジルコニウム若しくはほう素 の炭 化物若しくは窒化物であるもの (15) ポリジオルガノシラン等 (16) ビスマレイミド等 (17) ビニリデンフルオリドの共重合体等 (18) 有機繊維、炭素繊維、無機繊維若しくは(十六)に掲げる貨物を用いた繊維若しくはこれらを使用したプリプレグ、プリフォーム 若しくは 成型品又はこれらの製造用の装置 (19) ほう素若しくは炭化ほう素若しくはこれらの混合物 6 材料加工 (1) 軸受等 (2) 数値制御を行うことができる工作機械又はその部分品 (3) 歯車製造用の工作機械又はその部分品、附属品若しく は制御装置 (4) アイソスタチックプレス又はその部分品若しくは附属品 (5) コーティング装置又はその自動操作のための部分品 ( 6) 測定装置等 (7) ロボット等 (8) フィードバック装置他 (9) 絞りスピニング加工機又はしごきスピニング加工機 7 エレクトロニクス (1) 集積回路 (2) マイクロ波用機器、ミリ波用機器 (3) 信号処理装置等 (4) 超電導材料を用いた装置 (5) 超電導電磁石 (6) 一次セル、二次セル又は太陽電池セル (7) 高電圧用コンデンサ (8) エンコーダ (8の2) パルス出力の切換えを行うサイリスターデ バイス等 (8の3) 電力の制御又は電気信号の整流を行う半導体素子又は半導体モジュール (9) デジタル方式のビデオ磁気テープ 記録装置、計測用の磁気テープ記録装置若しくはデジタル方式のビデオ磁気テープ記録装置を計測用の磁気 テープ記録装置として 使用するための装置等 (10) 波形記憶装置 (10の2) 磁気ディスク記録技術を用いたデジタル方式の計測用記録装置 (11) 装置の 部分品であって、周波数シンセサイザーを用いたもの (12) 信号発生器 (13) 周波数分析器 (14) ネットワークアナライザー (15) 原子周波数標準器 (15の2) スプレー冷却方式の熱制御装置 (16) 半導体素子、 集積回路若しくは半導体物質の製造用の装置若 しくは試験装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (17) マスク若しくはレチクル等 (18) 半導体基板 (19) レジスト (20) アルミニ ウム、ガリウム若しくはインジウムの有機金属化合物又は燐、砒素若しくはアンチモンの有機化合物 (21) 燐、砒素又はアンチモンの 水素化物 (22) 炭化けい素、窒化ガリウム、窒化アルミニウム又は窒化アルミニウムガリウムの基板又はインゴット、ブールその他の プリフォーム 8 電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品であって、経済産業省令で定める仕様のもの 9 通信 次に掲げる貨物であって、経済産業省令で定める仕様のもの (1) 伝送通信装置又はその部分品若しくは附属品 (2) 電子式交換装置 (3) 光ファイバー通信ケーブル若しくは通信用の光ファイ バー又はこれらの附属品 (4) 削除 (5) フェーズドアレーアンテナ (5の2) 監視用の方向探知機又はその部分品 (5の3) 通信妨害 装置又はその部分品 (5の4) 電波その他の電磁波を発信することなく、電波その他の電磁波の干渉を観測することにより位置を探知 することができる装置 (6) (1)から(3)まで若しくは(5)から(5の4)までに掲げる貨物の設計用の装置、製造用の装置、測定装置、試 験装置若しくは修理用の装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (7) 暗号装置又はその部分品 (8) 情報を伝達する信号の漏えい を防止するように設計した装置又はその部分品 (9) 秘密保護機能を有する情報通信システム又はその部分品 (10) 盗聴の検知機 能を有する通信ケーブルシステム (11) (7)、(8)又は(10)に掲げる貨物の設計用の装置、製造用の装置、測定装置、試験装置又は 修理用の装置 10 センサー等 (省 略) 11 航法装置 (省 略) 12 海洋関連 (省 略) 13 推進装置 (省 略) 14 その他 (省 略) 15 機微品目 (省 略)資料1
【リスト規制関連技術】
外国為替令 別表のうち項目1∼15 (抜粋)
次の1から15に挙げた技術のうち、「輸出貿易管理令別表第1及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令( 貨物等省令)に定めるスペックが合致する技術がリスト規制に該当することになります。法令は逐次改正されていますので、常に経 済産業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください。(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また、判定に当たっては、経済産業省の「貨物、技術のマトリックス表」(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html)が便 利です。判定の結果、規制対象技術に該当し、かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は、経済産業大臣の許可を受けること が必要となります。 1∼4 (省 略) 5 (1)輸出貿易管理令別表第1の5の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の5の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (3)セラミック又はその材料となる物質の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)及び一五の項の 中欄に掲げるものを除く。) (4)ポリベンゾチアゾール又はポリベンゾオキサゾールの設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (5)ビニルエーテルのモノマーを含むゴム状のふっ素化合物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (6)芳香族ポリアミド繊維の製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) (7)複合材料の設計に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(4の項の中欄に掲げるものを除く。) (8)電波の吸収材又は導電性高分子の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(4の項の中欄に掲げるものを除 く。) 6 (1)輸出貿易管理令別表第一の6の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の6の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(2の項の中 欄に掲げるものを除く。) (3)数値制御装置又はコーティング装置の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(2の項の中欄に掲げるものを 除く。) (4)金属の加工用の装置又は工具(型を含む。)の設計又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)から(3) までに掲げるものを除く。) (5)液圧式引張成形機(その型を含む。)の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((4)に掲げるものを 除く。) (6)数値制御装置の附属装置の設計に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの 7 (1)輸出貿易管理令別表第一の7の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (2)輸出貿易管理令別表第1の7の項(16)に掲げる貨物の使用に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの (3)集積回路の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)及び4の項の中欄に掲げるものを除く。) (4)超電導材料を用いた装置の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) (5)電子管又は半導体素子の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの((1)に掲げるものを除く。) 8 (1)輸出貿易管理令別表第一の8の項の中欄に掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定め るもの(4の項の中欄に掲げるものを除く。) (2)電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定める もの((1)及び4の項の中欄に掲げるものを除く。) 9 (1)輸出貿易管理令別表第1の9の項の中欄に掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であって、経済産業省令で定める もの (2)輸出貿易管理令別表第1の9の項(1)から(3)まで又は(5)から(6)までに掲げる貨物の設計、製造又は使用に係る技術であ って、経済産業省令で定めるもの((1)及び15の項の中欄に掲げるものを除く。) (3)通信用に設計したマイクロ波用集積回路の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(7の項の中欄 に掲げるものを除く。) (4)超電導材料を用いた通信装置の設計又は製造に係る技術であって、経済産業省令で定めるもの(7の項の中欄に掲げるも のを除く。) 10∼15 (省 略)資料1−2
大量破壊兵器開発等の懸念がある外国ユーザーリスト(抜粋)
「外国ユーザーリスト」は、経済産業省が公表している、大量破壊兵器の開発等の懸念のある海外機関の一覧です。
下記リストはその一部を例示したものです。平成22年9月現在、リストには、9カ国・地域、331の該当機関が掲載されています。
逐次訂正されますので、経済産業省安全保障貿易管理のホームページで最新のものをご参照下さい。
(http://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html)
No. 国名、地域名 Country or Region 企業名、組織名 Company or Organization 別名 Also Known As 懸念区分 Type of WMD 1 イスラエルIsrael Ben-Gurion University (of the Negev)
核 N 2 イスラエル
Israel Nuclear Research Center Negev (NRCN)
核 N 3 イラン
Iran 7th of Tir
・7th of Tir Industries Complex ・Mojtamae Sanate Haftome Tir ・Sanaye Haftome Tir
・7th of Tir Industries of Isfahan/Esfahan ・7th of Tir Complex
・Esfahan/ Isfahan Haftome Tir Industries
核 N 4 イラン
Iran Abzar Boresh Kaveh Co. ・BK Co.
核 N 5 イラン
Iran Aerospace Industries Organisation (AIO)
・Aerospace Industries Organization ・Sazemane Sanaye Hava and Faza (SSHF) ・Bazargani Hava and Faza
ミサイル M 6 イラン
Iran AMA Industrial Co.
核 N 148 インド
India
Aeronautical Development Establishment (ADE), Defence Research and Development Organisation (DRDO)
ミサイル M 149 インド
India
Armament Research and Development Establishment (ARDE), DRDO ミサイル、核 M,N 167 北朝鮮 North Korea: DPRK
4.27 Co. Pyongyang Branch
生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 168 北朝鮮 North Korea: DPRK
Academy of Health and Food Science ・Institute of Health and Food 生物 B 169
北朝鮮 North Korea:
DPRK
Amroggang Development Bank ・Amnokkang Development Bank
生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 273 シリア
Syria Electronics Institute
ミサイル M 274 シリア Syria Handasieh ミサイル M 275 シリア
Syria Higher Institute of Applied Science and Technology (HIAST)
・Institut des Sciences Appliquees et de Technologie (ISAT) ・Institut Superieur des Sciences Appliquees et de Technologie (ISSAT) 生物、化学、ミサイル、 核 B,C,M,N 286 中国 China
Beijing Alite Technologies Company Ltd. (ALCO) (北京海立連合科技有限公司)
ミサイル M 287 中国
China
Beijing Institute of Structure and Environment Engineering (BISE)
(北京強度環境研究所)
・Beijing Institute of Strength and Environmental Engineering ミサイル M 301 パキスタン
Pakistan Advanced Engineering Research Organization (AERO)
ミサイル M 302 パキスタン
Pakistan Aircraft Manufacturing Factory ・Pakistan Aeronautical Complex (PAC)
ミサイル、核 M,N
330 アフガニスタン
Afghanistan Al Qa'ida/Islamic Army
・The Base ・Al Qaeda
・Islamic Salvation Foundation
・The Group for the Preservation of the Holy Sites ・The Islamic Army for the Liberation of Holy Places ・The World Islamic Front for Jihad against Jews and Crusaders ・Usama Bin Laden Network
・Usama Bin Laden Organisation
化学 C 331 アフガニスタン Afghanistan パキスタン Pakistan
Ummah Tameer E-Nau (UTN) 核 N