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Academic year: 2021

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北海道医療大学学術リポジトリ

巻頭言

著者 白石 淳

雑誌名 北海道医療大学看護福祉学部学会誌

16

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発行年 2020‑03‑31

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00064843/

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北海道医療大学看護福祉学部学会誌 第16巻 1号 2020年

 「勉強したい」「遊びたい」「外に行きたい」「みんなと一緒にしたい」は,しばしば子どもが発する 言葉だ.私たちも,このような言葉を出しながら育って来たのではなかろうか.障害があるなしにか かわらず,この声の通り実際にできればと思う.

 社会でバリアフリー,ユニバーサルデザイン,共生社会の創造と言われて久しい.確かに街中を見 回すと,段差の解消などバリアフリー化が整備されているところも増えつつある.物理的な面の解消 が進むことは目に入るものの,ソフト面のバリアの解消は思うようには進展しない.新聞を開くと,

長期入院中の子どもの通学上の課題,たん吸引などの介助が必要な子どもの支援態勢の課題等が目に 入った.私たちの目につきにくい点では,まだ多くの解決すべき課題が残され,子どもたちや家族は 悩んでいるのだ.

 今回の学術大会のテーマとして,「子どもの未来につなぐ医療・福祉・教育〜医療的ケア児の学齢 期の支援を考える〜」を取りあげた.近年,医療的ケアを必要とする子どもたちの数が増加傾向にあり,

その自宅や学校での生活を支えるためには,様々な支援が必要不可欠であるからである.実際に,家 族の大きな負担,遊びや体験の場が限られていたり,また就学の問題など,多くの課題が存在する.

それを解決するためには,多面的視点から医療的ケアを必要とする子どもたちの現状を理解し,支援 方法を考える必要がある.とくに就学時に注目するのは,私たちと同様に,就学は子どもが社会に出 る大きなターニングポイントとなるからだ.

 この就学時を,どのように支えたらよいのだろうか.すべての子どもに共通する課題であるが,医 療的ケアが必要な子どもの場合には,看護師,社会福祉士,教員など多くの分野の専門家の支援が必 要だと思う.まさに,医療,福祉,教育との協働が求められているのである.そのためには,なによ りも専門家同士の連携を深めることが重要で,子どもたちの豊かな生活を描き,それぞれの専門性を 理解しつつ相互の関係を築くことにより,真の支援に繋がっていくのではないだろうか.すべての子 ども達が,幸せな明日を迎えられるようにと願ってやまない.

 最後に,学術大会を開催し多くの方々と有益な時間を過ごすことができました.講演者,シンポジ スト,研究発表者,そしてこのテーマに関心を寄せ集っていただいた皆様方に,この場を借りて感謝 申しあげます.みなさまの一人ひとりの力が,子どもたちの明日を築く源となることを信じておりま す.ありがとうございました.

第16回学術大会長 白 石   淳

参照

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