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雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

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(1)

奈良教育大学学術リポジトリNEAR

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究 : (?) ―発達にともなう孤立児の減少傾向につい て―

著者 上田 敏見

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 15

号 1

ページ 133‑145

発行年 1967‑02‑28

その他のタイトル A DEVELOPMENTAL STUDY OF CHILDREN'S SOCIAL

ACCEPTANCE IN THE CLASSROOM : (II) SOME

DEVELOPMENTAL TRENDS OBSERVED IN ISOLATES

URL http://hdl.handle.net/10105/3346

(2)

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (H)

‑発達にともなう孤立児の減少傾向について‑

上   田   敏   見 (心理学教室)

133

I 従来の研究

Kuhlen, R. G., & Lee. B. J. (1943)は、ニ,:ヨーク市の6校の第6‑9‑12学年生男女合 計700名について孤立児の研究を発表した。方法としては、ゲス・フー・テストと、 2人制限の 座席・映画.散歩・スケート遊び・モデルシップ制作・戸外ゲーム・室内ゲーム・学習・読書な どを規準とするソシオメトリック・テストが用いられ、同一学年内に限って選択がゆるされ、又 同一個人を何回えらんでもよいという条件であった。地位スコアは第1選択に2点、第2選択に1点 というウエイトを付して計算された合計点を評定者数で割ったものとした。このように各人は9 個の規準において各2人ずつを選択し、結局合計18の選択をなしたわけであるが、誰からも選択 をうけない孤立児が、いずれの学年にも少数ながら見出されたのである。すなわち、 6年生男子 では5.5%、同女子では2.5^、 9年生男子では5%、同女子では3 ' 、 12年生男子では1.9

%、同女子では4.2^が孤立児であった。

Kuhlen, R. G., & Houlihan, N. B. (1965)の研究は、上記の研究対象と同地域の4校の第6 学年‑第12学年の各学年の生徒について、約20カ年後に当る1963年春に実施されたもので、各校 の生徒数の増加もあり、被験者は合計男子1,034名、女子1,024名となった。同じソシオメトリッ ク質問紙を用いて得た結果を前述の1943年の研究結果と比較してみると、異性選択の傾向にお いては、かなり著しい差異が見出されたけれども、孤立児の出現比率は有意の時代差を示さなか った。すなわち、男子の孤立児は、 6年生5.S 、 7年生5A 、 8年生7.] 、 9年生%.2%、 10年 生4.¥ 、 11年生9.29, 、 12年生5.' 女子のそれは、それぞれ、 6年生2.55*?、 7年生9 ' 、 8 年生2 r 、 9年生3A 、 10年生3.7#、 11年生4.: 、 12年生5.'であった。 1943年の結果は6 9・12年生という3個学年だけしかないが、それぞれの学年での比較によると、いずれの学年に おいても有意の差異を見出すことができなかったのである。このようにして、 1943年から1963年

‑の約20カ年の歳月の経過にもかかわらず、孤立児の出現する比率には有意の増減が認められ ず、はぽ2‑8#ぐらいにとどまっており、概して女子の孤立児の方が、男子のそれより、低率の ようである。なお、学年上昇にともなう発達傾向は、必ずしも一貫していないといえるようであ る。

Olson, W. C. (1949)は4校の小学4年生および6年生10クラス、 321名について、作業・遊び

・座席の3規準を用いた3人制限のソシオメトリック・テストを実施し、 3規準にもとづく被選 択数合計をもって社会測定的地位を考えてみたところ、そのスアコの範関は0‑37で、平均1人 当りにつき8.4となった。この321名の中、 16名すなわち約5%は誰からも選択を受けない孤立児 であった、ということである。

(3)

134

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (ID (上ffl)

大西誠一郎(1949)は、小学校6̲年生および中学1年生について3本制限のソシオメトリック

・テスト(仲のよい友人・仲の悪い友人)を行なったが、 6年生男子012.4^、同女子の14. 、 中学1年生男子の9.4' 、<同女子の13.4%;の者が、仲よしとしての被選択数が0であったと報じ ている。

阪本一郎(1949)は、小学1年生132名に、入学後1・2・3・5・7蝣10・13週目の7回、ソシオ メトリック・テスト(最終の2回は質問紙法、その他は面接法)を実施したが、この結果、交友 関係の類型として外交型(能動的な友人を多くもっているが、他から愛されることの少ないも の)、人気型(他から多く愛されるが自分は能動的な友人をもつことが少ないもの)、外向人気型 (能動的な友人も受動的な友人もともに多いもの)、孤立型(能動的な友人も受動的な友人もと もに少ないもの)の4類型を見出している。そして、孤立型は男女共18.;であること、 1人の 受動的友人(甲は丙を能動的にえらばなかったが、丙は甲をえらんでいる。この場合の丙は甲の 受動的な友人とよばれる)をももたないもの、つまり誰からも選択されなかったものは、 1週目 25%、 2週目9.5^、 3週目1.5多言5過日l.J 、 7週目0.7&、 10週目および13過日では0となって おり、成員の共同生活期間が長くなるにつれて孤立児の減少する傾向が示唆されたo

Gronlund, N. E. (1951)は、 6年生40クラスについて選択の分布における規準による差異や性 差の有無を分析した。その結果によると、座席・作業・遊びのいずれの規準においても孤立児は 7‑8#であった。またいずれの規準においても孤立児の出現率に有意の性差は認められなかっ た。すなわち、上記3規準における孤立児出現率の男女差は精々1′‑2%にすぎなかったのであ るo

Moreno, J. L. (1953)の行なった2人制限(規準:学級編成、座席)のソシオメトリック・テ ストの結果によると、孤立児の割合は、幼稚園児27.0%;、 1年生45.7#、 2年生30.55&、 3年生21.

2%、 4年生18.2#、 5年生28.6!%;、 6年生15.4 、 7年生15.( 、8年生29.5^となり、22カ月後の 再テストでは、その割合が、それぞれ幼稚園から8年生まで順に、 27%、 32%、 29%、 29%、 25

%、 21%、 16%、21%、 20%で、第1回の結果と大差ないものであった。さらに、 14才‑18才の男児 (私立大のpreparatory school)に実施したテスト結果によると、 153人の男子の中で17人(9#) が孤立児であった。この際4人制限の選択が許されたこと、被験者が男子ばかりである点で、前 述の研究とは直接比較することはできないが、選択水準別に分析した結果によると、第1選択の みの場合の孤立児の割合は45%、第2選択までをとると22%、第3選択までをとると16%、第4 選択までをとってみると9%となり、水準を異にすれば、孤立児数も変動することが分るO以上 の結果を総合的にみると、孤立児数は高学年になるほど、やや減少していくようである。

Bjerstedt, A. (1956)はスエーデンの第3学年〜第8学年(9才〜14才)の児童・生徒30クラス (各学年5クラスずつ、 1クラスの大きさは19人〜・38人で大部分は30人前後。この学年は日本の 第4学年‑第9学年に相当)、合計867名について、グループ作業を規準とする3人制限ソシオメトリ

ック.テストを実施したO そして、選択の水準と孤立児の出現率、正規のグループ・ワ‑クを経 験したクラス(各学年2クラス宛、計12クラス、男女共学)とその経験のないクラスにおける孤 立児の出現率の比較検討を試みた Table Iは、異なる選択水準別に示した孤立児数である。

この結果によると、選択の水準によって孤立児数が異なり、水準が低下するにつれて孤立児数 が減少することが分るO さらに、グループ・ワークの経験をもっているクラスでは、そうでない クラスにおけるよりも孤立児数が少ないという興味深い事実も認められ、 Morenoのいうソシオ ダイナミック効果に若干の疑問を投げかけている。実際、グループ・ワーク経験をもつ男女混合ク

(4)

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究・. en) c上田) Table l     選択水準と孤立児数   (Bjerstedt, A.)

135

*グループ・ワ‑クを経験したクラス

ラスとそうでない男女混合クラスの孤立児数の差はPく.01で有意であった。このような事実 は、グル‑プ.ワークの経験が、多少は、選択の集中偏向を緩和する傾向を作り出すことを示唆 している。つまり、グループ・ワークの経験は、多少とも、いわゆるソシオダイナミック効果に 作用し、一部に選択が極端に偏在する傾向を是正する方向へはたらくように思われる。なお、

Bjerstedtの主たる関心は孤立児の発達にともなう変動傾向にはなかったので、この面の詳細な 分析を加えていないが、第3選択までの結果、しかも男女混合の共学クラスについての結果を概 観すると、第3学年(日本の第4学年)で26%、第7学年(日本の中学2年)で23%、第8学年(日 本の中学3年)で13%の孤立児がみられた。この結果に関する限りでは、高学年になるにつれて 孤立児が減少するという傾向が示唆されている。

Gronlund, N. E. (1959)は、第3学年から大学生に至る11学年の児童・生徒・学生について、

規準を作業仲間(3年生‑6年生)、座席(7年生‑12年生)、教生仲間(大学生)とする5人制限 のソシオメトリック・テストを行ない、その結果をソシオメトリック・カテゴリー別にTable 2のように報告している。

この表に明らかなように、孤立 児はいずれの学年にもみられる が、発達にともなう一貫した変動 傾向を必ずしも認めることはでき ない。しかし、この表で注目をひ くことは、きらわれもの(被逮択 数1のもの)と孤立児の合計%

(USB′‑22#)は、ほとんどすべ ての学年においてスターの%より 上廻っていること、平均以下の%

は平均以上の%の約2倍あるこ と、したがって、選択の分布が社 会測定的地位の極端に低いものの 方に大きく歪んでいることであ

Table 2 各学年のソシオメトリック・カテゴリー別

分布(%)        (Gronlund, N.E) 学 ク数   人  ス  平以  平以  きれ  孤 年 芸  数 了 均上 均下 宕畠 亮

270  14    26    41   13 10    277   15    26    45 10    268  15    25    41   14 10    284  17    22    39   14 171  11   27    49   10 146  11   30    43   15 173   14    28    39   14 10        135  15    23    46   11 11        105        27    52 12        105        25    53

大学      144       30   51

る。なお、傾向としては、スターときらわれものは第11学年以上では減少し、平均以下のところ で増加するように思われる。これは社会測定的地位の極端なものが高学年では減少し、平均に近

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136

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (n) (上田)

づくことを示唆するものであろう。

松山安雄の研究(1963)は、孤立児の発達にともなう変動傾向に焦点をおいたものではない が、小学校3年生、同6年生および中学3年生各3クラス、合計439名について、規準を「好き」と いう極めて一般的なものとした5人制限のソシオメトリック・テストを実施した結果を報告して いる。これによると、孤立児(排斥はあるが選択を全く受けていないもの)は小学校3年生で8・

09%、同6年生で約1.M96、中学3年生では12.( となり、周辺児(相互選択がなく一方的な 選択関係しかないもの)を合わせると、小学校3年生で36.03S&、同6年生で15.03^、中学3年 生で30.67Sとなっており、小学校低学年でその出現率が最高となり、 6年生で減少、中学3年生 で再び増加する傾向が認められた。この中学3年生で孤立児の出現率が高いという点について は、 「例えば、中学3年における学級経営が、進学と就職の問題を含み乍らほとんどかえりみら れていない事実を裏書きしている.」と松山は解釈している。なお、誰からの選択もうけていない し、排斥もうけていない、無視されている完全孤立児は、小学6年生に1名、中学3年A組に2名、

B組に3名あったとのことである。

田中熊次郎(1963, 1964)は、幼児の9グル‑プ(約520名)、小学校児童85グループ(約3700 名)、中学・高校.大学生の63グル‑プ(約2640名)、成人(教師) 3グル‑プ(70名)にソシオ メトリック・テスト(多くの場合、 5人制限)を実施し、集団成員間における親和反発の関係を 分析し、そこに示される偏俺傾向を明らかにした。その結果によると、被選択をひとつももたな い孤立者は、確率構造マトリックスではほとんどあらわれないが、現実の集団内では、各発達段 階を通じてこのような孤立者が分離される傾向があること、この傾向は児童期において最も著し く、その後は発達につれて緩和され、青年後期や成人期では孤立者のいない集団が少なくないこ と、これらの孤立者は、他の成員からの排斥をうけることが比較的に多いこと、などが明らかに された。さらに、一方的選択のみの周辺者(fringer)の数は確率構造マトリックスでは極めて多 くなるのであるが、現実の無団内では、それの減少傾向がみられ、しかもその傾向は青年後期お よび成人期において著しいこと、児童期では相当数の周辺者が存在しており、被選択が多くとも 周辺者となるものが多いが、このようなことは発達とともに少なくなることが認められたo

なお、学級における孤立児について考察を進める場合、次に挙げるような諸研究も大いに参考 となるであろう。

水原泰介.剣持一郎(1960)は、学年による1対結合の増加をしらべるとともに、友人間の有 機的なつながりの形成を明らかにしょうとし、 Heider, F. (1946)の対人関係に関するバランス 理論にもとづき、相互に選択し合っている2人が第3者を共に好きになる現象を分析したところ、

この現象は学年上昇につれて増大することが見出されたO つまり、学年が進行するにつれて、少 なくとも小学校高学年までは、友人間の相互依存性が高まり、第3者に対する態度も友人のそれ から影響をうけるようになるわけで、したがって、第3者との関係も友人から影響をうけるので あるO この点について、 「このことは、学級内の友人構造が単なる2人関係のモザイク的集合で はなくなり、有機的な全体が形成されてくることを示している。低学年においては児童AとBと の友人関係はBとCとの友人関係とは無関係に存在し得るが、高学年になるにつれて、 A、 B、

C、が有機的なつながりをもつようになり、 1人における変化が全体に影響を及ぼすようになっ てくる。」と水原らは説明している。

小学校入学以来3年間、同一学級に毎月1回ソシオメトリック・テストを反復しながら学級内 友人構造の変動を研究した依田新・大橋正夫・島田四郎(1954)によると、 ①好きな友達として

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学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (n) (上田)

137

あげる人数の平均は第1回では1人以下であったのが次第に増加し、終には3人を越すようにな ったこと、嫌いな友達の数はそれよりやや少ないが大体類似の傾向をたどること、 ⑧嫌いな友達 としてあげるのは男女ともはじめから男子が多い、 ⑧多数から集中的にえらばれるスターは、

「好きな友達」ではほとんど女子、 「嫌いな友達」ではほとんどが男子であること、などが明ら かとなった。

上田敏見(1964)は小学校2‑4‑6年生各4クラスを対象として、 5カ月および10カ月間隔で同 一規準(そうじ)のソシオメトリック・テストを実施し、各児の与えた選択の安定性の研究を試 みたが、その結果、女子の選択変化得点は一貫して男子のそれより低いことが明らかになったO

なお、最後になったが、孤立児をいかなるものと定義するかという根本問題がある。普通に は、集団の他の成員から全然選択をうけないものを孤立児と考えているが、田中熊次郎(1959) は孤立児にも程度の差があることを考えておく必要がある、として、次のように述べている。

「ある子どもは、多くの選択をうけているにもかかわらず、自分自身では孤立していると思いこ んでいるかもしれないし、ある子どもは、全くそれとは逆に、自分は多くの選択をうけていると 思いこんでいるが、実は、だれからも選択をうけていないかもしれない。また、選択はないが排 斥があるという子どももいるし ′選択も排斥もないという子どももいる。 ‑‑‑自分自身で孤立し ていると恩いこみ、かつ、選択を行なわず、その上に、だれからも選択をうけず、だれからも選 択の期待をうけないものが、真の孤立児であろう。」そこで、このような真の孤立児をみつけよ うとすれば、社会的共感性テストを、集団の範囲を制約せず、いろいろな規準で、しかも無制 限の選択・排斥をゆるして実施するという手続きによらねばならないO 粗雑なソシオグラムか

ら、すぐに、孤立児だときめてかかることは避くべきであるということになる。

しかし、従来の孤立児に関する研究は、すべて特定の規準のもとでの孤立児を操作的にきめて おり、田中のいわゆる真の孤立児を扱った研究は見当らない。

Ⅱ 目    的

従来の研究に明らかなように、孤立児を扱った諸研究は規準がまちまちであり、テスト当時に おける成員間の熟知度も不明のものが多く、集団の大きさもそれぞれ異なっていた。従って、学 級内の孤立児(通常、ある規準で実施したソシオメトリック・テストにおいて、成員のだれから

も選択をうけないものと規定される)が児童の成長発達につれていかなる変動傾向を示すか、に ついては、一般化することがきわめて困難であった.

しかし、阪本一郎(1949)が示唆したように、集団成員間の熟知皮が増せば孤立児の減少を当 然予想できるし、 Moreno (1953)や田中熊次郎(1964)は高学年において孤立児の減少する傾 向をほぼ明らかにしている。孤立児の性差については、なしとするもの(Gronlund, 1951)もあ

り、女子に少ない傾向を示唆しているもの(依田・大橋・島田, 1954; Kuhlen & Houlihan, 19 65)もあり、規準による変動も一定した傾向を必ずしも示していない(Gronlund, 1951, 1959),

本研究の目的は、比較的堅実な学級経営をつづけている小・中学校の、少なくも15カ月以上の 熟知期間をもった、いわば充分成熟した学級について、次の2仮説を検証しょうとするものであ る。

仮説I 学級内の孤立児数は、一般的規準("好き'')においても、特殊的規準("グループ運 動け)においても、学年上昇につれて減少するであろう。

仮説Ⅱ 男女はぼ同数の学級においては、女子の孤立児の方が、男子の孤立児より少数であろ

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学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (II) (上田)

う。

Ⅲ 方    法

学級編成後15カ月を経過した1965年6月未から7月上旬にかけて、男女ほぼ同数より成り立つ 小学校2年生10クラス(男189名、女186名、計375名)、同4年生10クラス(男205名、女193名、計 398名)、同6年生11クラス(男203名、女206名、計409名)、中学2年生10クラス(男235名、女196 名、計431名)の被験者に、次の形式のソシオメトリック・テストを実施した。 "規準・好き"に

よる3人制限テストを先ず施行し、ひきつづき"規準・グループ達動けによる3人制限ソシオメ トリック・テストを行なった。

ソシオメトリック・テストの形式

〔おともだちしらべ〕 (原文はたて書き)

① これは、せいせきをしらべるのではありません。

⑧ おもったとおり、しょうじきにかいてください。

⑧ となりの人と、みせあってはいけません。

〔I〕このくみの中で、あなたがすきな ともだちはだれですか。あなたのすきなと もだち3人のなまえを、すきなじゅんに ばんどうの下へかいてください。おとこで

も おんなでも よろしい。また、その わけを ひとつだけ、なまえの下にかいて

ください。

〔Ⅱ〕 このくみの中で、あなたがすきに なれないともだちはだれですかO その人の なまえを、きらいなじゅんに 3人かいて

ください。おとこでも おんなでも よろ しい。また、そのわけを ひとつだけ、な まえの下にかいてくださいO

勿論、中学生用のテストの文章は漢字まじり文としたし、学年、組、性別、氏名の記入を求めた、

なお"規準・グループ運動"によるソシオメトリック・テストにおいては、 「4人でグループを つくって うんどうをするとき、あなたはこのくみの だれといっしょのグル‑プになりたいです か。あなたのすきな ともだち3人のなまえをすきなじゅんにばんどうの下へかいてください。

一日・」とした。以上のテストは各学級担任教諭に依顧して実施してもらったが、あらかじめ必要 な実施手続きをプリントし、筆者が事前に各担任者に面接して説明手交するとともに、さらに綿 密な打ち合わせを行ない、実施条件の秀一性を保つよう万全の努力をつくしたO このプリントに

は、およそ、 ④先ずソシオメトリック・テスト用紙を配布してから、一度ゆっくり読んでやって 下さい、 ㊥選択(好き)、排斥(きらい)は、いずれも同じ組の中の友だちに限って下さい、 ㊦ 誰の氏名を記入したかは、他の子どもに分らないように、十分子ども同志に注意させて下さい、

合「きらいな友だち」がどうしても3人いない場合は、無理に3名書かせる必要はありません、な どの実施手続きの要点をしるしておいた。このように、選択、排斥の両面についてテストがなさ れたわけであるが、本研究の資料としては、選択に関する2回のテスト結果のみが用いられた。

(8)

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: CD) (上田)

139

なお、この被験者の中、中学2年生3クラスを除く全員は奈良市内公立小・中学生であり、中 学生の3クラスは大阪市立校のもの、また、クラスの大きさの平均は、小学校2年で38名、 4年 で40名、 6年で37名、中学生では43名であった。ただし、 =規準・グル‑プ運動Mの場合の被験 者は、 "規準・好き''の場合のそれと比べると若干の増減があり、小学2年生376名、同4年生 387名、同6年生405名、中学2年生438名、合計男子825名、女子781名、男女総計1,606名となっ た。これは反応に若干の不備を生じたものがあったからである。

Ⅳ 結    果

本研究における孤立児とは、各規準別に、ソシオメトリック・テストにおいて誰からも選択を うけなかった児童または生徒をさし、いわゆる被選択数ゼロのものとした。これが真の孤立児と は考えられないけれども、ここでは、 "好き"・ =グループ運動"の各規準毎に、この意味におけ る操作的孤立児の変動を各クラス別・性別・学年別に明らかにしょうとした。

1.一般的規準"好きりを用いた場合

先ず各クラス別、男女別に孤立児の出現率(%)を算出し、各学年男・女・全体毎の孤立児出 現率の中央値を求め、各学年差をHテスト、各学年の性差を対応のあるTテストにかけて検定し た。この結果はTable3, Fig.Iに示す通りである。

Table 3      一般的規準における孤立児の学年的変動(%)

(荏) 1.表中数字は中央値

2. は1%水準、 **ほ2%水準、 *ほ5%水準で有意。

なお、各クラス別孤立児出現率の範囲をしらべた結果、全体では、小2が10.53^‑22.5^、小 4が5.( ‑25.( 、小6が9 '蝣  ‑15.( 、中2が9 t  蝣49.05^ 男子では小2が11..11&‑

33.33%、小4が4.; ‑29.41%、小6が0‑19.( 、中2が4.( ‑20.OC& 女子では、小2が4 .7696′‑23.81^、小4が0‑21.05&、小6が0‑・22.22Jg、中2が0‑′17.( であることが明らかと i^sm

Table 3から明らかなように、先ず全体については学年差が有意(#‑11・.32, P<.02)となり、

学年上昇にともなう孤立児数の減少傾向が認められる。男子についてもほぼ同様の傾向が認めら れた(#‑12.59, P<.01)が、女子の学年差は有意水準に達しなかったoすなわち、女子の孤立 児は発達につれて明らかな変動傾向を示さないといえる。

次に、各学年における性差について検討を加えたが、見かけ上は、いずれの学年においても男 子の孤立児が女子のそれよりも多いようであった.しかし、対応のあるTテストにかけて検定し た結果では、Table 3に示したように、小2では1%水準、小4および小6ではいずれも5%水準で有 意の性差を認めたが、中2における性差は有意水準に達しなかった。このようにして、小学生の

(9)

140

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (ID (上田)

20

19

18

17

ill

K

中   央   値   ( % )

L  ̲̲.

J‑       'I‑        <1 2        4        0

学     年

Fig. 1 孤立児の発達的変動傾向

間では孤立児は有意に男子に多いといえるが、中学生になると男子の孤立児も少数となり、性差 が不明確となるようである。

前述のように、女子の学年差は有意でなく、女子の孤立児が高学年で減少するとは確言できな いのであるが、少なくとも表中の数字の見かけ上は、小4以上で減少する傾向が示唆されているo それとは別に、その上、この示唆を裏付ける若干の事実が見出された。すなわち、孤立児皆無の クラスをしらべてみると、それは、女子では小4,小6に各1クラス、中2に2クラスあり、これに 対して男子ではわずかに小6の1クラスのみであった。このことは、孤立児が、女子においても、

高学年で減少することをかすかながらも示唆している、といえそうである。

2.特殊的規準"グル‑プ運動"を用いた場合

一般的規準の場合と同様な結果の処理を行ない、各学年男・女.全体毎の孤立児出現率の中央 値を求め、各学年差をHテスト、各学年毎の男女差を対応のあるTテストにかけて検定した.こ の結果はTable 4, Fig. Iに示す通りである。

この表にみられるように、全体については学年差が有意(#‑12.54, P<.01)となり、高学年に なるにつれて孤立児数は減少する傾向のあることを示した。同様にして男子においても学年差は 有意(7:7‑ll.45, P<.01)となり、全体においてみたと同じ発達的傾向がたしかめられたOしかし、

一般的規準における結果と全く同様に、女子においては小4以上において数字の見かけ上は、孤立 児減少の傾向を示唆してはいるものの、その学年差は統計的有意水準に到達し得なかった。すな わち孤立児は、女子の場合、学年上昇につれて有意に減少するとはいえないのである。 各クラス 毎の出現率はかなりの差異があって、その範囲を示すと、先ず全体では、小2が13.16^‑29.41%、

小4が10.0^‑23.53^、小6が6.06&‑26.32&、中2が8.70^‑18.60^ ;男子では、小2が13.64^

‑50.00%、小4が8.70%‑35.29^、小6が5.J ′ ‑30.(  、中2が4.' ‑20.00%;女子では、小 2が6.25#‑23.81&、小4が5 0CO/ OO OO/9/小6が0‑22.22S、中2が5.:     であった。

(10)

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (II) (上田)

141

次に、各学年毎に性差の有無を検討したところ、見かけ上は、いずれの学年においても男子の 孤立児が女子のそれより多いように見えるO しかし、対応のあるTテストによる検定の結果で

は、 Table 4に示されるように、わずかに小4における男女差が有意水準に達しただけであった。

Table 4      特殊的規準における孤立児の学年的変動(形)

(注) 1.表中数字は中央値

2. は1%水準、 *は5%水準で有意.

Ⅴ 考    案

先ず仮説I、すなわち、学級内の孤立児数は、一般的規準においても、特殊的規準において も、学年上昇につれて減少するであろう、という仮説は支持された。一般的規準"好き"を用い た場合においても、また、特殊的規準"グループ運動"を用いた場合においても、いずれも全体

・男子において有意の学年差が認められ、高学年における孤立児の減少傾向をたしかめることが できた。しかし、この傾向は女子においては有意水準に達せず、男子におけるような傾向を指摘 できなかったO 以上のように、少なくとも本研究の用いた両規準に関する限りでは、 Moreno

(1953)が小さなサンプルについて示唆した高学年児における孤立児の減少傾向を、それよりは るかに大きなサンプル(各学年10‑llクラス)について本研究は明確に確証したわけである。こ の結果は、また、アプローチを異にするけれども、田中熊次郎の得た結果(1964)とも矛盾しな いと解されるO さらに、 Bjerstedt (1956)の得た男女混合クラスの孤立児出現率、すなわち、作 業仲間を規準とする3人制限ソシオメトリック・テストの高学年児における減少傾向と一致する

ものといってよいであろう。ただし、 Gronlund (1959)、 Kuhlen & Houlihan (1965)などの、

一貫した発達傾向の欠如という結果とは必ずしも一致しなかった。これは、規準のちがい、 5人 制限(前者)または選択手続きや選択範囲の広さ(後者)という方法上の差異にもとづくといえ よう。

次に孤立児の出現率についてみると、本研究結果は、 Morenoの結果(1953)、すなわち、 2年 生、 4年生、 6年生、 8年生がそれぞれ、第1回目、 30.5%;、 is.; 、 15.4%、 29.5^ ;第2回目 (22カ月後)、 29%、 25%、 16%、 20%という出現率より低率であるo これは、おそらく、 Mor‑

enoが2規準を用いたとはいえ、 2人制限選択を用いたためと思われるO何故なら、 Moreno自身 も14才‑18才の男児について認めており、 Bjerstedt (1956)も明らかにしたように、選択水準を さげることによって孤立児数は一般に減少するからであるo しかし、 Kuhlen & Lee (1943)の 結果(6年生男子5.J 、同女子9 c 、 9年生男子5%、同女子3.2#)や、 Kuhlen & Houlihan (1965)の結果(6年生男子5.5 、同女子9 l 、 8年生男子7.1 、回女子9' や松山(1963) の小学生に関する結果に比べると、本結果の方が高率である。この差異もやはり、多数の規準で

(11)

142

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: CE) (上田)

選択させ、かつ選択範囲をクラス集団内に限らなかったこと(前2者)、および、 5人制限という方 汰(後者)などによるものと思われるOなお、 Olson (1949)の結果も3規準合計で地位決定を しているので、同様に、本研究より低率(4年生、 6年生で約5#) 、となっている。以上考察した 出現率に関する諸点は、本研究とほぼ類似の出現率を見出した大西(1949)の研究(規準:仲の よい友人、 3人制限選択)との比較からしても確実と思われる。

要するに、本研究の規準と制限数の関する限りでは、学年上昇にともなう孤立児の減少傾向を 認めることができた。しかも、従来の多くの研究が怠っていた統計的分析のきびしさによく耐 え、一般的規準においては勿論のこと、かなり特殊な能力が関与すると考えられ.る"グル‑プ運 動''という規準においても共通な傾向を確認したのである。この傾向の説明としては、先ず、被 験者が15カ月という長期の熟知皮をもっていたこと、従来の諸研究に比較して思い切って大規模 のサンプルを用いたこと、それによって社会的な測度を用いる場合に特に生じ易いクラスによ る偏りを防げたと思われること、水原・剣持(1960)が示したように学年上昇につれて友人間の 相互依存性が高まり、学級内に相互選択数や有機的結合が増大すること、さらに、学級活動の多 様化にともなう友人認知の変化、価値観や人間観の発達にともなう友人結合要因の変動、などを 指摘できると恩われる。

仮説Ⅱ、すなわち、男女ほぼ同数の学級においては、女子の孤立児の方が、男子の孤立児より 少数であろう、という仮説もほぼ支持された。すでに発達傾向に関連してみられたように、本研

究で用いた2規準のいずれにおいても、高学年における孤立児の減少という発達傾向を男子は明 らかに示したが、女子においては同様な傾向が示唆されたけれども有意とはいえなかった。これ は、女子においてはすでに低学年から孤立児がかなり少数にしぼられているからと思われる。性 差を各学年別に検討した結果によると、一般的基準"好き''においては中学2年生を除く各学年

において、有意の性差が認められた。すなわち、これは、小学校2‑4‑ 6年生においては、男子 の孤立児の方が、女子のそれより有意に多いということを示すものである。これに対し、特殊な 運動能力が多分に関与すると考えられる特殊的規準"グループ運動"においては、 4個学年中有 意の性差が認められたのは、わずかに、小学校4年生だけである。しかし、他の3個学年における 性差は有意水準を逸したけれども、一貫して男子が高率という方向において一致した傾向を示し

ている。したがって、 ̀̀好き"の場合と同様な性差傾向が示唆されたといえるであろう。

このような結果は、 Kuhlen & Lee (1943)、 Kuhlen & Houlihan (1965)などの研究結果を より厳密に確証したものといえる。ところで、この性差はいろいろな視点から説明できよう,級 田・大橋・島田(1954)は低学年児の研究において、好きな友人を無制限にあげさせた場合L 1 年生から女子は女子を好くのに対し、男子が男子を好くことが多くなるのほ2年生3学期頃からで

あること、 2人のクリークの形成は女子において早いこと、また、きらいな友としては男女とも はじめから男子をきらうこと、などが見出されたと報告している。このような事実に加え、男子 は男だからきらわれ、さらにらんぼうだからというもうひとつの理由でも、つまり二重の理由で きらわれることも考えられる。さらに、筆者の研究(1964)によると、小学校2‑4‑6年生の与 えた選択においては女子の方が一貫して男子より安定的であることが明らかになった.したがっ て、男子の方が浮動的で孤立する危険性が大きいともいわれよう。女子の孤立児が少ない可能な 理由は、およそ以上のように考えられる。なお、 Gronlund (1951)やBjerstedt (1956)の性差 に関する結果と本研究結果は‑執しなかったが、これは前者が6年生のみを扱っていること、ま た、両者とも規準および制限数を異にしていることによるものであろう。なお、性差が̀̀好き''

(12)

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: (II) C上田)

143

という規準において明らかであるのに対して、 "グループ運動''においてやや不明瞭となるの は、おそらく、前者が個人的な感情に多く訴える規準であるのに後者が、いわば、技能的要因が 大きく関与する、ややフォーマルな場面にもとづくからであろう。

最後に、今後の研究に関する若干の示唆ならびに可能な教育的意義について考察を加えておこ うo先ず第一に、 Bjerstedt (1956)の示唆したように、グループ・ワ‑クの経験をもつ男女混合 クラスでは孤立児が少ないようである。したがって、本邦の男女共学クラスについても各種のグ ループ.ワークを意図的に経験させ、その前後における孤立児の質的・量的変動を分析してみる ことが大切であろう。ここから学級経営上のぞましいグループ・ワークの手がかりが得られる可 能性は大きいと思われる、第二に、田中(1959)の指摘している意味における、真の孤立児とそ の発達にともなう変動傾向をしらべてみる必要もあるであろう。そして、その研究では、選択の 範囲を学年ないし学校全体に拡大し、多数の規準併用による無制限選択形式を用いること、被験 者自身の孤立感を重視することなどが留意されねばならない。第三に、選択規準と孤立児の関係 の分析、熟知度と孤立児数や松山(1963)が示唆したような進学中心の学校とそうでない学校の 孤立児の比較なども将来みのり多い研究分野であろう。このような問題の究明から、たとえば学 級担任は1年交代制がよいか2年交代制がよいか、などという教育現場の切実な問題に科学的な知 見を与え得るものと考えられる。

Vl 総    括

本研究の目的は、 (I)学級内の孤立児数は、一般的規準("好き")においてもー特殊的規準 (̀̀グループ運動")においても、学年上昇につれて減少するであろう、 (n)男女はぼ同数の学級 においては、女子の孤立児の方が、男子の孤立児より少数であろう、という2仮説を検証するこ とであったO

このため、学級編成後15カ月を経過した1965年6月末から7月上旬にかけて、男女はぼ同数より 成立する小学校2年生10クラス(男女計376名)、同4年生10クラス(男女計398名)、同6年生11ク ラス(男女計409名)、中学2年生10クラス(男女計438名)の被験者に、 ̀̀好き日を規準とする3人制 限ソシオメトリック・テストを最初に施行し、ひきつづき、 ‖グループ運動"を規準とする3人制 限ソシオメトリック・テストを行なった。各規準別に誰からも選択をうけなかったものを孤立児 とし、その出現率を算出し、学年別、性別に処理して比較検討を試みたところ、およそ次のよう な結果が得られた。

(1)学年上昇にともなう孤立児の減少傾向は、いずれの規準を用いた場合も、全体および男 子において有意に認められたO女子においても、両規準に一貫して同様な傾向が示唆された が、統計的有意水準には達しなかった。このようにして、仮説(I)は、全体として、支持され た。

(2)いずれの規準においても、男子の孤立児は、すべての学年例外なく、女子の孤立児より 多い傾向を示したが、両者間の差が有意水準に達したのはり好ぎ'における小学校2‑4‑ 6年 生、 "グループ運動"における小学校4年生であった。なお、中学年6年生・中学2年生など高 学年になるほど性差が縮小する傾向が示唆された。このようにして、仮説(Ⅱ)はほぼ支持され

た。

(3)このような諸結果は、従来の研究結果と比較し考察され、また、今後究明すべき問題なら びに教育的意義についても若干の考察が加えられた。

(13)

144

学級における社会的受容に関する発達心理学的研究: cm c上田)

参 考 文 献

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水原泰介・剣持一郎1960 学級集団における対人関係の発達数社心研、 1, 36‑41.

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上田 敏見1964 児童の社会測定的地位の安定性に関する研究‑主として与えた選択の安定性について

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依田新.大橋正夫・島田四郎1954 学級構造の研究 教心研、 2,1‑9‑

(14)

145

A DEVELOPMENTAL STUDY OF CHILDREN'S SOCIAL ACCEPTANCE IN THE CLASSROOM : (H) SOME DEVELOPMENTAL TRENDS OBSERVED

IN ISOLATES

Tosimi Ueda

Department of Psychology, Nara University of Education, Nara, Japan

There have been some studies concerned, from the standpoint of developmental trends, with the isolates found in the classroom, but no consistent results were obtained heretofore.

Our present study represents an attempt to examine the developmental trend observed in relation to the isolates, with relatively large samples of 15 months' acquaintanceship. Soci- ometric criteria employed in this study were "best friend" and "sports companion", and three choices were allotted to each criterion.

Ss were from grade 2 throngh 8 ; 10 classrooms of 2nd-, 4th-, and 8th-graders, with ll classrooms of 6th-graders. Sociometric test on "best friend" criterion was first administered to those Ss and that on "sports companion" followed it, between the end of June and early in July, 1965. The frequency of isolates (here determined as those who received no choices on the test from both sexes included) was calculated by grades and by sexes. Median tests were conducted to evaluate the developmental trends. An analysis and comparison of the data revealed the following findngs : (1) The frequency of isolates observed in the class- rooms significantly decreased, on both criteria, with increasing grades, in case of boys and girls combined, and, of boys. Results with girls suggested the same tendency as mentioned above, but the differences among grades failed to reach statistical significance (Table 3, Table 4, and Fig. 1 ). (2) Isolated boys observed on both criteria tended to be more than isolated girls in all grades, but statistically significant differences between the two sexes were found in grades 2, 4, and 6 on the "best friend" criterion ; and, in grade 4 on the

"sports companion" criterion. Also, it was suggested that the sex differences found among

upper graders decreased (Table 3 and Table 4). (3) These results were compared with

tlose obtained in earlier studies and some discussion was made in regard to the agreements

and discrepancies.

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