「大学図書館が実施する情報リテラシー 「 大学図書館が実施する情報リテラシー 教育と図書館員に求められる専門的能力:
教育と図書館員に求められる専門的能力:
米国の事例を中心に 米国の事例を中心に」 」
2007.3.10.
2007.3.10.
長崎大学 長崎大学 大学教育機能開発センター 大学教育機能開発センター 長澤 長澤 多代 多代
日本図書館協会・図書館利用教育委員会・京都セミナー
発表の枠組み 発表の枠組み
►
►
情報リテラシーと情報リテラシー教育 情報リテラシーと情報リテラシー教育
►►
米国の高等教育と図書館の関係 米国の高等教育と図書館の関係
►►
米国の事例をもとにした学習支援・教育支援 米国の事例をもとにした学習支援・教育支援
►►
情報リテラシー教育の担当者に求められる 情報リテラシー教育の担当者に求められる
専門能力 専門能力
3
日本の大学における教育改革 日本の大学における教育改革
情報通信技術の進展 情報通信技術の進展
1990年代からの 1990 年代からの大規模な教育改革 大規模な教育改革
→大学内外の環境の変化 → 大学内外の環境の変化への への対応 対応
→
→教育内容や方法の多様化 教育内容や方法の多様化
教育課題: 教育課題 : 学生が主体的に参加する授業のあり方 学生が主体的に参加する授業のあり方
→主体的に問題を発見し,解決する → 主体的に問題を発見し,解決する学生の能力育成 学生の能力育成
→情報リテラシー →
情報リテラシー,,情報リテラシー教育
情報リテラシー教育の必要性の必要性
情報リテラシーの基準 情報リテラシーの基準
米国大学図書館協会 米国大学図書館協会
『
『情報リテラシーの基準,パフォーマンス指標および成果情報リテラシーの基準,パフォーマンス指標および成果』』
基準基準1.1. 必要とする情報の性質と規模を把握できる。必要とする情報の性質と規模を把握できる。
基準基準2.2. 必要とする情報に効果的・効率的にアクセスできる。必要とする情報に効果的・効率的にアクセスできる。
基準
基準3.3. 情報と情報源を批判的に評価し,選択した情報を学生の情報と情報源を批判的に評価し,選択した情報を学生の 知識ベースおよび価値体系に組み込む。
知識ベースおよび価値体系に組み込む。
基準基準4.4. 個人でまたはグループのメンバーとして,特定の目的を成個人でまたはグループのメンバーとして,特定の目的を成 し遂げるために効果的に情報を利用する。
し遂げるために効果的に情報を利用する。
基準基準5.5. 情報利用にまつわる経済的,法的,社会的な多くの問題情報利用にまつわる経済的,法的,社会的な多くの問題 を理解し,情報に倫理的に,法的に正しくアクセスし,利用する。
を理解し,情報に倫理的に,法的に正しくアクセスし,利用する。
5
情報リテラシー教育の枠組み 情報リテラシー教育の枠組み
日本図書館協会図書館利用教育委員会 日本図書館協会図書館利用教育委員会
『図書館利用気養育ガイドライン『図書館利用気養育ガイドライン::大学図書館編大学図書館編』』
レファレンス指導,学科関連指導 レファレンス指導,学科関連指導 情報表現法指導
情報表現法指導
レファレンス指導,学科関連指導 レファレンス指導,学科関連指導 情報整理法指導
情報整理法指導
レファレンス指導
レファレンス指導, ,学科 学科関連指導 関連指導 情報探索法指導
情報探索法指導
オリエンテーション,
オリエンテーション,図書館ツアー 図書館ツアー サービス案内
サービス案内
ポスター,パンフレット
ポスター,パンフレット,サイン ,サイン 印象づけ 印象づけ
主な方法
主な
方法目標のレベル
目標のレベル
米国における
米国における大学 大学教育と図書館 教育と図書館
コレクション拡大 コレクション拡大 図書館利用の講 図書館 利用の講 義科目
義科目 科学の重視(ドイツの影響)
科学の重視(ドイツの影響)
科学中心の
科学中心のカリキュラム カリキュラム 講義
講義・ ・ 討論・ゼミナールの導入 討論 ・ゼミナールの導入
19C19C
後半
後半
多様な利用教育 多様な利用教育 学生志向の教育(学生運動)
学生志向の教育(学生運動)
1970
1970図書館は大学の 図書館は大学の 飾り 飾り
全人教育(英国の影響)
全人教育(英国の影響)
古典的カリキュラム 古典的カリキュラム 暗誦中心の授業 暗誦中心の授業
19C19C
前半
前半
までまで
図書館
図書館 大学教育大学
教育7
学習支援が始まる前:
学習支援が始まる前: 19c前半まで 19c 前半まで
►►
主にイギリスの影響を受けて大学が創設され 主にイギリスの影響を受けて大学が創設され た。 た。
►►
教育の目標は,学生に古い科目を詰め込み, 教育の目標は,学生に古い科目を詰め込み,
秩序に行儀よく従わせることにあった。
秩序に行儀よく従わせることにあった。
►►
授業では,学生はラテン語の教科書を暗記して 授業では,学生はラテン語の教科書を暗記して 繰り返し読んだ。
繰り返し読んだ。
►►
収書も偶然的な寄贈に頼っていた。 収書も偶然的な寄贈に頼っていた。
►►
開館時間は週に数時間のみ。暖房や照明,閲 開館時間は週に数時間のみ。暖房や照明,閲 覧スペースもなく,貸出も禁止されていた。
覧スペースもなく,貸出も禁止されていた。
学習支援の始まり:19
学習支援の始まり:19 c c 後半 後半
►
►
学問の中心はドイツ 学問の中心はドイツ
►
►
教育目標は,学生の知的訓練になった。 教育目標は,学生の知的訓練になった。
►►
講義法,討論法や,理系では実験室実習,文系では 講義法,討論法や,理系では実験室実習,文系では ゼミナールが導入された。
ゼミナールが導入された。
►
►
講義の授業では,学生は教員が話す言葉を一字一句 講義の授業では,学生は教員が話す言葉を一字一句 ノートにとった。ゼミナールでは,教員の指導のもとに ノートにとった。ゼミナールでは,教員の指導のもとに 学生たちが原典を直接調べて討論をした。
学生たちが原典を直接調べて討論をした。
►
►
図書館では,蔵書が拡大され,目録法が整備されるよ 図書館では,蔵書が拡大され,目録法が整備されるよ うになった。開館時間が延長され,学生が書庫に出入 うになった。開館時間が延長され,学生が書庫に出入 りできるようになった。指定図書制度や図書館の利用 りできるようになった。指定図書制度や図書館の利用 法に関する講義を始める大学が出現した。
法に関する講義を始める大学が出現した。
9
学習支援の発展と教育支援の始まり 学習支援の発展と教育支援の始まり : :
1960年代から 1960 年代から 1970年代① 1970 年代①
►►
20世紀に入ると,世界の学問の中心がドイツから米国 20 世紀に入ると,世界の学問の中心がドイツから米国 に移った。
に移った。
►
►
米国の大学は教育よりも研究を優先する傾向にあっ 米国の大学は教育よりも研究を優先する傾向にあっ た。
た。
►►
1960年代の学生紛争の中で,学生志向の教育のあり 1960 年代の学生紛争の中で,学生志向の教育のあり 方が模索された。
方が模索された。
►
►
教育目標はなど(統合学習),リーディング・アサインメ 教育目標はなど(統合学習),リーディング・アサインメ ンツ(文献課題)が,学生の学習スキルを向上させるこ ンツ(文献課題)が,学生の学習スキルを向上させるこ とになった。
とになった。
►►
討論,卒業論文導入された。 討論,卒業論文導入された。
学習支援の発展と教育支援の始まり 学習支援の発展と教育支援の始まり : :
1960年代から 1960 年代から 1970年代② 1970 年代②
►►
多くの大学が図書館利用教育を実施するよう 多くの大学が図書館利用教育を実施するよう になった。
になった。
►►
全国的な図書館団体(大学図書館協会 全国的な図書館団体(大学図書館協会
( ( ACRL)や ACRL )や LOEX LOEX など)が,図書館利用教育に関 など)が,図書館利用教育に関 する情報を交換する場を提供するようになった。
する情報を交換する場を提供するようになった。
►
►
一部の大学図書館では,教員にも図書館利用 一部の大学図書館では,教員にも図書館利用 教育を実施するようになった。
教育を実施するようになった。
11
アーラム・カレッジ アーラム・カレッジ
►
►
インディアナ州リッチモンド インディアナ州リッチモンド
►►
1847年に設立 1847 年に設立
►►
教養カレッジ 教養カレッジ
►►
Friends会が母体 Friends 会が母体
►►
学生の選抜度が高い 学生の選抜度が高い
►
►
学生数 学生数 約 約 300 300名/学年 名/学年
►
►
教員数 教員数 約 約 100 100名 名
►►
職員数 職員数 246 246名 名
(図書館職員
(図書館職員 12.8名) 12.8 名)
アーラム・カレッジ図書館 アーラム・カレッジ図書館
►
► 18471847年に年に設立設立
►
► 地上地上22階・地下階・地下11階階
►► 演習室,支援用スペース演習室,支援用スペース
►► 図書館員は図書館員は
Administrative Faculty Administrative Faculty
►► 図書館員は図書館内に図書館員は図書館内に 個室をもつ
個室をもつ
►
► 大学図書館大学図書館が実施するが実施する学習学習 支援のモデル
支援のモデル
13
米国の図書館職 米国の図書館職
①教員( ①教員( Teaching Faculty)の地位 Teaching Faculty )の地位
②専門職に与えられる
②専門職に与えられる Facultyの地位 Faculty の地位
③図書館員(
③図書館員( Librarian)の地位 Librarian )の地位
配布資料にはありません。
配布資料にはありません。
アーラム・カレッジの学習支援①:
アーラム・カレッジの学習支援①:
短期目標と長期目標 短期目標と長期目標
短期目標 短期目標
学生がよりよく学習し,独立した学習者になること 学生がよりよく学習し,独立した学習者になること
長期目標 長期目標
学生が卒業後に情報化社会でよりよく生きられること
学生が卒業後に情報化社会でよりよく生きられること
15
アーラム・カレッジの学習支援②:
アーラム・カレッジの学習支援②:
学習支援のプログラム 学習支援のプログラム
新入生オリエンテーションにおける学習支援 新入生オリエンテーションにおける学習支援
図書館利用に関する小テスト 図書館利用に関する小テスト キャンパス情報システムの説明会 キャンパス情報システムの説明会 基礎科目における学習支援
基礎科目における学習支援
人文科学科目における情報検索演習 人文科学科目における情報検索演習 教養基礎科目における学科関連指導 教養基礎科目における学科関連指導 学科関連の情報利用指導
学科関連の情報利用指導
アーラム・カレッジの学習支援③:
アーラム・カレッジの学習支援③:
図書館利用に関する小テスト 図書館利用に関する小テスト
►
►
新入生を対象に 新入生を対象に 15分程度の小テストを実施 15 分程度の小テストを実施
►►
カード目録やコンピュータ目録から著者名,書名,出 カード目録やコンピュータ目録から著者名,書名,出 版社名等
版社名等の読み取り の読み取り
►
►
得点が低い学生(通常1 得点が低い学生(通常 1割ほど)には補習 割ほど)には補習
ポイント
ポイント
図書館の重要性を新入生に印象づけ
図書館の重要性を新入生に印象づけている ている。 。 新入生の図書館に関する知識を
新入生の図書館に関する知識を把握している 把握している。 。 図書館を利用できない学生
図書館を利用できない学生 を支援している。 を支援している 。
17
アーラム・カレッジの学習支援④:
アーラム・カレッジの学習支援④:
人文科学科目における情報検索演習 人文科学科目における情報検索演習
►
► 科目の目標:科目の目標:どの専攻分野にも役立つ知識と学習スキルのどの専攻分野にも役立つ知識と学習スキルの育成育成
►► 図書館のワークブック図書館のワークブック
①事典や一般的な文献を用いて背景的な情報を探索する。
①事典や一般的な文献を用いて背景的な情報を探索する。
②
②OPACを用いて特定主題の文献を探索する。OPACを用いて特定主題の文献を探索する。
③雑誌記事索引を用いて特定主題の論文を探索する。
③雑誌記事索引を用いて特定主題の論文を探索する。
ポイントポイント
科目の科目の1コマを用いて指導をしている。1コマを用いて指導をしている。
指導内容をユニット化している。
指導内容をユニット化している。
特定の主題に関する情報とその背景となる
特定の主題に関する情報とその背景となる一般的な一般的な情報の探索情報の探索 法法をを指導指導している。している。
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
学科関連の情報利用指導 学科関連の情報利用指導 1 1
►
►
レポート課題やグループ発表が課されているクラ レポート課題やグループ発表が課されているクラ スが主な ス が主な対象 対象
►►
個々の課題に必要な情報資源の探索法の指導 個々の課題に必要な情報資源 の探索法の指導
►►
教養基礎科目でも実施: 教養基礎科目 でも実施:読み,書き,討論する能 読み,書き,討論する能 力など研究スキルを育成する科目
力など研究スキルを育成する科目 「解釈・説明 「解釈・説明
演習」 演習」 「アーラム・セミナー」 「アーラム・セミナー」 「比較演習」 「比較演習」
19
教養基礎科目の学習目標 教養基礎科目の学習目標
「解釈・説明演習」
「解釈・説明演習」
:学生が,特定主題の学習を通じて, :学生が,特定主題の学習を通じて,
読み,書き,他の学生と討論するスキルなど学生生活 読み,書き,他の学生と討論するスキルなど学生生活 及び将来に役立つ基礎的な学習スキルを習得する。
及び将来に役立つ基礎的な学習スキルを習得する。
「アーラム・セミナー」
「アーラム・セミナー」
:学生が,関心を持つ主題の研究を :学生が,関心を持つ主題の研究を 通じて,基本的な研究スキルを習得する。
通じて,基本的な研究スキルを習得する。
「比較演習」
「比較演習」:「解釈・説明演習」の続編的な科目。学生
:「解釈・説明演習」の続編的な科目。学生 が,特定の主題分野や学際領域の学習を通じて,「解 が,特定の主題分野や学際領域の学習を通じて,「解 釈・説明演習」において習得した読み書き能力を発展 釈・説明演習」において習得した読み書き能力を発展 させる。
させる。
配布資料にはありません。
配布資料にはありません。
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
学科関連の情報利用指導 学科関連の情報利用指導 2 2
実施の手順 実施の手順
① ① 図書館員が 図書館員 が,学期の始まる ,学期の始まる 2- 2 -3 3週間前に,講義要綱 週間前に,講義要綱か か ら支援対象の科目を
ら支援対象の科目を抽出する。 抽出する。
② ② 図書館員が,①の担当教員に,図書館員による支援 図書館員が,①の担当教員に,図書館員による支援 の必要性を
の必要性を確認 確認し, し,実施日を決定
実施日を決定するする。 。
③ ③ 図書館員は,科目の 図書館員は, 科目のシラバスを読み,課題のテーマに シラバスを読み,課題のテーマに 関する一次資料や二次資料,データベースを検討して 関する一次資料や二次資料,データベースを検討して パスファインダー
パスファインダーを作成
を作成し, し, Web上で公開 Web 上で公開する。 する。
④ ④ 指導当日には,図書館員が,パスファインダーを示し 指導当日には,図書館員が,パスファインダーを示し ながら,二次資料やデータベースを用いた情報の探索 ながら,二次資料やデータベースを用いた情報の探索 法,情報の入手法について説明する。
法,情報の入手法について説明する。
21
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
アーラム・カレッジの学習支援⑤:
学科関連の情報利用指導3 学科関連の情報利用指導3
ポイント
ポイント
研究課題を課すクラス(学生の研究スキルを育成するク 研究課題を課すクラス(学生の研究スキルを育成するク
ラス)を中心的に支援している。
ラス)を中心的に支援している。
「教える好機(
「教える好機(
teachable moment)」をねらって支援teachable moment )」をねらって支援して して いる。 いる 。
各クラスの個別性に対応して,計画・実施している。
各クラスの個別性に対応して,計画・実施している。
科目分野ごとに担当者を決めている。
科目分野ごとに担当者を決めている。
情報探索,情報整理,情報表現からなる
情報探索,情報整理,情報表現からなる情報リテラ 情報リテラ シー教育について図書館員と教員の担当が分かれて シー教育について図書館員と教員の担当が分かれて いる。 いる。
アーラム・カレッジの教育支援①:
アーラム・カレッジの教育支援①:
教育支援の目標 教育支援の目標
►
►
教員が,図書館の学習・教育支援機能につい 教員が,図書館の学習・教育支援機能につい て理解を深めること
て理解を深めること
►►
教員が,情報資源を活用して授業を準備できる 教員が,情報資源を活用して授業を準備できる ようになること
ようになること
23
アーラム・カレッジの教育支援②:
アーラム・カレッジの教育支援②:
教育支援のプログラム 教育支援のプログラム
►►
教員採用候補者との面談 教員採用候補者との面談
►►
新任教員への手紙の送付 新任教員への手紙の送付
►►
新任教員オリエンテーション時の説明 新任教員オリエンテーション時の説明
►►
教育用ソフトウエアの利用法 教育用ソフトウエアの利用法
►►
情報資源を活用した課題の作成法に関する 情報資源を活用した課題の作成法に関する ワークショップ
ワークショップ
アーラム・カレッジの教育支援③:
アーラム・カレッジの教育支援③:
新任教員への図書館サービス案内状 新任教員への図書館サービス案内状
►►
着任が決まった教員に送付される図書館のサー 着任が決まった教員に送付される図書館のサー ビスを紹介した手紙
ビスを紹介した手紙
►
►
目的: 目的 :教員が必要とするときには図書館がいつで 教員が必要とするときには図書館がいつで も支援できることを伝えること
も支援できることを伝えること ポイント ポイント
教員に図書館の教育支援機能
教員に図書館の教育支援機能を を印象づけ 印象づけている。 ている。
その教員を担当する図書館員を紹介している。
その教員を担当する図書館員を紹介している。
25
アーラム・カレッジの教育支援④:
アーラム・カレッジの教育支援④:
教育改善ワークショップ 教育改善ワークショップ 1 1
►
►
新カリキュラムの目標に即した課題やその指導 新カリキュラムの目標に即した課題やその指導 について教員と図書館員が一緒に検討
について教員と図書館員が一緒に検討
►►
目的 目的
・教員が情報資源や課題の設定について理 ・ 教員が情報資源や課題の設定について理 解を深めること
解を深めること
・教員と図書館員,教員間の情報交換の場を ・ 教員と図書館員,教員間の情報交換の場を つくること
つくること
剽窃について検討する理由 剽窃について検討する理由
①レファレンスその他の機会に教員から学生の
①レファレンスその他の機会に教員から学生の 剽窃について質問や不満を受ける
剽窃について質問や不満を受ける
②図書館情報の分野で主要な検討課題である
②図書館情報の分野で主要な検討課題である
③学生が剽窃の知識を持っていない
③学生が剽窃の知識を持っていない
27
アーラム・カレッジの教育支援④:
アーラム・カレッジの教育支援④:
教育改善ワークショップ 教育改善ワークショップ 2 2
ポイント ポイント
課題に関する問題を
課題に関する問題を検討している 検討している 。 。 剽窃の問題を
剽窃の問題を検討している 検討している。 。
教員同士が意見交換する場を設定している。
教員同士が意見交換する場を設定している。
「図書館員のための教育方法論」
「図書館員のための教育方法論」 ①: ①:
科目の概要 科目の概要
1)
1) 情報リテラシー教育の背景情報リテラシー教育の背景 第1第1週「情報リテラシー教育の概論」週「情報リテラシー教育の概論」
2)
2) モデルを構築する情報リテラシーモデルを構築する情報リテラシー 教育
教育
第第2週「学習理論と学習スタイル」2週「学習理論と学習スタイル」
第第3週「批判的思考と能動的学習」3週「批判的思考と能動的学習」
3)3) 情報リテラシー教育の計画と開発情報リテラシー教育の計画と開発 第第4週「指導計画:方法と内容」4週「指導計画:方法と内容」
第第5週「指導計画」5週「指導計画」
第第6週「評価」6週「評価」
4)
4) 情報リテラシー教育の実施情報リテラシー教育の実施 第第7週「指導の準備と口頭発表」7週「指導の準備と口頭発表」
第8第8週「多様な母集団や環境におけ週「多様な母集団や環境におけ る情報リテラシー」
る情報リテラシー」
第第9週「テクノロジーの指導」9週「テクノロジーの指導」
第10第10週「指導のためのテクノロジー週「指導のためのテクノロジー の利用」の利用」
5)5) 情報リテラシー教育の今後情報リテラシー教育の今後 第11第11週「情報リテラシー教育の今週「情報リテラシー教育の今
後」
後」
6)6) 最終発表(第12最終発表(第12週から第週から第1515週)週)
第第12週~第12週~第15週15週 模擬授業模擬授業
29
「図書館員のための教育方法論」②:
「図書館員のための教育方法論」②:
科目目標 科目目標
① ① 図書館情報学分野における利用教育の歴史とその 図書館情報学分野における利用教育の歴史とその 影響を理解する。
影響を理解する。
② ② 利用教育及び情報リテラシー教育の基本的な概念 利用教育及び情報リテラシー教育の基本的な概念 と専門用語に精通する。
と専門用語に精通する。
③ ③ 学習理論を理解する。 学習理論を理解する。
④
④ 多様な教育の方法・技法・手段に精通する。 多様な教育の方法・技法・手段に精通する。
④ ④ 情報リテラシー教育に関する専門家団体の発展の 情報リテラシー教育に関する専門家団体の発展の 背景,目的や機能を理解する。
背景,目的や機能を理解する。
⑤ ⑤ 情報リテラシー教育プログラムの設計,導入,評価, 情報リテラシー教育プログラムの設計,導入,評価,
見直しに必要な情報について,実際の作業を通して 見直しに必要な情報について,実際の作業を通して 理解する。
理解する。
「図書館員のための教育方法論」③:
「図書館員のための教育方法論」③:
習得が期待される専門能力 習得が期待される専門能力
① ① 利用教育及び情報リテラシーの本質を説明 利用教育及び情報リテラシーの本質を説明 する。
する。
② ② 利用教育に関する専門用語を使用する。 利用教育に関する専門用語を使用する。
③ ③ 情報ニーズを特定する。 情報ニーズを特定する。
④ ④ 多様な教育方法論の中から個々の状況に適した方 多様な教育方法論の中から個々の状況に適した方 法論を選択し,個々のニーズに対応した指導法を 法論を選択し,個々のニーズに対応した指導法を 設計,導入,評価し,見直す。
設計,導入,評価し,見直す。
31
情報リテラシー教育を担当する 情報リテラシー教育を担当する 図書館員に求められる専門能力① 図書館員に求められる専門能力①
情報リテラシーに関する知識 情報リテラシーに関する知識 教育方法論に関する知識と技術 教育方法論に関する知識と技術 教育工学に関する知識と技術 教育工学に関する知識と技術
情報リテラシーに関する知識 情報リテラシーに関する知識
① ① 情報リテラシー発展の背景的な知識 情報リテラシー発展の背景的な知識
② ② 情報リテラシー教育関係の専門家団体と情 情報リテラシー教育関係の専門家団体と情 報リテラシー教育担当者を対象とする支援事 報リテラシー教育担当者を対象とする支援事 業に関する情報
業に関する情報
③ ③ 利用者のニーズの把握 利用者のニーズの把握
④ ④ 多くの実践事例 多くの実践事例
⑤ ⑤ 著作権,剽窃の理解 著作権,剽窃の理解
33
教育方法論に関する知識と技術 教育方法論に関する知識と技術
① ① 学習理論の知識 学習理論の知識
② ② プログラムの設計,導入,評価,見直しの知 プログラムの設計,導入,評価,見直しの知 識と技法 識と技法
③ ③ 図書館を取り巻く機関全体と社会状況の知識 図書館を取り巻く機関全体と社会状況の知識
④ ④ 効果的な指導の技法 効果的な指導の技法
⑤ ⑤ 効果的な教材作成の技法 効果的な教材作成の技法
教育工学に関する知識と技術 教育工学に関する知識と技術
① ① オンライン・データベースの検索法 オンライン・データベースの検索法
② ② コンピュータ・ベース, コンピュータ・ベース, Webベースの教材作成 Web ベースの教材作成 法 法
③ ③ 学習関係のソフトウエアの操作法 学習関係のソフトウエアの操作法
35
ブレンディッド・ライブラリアン ブレンディッド・ライブラリアン
伝統的な図書館と情報技術の技能,授業設 伝統的な図書館と情報技術の技能,授業設 計や教育工学の知識,指導のための諸資源と 計や教育工学の知識,指導のための諸資源と その開発や普及の動向に関する知識を兼ね備 その開発や普及の動向に関する知識を兼ね備 えた大学図書館員
えた大学図書館員
〔 〔 2004 2004 年に 年に Steven Bell Steven Bell と と John Shankが提唱 John Shank が提唱〕 〕
ブレンディッド・ライブラリアンの役割 ブレンディッド・ライブラリアンの役割
1)1) 大学改革の主導的な地位につく。大学改革の主導的な地位につく。
2)2) 大学規模の情報リテラシー戦略の開発に関わる。大学規模の情報リテラシー戦略の開発に関わる。
3)
3) 図書館サービスの利用や情報リテラシーの学習を組み入れた図書館サービスの利用や情報リテラシーの学習を組み入れた 教育プログラムを設計する。
教育プログラムを設計する。
4)4) 教育工学の専門家や教育工学の専門家やeラーニング・コンテンツ開発の専門家とeラーニング・コンテンツ開発の専門家と 協働する。
協働する。
5)5) 教育工学や教育工学やeラーニング・コンテンツの開発を担当する図書館eラーニング・コンテンツの開発を担当する図書館 員,員,eeラーニング・コンテンツ開発の専門家,教育工学の専門家ラーニング・コンテンツ開発の専門家,教育工学の専門家 が協力して,従来の利用教育を改善する。
が協力して,従来の利用教育を改善する。
6)6) 教員がテクノロジーや図書館の情報資源を科目に組み入れる教員がテクノロジーや図書館の情報資源を科目に組み入れる ように支援する。また,情報へのアクセス,情報検索,情報の ように支援する。また,情報へのアクセス,情報検索,情報の 整理の点から学生の学習とその成果を向上させるために,教 整理の点から学生の学習とその成果を向上させるために,教 員と協力する。
員と協力する。
37
公募要領にみられる 公募要領にみられる
ブレンディッド・ライブラリアンの専門能力 ブレンディッド・ライブラリアンの専門能力
Web/マルチメディア利用の技術(9件)
コミュニケーション/対人関係の技術(8件)
情報の組織化の技術(6件)
指導用技術のスキル/経験(6件)
プロジェクトを管理する技術/経験(6件)
指導の方法論(4件)
大学図書館もしくは指導用設計・技術関係の仕事に従事した 2年の経験(4件)
大学図書館員の知識/経験(3件)
オンライン/Web上の資源/ツールの開発(3件)
指導デザインの技術(3件)
(分析対象10件)
参考情報 参考情報
►
►
アーラム・カレッジのパス・ファインダー アーラム・カレッジのパス・ファインダー
http://www.earlham.edu/library/content/resources/c http://www.earlham.edu/library/content/resources/c
ourse/index.html
ourse/index.html (2007.2.28.) (2007.2.28.)
►►
ブレンディッド・ライブラリアンのポータル ブレンディッド・ライブラリアンのポータル http://
http://blendedlibrarian.org blendedlibrarian.org/ (2007.3.6.) / (2007.3.6.)
►
►
ブレンディッド・ライブラリアンの公募要領の調査結果 ブレンディッド・ライブラリアンの公募要領の調査結果 Shank, John D.
Shank, John D. “
“The Blended Librarian: A JobThe Blended Librarian: A Job Announcement Analysis of the Newly Emerging Announcement Analysis of the Newly Emerging Position of Instructional Design Librarian,
Position of Instructional Design Librarian,”
”College College
and Research Libraries, Vol.67, No.6, 2006.11,
and Research Libraries, Vol.67, No.6, 2006.11,
39
連絡先 連絡先
長澤 長澤 多代 多代 ( ( NAGASAWA Tayo NAGASAWA Tayo) )
〒 〒 852- 852 -8521 8521
長崎市文教町1 長崎市文教町1 - -14 14
長崎大学 長崎大学 大学教育機能開発センター 大学教育機能開発センター 評価・ 評価・ FD FD研究部門 研究部門
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