• 検索結果がありません。

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業

(免疫アレルギー疾患等政策研究事業(移植医療基盤整備研究分野)))

分担研究報告書

静岡県における臓器提供地域内連携体制の構築 研究分担者 渥美 生弘 聖隷浜松病院 救命救急センター長

A.研究目的

2018年、本邦での臓器提供数は95例であった。

この数では一施設で臓器提供を繰り返し経験しノ ウハウを蓄積することは難しい。また、臓器提供を 円滑に進めるためには人的、物的資源が必要であ り、日常診療に支障をきたすことも少なくない。これ は災害対応に似て、院内だけでの対応では限界 があり、地域での相互支援が必要だと考える。

静岡県では臓器提供の経験がない(少ない)施 設において安心して提供ができるように、臓器提供 が日常診療の妨げにならないように、地域内の相 互支援体制の構築にむけた話し合いを開始した。

B.研究方法

静岡県健康福祉部医療健康局疾病対策課と話 し合いを行い、臓器提供における地域内での相互 支援体制の必要性について共有した。

静岡県健康福祉部医療健康局疾病対策課にて 5類型施設で臓器提供が発生した場合に担当する

診療科を対象に、臓器提供の際の支援体制の必 要性について調査を行った(図1)。

C.研究結果

対象28施設全ての施設、82の診療科から回答が あった(図2)。臓器提供の際に支援医師を希望し たのは62.2%であった。支援医師に依頼したい内 容は、全体の手順(47.6%)、ドナー管理(41.5%)が多 かった。医師以外に支援してほしい内容では事務 手続き(52.4%)、家族看護(50.0%)の要望が高かった。

A群:臓器提供の体制整備が出来ており、臓器提 供の経験がある施設、B群:臓器提供の体制整備 が出来ているが、臓器提供の経験がない施設、C 群:臓器提供の体制整備が出来ていない施設、の 3群に分けて解析を行った。B群の病院が支援医 師の必要性を最も感じていた(76%)。A群の病院で も支援医師の必要性を感じていたが(65.6%)、C群 の病院では支援医師の要望が少なかった(44.0%)。

B群、C群では手順について支援の要望が高かっ 研究要旨:

2018 年、本邦での臓器提供数は 95 例であった。この数では一施設で臓器提供を繰り返し経験 しノウハウを蓄積することは難しい。また、臓器提供を円滑に進めるためには人的、物的資源が必 要であり、日常診療に支障をきたすことも少なくない。静岡県では臓器提供の経験がない(少ない)

施設において安心して提供ができるように、臓器提供が日常診療の妨げにならないように、地域内 の相互支援体制の構築にむけた話し合いを開始した。

静岡県健康福祉部医療健康局疾病対策課にて 5 類型施設で臓器提供が発生した場合に担当 する診療科を対象に、臓器提供の際の支援体制の必要性について調査を行った。

対象 28 施設全ての施設、82 の診療科から回答があった。臓器提供の際に支援医師を希望した のは 62.2%であった。支援医師に依頼したい内容は、全体の手順(47.6%)、ドナー管理(41.5%)が多 かった。

アンケート結果より臓器提供の際に支援する医師がいると、一連の流れを円滑に進めることが出 来る様になるのではないかと考える。静岡県ではこのアンケート結果を受けて、静岡県臓器提供支 援チームを立ち上げることとした。5 類型病院の医師の中から臓器提供の経験があり趣旨に賛同す る者をチームメンバーとし支援医師の会を立ち上げた。

静岡県では静岡県臓器提供支援チームを立ち上げ、臓器提供がある際に現場の要望に応じて 院外からの支援を行う体制の整備をすすめている。

83

(2)

たが、A群ではドナー管理の要望が最も高かった。

D.考察

アンケート結果より臓器提供の際に支援する医 師がいると、一連の流れを円滑に進めることが出来 る様になるのではないかと考える。臓器提供の経 験がない施設では、全体像が把握できない漠然と した不安感を軽減することが出来、患者家族に対 しても臓器提供について話をしやすくなる可能性 がある。また、経験がある施設にとっても、臓器提 供は診療スタッフに負担を強いるイベントである。

支援医師の存在によってこの負担を少しでも軽減 し日常診療に支障を来さないようにするのも重要で あろう。経験がある施設、ない施設、それぞれのニ ーズを理解し支援する必要がある。

静岡県ではこのアンケート結果を受けて、静岡 県臓器提供支援チームを立ち上げることとした。5 類型病院の医師の中から臓器提供の経験があり趣 旨に賛同する者をチームメンバーとし支援医師の 会を立ち上げた。さらに、相談内容に個人的に対 応するのではなく、チームとして対応できるように、

県内の臓器提供事例の概要を共有し、話し合える 場を設定した。臓器提供の現場から要請を受けた 際には、このメンバーの中から対応する医師を選定 し、メンバー同士で相談しながら対応できる体制を 準備している。

E.結論

臓器提供における院外からの支援の必要性に ついてアンケート調査を行った。アンケートの結果、

臓器提供の経験がない施設、ある施設、両方とも 院外からの支援が必要との答えが多かった。

静岡県では支援医師の会を立ち上げ、臓器提供 がある際に現場の要望に応じて院外からの支援を 行う体制の整備をすすめている。

F.健康危険情報

G.研究発表 1. 論文発表 なし 2. 学会発表

・石川牧子、渥美生弘、後藤幹生、指出昌秀:

静岡県臓器提供支援体制構築の取り組み.

第54回日本移植学会総会

H.知的財産権の出願・登録状況 (予定を含む。)

1. 特許取得 なし

2. 実用新案登録 なし

3.その他 なし

84

(3)

図1 図2

85

参照

関連したドキュメント

大曲 貴夫 国立国際医療研究センター病院 早川 佳代子 国立国際医療研究センター病院 松永 展明 国立国際医療研究センター病院 伊藤 雄介

関西学院大学手話言語研究センターの研究員をしております松岡と申します。よろ

話題提供者: 河﨑佳子 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 話題提供者: 酒井邦嘉# 東京大学大学院 総合文化研究科 話題提供者: 武居渡 金沢大学

自主事業 通年 岡山県 5名 岡山県内住民 99,282 円 定款の事業名 岡山県内の地域・集落における課題解決のための政策提言事業.

向井 康夫 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 牧野 渡 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 占部 城太郎 :

  Part1 救難所NEWS Part1 救難所NEWS  海難救助訓練ほか/水難救助等活動報告  海難救助訓練ほか/水難救助等活動報告   Part2 洋上救急NEWS

1、 2010 年度 難治 性疾 患 克服研究事業研 究奨励分野第一次公募で 181 件を採択..

報告は、都内の事業場(病院の場合は病院、自然科学研究所の場合は研究所、血液