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中央学術研究所紀要 第46号 002深田 伊佐夫「霊友会系教団の経本に関する一考察」

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1.はじめに

 本稿の目的は、霊友会系教団の経本の形式・構成・内容を比較し、その共通性と独 自性を明らかにすることである。  霊友会系教団とは、霊友会を淵源とする分派教・独立した団群の総称である。村上 ら(1994)によると現在29教団が存在している。また、文化庁(2016)の統計に記さ れた霊友会系教団会員の公称信者数の合計は約650万名である。これらの教団は、過去 に霊友会から独立した経緯があるため、教義・儀式・修行形態に共通性を持つ。その ひとつに、各教団会員が法華経読誦による先祖供養を、基本的な日課の修行にしてい ることがあげられる。  読誦に用いているのは、平楽寺書店版「訓訳妙法蓮華経并開結(以下、法華三部経 と略す)」と、その中から各教団が要品を抜粋して独自に編纂した経本である。この経 本を、霊友会では、「南無妙法蓮華経 朝夕の、おつとめ(以下「青経巻」と略す)」 と称す。「青経巻」については、3 2で述べる。  いっぽう霊友会系各教団でも、「経典」・「妙典」「在家祖先回向要品」などの名称が 付された経本を、日常の読誦に用いている。これらの経本は、「青経巻」と多くの共通 性を持ちながらも、形式・構成・内容・抜粋箇所に差異もある。  このことについて、久保(1978)は「『南無東方善徳佛…』と始まる、この“青経 巻”は割と多くの人に知られている。霊友会の会員やその子孫ばかりでなく、霊友会

深 田 伊佐夫

○目次 1.はじめに 2.関連研究について 3.霊友会系教団の経典 4.考察・まとめ 5.おわりに 6.文献目録

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からわかれた多くの教団の会員が目にし耳にしているからである。もっとも、分かれ た教団では内容を少しずつ変えている。霊友会と全く同じではない。」と指摘してい る。  筆者は、立正佼成会会員の視点から、これらの経本の形式・構成・内容に対して関 心を抱いてきた。その契機は、立正佼成会の青梅施設にて16年間「お焚きあげ儀式」 に携わってきたことである。「お焚きあげ儀式」に持ち込まれる物は、立正佼成会にか かわる対象物がほとんどを占めている。しかし、この中には他教団由来の対象物等も 含まれており、複数の霊友会系教団の経本もみられ、それらに接するうちに以下3つ の問題意識をもったからである。  1つは、所属する立正佼成会の教本と各教団の教本との共通性と独自性の把握であ る。  2つは、各教団の経典の差異は教団のもつ法華経の捉え方や、信仰の規範が反映さ れている可能性の探究である。  3つは、霊友会系教団の儀式・儀礼・戒名など教義と所作の根幹となる「ご供養(読 経)」がどのように執り行われているのかということである。  本稿では、これらの問題意識に近づく糸口として、霊友会系各教団が信者の日課の 読誦に用いる教本の形式・構成・内容の比較とタイプ別の類型化により、冒頭に掲げ た目的を達成したいと考える。構成は、①はじめに ②関連研究について ③霊友会 系教団の経本 ④考察・まとめ ⑤おわりに ⑥文献目録となっている。なお、文中 の漢字表記は、教団などの固有名詞を除き、意味を損なわない範囲で新字体とした。  本稿は、2017年1月20日に開催された、法華経思想懇談会(在家仏教こころの研究 所主催)にて口頭報告した原稿に加筆したものである。

2.関連研究について

 ここで、経本も含む霊友会系教団に関する関連研究について触れておく。まず、関 連研究論文は、国立情報学研究所の論文検索機能(CiNii)により2件を抽出した。次 に、専門図書館での関連図書・関連資料の調査を行い、3件の関連図書を確認した。 その他として、小畑(2016)の成果を含めて、以下6件の研究成果・文献のあること が判明した。以下、概要を述べる。 ①渡辺(1950):現代日本の宗教  文献は、第二次大戦後の宗教事情全般が網羅されており、第13章に「霊友会系教団 とその系統の諸教団―仏教主義先祖供養教団の代表者―」が設けられている。ここで は、霊友会自体の現状・組織・役員構成・歴史の詳細とともに、「青経巻」発刊の経緯

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が記されている。  また、文献成立時点までに霊友会から分派・独立した教団の概要がまとめられてい る。文献に記載のある独立した教団は、思親会・孝道教団・立正交(佼)成会・三界 教・日本敬神崇祖自修団である。 ②村上(1980):新宗教  1980年初頭の日本の新宗教事情を考察した文献で、第4章に「近代日本の法華系新 宗教」が設けられている。この章の2項の、「霊友会」の記述に霊友会創立の経緯、基 本思想の形成過程と、独立した諸教団の概要がまとめられている。 ③沼田(1980):「霊友会の研究」  研究では、霊友会の成立・展開・青経巻と総戒名の内容と意義、独立した教団の系 譜がまとめられている。そして、「戦後日本の新興宗教の中心が日蓮系もしくは法華系 であること」の理由を解明するための予備研究という立ち位置をもつ。 ④日比野(2010):「新宗教と女性 霊友会の教えから」  新宗教の信仰と活動の主体者である主婦に視点を当て、霊友会の教えの中心である 先祖供養実践や家族のあり方と関連付けて考究している。この過程で、教団の成立・ 展開・教義、教団女性幹部の生きざまに関する事柄にも言及している。 ⑤霊友会(1993):「霊友会の原点 久保恩師は何を目的に何を説かれたのか」  文献は、霊友会が久保角太郎生誕100周年にあたる1992年、機関誌「あした」に連載 した記事を合本化したものであり、学術文献とは趣を異にする。  文献では、久保角太郎による「在家の叫び」にはじまる在家主義仏教の意義、法華 経に取り組む姿勢、経典編纂の過程、同会の教えの概要がまとめられている。 ⑥ 小畑(2016):「久保角太郎師『南無妙法蓮華経 朝夕の、おつとめ』からみる、立 正佼成会『経典』形成へのことがら」  同研究は、2016年3月開催の第35回法華思想懇談会で報告された。研究では、霊友 会系教団の1つ立正佼成会の経本である「経典」編纂に、上述の霊友会「青経巻」の 内容が反映された痕跡と、「経典」の内容変化の過程を解明している。そして、「『朝夕 の、おつとめ』からみると、1つ1つのことにも対応しながら、今あるべき『経典』 形成を続けているようにも思われる」と、結論付けている。  これらの研究成果では、霊友会と青経巻の成立・展開過程、独立した教団の系譜等 が、それぞれの視点から述べられている。

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3.霊友会系教団の経本

3-1.霊友会系教団の概要  ここで、霊友会系教団の経本の考察を前提に、霊友会系教団の概要について触れて おく。まず、わが国の新興宗教を宗派別に分類すると、7割が日蓮系、3割が神道系・ 山岳系・密教系、あとは混こん淆こうであるという(櫻井:1978)。さらに、日蓮系は霊友会 系・日蓮正宗系・本門佛立講系・仏教感化救済会系・国柱会等に分類できる。  このうち霊友会系教団は、霊友会から独立した教団を指す用語であり、淵源となる 霊友会を含めると29教団がある(村上ら:1991)。以下、今回の経本の比較を行う11教 団の概要を述べる。  ①霊友会(本部・東京都)     1919年、久保角太郎(1892 1944)が結成した霊の友会を起源に、1930年には大 日本霊友会を創立。「久保は“在家の叫び”をもって世界平和に貢献する。世界平 和に貢献するには、一軒一軒の家が幸せでなくてはならない。家々が恵まれてい なければならない。人間が幸せでなくてはならない。」ことを基調に、在家の法華 経による先祖供養と菩薩行実践を説く。     草創期に形成された思想基盤は、西田利蔵[無学](1850 1918)が考案した法 華経による先祖供養思想と、当時の幹部であった戸べ っ き次貞雄(1897 1965)の「三部 作」とよばれる著書による理論であった。「三部作」とは、1928年刊行の「佛の大 慈大悲と運命」と「昭和之法華経と常不軽菩薩」、1929年刊行の「佛は滅したまわ ず」を指す(梅津:2014)。     また、東京の本部釈迦殿と並び、次世代育成の場として、静岡県賀茂郡に研修 施設「弥勒山」を有す。(日蓮宗宗務院1981・霊友会 HP)会員数は、1,340,703名 である(文化庁:2016)。  ②在家仏教こころの会(本部・東京都)

    2004年、久保継成(1937 )がInner Trip REIYUKAI International(2000年に創立) を経て独立した教団である。しかし同会では、「久保角太郎が1930年に創立した霊 友会を『在家仏教こころの会』に改名した」との立ち位置をとる。父方母方、「父 母双系の先祖供養仏教」、「法華経」により「在家」を旨とし、自分の“いのち” の源であり、“いのち”の応援団である親・先祖と向き合い、自分の“いのち”を 見つめ、自分を養う教えを説く。(在家仏教こころの会 HP)     布教活動と並び、在家仏教こころの研究所を設置し、妙法蓮華経を中心とした、 仏教全般の学術研究にも取り組んでいる。

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 ③孝道教団=寺院名:孝道山本仏殿(本部・神奈川県)     1936年、岡野正道(1900 1978)が創立。岡野が天台宗僧籍(大僧正)をもつこ とから、天台宗との関係が深い。「孝道」を中心概念に、縦の孝道としての先祖供 養と、横の孝道としての慈悲行・菩薩行を説く。     教義では天台教学と日蓮教学を総合したとされる理事円融の「熟益正法の教 学」、先祖供養を中心とした「熟益正法の信仰」、菩薩行実践を「熟益正法の実践」 と位置づけている(岡野:1965)。また、「熟益正法」を「みのる法華経」とも表 現している。     近年、サンスクリット語のマイトリーに由来する、「マイトリー運動」を提唱 し、慈(いつくしみ)・友情・おもいやりの実践を展開している(孝道教団 HP)。 会員数は、161,686名である(文化庁:2016)  ④思親会(本部・神奈川県)     1938年、霊友会第五支部長の井戸清行(1888 1950)が創立。井戸が受けた「法 華三部経を師とせよ」との天啓を基に、先祖供養と親孝行による「妙法即思親」 を旨とする。縦(先祖/親子)と横(地域/社会)のつながりのなかでの菩薩行実 践を説く(思親会:1988・思親会 HP)。新日本宗教団体連合会(以下・新宗連) に加盟している。会員数は、48,053名である(文化庁:2016)。  ⑤立正佼成会(本部・東京都)     1938年、霊友会新井支部副支部長の庭野鹿蔵[日敬](1906 1999)と、長沼マ サ[妙佼](1889 1957)が創立。先祖供養と親孝行を基本に、会員が車座になり、 問題や悩みを吐露し合いながら、問題克服に向けた心構えを説く「法座」を重要 な修行としている。日常生活場面での菩薩行の実践による、個々の人格完成と世 界平和を目指し、宗教協力と平和活動にも力を入れている。     教義面での体系化も図られており、庭野の著書「新釈法華三部経(全10巻)」「新 しい法華経の解釈」をはじめ、階層別の会員教育テキストが発行されている。主 なテキストに、「会員教育Ⅰ∼Ⅲ」「青年教育体系第一課程∼第四課程」がある。 会員は、これらによる教育に参加し、法華経の教義に基づいた信仰と宗教活動を 行うことが規範となっている。     また、佼成学園・佼成育子園での教育・福祉事業、佼成図書館、佼成ウインド オーケストラ、佼成カウンセリング研究所などの文化事業・社会事業も展開して いる(深田:2012)。また東京西郊の青梅市に、次世代育成を目的とした青梅練成 道場と、幹部奉職者養成機関の学林を設置している。新宗連に加盟している。会 員数は、2,826,927名である(文化庁:2016)。

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 ⑥靈法会(本部・兵庫県)     1950年、吉岡元次郎(1898 1976)・さと(1906 1987)夫妻が創立。基本的に は、霊友会の先祖供養を中心とした教義を引き継ぐが、「五節の句」・「妙法一致」 等の独自の教義も持つ。前者は1945年の神戸大空襲による小豆島への疎開時に体 得した、「人情・畜情・仏情・成功・成仏」という価値に基づく人間観と修行観 を、後者は夫婦一体の修行のありかたを示す。     また同会では、「人間がこうむる苦難や不幸は霊界で救われない霊が苦しんでい ることが原因であり、原因となっている霊を適切に供養することが必要」と説く。 このため、霊界と交流し霊界からの指導を仰ぐための霊能者の育成も体系化され ている(井上ら:1996、井上ら:1994、靈法会本部:1982)。     1976年、創立者・吉岡元次郎の死去を機に、神戸市内に「御師仏舎利」を祀る 「如来山仏舎利塔」を建立した。教勢は、近畿圏・西日本を中心に約200,000名で、 50か所の講堂を拠点として構える(井上ら:1996、井上ら:1994)。  ⑦妙智會教団(本部・東京都)     1950年、霊友会第七支部長の宮本ミツ(1900 1984)が創立。同会創立以前、宮 本ミツと夫の宮本孝平(1891 1945)は、佛立講を経て1934年に霊友会に入会し た。孝平は1934年に第7支部長、1936年には常務理事に就任した。ミツも、1938 年に本部勤めとなった(井上ら:1994)。先祖供養・忍善・懺悔・感謝を説き、 個々の立命と仏道楽土建設、恒久平和実現を目指す。このうち、宮本孝平が終始 唱えつつ実践していた忍善の教えは、開教15年(1964年)を期して同会の教えの 中心として位置付けられた。忍善とは①よいことをするときは、事物に動かされ ず心を安穏にし、いろいろな障害が押し寄せても、怒らず、愚痴を言わず、欲を 出さず、乗り越えること、②小さなことであっても、小さい我慢、努力が必要で あり、大きな喜びには、大きな苦労、我慢が必要であるとしている(妙智會教団 HP)。「ありがとう基金」を設立し、「子どものための宗教者ネットワーク」など、 国内外での宗教協力と平和活動にも力を入れている(西山ら:2014、井上ら: 1994)。なお同会では、宮本孝平を大恩師、ミツを会主、宮本丈靖第2代会長を大 導師、妻・愛子に宮本愛子先生の尊称を付している。     東京本部のほか、創立者の生誕地である千葉県山武郡九十九里町に、「千葉聖 地」を有す。新宗連に加盟している。会員数は666,780名である(文化庁:2016)。  ⑧佛所護念會教団(本部・東京都)     1950年、霊友会第六支部長の関口嘉一(1897 1961)が創立。法華三部経による 先祖供養と、その教えの生活と社会での実践を説く。また、関口嘉一初代会長の

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説いた「教行」、二代会長関口トミノ(1905 1990)が説いた教えを記した、「碑 文」の内容を重要な信仰規範とする。     身延山に加え、伊勢神宮と明治神宮への団体参拝や、皇室など日本の伝統文化 の認識と継承にも力を入れている(日蓮宗宗務院:1981)。     2001年、教団としての教育をともなう寮生活をしつつ、東京近郊の大学に通学 する「高輪修徳塾」を設置し、次世代の人材育成も行っている(佛所護念会教団 HP)。会員数は、1,117,960名である(文化庁:2016)。  ⑨妙道會教団(本部・大阪府)     1951年、第十一支部長の佐原忠次郎(1900 1958)、夫人の佐原俊江(1904 1969) が創立。法華経に基づく夫婦両家の先祖供養を行う。宗教協力と平和活動にも力 を入れている(妙道会教団 HP)。     大阪市の本部のほか、滋賀県大津市に「寶塔湧出の地」と位置づける「聖地」 を有す。新宗連に加盟している。会員数は、211,000名である(文化庁:2016)。  ⑩大慧會教団(本部・大阪府)     1951年、第八支部長の石倉保助(1898 1986)、夫人の石倉マツエ(1905 1984) が創立。「新しい佛教の運動」「真の法華経の広宣流布」「在家先祖供養の実践」を 掲げ、先祖との調和・家族との調和・社会との調和を説く(西山ら:2014・大慧 会教団HP)。新宗連に加盟している。会員数は、83,947名である(文化庁:2016)。  ⑪希心会(本部・神奈川県)     1953年、飯島将吉(1893 1976)が霊友会・思親会を経て、神の御詞に基づき 「希なる心の会」を創立(宗教情報リサーチセンターHP)。釈尊が説いた妙法蓮華 経による各家庭での先祖供養、菩薩行を基本に、各自各家庭の悪因縁の洗浄を旨 とする。悪因縁の洗浄のための行として、「霊界の神仏、先祖の御詞、御心を取り 継ぐ霊感の指導」を重視している。     また、毎年4月 5月の清澄山祈願参拝、9月 10月の身延七面山祈願参拝を「最 大の行」と位置づけている(希心会 HP)。 ⑫その他  上記11教団の他に、以下の18教団が存在する(村上ら:1991)。創立年代順に教団名 と創立者を記す。 ・ 日蓮宗法智教会:1925年、若月チセが南千住霊友会の系統から分派。東京霊友会、

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法智会を経て現在の形に。 ・正法会:1931年、中村雅哉が創立。 ・霊照会(三界教団):1936年、高橋覚太郎が創立。 ・霊光会:1940年、高橋成彦が創立。 ・日蓮宗明宝教会:1940年、小喜田はるが創立。 ・正道会:1940年、小川泉が創立。 ・正法会:1940年、芳賀寿郎が創立。 ・ 日本神崇祖自修団:1947年、戸べ っ き次貞雄が創立。1925年に分派した、福島霊友会の系 統と明法会を経て現在の形に。 ・大乗教団:1949年、菱沼萬四郎が創立。 ・普明会教団:1949年、鹿島俊郎が創立。戸次貞雄を祖とする。 ・博愛同志会:1950年、長沢銀次郎が創立。 ・妙法教:1950年、小野太郎が創立。 ・法師会:1950年、齋藤千代が創立。 ・浄妙教団:1950年、菅原国明が創立。 ・正義会教団:1951年、山口義一が創立。 ・瑞法会:1953年、竹本千代が創立。1973年、GLA 関西本部となる。 ・正導会:1966年、多胡俊夫が創立。

・Inner Trip REIYUKAI International:2000年、松本武也らにより創立の NPO 法人。

3-2.「青経巻」について  次に、霊友会系教団で用いている経本の源流となる、霊友会の「青経巻」の概要を (霊友会:1996)の記述を基に述べる。「青経巻」が編纂された背景には、久保角太郎 が縁を持った西田利蔵[無学](1850 1918)が「法華経による先祖供養」を目的に編 纂した「経本」の存在がある。西田の経本は編纂当時、法華三部経の開経である「無 量義経」と、結経である「仏説観普賢菩薩行法経」の全文のみが記載されていた。し かし、①経文が長く読経に2時間程度の時間を要する ②「法華経」と謳いながらそ の開結二経のみの掲載であることを鑑み、新たな経本の編纂をめざした。このことが、 久保により「青経巻」が編纂される動機となった。  霊友会(2017)によれば、「『青経巻』は、一部経(法華三部経=『無量義経』『妙法 蓮華経』『佛説観普賢菩薩行法経』を合わせたもの)の要所を抜粋したものであり、30 分程度であげられるように、久保角太郎が修行と研究を積み重ねて編纂した」、と定義 している。  また「青経巻」の名称の由来は、「昭和3(1928)年7月18日、角太郎は1冊の経本 を編集・発行した。表紙は濃い緑色で、経文が印刷された本文紙は青色である。紙の

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色には大自然の色、天(空)と地(草木)の意味が込められている。このため経本の 表紙には『南無妙法蓮華経 朝夕の、おつとめ』とあるが、いつのころからか青経巻 と言い習わすようになり、今日でもその言い方は変わっていない。(本文紙は浅あ さ ぎ葱色に 変っている)」としている(霊友会;1996)。  現在の「青経巻」は全巻40ページ、縦180mm・横90mm の折本型経本の体裁をとっ ている。「青経巻」の体裁・内容は、筆者が所蔵する1940年版のものと、現在のものと を比較したが同じであった。このことから、1930年に初版が編纂・発行された当時か ら、体裁・内容に変化がなかったものと考えられる。後に述べる、霊友会系各教団の 経本には、大きさや装丁に多少の差異がみられる。また筆者が、各教団の経本を用い て自身で読経を行い時間を計測したところ、25分から40分程度であった。この結果か ら、「青経巻」の編纂時の「30分程度であげられる」という趣旨は、教団を超えて共通 していると考える。  なお、霊友会系の諸教団の会員間では、自教団の経本の装丁に青色の表紙や用紙が 用いられていなくとも、「青経巻」または「青巻」と称する例も見受けられる。しか し、霊友会当時の経本の通称が受け継がれているか否かについては不詳である。「青経 巻」の形式・構成・内容については、次章3 5 1に詳述する。 3-3.霊友会系教団の経本の形式・構成・内容  次に、霊友会系教団の経本の形式・構成・内容について述べる。現在、報告者は以 下11の霊友会系教団の経本を所蔵している。該当する教団は、霊友会、在家仏教ここ ろの会、孝道教団(孝道山本仏殿)、思親会、立正佼成会、靈法会、妙智會教団、佛所 護念會教団、妙道會教団、大慧會教団、希心会である。  霊友会系教団で、用いられている経本の原初形態は霊友会の「南無妙法蓮華経 朝 夕の、おつとめ」=(以下・青経巻)に求めることができる。青経巻は、1928(昭和 3)年に久保角太郎が、平楽寺書店版「訓訳妙法蓮華経幷開結」から抜粋・編纂し、 1933(昭和8)年の改定を経て現在に至っている(霊友会:1993)。  各教団の経本を俯瞰したところ、いくつかの特徴があることがわかった。後に、経 本の形式・構成・内容の比較を行うことを前提に、その特徴別に A∼C の3つの類型 に分類した。  まず類型Aは、2 2.のところで触れた1933年に久保角太郎が編纂した、「青経巻」の 原初形態を引き継ぐものである。現在、霊友会、靈法会、在家仏教こころの会の3教 団が用いている。  類型 B は、「青経巻」と共通性を持ちながらも、独自の前唱文・後唱文を加え、抜 粋箇所に差異のあるものを指す。孝道教団(孝道山本仏殿)、思親会、立正佼成会がこ れにあたる。

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 類型 C は、A と B の2つの類型の要素を有し「青経巻」の形式・構成・内容を保持 しつつ、新たな前唱文・抜粋箇所・後唱文が付加されている様式の経典を意味する。 希心会・大慧會教団、佛所護念会教団、妙道會教団、妙智会がこれにあたる。A∼Cの 類型と各教団の関係を、表1「経典の類型別形式」にまとめる。  なお、本報告に用いた各教団の経典の発行年代は、以下のとおりである。 ・霊友会(1990年版) ・靈法会(1971年版) ・在家仏教こころの会(2013年版) ・ 孝道教団(孝道山本仏殿) (奥付に年代表記無し・1996年、孝道教団にて直接入手) ・思親会(1992年版) ・立正佼成会(2011年改訂重版) ・希心会(1978年版) ・大慧會教団(1988年版) ・佛所護念會団(1973年版) ・妙道會教団(1997年版) ・妙智會教団(2015年版) 表1 経典の類型別形式 類型 特徴 教団名 A  久保角太郎編纂の、青経巻の原初形態を引き継ぐ形式・構成・内容をもつ。 霊友会靈法会 在家仏教こころの会 B  抜粋箇所は青経巻と共通性をもちながらも、独自の前唱文・後唱文、抜粋箇所のあるもの。 孝道教団(孝道山本仏殿)思親会 立正佼成会 C  A と B の2つの要素を有す。霊友会の青経巻の体裁 を保持しつつ、新たな前唱文・抜粋箇所・後唱文が付 加されている。 希心会 大慧會教団 佛所護念會教団 妙道會教団 妙智會教団 各教団の経典を参考に筆者作成(2017 07) 3-4.経典の形式・構成・内容の詳細  次に、3 2. で分類した類型別に経典の詳細を述べる。類型 A では、霊友会・霊照 会・在家仏教こころの会を1つの形式・構成・内容として取り上げる。類型 B 及び C では、各教団別に取り上げる。  この項では、各教団別の経典の形式・構成・内容に加え、末尾に平楽寺書店版「訓 訳妙法蓮華経幷開結」の抜粋箇所を表示した。表示の、( 021 10∼022 09)は、21

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ページ10行目から22ページ9行目を意味する。  また、経文の抜粋箇所を判別できるように、字体を変えて表記した。明朝体は、霊 友会の「青経巻」本体及び他教団の経典で、抜粋箇所が共通するもの。ゴシック体は 「青経巻」にはみられない抜粋箇所、イタリック体は抜粋した妙法蓮華経の章は共通す るが、抜粋箇所が異なるものを示す。 3-5.類型A(霊友会2006年版・靈法会1986年版・在家仏教こころの会2014年版) 3-5-1.霊友会・靈法会・在家仏教こころの会 名称:霊友会・在家仏教こころの会は「南無妙法蓮華経 朝夕の、おつとめ」    靈法会は「南無妙法蓮華経 朝夕のおつとめ」 形式・構成・内容:  (前文)  ○回向唱  ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 04)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 279 07∼282 03)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 09∼10)   ・妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三( 343 09∼10・346 08∼11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩勧発品第二十八( 388 08∼389 11)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 423 06∼425 01)  ○祈願唱  (結文)   仰ぎ願わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし 我らと衆生とともに   皆共に 仏道を成ぜん

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3-6.類型B(孝道教団=孝道山本仏殿・思親会1992年版・立正佼成会2014年版) 3-6-1.孝道教団(孝道山本仏殿) 名称:「孝道経典」 形式・構成・内容: ○敬きょうらい礼 ○懺悔文 ○三宝帰依文 ○開経偈 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経見宝塔品第十一( 225-03~10)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経安楽行品第十四( 274-12~275-05)   ・妙法蓮華経従地涌出品第十五( 270-06~270-10・271-02~271-05)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 279 07∼282 03)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 09∼329 11)   ・妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三( 343 09∼10・346 08∼11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・仏説観賢菩薩行法経( 416 11∼418 04) ○回向文 ○四弘誓願 (結文)     願あおぎねが わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし 我らと衆生とともに   皆共に 仏道を成ぜん   ・ 妙法蓮華経陀羅尼品第二十六( 367-10~368-06・369-04~369-05・369-11・ 370-05・371-3~4)

(13)

  ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八(陀羅尼)( 385-04~08)   ・仏説観賢菩薩行法経( 423 06∼425 01) 3-6-2.思親会 名称:「妙典」 形式・構成・内容: ○道場観 ○勧請文 ○懺悔発心文 ○開経偈 ○経文(読経)   ・無量義経説法品第二( 012-01~05)   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経譬喩品第三( 107 05∼10)   ・妙法蓮華経見宝塔品第十一( 225-03~10)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経勧持品第十三( 239-10~240-11)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 279 07∼282 03)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 09∼10・330 10∼330 04)   ・妙法蓮華経嘱累品第二十二( 333-01~333-05)   ・妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三( 343 09∼10・346 08∼11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 4・423 07∼424 09) ○唱題観 ○唱題

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○祈願回向文 3-6-3.立正佼成会 名称:「経典」 形式・構成・内容: 表面 ○礼拝(題目三唱) ○道場観 ○三帰依 ○勧請 ○開経偈 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経譬喩品第三( 107 8∼10)   ・妙法蓮華経法師品第十( 209-10~210-04)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 279 07∼282 03)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 330 11∼331 04)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 381 10∼382 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 4) ○普回向 ○唱題 ○回向 ○礼拝

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裏面 ○経文  ・妙法蓮華経方便品第二(長行・偈頌真読)  ・妙法蓮華経如来寿量品第十六(自我偈真読)  ・妙法蓮華経陀羅尼品第二十六陀羅尼( 367-10~368-06・369-04~369-05   369-11・370-05・371-3~11)  ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八陀羅尼( 385-04~08)  ・妙法蓮華経見宝塔品第十一(宝塔偈真読) 3-7.類型 C(希心会1978年版・大慧會教団1988年版・佛所護念會教団1973 年版・妙道會教団1997年版・妙智會教団2015年版) 3-7-1.希心会 名称:「南無妙法蓮華経(朝夕の、おつとめ)」 形式・構成・内容: ○天津祝詞 ○前唱 ○回向唱 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経方品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経譬喩品第三( 107 8∼10)   ・妙法蓮華経見宝塔品第十一( 225-04~10)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 10∼329 11)   ・妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三( 343 09∼10・346 08∼11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 423 07∼424 09) ○祈願唱

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3-7-2.大慧會教団 名称:「南無妙法蓮華経 在家祖先回向要品」 形式・構成・内容: ○大慧會歌 ○開経偈 ○前唱 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経序品第一( 039-08~10・040-03~05)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経五百弟子受記品第八( 183-01~185-07)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・ 妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 09 10・330 11・331 01∼04・329 11)   ・妙法蓮華経嘱累品第二十二( 332-01・08-09・09-10・04・07-08)→掲載順   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 04・423 07∼424 09) ○祈願唱  祈願唱の後に「回向唱 祈願唱  西田無学師遺著」の表記あり ○唱題 ○誓願   ・妙法蓮華経陀羅尼品第二十六陀羅尼( 367-10~368-06・369-04~369-05・369 -11・370-05・371-3~4)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八陀羅尼( 385-04~08) *上記の、陀羅尼部分はすべて「ひらがな」で表記されている。

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3-7-3.佛所護念會教団 名称:「南無妙法蓮華経」 形式・構成・内容: 表面 ○開経偈 ○前唱 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経法師品第十( 209-10~210-04)   ・妙法蓮華経見宝塔品第十一( 329-10~329-11)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229-05~229-09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 10∼329 11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 4・423 07∼424 09) ○祈願唱 (結文)    仰ぎ願わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし 我らと衆生とともに   皆共に 仏道を成ぜん 裏面   ・ 妙法蓮華経陀羅尼品第二十六陀羅尼( 367-10~368-06・369-04~369-05・369 -11・370-05・371-3~04)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八陀羅尼( 385-04~08) 3-7-4.妙道會教団 名称:「南無妙法蓮華経並開結 在家祖先回向要品」

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形式・構成・内容: ○妙法蓮華経見宝塔品第十一( 329 10∼329 11) ○前唱 ○回向唱 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・妙法蓮華経序品第一( 054-04~05・054-07・056-07~08)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経見宝塔品第十一( 221-01~221-04・225-09~225-10)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・ 妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 10∼329 11・328 08∼329 01)→掲載順   ・妙法蓮華経嘱累品第二十二( 332 01 04・332 07∼08)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 363 11∼364 04・365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 4・423 07∼424 09) ○祈願唱 ○聖訓 ○三大誓願 ○妙道十訓 ○妙道会のうた 3-7-5.妙智會教団 名称:「朝夕のおつとめ」 形式・構成・内容:

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○開経偈 ○前唱 ○回向唱 ○経文   ・無量義経十功徳品第三( 021 10∼022 09)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 416 11∼418 4)   ・妙法蓮華経方便品第二( 057 01∼058 06)   ・妙法蓮華経提婆達多品第十二( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経勧持品第十三( 229-05~229-09)   ・妙法蓮華経如来寿量品第十六( 229 05∼229 09)   ・妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十( 323 06∼325 02)   ・妙法蓮華経如来神力品第二十一( 329 10∼329 11)   ・妙法蓮華経薬王菩薩本事品第二十三( 343 09∼10・346 08∼11)   ・妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五( 365 09∼366 08)   ・妙法蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八( 388 08∼389 07)   ・仏説観普賢菩薩行法経( 423 07∼424 09) ○祈願唱 (結文)    願わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし 我らと衆生とともに   皆共に 仏道を成ぜん

4.考察・まとめ

4-1.類型別の考察 4-1-1.類型 A  類型 A の3教団の経本は、1930年に久保角太郎が編纂し、1933年に改定した「青経 巻」の形式・構成・内容を継承している。「奥付の表記は、霊友会と在家仏教こころの 会が、「編纂者 久保角太郎 流布者 小谷喜美 発行者 現会長名」となっている。 霊法会のものには、これらの表記がなく「靈法会」「謄写代用」とのみ表記されてい る。

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 祈願唱最終部分には「虚空蔵大菩薩」の表記があるが、靈法会と在家仏教こころの 会では「虚空蔵菩薩」と記されている。この点について、在家仏教こころの会では次 の意味を持つことがわかった。在家仏教こころの研究所・橋口豊彦所長によれば、「(青 経巻の後文の)最後の御呼び出しの虚空蔵菩薩の所が以前は虚空蔵大菩薩となってい たが、我々1人1人が虚空蔵菩薩であらねばならないという認識から虚空蔵菩薩に改 められた」という。靈法会については、現時点では確認をとることが不可能であった。  なお、A 類型の青経巻の始まりの部分は、久保(1978)が触れている「南無東方善 徳佛」に始まる霊友会独自の諸仏・諸菩薩・諸天善神の勧請と、共通した御呼び出し である。  祈願唱は、妙法蓮華経化城諭品第七( 168 08 10)の「仰ぎ願わくは この功徳を もって 普く一切に及ぼし 我らと衆生とともに 皆共に 仏道を成ぜん」を結文と している。 4-1-2.類型 B  類型Bの3教団の経典は、次のような特徴があった。まず、孝道教団(孝道山本仏殿) の「孝道経典」は、経典の始まり部分に、近年「敬きょうらい礼」の名称が付け加えられた。「敬 礼」の後、南無熟益開顕正法大曼荼羅 南無久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊に続き 南 無聖徳太子 南無天台大師 南無伝教大師 南無日蓮大菩薩 と、妙法蓮華経に所縁 の深い祖師方の名が記されている。教団文献(2016)によれば、「孝道経典」について 「孝道教団をお開きになられた大統理さま(大無邊行院さま)が法華三部経(無量義 経、妙法蓮華経、観普賢菩薩行法経)の中から法華経を中心として、大事な部分を抜 粋して定められたものですが、岡野正貫二世統理さまによって、敬礼、懺悔文、回向 文や法華経の一部が加えられる等の編集がなされ、孝道教団が発行しているお経典で す。」と定義している。  思親会の「妙典」は、1978年の教団創立40周年を機に、それ以前の「朝夕のおつと め」を改定し現在に至る。同会教学部の編集による経典解説書「妙典のお話し」が刊 行され、経典の詳細な内容と経文の意味が説かれている。  教団では、「妙典」を「思親会会員が日々の信行としての回向供養さらには日常生活 の信行の指針と反省が明記されており、会員として絶対に欠かすことのできない聖典」 と位置付けている(思親会:1990)。  立正佼成会の「経典」は、1963年・1967年・1994年・2001年の4回の改定を経て現 在の形式・構成・内容となっている。特に、1994年の改定で回向の結びに、「総じては 一切衆生仏性開顕・世界平和達成等のご守護を賜りまするよう、偏に願い上げ奉る。」 の文言が加えられた。  また、「経典」には、教団内で通称「裏経」と称する裏面に印刷された経文がある。

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「裏経」には妙法蓮華経方便品第二の文頭から十如是までと、妙法蓮華経如来壽量品第 十六の自我偈が真読で掲載されている。併せて、妙法蓮華経陀羅尼品第二十六・妙法 蓮華経普賢菩薩勧発品第二十八の陀羅尼部分、妙法蓮華経見寶塔品第十一の寶塔偈が 真読で掲載されている。同会・儀式行事グループによれば、この理由は同会と縁の深 い日蓮宗行事(身延山久遠寺参拝・七面山参拝・波木井山圓実寺川施餓鬼法要)など への参加を想定しているからであるという。 4-1-3.類型 C  類型 C の5教団の経典は、次のような特徴があった。まず、希心会の経本は、「天 津祝詞」に始まり、霊友会の青経巻と同じ「南無東方善徳佛」で始まる前唱文が続く。 「天津祝詞」の後半には南無天神地神 天照大神 豊受大神 氷川大神 神武大神 八 万大神 出雲大神 春日大神 熱田大神 明治大神 大正大神 当地産神 八百万の 善神と、神道の神々の御呼び出しの文がみられる。ただし、青経巻の前唱に記載され ている、妙法蓮華経各品に登場する如来の御呼び出しは記載されていない。  この特徴は、同教団が「神の御詞に基づき『希なる心の会』を創立(希心会 HP)」 した経緯から、「天津祝詞」を重んずる構成の経典を編纂した可能性が考えられる。  大慧會教団・佛所護念會教団・妙道會教団の3教団は、青経巻とほぼ同じ形式・内 容・構成の経典を用いている。ただし、上記3教団と希心会を加えた4教団の佛説普 賢菩薩行法経では、「若し眼根の悪有って」で始まる六根懺悔の部分と、「若し王者。 大臣。」で始まる在家破戒悪の部分を1つのくくりとしてまとめている共通性がみられ た。霊友会青経巻では、前者が経典の最初の部分の無量義経十功徳品第三に続き、後 者は最後部に掲載されている。  また、大慧會教団・妙道會教団では妙法蓮華経嘱累品第二十二の経文が掲載されて いるが、抜粋箇所は異なる。大慧會教団は、五百弟子受記品第八の一節を経文に取り 入れている。これは、同教団が霊友会第八支部から独立していることから、五百弟子 受記品第八に意味をもたせていることが考えられる。また、創立者である石倉保助・ 石倉マツエを、五百弟子受記品第八の経文に登場する如来にちなみ、法明さま(法明 如来)・普明さま(普明如来)の尊称を付している。  妙道會教団の経典では妙法蓮華経見宝塔品第十一の一節を、経典の最先端部分と経 文の2か所に取り入れている。これは、同教団が霊友会第十一支部から独立したため、 妙法蓮華経見宝塔品第十一に意味をもたせていることが考えられる。このことは、滋 賀県大津市の妙道会教団聖地を、「宝塔湧出の地」と位置づけ、宝塔を中心とした聖地 を造営していることとも整合性を持つ。  妙智會教団では、開経偈に続き独自の前唱があるが、妙法蓮華経勧持品第十三が挿 入されたことを除き、霊友会の青経巻と同様の抜粋箇所により構成されている。前唱

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には、宮本孝平(大恩師)、ミツ(会主)、宮本丈靖第2代会長(大導師)、妻・宮本愛 子(先生)の法号が記されている。また、後唱部分は霊友会青経巻と同様、回向唱・ 祈願唱と続き最後の結文は、「願わくは この功徳をもって 普く一切に及ぼし 我ら と衆生とともに 皆共に 仏道を成ぜん」で結ばれている。 4-2.まとめ  以上、A∼C の各類型別の特徴と、その特徴の背景となる事柄について考察してき た。ここで、これらの事柄を踏まえて、各類型が成り立つ背景要因を中心にまとめを 行う。  まず、各類型が成り立つ背景には、複数の教団が霊友会から独立し新教団を創立し たことがあげられる。各教団が独立した理由とその経緯にはさまざまな要因がある。 ここでは、その詳述は省くが、それぞれの教団の創立者たちが、独立当時の霊友会の 現実に対して、理想的な霊友会像を求めたことが、大きな要因として作用していると 考える。  いいかえれば、法華三部経の読誦による先祖供養と、菩薩行実践の理想像を求めた 結果が、霊友会からの分派・独立と新教団の創立という形になって現われたというこ とである。当然、新教団創立に際し自教団と霊友会との間に何らかの差別化も図から なければならない。この差別化の過程で、読誦する経本の形式・構成・内容にも差異 が現われてくることとなった。  この差異には、3つの傾向性がある。1つは霊友会から受け継いだ「青経巻」の形 式を変化なく継承する、2つは教団の創立母体となった霊友会の数字支部名との関連 付け、3つは自教団が目指す信仰的理想を、法華三部経の特定の章に求めたことであ る。  1は、類型 A に属す霊友会・霊法会・在家仏教こころの会が、久保角太郎が編纂し た「青経巻」の形式・構成・内容を継承していることを意味する。いわば、霊友会の 信仰の規範となる、久保角太郎が感得した妙法蓮華経の要品の継承である。  2は、類型 C に属す大慧會教団と妙道會教団が、創立の母体となった霊友会の数字 支部名と、経文の章に関係性をもたせている事例である。両教団では、教団創立母体 となった霊友会当時の母体支部である第八支部と、第十一支部を妙法蓮華経の同じ数 字をもつ章とを関連付け、信仰上の意味を見出している。  3は、自教団の目指す信仰上の理想像を、法華三部経の特定の章に求め、経典を編 纂していることがあげられる。類型 B・C にみられ、例えば類型 B の立正佼成会では、 自教団の信仰の規範としての、如来の滅度の法師の自覚と一乗の精神を、妙法蓮華経 の特定の章の経文に求めている。前者が、妙法蓮華経法師品第十の「衣座室の三軌」 を、後者が妙法蓮華経如来神力品第二十一の「衆生の闇を滅し 一乗に住せしめん」

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を指す。一乗の精神は、同教団が信仰的なレベルで受け止める、創立者・庭野日敬を 象徴する教えとしている。  このような、経典の展開が行われてきた理由のひとつに、久保角太郎の法華経に取 り組む姿勢が反映されている可能性も考えられる。霊友会(1993)によれば、久保角 太郎は「久保は一人である」「一部経(法華三部経)さえあれば何もいらない」と断言 し、自分自身が法華三部経と直に向かい合う姿勢を貫いていたという。  その端的な表れとして、1928(昭和3)年編纂の「青経巻」初版に、妙法蓮華経方 便品第二と妙法蓮華経如来寿量品第十六を掲載しなかった事があげられる。この、妙 法蓮華経の2つの章は、法華系伝統仏教界では法華経の要諦として位置づけられてき た。しかし、久保角太郎は、既存の法華系伝統仏教界の考え方にこだわらず、自身が 法華三部経にじかに取り組み感得した要品を選択したという(霊友会:1993・2017)。  こうした、久保角太郎の姿勢は少なからず、独立・創立した各教団の創立者たちに も影響を与えた可能性も考えられる。それは、独立した教団の創立者達も亦、法華三 部経にじかに取り組み、自身が感得した教えの要諦を、経典の編纂に反映したという 解釈である。また、立正佼成会のように後の時代に経典の内容を複数回改定した教団 もある。これは創立者以降の世代が、法華三部経にじかに取り組む中で、新たに見出 した要諦を経典の内容に反映している現われであろう。  これらのことが、霊友会系教団の経典が、「青経巻」と多くの共通性をもちながら も、形式・構成・内容・抜粋箇所に差異が生ずる理由のひとつであると考える。

5.おわりに

 本稿では、霊友会系教団の経本の形式・構成・内容を比較し、その共通性と独自性 を明らかにすることを目標に、各教団の経典に着目し考察してきた。霊友会系教団は、 わが国の宗教界でも有数の教勢を持つ教団群である。それぞれの教団は、淵源となる 霊友会の教義や信仰形態を受け継ぎながらも独自の展開をしてきたことが、経典の形 式・構成・内容から垣間見ることができた。  今後は、「はじめに」のところに掲げた3つの問題意識に基づき、霊友会系教団の信 仰形態に共通する、総戒名・戒名・読経供養の所作などについて順次考究したい。ま た、本報告では触れなかったが、久保角太郎の思想と行動の基盤には、西田無学(1850 1918)が提唱した「法華経による先祖供養」が大きな部分を占めている(霊友会史編 纂委員会1992・1996)。西田無学の提唱した内容、それがどのような過程を経て、久保 角太郎に継承されたのかということも今後の重要な課題になると考える。  本稿作成に当たり、東洋大学・西山茂名誉教授には査読とご教示をいただいた。妙 智會教団には、2015年改訂の最新版の教本と、補足説明の資料をご提供いただいた。

(24)

在家仏教こころの研究所・橋口豊彦所長には、資料(経典)のご提供とご教示をいた だいた。孝道教団(孝道山本仏殿)法務部法務課・田中孝之主任には、「孝道経典」の 成り立ちと構成についてご教示いただいた。立正佼成会・庭野統弘学林学長には、本 稿全般にわたるご校閲とご助言をいただいた。同会儀式行事グループ・小林秀行次長 には、ご校閲と立正佼成会の「経典」に関する情報をご提供いただいた。記して、厚 く御礼申し述べる。  なお今回の論文作成過程で、霊友会系教団の一部の教団では経本の形式・構成・内 容が改訂されていることを把握した。このため、論文作成時点で用いた経本の形式・ 構成・内容も、今回の掲載内容と変化している可能性も考えられる。改訂による経本 の内容の変化が確認された場合は、逐次誌面にて訂正文を掲載したい。

6.文献目録(ABC 順)

 ・佛所護念会 HP http://www.bussho.or.jp/hokekyou/oshie/  ・ 深田伊佐夫(2011):草の根エコ運動の現状と課題―立正佼成会の環境配慮活動―: 中央学術研究所紀要第40号:中央学術研究所:pp.78 79  ・ 日比野由利(2000):新宗教と女性―霊友会の教えから―:年報社会学論叢No.13: 関東社会学会:pp.169 180  ・ 井上順孝・孝本貢・対馬路人・中牧弘允・西山茂(1994):[縮刷版] 新宗教事 典 本文篇:弘文堂:pp.80 85,pp.119 120,pp.172 173  ・ 井上順孝・孝本貢・対馬路人・中牧弘允・西山茂(1996):新宗教教団・人物事 典:弘文堂:pp.316 317  ・ 孝道教団開顕80周年実行委員会 実行委員会教化布教部門(2016):孝道経典を学 ぶ:孝道教団開顕80周年実行委員会:pp.2  ・孝道山本仏殿(孝道教団)HP http://kodosan.or.jp/  ・ 公益財団法人国際宗教研究所宗教情報リサーチセンターHP http://archive.fo/vglqc  ・希心会 HP http://kishin.or.jp/index.php?dogma  ・久保継成(1978):在家主義仏教のすすめ:いんなあとりっぷ社:p.303  ・村上重良(1980):日本人の行動と思想20 新宗教:春秋社:167 210  ・妙智會教団 HP http://www.myochikai.jp/kyoushi/ninzen.html  ・日蓮宗宗務院(1981):日蓮宗事典:東京堂出版:pp.745  ・ 沼田腱哉(1980):霊友会の研究:桃山学院大学社会学論集13(2):桃山学院大 学:pp,371 388  ・岡野正道(1965):熟益正法概論:孝道教団出版部:p.374  ・ 小畑貴志(2016):保角太郎師『南無妙法蓮華経 朝夕のおつとめ』からみる、立

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正佼成会『経典』形成へのことがら:在家仏教こころの研究所 第35回法華経思 想懇談会 発表原稿:pp.1 9  ・ 靈法会本部(1982):靈法会如来山仏舎利塔(写真集):靈法会本部:誌面にペー ジ数表記無し。  ・ 霊友会(1993):霊友会の原点 久保恩師は何を目的に何を説いたのか:あした出 版社:p.95  ・霊友会(2017):あした21 2017年1月号:霊友会:pp.28 29・32  ・霊友会 HP http://reiyukai.jp/  ・霊友会史編纂委員会(1992):霊友会史[一] 上巻:霊友会:pp.185 219  ・霊友会史編纂委員会(1996):霊友会史[一] 下巻:霊友会:pp.329 391  ・櫻井徳太郎編(1978):シャーマニズムの世界:春秋社:pp.270  ・思親会(1988):思親三義の綱格:思親会:p.116  ・思親会(1991):妙典のお話:思親会:p.263  ・ 梅津礼司(2014):民衆的法華信仰と在家先祖供養:近現代の法華運動と在家教団 (西山茂編):春秋社:pp.103 118.  ・渡邊楳雄(1950):現代日本の宗教:大東出版社:pp.293 346  ・在家仏教こころの会 HP http://www.kokoronokai.info/top.html

参照

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