MAHAVASTU研究I
Kuさa-Jataka 1 . は じ め に 2 . ク シ ャ ジ ャ ー タ カ山 崎 守 一
1 . は じ め に サンスクリットで書かれた仏教文献がヨーロッパに初めて紹介された時,写本 に現われる作品の言語は,古典サンスクリットと比較してかなり文法にはずれた ものであることが明らかになった。そしてこれは主として大乗経典の韻文の部分 に特徴的に現われるものであったため,はじめGatha(偶頒)方言と呼ばれ,ある いは俗語を混在した薙語であるからMixedSanskrit(混渚死語)とも名づけられ た。また仏教典籍にのみ見られる俗語的耗語であるからBuddhistHybridSan‐ skrit(仏教混清難語)とも言われた。しかし,1882年にスナール(Senart)の校 1 ) 訂になるMah且vastu「大事」の第1巻が出版されるとGatha方言が韻文に限ら ず , 散 文 に も 使 用 さ れ て い る こ と が 明 ら か に な っ た 。 1)E、Senart,L2ハ”ル”妬加,3vols.,Paris1882,189(),1897‐仏教焚語で書かれた作品を校訂する場合,ラテン語や古典サンスクリットにお けるように,まず,文章がたぶん間違っているというヒントを与えてくれる文法 的変則を適用することは不可能である。これまで校訂者たちは古典文法と辞書で やり繰りしなければならなかったし,他の仏教作品の彼ら自身の記」億によって補 足せねばならなかった。しかし,仏教作品の組織的な研究の欠陥はしばしば校訂 者によって過剰に訂正される結果を招いた。そのためこれまでに出版されたかな り多くのテキストは校訂し直す必要があり,Mahavastuもこの例にもれないこ 2 ) とが多くの学者によって言われてきた。 疑いもなくスナール本は卓越し,インド学の分野での大作品の一つであるが, エジャートン(FranklinEdgerton)のBuddhistHybridSanskritGrammarと Dictionaryは仏教蕊語作品のテキストの多くを時代遅れのものにしてしまった。 3) また,ジョーンズ(Jones)のMah且vastuの英訳もすでに新しい校訂に貢献をし ており,しかも19世紀の後半になされたスナール本からみれば,かなり進歩が見 4 ) うけられるが,未だにMahavastuの満足すべき校訂は極めて困難である。 5 ) Dr.T,R、Chopraは初期の3作品の批判的比較研究をとりあげた。すなわち, 2)J,Brough,“TheLanguageoftheBuddhistSanskritTexts.”B""g"〃 Oブ〃ZeSC"00/OfO””オαJα"(jA"“〃Sオ"〃“(=BSOAS),vol.XⅥ, pt,2,p、351. 3)J,J、Jones,TheMtzルグzノ妬加.Tγα"Sj.〃O脚がzeB〃α‘〃isメSα"s〃γ"・ London,1949,1952,1956. 4)J,W・deJong,ReviewofTilakRajChopra,Tル9K"§α一〃オα々αA C”"Cajα宛ば“加Pαγα〃”S卿。』ノ,Hamburg,1966.-恥α01γ”"α”ノOz〃"αJ, Xm,p,214. 5)T,R、Chopra,T〃eKZ4§α-〃m"α,AC”"“j〃”“"”αγα"2ノCsオz"Zy, Hamburg,1966. (2)
M A H A V A S T U 研 究 I
Mah員vastuにあらわれる2作品(一つは散文が主体になるMahavastuⅡ,419-16-496.18,もう一つは詩煩が主体になるⅢ,1.1-27.21),そしてPaliJatak皇(No.531,ed.V、Faus”11,vol、5,pp278-312)である。これら3作品はすべ
6 ) てKu§a-Jatakaの章と呼ばれる。彼の著書T"gKZj§α-ノ”α片αの大半(pp、34-153)はMah且vastuの詩頒の研究に費されている。Chopraはここでスナールに よって校訂されたテキストを批判的に研究し,多くの訂正を示唆している。二つ の作品におけるクシャジャータカはスナール本の100ページ以上を占めるように. 7 )Mahavastuの原文批判に対する重要な貢献をしている。
Mahavastuの作品の大半は本生物語から成り,一部は純粋な散文で,一部は
散文と韻文との混渚で,ある時は初めに散文で次に再び韻文で物語られている。
パーリのジャータカと同様に,ここでも菩薩は時には世界を治める王として,時には商人の息子,バラモン,ナーガの王子,ライオン,象として現われるi)この
クシャジャータカの章は菩薩がクシャ王として前生を送ったことを描いている本 生物語である。本論では,クシャジャータカの章をスナール本(vol.Ⅲ,pp、1-27)を使用し,
そしてChopraの研究を依り処として試訳してみたいと思う。幸運にもこれは筆
者のケンブリッジ大学留学中にノーマン(K、R、Norman)先生より直接御教示 いただいたものの一つである。深甚なる謝意を表するとともに誤解している部分 があるとすれば,そのすべては筆者の暇理によるものである。また,本論の作成 に当たって塚本啓祥教授の助言を仰いだ。記して感謝の意を表する。 6)クシャジャータカは疑いもなく仏教説話の中で最も興味ある作品の一つであ ると言われるが,今日まで,様々な言語に翻訳されたこの物語についての詳細 な研究はなされていない。Chopra(pp、20-30)によればMahavastu以外に この作品に見られるKuさa-Jatakaに類似した説話は後代における改作を含め て十五種を数える。Sir・HW、Bailey,“Anl11do-ScythianVersionofth誉 Ku6a-Jataka,”Sαγ〃”一Bh"γαが.・ThCLα"S""”γSαγ"P〃9脚O”ajV“‐ z""C,pp、101-105.Hoshiarl〕ur,1954.がその一つである。 7)』.W・deJong,前掲害,|司ページ。 8)M,Winternitz,His加却0−f/"GI"伽α〃L〃”“"γc,vol.Ⅱ,p,243, Calcutta,1933.〔略語説明〕 abl.=ablative;acc.=accusat1ve;adj.=adjective;AMg.=ArdhaMag‐ adhI;aor.=aoristぅBHSG=BuddhistHybridSanskritGrammar;B HSD=BuddhistHybridSanskritDictionary;caus.=causat1ve;CPD= CriticalPaliDictionary,Copenhagen,1924-;dat.=dative;E・=F・ Edgerton;f・=feminine;fut.=future;Geiger=P3IiLiteratureund Sprache,strassburg;gen.=genitiveラ1mptv.=Imperatlve;,nst.=1nstru‐ mental;JM=JainaMah且r壷trl;Jones=theMah且vastu(translatedinto English,3volumes,SBB,London);mas.=masculine;、.c,=metrlcausa; Mhv.=Mahavastu;MIA=MiddlelndoAryan;ms.=manuscrlpt;M W=Sanskrit-EnglishDictionary(=SirMonier-Williams);no、.=no‐ minative;nt.=neuter;opt.=optatlve;pass.=passlve;PED=Pali-EnglishDictionary,PTS;Pischel=GrammatikderPrakrit-Sprachen, Strassburg;Pkt.=Prakrit;PM=P盃a-sadda-mahannavo(=H、,.T、 Sl'etlll963);pl.=plural;p、p・=pastparticiple;pr,indic.=present indicative;pr.p、=presentparticiple;S,=Senart,Mahavastu,3volu‐ mes,Paris;sg.=singular;Skt.=Sanskrit;Turner=Acomparat1ve dictionarvofthelndo-Aryanlanguages,London;VOC.=vocat1ve;〔〕 は意味をわかりやすぐするために言葉を補った。ただし,〔〕の数字はスナー ル本のページをあらわす。 (4)
MAHAVASTU研究Z 2 . ク シ ャ ジ ャ ー タ カ 〔1〕ヴァーラーナシ一(V風rそmasl)にイクシュヴァーク(IkSv目ku)という 1 ) 王がいた。彼は大変力が強く,有名で,勝ち誇っていた。しかし彼には子供が 2 ) 生まれなかった。 3 ) 4 )
その時彼に大変強力な考えが起こった。つまり,「もし私が半月に三度後宮
5 ) 6 ) の婦人たちを解放したらどうだろう」 7 )半月の14日,15日,そして8日を王子を作るために彼は後宮の婦人たちを解
8 ) 放した。 1)abhnSi,s-aor,3.s9.語源的に分析するなら*a-bhn-5-7t,a-bhav-iS-It, 動詞へ/bhdの3.sg・aor.はP且liではa-ho-s-i,ヘ/bhnのpr,indic.は P且liでhoti,故にa−ho−s−1>a-bhn-s-'、 2)mss、putropraj且yithaとあり,metreはSlokaで正しいが,これでは意 味が通じない。従ってS・本のように否定辞naを加えるべきである。しかし ながらLmmetreになるので接頭辞pmを省いて,』且yilllaと訂正すべきであ る。jayithaに関してはBHSG§32.42を見よ。 3)mss,c1ttasya,S、cittamsya,S、の読みは採用されるべきである。P且liでは ssa/ssu,Skt.ではsma/svidと同様に使われ,強調分詞と理解される。K、R, Norman:EIders’Versesl,notes37,225,そしてBHSDsoの項を見よ。 4)mss.SもtrihpakSatahとある。しかしunmetre.正しいBHSはtri-. 5)strI-y-agaram,普通stryagaramとなるべきであり,−y一はglidecon‐ sonantである。 6)yam+nnna+opt.="whatiflwereto…,supposeIwereto…"、 7)律蔵大品の布薩催度によると仏陀は摩掲陀国王のピンビサーラの忠告を受け 入れて当時の外道鈍志達がFlI度流の15日を1カ月とする毎月の15日,14日,8 日に参集して法説をなしていた布院にならって仏教にも同じように布薩を行う ことにしたのである。(佐藤密雄著「原始仏教教団の研究」512頁)従って布薩 の日を選んだことが理解される。 8)o§irati/avaもirati,JMにおいてはvosirai<sr-“tocausetoflowdown, toletgo,torelease"・vosaral,vosiraiはvyava-srj-“todlsmiss”から 由来しているとPkt、文法家や古いグロッサリーは見ている。Pischelは§235 でsrj−‘toleave,とsr−‘torun,が混合したことを示唆している。L、A・ Schwarzschildは‘‘TheMiddlelndo一員ryanPre5xvo−‘off,andSome PhonologicalProblemsAssociatedwithit”inん〃γ"αJo/#"9A加”zCa〃 O”“オajS“j“y,vol、85,pp、351−2で,srj−の影響を受けつつsr-や§ri-から由来していることを示している。Mhv.ではosarati,osirati,o§iratiの 、Ⅱノ FD /0、彼女たちは幸せな気持ちで自分たちをすべての装飾品で飾り,驚いた牝鹿の ようにドアからドアへ歩き回った。 ある者はおしゃべりしながらうっとりさせ,他の者は笑いながら,そしてま 9 ) た他の者は走りながら,高い身分の,また低い身分の男のもとへかけ回った。 10) す べ て 男 た ち は 心 乱 さ れ , と り こ に さ れ た 。 イ ク シ ュ ヴ ァ ー ク 王 の 街 の 男 た ちはすべて王の婦人たちによって興奮させられた。 1 1 ) 1 2 ) その時,三十三神の王であるシャクラ(Sakra)は考えた。〔2〕「その王がし たかったことは選任祭官(purohita)〔の提案〕によってなされたのである」と。 13) そして彼は老人の姿をして,体を曲げ,杖によりかかり,震える手足で王の 戸口へと近づいて行った。 14) その時,案内の使者にそのバラモン(Brahman)は言った。「すぐに私を〔王 に〕知らせなさい。私が王に会いたいということを」 15) その時,案内の使者は王に次のように言った。「王様,1人のバラモンがや って来て,王様に会うことを望んでいます」。 三形が見られる。T,Burrow,ThgLα"g況噌eoブオルgKhαγOSオルJDC“‐ 加e"オS〃0”C〃加“GTZ〃た“オα",Caml〕ridge,1937,pp、121-122.を見よ。 9)3.p1.pres.であるから,anudllavantiとなるべきであるが,BHSにおい て3.P1.の動詞として3.s9.の動詞が使用されることがある(BHSG§28 3−7)。ここもそうであり,metreも可。 10)S、,mss.ともsarva……sarva……とあるも,ここはmasc、であるべきで、 sarve...…sarve……と読む。 11)この詩碩はS・本の17行目である。14,15,16行は文脈から考えてS、本の 2ページ7行目と8行目の中間に入る詩煩となる。 12)trayas-trim§a(t) 3十30=33gods、 1刀利天ともいい,欲界の第二天にて須弼山の頂上にあり,中央を帝釈天として 四方に各八天あれば合わせて三十三天となる。 13)S・本にbhagnaとあるが,Jonesの読みを採り,bhugnaと読む。 14)abravIt,3.sgaor.(BHSG§32.21),AMg.ではabbavIであり,Pali ではabravi、 15)deva-m-anuprapto,devamとr風janamを同格にとることもできるが, devaをVOC、にとり,一m一はglideconsonantに解する。そして17syllable であるが,br且hmano(1eva-m-anuprヨptoを−U−−lUL四一一|と解すれ ば,metreは§lokaとなる(F、Edgerton:“Meter,Phonology,andOr‐ thographyinBuddhistHybridSanskrit",§43,〃40S,vol,66)。
M A H A V A S T U 研 究 I 16)
「バラモンを私のところに来させなさい。適切な時間(kaIa)や通一切でない
17)時間(vik且la)に。私にすぐに知らせなさい。彼は托鉢者かどうか。あるいは
18)また,彼への贈りものが大果をもたらす托鉢者かどうかを」
19)「偉大なバラモンよ,ようこそ./ようこそ/あなたは何が欲しいですか。
何を求めているのですか。何を必要とするのですか。私は何をあなたに与える
ことができますか」 〔そのバラモンは答えた〕「イクシュヴァークよ’私はこのように聞いています。この国の人たちは人
20)人の主人である王が後宮の婦人たちを半月に3度解放すると言っております。
半月の14日,15日,そして8日に,人間の主人は息子が欲しいので。このよ
21) うに言われているのを私は聞いております。 22)この私はその噂を聞いて,心がそわそわし,蛸しくなって1人の婦人を得る
23) ためにやって来ました。それ故,私に提供して下さい」 王は言った。 24)「侍従よ,すぐに来なさい。彼にすぐ婦人たちを見せなさい。彼が望むとこ
16)S・本の14,15,16行目。JonensとChopraが指摘しているように王が召 使いに指示を与えている言葉である。 17)prativedayatha,旦旦一UUl,最初の二つの短音を一つの長音と解せば metreは可。この例はTheragath且やTherlgathaにおいてしばしば見られ る。K,R、Norman,E〃”s’Veγ”sL〃のIntroductionを見よ。 18)asya,opt、に解する。syat>siya/siya、as-/s−s−y証.as+yat>*asy証 >paliassa>BHSasya、 19)anu-r-agata=anu−agata anv−agata. sr且gata“welcome"/adur且gata“notill-come"・aduragataはBHSに受唯 継がれ,anur且ga>anuragataと混同して使われる。AMg=anuragaya、 20)r画jヨstry訂g且ramosiratitri〔h〕..…,−−−−|U一旦旦一’ 21)me§rutamとなるべきであるが,、.c・でanusv目ramは省略される。2
2
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羊
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英
語
で
言
え
ば
〔
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謡
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K,R,Norman,E“”s,〃”SGSⅡ,note24を見よ。 23)gaccheyyamはopt.であるが,ここではaor.としての意味を持つ(BH SG§32.85)。AMgでも同様でopt、がaor.として読まれることがしばし ばある(Pischel§466,516)。 24)lahum,BHS,Pa1i,laghum.ろのど人な婦人をも彼に施しなさい」 25) そ れ か ら バ ラ モ ン は 侍 従 に よ っ て 後 宮 に 導 か れ た 。 そ の 時 , 妃 ア リ ン ダ ー 26)
(A1imda)が彼に選ばれた。
〔3〕バラモンは言った。 「彼女を私に下さい。そこに誇り高く立っている彼女は汚れのない肢体をし て立っているが,顔は涙で濡れている」 せむし女は言った。 27) 「老人よ,あなたは若い娘たちと楽しみたいのですか。若い娘は誰も手すら もあなたに触れないでしょう。 老人よ,あなたは若い娘たちと楽しみたいのですか。若い娘は誰も足すらも あなたに触れないでしょう」 〔バラモンは言った〕 2 8 ) 2 9 ) 「だまりなさい。せむし女よ。あなたに花環をまきつけなさい。私はアリン 30) グーに愛されているが,あなたは彼女の心の中でそうではない。 31) だまりなさい。せむし女よ。おしろいを塗りなさい。私はアリンダーに愛さ れているが,あなたは彼女の心の中でそうではない。 25)この2行はClloPraに従い散文と解する。 26)mss.,S、:vuccati,しかしChopraに従いruccatiと読む。従って意味は “sheseemedgoodtohim(tasya)=hechoseher"、 27)……yuvatlhiparicaritam,U旦一UUlU−U−l.'〕aricaritamはactlo重 nounとして使用されるpp、 28)4ページ1行目。3ページ8行目と9行目の中間にこの詩煩が入る。 29)gdhasiに対し,gnhahiと読む。 30)S、:一natuvammanasIkara.しかしmss.:natvammanasItath且.na tvammanasltatha〔oryath且aham〕と読み,“youarenotsoinhe亘 mind”と解する。 31)3ページ,17,18行目。注30と同様に……natvammanasltathaと読む” (8)M A H A V A S T U 研 究 I 王は言った。 32)
「バラモンよ,もしあなたが王宮で食べ物を食べたいなら,それを今食べな
33) さい。アリンダーと何をするのですか」 バラモンは言った。 34)「私は咳で体が弱り,くり返し衰弱しています。私はベッドにおしっこをも
らします。彼女は私を立たせてくれるでしょう。
35)王様,イクシュヴァーク王は贈り物を後1侮すべきではありません。もし1人
の愛人を与えてしまってから後にあなたがそれを後1悔するなら,私は行ってあ
36)なたが与えたものを与えないと〔人々に〕言うでしょう」
王は言った。 3 7 ) 3 8 )「バラモンよ,私は後'侮しません。もう一度あなたはたくましい男になりな
さい。アリンダーと一緒にこれらすべての婦人たちはあなたに仕えるでしょ
う。 39)私は結婚のために,この低い身分のせむし女をあなたに与えましょう。ある
40)いはこの奴隷をあなたにあげましょう。あなたが望む女を選びなさい」
せむし女は言った。 32)4ページ4,5行目。33)kヨhisi,Vkrの2s9.fut、この3.sg・fut.はk罰hii,Skt・kariSyat:
*karSyati>*kar5yiti>*kassiti>*k罰siti>k且hiti>kahii, 34)3ページ,15,16行目。 35)4ページ7,8,9行目。 36)nimantrItam,ms.CとChopra・はnimantltamと読む。PEDにniman t1taの項目あり。そしてPMにはnimant'yaの項目があって,そのSkt・対応語はnimantr1taである。BHSDにはnimantritakaの項目がある。ここで
問題になるのは上記の辞書もMWもさらにH・Jacobi:A"Sg“”"〃gEγz‘〃""99刀加ハ極"”””p、120も“tobeinvited”の意味を与える。
Jonesは‘‘whatyouhaveoffered,’を与えており,『耗和大辞典」に漢釈
として「施」の意味があるので“whatwasofferedme”と訳す。
37)4ページ,11,12行目。38)S、:tuS'to,mss.,Chopra:rsaI)ho・弱abl'oと読み,“becomeabull(=
youngman)again”の意味である。 39)4ページ,13,14行目。 40)daslvateayambhotu="lettheslavebeyours".41) 「あなたはいやな臭いがし,しわが寄り,そして青白い顔をしています。そ してジュジュベー(jujube)花のような住居は悪臭がし,ゴートのように臭い。 出ていけ。私はあなたとすることは何もない。 42) 王様,もしあなたが彼に私を与えるなら,私は毒を食べて自殺するでしょ
う。あるいは私は秘密のうちにこの年老いた体の曲がった男を殺すでしょう」
バラモンは言った。 4 3 ) 4 4 ¥「私は地球に執着するすべてのせむし女たちに敵意を抱きます。なぜならば
この身分の低いせむし女は私を殺すことを望んでいるからです」 王は言った。 45)「私はあなたに生計,富,財産,あるいは最高の村を与えましょう。この贈
り物に満足しなさい。アリンダーと何をするつもりですか」 バラモンは言った。 4 6 ) 4 7 )「イクシュヴァークよ’私たちが恩恵を受けないことは適切でない。私に婦
人たちの選択権を与えた後で,あなたが後悔する〔ことは適切でない〕。
48)私は行って,あなたが与えた後で後!悔し’婦人の選択権を与えた後に約束を
破る王であることを〔街の人々に〕告げるでしょう」 41)3ページ,9,10行目。Aryametreである。この場合BHSG§8.19に より……vaso……のoは短母音とする。 42)4ページ,16,17行目。 43)4ページ,18,19行目。 44)yatraはここでは特別な意味に使用される。Jonesは“justbecause”と訳 しているし,PEDには‘since,の意味があり,MWには記録されていないほ れど理由を表わすことは明らかである。 45)3ページ,12,13行目。…・・dhanyamv3grama-varani……のvaは省略 されるべきである(、.c、)。 46)5ページ,9,10行目。 47)mss,S、:asampratamna,Chopra:asampratamtam,Jones:誰aprapt量 naと提案しているが,ここはas且mpratamna(、)IkSv且kuyamvaram… “thisisnotfitting,that…".と読みたい。 labh且mathaはBHSG§26.10により,pres、indic、として。 48)5ページ,11,12行目。M A H A V A S T U 研 究 I 王は言った。 4 9 ) 5 0 ) 「バラモンよ,私は後悔しない。再び若い男になりなさい。アリンダーと共 にこれからすべての婦人をもあなたに仕えさせなさい。 5 1 〕 5 2 ) この私たちはすべての生物に対する法を維持しています。バラモンよ。私を 53) 非難したり,喧嘩をうったりしないで下さい。 54) この老衰したバラモンは先生(guru)の家柄の出身であり,死人のように衰 5 5 ) 5 6 ) えています。人々に嫌われるこの人は怒った黒蛇のようです。 5 7 ) 5 8 ) 5 9 )
彼と一緒に楽しみなさい。婦人よ。できる限り彼が喜ぶように。広げられた
6 0 ) 6 1 ) 6 2 ) 寝台にいなさい。あなたは彼の支配の中にいるのです」 49)5ページ,14,15行目。 50)bhohinotarunopu1,ah,BHSG§7.45はnoをethicaldat・にとり: “become,foralllcare,ayoungmanagain.,,E.はethicaldat・の真意に 一つのアイデアを与えたにすぎない。英語においてもはやこの表現は使われな いので,それを翻訳する試みは必要ないように」思える。ジョーンズは‘pray,を 与える。このアイデアは‘beayoungInanforme,asfaraslamcon cerned、’ 51)5ページ,2,3行目。 52)tevayam,teは強調。注22を見よ。 53)S、:gacch且simamegarhantomahyamkarohibhandanam.しかし Chopraの提案する読みを採用してp罰dacdはgacchahimamagehatc vahyamkarohibhandanamと読む。 54)5ページ,4,5行目。mss.B:m江yuvaJ1rnodhadhatiguruvasl“ brahmano.C:mrtyuivaj1modhaman1guruvams1mcabrahmano.S、言 mrtovaJimovidhvamslguruvasTcabrahmana、ここはChopraの校訂 を採用してI“tyuvajlr1〕odhandhatiguruvamさIcabr且hm”o,と読む。 55)dhalldhati,P且liではdandhati(denominativeverb),BHSDや党和夫 辞典にはdhandhaの項目があるので,このdenominativeverbであろう。 56)S、:etelokepratiknlaと読んでいるが,mss・はlokapratikdlo,−tiSkul標 B、である。BHSDには疑問符があるが,pratiSknlaの項目がある。そこでこ こではChopraの指摘するように、.c・でpratiSknlo,padacd:eSolokapra‐ tiSknlokrsnasarpovaros1to, 5ページ,6,7行目,L」の中の一詩煩があるが,意味のないくり返しな ので省略する。 57)5ページ,16,17行目。これ以後の試訳はS、本の順序に従う。 58)im目mをimamと読む。 59)bhadraをbhadreと読む。 60)msC,S、:astrltasmlm,これはunmetreであるから,nstrteに改める。 61)satva1nは「このあなたは」と訳すべきものでsaは強洲である。 62)Chopraに従い,S・satavasy罰va誼nugaをsfitvamtasyava鋪nug霊 youareunderhispower”に訂正する。 fd彼は美しい唇をし,ほっそりとしたウエストの泣き叫んでいる婦人を手でつ 63) かまえて,王の戸口から出て行った。 64) 王宮を去ってから,ある囲い地(anuprakara)に小屋を建てて, 〔6〕シャクラは言った。 6 5 ) 6 6 ) 「美しい服を着て来なさい。婦人よ。さあ楽しみましょう。私に顔を向けて 私を喜ばせなさい。顔をそむけてはいけない。 嬉しそうにして私を喜ばせなさい。もしあなたが私を喜ばすなら,あなたに 恩恵があります。微笑んで私を喜ばせなさい。もしあなたが私を喜ばすなら, あなたは恩恵があります。婦人よ,来なさい。そして私を喜ばせなさい。もし あなたが私を喜ばすなら,あなたに恩恵があります。 67) 怠ることなく立ち上がりなさい。アリンダーよ・私は〔あなたによって〕供 養された。王のところへ行って,あなたは告げることができる。『喜んで下さ い。私は勝ち得たのです(=私は息子を得たのです)」と」 シャクラはそのバラモンの格好をして,それから自分自身の姿で立った。彼は すべての方角を彼の光輝で照らして立った。彼を見てアリンダーは彼女の感情で 63)raja-dv風r証o,Skt、においてabl.のendingは−at,
冒
簿
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鼠
叶
…
-
融
。
一
“
BHSにおいては−atah,−誠o,豆tu(BHSG§8.50),Pkt、においては−且o: au(Pischel§365).BHSG§8.50において−且oのab1.はPaliにおいて 存在しないと記されているが,Theragath且には2∼3見られるし,C,Caill“ PO〃γU>zeN0〃"g〃CGγα加加α〃gα〃P"〃,Torino,1970.p,22にPaliおい て も こ の フ ォ ー ム が 存 在 す る こ と が 述 べ ら れ て い る 。 64)S・はnirmitaと校訂しているが,ms.C、:nirminitvaであるのでnir‐ minitvaと読み,absol.と解する。 r且jakulatoni5kramyaanuprakarekutinirminitva−UUl−−l−−1 UU−l−−l−UUl−U−’−.第6syllableがlUUPUlの規定に反 すること,そして第7syllableがunmetreであるので,これは散文である。 65)6ページ,2,3行目を一詩碩とし,4,5,6行目を一詩頒とする。 66)ramamatha,1,pl・imptv・にとる(BHSG§26.10)。従って“letu農 e,'joyourselves”と訳す。 67)S、:tandraya,ms・BC,Chopra:tamdalli.S・の読みをとってvinatandray室 =‘‘withoutlaziness". (12)M A H A V A S T U 研 究 I 68) 所有されなかった。彼女は今,シャクラによって恩恵が与えられた。彼女は1人 の息子の恩恵を選んだのである。「私に息子の恩恵を与えて下さい』と。 シャクラは言った。 69) 「私はシャクラです。ネI│'々の主人です。三十三神の支配者です。婦人よ,あ なたが心の中で欲しいと思うどんな恩恵をも選びなさい」 妃は答えた。
「三十三神の支配者であるシャクラが私に恩恵を与えるなEW)私は息子の恩
71) 恵を請います。シャクうよ,私にこの恩恵を与えて下さい」 シャクラは言った。 7 2 ) 7 3 1 「もしアリンダーが私に好意を持ち,私を喜ばせたなら,あなたの望んだ,息 子はりっぱな息子として生まれ,王国を拡大し,ライオンのように強く,強力 で,体は美しさで輝いていたであろう。 74)〔7〕しかし,あなたに生まれる,息子はりつばに生まれ,王国を拡大し,ライ
75) オンのように強いだろうが,醜いだろう。彼はクシャ(Ku§a)と呼ばれ,思索 76) 的で,他の王国を征服するだろう」 68)S:vlparyayavasth風nam,mss.,Chopra:naparyavasthanam・後者か BHSである。 69)cayastrlmsanamとあるが,trayastrim重namのミスプリントであろう。 70)§akra6ce,BHSDs.vCa,によれば条件文の前提節においてはCa=yadi となり,§akra§Caと読むべきである。 71)yac3miとあるが,unmetreなのでChopraの読みに従いy目Ceと読む。 72)6ページ,18,19,20行目を一つの詩頒として取り扱う。 73)mss,S,:sacet、BHSDはsacaを支持する。 ramayasi,ramayat1の3.sg・aor,Paliの3.s9.pres・はramet,,aox= はramesi,主語はali,1噸. 74)7ページ,1,2,3行目を一つの詩頒と考える。Jonesはutpadyisya窪 に対しutpadye(opt.)を提案しているが,この詩碩は彼女がこれから得るで あろう,息子について述べているのであるから,そのままfut.として読む。それ に反し,直前の詩頒はアリンダーが失った息子についての記述である。 75)mss・Chopra:simhasupltho,S,:sinlll且supldo・JonesはVolⅡ、384 ,.2.でオリジナル形はsapltho(=sad蕊a)であったであろうと示唆している。 76)samaJ頭をsamjiioと読む(、.c,)。そしてsapraj頭noに対しChopra の読みをとり,sampraJiio.あるいはsuprajanoも可能であろう。シャクラは妃に丸薬を与えた。「これをすりつぶして,あなたは舌の先端で味 わう。そしてそれからあなたは息子を持つだろう」今,妃は服の裾に丸薬を縛り つけて王宮に行った。そこに着いて’彼女は王に話した。「バラモンの変装をし てここにやって来たのは神々の主人であるシャクラでした。私は彼によく仕えま 77) せんでした。そして彼は私にこの丸薬を与えたのです。「これを磨り潰して,舌 で味わえば,その時息子を持つであろう』と,言いながら」 王は言った。 「あなたは満足した顔をし,そしてにっこりして私を見る。確かにそのよう な幸福な姿は最も良い幸運である」 妃は言った。 78) 「大王様,インドラ(Indra)は私に息子を与えました。彼は強力で,ライオ ンのように強く,他の王国の征服者です」 ★ 王は怒って言った。 79) 「彼女ののどをつかまえて,彼女を私の王│玉│から追い出せ。〔というのは〕 80) 彼女は私の命令を軽蔑した。私は彼女を見たくはない」 その時,彼は丸薬を壊して,それを499人の婦人たちに分配した。「彼女はそ れすらも得ないだろう。彼女の息子は醜いだろうから」〔と言った。〕彼女はどこ でその丸薬が暦り漬されたかを尋ねた。〔彼女たちは言った。〕「このひき臼の上 で」その時,彼女は水でそれ(日)を濡らして,クシャ草の葉とともに丸薬の少 77)mss.に反し,S・はsacamesusthu……と読んでいるが,文脈から明ら かにnacamesusthu.…..である。 78)Indra,シャクラのことである。simhasupldoをsimh且suplthoに訂・正。 ★王が何故怒ったかはこの文脈からは不│j」である。妃の息子が醜いというこ とが運命づけられているということを彼は聞いていていないし,妃がシャク ラの寵愛を受け得なかったということも不明であるから。 79)vijit豆,Paliにおけると同様,abl・にとる。 80)ms.B:y且mam”apratikroさe,ms.C:yapr諏諏ratikoさe,S、:y且me a“mpratikroさe,そして今,y且mam,”且(、)と改めて読む。 (14)
MAHAVASTU研究I しの部分を味わった。〔8〕このようにして500人の妃たちは妊娠したのである。 そして9カ月あるいは10カ月して500人の妃たちは分娩し,500人の王子たちか 生まれたのである。 イ ク シ ュ ヴ ァ ー ク が 死 ん だ 時 , ク シ ャ は 王 位 を 継 承 し た 。 そ の 時 , ク シ ャ は 母 や彼の友人に話した。「私に第一皇后としての妻を連れて来て下さい」母は彼に 言った。「醜いあなたに誰が美しい妻を与えましょうか。私は醜い妻を連れて来 ましょう」 〔クシャは言った〕 81) 「母上,もしあなたが私に醜い妻を連れて来るなら,私は醜い妻には手でさ え触れないつもりです。 母上,もしあなたが私に醜い妻を連れて来るつもりなら,私は醜い妻には足 でさえ触れません」 アリンダーは言った。 82) 「息子よ。同居することはお互いに同等の特質の故に楽しいものです。両方 とも同等な姿を持つとき,一方が他方を非難するということはありません。 美しい妻は醜い夫を見て彼を軽蔑します。醜い妻を持つことはあなたにとつ 81)bharyaram,BHSG§9.25によりs9.acc、p1trのsg,nom・はpita acc.はpita-且ram=pit且ram,このことから類推して,bharyヨー且ram=bh且rya ram(s9.acc.).Geiger§91,Pischel§389をも参照。 82)anyonyasamalakS”罰,BHSG§8.48により理由を示すabl、に解す。 =‘‘becauseofequalcharacteristiconeanother,ormutually.”
83) て良いことです。というのもあなたは醜いからです。‘息子よ」 王は答えた。 「諸王が不運であるとか,王が醜い婦人たちと楽しんでいるとは聞いてもい な い し , 見 て も い ま せ ん 。 私は高貴(k9atriya)で,勝ち誇った,強い,多くの宝を持った強力な王で す。なぜなら婦人たちは物質的なものが好きだからです。 すべて美しく飾られた婦人たちが他の王国から連れられて来ます。そして彼 女たちは富で買われ,彼女たちの父の家は遠いのです」 〔9〕彼女は彼に妻としてマドラカ(Madraka)の王の娘であるプラジャーハ 84) ティー(Prajapatl)を連れて来た。彼女には正しい行いがすべて身についてい て,良い'性質がすべて備わっていた。 ★ 彼女の義母は彼女に言った。「12年間夫は見られるべきでないという規則か 私 た ち イ ク シ ュ ヴ ア ー ク 家 に は あ り ま す 。 そ れ か ら 寝 室 で は ラ ン プ は 燃 や し ま せ ん」 85) スダルシャナー(Sudar§ana)はクシャ王に言った。 「この王宮は金持ちで,無尽蔵の宝庫を持っています。しかし,昼夜を間わ 83)putraka,−almatra,一員2m目tras,−a33matras,呼びかけの時に使用さ れるpluta/pluti,このVOC・は一a(3〕となる。AMgでも同様に用いられる (Pischel§71)。 84)anesl,二つのケースが考えられる。すなわち, ③2.s9.pres.“youbring,youarebringing《, ⑤2or3.s9.aor.“youbrought",“shebrought"、 この場合は⑥。 ★vol.Ⅱ,p,443からクシャの醜さが新妻に知られないように母アリンダーが設 けた暗闇の中で夜のみ新夫と新妻は会った。今,その'1音闇の部屋の中で。 85)Sudar§an画=Prajapatl. (16)
MAHAVASTU研究I 86) ず,明かりを持っていません。 昼 夜 を 問 わ ず 私 た ち は お 互 い に 見 る こ と は あ り ま せ ん 。 私 た ち は お 互 い に 見 8 7 ) 8 8 ) 8 9 ) ることなく,秘密に坐ります。 9 0 ) 9 1 ) 私 た ち は こ の 暗 闇 の 家 に 住 み , ま っ 暗 な 中 に 住 み ま す 。 こ れ は 盲 の 共 住 で あ るかのように私には思えます」 王は言った。 「私はその理由を知らないし,何故そうあるべきかを知らない。私の母のと ころへ行って彼女に尋ねなさい。彼女はそれをあなたに説明するであろう」 92) それから夜が明るくなり始めた時,彼女は義母の足を礼拝して言った。 「この王宮は金持ちです。無尽蔵の宝庫を持っています。しかし,昼夜を問 わず明かりを持っていません。 昼 夜 を 問 わ ず 私 た ち は お 互 い に 見 る こ と は あ り ま せ ん 。 私 た ち は お 互 い に 見 ることなく,秘密に坐ります。 93) 〔10〕私たちはこの暗闇の家に住み,まっ暗な中に住みます。これは盲の共住 であるかのように私には思えます」 義母は彼女に言った。 86)Chopraの校訂に従い,labhamaheをlabhamathaに訂正する。BHSG §26.8−10を見よ。 87)anyamanyamapaさyanta(pr.p,)="notseelngoneanother"、 88)rahogat訂,PEDには“beingalone”の意味しか存在しないが,MWには “beinginsecret”の意味があり,この意│床に解する。 89)asamaheを訂samathaに改める。 90)Uttaradhyayana-sntra(edbyJ・Charpentier),8−7にsamanamuか あり,Charpentlerはmu=vayamを示すために注釈文を述べている。PischeI §498は動詞へ/as“tobe”の1.pl、として、u/moを与えているように思 える。BHSG§20.40は1.p1.nom、として、o=vayamを与えている。 91)tamapamgrahe,tamasamgeheと読む。tamasamはPl‘gen’ 92)§vaさruye,sg,gen(BHSG§12.42)。§va6ruyaは2つの異なったdialect formを持つ。すなわち 〃 ′ shorten,ngoffinal−a
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svasruye 93)tamasamgraheに対し,9ページ10行目と同様にtamasamgaheに改める蕊94) 「私があなた方の12歳の息子を見るであろう時,プラジャーパティーよ’あ なた方はお互いに見なさい。私は神にそうお祈りしています」 スダルシャナーは言った。 95) 「しかし高貴な人が私たちは長い時間私たちお互いの結合を見ないでしょう ということを神々に祈ることは邪悪なことです」 9 6 ) 9 7 ) 王を見たいという熱烈な欲望が妃に起こった。その時彼女は義母に訴えた。義 98) 母は彼女に答えた。「私の娘よ,もちろん明日彼を見ることができます。(その 99)
時)彼を見なさい」アリンダーはクシャドゥルマ(Ku§adruma)を王として,彼
を王位に坐らせた。そしてクシャは日傘を持った。王子たち,大臣たち,街の人 たちや村の人たちが彼ら自身の席に坐った時に。スダルシャナーは王とすべての 集合した人たちを見て,満足した。〔しかし〕日傘を持った男を見て,彼女の心 1 0 0 ) 1 0 1 ) は反発した。その時スダルシャナーは義母に言った。「王は美しいです。王の王 子たちも美しいです。集合した人たちも美しいです。しかし日傘を持った男は醜 いです。この王宮の人々の美しさは彼によって反駁されます。もしこの日傘を持 った男がここに見られなければ,この王宮の人々はこのように美しかったでしょ うに」義母は彼女に答えた。「私の娘よ,そのように言うものではありません。 94)dvada6arvasanteは明らかにdvadaさavarsanteのミスプリントであろう。 95)S、:punararyayam,Chopra:punararyaye・後者を採用する。あるい はもう一つの可能1性としてpunararyaya(、). 96)pa6yitum,MIAにおいて多くの動詞形は語根から作られるのではなく,現 在語基から作られる。それ故BHSにおけるpa6−のin且nitiveはpa6y-i-tum となる。 97)S、:vijfiapeti,Chopra:vijmpeti,MWはvi−へ/jmのcaus、として両 方を記している。 98)S、:§vetedar§anamdattampa6yahi,ms.Cはteの代わりにnam・ BHSDはnam=assuredly,certainly,ofcourse・を与えている。ここでは この意味が必要とされる。 99)S,:r風jakrtya,Chopra:r且』罰瞳tv画.raJa+akrti="theshapeofaking"o r目j5krtiの’nst,rajakrty且="intheshapeoftheKing".となり,むしろ この方を採用したい。 100)manasam,n.s9.nom・Skt.では語幹はmanas-,MIA,BHSでは manasa-となる。 101)sva§ruyam,f,sg.acc.(BHSG§12.21)。 (18)MAHAVASTU研究亘 あなたはこの日傘を持った男の高い知性を知らないのです。 〔11〕彼は高い知,性を持ち,強く,行い正しく,豊かであり,私たちすべての 幸福は彼の力のおかげなのです」彼女がベッドに行った時,王に言った。 「この世においてあなたの日傘を持つであろう人は他にいないのですか。王 102) 様,あなたのあの男はそのように恥知らずで枇柄です」 王は言った。 「婦人よ,彼の外見がどうしたというのですか。彼は力が強いのです。彼を 力の強い人と考えるので,彼は私たちを喜ばせます。 婦人よ,彼の外見がどうしたというのですか。彼は豊かです。彼を豊かな人 と考えるので,彼は私たちを喜ばせます。 婦人よ,彼の外見がどうしたというのですか。彼は勇敢です。彼を勇敢な人 と考えるので,彼は私たちを喜ばせます。 婦人よ,彼の外見がどうしたというのですか。彼は行い正しい人です。彼を 行い正しい人と考えるので,彼は私たちを喜ばせます。 婦人よ,彼の外見がどうしたというのですか。彼は大声を出します。彼の力 の故に私たちは皆,生きているのです。 102)anotmpa,CPDはan-ottappa,obstr、of(an)ot面pin,意味として wantoftact,indiscretion,を与える。BHSDs.v、anotrapa‘shameless-: Jones:an+opa(=ava=o)+trap“tobeashamed.”詳しくはJonesvo』‐ 1,87.,.を見よ。
彼は私の良き友であり,友人であり,愛しい人であり,私にとって命にも等
103) しいのです。彼がいなければ私たち2人は生きることができないのです」 さて,妃と後宮の婦人たちは皆,蓮華の池を見るために出かけた。そこで王は 104) 前もって蓮華の沼へ降りて行き,そこに坐った。妃が降りて来るや否や彼は彼女 をつかんだ。彼女は〔12〕水の悪魔(udakarakSasa)によって逮えられたと考え た。後宮の婦人たちは〔王に〕花々の雨〔を降りかけること〕によって彼女を解 105) 放した。 〔宮殿に帰ってから〕王は言った。 「妃よ,あなたは蓮華池を見ながら公園に行った。あなたは私を蓮華池に連 れて行かなかった。私の妻よ,あなたは私を愛していない」 妃は答えた。 「王様,私は池の水で体を洗うために公園へ行きました。そこで私は悪魔を 見ました。私はひどく気絶してしまいました。 あなたの日傘を持つ人と蓮華の森にいた人とは同一の婦人から生まれたと私 106) は考えます。というのは彼の特徴は似ておりました」 後になって妃は後宮の婦人たちとマンゴー(Mango)の森を見ながら出かけ 103)sukhamitrocamesah3yoに対し,Chol〕raのようにsukhamitroca sal,ayomeと読み,始めの短母音二つを一つの長母音と数える。 UU−−UlU−−−lU−−UlU−U−’ 104)pralatyaiva,Jonesはprakrtakenavesena“insiml)ledress”と読ん でいるが,BHSDにあるようにpratikrtya“inadvance”と読んだ方が意味 がぴったりするように思われる。この用法はT"GM"加α””ん0(ed・byV、 Tre''kner)にしばしば表われる。一例として48ページ,nanumayapat1− gaccevaakkh恩tam, 105)puSpa-vrStlp1mocita,ChopraはJonesの読みpuSpavr”himoc1ta を正しいとみなしている。この読みは採用されるべきである。 106)manyeekinastriyajata,これはunmetreである。BHSG§21.14は この読みを採用して“begottenbyone(man)fromawoman”と訳してい るが,文脈に合わないように思われる。Jonesの訳は納得できるが,しかし ekinaのf・はないので,Cl'opraの2つの読みを採用したい。ekinastrlya の代わりに,一つはekikayaであり,もう一つはekastriyaである。 (20)M A H A V A S T U 研 究 I た。王は前もってマンゴーの森へ行って,マンゴーの公園に坐った。彼女が歩い 107) て来た時,彼は彼女をつかんだ。後宮の婦人たちは〔王に〕花の雨〔を降りかけ 108) ること〕によって彼女を解放した。王は寝室で妃に言った。 「妃よ,あなたは繁茂しているマンゴーの森を見ながら出かけた。しかしあ なたは私をマンゴーの森へ連れて行かなかった。妻よ,あなたは私を愛してい ない」 妃は答えた。 「王様,私は繁茂しているマンゴーの森を見るために行きました。私はそこ で悪魔を見たのです。そして私はひどく気絶してしまいました。 〔13〕あなたの日傘を持つ人と蓮華の森にいた人,またマンゴーの森にいた 109) 人とは同一の婦人から生まれたと私は考えます」 ある日,象の小屋が燃えた時,自分のガードルを締めて王は象たちを救った。 彼はナイフで端綱を切って,そして屋根を外へ投げ出したのである。 ナーラーヤナ(N豆rnya”)の力をもつ王はその力で象たちを捕えて,彼らを 110) 投げ出し,彼の手によって火から救ったのである。 後宮の婦人たちは王への称賛話をした。「王は何て勇敢なんだろう」あるせむ 107)この直前にdevljanativana-rヨksasenagrhlt且tiとS・が補足している が,mss、にもないし,この文がなくても文脈がはっきりしているので訳さな 》 へ V1o lO8)antahpurikahiの前にsatuを補うべきである(Chopra)。puSpav鱒t1 piに対し,puSpa町諏hiと読む。 109)ekinastrly罰,注106参照。 110)mss・の原形がかなり損じているためとunmetreのため,JonesはS,dlptaka に対し,dTptakam,hast且nmoksitaに対し〔l訂ghanmokSita1nと読んでいる が,S,の読みをとる。しかしpadacdはunmetreで,この解決はできない編 Chopraは、且ra”na-samghatanor目ja,balena(誼layepatalani)p”,n且 grhya(vahyamukham)kSipati,hastina(Sca)moksitaagnidaghatoと オリジナルを想定している。
し女も王の称賛話をした。 111) 「彼はライオンのように強く,美しく,非常に偉大でかつ偉大です。彼の顔 112) は月のように彼のまわりのものすべてを照らし出します。 113) パートリッヂの赤い目をした彼はカーマデーヴァ(Kamadeva)のように荘厳 です。力が強く人間の牛である王は象たちを救ったのです」 王は言った。 「王を称賛するこのせむし女は貴婦人である。私はベナレスの生地でできた 服を4着おまえにあげよう」 114) 王 を 見 て マ ド ラ カ の 王 の 娘 は 苦 し ん だ 。 「 実 に 私 の 夫 は そ の よ う で あ る ( こ の ような姿をした人は私の夫であろう)」と。 〔14〕マドラカ王の娘は言った。 「王を称賛するこのせむし女の舌を鋭いナイフで切り落とす人がいないでし ょうか」 せむし女は言った。 「諸王は監禁や殺人の恐怖を持ちます。それ故私は私自身の生命を守るため に彼に称賛を言うのです」 111)simhasupldoに対しsimhasuplthoと読む。注75を見よ。 112)khecandroivaabhati,ms.B:mukhamcandrovaabh罰ti,ms.C: sukhamcandraivaabhmti,ここはms.Bをとり,mukhamcan〔lrova 罰bh3tiと読む。 113)cakora,この烏は月光を食べると想像されるため,月のように美しい顔を 凝視する眼をcakoraと称する。この烏の││Nは毒の混じった食物を見て赤色に 変わると想像されている。 114)13ページ,16,17行目。ms・BC:ayammamabhartaevamrupot,. S.は一詩碩として扱っているが,mss.の読みに戻すべきである。したがって padaabは,確かに半詩頒であるが,p且dacdは詩煩とはならず,この2行 は散文と解する。 (22)
M A H A V A S T U 研 究 I 妃は言った。 「何のために私は生命を持つのかわからないし,〔今後も〕わからないでし ょう。私はこの日,生命が私を捨てる前に出て行くでしょう」 1 1 5 ) 1 1 6 ) マドラカ王の娘である妃は怒って,せむし女に伴われて,車で彼女の親戚の 家族のところへ行った。 117) 妻〔を失った〕悲しみで不幸な王は妻を捜しに行くことを望んだ。〔クシャの冒 母は息子に対する悲しみで,シュロ木の折れた茎のように地面に倒れた。 118) また,おので切り倒されたサール(Sヨl)木の茎のように彼女は息子に対する 悲しみに打ち負かされてそのように地面に倒れた。 119) 「無益なことが不幸である私によって求められた。マヘーンドラの娘は五百 ヨ ー ジ ャ ナ の か な た か ら こ こ へ 来 た の で す 」 1 1 9 ) 1 2 0 ) 王はそれを言った。 115)p且dabがunmetreであるが,madrakarajasyaをmadrar副Jasyaと 読むことができ,metreも可。 116)kubj3dvitIya,kubja-dvitTya“havingtheKubjaassecond=having theKubjaascompan1on=accompaniedby「∼に伴われて」。このKub頂 は別のKubjaであろう。 117)12,15,16行目の散文の部分はmss.の原形がかなり損じているので,そ れに相応する散文の部分(Vol.Ⅱ,p,460)を比較して,アリンダーが悲しん だのはクシャの妻が去ったからでなく,クシャが妻を捜しに行くことにあるか ら,Chopraの読みをとり,‘r訂jabhar”sokaduhkhitogantukamahbharyam anvesltum・matap1putra§okena,talayaStlvabhagnabhnmv訂mniDatita. そして15,16行目をまつ消し,18と19行目の間に‘r町finamamantrayatl. ……m罰taduhkhitarajanamku§amgatl1ayepratyabh罰sati:,を加える。 118)mss.,SもsヨlasyavayaStiであるが,これはunmetreで,t且layaStlva から類推して,Chopraの読みに従いsalasyaya”vaと読む。metreも可。 119)vol.Ⅱのこの散文の部分も,この詩碩もmss・の原形がかなり損じてい る。S.は散文において‘ahomamamandabh且gyayeanartham、paryeS1ta yatolyamma”Mahe−,.,s.C:ahomamandal〕h一narthamparyyaS1ta kareyammaya,etc.B:−narthamparyeSit百kaleyammaya,etc.S・は 詩頒において,ahol1,amamandab順gy訂yearthoparyahrtokule/pamca§a‐ tayoJan且toMahendradhlt3ihagatm//ms.C:ahomamanda-anartho paryahrtahkalim/pamca§a函jatamah-;B:−paryal“tokalI-pamca§a--gatah.決して満足するに足りるものではないが,mss・に近いChopraの読み に従い,前半はahomemandabh且gyayeanarthopariyeSitah/後半は mss.,S,,Chopraの読みをとってもunmetreであるため,一応S・に従う。 120)namは散文あるいは詩煩を指すことは明確であるが,内容は不明。
5 。 ■ ■ 叩 。 ■ 凸 ■ ■ ■ ■ ● ■ q ■ 旬 甲 ● ■ ● 、 ■ ● ■ ■ ■ ● ■ ● ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ④ 旬 ■ ■ ■ ■ ● 旬 5 F ■ ① ■ ■ 。 ■ 寺 号 不幸な母はクシャ王に詩で話した。 「この国民は大麦を常食としてますし,いつも毛布の服を着ています。彼ら 121) の食べ物は粗末で仕事は1日中なさねばなりません。どのようにしてあなたは 自分の道を行くのでしょう」 〔15〕王は答えた。 122) 「ダンス,音楽そして歌によって。あるいはさまざまな'00の手品によって。 さまざまな方法によって,私は私自身の生計を整えるでしょう」 王は弟のクシャドゥルマを王位につけて大臣たちに告げてから, 母に礼拝して,右達をなして,それからルートをとり,彼は北部地方へ向か 123) つた。 今 彼 は マ ド ラ カ 地 方 に お け る 他 の 村 の 家 に 近 づ い た 。 あ る 老 婦 人 が 彼 に 住 ま い を与えた。その日,彼のルートの演奏のためにその村で彼は歓迎された。彼はた くさんの堅い食物や柔らかい食物,堅い食物の大きな手篭,大きな容器の柔らか い食物,凝乳のポット,そしてさまざまな種類の薬味を与えられた。老婦人は考 えた。「1回の食事を作って,この彼は明日出かけるだろう。それ故2カ月間私に 121)S・lnhakarm且に対し,mss.,Chopraはdivakarma後者をとる。 122)wtyagItavadyakrI“ye,vol,1,268,1:nrtyav且ditragltena;304,13: nrtyavaditagItena,IⅡ,443,21:唾tyenagltenacavaditenaca、からChopra の読みは最もオリジナルな形に思えるので,nrtya-vadita-g1tenaと読む。 123)prakrame,aor.としての3.s9.opt.(BHSG32.89)。 (24)
MAHAVASTU研究I
食物があるであろう」と。しかし,その老婦人と話をしている間にクシャは1∼
2度で手龍の中の食べ物をすべて食べてしまった。そして8あるいは9の米やボ
イルドライスの料理された食物であるボイルドライスの大きな容器はすべて食べ
られた。そして薬味や凝乳の皿もまた〔食べられた〕。老婦人は希望を失っ農)
「あ_あ,近所の皆さ磯)悪い奴がここにやって来たのです。人間の姿をし
た悪魔が私を食べることを望んでいます」
クシャは言った。「人は皆この村に住むことができます。醜い人であろうとも。母上,一夜滞
126)在して,明日私は行くでしょう」
〔16〕1夜滞在してから彼はカンヤクブジャ(Kanyakubja)に行った。そこで
127)彼は花輪作り人の仲間入りをした。彼が技術者になった時,〔王の〕台所へ入っ
た。王もまた喜んだ。王のお気に入りの人等とみなせて,後'宮の婦人たちによっ
128)て後宮に案内され,彼は遊び仲間になるであろう。後宮の婦人たちやマヘーンド
129)ラの娘たちは彼の背中〔に乗って〕彼に運ばせた。しかしスダルシャナーは彼が
彼女を運ぶことを喜ばないで,それを拒否した。
〔スダルシャナーは言った〕 124)nira誼,nir-且気f・adj.“withouthope".1
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にprativesika“l1eighbour”の項があるので,Chopraのavidhavidhamprativesikaをとる。しかしこれでもunmetreである。さらに彼が示唆する
ようにprativesikaをpratIve艶と読むべきか?これが正しければUU−U−lU−−−lとなって好都合であるのだが。
126)gamsami,1.sg・fut.(BHSG§31.29)。127)allma,P且lialllyatiのp,p・CPDもPEDも“sticking”の意味を与
えるが,“jointed”の意味に訳す。128)BHSG§35.17でE・はこの部分を引用し,prave§Iyatiをpraves1y塁
に訂正し,“theking,too,waspleased,untilhe(i、e,ku6a),havin室
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訳している。praveslyatiをabsol、に訂正したことに賛成できるが,yavatの
理解には疑問である。yavatはr且jmprlyotiまでしかかからないように思
われる。129)mss.,S、:vahati,Chopraの読みをとりvnhayanti“tlleymadehim
「今,私は何をなすべきですか。あるいは何故私は非難するのでしょうか。
彼は私を見て,彼は海の悪魔であるかのように私をこわがらせます。
今,私は何をなすべきですか。あるいは何故私は非難するのでしょうか。彼
は私を見て,さまよう雌鹿が狩人を〔恐れるように〕私をこわがらせます。
130)食物(生計)もなしに昼も夜も道に沿ってあなたは来ました。クシャよ’あ
なた自身の王匡,に行きなさい。私は醜い男を望みません」
王は言った。「あなたは私を大変愛している。すばらしいヒップをし,すらりとしたウエ
ひと131)ストを持つ皮膚の黒い女よ。あなたに対する愛の故に大王国すらも欲しくあり
ません。 132)私は行かないでしょう。股をよく隠した婦人よ。私はどの方角からやって来
たのか知らない。私は〔女によって〕ぼんやりさせられた人のようにこの世を
さ迷うのです。私は愛で狂っているのです。鹿のように優しい目をした婦人
よ」 妃は言った。「あなたの心は混乱しています。なぜならあなたを望まない人をあなたは望
、 1 9 9 c a r r l e q , 130)anurajaka,Jonesp、15,,,.8により“withoutfoodorwithoutsuste‐ nance”と訳す。131)syama,BHSDによればsydma=syama“brahmanlass".しかし文脈
ノ − に適合しない。MWはsyama="darkcoloured,darkskined,beautiful” を与える。これは採用されるべきである。 132)susamvrtoru,susamvrta-nruと分解して「よく股を隠した婦人よ」M A H A V A S T U 研 究 I
みます。王様,あなたは愛していない人を愛します。それは賢い人の印ではあ
りません」 〔17〕クシャは言った。「男が婦人を得る時,彼女がその男を愛しようがしまいが,人々は彼の成功
を称賛します。失敗すれば,その人は邪悪な人です」
妃は言った。「あなたは1晩に1,000人もの婦人を喜ばすことができます。あなたは1人
の婦人を愛することによって大悲劇をもたらすことになります」
王は言った。 133)「私はその悲劇などちっとも知りません。有名な妻であるあなたよ・よく守
られた貞節(brahmacarya)においてあなたは私の妻であろう」
妃は言った。 134)「ああ,あなたの貞節を守りなさい。邪悪な災いはあなたのものであれ,ど
こででもあなたは雌犬や豹をも愛するでしょう」 クシャは言った。 135)「そのように言ってはいけない。美しいヒップをし,すらりとしたウエスト
133)yaさasvinivarna-lヨbhini,Chopraの読みをとってlobllinI,この意味は VOC・で“youasbeenfamouswife1” 134)aghantebhotupapakam="letevilwickednessbeyours".「貞節は あなたにとって何の価値もない」ことを示している。 135)avaca,2.s9.aor.(BHSG§32.113)。 (27)の婦人よ。これらの沙鵬さえ実際に貞節によって美しく輝くのです。
婦人よ,彼らは(貞節の)良い遵守や遵守によってここに美しく輝くのです。
そして天国や三十天,すなわち愛楽を所有することのできるところに生まれま
す。私はこのようにあなたに話します。美しいヒップをし,すらりとしたウエス
トの婦人よ。この世でライオンのような声のクシャ以外にあなたの夫である人
137) は他にいません」 妃は言った。「もし予言者たちの言葉が本当であるなら,私はあなたの妻になりません。
138)好きなように〔私を〕ずたずたに切って下さい」
〔18〕王は言った。「私はあなたを切りたくない。美しいヒップをし,すらりとしたウエストの
婦人よ,あなたは切られないで私の妻になるだろう。
私は大王国,多くの馬と多くの人民を持っています。限りない多くの贈り
物,そして多くの服や食物をもです。この私は王位と王国を捨ててここに来たのです。あなたに対する愛のため私
136)§ram”aはPl.そしてそれを受ける動詞が§obhatesg・である。BHS
ではしばしば見うけられる(BHSG§25.10)。137)mss.,S,:itisimhasvaroku§ah,しかしPaliJataka531、13により
Chopraが指摘するようにihasimhasvara(t)ku誼(t)と読む。 138)kamam,副詞として。“=asyouwish". (28)MAHAVASTU研究I 139) はそのすべての王国を欲しくはないのです」 妃は言った。 「あなたが望まない人を望むのは,カルニ(karni)で作られた木で岩に穴を 140) あけ,ネットで風をつかむのと同様です。 141) ………クシャよ’あなたの王国に帰りなさい。なぜあなたは自分自身 を疲れさせるのですか」 王は言った。 1 4 2 ) 1 4 3 ) 「これは私にとって疲れではなく,私の貞節です。どこにあってもあなたIま 私の妻でしょう。婦人よ」 妃は言った。 「あなたの貞節は邪悪なものとみなされるべきです。あなたは雌犬や豹やロ バを望むべきです」 144) その時,王の,息子で戦いにおいて英雄であり,負けることを知らない,そし 145) て偉大で,賢いクシャは次のように話した。 139)samantaraJyam,Chopraの校訂により,samantampir且jyam・padac のtavaを一長母音と数えれば,metreは正しい。 140)karnikarenakarnik且、,JonesとChopraはどちらもPaliJ且taka531、 8に基づいて校訂すべきことをIリj示し,karnikfirasyad罰runaと読む。Jon唾 の指摘するように明らかにこの詩頒は,この木でできた道具で岩に穴をあけよ うとしても無駄であることを示している。 141)S、:akantokimkamayas1……,ms.C:akrヨntokrヨntamavam1su− もurenltanumadhyame;ms.B:akantok且ttamayasi,のみ。 142)S,:naetam,これはunmetre・Chopraの指摘するようにnaltamと読 む。metreも可。 kilamatham,−mathaは名詞接尾辞(BHSG§22.44)。 143)S:paratrametuvambh3ryi,metreは正しいが,同一文において mahyamがあるので,Chopraに従い,paratr,evaと読む。 144)S、:rajaputrosuroviroyuddhasmimapratipudgalo,これはunmetre 従ってChopraの読みをとり,tatoraJaputro部royuddheapratiyudgavc に改める。 145)乱rddha-,JonesVo1.2,p、430,note2、によれば正しい読みはaudara BHS=u“ra,Jatakaにこの文に類似する箇所はないが,J罰taka5、305にク シャに対する形容辞soldra-panfianoがあり,これをcommentaryは= “ulara-pamano”と説明する。さらにTurnerl935を見ればSkt、udaraに 相応するP罰liとしてはu随ra“eminent,noble.”アショカ碑文語としてに
146) 〔19〕「もし私が行くなら,美しいヒップをし,すらりとしたウエストの婦人 147) よ,私は鎖であなたを縛るでしょう。あなたの圧│の人たちは何をすることがで きるだろうか」 妃は言った。 148) 「あなたが以前生み出したその法を犯さないで下さい。その法を思い出しな がら私を縛るつもりですか」 王は言った。 「美しいプラジャーパティーよ・あなたを縛り,あなたを私が望むどんなと ころへも行かせるための力が私にはある。あなたの父は何をすることができる だろうか。 私は1夜に1,000人の女を喜ばすことのできる力毒持つ。あなたは私の選ば れた人です。きれいな歯をした美しいプラジャーパティーよ」 妃は言った。 「大王様,あなたは力が強く,勇敢であるということを私は知っています。 149) しかし,あなたは醜く,不快極まります。あなたは王であるけれど不!愉快で す。 u“la“great,exalted"・mss・が明確さを欠いているのでTurnerに従い「偉 大な」と訳す。PEDはこの意味を与えているが,BHSDu〔1ara=audaraは この意味を与えていない。 146)teをCeに訂正。 147)nigaJehi,MWはnigala=nigadaを与える。BHSDはnigalehi.従 ってnigalehiに訂正。 148)S、:tameva,Jones:tamna,後者をとる。 149)S・はmss.に反して,camahTpati、ここはsimahJpatiと読む。 (30)
M A H A V A S T U 研 究 1 150) あなたは大きな唇,大きな顔,大きな手足そして大きなおなかをしていま す○私はあなたを見たくありません。あなたは自分自身で疲れさせるべきでは ありません」 ★ 〔大臣たちは言った。〕
「これらの高い壁,そして高い塔と笠石の列,あるいは象に乗った人たちや
151) 車をつなぐ人たち 彼らは剣や槍や矢や鋭いナイフで闘います。そして彼らはそのプラジャーパ 152) ティーを獲得するでしょう」 〔20〕マヘーンドラカ王は娘を非難した。「ライバルの諸王が恐れるそのよう 153) な王を捨てて,何故おまえはここにやってきたのか。この私はおまえのために7 人の王によって逮えられる。今おまえを7等分に切って,私はおまえを7人の王 に与えるだろう」 154) その時,王の娘は涙声と泣き顔で,そして目には涙をためて次のように言っ た。 150)S、:sthnloSihosthnla§iroca,mss、においてCaはどこにも見られない: しかしこれでは7syllableとなり,unmetre.そこでsthnlaもiroの前でCa は読まれるべきである(Chopra)。 ★ここで話は変わり,7人の敵王たちが,カンヤクブジャを包囲し,スダル シャナーを要求する場面になる。S、:devIahaとあるが妃の会話はすでに 終っており,以下の二詩碩はスダルシャナー,クシャあるいは彼女の父でも なく,その他の人が言ったはずである。ここはamatya風hamsuhと訂正す る。Choprap、128を見よ。 151)S、:yovavahatinagehieteyevahaneyute;mss.:yov且vahan瞳 nagehieteyovahaneyute、文脈から考えて,できうる限りmss、に近い読 みをしているChopraの校訂に従う。すなわち,yevavahantinagehie陸 vevahaneyute, 152)S、:tvamlabheyampraJapatl,mss.:hatv且labheyam(C:−bheya:> praJapat1,mss.はunmetre.そこでChopraに従いlabheyapraJapatlm-labheyaは3.p1.opt.(BHSG§29.29)。 153)choditv且,Vchurのabsol・Paliではchaddetva,p,18.6ではccho‐ rav1tv且ihagatah, 154)S,:sad且nibhltarajadhTta.S・のfootnoteに示されているようにさま ざまな読みがあるが,S・本はunmetreであるためChopraに従い,tatoc虚 sar且jadh丁t目に訂正。1 5 5 ) 1 5 6 )