電子書籍(実践)入門
鷲田豊明 著 2014 年 1 月 21 日 ※ 本書の著作権のすべては著作者が所有しています。本書の内容は著作権法によって保護されています。本 書の利用は個人的な利用に限ります。著作権者の了解なしに、他者に公開する、転用、商用に利用することを 禁じます。はじめに この書物は、電子書籍を実際に作成し、読み、出版するための入門書です。しかし、よ くある入門書とは少し違っているところがあります。 読者の中には、電子書籍そのものに詳しくない方もいらっしゃるでしょう。よくわかっ ていないからこの入門書を手にしたのだと思います。いくら電子書籍について、世間で騒 がれていようと、読者のほとんどの方が電子書籍にはっきりとした考えをもっていらっし ゃらないかも知れません。そうした方々に、言葉で電子書籍について説明することは、必 要最小限度にして、なによりも、電子書籍を実際に作成し、電子書籍を読み、そしてさら に出版する中で、電子書籍とは何かについて理解していただこうという主旨の入門書です。
目次 電子書籍(実践)入門 第1章 電子書籍を作成する 1節 環境を整える 2節 ミニ電子書籍作成開始! 第2章 epub 電子書籍フォーマット 1節 なぜepub フォーマット 2節 epub フォーマットの詳細 3節 リフローと固定レイアウト(未完) 第3章 電子書籍の本格作成 1節 作成準備 2節 テキスト作成と見出し処理 3節 一般タグの組込み 4節 画像タグの組込み 5節 tonbo スタイルファイル体系 6節 表紙の設定 7節 全体設定 8節 epub 電子書籍の作成手順 9節 epubcheck エラーへの対処 10節 作成した電子書籍のダウンロードと公開 11節 epub 書籍間リンクの挿入(未完) 第4章 電子書籍の読み方 1節 電子書籍を手に入れる 2節 パソコンで読む 3節 タブレット端末で読む 4節 電子書籍端末で読む 5節 Kindle mobi に変換して読む 第5章 電子書籍を出版する 1節 出版はどう変わる? 2節 「自由文庫」で出版する
3節 Kindle Direct Publishing で自主出版する 第6章 電子書籍時代の書物/本
1節 書物とは何か
2節 epub による書物形態 3節 電子書籍の役割と必要性
第1章 電子書籍を作成する 1節 環境を整える (1)コンピュータが必要 早速、電子書籍を作成する作業に入ります。電子書籍は紙のほんとは違いますので、紙 などの素材とか印刷という作業は不要です。電子書籍は、コンピュータが扱える電子デー タから成り立っているものですから、なによりもコンピュータ、パソコンが必要です。タ ブレット端末やスマートフォンで、文章を書いたり画像を処理したりすることに慣れてい て、パソコンは使わないという方もいらっしゃるかもしれません。確かに、書物の内容を 用意する上では、それらのデバイスでもかまいませんが、最終的に電子書籍をくみ上げる 作業については、本書では、パソコンでやれることしかお話ししません。 タブレット端末やスマートフォンで書かれた内容を、作成された画像を自信のパソコン に送り込むことは容易ですので、作業を分担するのがよいかもしれません。また、本書の 示す作成作業を追う上ではパソコンは不可欠ですが、読んだり出版するのには、パソコン が必ずしも必要ではありません。 コンピュータは、Windows でも Mac でもかまいません。ここで使うシステムは、こう したOS の違いを超えて利用できるようにしているのですが、現状では Linux には対応で きないようです。 (2)電子書籍作成ソフトTONBO 電子書籍は、文章や画像などのコンテンツから構成されますが、それらを電子書籍にく み上げる(組版)ソフトウェアが必要です。 本書では、ネット書房が提供しているTONBO という無料のソフトウェアを用います。 電子書籍をくみ上げるソフトはさまざまに出ていますが、日本語で電子書籍を組版できる ソフトで、世界共通標準フォーマット(組版形式)のepub をくみ上げることができる無 料のソフトウェアは限られています。英文では Sigil などの優れたソフトウェアが存在し ていますが、日本語で、かつ縦書きで組版できるものはそれほどないのです。本書では、 無料で、日本語を組版するサポート機能を充実させているという意味で、TONBO を使用 します。 epub フォーマットは共通ですから、TONBO での作成の仕方をある程度理解すれば、 ほかのepub 作成ツールもしっかりと理解できるはずです。 TONBO というソフトウェアには、ちょっと変わったところがあります。普通、ソフト ウェアというと、ブラウザ、ワープロソフト、表計算ソフトなどは、パソコンに直接イン ストールします。TONBO は、Chrome という Google が出しているブラウザにインスト ールし、それでいて、ブラウザとは独立のウィンドウをもったアプリケーションとして機 能するソフトです。 だったらそれはChromeブラウザがどこかのウェッブサイトにアクセスすることではな いかと思うかもしれません。実際、TONBO というソフトウェアは、99%、ウェッブサイ トを表示するために使われるようなプログラム方法を用いて作成されています。しかし、 TONBO は、電子書籍を作成するすべての機能が、コンピュータがインターネットにつな
がっていなくてもきちんと動くのです。その意味では、ワープロソフトなどと同じです。 (ただし、電子書籍を作成した後、その正しさをチェックするなどの機能は、一部インタ ーネットの接続を必要とします。) TONBO は、HTML5 という最新のウェッブ技術を用いて作成されたソフトなのです。 作成された電子書籍も、ブラウザが確保しているパソコンの領域に保存されますので、そ れをパソコンから直接見ることはできません。しかし、その作成書籍をパソコンに移動さ せる(これをダウンロードと呼ぶ)ことはできるので、問題ありません。パソコン上にあ る文章や画像をTONBO に持ち込むこともできます(アップロード)。ダウンロードある いはアップロードと言っても、同じコンピュータ内での移動にすぎません。 こうしたちょっと面倒くさいことになるのは、Chrome が、アプリからユーザーの知ら ないうちにパソコンのディスクにアクセスするなどできないようになっているのです。通 常のアプリより、TONBO の用なアプリは、ユーザーがより安全に利用できるようになっ ています。 (3) TONBO のインストール TONBO のインストール方法を紹介します。 TONBO のインストールのためには、Chrome ブラウザがまずパソコンにインストール されていなければなりません。Chrome ブラウザは、インターネットイクスプローラ、 Firefox、Safari などとともに、最も著名なブラウザの一つですから、多くの方はすでに取 込んでいらっしゃるのでは ないかと思いますが、まだ でしたら、無料でインスト ールできますから、Google のChromeサイトからダウ ンロードしてインストール してください。 次に、Chrome ブラウザ からChromeウェッブスト アの TONBO のページに アクセスして、TONBO を ダウンロードします。 Windows を使っている 場合は、検索欄にTONBO とすれば、TONBO のページへのリンクが表示されますが、こ れを書いている時点で、MAC の場合は、検索しても TONBO のようなパッケージ化され たアプリ(ネットワークにつながなくても機能するアプリ)は、検索に引っかからないの で、ネット書房のページ (http://www.netsyobo.co.jp)の TONBO のアイコンか、自由文庫 (http://jbunko.com)の TONBO のアイコンをクリックして、Chrome ウェッブストアの TONBO のページを表示させ、右上にあるダウンロードボタンをクリックしてダウンロー ドインストールしてください。ほぼ、ボタンを押すだけでインストールされます。 なお、Chrome 以外のブラウザから、ウェッブストアにアクセスすると、Chrome ブラ
ウザのインストールが求められます。 2節 ミニ電子書籍作成開始! さて、環境も整ったので、電子書籍を作り始 めましょう。 というと、「え、もう作るの!?」とビックリ されるかもしれません。なによりも、まだ、ど んな本を作るかわかっていないし、内容の準備 もしていないのにと思われるでしょう。 確かにそうですが、まず、電子書籍は何かと いう点の、入り口のところで作成手続きの外観 を示したいと思います。それによって、手続き そのものと、電子書籍がどのようなものである かが、見えてくるでしょう。 作成するのは、本文が1行しかないミニ 電子書籍です。 (1)TONBO をスタート TONBO をスタートさせる方法としては、 (1)Chrome アプリランチャー(図)か らスタートさせる、(2)Chrome ブラウザ のアプリボックスからスタートさせるなど の方法があります。 TONBO をスタートさせると、緑の枠を もったアプリが立ち上がります(図)。 スタートウィンドウには、中央にスプラッシュ画像が表示されます。その画像のテキス トボックスの中に、TONBO のバージョンが表示されています。そして、その下の行に、 状況によって異なりますが、たとえば、Total: 629145Kb のような情報が表示されていま す。この数字は、Chrome ブラウザが、TONBO のために用意したディスク領域を表わし ています。この場合、約600 メガバイトですね。これがほぼ最大容量で、ブラウザが他で メモリをたくさん使っている場合、これよりも少ない領域しか確保できない場合もありま す。実際には、これほどの領域は使わなくても良いと思います。なぜならば、作成した電 子書籍は、パソコンの本体側に移動させることができるからです。また、バックアップも パソコンの側に確保しておくこともできますので。 また、この領域は、永続的に確保しなさいとChrome に伝えていますが、ブラウザの状 況によっては、メモリ領域を失う可能性がないわけではないので、常にバックアップする ことが必要です。データを失っても何の保障もありません。 (2)新書籍登録
まず、最上辺のメインメニューの書籍 メニューから、新規作成を選択します。 基本的に、この書籍メニューは特定 の書籍に関わらないメニューが含まれ ています。現在、どの書籍も選択され ていないので、新規作成メニューは 個々に含まれているわけです。メイン メニューのそれより右側のメニューは、 書籍が特定化されるときに選択される メニューとなっています。 書籍メニューの他のサブメニューは、 また後に説明します。 新規作成画面の説明をします。多く の項目がありますが、必須と書かれたもの以外は、オプションです。[本のタイトル]は、 さしあたって「こんにちは世界」としましょう。タイトルのよみがなも入力しましょう。 このよみがなは、データベースデータの並び替えなどに利用されます。副タイトルは、必 須ではありませんが、「電子書籍入門」とでも入れておきましょう。著者名は、あなた自身 の名前、また、そのよみがなも入れておきます。 カテゴリもオプションですが、適当に選んでおいてください。 組版方向は、すでに縦組にチェックが入っていて、どちらか必ずチェックされるラジオ ボタンですので、必須は不要なのですが、いったん選ぶと、あとで変更することは面倒に なるので、この必須は「慎重に選んでください」という意味だと考えてください。 ここまで入力して作成ボタンを押してください。 確認が面が出てくるので、問題なければ保存ボタンを押します。問題があればキャンセ ルボタンを押して再度訂正して保存してください。 (3)ファイルリスト枠組み 新規作成を保存すると、編集のトップウ ィンドウがあらわれます。右枠には、先ほ ど入力した書籍情報が表示されています。 重要なのは、左側のファイル構造を示す 枠です。 この左枠は、編集過程で常に表示されま す。この epub 以下に表示されているフォ ルダ、ファイルは、epub の実際の構成フ ァイルとなるものです。ただし、テキスト ファイルなどで、実際にepub を組み込む ときに、変換される場合もありますが、か ならず減ったり増えたりはしません。 ファイルとフォルダに分かれていますが、ファイルを右クリックするとその内容が右枠
に表示されます。画像の場合は、その画像そのものが表示されます。テキストの場合は、 右枠で編集ができるようになります。ただし、epub のシステムそのものに関わるファイ ルは、表示はされますが、編集はできません。 初期状態のファイルは、必須のファイルばかりです。この説明については、また、epub フォーマットそのものを解説するときに詳しくお話ししましょう。 実は、あまり意味はありませんが、ここにあるファイルだけでepub 電子書籍ファイル を作成することができます。興味があったら、いずれやってみてください。しかし、ここ ではやってみることはやめましょう。 (4)新規テキストの作成 まず、中身を少しだけ作ってみます。 そのために、テキストファ イルを用意しましょう。メイ ンメニューの[ファイル]か ら[新規テキスト]を選択し ます。 右枠に、新しい文書の作成 と言う入力フォームがあらわ れます。ここで記入した内容 で、電子書籍の本文になりま す。 テキスト名は、このテキストの拡張子を除いたファイル名になります。さしあたって、 半角で、hello と入れましょう。 次に拡張子を選ばなければなりません。拡張子には、 tonbo と xhtml の二つがあります。tonbo にすると、 ファイル名は hello.tonbo になり、xhtml にすると hello.xhtml となります。どちらを選ぶかによって、テ キストファイルの編集のしかたが違ってきます。 xhtml を選ぶと、そのまま epub の中に組み込まれる ふぁいるとなり、テキストファイルはxhtml の規則に したがってマークアップしなければなりません。 一方、tonbo を選ぶと、この TONBO システム専用 の書き方になります。tonbo の方は、テキストの調整 を日本語の規則で構造化します。 この詳細な違い、やりかたは、これもまた後に説明 します。ここでは、まずテキストを作ります。 拡張子は、tonbo を選択します。 挿入位置は、最後にしておいてください。epub で はテキストの表示順序が大切な意味を持ちますから、 そのときにこの選択は重要な選択となります。
タイトルは、ファイルのタイトルとなるものですが、ここでは「世界」とだけ入れてお きましょうか。 以上を確認して、[作成]ボタンを押してください。 次に、左枠を見てください。文書フォルダの中に、hello.tonbo というテキストファイル が作られていることがわかります。このファイルをマウスの左ボタンでクリックします。 すると右枠に編集領域があらわれ、現在のこのテキストの内容が表示されます。 編集領域には、すでにいろいろ書かれていますが、そのほとんどは、実際の電子書籍に は組み込まれないコメントです。というのは、tonbo テキストにおいては、二重スラッシ ュ"//"から右側の行は、コメントとして無視されるからです。それで、ほとんどの行がコメ ントであることがわかります。 唯一、 [#タイトル(世界)$] と書いてある行だけが実際の意味を持っています。tonbo テキストにおいては、[#で始ま り]で終わる部分は、テキストではない、文章の構造をに関わる命令が含まれたもので、 tonbo タグと呼びます。xhtml もさまざまなタグが定義されていますが、そのすべてがア ルファベットで書かれますが、tonbo のタグは、基本的に日本語で作られているタグです。 このタイトルタグは、xhtml に変換されるときに、テキスト ファイルのタイトルとして組み 込まれるものです。 このtonbo タグ、日本語タグ についても後に詳しく説明いた します。 テキスト領域に最初からある タグ以外のコメントは消しても 全く問題ありません。 「以下にテキストを記述する」 というコメントの下に、電子書 籍の内容を書きます。 テキストエリアには、パソコンのクリップボード経由でコピー/貼付けができます。パ ソコンのワープロソフトや、テキストエディタで文書をコピーして、このエリアにペース トできます。 何の文書を書いてもかまいません。今書いている文書をペーストしてもかまいません。 自由にしてください。ここでは、見やすいように、1行だけ空行を挟んだあとに、「こんに ちは世界」とだけ書いたとしましょう。 [保存]ボタンを押します。保存したことは、ボタンの右に保存したことと日時が表示 されることによって確認できます。 TONBO では、編集途中に、保存しないで他の機能を選ぶと、編集が全て無効になりま すから注意してください。
(5)epub ファイルの作成 電子書籍パッケージであるepub ファイルを作成しましょう。 [ファイル]メニューから[epub 作成]サブメニューを選びます。右枠が、epub 作成 フォームに変わります。この電子書籍について、すでに作成しているepub ファイルがあ るかどうかが最初に表示されます。TONBO では、一つの書籍について複数の版の epub ファイルを作成することができます。 epub の作成において必要となるのはファイル名だけです。ファイル名の欄には、すでに か名前がありますが、これは書き換えてもかまいません。 たとえば、 book_131122212912.epub となっています。.epub という拡張子部分は変更できません。epub は、この拡張子をもた なければならないのです。ただし、idpf の記述は、"OCF(epub フォーマットのこと) files are most often identified with the extension .epub(epub ファイルは、最もしばしば.epub という拡張子で識別されている)"となっていて、それ以外でもよいように読むことができ ますが、実際は、さまざまなデバイスが、epub ファイルは epub という拡張子をもってい ることを前提にしているので、必須と考えるべきでしょう。 book_131122212912 の部分は書き換え可能です。右側の数字は、現在の時間を秒まで 示しています。この場合は、2013 年 11 月 22 日 21 時 29 分 12 秒の数字だけが表示され ています。 TONBO では、このような数字がよく使われますが、ファイルを区別する上で、時間を 付け加えておくのが最も便利です。返ることが必要な場合も、数字の部分を残して、book の部分を書き換えるのがよいと思います。 さしあたってはこのままにして、[作成]ボタンを押しましょう。 中身が短い電子書籍ですから、一瞬作成中というメッセージがあらわれて、作成済み欄 に、今作成したepub 電子書籍が表示されます。これで作成が終了しました。 (6)epubcheck(epub チェック) epub は、それを読むデバイスのために、きわめて精密に組版することが要請されてい ます。正しく組まれていないと、読書デバイスが適切に表示できなくなります。そのため に、epub では、適正な組版かどうかをチェックすることがとても大事になります。 epubcheck はソフトウェアで、組版された epub ファイルの適合性を詳細に、厳密に行 ってくれます。epubcheck は、ボランタリーなチームで作成されているソフトウェアで、 epub を制定した国際組織 idpf(International Digital Pubkishing Forum)の準公式ソフ トとも言えるもので、正しくepub を作る上でとても役立ちます。 TONBO は、その中で、この epubcheck を行うことができます。ただし、このシステム の内部で行うことはできないので、ネット書房のサーバー上で動いているこの時点の最新 バージョンepubcheck 3.0.1 で行って、TONBO にその結果を返してもらえます。 epubcheck の全ての操作は、TONBO 上で行うことができますが、このときはインター ネットにつながっている必要があります。 [ツール]メニューから[epub チェック]サブメニューを選びます。
右枠に、epub チェックフォームがあらわれます。冒頭に、すでに作成されている epub ファイルが表示されます。その中で、チェックしようとするepub ファイルのラジオボタ ンにチェックを入れます。そして、チェック開始ボタンを押します。 インターネットにつながっていれば、それほど時間がかからずに結果を返してきます。 --- チェック結果 Epubcheck Version 3.0.1
Validating against EPUB version 3.0 No errors or warnings detected.
--- このように返ってくれば、このepub ファ イルには、何の問題もないことになります。 epub を解釈できるリーダーであれば、適 切に表示されることが約束されます。 もし、epub ファイルに問題があれば、 大げさにエラーを表示します。しかし、大 事な情報を含んでいます(図)。 図のエラーは、「こんにちは<> 世界」と、 文章の間に、<と>という半角テキストを挟んだことによるエラーです。<と>は、xhtml ファイルのタグを表わす文字なので、それ以外の目的で使ってはならないものです。tonbo テキストではこうした文字は使わないので、そのまま何ら変換せずにxhtml ファイルにす るので、epubehck は、使ってはならないタグが見つけましたよ、とエラーにしているの です。 おそらく、最も頻繁に発生するエラーが、この<あるいは>を不用意に使ったことだと言 ってもいいかもしれません。しかも、テキストが長いと、エラーを起こした場所から最後 までのすべてのxhtml のタグの組み合わせ、バランスを壊してしまうので、エラーが延々 と続くこともあります。 残念ながら、メッセージは英語で出てきます。ただ、エラーをひきおこした場所をhtml ファイルになったときの、行番号と行の中の文字位置として示しています。そのあたりを 探って問題がないかをチェックします。 単に文書を書いただけでは、問題なく終わったのではないでしょうか。もしエラーが出 たら、編集のところに戻って、何かおかしな文字を入れなかったかをチェックして、もし あったらそれを訂正して再度保存し、epub を作成しチェックしてください。 (7)プレビュー epubcheck が問題なく通ったら、プレビュー(試験表示)させてみましょう。
[ツール]メニュ ーから、[プレビュー] サブメニューと、現 在の書籍がただちに 表示されます。作っ た epub ファイルか ら表示させるのでは なく、epub の各構 成ファイルの最後の 状態を下に表示させ ますので、どのepub 版かは問題にしませ ん 。 最 後 が epubcheckエラーで 終わっていると、プ レビューもエラーに なります。最後のepubcheck が問題なく通っていれば、適切にプレビューされます。 プレビューが開始されると、「目次」と縦書き表示されているだけのページがあらわれる と思います。 この電子書籍には、目次にするものが何もないので、目次ページは空になっています。 ページの左端をマウスでクリックすると、次のページが出てくると思います。そこに「こ んにちは世界」と縦書きで書かれているでしょう。(図) (8)パソコンへの取込み(ダウンロード) これで、作成作業は終わりですが、作成したepub ファイルをパソコンに取込む方法だ けをこの最後に述べておきましょう。 「ファイル」メニューから[ダウンロード]を選択します。右枠にダウンロードフォー ムが表示され、その冒頭に、作成したepub ファイルのリストが出てきていると思います が、ダウンロード開始ボタンを押すと、パソコンのダウンロードファイルに取込まれます。 epub 電子書籍の作成は、これでひとまず終わりましたが、簡単でしたでしょうか難し かったでしょうか。この後、もっと本格的なepub の作成機会がありますので、そのとき にもう一度確認してください。
第2章 epub 電子書籍フォーマット ここでは、第1章でしきりに出てきた電子書籍フォーマットepub についてより詳しく 説明しましょう。ただし、この章は、必ず知っておくべき事柄ばかりを書いてあるのでは ないので、だいたいどのような内容があるかだけをつかんで、必要に応じてここに戻って 理解するやり方でもよいでしょう。 1節 なぜepub フォーマット 電子書籍フォーマットには、epub 以外にも著名なものがあります。
おそらく最も親しまれているものの一つはPDF (Portable Document Format)でしょう。 Adobe によって開発されたフォーマットで、世界的に普及し、それを読み書きできる環境 はだれにとっても身近に供給されています。また、紙の書籍や文書ともきわめて整合的で、 PDF フォ^マットの文書を紙に印刷したり、紙に印刷されたものを PDF フォーマットに そのまま再現したりすることもできます。 PDF がそれでも電子書籍の主流フォーマットになりきれないのは、逆に、この紙の文書、 ほんとの対応の良さかもしれません。すなわち、PDF は、いったん組まれたら、それを読 むデバイスに会わせて柔軟に表現様式を変えることができないところにあります。そのた めに、ある文書が、小さなデバイスでは、小さく表示されてしまったり、部分的にしか表 示されなかったりしてしまいます。 このような PDF のフォーマットの固定性は、PDF が多様な表示デバイスでも一様に、 同じ様式で表現されることに強くこだわってきたからです。それが、まさに、PDF の強み だったのです。また、それにともなって、PDF の内部使用はとてもデリケートで、ふくざ つになり、表現を変えることが困難になって位待ったのです。現在のように多様な表現デ バイスがあらわれた中では、そうした固定性は融通のなさになってしまいました。 それとは逆に、電子書籍として柔軟なフォーマットをもち、日本語的な縦書きにも対応 しているフォーマットとして、シャープが開発した XMDF フォーマットがあります。 XMDF フォーマットはすでに使用されてから十年以上の歴史を持ち電子書籍端末で使わ れてきました。 この XMDF フォーマットが一般に使いにくいのは、そのフォーマットを使用するため には、シャープとのライセンス契約が必要なことです。 他にも、VOIGER によって開発された .book フォーマットも同じようにライセンス 契約が求められます。 これに対して、epub は、idpf によって開発され公開されているオープンの電子書籍フ ォーマットで、誰もが自由に使うことができ、表現の柔軟性、あるいはepub3 からは日本 語特有の縦書きなどの機能ももっています。この自由さと柔軟さによって、epub が世界 標準として大きな存在化をもつようになり、日本においても、iPad, iPhone, Kobo, Sony Reader, Kindle(変換が必要)など、主要な電子書籍のほとんどの端末がこれを表示可能 にし、また、こうした電子書籍端末上の電子書店、電子書籍取り次ぎが、epub フォーマ ットを受け入れるようになってきました。(Kindle については、epub を Kindle 用の mobi フォーマットに変換するツールが提供されている)
epub フォーマットで作成された電子書籍は、パソコンでもタブレット端末で、スマート フォンでも表示することができるのです。 2節 epub フォーマットの詳細 前節で、epub の実際に少し触れたところで、epub そのものについて詳しく説明しまし ょう。 idpf が定めた epub の最新バージョンは 3 で、このフォーマットは次の4つの構成部分 からなっています。 第一は、電子書籍のパッケージの内容(電子書籍のタイトル/カバーなどの基本情報、 テキスト/画像/ナビゲーション情報などの内容と一覧、それらの表示様式と順序)とそ れらの関連性の記載の仕方についての規則です。 第二は、電子書籍のテキスト、画像、目次情報などの内容の作り方についての規則です。 第三は、これらの内容を一つのパッケージにまとめる方法です。 第四は、テキストと音声データを連携する方法です。 本書では、この第四については触れませんので、主に、最初の三つについて説明します。 ただし、それらは膨大な情報を含んでいて、全てに触れれば混乱しますので、その主要な 内容、必要不可欠な範囲で説明します。また、本性の残りは、主に第一と第三について説 明し、第二の内容の作り方については、次章の本格的な電子書籍の作成時に説明します。 というのも、idpf の第二の点についての記述は、xhtml の記載のの仕方になるわけですが、 TONBO では、xhtml ファイルを直接作成もできるのですが、より単純化したタグ構造で xhtml ファイルに変換できる日本語タグシステム tonbo を使用するので、本書では、xhtml の説明を必要な箇所、限られた箇所でしか説明しません。ご了解ください。 (1)epub のファイル構成 一般的な説明から入るとわかりにくいので、前節で私たちが使った「こんにちは世界」 のepub 書籍を利用して説明を開始します。 前節の構成ファイルの樹木図を見てください。ファイルとフォルダが構造的に記述され ています。ファイルの右側に※マークがついているファイルは、TONBO が直接コントロ ールしているファイルで、ユーザーが内容を変更できないものです。
root に.epub があります。それ以下がファイル構成になっています。root のすぐ下に、 二つのフォルダ(OEBPS と META-INF)と一つのファイル mimetyep があります。
《mimetyep》 まず、この mimetype をクリックしてみてください。そこにはただ、 application/epub+zip とだけ、このepub ファイルの mimetype が記載してあるだけです。 これは、このファイルがepub という規則でパッケージ化されていることの宣言です。 1つにパッケージ化されたepub ファイルは、冒頭の 31 バイト目から mimetype という 文字が始まり、その直後に、このapplication/epub+zip が記載されていなければならない となっています。
epub は、私たちが用いる zip フォーマットで複数のファイルを 1 つにパッケージ化する のですが、ただ、zip すふのではなく、上記のように冒頭に mimetype がくることを必須 条件としています。 とても面倒なことですが、TONBO を使う限りこのようなことを意識する必要はありま せん。TONBO が自動的にこのルールに従うようにパッケージ化します。 mimetype ファイルは、epub という家の「表札」だと考えればよいでしょう。 《META-INF と container.xml》 META-INF フォルダは、epub にはなくてはならない必須のフォルダで、その中にある container.xml も必須ファイルです。META-INF フォルダには、container.xml 以外にも、 暗号化に関する情報、digital rights management (DRM)についての情報を置くことがで きますが、ここではTONBO が唯一使用している container.xml についてだけ説明します。 私たちのepub では、左クリックで表示させるとわかるように、container.xml は次のよ うになっています。(---の連続ハイフンは含みません、以下同じ)
--- <?xml version="1.0"?>
<container version="1.0" xmlns="urn:oasis:names:tc:opendocument:xmlns:container"> <rootfiles> <rootfile full-path="OEBPS/content.opf" media-type="application/oebps-package+xml" /> </rootfiles> </container> ---
この中で最も重要な情報は、full-path で示している opf ファイルの位置と名前です。opf ファイルが、root 直下の OEBPS フォルダの下にある content.opf ファイルであることが 記述されています。 このopf ファイルは、パッケージドキュメントと呼ばれ、電子書籍のタイトル/カバー などの基本情報、テキスト/画像/ナビゲーション情報などの内容と一覧、それらの表示 様式と順序などを記述している最も重要なドキュメントです。これについて次節で説明し ましょう。 manifest.xml も、パッケージドキュメントも、xml というタグ構造をもった文書で記載 されていますが、これについては、必要な場合に説明を加えることにして、まず、なんと なく構造を見ておくにとどめておいてかまいません。 root の直下にある最後の OEBPS は必須フォルダではありません。別の名前でもかまわ ないし、なくてもかまいません。通常よく用いられるフォルダですから、TONBO でも本 書でもこれを用います。 ファイル/フォルダ構成上、以上の他にあるのは、OEBPS フォルダの中にある「文書」 「画像」、「スタイル」の三つのフォルダで、さらに、その下にいくつかファイルが置かれ ています。 「文書」フォルダには、書籍のテキストファイルが置かれます。そこに置かれている
hello.tonbo は、hello.xhtml ファイルに変換されて、epub に組み込まれます。nav.xhtml ファイルについては別に説明します。 「画像」フォルダは、画像ファイルを入れておくフォルダです。TONBO では、パソコ ンにある画像を、drag アンド drop で、当該電子書籍に組み込むことができます。 「スタイル」フォルダは、xhtml の css ファイル、tonbo タグの tss ファイルを入れてお くフォルダです。これらは、文章の構造をより詳細に記述するためのものです。tonbo タ グ用のスタイルファイルtss ファイルは、epub 作成時に css ファイルに変換されます。 nsepub.css は、tonbo 日本語タグに関わるスタイルファイルで、ユーザーは変更できま せん。css ファイルや tss ファイルは、ユーザーが追加することができます。あとで追加さ れた定義が優先されるので、nsepub.css で定義されたものを書き換えることも実質できな いことではありません。 (2)パッケージドキュメント(opf ファイル) OSBPS 直下に、パッケージドキュメント content.opf ファイルがあることが manifest.xml で記載されています。 私たちの例では、content.opf ファイルは、ちょっと長いですが全てを転記すると、次の ようになっています。 --- <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<package xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf" version="3.0" xml:lang="ja" unique-identifier="book-id"> <metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <dc:identifier id="book-id"> urn:uuid:4d0a72f0-f26e-b20f-f937-5c327937561b </dc:identifier> <dc:title id="title">こんにちは世界</dc:title>
<meta refines="#title" property="title-type">main</meta>
<meta refines="#title" property="file-as">こんにちわせかい</meta> <dc:title id="subtitle">電子書籍入門</dc:title>
<meta refines="#title" property="title-type">subtitle</meta> <dc:creator id="creator">鷲田豊明</dc:creator>
<meta refines="#creator" property="file-as">わしだとよあき</meta> <dc:language>ja</dc:language>
<meta property="dcterms:modified">2013-11-22T22:27:04Z</meta> <dc:subject>文学、フィクション</dc:subject>
<meta name="ネット書房 TONBO" content="1.0.1" /> </metadata>
<manifest>
<!-- manifest start -->
media-type="application/xhtml+xml" properties="nav" />
<item id="style.nsepub.css" href="style/nsepub.css" media-type="text/css" /> <item id="style.nav.css" href="style/nav.css" media-type="text/css" />
<item id="text.hello.tonbo" href="text/hello.tonbo" media-type="application/xhtml+xml" /> <!-- manifest end -->
</manifest>
<spine page-progression-direction="rtl"> <!-- spine start -->
<itemref idref="text.nav.xhtml" linear="yes" /> <itemref idref="text.hello.tonbo" linear="yes" /> <!-- spine end --> </spine> </package> --- この content.opf ファイルは、ユーザーが直接書き換えられないようになっています。 TONBO は、ユーザーがファイルを加えたり、文章を変更したり、カバーをつけたり、設 定を変えたりするたびに、このcontent.opf ファイルの中身を自動的に書き換えますので、 いちいちユーザーが書き換えなくてもよいことになっています。逆に、ユーザーがこのフ ァイルを書き換えると、TONBO は、このファイルを書き換えられなくなってしまうので、 ユーザーの書き換えを禁止しているのです。万が一、この content.opf ファイルと、ユー ザーの実際に編集している内容の整合性がとれなくなったら、tonbo テキストファイルや 画像ファイルなどを全て別な形で保存して、最初から作り直さなければならなくなります。 そう言う事態が発生することは、TONBO 自体のバグの結果ですので、システムの訂正を ネット書房に求めるしかありません。 content.opf ファイルにつて、少し詳しく説明しましょう。 このcontent.opf ファイルも、xml ファイルとして書かれていますが、xml ファイルは、 基本的に、 <名前 属性>値</名前> という構造(タグ)の形で、データないしは情報を表現するものだと理解してください。 第1行目は、特殊で、このファイルがxml ファイルであること、そのバージョン、文字 コードが示されていているものです。それ以下が、実際のxml ファイルの内容になってい ます。 第2行目は、名前がpackage であることが示されていています。そして、この情報の終 わりである、/package は opf ファイルの最後にありますから、package という名前に関す る値が、このファイルの内容の全てであることがわかります。
package の属性には、xmlns という記述がありますが、これは「名前空間:name space」 といって、このpackage の中に入っている名前が、他のシステムの名前と混同しないよう に区別するための記述です。
います。
lang 属性は、ja、すなわち日本語を基本とすることを示しています。
unique-identifier 属性には、この電子書籍を他の電子書籍から区別するユニークな ID がpackage の中の、book-id という属性をもったタグで与えられていることを示していま す。
以上を前提に、package の中身を見てみましょう。package には、直下に、metadata、 manifest、spine という名前をもった三つのタグ/情報があることがわかるでしょう。 (3)metadata まず、metadata という名前で記載された情報です。meta データには、現実的な内容の 全体を規定している情報であると言う意味が込められています。 このmetadata の中には、dc ないしは meta で始まる名前のタグが十数個組み込まれて います。 metadata は、書籍の内容そのものというより、「書誌情報」が記載されていると考えれ ばよいでしょう。 ひとつひとつ見ていきます。 《ユニークID》 metadata の最初には、先に指定された book-id 属性をもっているタグがあります。そ の値は:で区切られた三つの部分から構成されていますが、その最後のものがこの電子書 籍のID で、この書籍しかもっていないユニークなものです。この ID は、この書籍を区別 する重要なものです。 このID は、TONBO がこの書籍を新規に作成したときに、同時に作成し与えたもので すが、なぜ、世界で唯一になるかは不思議です。実は、ある作り方をすると一致する確率 が極端に小さくなるので、唯一であるといっても誤りではないことになっています。 TONBO が与える ID は、8桁、4桁、4桁、4桁、12桁の英数字がハイフンでつな がれたものになっています。 《メインタイトル》 <dc:title id="title">で始まるタグは、メインタイトルを定義しています。これがメインタ イトルであるであることは、次の行にある、
<meta refines="#title" property="title-type">main</meta>
によって設定されています。refines の属性#titile は、id が title であるタグについてのよ り詳細な規定であることを示しています。そして、property の title-type で、タイトルの 方を規定し、その値main でこれがメインタイトルであることが規定されるという構造に なっています。
《タイトルのよみがな》 次のタグ、
の、refines="#title"は、このタグもまた、タイトルの詳細説明で、file-as は、タイトルを ソートするときの情報与えるための属性指定です。タイトルの並び替えは、このよみがな で行ってくださいという意味が表現されています。よみがなそのものは、 property="alternate-script" という属性で与える場合もありますが、現在のバージョンのTONBO ではその指定はおこ なわず、よみがなは並び替え用のfile-as に入れています。将来的な変更の可能性はありま す。 《サブタイトル》 <dc:title id="subtitle">電子書籍入門</dc:title> は、サブタイトルを示しています。ただ し、サブタイトルは、次のタグと一体となって初めて機能します。
<meta refines="#title" property="title-type">subtitle</meta>
《著者とよみがな》
著者は、<dc:creator id="creator">鷲田豊明</dc:creator>で示しています。さらに次の、 <meta refines="#creator" property="file-as">わしだとよあき</meta>
は並び替え用のよみがなを規定しています。 《言語、改訂日時、カテゴリ》 metadata の他は、まとめて説明しましょう。 <dc:language>ja</dc:language> は、言語を示しています。ja は日本語です。 <meta property="dcterms:modified">2013-11-22T22:27:04Z</meta> は、改訂日時を表わしています。TONBO では、同じ電子書籍で epub を作り直すたびに、 その時点の日時表示に変更します。自由文庫に登録する場合には、新着図書として紹介さ れるためには、この改訂が正しく行われていることが必要になります。 <dc:subject>文学、フィクション</dc:subject> は、主題ないしはカテゴリを表わします。書籍を新規に作成するときに設定し、その後、 書誌情報の変更で変更することもできます。
<meta name="ネット書房 TONBO" content="1.0.1" />
は、TONBO で作成されたことを表わしています。content の 1.0.1 は TONBO のバージ ョンを表わしています。このタグは、不可欠のタグではありませんが、TONBO 上でこの meta タグを削除することはできません。 《その他》 その他、この書籍作成時に入力を省略した項目など、あるいはそれ以外のこともこの metadata 領域で定義することができます。 TONBO で他に記述できることは、貢献者、出版者(社)、著作権者などです。 metadata の説明はこれで終わりですが、書籍を作成したとき、書誌情報を変更したと
き、全体の設定を変化したとき、カバー設定をしたときなど、このmetadata の記述が予 想されたように変更されているかを確認することは常に必要です。 (4)manifest 次の大きな領域は、manifest です。manifest は「積み荷目録」と訳すことができ、こ の epub がどのような内容ファイルを含んでいるかを示しています。このファイルで示さ れているファイルは、かならずepub の指定位置に存在していなければなりません。 manifest が始まってすぐ次の行に、 <!-- manifest start --> は、このファイルのコメント行で、実質的に無視されます。ただ、TONBO は、これを一 つの目印にしてmanifest ファイルを書き換えています。同じコメント行は、この manifest ファイルの終了直前の行にも<!-- manifest end -->という形でありますが、これも無視され ます。 manifest 内のタグは、item という名前で始まります。そして、かならず id 属性をもっ ています。このid は、パッケージドキュメント内でユニークなものでなければならず、他 と重なってはならないものです。TONBO では、ファイルのパス名を使ってユニーク性を 担保しています。次のhref 属性がファイルのパスを示しています。パスは、OEBPS 以下 のフォルダ名とファイル名をつなげたものとなっています。すなわち、このパスは、 content.opf が含まれているフォルダからの相対パスになっているわけです。 media-type では、ファイルのコンテンツの方を表明していて、ここでは、xhtml と css が区別されています。他に、画像のmedia-type があります。 共通部分はこれで終わりですが、ただ、nav.xhtml にだけ、properties="nav"がつけら れています。これは、nav.xhtml ファイルが、ナビゲーション機能のために与えられてい る特別なファイルであることを示しています。この点については後に詳しく触れます。 property については、そのほか、カバー画像に関する特別な規定があります。 (5)spine package のもう一つの基本的内容 spine は、一般には、本の背表紙を表わしますが、こ こでは、含まれているテキストファイルの表示/読書順序を規定するものです。 まず、 <spine page-progression-direction="rtl"> というタグで、spine データが始まります。この、page-progression-direction はページめ くり順序を規定します。rtl は、right to left、すなわち右側から左側に向かってめくりま す。したがって、これは、縦書きの場合を表わします。この書籍を登録する際に、私たち は縦書きを指定しました。その結果です。もし、そこで横書きを設定すれば、この値は、 ltr、すなわち、left to right となります。
この他に、spine の属性としては、toc 属性があり、もし、この電子書籍が epub の一つ 前のバージョン、epub2 用のリーディングデバイスでも、できる限り適切に表示させたい 場合に、toc.ncx ファイルを作成し、ここに登録します。TONBO では、全体オプション の設定でtoc.ncx の作成を指定できます。toc.ncx は、できる限り作成することが望ましい
です。TONBO で、このファイルの作成を指定すると、自動的にこの spine 属性に組み込 まれます。toc.ncx を組み込んでも、epub3 としての epubcheck に問題なく通ります。だ から、多くの場合、toc.ncx を組み込んでも問題なく機能します。
次の、<!-- spine start -->と最後の<!-- spine end -->は、xml のコメントで、TONBO が 利用するだけで、善悪、いずれの機能も果たしません。
spine の内容は、itemref という名前で始まるタグで指定されています。itemref とは、 これがitem そのものではなく、manifest で定義されている item を参照(refer)してい るという意味があるものと思われます。
同時にspine の項目は、独自の id はもたず、idref として、manifest で定義されている 項目のid を参照するようになっています。たとえば、
<itemref idref="text.nav.xhtml" linear="yes" />
の場合、manifest で定義されている nav.xhtml ファイルが text.nav.xhtml という id をも っているので、これが順番として最初に表示される、最初に読まれるべきものになってい るということです。 最後にあるlinear 属性も大事な意味を持っています。この yes となっている場合は、こ の項目が、欠かすべからずもの(primary である)という意味を持っています。あるいは、 リーディングデバイスは、表示順序の中にこの項目を欠かしてはならないという意味です。 たとえば、もし、ポップアップウィンドウのようなもの、あるいは、補完的タグは、主要 な表示の流れにのせなくてもよいわけですが、その場合は、この項目は、no でもよいわけ です。 表紙画像のページがlinear="no"となっているものをよく見かけますが、TONBO では、 表紙ページもlinear="yes"となり、linear="no"となる場合はありません。
package の中には、これまで説明した metadata、manifest、spine の他に、epub2 で 用いられていたguide タグを含める場合もあり、TONBO でも guide タグを自動的に作ら せる機能を持っていませんが、必要はありません。
3節 リフローと固定レイアウト (1)リフローフォーマットの重要性
第3章 電子書籍の本格作成
ここまでの章で、epub フォーマットの電子書籍がどのようなものであるかおよそ理解 していただいたかと思います。
そこでこの章では、実際にKindle や Sony reader、Kobo などの電子書店でも出版可能 なepub フォーマットの電子書籍を作成してみましょう。(ただし、Sony reader や Kobo などへの公開は個人が直接はできません。そこに電子書籍を提供している取次業者と契約 している出版社などを経由する必要があります。Kindle については、個人でも直接 Amazon と契約することができます。) 先の「こんにちは世界」では、TONBO の一部の機能(かなり主要な機能)を利用した だけでしたが、ここでは可能な限りたくさんの機能を使って一つの電子書籍を作成してみ ます。 epub のテキストなどのコンテンツは、基本的に xhtml というマークアップ言語(タグ 体系、またより詳細な記述を可能にするスタイルファイルは css)で、文章の構造や装飾 をおこない作成されますが、TONBO では、システムが使用するもの以外、可能な限り TONBO 用に開発された tonbo 言語(日本語タグ体系、日本語スタイルフォーマットも含 む)で、文字の配置や飾りを設定するようにしています。以下の説明は、可能な限りこの tonbo 言語を用いることを前提として行います。tonbo 言語が使用されていないところに 限ってxhtml 言語にも触れます。 tonbo タグを用いたテキストファイルには、xhtml タグも有効で、ハイブリッドでテキ スト処理ができます。 1節 作成準備 事前の準備として、最低一定の長さの原稿と表紙に用いる画像およびページに貼付ける 画像ファイルを用意してください。 (1)テキストの場合 原稿は、今回はいくつかの章に分けることができるものがよいでしょう。本書では、青 空文庫にある太宰治の短いエッセイ「わが半生を語る」を用います。同じように試みたい 方は、青空文庫にテキストファイルがあるのでそれをダウンロードして用いてください。 もちろん、TONBO にもエディタがついているので、その中でテキストファイルを作成 しても問題ありません。新たに書きたいものがある場合は、特にテキストファイルを用意 しなくてもよいでしょう。 また、文書がMicrosoft WORD などのワープロソフトに入っていても問題ありません。 そのテキストをコピーできれば、TONBO のエディタに貼付けることができます。 テキストについては、文字コードという厄介な問題があります。
TONBO は、基本的な文字コードがユニコード(UTF-8)となっています(※ epub の 公式文字コードはユニコードのUTF-8 ないしは UTF-16 です。)。Windows の場合、テキ ストを貼付けたり、TONBO で直接文字を編集する場合ほとんど問題はありません。 ただ、時折、Shift-JIS になってしまう場合があります。たとえば、WORD で作ったフ ァイルをテキストで保存する場合などです。ただ、WORD で開いているテキストをコピ
ーしてTONBO に、文字化けすることなく貼付けることはできるはずです。あるいは、メ モ帳の場合テキストを UTF-8 で保存することができます。ただし、その場合、Unicode でほぞんするとUTF-16 になってしまうので気をつけてください。また、メモ帳のテキス トをコピーして、TONBO のテキストエディタに問題なく貼付けることができます。 MAC の場合は、もともと UTF-8 でエンコードされた文字列ですので、TONBO との整 合性を考えなければならない場合はあまりありません。 (2)画像の場合 画像は、表紙に用いられると同時に、本のページの中にも貼付けることができます。 画像ファイルのフォーマットは、png、jpg、gif の三つのフォーマットのものが利用可 能です。svgフォーマットのものは、epub3では扱えるようになっているのですが、TONBO では使用することを想定していません。 画像のサイズについて、表紙に貼付ける画像は、出版する側が大きな画像を指定する場 合もありますが、通常は、横600px(ピクセル)、縦 800px 程度のものを用意しておけば よいでしょう。本文中の画像も、これよりも大きいと扱いが難しくなるので、多くの場合、 大きなものでも、縦横の一方が半分程度のものがよいと思います。1ページ全部を画像で 埋めたい場合は、表紙画像と同程度でもよいと思います。 画像は表示したい大きさよりも大きなものを用意しておくのがよいです。小さな画像を 引き延ばせば見にくくなります。大きな画像は、組み込む場合に縮小することはできるの ですが、大きな画像を保持すると、すぐファイルのサイズを大きくしてしまうので、使用 時のサイズに、適当な画像処理ソフトウェアを使用して変更しておくのが望ましいです。 タイトル画像につては、その中に、タイトルと著者名、出版者などは記載しておく必要 があります。画像そのもの、社会的に良識を外さないものであれば何でもいいのですが、 適当な画像処理ソフトを使って、画像の上にタイトル等の文字列を組み込んでください。 また、カバー画像のファイル名は、半角の英数字にフォーマット特性の拡張子でよいわ けですが、電子書籍の取り次ぎの中には、cover.jpg にしてくださいと言われる場合がある かもしれません。 画像フォーマットについては、すでに述べたところですが、より詳細な問題として、画 像のカラーマップという問題があります。画像のカラーマップには、主要にCMYK とRGB という二つがありますが、前者は主に印刷に用いられるものであり、コンピュータのディ スプレイにはRGB が用いられます。CMYK のカラーマップをもった画像ファイルも epub 電子書籍でも表示される場合もあるのですが、画像ファイルは基本的にRGB のカラーマ ップで作成したものを用いるべきです。電子書店に登録する際、CMYK のカラーマップの 画像を貼付けておくと、表示されない場合もあります。気をつけてください。 画像ソフトなどで、ウェッブ用に使用する形で出力すればRGB になるはずです。画像 を作成するときには、このカラーマップの問題に気をつけてください。 (3)電子書籍の登録 TONBO にこれから作成する電子書籍を登録しましょう。やり方は、「こんにちは世界」 の場合と同じです。TONBO を立ち上げ、書籍の[新規作成]で、タイトルなどの必須項
目とともに、書き込める書誌情報をできる限り記載しておきましょう。ただし、後に書誌 情報は変更できます。 2節 テキスト作成と見出し処理 (1)テキストファイルの作成 テキストファイルをまず作成します。[新規テキスト]メニューで作成できますが、「わ が半生を語る」(以下単にテキストという場合がある)では、短い四つのパートから成り立 っているので、四つの文書ファイルを一気に作っておく方法があります。もちろん、一つ ずつ作っていってもよいです。 テキストは、次の四つの構成部分から成ります。 生い立ちと環境 文壇生活?…… 先輩・好きな人達 私は変人に非ず ファイルを作成するとき、最初のファイルの場合、テキスト名を chapter-1、拡張子は tonbo、挿入位置は「最後」、ファイルのタイトルを「わが半生を語る 生い立ちと環境」 とし、作成ボタンを押します。 そのまま、次のファイルを作成します。テキスト名をchapter-2 に変えて、タイトルを 「わが半生を語る 文壇生活?……」、あとは同じで作成。同様にその他の章のファイルも 作成しておきます。 ※ テキストの削除 なお、いったん作成したテキストを削除したいときもあると思いますが、削除は、左フ レームのテキストファイルの上で、マウスを「右クリック」して、ポップアップメニュー から削除を選びます。 (2)tonbo ファイルとして編集 最初の章のテキストを貼付けましょう。その冒頭部分は次のようになっています。(以下 引用部分の区分けは、---を使っていますが、実際の文章ではこの部分使いませ ん) --- テキスト1 --- 生い立ちと環境 私は田舎のいわゆる金持ちと云われる家に生れました。たくさんの兄や姉がありまして、 その末ッ子として、まず何不自由なく育ちました。その為に世間知らずの非常なはにかみ やになって終いました。この私のはにかみが何か他人からみると自分がそれを誇っている ように見られやしないかと気にしています。 私は殆ど他人には満足に口もきけないほどの弱い性格で、従って生活力も零に近いと自 覚して・・・・(以下略) ---
まず、大事な原則を述べておきます。 私たちは、xhtml ファイルではなく tonbo ファイルとして編集することを選択しました。 xhtml ファイルの場合は、改行は全て無視されます。したがって、上の文章を xhtml ファ イルとして組み込むと改行が全て消えた、ベタの文章になってしまいます。 これに対して、tonbo ファイルは、テキストの改行がそのまま生きます。より正確に表 現すれば、改行で区切られた文章を、テキストのxhtml ファイルへの変換時に、パラグラ フタグで囲み、改行が組み込まれた文章にするので、最終的な表示でも改行が確保される のです。ただし、見出しなど、別のタグに変換されるべきものは、パラグラフで組み込ま ないなどのいくつかの補正を行います。 このことの重大性は次のように表現できます。 したがって、tonbo の追加編集は、元の表示に対する必要な変更として行えばよいとい うことになります。 では、テキスト1では、何が不満足でしょうか。いろいろありますが、すぐに目につく のは、テキストのタイトル「生い立ちと環境」が本文と同じ文字となることですね。この タイトルは、この章の「見出し」となるべきであり、それにふさわしい装飾が行われるべ きでしょう。また、それと同時に、このタイトルは「目次」に含まれるべきものでありま す。 この「見出し化」と「目次化」を同時に行う方法があります。それは、このタイトル部 分を[見出しタグ]で囲むことです。 tonbo テキスト特有のタグは、見出し以外にもたくさんあります。それらのタグをいち いち全部覚えておく必要はありません。タグは、テキストの変形を実現する命令で、それ がテキストの中に組み込まれる形で与え られるものです。このタグは、TONBO のタグ処理メニューによって、簡単に組 み込むことができます。 手順は簡単です。まず、見出しとなる 部分をマウスで選択します。 という感じですね。 そして、[タグ処理]メニューの[目次 原則1 tonbo テキストは、何の追加編集をしなくても、epub 電子書籍となったときに、ほぼ そのままに表示される。 原則2 文字列を見出したグで囲むと、見出しにふさわしい装飾が行われると同時に、目次に組 み込まれる。 生い立ちと環境
タグ入力]サブメニューを選択します。すると図のようなヘルパーがあらわれます。一瞬、 もじれる選択が消えるように見えますが、問題ありません。 ヘルパーの中では、どのレベルの見出しであるかの選択が求められます。そこには、極 大から極小までの5段階の選択肢があります。 どの段階の見出しを選ぶべきか。基本的に次のように考えるとよいでしょう。 「極大見出し」 → 部 「大見出し」 → 章 「中見出し」 → 節 「小見出し」以下は、必要に応じて われわれのテキストでは、大見出しを選びます。 ヘルパーで、大見出しラジオボタンにチェックを入れて[タグ挿入]ボタンを押します。 すると、タイトルは次のような、tonbo の日本語タグで囲まれます。 [#見出し(段階:大)]生い立ちと環境[$見出し(段階:大)] このタグの意味は、日本語で書かれているので自ずと明らかでしょう。tonbo のタグは、 処理対象の開始タグの場合、基本的に[#で始まり]で終わります。また、処理対象の終 わりを示すタグの場合、[$で始まり]で終わります。タグの冒頭に、タグ名(タグの種類) が表現されています。この場合は[見出し]タグであることが示されています。 タグ名のあとに、タグの性質を規定している属性が記載されています。この場合、[段階] という属性の値が[大]であることを示しています。 これだけのことですから、別に、ヘルパーを使わずに、テキストとして書いても言い訳 です。日本語タグに記載されている、[ ]#$( )などの記号は、すべて、半角文字でも 全角文字でもかまいません。 これで大事な最初の作業が終わりました。そこで最下段にある[保存]ボタンを押して ください。 テキスト編集の場合、テキストが変更されても、保存しない限り、編集は有効になりま せん。保存しないまま、別のテキストを表示させたり、他の作業のために別のフォームを 開いたりすると、編集内容は消えてしまいますからご注意を。 (3)ナビゲーションファイル 見出したグをつけたファイルを保存すると、単なる保存作業だけではなく、見出しを目 次に加える作業をTONBO は自動的に行います。 その結果を見るためには、nav.xhtml ファイルをクリックします。すると、次のような 内容を見ることができるでしょう。 <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <!DOCTYPE html > <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" lang="ja"> <head>
<link rel="stylesheet" href="../style/nav.css" type="text/css" /> <title>目次</title>
</head> <body>
<nav epub:type="toc" id="toc"> <h1>目次</h1>
<!-- toc start level 2 --> <ol> <li><a href="chapter-1.xhtml#ha001">生い立ちと環境</a></li> </ol> <!-- toc end --> </nav> </body> </html> このnav.xhtml ファイルは epub3 電子書籍において、次の二つの意味を持ちます。 第1は、目次のナビゲーションファイルとしての機能です。電子書籍リーダーは、書籍 のページコンテンツの表示とは別に、システムとして書籍がどのような目次構造をもって いるかを把握し、必要に応じて読者に木の独立した表示や、ページジャンプ機能を提示し ます。そのための情報保存機能をこのnav.xhtml ファイルが果たすのです。電子書籍リー ダーは、情報が必要になったときにこのファイルから読み出します。 第2は、指定ページ位置に実際の目次を表示させるための機能です。通常の紙の書籍で も、ページの早い位置に目次があります。それと同様に、電子書籍の目次を表示させるフ ァイルとしての機能があります。その機能を果たすために、この nav.xhtml ファイルは、 ッxhtml フォーマットで記載されています。これが、epub2 から epub3 への大きな変化 の一つです。 上記に転写したnav.xhtml ファイルが面倒なタグがたくさん記載されているのは、この 第2の意味があるからです。 いくつかの行に注目しましょう。
<link rel="stylesheet" href="../style/nav.css" type="text/css" />
は、xhtml 用のスタイルファイル nav.css を組み込むことを宣言しています。nav.css は、すでに作成され左フレームにあります。このnav.css は、編集することもできますの で、必要があれば自分なりの目次ページにすることができます。ただ、xhtml の知識が必 要です。ただし、nav.xhtml ファイルそのものは書き換えられません。nav.xhtml ファイ ルは、本文の一部となり得ますが、システムファイルでもあり、ユーザーが勝手に書き換 えると、TONBO が読み、理解することができなくなってしまいます。あくまで、目次ペ ージの表し方の変更は、nav.css を使って行うべきなのです。
<body>から</body>までが xhtml の本体で、その中に<nav>から</nav>までが epub3 で定義されているナビゲーションコンテンツです。epub:type 属性は、この部分が epub3 用のものであることを宣言しています。
<!-- toc start level 2 -->
は、TONBO が使用するコメントタグで、以下のナビゲーションコンテンツがレベル2(大 見出しタグ)から始まることを意味しています。