岡山県倉敷市水島およびその周辺地区の寄生虫、病について
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(2) 4000. 水. 落. しか し て31年 度 で は49名 の 患者 が 発 見 され て い る が, 32年 度 で は新 し く発 見 され た もの は25名 で あつ て,〓. 理. と の 関係 は あき らかで はな い. 下 痢 は17名 にみ られ たが,そ の程 度 は種 々であっ. ある. て,と ぎ ど き下 痢 を来 す程 度 の もの もあ り,水 様便. か,あ ろ いは感 染 が か な り緩 慢 にお こなわ れ て い る. が 長 期 間 とれ な い もの もあ る. 1日 に4な いし10回. の で は な いか と考 え られ る.患 者 は淡水 魚 を生食 し. 便 意 を催 す が排 便 は その都 度 はな く,時 に軟便また. て か ら1年 な い し6年 を経 過 してお お り,そ の多 く. は固 形便 が少 量 つ つ あ ると うつ た え る ものが8名 あ. は か つ て は生 食 したが 最 近 はまつ た く食 べ て いな い. り,か な り特 異 的 な 症状 と思 わ れ た.た だ し,ア ン. と主 張 して い る.. チ モ ン剤 投 与 に よ る と思 わ れ る下 痢 は除 外 した.. b)第2中. 上 腹膨 満感,全 身 倦 怠,食 欲 不振,嘔 気な どもし. 間宿主について. 患 者48名 に つ いて お こなつ た 調査 で は,フ ナを 生 食 し た経 験 が あ る もの が33名 で もつ と も多 く,コ イ が15名 で その うち フ ナと コ イの 両 方 を生 食 した こ と の あ るもの13名 で あ り,そ の他 ハ エ1名,ナ 名,ボ. マズ1. ラの サシ ミは たべ たが淡 水 魚 は たべ て い な い. と主張 す る もの2名,魚. 名不 詳 の もの ま たは たべ た. か ど うか記 憶 の は つ き.りしな い もの5名,ま. つた く. 淡 水 魚 を生 食 した ことが な い と主 張 す る もの4名 で あつ た.す なわ ち,水 島 地 区 にお け る肝 吸 虫 の第2 中 間宿 主 と して は,患 者 の言 よ りす れ ば,フ ナ お よ び コ イが もつ と も有 力 と考 え られ る,し か して福 田 町 また は呼 松 方面 で とれ たフ ナを たべ た と云 う もの が 多 い. c)症. ば しば み られ た. 他覚 的 所 見 と し ては 触 診 に よ り肝 を ふれ得なかつ た もの は6名 で,大 部 分 に肝 の 腫脹 を み とめ た.肝 は 多 くは辺 縁鋭 利 で 硬度 は やや 硬 く表面 は円滑であ り,大 部 分 は圧 痛 が あ る.や や特 異的 と思 われ るこ とは,右 鎖 骨 中央 線 上 よ り も正 中線 上で 著明な腫脹 を み と め る ことが 多 い こ とで,右 葉 よ りも左葉に変 化 を来 す場 合 が 多 いの で は な いか と思 われ る. 脾 を触 知 した もの は8名 あ るが,か な らず しも重 症 者 のみ で な く,数 ケ月 で 自然 に縮 少 して触れな く な る もの もか な り観 察 され た.し か し一 般的 には脾 濁 音 界 は正 常 の ものが 多 い.尿 ウ ロビ リノゲ ン反応 は重 症例 をの ぞ い て正 常 範 囲に あ り,血 清黄疸指数 は15例 中黄疸 を み とめ る2例 を の ぞい て6な いし10. 状. の 範 囲 に あ る もの10例,正 常3例 であっ た.軽 度の. 患 者45名 につ いて 自覚 症 状 お よ び他覚 的所 見 を 調. 白血 球増 多 をみ と め る場 合 が しば しば あ り,こ れは. 査 した.た だ し合 併 症 の ため ま ぎ らわ しい もの は の. 好 酸 球 の増 加 とほ ぼ平 行 す る よ うに思 われ る.重 症. ぞ き,ま た他 の寄生 虫 の混 合感 染 のあ る ものは そ れ. 例1例 に お いて 白 血球 数2万4千,好. を駆 虫 し たの ちの もの の み を症状 と した.. た もの が あ り,さ らに他 の重症 例 で も白血球数1万. もつ と も多 いの は腹 痛 で あつ て36例 が い ろい ろ な. 6千,好. 酸球46%を. 酸球81%を み. しめす ものが あり,後 者 は腹水,. 種 類 の腹 痛 を うつ たえ た が大部 分 は上 腹 ま た は右 季. 黄疸 を来 して死 亡 した.し か し一 般的 に は8な いし. 肋 部 痛 で あ る.空 腹 時 に い たみ を つ よ くうつ たえ る. 20%の 好 酸 球増 多で あ り,正 常 はん いの ものもみら. もの もあつ たが,多. れ た.. くは時 間不 定 の い たみ で,と き. ど き短時 間 軽 い い たみ を感 ず る もの や,殆 ん ど1日. 肝 機 能 検 査 をお こな つ た13名 で は重症3例 をのぞ. 中 い た みを 感 し て い る と うつ たえ ろ もの もか な りあ. い て, T. T. T. C. C. F.グ. つ た.あ る患 者 は3年 前 か ら摂 食 時 や昼 夜 の別 な く,. 常 は ん い にあ るが8例 に お いて塩 化 コバル ト反応が. 多 少 増減 の あ る上 腹 痛 が 恒常 的 に存 す る と主張 し,. R5な. 再 三 の胃 腸 お よ び胆 嚢 レ線検 査 に よつ て も異常 な く,. い しR8で. ロス反 応, B. S. P.は 正. あつ た.. 1例 にお い て,約3年. 前 よ り瞳 孔不 同 および右瞳. 十 二指 腸 ゾ ンデ法 に よ り多数 の 肝 吸 虫卵 を証明 し,. 孔 の対 光 反 応 遅鈍 が常 に み とめ られ た.こ の患者は. 軽 度 の肝 機能 障 碍 をみ と め た.. 他 に神 経 症 状,視 力 障碍 な く,梅 毒反 応 は陰性であ. 7名 に お い て上 腹 ま た は右 季 肋部 の劇 痛 発作 が あ つ たが,う. つ た.. ち5名 はあ き らか に胆 嚢 ま た は胆道 症 の. 発 作 と考 え られ,そ の2名 は手 術 に よつ て 確認 され た. 腹 痛 のほ か に前 胸部 また は背 部 に鈍 痛 や 神経 痛 様 疼 痛 を頑 固 に うつ たえ る ものが 相 当あ つ たが肝 吸 虫. 考 按 お よび 小結 水 島 お よび そ の周 辺 地 区 の肝 吸 虫の感染は 日本人 で は低 率 と思 わ れ るが,在 住 朝 鮮 入に は相当高率で, 特 に青 壮 年 に多 い.こ れ は食 生 活 の相違 が主因で,.
(3) 岡 山 県倉 敷 市 水 島 お よび その 周辺 地 区 の寄 生 虫 病 に つ い て 第2中 間宿 主 と しての フ ナ,コ イを生 食 す るた め と 推察 され る.. 4001. 近 年,食 生 活 の 改 善 や,衛 生思 想の 普 及 に よつ て, 肝 吸 虫 の感 染 は低 下 しつ つ あ ると思 わ れ,ま た稻 臣,. 臨床 上 は次 の点 に注 目す べ きで あ ると考 え る.す. 木 村 らが 指 摘 した ご と く,農 薬 に よ るマ メタ ニ シ の. なわ ち,胆 嚢症 や 重篤 な肝 障碍 の 誘 因 と なつ た と思. 減 少 も感染 の低 下 に影 響 あ る もの と思 わ れ ろが,以. われ る例が 若干 あ り,ま た さ して重 症 とは思 わ れ な. 上 の ご と く,し ば しば 重 篤 な場 合 が あ り,か つ生 存. い患者 で,自 覚 症 状が きわ め て頑 固 で 日常 生 活 にか. 期 間 も長 く,駆 除 の困難 な肝 吸 虫症 に たい して は,. な りの支 障を来 してい る例 が 多 かつ た.一 般 的 には. た とい感 染 率が 低 下 しつ つ あつ て も今 後 な ほ相 当長. 右葉 よ りも左 葉が つよ く腫 脹 す る場 合 が 多 い こ と,. 期 間,予 防 上 な ら びに臨 床 上 の注 意が 必 要 と思 わ れ. 軽症 と思 われ る場 合で もしば しば脾 腫 を み る こ と,. る.. 黄疸 指数 が やや高 く,コ バ ル ト反 応 に敏 感 で あ る と 思わ れ る こと,軽 度 の 白血 球 増 多 を しめ す例 が しば いば あ る こと,重 症者 にお い て,は げ しい好 酸 球 増 多 をみ た もの が あつ た こ と,な どは臨 床 所 見 と して. (擱筆 す るに あ た り,御 指 導,御 校 閲 を た まわ つ た 恩 師山 口教授 に た い し心 か ら感 謝い た します). 意義 あ る もの と考 え る.. 参 1) 稲 臣成 一:岡. 考. 山 県 下 吸 虫 類 中 間 宿 主 の 研 究(5),. 児 島 湾 沿 岸 に 於 け る 「マ メ タ ニ シ 」 の 分 布 に つ い て.岡. 山 医 学 会 雑 誌,第65巻,. 2) 稲 臣 成 一,木. 村 道 也:岡. 1号(1950). 文. 献 島馨:群 馬 県館 林地 方の 肝吸 虫を 主 と した寄 生 虫 の疫 学的 調 査.寄 生 虫 学 雑 誌,第6巻,第2 号(1956). 山 県 下 に 於 け る 「マ メ. 5) 小 宮義 孝,鈴 木 了 司,熊 田三 由,志 賀 満 雄,小. タ ニ シ 」 の 分 布 及 び 犬 猫 の 肝 吸 虫 寄 生 状 況,岡. 尾 英一:長 野 県 諏訪 湖 周 辺地 方に お け る肝 吸 虫. 由 医 学 会 雑 誌,. の感 染 状 況.日 本 公 衆衛 生雑 誌,第4巻,第3. 3) 森 下. 薫:日. 事 新 誌,第71巻, 4) 鈴 木 了 司,小. 第67巻,. 3,. 4号(1955). 本 に 於 け る 肝 吸 虫 の 研 究.東. 京医. 宮 義 孝,熊. 田 三 由,新. 号(1957) 6) 平野 多聞 ・肺 吸 虫 寄生 者 の臨 床 的研 究,第1編. 6号(1954) 井 一 男,川. 新潟 医学 会 雑誌,第72巻,第2号. ..
(4) 4002. 水. On the. Helminthiasis. at. Kurashiki. 落. Mizushima,. City,. (2). 理. the. Okayama. Southern. Part. of. Prefecture.. Clonorchiasis. Sinensis. By Osamu (Department From. an. at Mizushima,. 1) 2) 3). investigation the. southern. of Parasitology, into part. the. MIZUOTI Okayama. distribution. of Kurashiki. and City,. University. Medical. symptomatology the. following. School) of Clonorchiasis. results. have. sinensis. been obtained.. The majority of cases occurred in adult Koreans, and only few cases in Japanese. The vectors concerned in this area are mainly Carassius auratus and Cyprinus carpio. Serious cases were found very often..
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