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放置竹林整備による多様性再生ポテンシャル調査報告書

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Academic year: 2022

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(1)放置竹林整備による多様性再生ポテンシャル調査報告書 認定NPO法人アサザ基金. 調査の目的 2021年度日本財団助成事業に伴い行われた里山整備において、特に影響の著しい放 置竹林の整備とその効果について、調査を行った。 本助成事業では、「里山を生かした持続可能な福祉環境社会に向けた拠点づくり」をテー マに、これらの拠点となる古民家やシェアハウスの改修を行い、利用者や居住者の活動や 暮らしを通して里山への働きかけ(活動資源の採取)を行うことで、荒廃が進む里山の生 物多様性保全や霞ヶ浦の水源地保全へと繋げていくことを目的としている。 本調査では、これらの働きかけによって、対象地域(茨城県牛久市島田町)にある霞ヶ 浦水源地谷津田周辺の里山に生じる変化(生物多様性再生ポテンシャル)を把握すること を目的に行われている。 里山への働きかけによって生じる変化が現れるには時間を要するため、今回の事業内で は整備直後の状況を把握し、同時に同地域内で前年度に働きかけ(放置竹林の整備)を行 った場所での一年後の変化を把握することとした。 なお、この調査は里山への働きかけの拡大に伴い、本助成事業も継続し定期的に実施し ていくものとする。. 1.

(2) 整備前の放置竹林の様子. 放置竹林整備1年後の調査 本助成事業に伴う里山への働きかけの効果を予測するため、前年度(2020年冬から 春)に整備をおこなった放置竹林の跡地で植生の変化を調査した。 5×5mの方形区内で整備後に芽生えた植物の種類と本数を記録した。. A区(牛久市島田町字石神、谷津田沿い西向き斜面の放置竹林伐採跡). モウソウタケ生育密度 アカメガシワ ヌルデ. 3. クサギ. 1. 切り株. 本. 35. 25. 2. 直径平均15㎝.

(3) クワ. 7. B区(同上). モウソウタケ生育密度 ニワトコ. 12. クサギ. 3. アカメガシワ エノキ. 2. ケヤキ. 2. ヌルデ. 切り株. 本. 42. 2. 1. キランソウ. 2. クワ 3 タラノキ. 1. 3. 直径平均. 15cm.

(4) ムラサキシキブ. 1. チジジミザサ(ほぼ全域に分布). 放置竹林整備後の調査 本助成事業に伴い整備を行った放置竹林のその後の変化を把握するため、伐採後の現状 を調査し記録した。. 整備を実施した放置竹林の密度調査 2022年3月11日。 古民家裏斜面放置竹林整備地(モウソウダケ). 5メートル× 5メートル方形区(1)谷津田沿い西向き斜面 モウソウタケ37本 生育密度1平方メートルあたり1.5本. 4.

(5) 5メートル× 5メートル方形区(2)谷底部 モウソウタケ 生育密度. 45本. 1平方メートルあたり1.8本. 5.

(6) 5メートル× 5メートル方形区(3)谷底部 モウソウタケ 生育密度. 58本. 1平方メートルあたり、2.3本. 6.

(7) 5メートル× 5メートル方形区(4)谷底部 マダケ. 63本. 生育密度. 1平方メートルあたり2.5本. 7.

(8) 放置竹林整備後の林床調査 2022年3月12日 整備を行った直後の放置竹林の林床調査を行った。1m×1m 方形区内で確認されたすべて. 8.

(9) の植物の株数を記録した。 なお、これらの方形区は現地に固定し継続的に変化を把握するものとする。. あ・谷津田沿い西向き斜面中部. ヤブタビラコ. 7. リュウノヒゲ. 5. 9. モウソウ竹林.

(10) コナスビ. 1. キランソウ キヅタ. 1. 1. アカネスミレ. 1. ※この区域は、放置竹林整備後に手入れのされた明るい竹林として維持さ れている。. 周辺の林床で確認された種 タチツボスミレ ニオイタチツボスミレ ナガバノスミレサイシン アカネスミレ マルバスミレ ヤブコウジ カキドオシ キランソウ ミツバアケビ ヒメジオン シロダモ ニワトコ チャノキ カヤノキ シュロ アオキ サネカヅラ チジミザサ ヒサカキ. 10.

(11) マンリョウ セイタカアワダチソウがほぼ全体に分布. い・古民家裏(谷津田沿い西向き斜面上部). チャノキ. 1. ヒサカキ 1 ナキリスゲ キヅタ. 1. 1. ミツバアケビ. 1. 11.

(12) ヤブタビラコ. 1. う・谷津田沿い東向き斜面下部. マダケ林跡. イボタ 2 アオキ 3 ミツバアケビ 2 ナンテン. 1. リュウノヒゲ 2 ネズミモチ 1 ハコベ 2 シュロ 1 セイタカアワダチソ ウ. 1. マンリョウ 1 イボタ 2. 12.

(13) カナムグラ 5 チヂミザサ 2. え・谷津田沿い東向き斜面. マダケ林跡. 林縁部急斜面. クマワラビ 1 オクマワラビ. 1. コナラ芽生え 1 タチツボスミレ 4 ナキリスゲ 1. 13.

(14) お・谷津田沿い谷底部. マダケ林跡. リュウノヒゲ2 アオキ 2. 14.

(15) か・谷津田沿い谷底部. リュウノヒゲ. 北向き斜面下. 2. キヅタ 3. 15. マダケ林跡.

(16) 林床調査マダケ区全体(谷底) オヘビイチゴ キジムシロ ニワトコ アオキ. 優占種ほぼ全域. カナムグラ ヤマネコノメ キヅタ リュウノヒゲ シュロ ヤブタビラコ フユノハナワラビ タチツボスミレ ハリギリ イヌツゲ ドクダミ ヤブニンジン ノダケ セイタカアワダチソウ キツネアザミ ハルジオン ウシハコベ コナスビ ツボスミレ イボタ. 16.

(17) ベニシダ トラノオジダ ヤブソテツ. 写真上は、モウソウタケ伐採後に群落を形成し始めたツボスミレ. 17.

(18) き・谷津田沿い谷底部. モウソウ竹林跡. リュウノヒゲ. 1. ヤブタビラコ 1. 18.

(19) 2022年3月25日. 認定 NPO 法人アサザ基金. 19.

(20)

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