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Academic year: 2021

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marieclairestyle.jp

2013 Vol.02 No.06

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一切を禁止します。

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『君と歩く世界』新宿ピカデリーほか全国ロードショー中!  ©Why Not Productions-Page 114-France 2 Cinema-Les Films du Fleuve-Lunanime

Contents

7 Special Interview: Marion Cotillard / 9 Welcome to marie claire style, Letter from Paris / 10 Cover Story: Cameron Diaz / 13 style picks: 1 Update Denim / 15 style picks: 2 Modern Mesh / 17 style picks: 3 Mature Ruffle / 19 style picks: 4 Healing Green / 20 Festival de Cannes 2013 / 21 collection report: 1 Milan Fashion Week / 22 TORY BURCH Beautiful Style vol.3 / 23 collection report: 2 Paris Fashion Week / 24 CH Carolina Herrera / 25 collection report: 3 Japan Fashion Week / 26 Fashion Board / 27 Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO / 28 VIVIENNE TAM / 29 marie claire style insight / 30 HEART of DKNY / 31 marie claire style the buzz / 32 HUBLOT / 34 Must-have Items / 35 BANANA REPUBLIC / 38 NESPRESSO Boutique Omotesando / 40 beauty: Start making a Beautiful Body / 43 beauty: We Love / 44 bloggers / 45 hot list, shop list / 46 Kate Barry meets marie claire PARIS

2013年4月25日発行 第2巻 第6号 (通巻第13号) ── 発行人: 小林敬和 ── 編集長: 田居克人 ── アート ディレクター: 木村裕治 ── シニア エディター: 大林理子 エディター: 安藤紗羅、川上智子、 鈴木奈央 パリ特派員: 須山佳子 マネージング エディター: 古市正興 アシスタント: 李 利奈 ── デザイン: 木村裕治、後藤洋介 ── プランニング アドバタイジング ディレクター: 伊田博光 ─────────── 発行: 中央公論新社 〒104-8320 東京都中央区京橋2-8-7 編集・広告 tel : 03-3563-2360 ── 印刷: 共同印刷 ───────────

MARIE CLAIRE INTERNATIONAL Executive director: Laurence Hembert Deputy director: Félix Droissart

Deputy director (marketing and special operations): Nicia Rodwell International editorial director: Florence du Luart International chief editor: Séverine Harzo International fashion and beauty chief editor: Sylvie Halic International commercial director: Véronique Depery International deputy commercial director: Elisabeth Barbier Syndication director: Thierry Lamarre

Branded products director: Fabrice Taupin ───────────

©MARIE CLAIRE ALBUM 2013 ©CHUOKORON-SHINSHA,INC., 2013 本誌掲載の記事・写真、イラストの無断転載を禁じます。 ── Publisher: Hirokazu Kobayashi ── Editor in Chief: Katsuto Tai ── Art director: Yuji Kimura ── Senior editor: Riko Obayashi Editors:

Sara Ando, Tomoko Kawakami, Nao Suzuki Paris correspondent: Keiko Suyama Managing editor: Masaoki Furuichi Assistant: Rina Lee ── Design:

Yuji Kimura, Yosuke Goto ──

Planning & advertising director: Hiromitsu Ida ─────────── Publication: CHUOKORON-SHINSHA, INC. 2-8-7, Kyobashi, Chuo-ku, Tokyo 104-8320 Japan ── Printing:

KYODO PRINTING CO., LTD. ───────────

マリオン・コティヤール

Special Interview: Marion Cotillard 村上香住子 Kasumiko Murakami          ヘア・スタイルを東京で披露した、と早速パリのメディアでその写真が 配信されたマリオン・コティヤールは、3月末彼女が主演した映画『君と歩く世界』のジャパ ン・プレミアの席で、ジョン・ガリアーノの後を継いだ気鋭の若手デザイナー、ラフ・シモンズの 「ディオール」のドレス姿で、舞台挨拶をしていた。いつものレトロなウェーブの髪形ではなく ブラウンのストレート・ヘアになっていた。  コティヤールは、常に挑戦を好む女優といわれている。今回の新作『君と歩く世界』でも、 南仏の観光施設でシャチの調教師をしている女性で、両脚を失うという難しい役なのに、ア カデミー女優という華やかな看板に甘えることなく、渾身の演技をみせている。 「ジャック・オディアール監督と一緒に仕事ができるとは、思ってもいなかっ た。シナリオを読んで、とても胸を打たれて、どうしてもやってみたくなったの です」  当時、彼女は夫であり、男優で監督としても知られるギョーム・カネとの間に生まれた息子 マルセルを出産したばかりだったが、「外見ではなく、内に情熱を秘めた監督と出会って」ま すますその挑戦魂は燃え上がったそうだ。 『ダークナイト ライジング』などハリウッド大作でも活躍して、それでいてフランスの作品にも 次々と出演しているので、今ではフランス映画界を代表する国際派女優として、堂々とした貫 禄がついてきたが、そこに至るまでの道程はすべて、彼女の並々ならぬ映画熱に寄与してい るといってもいい。  2008年の『エディット・ピアフ』の迫真の演技はだれもが認めるところだし、その一作でフラ ンスだけでなく、ハリウッドまで彼女を注目するようになったが、その情熱は、子供の頃から培 われたものだった。  父親ジャン=クロード・コティヤールは元役者で、その後パリの演劇学校で教えているし、 映画人とも親しい。16歳の時に映画デビューした彼女は、その後もアルノー・デプレシャン監 督作品など多くの作品に出演しているが、なによりも停滞を嫌悪する彼女は、一作ごとに新 たな自分を見出し、スキルアップをしている。  素顔の彼女は、夫と子供との生活を大事にして、自分の出番がなくとも夫の撮影現場に いって食事を作ったりと、私生活でもそのタフネスぶりを発揮しているという。今年38歳の彼 女は、これからもますますハリウッドとパリを股にかけて、映画ファンを驚かせてくれることだろう。

cover photo: Tom Munro for TAG Heuer

新しい

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 画家バルテュスの息子で、1944年生まれのタデー・クロソウスキー・ド・ ローラ(Thadée Klossowski de Rola)が、最近(漸く!)本を出版しました。

『Vie rêvée(夢見る人生)』(Grasset社)と題された、素晴らしい作品です。もし

も私が文学批評家であったなら、そのゆったりとした、かつ繊細で洗練され た文章を、さぞ絶賛したことでしょう。しかしその本当の魅力は、より深い部 分に感じられるのです。  本書の内容は、1965年と1971∼77年までの日記。ある若者の、いわば自 分探しを綴った作品です。そこには当時の時代背景や、若き日のイヴ・サン ローランやピエール・ベルジェ、アンディ・ウォーホル、それに当時まだサン ローランのグループと決別していなかった、カール・ラガーフェルドとの親密 な交流などが描かれています。タデーの過ごした数限りない白夜、レストラ ン「マキシム」でのディナー、ナイトクラブ「7」のゲイパーティー、ドラッグや 無頓着、マリー=エレーヌ・ド・ロスチャイルドや後に妻となるルル・ド・ラ・ファ レーズ(2011年11月5日に永眠)との運命的な出会いなど、パリの断片が鮮やか に甦ってきます。パリ、ベネチア、セイロン(現スリランカ)、あるいはバルテュスが ヴィラ・メディチの館長を務めたローマなどを行き来しながら過ごした、散漫 でけだるい日々。  アーティストの家系(祖母バラディーヌは詩人リルケの愛人だった女性で芸術家、父 親は世界的な画家)に生まれながら、あえて創作に背を向け、社交界の華やか なネットワーク(当時のパリのスターと肩を並べ、親友のサンローランもすでに若きスター でした)をあえて利用しなかったタデー。その独特なスタンスは、今のような時 代において、限りなくシックでエレガントに見えるのです。   ツイッター、ブログ、インターネット、メールなどなく、何年も守られてきた 日記のページの秘密が生み出した、一冊の素晴らしい本。あらゆる妥協を 拒み、時代から一歩身を引いて、同時代のあらゆるトレンドから離れて暮ら すことも、一つのエレガンスではないでしょうか。皆様も『Vie rêvée(夢見る人 生)』をお読みになれば、よくお分かりいただけると思いま す。あの時代に、 ってみたいという熱い思いが、込み上 げてくる一冊なのです。 *日本での出版は未定です。 ─── Virginie Mouzat ヴィルジニー・ムザ ファッション・ジャーナリスト、小説家。 フランスのみならず、世界で 活躍するファッション・リーダーで ファッション界の アイコン的存在でもある。

Letter from Paris

沈黙の優雅な響き

ヴィルジニー

・ムザ

Virginie Mouzat ファッション・ジャーナリスト、小説家

translation: Shima Pezeu

 3月末から4月に入って海外のデザイナーの来日が続いています。また東京での海外ラグジュアリーブ ランドのイベントも目白押し。ついこの間まではアジアでのイベントといえば上海や北京が多く、日本まで はなかなか足をのばしてくれなかったのですが、ここ最近は少し状況が違ってきたようです。  例を挙げれば、メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク東京ではヴィヴィアン・タムがゲストデザイ ナーとして来日、コレクションを見せ、インタビューにも答えてくれました。また、日本での展開が30周年を 迎えたアニエスベーも来日。久しぶりにコレクション・ショーを開催しました。「ディースクエアード」のデ ザイナー(双子の兄弟)もショップ・オープン1周年で来日しインタビューを受けました。「クロエ」のデザイ ナー、クレア・ワイト・ケラーも来日予定です。東京・上野の東京藝術大学大学美術館では、世界ツアー のさきがけとなる『フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡』展が4月3日か ら29日まで開催、オープニングには多くの関係者が来日しました。そのほかにも多くのイベントやパー ティーが開催されています。 これもアベノミクスだけの影響とは思いませんが、海外ブランドの日本市場への見直しがはじまってい ると考えるのは早計でしょうか? 我々のようにファッション業界で働いているものにとっては、日本の重要 性が再認識されるのはとても嬉しいことですし、読者の方々にとっても新しい情報や商品を知る機会が 増えることにつながります。  ニューヨークのブランド「CH キャロリーナ ヘレラ」が銀座にオープンしました。世界32 ヵ国で展開し ているブランドですが、33番目に出店を決めたのが日本とは、とても興味深くありませんか?  2013年4月25日 田居克人  

Katsuto Tai, marie claire style 編集長  

aries 3 月 21日 ↓ 4 月 19日 ★ メ ン タ ル ブ レ イ ク の 時 。周 り に 対 し て 心 の ガ ー ド を 作 っ て し ま い や す い の で 、少 し だ け 自 分 に 英 気 を 養 う 時 間 を 与 え ま し ょ う 。尊 敬 す る 人 に 助 言 を も ら う の も 吉 。

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Cameron

Diaz

actress

fashion

muse

“Comedy is hard.

It really is.”

      ───────

Cameron Diaz

「コメディは大変なのよ。本当に」     ───キャメロン・ディアス       が美しい。『メリーに首ったけ』のベ ン・スティラーも、『ホリデイ』のジュード・ロウも、『ナイト&デイ』のトム・ クルーズも、男たちはみんなキャメロン・ディアスの笑顔に心を奪われ ていた。ロマンティック・コメディの女王 。その代名詞で語られるのも 無理はない。美しく、軽快に、魅惑的にコメディを演じられる女優は、 ハリウッドにおいても貴重な存在だからだ。それは名優コリン・ファー スも同意見のようで、彼の強い推薦を受け、キャメロンは『モネ・ゲー ム』に出演することになった。2人が顔を合わせたのは、コリンが『英国 王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した日の夜だ。 「その日の私はすごくワクワクしていたわ。『モネ・ゲーム』が製作され ることになり、コリンと共演することが決まったから。そして、彼がオス カーを受賞した。それは素晴らしいことよ。でも、本当のことを言うと少 し怖じ気づいたわね。だって、オスカーを受賞した 名優と共演することになったんですもの」  キャメロンが演じるのは、陽気で快活なテキサ スガール。コリン演じる英国男によって、モネの名 画を盗む計画に誘い込まれる役どころだ。強奪作 戦から始まるドタバタ喜劇のヒロインは、いわば彼 女の得意分野。しかし、「コメディは大変なのよ。本 当に」と明かす。 「コメディと言っても、様々だもの。例えば、『モネ・ ゲーム』と『メリーに首ったけ』はかなり違うわね。 それぞれに独自のタイミング、独自のリズムがある。 コメディはすべて、優れた脚本、目指す方向性が 明確な監督、息の合った俳優たちのコラボレー ションから生まれるものなの。大切なのは信頼関 係ね」  信頼の対象は、コリン・ファースだけではない。 脚本を手掛けたのが兄弟 って複数のオスカー 像を手にするコーエン兄弟であることも、キャメロ ンの女優魂に火をつけた。 「彼らの書いた台詞を喋れるなんて、本当に特別 なことだわ。コーエン兄弟の脚本にはリズムがある の。完璧なタイミングと素晴らしいリズムがあって、ミュージカルのよう ね」  マーティン・スコセッシ、オリバー・ストーン、ダニー・ボイル、スパイク・ ジョーンズと、これまでも彼女は錚々たる映像作家たちとともに仕事を してきた。彼らは彼らで、その笑顔のみに魅了されたわけではない。幅 広い演技に定評があるキャメロンは、好感度の低い女性を演じること もあれば、外見の冴えない女性を演じることもあった。そしてさらに、名 匠と名高きリドリー・スコットと組み、コーマック・マッカーシーの原作 を映画化した次回作の公開も控えている。  現在40歳。『恋愛だけじゃダメかしら?』に出演した際は妊婦役にち なみ、伴侶や子供を持つ可能性を探る質問を浴びせられたが、我が 道を行く姿勢は変わらない。それぞれに最適な時が訪れると信じ、現 状に身を任せている。その柔軟な生き方こそが、ロマンティック・コメ ディの女王 である自分を否定しない、と同時に、チャレンジの機会を 逃さない女優キャメロン・ディアスを形作っている。 【映画情報】 『モネ・ゲーム』 5月17日(金)より TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほかにて全国ロードショー 配給:ギャガ         

弾ける笑顔

女優、ファッションミューズ、

キャメロン・ディアスの素顔!

photo: Tom Munro for TAG Heuer / styling: Jessica Diehl<Jed Root>

hair: Serge Normant<Jed Root> / make up: Mark Carrasquillo<art + commerce> text: Hikaru Watanabe

21歳の時に『マスク』で映画デビューを果たし、 大ヒット作品『メリーに首ったけ』や 『チャーリーズ・エンジェル』で、ハリウッドを代表する ロマンティック・コメディの女王 と 称されたキャメロン・ディアス。 キュートな笑顔と抜群のファッションセンスで、 年齢性別を問わず幅広い世代に愛され、 ウォッチブランド「タグ・ホイヤー」の ミューズとしても活躍する。5月17日からは、 コーエン兄弟が脚本を手掛けた 話題作『モネ・ゲーム』で 俳優コリン・ファースと共演。女優としてもさらに 躍進する、キャメロンの素顔に迫る。

COVER STORY

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モード・エリートのなかでも デニムスタイルは人気の兆し。 ヒールやブーツをミックスし、 カジュアルになり過ぎないのが お約束。リラックスしつつも、 上質な雰囲気にまとめてみて イレギュラーヘムで描く立体的な フォルムがおしゃれ心を刺激する。 ライトなグレーで初夏の装いを 満喫して。スカート¥37,800 (ヴァネッサ・ブリューノ/ エスシステム) 丸みのあるラブリーなトップスも、 濃いブルーのデニムが主役なら 甘過ぎないスタイルが完成。 トップス¥30,450(トリコ・コム デ ギャルソン/コム デ ギャルソン) 美しい発色のグラデーションが際立って。 モードとストリートの狭間を行く絶妙な バランスがポイント。ジャケット¥39,000 (アクネ ストゥディオズ/ アクネ ストゥディオズ アオヤマ) クラッシュデニムは、ダメージ部分から ちらりとのぞく透ける素材が隠し味。 ストリートな装いをワンランクアップして。 パンツ¥78,750(3.1 フィリップ リム /3.1 フィリップ リム ジャパン) クラシカルなシルエットのコートはデニムでドレスダウン。 コート¥139,650[予定価格] (ミュウミュウ /プラダ ジャパンカスタマーリレーション ズ) 流行のボクシーシルエットと爽やかなライトブルーの デニムでリラックス気分満載。ワンピース¥53,550 (ステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー ジャパン) オーバーサイズ気味のボクシーなシルエッ トがまさに 今の気分。ヒッコリーデニムもチャーミング ! ジャケット ¥49,350(ピーター イェンセン/ディプトリクス) センタープレスのデニムパンツは奇麗めな スタイルにも ぴったり。濃いインディゴブルーで引き締ま った印象に。 パンツ¥39,900(カルヴェン/ブルーベル・ジャパン) カットワークデニムはレースのような繊細なディテールが 特徴的。女性らしいデニムも要チェック。パンツ¥105,000 (エルマンノ シェルヴィーノ/サン・フレール) エレガントなシフォンと、カジュアルな デニムの硬軟ミックスが魅力の変化球ドレス。 アシンメトリーなシルエットにも注目。 ドレス¥118,650(ニナ リッチ/コロネット ) ベーシックなデニムがモードに進化した今季。パンツはもちろん、 ジャケットやワンピースなどさまざまなデニムアイテムが ラインナップ。今シーズンは、モードなデニムにトライして!

style picks: 1

Update Denim

モードに着こなす最新デニム

photos: Takehiro Uochi(still), Imaxtree(model) styling: Fusae Hamada / text: Tomoko Kawakami

taurus 4 月 20日 ↓ 5 月 20日 ★ ラ ッ キ ー シ ー ズ ン な の で 、積 極 的 に 動 き た い 時 で す 。周 囲 の 人 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も 上 手 く い く の で 、始 め た か っ た こ と を ス タ ー ト さ せ ま し ょ う 。プ ラ イ ベ ー ト も 充 実 さ せ て 。

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Aラインの裾が風になびく トレンチコートも、メッシュで モダンに。カットワークの繊細な レース刺繡を施した贅沢な1着。 コート¥183,750(モンクレール/ モンクレール ジャパン) 表参道に日本初の路面店も登場し、 大注目のカルヴェン。今季らしい 淡いグリーンのネットバッグは、 細身のレザーハンドルで高級感を。 バッグ¥15,750(カルヴェン /ブルーベル・ジャパン) ピュアホワイトのマキシドレスは、 インパクト大。メッシュ状に カットしたシルクに甘いフリルで 女性らしさ満載! ドレス ¥67,200(クリスティーナ・ティ/ ラ・グラン アクアガール青山) ラムレザーをカットワークで 細かなメッシュ状に。ウエストが 広がったペプラムシルエットも 最旬! ジャケット¥219,450 (エンポリオ アルマーニ/ ジョルジオ アルマーニ ジャパン) 定番の2ウェイボストンも カットワークレザーでアップ デート。ピンクのレザーを グラデーションで重ねて 遊び心を発揮。バッグ¥76,650 (トリー バーチ/ルック) レイヤードスタイルで 取り入れるのも今シーズンの メッシュ・コーディネートの 特徴。下から透けて見える 色や素材感も計算しつつ、 着こなすのが上級テクニック スポーティなジャージーにメッシュを 重ねた軽快なミニワンピース。大胆かつ グラフィカルなカットワークもとびきり アイキャッチ。ワンピース¥48,300 (ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン/ コム デ ギャルソン) 巾着形のショルダーは今春夏、人気の デザイン。白のレザー×メッシュで、 どこまでも涼しげな印象に。ポーチ付き。 バッグ¥81,900(ジル・サンダー ネイビー/ジルサンダー・ジャパン) リズミカルに並ぶスクエアやドットの カットワークで魅せるドレスは、 アシンメトリーなフォルムでモード性を 追求して。ドレス¥68,250(ディーゼル ブラック ゴールド/ディーゼル ジャパン) ネオンカラーは今季の 必須! パンチング レザースカートは、 下からチラリとのぞく 黒い素材がアクセント。 スカート¥175,350 (プロエンザ スクーラー /リステア) 鮮やかなブルーは、 今季の流行カラー。 春夏らしい涼しげな リネン素材が主役の メッシュニットは、 ほどよい脱力感が 今の気分にぴったり。 ニット¥13,650 (ck カルバン・クライン/ オンワード樫山) 得意のロマンティックな テイストでメッシュを 取り入れて。フロントを 彩るメッシュ状のレースが フェミニン。トップス ¥58,800(マウリツィオ ペコラーロ/三喜商事) シックなモノトーンのフラットサンダルも甲の部分に配したメッシ ュの スエードで今っぽく。バイカラーのストラッ プも新鮮。靴¥51,450 (ポリーニ バイ ニコラス カークウッド/ア エッフェ・ジャパン) ドット柄のパンチングがスポーティなアッパ ーと、近未来的な印象の クリア素材のプラットフォームソールが見事 にマッチング! 靴 ¥113,400(ステラ マッカートニー/ステ ラ マッカートニー ジャパン) 春夏のスタイルを軽やかに演出する メッシュ がトレンド最前線に。 今季、スポーティなマインドは影を 潜め、よりモダンでモードに 進化したメッシュを楽しみたい。

style picks: 2

Modern Mesh

涼しげでモダンな メッシュ に注目!

photos: Shuichi Iwase(still), Imaxtree(model) styling: Fusae Hamada / text: Tomoko Kawakami

gemini 5 月 21日 ↓ 6 月 21日 ★ 人 間 関 係 、仕 事 、ど ち ら も 何 か を 考 え さ せ る 出 来 事 が あ り そ う 。時 間 を か け て 最 善 を 尽 く す こ と が 後 々 の 幸 運 に 。周 囲 の 声 に 耳 を 傾 け ま し ょ う 。早 朝 の 瞑 想 が 吉 。

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コンパクトシルエットを 華やかに盛り上げてくれる ラッフルのミニスカートは、 オフランウェイでも人気が 高かったアイテム。これだけで、 女らしさが格段にアップ! メリハリのある白×赤のバイカラーフリルが アクセントのトップス。無駄のないボクシー な シルエットで、今春夏らしい仕上がりに。 トップス¥101,850(マーク ジェイコブス/ マーク ジェイコブス カスタマーセンター) 贅沢に生地を使ったブラウスは、袖に 切りっぱなしのフリルを重ねて ボリューム感を演出。マットなコットンと サテンをミックスしたサカイらしい1着。 ブラウス¥42,000(サカイ) 前後にV字状にあしらったフリルが ロマンティック。歩くたびに揺れる フリルで後ろ姿にも死角なし! ブラウス¥178,500(ジバンシィ バイ リカルド ティッシ/サードカルチャー) ロンドンの新生、J.W. アンダーソンは甘さ控えめの ラッフルを提案。ベビー ピンクのニットの裾を アシンメトリーに縁取る 切りっぱなしのフリルに 視線集中! トップス¥60,900 (J.W.アンダーソン/ グレープヴァイン バイ k3) フリルが主役のラブリーな カットソーは、ラフな なかにも華やかさが光る。 トップス¥50,400 (ミュウミュウ/ プラダ ジャパン カスタマーリレーションズ) ウエストを彩るペプラム風 ラッフルで可愛らしさを。 そして深く開いた胸元で 大人っぽさを。女性の 2面性が共存するデザイン。 ドレス¥216,300 (マルニ/マルニジャパン) 黒のペンシルスカートは、 チュールレースやシフォンなど、 異素材で魅せる立体的な フリルをダイナミックに あしらってモード顔にシフト。 スカート¥186,900 (ジェイソン ウー /三喜商事) 幾重にも重ねられた 淡いシャーベットカラーの オーガンジーフリル。 女心を刺激する可憐な トップスに一目惚れ! トップス¥57,750 (ドリス ヴァン ノッテン) 張り感のあるクリスプな 素材が立体的なAラインを 描くドレス。襟元の ケープのようなフリルも ドラマティック! ドレス ¥178,500(クロエ/クロエ インフォメーションデスク) ストレッチの効いたスポーティな素材で作 ったボトムスは、 実はキュロット。裾に飾ったフリルでフェミニニティを。 キュロット¥81,900(J.W.アンダーソン/リステア) 女性らしいスウィートな印象のなかにも、強さが 潜む個性的なラッフルフリルが新鮮。立体感や 素材感、重ね技で魅せるボリューム感など、 ひと味違った成熟のラッフルディテールに注目!

style picks: 3

Mature Ruffle

個性を主張する大人のラッフル

photos: Shuichi Iwase(still), Imaxtree(model) styling: Fusae Hamada / text: Tomoko Kawakami

cancer 6 月 22日 ↓ 7 月 22日 ★ 勢 い の あ っ た 4 月 前 半 が す ぎ 、思 い 通 り に な ら な か っ た と こ ろ に 目 が い く 時 。感 性 を 刺 激 し て 、幸 せ な 気 分 に し て く れ る 場 所 、食 事 、人 を 自 分 の 近 く に 置 い て 。前 向 き に な れ ま す 。

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人気の兆しを見せる巾着形のショルダー バッグは、四方に配したL字の金具が アクセント。発色の良いグリーンも旬。 バッグ¥99,750(3.1 フィリップ リム /3.1 フィリップ リム ジャパン) シースルーの軽やかな素材で 今季らしさをアピール。ルーズな シルエットのブラウスは、レイヤード スタイルで着こなして。ブラウス ¥24,000(アクネ ストゥディオズ/ アクネ ストゥディオズ アオヤマ) 爽やかなグリーンでベーシックなコットン カプリパンツを今っぽくアップデート。 ウエストにはゴールドチェーンがキラリ。 パンツ¥59,850(ディースクエアード /ディースクエアード 東京) ロンドン発、ピーター イェンセンからは、 デジタルプリントでチェック柄を再現した スカートが到着。グリーンベースの春らしい カラーパレットも魅力。スカート¥30,450 (ピーター イェンセン/ディプトリクス) テロンとした質感のサテンが女性らしさを 演出するブラウスは、首もとを飾るリボンで さらにガーリーに。綺麗なグリーンを 選べば、今年っぽい軽やかなスタイル が完成! ブラウス¥40,950 (リエ/アクアガール丸の内) ワントーンの着こなしにも注目が集まる 今シーズン。グリーンのワンピースで 一気に最旬の装いに。色をミックスする 場合は、白など明るい色を選ぶのが正解 ほんのりとした控えめな 光沢感を纏うグリーン。 コンパクトで洗練された シルエットのジャケットは、 フェミニンなイメージ。 ジャケット¥102,900 (ボーイ バイ バンド オブ アウトサイダーズ /ガスリー) アッパー部分に飾った 深みのあるグリーンの リボンがアイキャッチ。 歩きやすいフラット サンダルは、夏のヘビー ローテーション確定! 靴¥42,000(プラダ/ プラダ ジャパン カスタマー リレーションズ) ランウェイでも一際、目を 引いたステラのグリーン。 スポーティなトップスも 素材やディテールで遊び モードに変身! トップス ¥77,700(ステラ マッカートニー/ ステラ マッカートニー ジャパン) 永遠の定番、メリージェーンが 美しいグリーンで登場。 切手柄のリボンで足もとに チャーミングな味付けを。 靴¥49,350(カルヴェン/ ブルーベル・ジャパン) ボーダーとレオパード柄を ミックス。グリーンを主役にした 配色が強いインパクトを放って。 トップス¥15,750(マーク BY マーク ジェイコブス/ マーク ジェイコブス カスタマーセンター) 人気メゾンの新アイコンバッグ セルマは、ストラップ付きの 2wayバッグ。ビビッドなグリーンもモードな 印象。バッグ¥44,100 (マイケル マイケル・コース/マイケル・コース ジャパン) リブの間から素肌がちらりとのぞくセンシュアルなデザイン。 カジュアル過ぎない大人の女性の日常着に。セーター ¥48,300(スポーツマックス/マックスマーラ ジャパン) 色が れる今春夏の大本命カラーと言えば、 グリーン。濃淡や素材使いで、さまざまな 表情を見せるグリーンを制覇して、新緑の季節に ぴったりのフレッシュな着こなしを!

style picks: 4

Healing Green

春本番は美しいグリーンに包まれて

photos: Shuichi Iwase(still), Imaxtree(model) styling: Fusae Hamada / text: Tomoko Kawakami

leo 7 月 23日 ↓ 8 月 22日 ★ パ ワ ー の あ る あ な た に と っ て 、連 絡 待 ち や 結 果 待 ち な ど で フ ラ ス ト レ ー シ ョ ン が た ま り や す い 時 。会 い た い 友 人 と 遊 ぶ 約 束 を し て み て 。生 活 に 弾 み が 生 ま れ る 事 が あ り そ う 。

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妖艶で、官能的なスタイル。

美しいシルエットに意匠を凝らす

竹之内知宣・文 Tomonori Takenouchi 読売新聞生活部記者         端正な印象が目立った2013-14年秋冬ミラノ コレクション。多くのブランドがシルエットや異素材の組み合 わせを工夫することなどで、服の新しい表情を探ろうとした。 このところ、斬新なデザインの服を発表してきた「プラダ」は、 今回は一転してなまめかしい雰囲気の新作を見せた。例え ば、ぬれた髪のモデルが肩を出して着たピンク色のギンガム チェックのドレス。1940∼50年代の流行を思わせる。ウエスト を高い位置で絞り、金色のベルトや厚底のヒールでアクセン トを加えることで、洗練されたシックな印象に仕上げた。  デザイナーのフリーダ・ジャンニーニが「危うげなフェミニニ ティで魅惑します」と宣言していた「グッチ」は、女性を美しく 見せるシルエットを緻密に計算した。体にぴったり沿った黒い 革のタートルネックに、肩のラインがなだらかになったワイン色 のコートを合わせ、妖艶さを際立たせた。 「ボッテガ・ヴェネタ」は異素材の組み合わせを追究した。フェ ルト状にしたウールに、ピンクや赤のシフォンなどの薄く柔ら かい素材を縫い付けるなどして、服の造形的な美しさを表現 した。「フェンディ」は毛皮のコートに蛍光色のストライプをあ えて入れ、モダンなイメージを演出。毛皮を使った遊び心あふ れるデザインのバッグや靴も魅力的だ。  いずれも組み合わせを間違えると破綻しかねないだけに、 それらを均衡させた絶妙なバランス感覚にデザイナーの力量 を感じた。 「マックスマーラ」は、キャメルカラーを基調にした、ゆったりと したシルエットの服で優雅さを表現した。生地表面をフワフワ に加工したウールのジャケットに、大振りなカシミヤのコートを 羽織った。ズボンの幅は太く、裾も床を引きずるような長さ。と ころが、重苦しくならず、秋冬らしい洗練された装いに仕上 がった。  「ジョルジオ アルマーニ」がテーマにしたのは、ギャルソンヌ。 少年のような髪形や服装をした女性のことで、黒を基調にし た小粋なパンツスタイルなどを発表した。  着丈の短いジャケットにセーター、スカートを同色で上品に まとめた「サルヴァトーレ フェラガモ」、直線的な縦のラインを 強調したシンプルなデザインの「ジル・サンダー」、ボリューム のある毛皮で装いにアクセントを加えた「マルニ」、英国調の タータンチェックのスーツスタイルを発表した「モスキーノ」な ども、それぞれのブランドの持ち味を生かした意欲的な新作 を見せた。  ショーの演出で来場者を楽しませたのは、「ディースクエ アード」。1940年代のジャズクラブをイメージした会場で、クラ シックなスーツスタイルやあでやかなイブニングドレスを披露 した。 「ドルチェ&ガッバーナ」は、デザイナーの出身地シチリア島に ある大聖堂のモザイク画をプリントした装飾的な金色のミニ ドレスを提案。生地にはスパンコールやカラフルな石などが手 作業で縫い付けられており、職人の高い技術力を強調した。 真っ赤なドレスを着た60人のモデルを一斉に登場させたフィ ナーレは、劇的な華やかさだった。 ERMANNO SCERVINO

GIORGIO ARMANI GUCCI PRADA

TRUSSARDI Salvatore Ferragamo JIL SANDER FENDI

Roberto Cavalli EMPORIO ARMANI

MOSCHINO MaxMara Les Copains

全体的に

竹之内知宣 竹之内知宣

全体的

全体

Milan

Fashion

こ こ 今回 今回

Week

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FF W 201

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い位 い位 加える 加えることこと

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で絞り絞り で、洗、洗

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り、金色、金 洗練さ 洗練さ Courtesy of Gucci virgo 8 月 23日 ↓ 9 月 22日 ★ ス タ ー ト さ せ た プ ラ ン や 関 係 を 大 事 に し 、周 囲 か ら も 認 め ら れ て い る あ な た 。何 か と 選 択 す る こ と が 多 く 、迷 い や す い 時 な の で 、見 切 り 発 車 は せ ず に 様 子 を 見 る こ と が 大 事 。楽 観 的 に 。

marieclairestyle.jp

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映画専門チャンネル

「ムービープラス」でウォッチ!

カンヌ映画祭に学びたい

ファッション×映画の親密性

岡田有加・文 Yuka Okada エディター・エッセイスト 前になるが、はじめて南仏カンヌの街を映 画祭の取材で訪れた日の衝撃は、今でも鮮明に覚えている。   初日から大女優シャーロット・ランプリングの取材を終え、安 した のも束の間、ビーチ沿いの目抜き通りに出ると、昼間からジョージ・ク ルーニーやイ・ビョンホンがコート・ダジュールの陽光を浴びながら散 歩をしていて、ファンに囲まれてもできる限り気さくにサインに応じて いた。夜は夜で、映画祭で上映されたコンペ作品や特別招待作品の アフターパーティだけでなく、各ブランド主催のファッションイベント が、名門ホテルや豪華ヨットなどあちこちで行われるといった有り様。 そこでは、ヨーロッパからハリウッドまで、バラエティ豊富な国々の作 品を取り上げるカンヌならではといえる国際色豊かなスターたちが積 極的に交流する。そう、世界の映画関係者やプロデューサーが集結 するカンヌは、俳優にとっては世界に出ていくために顔を売る大事な 舞台なのである。ちなみに若かりし浅野忠信さんやオダギリジョーさ んも出演作を通じてカンヌ入りし、あらゆるイベントにもこのときとばか りに顔を出していたのを思い出す。彼らはそこで世界と繫がり、以降 国際的作品に参加する機会を得ていったともいえ、実はこうした ファ ッション×映画 という視点は、ことカンヌをまずは賞レースや日本映 画のトピックから取り上げなければならない日本の主要メディアで は、ほぼフォーカスされてこなかった。  というわけですっかり前置きが長くなってしまったけれど、今年も5 月15日から26日にかけて66回目を数えるカンヌ国際映画祭が開催さ れるにあたって注目してほしいのが、映画専門のCSチャンネル「ムー ビープラス」だ。10年以上にわたって開会式や授賞式ライブなどを独 占中継していて、映画ファンにはおなじみのチャンネルなのだが、今 年はまさにカンヌにおけるファッションブランドのパーティやプレゼン テーションにも注力していく予定。  すなわち冒頭で表現した 衝撃 とは、日本ではまだまだ隔たりのあ る ファッション×映画 に関する取り組みに、世界の役者たちが逃げ も隠れもせずオープンに姿を現し、率先して参加することで、相対的 なコンテンツを生んでいるカンヌ映画祭の姿だった。  たとえば、スナップ一枚で誰がどのブランドの豪華ジュエリーない しドレスを着ていたというレポだけでは伝わらない、ファッション戦線 の背景にあるブランドと映画のディープな関係。そこを具体的に掘り 下げた情報に触れることで、私たちは世界を、カンヌをもっと確かにウ ォッチできるはずである。 昨年の授賞式から、ミヒャエル・ハネケ監督作『愛、アムール』がパルム・ドール(最高賞)を獲得した瞬 間。同作は今年のアカデミー賞でも外国語映画賞に選ばれ、カンヌはその後1年の映画の流行を占 う映画祭としてもますます重用視されている。©写真John Rasimus/アフロ,©ムービープラスカンヌ 映画祭スペシャル 写真ロイター/アフロ

カンヌ映画祭のオフィシャルブロードキャスター

「ムービープラス」

映画専門チャンネル最大の視聴者を誇る「ムービープラス」。5月は現地時 間15日の開会式と26日の閉会式以外に映画祭のハイライト、過去の受賞 作を日本で独占放送。現地発信の ファッション×映画 に関するレポは「カ ンヌ映画祭スペシャル2013」特設サイト(http://www.movieplus.jp/fes/ cannes2013/)で展開予定。他BSスカパー!でも5/25にハイライトを放送。

もう

10年ほど

お問い合わせ先: ムービープラス カスタマーセンター 0120-945-844 (10:00∼18:00) http://www.movieplus.jp/

Festival de

Cannes 2013

Prada

映画とブランドのコラボという意味では、今年のオープニング作品でレオナルド・ディカプリオ 主演の『華麗なるギャツビー』(日本公開6月14日)に注目。舞台が1920年代のきらびやか なアメリカということもあり、女性キャストのゴージャスな衣装を「プラダ」をはじめ「ミュウミュ ウ」が手がけたことも話題に。男性キャストの衣装は「ブルックス ブラザーズ」、ジュエリーは 「ティファニー」が担当している。©ワーナー・ブラザース映画/ドリーム・アーツ

Gucci

映画に敬意を表して数々の名作を復元 し、昨年は修復した『ワンス・アポン・ア・タ イム・イン・アメリカ』のワールドプレミア上 映を行った「グッチ」(レッドカーペットには クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャ ンニーニや映画に出演したロバート・デ・ニ ーロ他が出席)。『ヴァニティ・フェア』誌と 復元を祝したディナーパーティ(ナオミ・ワッ ツらが出席)も開催。©Courtesy of Gett y Images for Gucci

Roberto Cavalli

毎年デザイナー本人がカンヌに入り、ヨッ トでプライベートパーティを行っているのが 「ロベルト カヴァリ」。コレクションにフルレ ングスのドレスも多く えていることでスタ ーとの繫がりの深いブランドにとって、船上 は自分たちのドレスを着て映画祭に参加 する多くのセレブをもてなす場所として不 可欠。また、エイズ研究財団「amfAR」主 催のカンヌでの名物チャリティガラのスポ ンサーにも名を連ねている

Giorgio Armani

「ジョルジオ アルマーニ」は、2010年のハ イチ地震後にショーン・ペンが設立した人 道支援のための非営利団体「ハイチア ン・リリーフ・オーガニゼーション」への寄付 を募るため、映画祭が公式に主催したオー クション付きチャリティガラのスポンサー に。期間中はショーンとアルマーニがレッド カーペットにも登場、ガラはアルマーニ所 有の豪華ヨットで行われた。今年も同様の チャリティをサポート予定

de Grisogono

カンヌ屈指の豪華さを誇るガラとして、チケ ットがプレミアと化しているのは「ドゥ グリソ ゴノ」。毎年その舞台は隣町アンティーブ の名門ホテルで、スターが人目を避けて泊 まる「エデン・ロック」で開催。ファッションシ ョーあり、1億円以上のジュエリーがあしら われたコスチュームを着たロシアのドラァグ クイーンによるエンターテインメントやDJプ レイあり、スターやソーシャライト(エイドリア ン・ブロディやヒルトン姉妹など)も集結した 昨年レッドカーペットの話題を 独占したのは主演した『キリン グ・ゼム・ソフトリー(原題)』の 公式上映に参加したブラッド• ピット。今年は審査委員長がス ティーブン・スピルバーグゆえ、 ハリウッドの大物の登場が一 層期待される。©ムービープラ スカンヌ映画祭スペシャル 写 真アフロ

Swarovski

ミラ・ジョヴォヴィッチなどのカンヌ常連セレ ブにジュエリーを貸し出すブランドは、ホテ ルにショールームをもれなく設置。「スワロ フスキー」も例年秘密のアクセスナンバー で入場できる部屋を用意、レッドカーペッ トコレクション をお披露目。なお、昨年はコ スチュームデザインなど映画部門の強化 を図るため設立した「スワロフスキー・エン ターテインメント」が初出資した映画の発 表も話題に。他VIPパーティも開催

Chopard

パルム・ドール・トロフィーをデザインし、15 年間オフィシャルスポンサーを務める「ショ パール」は、カンヌ最大の話題を提供。期 間中は毎年、有望な若手役者を表彰する アワードや数々のパーティ(咋年は映画祭 のアイコンとなったマリリン・モンローがテ ーマ)を開催するのが恒例で、リッチなデザ インの レッドカーペットコレクション を身に つけた多くの旬のスター(昨年はラナ・デ ル・レイなど)も送り込んでいる

agnès b.

アニエスベーもまた、カンヌに縁の深いデ ザイナーの一人。ただセレブにドレスを提 供するというよりは、長年インディペンデン トフィルムの衣装デザインや上映会の開 催などでサポートしてきたブランドとしての 功績が讃えられ、昨年は期間中のカンヌ で映画祭のジル・ジャコブ会長から芸術文 化勲章(コマンドゥール)が授与される一幕 も。今年はアニエス本人が初の長編監督 を務めた映画の出品も されている

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妖艶で、官能的なスタイル。

美しいシルエットに意匠を凝らす

竹之内知宣・文 Tomonori Takenouchi 読売新聞生活部記者         端正な印象が目立った2013-14年秋冬ミラノ コレクション。多くのブランドがシルエットや異素材の組み合 わせを工夫することなどで、服の新しい表情を探ろうとした。 このところ、斬新なデザインの服を発表してきた「プラダ」は、 今回は一転してなまめかしい雰囲気の新作を見せた。例え ば、ぬれた髪のモデルが肩を出して着たピンク色のギンガム チェックのドレス。1940∼50年代の流行を思わせる。ウエスト を高い位置で絞り、金色のベルトや厚底のヒールでアクセン トを加えることで、洗練されたシックな印象に仕上げた。  デザイナーのフリーダ・ジャンニーニが「危うげなフェミニニ ティで魅惑します」と宣言していた「グッチ」は、女性を美しく 見せるシルエットを緻密に計算した。体にぴったり沿った黒い 革のタートルネックに、肩のラインがなだらかになったワイン色 のコートを合わせ、妖艶さを際立たせた。 「ボッテガ・ヴェネタ」は異素材の組み合わせを追究した。フェ ルト状にしたウールに、ピンクや赤のシフォンなどの薄く柔ら かい素材を縫い付けるなどして、服の造形的な美しさを表現 した。「フェンディ」は毛皮のコートに蛍光色のストライプをあ えて入れ、モダンなイメージを演出。毛皮を使った遊び心あふ れるデザインのバッグや靴も魅力的だ。  いずれも組み合わせを間違えると破綻しかねないだけに、 それらを均衡させた絶妙なバランス感覚にデザイナーの力量 を感じた。 「マックスマーラ」は、キャメルカラーを基調にした、ゆったりと したシルエットの服で優雅さを表現した。生地表面をフワフワ に加工したウールのジャケットに、大振りなカシミヤのコートを 羽織った。ズボンの幅は太く、裾も床を引きずるような長さ。と ころが、重苦しくならず、秋冬らしい洗練された装いに仕上 がった。  「ジョルジオ アルマーニ」がテーマにしたのは、ギャルソンヌ。 少年のような髪形や服装をした女性のことで、黒を基調にし た小粋なパンツスタイルなどを発表した。  着丈の短いジャケットにセーター、スカートを同色で上品に まとめた「サルヴァトーレ フェラガモ」、直線的な縦のラインを 強調したシンプルなデザインの「ジル・サンダー」、ボリューム のある毛皮で装いにアクセントを加えた「マルニ」、英国調の タータンチェックのスーツスタイルを発表した「モスキーノ」な ども、それぞれのブランドの持ち味を生かした意欲的な新作 を見せた。  ショーの演出で来場者を楽しませたのは、「ディースクエ アード」。1940年代のジャズクラブをイメージした会場で、クラ シックなスーツスタイルやあでやかなイブニングドレスを披露 した。 「ドルチェ&ガッバーナ」は、デザイナーの出身地シチリア島に ある大聖堂のモザイク画をプリントした装飾的な金色のミニ ドレスを提案。生地にはスパンコールやカラフルな石などが手 作業で縫い付けられており、職人の高い技術力を強調した。 真っ赤なドレスを着た60人のモデルを一斉に登場させたフィ ナーレは、劇的な華やかさだった。 ERMANNO SCERVINO

GIORGIO ARMANI GUCCI PRADA

TRUSSARDI Salvatore Ferragamo JIL SANDER FENDI

Roberto Cavalli EMPORIO ARMANI

MOSCHINO MaxMara Les Copains

全体的に

竹之内知宣 竹之内知宣

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こ こ 今回 今回

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い位 い位 加える 加えることこと

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り、金色、金 洗練さ 洗練さ Courtesy of Gucci virgo 8 月 23日 ↓ 9 月 22日 ★ ス タ ー ト さ せ た プ ラ ン や 関 係 を 大 事 に し 、周 囲 か ら も 認 め ら れ て い る あ な た 。何 か と 選 択 す る こ と が 多 く 、迷 い や す い 時 な の で 、見 切 り 発 車 は せ ず に 様 子 を 見 る こ と が 大 事 。楽 観 的 に 。

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映画専門チャンネル

「ムービープラス」でウォッチ!

カンヌ映画祭に学びたい

ファッション×映画の親密性

岡田有加・文 Yuka Okada エディター・エッセイスト 前になるが、はじめて南仏カンヌの街を映 画祭の取材で訪れた日の衝撃は、今でも鮮明に覚えている。   初日から大女優シャーロット・ランプリングの取材を終え、安 した のも束の間、ビーチ沿いの目抜き通りに出ると、昼間からジョージ・ク ルーニーやイ・ビョンホンがコート・ダジュールの陽光を浴びながら散 歩をしていて、ファンに囲まれてもできる限り気さくにサインに応じて いた。夜は夜で、映画祭で上映されたコンペ作品や特別招待作品の アフターパーティだけでなく、各ブランド主催のファッションイベント が、名門ホテルや豪華ヨットなどあちこちで行われるといった有り様。 そこでは、ヨーロッパからハリウッドまで、バラエティ豊富な国々の作 品を取り上げるカンヌならではといえる国際色豊かなスターたちが積 極的に交流する。そう、世界の映画関係者やプロデューサーが集結 するカンヌは、俳優にとっては世界に出ていくために顔を売る大事な 舞台なのである。ちなみに若かりし浅野忠信さんやオダギリジョーさ んも出演作を通じてカンヌ入りし、あらゆるイベントにもこのときとばか りに顔を出していたのを思い出す。彼らはそこで世界と繫がり、以降 国際的作品に参加する機会を得ていったともいえ、実はこうした ファ ッション×映画 という視点は、ことカンヌをまずは賞レースや日本映 画のトピックから取り上げなければならない日本の主要メディアで は、ほぼフォーカスされてこなかった。  というわけですっかり前置きが長くなってしまったけれど、今年も5 月15日から26日にかけて66回目を数えるカンヌ国際映画祭が開催さ れるにあたって注目してほしいのが、映画専門のCSチャンネル「ムー ビープラス」だ。10年以上にわたって開会式や授賞式ライブなどを独 占中継していて、映画ファンにはおなじみのチャンネルなのだが、今 年はまさにカンヌにおけるファッションブランドのパーティやプレゼン テーションにも注力していく予定。  すなわち冒頭で表現した 衝撃 とは、日本ではまだまだ隔たりのあ る ファッション×映画 に関する取り組みに、世界の役者たちが逃げ も隠れもせずオープンに姿を現し、率先して参加することで、相対的 なコンテンツを生んでいるカンヌ映画祭の姿だった。  たとえば、スナップ一枚で誰がどのブランドの豪華ジュエリーない しドレスを着ていたというレポだけでは伝わらない、ファッション戦線 の背景にあるブランドと映画のディープな関係。そこを具体的に掘り 下げた情報に触れることで、私たちは世界を、カンヌをもっと確かにウ ォッチできるはずである。 昨年の授賞式から、ミヒャエル・ハネケ監督作『愛、アムール』がパルム・ドール(最高賞)を獲得した瞬 間。同作は今年のアカデミー賞でも外国語映画賞に選ばれ、カンヌはその後1年の映画の流行を占 う映画祭としてもますます重用視されている。©写真John Rasimus/アフロ,©ムービープラスカンヌ 映画祭スペシャル 写真ロイター/アフロ

カンヌ映画祭のオフィシャルブロードキャスター

「ムービープラス」

映画専門チャンネル最大の視聴者を誇る「ムービープラス」。5月は現地時 間15日の開会式と26日の閉会式以外に映画祭のハイライト、過去の受賞 作を日本で独占放送。現地発信の ファッション×映画 に関するレポは「カ ンヌ映画祭スペシャル2013」特設サイト(http://www.movieplus.jp/fes/ cannes2013/)で展開予定。他BSスカパー!でも5/25にハイライトを放送。

もう

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お問い合わせ先: ムービープラス カスタマーセンター 0120-945-844 (10:00∼18:00) http://www.movieplus.jp/

Festival de

Cannes 2013

Prada

映画とブランドのコラボという意味では、今年のオープニング作品でレオナルド・ディカプリオ 主演の『華麗なるギャツビー』(日本公開6月14日)に注目。舞台が1920年代のきらびやか なアメリカということもあり、女性キャストのゴージャスな衣装を「プラダ」をはじめ「ミュウミュ ウ」が手がけたことも話題に。男性キャストの衣装は「ブルックス ブラザーズ」、ジュエリーは 「ティファニー」が担当している。©ワーナー・ブラザース映画/ドリーム・アーツ

Gucci

映画に敬意を表して数々の名作を復元 し、昨年は修復した『ワンス・アポン・ア・タ イム・イン・アメリカ』のワールドプレミア上 映を行った「グッチ」(レッドカーペットには クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャ ンニーニや映画に出演したロバート・デ・ニ ーロ他が出席)。『ヴァニティ・フェア』誌と 復元を祝したディナーパーティ(ナオミ・ワッ ツらが出席)も開催。©Courtesy of Gett y Images for Gucci

Roberto Cavalli

毎年デザイナー本人がカンヌに入り、ヨッ トでプライベートパーティを行っているのが 「ロベルト カヴァリ」。コレクションにフルレ ングスのドレスも多く えていることでスタ ーとの繫がりの深いブランドにとって、船上 は自分たちのドレスを着て映画祭に参加 する多くのセレブをもてなす場所として不 可欠。また、エイズ研究財団「amfAR」主 催のカンヌでの名物チャリティガラのスポ ンサーにも名を連ねている

Giorgio Armani

「ジョルジオ アルマーニ」は、2010年のハ イチ地震後にショーン・ペンが設立した人 道支援のための非営利団体「ハイチア ン・リリーフ・オーガニゼーション」への寄付 を募るため、映画祭が公式に主催したオー クション付きチャリティガラのスポンサー に。期間中はショーンとアルマーニがレッド カーペットにも登場、ガラはアルマーニ所 有の豪華ヨットで行われた。今年も同様の チャリティをサポート予定

de Grisogono

カンヌ屈指の豪華さを誇るガラとして、チケ ットがプレミアと化しているのは「ドゥ グリソ ゴノ」。毎年その舞台は隣町アンティーブ の名門ホテルで、スターが人目を避けて泊 まる「エデン・ロック」で開催。ファッションシ ョーあり、1億円以上のジュエリーがあしら われたコスチュームを着たロシアのドラァグ クイーンによるエンターテインメントやDJプ レイあり、スターやソーシャライト(エイドリア ン・ブロディやヒルトン姉妹など)も集結した 昨年レッドカーペットの話題を 独占したのは主演した『キリン グ・ゼム・ソフトリー(原題)』の 公式上映に参加したブラッド• ピット。今年は審査委員長がス ティーブン・スピルバーグゆえ、 ハリウッドの大物の登場が一 層期待される。©ムービープラ スカンヌ映画祭スペシャル 写 真アフロ

Swarovski

ミラ・ジョヴォヴィッチなどのカンヌ常連セレ ブにジュエリーを貸し出すブランドは、ホテ ルにショールームをもれなく設置。「スワロ フスキー」も例年秘密のアクセスナンバー で入場できる部屋を用意、レッドカーペッ トコレクション をお披露目。なお、昨年はコ スチュームデザインなど映画部門の強化 を図るため設立した「スワロフスキー・エン ターテインメント」が初出資した映画の発 表も話題に。他VIPパーティも開催

Chopard

パルム・ドール・トロフィーをデザインし、15 年間オフィシャルスポンサーを務める「ショ パール」は、カンヌ最大の話題を提供。期 間中は毎年、有望な若手役者を表彰する アワードや数々のパーティ(咋年は映画祭 のアイコンとなったマリリン・モンローがテ ーマ)を開催するのが恒例で、リッチなデザ インの レッドカーペットコレクション を身に つけた多くの旬のスター(昨年はラナ・デ ル・レイなど)も送り込んでいる

agnès b.

アニエスベーもまた、カンヌに縁の深いデ ザイナーの一人。ただセレブにドレスを提 供するというよりは、長年インディペンデン トフィルムの衣装デザインや上映会の開 催などでサポートしてきたブランドとしての 功績が讃えられ、昨年は期間中のカンヌ で映画祭のジル・ジャコブ会長から芸術文 化勲章(コマンドゥール)が授与される一幕 も。今年はアニエス本人が初の長編監督 を務めた映画の出品も されている

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Collection repo

rt 2

Paris

Fashion

Week

F/W 2013-14

Collection repo

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Paris

Fashion

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FF W 2013-14

しっとりとした優美な装い。

「クラシック」

「エレガント」が

キーワード

竹之内知宣・文 Tomonori Takenouchi 読売新聞生活部記者       落ち着いた雰囲気が、2013-14年秋冬パリコレ クションの基調となった。過去の流行をさりげなく取り入れた クラシックな装いや、シンプルで洗練されたスタイルを提案す るブランドが増えたからだ。  例えば、「バレンシアガ」。1930年代からパリでオートクチュー ル(高級注文服)を手がけてきた老舗ブランドが、ニューヨークを 拠点に活動する若手のアレキサンダー・ワン(29)を、今回から デザイナーに起用し注目された。ミネラル をテーマにマーブ ル模様のジャケットなどを披露。ブランド伝統の膨らみのある シルエットを取り入れながらも、懐古趣味に陥らず、黒と白を 基調にしたモダンなスタイルに仕上げた。ショーの後、ワンは 「伝統を大切にし、新しい取り組みを一歩一歩進めていきた い」と笑顔で話した。 「クリスチャン ディオール」のデザイナー、ラフ・シモンズも、ブ ランドの歴史を参照し、そこに自らの解釈を加えて新しい服の 表情を探った。創業者であるクリスチャン・ディオールが40年 代に発表した作品から発想した赤いコートもそのひとつ。裾 が大きく広がり、優雅な雰囲気が際立つ。「ルイ・ヴィトン」は、 1920∼30年代の流行を思わせる装いを提案した。ホテルの 回廊をイメージした会場の内壁に50もの扉を設け、各扉から モデルが登場する演出。光沢のあるベルベットのドレスなど、 妖艶な雰囲気だ。 「ランバン」は、白やピンクの手の込んだバラの刺繡をあしらっ たジャケットとパンツを組み合わせて見せた。そこに大振りなア クセサリーなど1990年代のストリートファッ ションの要素を重ね、モダンな装いに。デザ イナーのアルベール・エルバスは、「パリのア トリエから発信する、パリならではの美意識 にこだわった」という。 「セリーヌ」の深緑色のモヘアのコートは、く つろいだ雰囲気。襟が大きく広がり、流行の 大振りなシルエットもさりげなく取り入れた。 「エルメス」はウエストを高い位置で絞りク ラシックなスタイル。「ドリス ヴァン ノッテン」 は、モデルの動きに合わせて羽毛が軽やか に揺れ動く優美な装いを披露した。  一方、賛否が分かれたのはエディ・スリマ ンが手がける「サンローラン」。ミニ丈のドレ スに赤いチェックのシャツを羽織るなど、ス リマンらしい魅力的なスタイルだが、これま でのブランドイメージとかけ離れた装いに戸 惑いの声もあがった。  日本人デザイナーの活躍も目立った。「コム デ ギャルソン」 のテーマは、テーラリングの無限の可能性。ジャケットの胸や 背中に布を巻いた花びらを付けるなどして服の新たな表情を 探った。「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」は革のライダー スジャケットにツイード素材などを組み合わせ、「サカイ」はミリ タリーファッションの要素を上品にまとめた。 「イッセイ ミヤケ」は、空から見た地上の風景を格子柄で表現 した。赤や青といった色鮮やかで軽快なジャケットやコートな どを提案。「服を着る楽しさを伝えたかった」とデザイナーの 宮前義之。モデルが笑顔でランウェイを歩く明るい演出も印 象に残った。

しっとりと

VALENTINO

CÉLINE CHANEL Christian Dior LOUIS VUITTON

CHLOÉ NINA RICCI

Saint Laurent

HERMÈS

LOEWE

LANVIN miu miu

LEONARD BALMAIN YOHJI YAMAMOTO

Courtesy of Saint Laurent

Jean-François José libra 9 月 23日 ↓ 10月 22日 ★ 主 導 権 を 握 っ て 前 進 で き る 時 で す が 、ワ ン マ ン に な っ た り 保 守 的 に も な り が ち な の で 注 意 。無 駄 遣 い を 見 直 し 、マ ネ ー プ ラ ン を 練 る こ と に 専 念 し ま し ょ う 。交 遊 を 広 げ る 飲 み 会 は O K 。

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「意外なディテール同士で

遊んでみること」

 今号は、「トリー バーチ」のコレクションに欠かせ ないスタイルのひとつでもある ミックス&マッチ に ついて書きます。ミックス&マッチ なスタイルという と、たくさんのコンビネーションが思いつくけど、特に 私は大胆なプリントとカラーをミックスするのが好 き。一見合わなそうな物同士を上手くミックスさせる のっておもしろいと思うの。異素材ミックスや、トム ボーイ風なアイテムとフェミニンなアイテムのミックス とかね。ミックス&マッチ って、自分らしさを表現す るのにとても良い方法だと思う。  2013年春夏コレクションでは、世界中を旅しながら特別なアイテムをピックアップして、ク ラシックなスポーツウェアとミックスできる、そんなスタイリッシュで可愛い女性をイメージしま した。私たちはそれを アメリカン プレップ リミックス と呼んでいるの。  最後に、ミックス&マッチ のスタイルを成功させる秘訣は、意外なディテール同士で遊ん でみること。チャレンジしやすいのは、ドットやストライプを同系色のプリントとミックスする方 法ね。いつもとは違うスタイルを試せば、あなたに何が似合うのか発見できるはずよ。

〈トリー バーチのBeautiful Style〉

vol.3

今春夏のキー・スタイル

「ミックス&マッチ」

ニューヨーク発のハイセンスなコレクションが、今、世界中の 女性たちを虜にしている「トリー バーチ」。デザイナーであると同時に ソーシャライツ、母親としても、美しくパワフルにライフスタイルを送る トリーのスタイル美学と最新コレクションを紹介する連載の3回目。 今号は、ブランドの永遠のテーマ ミックス&マッチ をクローズアップ。 自由なコーディネートを楽しめる旬のアイテムをラインナップしました。

photos: Takehiro Uochi(still) W:幅 H:高さ D:マチ 単位cm

Tory Burch トリー・バーチ社交界で磨いたセンスを生かし、2004年に自らのブランド「トリー バーチ」を創設。ニューヨーク をベースに、ウェアからアクセサリーまで世界中で展開し、セレブやファッショニスタたちに絶大な人気を誇っている。

お問い合わせ先: ルック 03-3794-9151 www.toryburch.jp

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Tory Burch’s Beautiful Style

チェックプリントのサッチェルレザーバッグ。柄×柄の 着こなしにプラスして。バッグ[W30×H25×D14] ¥90,300[路面店限定](トリー バーチ/ルック) ストライプ柄のショートパンツはクロスしたベ ルト通しがアクセント。幅の違うストライプと 合わせてもお洒落。パンツ¥24,150(トリー バーチ/ルック) 異なるプリント生地をミックスしたトートバッグ。チェ ーンやレザー使いでリュクス感も備えて。バッグ [W56×H33×D12.5]¥52,500(トリー バーチ/ ルック) チェックプリントのノーカラーシャツは、ジャケットイ ンでも一枚でも様になるデザイン。シャツ¥37,800 [5月発売予定](トリー バーチ/ルック) ネイビーのエスパドリ ーユ風ウエッジサンダ ルは、カジュアル過ぎ ず、上品な足元に仕 上がるのがトリーらし い。靴[H7.5]¥29,4 00[5月発売予定](ト リー バーチ/ルック) タイダイプリントのカーディガ ンは、あえてトラッドなシャツ やボトムと合わせたり、レイ ヤードを楽しんで。カーディガ ン¥42,000[5月発売予定] (トリー バーチ/ルック) 涼しげなターコイズブルーのトング サンダルは、ちょっとだけ高さを出 したゴールドヒールが女心に響き ます。靴[H1.5]¥34,650[5月発 売予定](トリー バーチ/ルック) ニュートラルカラーのストライプジャケットは、異なる 柄のアイテムやデニムとも好相性。ジャケット¥52, 500[5月発売予定](トリー バーチ/ルック) 「トリー バーチ」の 2013年春夏ランウェイルック。 プリント×プリントや、トラッドな柄とエキゾティックな デザインとの組み合わせなどが新鮮 ストライプのシャツ生地で仕立てたワンピース。襟 元のカットやギャザー使いが女らしい。ワンピース¥ 42,000[5月発売予定](トリー バーチ/ルック)

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