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カシュー塗装法

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Academic year: 2021

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(1)

木 製 品

カシュー塗装法

(2)

『カシュー』の商品名について

当 社 は 、 昭 和 2 3 年 に カ シ ュ ー 樹 脂 塗 料 を 発 明 し 、 そ の 主 原 料

の 名 称 で あ る カ シ ュ ー (Cashew)に ち な ん で 、商 品 名 を『 カ シ ュ ー 』

と 名 付 け ま し た 。

カ シ ュ ー の 名 称 は 会 社 名 、 主 原 料 名 、 塗 料 商 品 名 に 共 通 し ま す

の で 、 区 別 を す る た め に 塗 料 の 『 カ シ ュ ー 』 は 次 の よ う に 言 わ れ

る こ と が あ り ま す 。

油 性 漆 塗 料 『 カ シ ュ ー 』 自 然 乾 燥 『 カ シ ュ ー 』 塗 料 『 カ シ ュ ー 』 カ シ ュ ー 樹 脂 塗 料 『 カ シ ュ ー 』

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木製品塗装法の目次

【 1 】 カ シ ュ ー の 乾 燥 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 【 2 】 塗 膜 の 厚 さ と 乾 燥 の 関 係 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 【 3 】 溶 剤 ( シ ン ナ ー ) の 種 類 と 量 及 び 刷 毛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 【 4 】 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 4 - 1 素 地 調 整 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 4 - 2 目 止 め ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 イ . カ シ ュ ー パ テ ( 下 地 ) 目 止 め ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 ロ . 溶 剤 系 目 止 め ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 4 - 3 着 色 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 4 - 4 下 地 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 4 - 5 下 地 つ け ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 イ . カ シ ュ ー 下 地 1 号 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ロ . カ シ ュ ー 下 地 2 号 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ハ . カ シ ュ ー 漆 器 用 下 地 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ニ . カ シ ュ ー サ ー フ ェ ― サ ー ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ホ . カ シ ュ ー # 5 サ ー フ ェ ― サ ー ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 へ . カ シ ュ ー プ ラ イ マ ー ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 4 - 6 下 地 研 ぎ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 7 下 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 イ . 透 明 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 ロ . 不 透 明 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 8 下 塗 り 研 ぎ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 9 中 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 10 中 塗 り 研 ぎ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 11 上 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 4 - 12 フ ロ ー コ ー タ ー の 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 8 4 - 13 呂 色 仕 上 げ ( 磨 き 仕 上 げ ) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9 【 5 】 各 種 の 塗 装 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 5 - 1 透 明 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 イ . 木 地 呂 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 ロ . 春 慶 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11 ハ . マ ホ ガ ニ ー 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 12 5 - 2 不 透 明 塗 装 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 13 イ . 黒 花 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 13 ロ . 根 来 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 15 ハ . 逆 根 来 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 16 ニ . 曙 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 16 ホ . 布 目 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 17 へ . 応 用 布 目 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 18 ト . 津 軽 塗 り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 19 チ . 鎌 倉 彫 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 21

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- 1 -

木製品塗装法

油 性 漆 塗 料 「 カ シ ュ ー 」 は 、 我 が 国 に 伝 承 さ れ て い る 漆 塗 装 の 技 法 や 最 近 の 塗 装 法 に よ る 各 種 の 仕 上 げ に も 応 用 で き ま す 。 漆 塗 装 は 手 工 芸 的 要 素 が 多 く 、 最 近 の 塗 装 は 工 業 的 要 素 が 多 い と 言 え ま す 。 カ シ ュ ー は ど ち ら の 方 法 に も 対 応 で き ま す 。 一 般 に 、 良 い 塗 装 は 良 い 塗 料 で 、 と 言 わ れ て い ま す 。 し か し 、 い く ら 良 い 塗 料 を 用 い て も 、 そ の 塗 料 の 性 質 を 熟 知 し て い な け れ ば 良 い 塗 装 は で き ま せ ん 。 カ シ ュ ー の 科 学 的 特 徴 は 、 別 冊 「 油 性 漆 塗 料 カ シ ュ ー 」 に 詳 述 し て あ り ま す の で 、 こ の 項 で は 省 略 し 、 塗 装 に つ い て 必 要 な 、 例 え ば 乾 燥 の 状 態 、 溶 剤 の 影 響 等 に つ い て 御 説 明 致 し ま す 。

【1】カシューの乾燥

塗 膜 の 乾 燥 は 温 度 に よ っ て 異 な り 、 温 度 の 高 い 時 ( 夏 期 ) は 速 く 、 低 い 時 ( 冬 期 ) は 遅 く な り ま す 。 普 通 、 塗 装 作 業 は 昼 間 に 行 い 、 夜 間 を 乾 燥 時 間 に あ て る 事 が 多 い と 思 い ま す 。 冬 期 は 室 内 で も 0 ℃ 以 下 に な る 事 が あ り ま す の で 、 保 温 や 暖 房 が 必 要 と な り ま す 。 温 度 が 低 い 時 に 乾 燥 を 速 め る に は 、 乾 燥 剤 ( カ シ ュ ー ド ラ イ ヤ ー ) を 添 加 す る 方 法 も あ り ま す が 、 乾 燥 剤 ば か り 加 え て 乾 燥 を 速 め よ う と す る の は 逆 効 果 で す 。 乾 燥 室 の 保 温 ・ 暖 房 を お 薦 め し ま す 。 乾 燥 剤 は 適 量 以 上 に い く ら 加 え て も 、 乾 燥 を そ れ 以 上 速 め る 事 が で き な い ば か り か 、「 ち ぢ み 」「 光 沢 喪 失 」「 変 色 」「 早 期 老 化 」 を 生 じ る 原 因 と な り ま す 。 既 に 適 量 が 配 合 さ れ て お り ま す の で 、 そ れ 以 上 の 添 加 は む し ろ 有 害 と な り ま す 。 ※ カ シ ュ ー ド ラ イ ヤ ー を 使 用 す る と し て も 塗 料 に 対 し て 3 % 以 内 で 御 使 用 下 さ い 。 ※ 高 温 時 乾 燥 が 速 過 ぎ る 場 合 、 調 整 剤 、 調 整 用 透 、 調 整 用 黒 、 不 乾 黒 を 混 合 使 用 し て 下 さ い 。 * 自 然 乾 燥 カ シ ュ ー の 温 度 と 乾 燥 時 間 の 関 係 (刷 毛 塗 り 1 回 塗 り 、 膜 厚 30μ ) 温 度 乾 燥 1 0 ℃ 2 0 ℃ 3 0 ℃ 指 触 乾 燥 8 時 間 3 時 間 2 時 間 作 業 乾 燥※ 1 3 2 時 間 2 0 時 間 1 5 時 間 完 全 乾 燥 1 0 日 7 日 5 日 ※ 1 次 工 程 に 移 行 で き る 乾 燥 状 態

【2】塗膜の厚さと乾燥の関係

塗 装 の 価 値 は 、 塗 り 肌 の 良 否 に よ っ て 左 右 さ れ ま す 。 こ の 点 、 カ シ ュ ー の 塗 り 肌 は 、 漆 と 同 様 に 肌 理 (き め )の 細 か い 素 晴 ら し い 優 雅 さ を 持 っ て い ま す 。 塗 装 す る 人 は 誰 し も 、 塗 膜 に 厚 み (肉 持 ち )を 持 た せ て 、 い わ ゆ る 「 ぽ っ て り 」 と し た 塗 膜 肌 を 一 度 の 塗 り で 作 り 上 げ た い と 考 え る も の で す 。 カ シ ュ ー は 一 般 塗 料 と 比 較 し ま す と 非 常 に 肉 持 ち が 良 く 、 か つ 不 揮 発 分 が 高 い 塗 料 で す 。 し た が っ て 、 カ シ ュ ー は 「 の び 」 が 良 い 塗 料 と 言 え ま す 。 * カ シ ュ ー 塗 料 と 他 の 塗 料 と の 不 揮 発 分 比 較 種 類 区 分 カ シ ュ ー 一 般 油 性 塗 料 ラ ッ カ ー 不 揮 発 分( % ) 7 0 5 0 3 0

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- 2 - 通 常 、 肉 持 ち が 良 い と 感 じ ら れ る 膜 厚 は 、 30μ 以 上 の 場 合 で す 。 カ シ ュ ー は 50μ ま で 「 ち ぢ み 」 が 出 ま せ ん (20℃ )。 し か し 、 表 面 乾 燥 は 厚 膜 に そ れ ほ ど 依 存 し ま せ ん が 、 厚 塗 り で は 内 部 乾 燥 が 遅 く な り ま す 。 カ シ ュ ー は 前 述 の 通 り 、 不 揮 発 分 が 高 い の で 、 普 通 に 塗 っ て も 肉 持 ち が 良 好 で す 。 そ の た め 、 無 理 に 肉 持 ち を 良 く し よ う と し て 厚 塗 り を す る と 、 逆 に 乾 燥 を 遅 ら せ る 結 果 と な り ま す 。 ま た 、 厚 塗 り し た 塗 膜 を 早 く 乾 燥 さ せ よ う と し て 温 度 を 高 く し ま す と 「 ち ぢ み 」 が 出 ま す 。 * 普 通 刷 毛 塗 り 一 回 の 塗 膜 の 厚 さ 種 類 厚 さ カ シ ュ ー No5 3 透 、 No5 2 淡 透 、 No5 1 ク リ ヤ ー 、 エ ナ メ ル 各 色 3 0 μ ラ ッ カ ー ク リ ヤ ー 1 0 μ ◎ 乾 燥 に と も な う 注 意 事 項 極 め て 優 雅 な 塗 膜 を 形 成 す る 塗 料 で も 、塗 装 後 の 乾 燥 中 に ゴ ミ が つ き ま す と 美 観 が 著 し く 損 な わ れ ま す 。 漆 の 場 合 、乾 燥 に は 漆 風 呂 を 用 い ま す 。漆 は 湿 気 に よ っ て 乾 燥 が 促 進 さ れ ま す の で 、 密 閉 状 態 で 湿 気 を 与 え て 空 気 の 流 通 を 断 ち 、ゴ ミ の 付 着 を 防 止 す る 構 造 に な っ て お り ま す 。 カ シ ュ ー は 漆 と は 乾 燥 の 方 法 が 異 な り 、 湿 気 を 与 え る 事 は 逆 に 乾 燥 を 遅 ら せ ま す 。 し た が っ て 、漆 風 呂 は 必 要 あ り ま せ ん が 、ゴ ミ の 付 着 防 止 が 必 要 で あ る 事 に つ い て は 全 く 変 わ り ま せ ん 。 新 た に 乾 燥 箱 (室 )を 作 ら ず に 、漆 風 呂 を カ シ ュ ー の 乾 燥 風 呂 に 利 用 す る に は 、扉 ま た は 側 面 の 上 部 と 下 部 に 、通 風 に 必 要 な 窓 (通 気 口 )を 設 け ま す 。そ し て 、窓 に は ゴ ミ の 入 ら な い よ う に 目 の 細 か い 金 網 ま た は フ ィ ル タ ー を 貼 り 、揮 散 す る 溶 剤 が 内 部 に こ も ら な い よ う に し ま す 。

【3】溶剤(シンナー)の種類と量、及び塗装方法

塗 装 を 行 う 際 に 重 要 な こ と は 、溶 剤 (シ ン ナ ー )の 選 定 と 希 釈 量 で す 。一 般 的 に は 案 外 無 頓 着 に 使 用 さ れ て い ま す が 、塗 料 の 真 価 を 発 揮 さ せ る も の で 、塗 装 作 業 が う ま く 行 く か 否 か は 、 シ ン ナ ー の 適 ・ 不 適 に 影 響 さ れ ま す 。 カ シ ュ ー 塗 料 に 適 応 し た 刷 毛 用 と 吹 付 用 の 二 種 類 の シ ン ナ ー が あ り ま す 。 * カ シ ュ ー 用 シ ン ナ ー の 種 類 と 標 準 添 加 量 塗 装 法 標 準 シ ン ナ ー 下 地 プ ラ イ マ ー サ ー フ ェ ー サ ー 上 塗 り 刷 毛 塗 り N o 1 5 0 0 シ ン ナ ー 0 ~ 1 0 % 2 0 ~ 3 0 % 2 0 ~ 3 0 % 吹 付 け N o 1 3 0 0 シ ン ナ ー - 3 0 ~ 5 0 % 3 0 ~ 5 0 % 不 適 当 な シ ン ナ ー を 使 用 し た 場 合 に は 、 次 の よ う な 欠 陥 が 生 じ ま す 。 (a) 塗 料 が 分 離 し て 塗 膜 が 光 沢 を 失 い 、 塗 肌 が 荒 れ た 状 態 に な り ま す 。 (b) ゲ ル 化 (コ ン ニ ャ ク 状 態 と な る 事 )す る 場 合 が あ り ま す 。 (c) 艶 、 光 沢 が 変 わ る 場 合 が あ り ま す 。 * 刷 毛 塗 り 塗 装 カ シ ュ ー は 漆 に 比 べ て 指 触 乾 燥 が 非 常 に 速 い の で 、刷 毛 塗 り の 場 合 、あ ま り 速 く 指 触 乾 燥 が 来 て は「 刷 毛 目 」「 刷 毛 ム ラ 」「 刷 毛 ツ ナ ギ 」が 残 り ま す 。そ の た め 、シ ン ナ ー で 指 触 乾 燥 を 遅 ら せ る 必 要 が あ り ま す 。例 え ば 、大 き い 面 積 の も の を 塗 装 す る 場 合 に は 、 小 さ い 面 積 の も の を 塗 装 す る 場 合 よ り も 、 シ ン ナ ー の 希 釈 量 を 多 く し ま す 。 ま た 、気 温 が 高 い 時 に は 刷 毛 用 シ ン ナ ー 、気 温 が 低 い 時 に は 吹 付 用 シ ン ナ ー と 、使 い 分 け る 必 要 が あ り ま す 。 カ シ ュ ー は 、一 般 塗 料 に 比 べ て 粘 度( ね ば り )が 高 い の で 、前 述 の 指 触 乾 燥 の 調 整

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- 3 - と 同 様 に 、塗 り 易 く す る た め に は シ ン ナ ー の 量 が 重 要 な 役 割 を し ま す 。ま た 、刷 毛 塗 り に お い て は 、 刷 毛 の 種 類 に よ っ て シ ン ナ ー の 量 が 異 な っ て き ま す 。 毛 の 柔 ら か い 刷 毛 で は シ ン ナ ー 量 を 多 く し ま す 。ま た 、毛 丈 の 短 い 刷 毛 は 同 じ 毛 の 毛 丈 の 長 い 刷 毛 よ り も 、シ ン ナ ー の 量 は 少 な く な り ま す 。つ ま り 、刷 毛 の 腰 の 強 さ に よ っ て 、シ ン ナ ー の 量 が 決 ま り ま す 。一 般 的 に は 、市 販 の カ シ ュ ー 刷 毛 を 使 用 し ま す 。 刷 毛 塗 り に よ り カ シ ュ ー の 塗 膜 の 真 価 を 発 揮 す る に は 、カ シ ュ ー 刷 毛 用 シ ン ナ ー の 2 0 % 前 後 の 添 加 が 理 想 で す 。腰 の 弱 い 刷 毛 の 使 用 は 適 し ま せ ん 。逆 に 、腰 の 強 い 漆 刷 毛 は 3 0 ㎝ 平 方 以 内 の 大 き さ の も の に は 適 し ま す が 、そ れ 以 上 の 器 物 、あ る い は 家 具 等 に は 、毛 丈 が 短 す ぎ て 塗 料 の 含 み が 小 さ く 、非 効 率 的 で あ る ば か り で な く 、塗 料 自 体 も 、シ ン ナ ー を 加 え て 前 述 の 指 触 乾 燥 を 遅 ら せ な い と 塗 装 し き れ な い と い う 点 で 、 結 局 漆 刷 毛 は 適 し ま せ ん 。 * ス プ レ ー (吹 付 )塗 装 ス プ レ ー (吹 付 )塗 装 で は 、カ シ ュ ー 塗 料 の 濃 度 の 高 い 場 合 や 温 度 の 高 い 時 は 、塗 膜 に ゆ ず 肌 (オ レ ン ジ ピ ー ル )が 出 ま す 。 そ の た め 、 吹 付 用 シ ン ナ ー の 量 を 多 く す る か 、 刷 毛 用 シ ン ナ ー を 使 用 し ま す 。反 対 に 温 度 が 低 い 時 及 び 濃 度 の 低 い 場 合 は 塗 膜 に 流 れ が 出 ま す の で 、 シ ン ナ ー の 量 を 少 な く す る か 、 吹 付 用 シ ン ナ ー を 使 用 し ま す 。

【4】塗装

塗 装 は 、 安 く 仕 上 げ ら れ 、 し か も 得 ら れ た 塗 膜 は 美 し く 、 更 に 丈 夫 で な け れ ば な り ま せ ん 。 そ の た め 、 最 も 合 理 的 に 素 地 を 仕 上 げ 、 塗 料 を 活 用 し 、 そ し て 美 し く 表 現 す る 技 術 が 大 切 で す 。

4 - 1 素 地 調 整

素 地 の 仕 上 げ は 塗 装 の 基 本 で す 。 素 地 の 仕 上 げ の 悪 い も の は 、 塗 装 の 手 間 を 何 倍 も 必 要 と す る ば か り で な く 、 仕 上 り も 良 く あ り ま せ ん 。 ま ず 、 素 地 の 乾 燥 で す が 、 往 々 に し て こ の 乾 燥 不 良 が 塗 り も の の 命 取 り に な る 事 が あ り ま す 。「 ホ ソ ギ レ 」「 狂 い 」「 や せ 」 ば か り で な く 、 塗 膜 の 「 膨 れ 」「 剥 が れ 」 の 原 因 に な る 事 も あ り ま す の で 、 素 地 の 乾 燥 に は 十 分 に 注 意 し て く だ さ い 。 素 地 仕 上 げ に 際 し て 、 鉋 (カ ン ナ )の 刃 こ ぼ れ の 目 が つ い て い た り 、「 鉋 境 」 や 「 逆 目 」 等 が あ る ま ま で 塗 装 を し ま す と 、 塗 料 の 乾 燥 に 要 す る 貴 重 な 時 間 と 、 塗 料 及 び 労 力 が 無 駄 に な っ て し ま い ま す 。 し た が い ま し て 、 塗 装 前 に 前 途 の 逆 目 等 が あ る 時 は 、 必 ず サ ン ド ペ ー パ ー や プ レ ー ナ ー 等 で 、 徹 底 的 に こ れ ら を 除 去 し て 下 さ い 。 (a) 刷 毛 や 布 等 で 水 打 ち を し 、 木 材 繊 維 の 寝 て い る も の を 毛 羽 立 た せ た 後 、 サ ン ド ペ ー パ ー で 毛 羽 を 除 去 す る 事 も 丁 寧 な 仕 上 げ の 時 は 必 要 な 事 で す 。 (b) 不 透 明 塗 装 に お い て 凹 み 痕 の あ る 場 合 は 、 事 前 に 埋 め 木 や パ テ 等 に よ り 凹 み を 充 填 し て く だ さ い 。

4 - 2 目 止 め

目 止 め は 、 透 明 塗 装 に お い て 素 地 調 整 と 共 に 最 も 重 要 な 工 程 で す 。 し た が っ て 、 塗 装 の 重 点 は こ の 「 目 止 め 」 に あ る と 言 っ て も 決 し て 過 言 で は あ り ま せ ん 。 目 止 め が 不 十 分 で す と 次 の よ う な 欠 陥 が 生 じ ま す 。 (a) 中 塗 り や 上 塗 り で 凹 み 部 分 を 平 滑 に す る た め に は 、 何 回 も 塗 り 、 何 回 も 研 が な け れ ば な ら な い の で 、 作 業 工 数 が 増 え 、 塗 装 費 が 高 く な り ま す 。 (b) 塗 膜 の ピ ン ホ ー ル 、 気 泡 の 発 生 の 原 因 と な り ま す 。 (c) 目 止 め 研 ぎ が 不 十 分 の 場 合 、 仕 上 げ 塗 面 が 濁 っ て 、 木 理 が 鮮 明 に 現 れ ま せ ん 。 ま た 、 付 着 不 良 の 原 因 と な り ま す 。 カ シ ュ ー 塗 料 に は 、 カ シ ュ ー 下 地 目 止 め 、 溶 剤 系 目 止 め の い ず れ も 使 用 す る 事 が で き ま す が 、 そ れ ぞ れ 以 下 の よ う な 特 徴 が あ り ま す 。

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- 4 - ◎ 目 止 め の 方 法 目 止 剤 を 刷 毛 塗 り に 適 し た 粘 度 に 調 整 し 、 腰 の 強 い 刷 毛 で 導 管 に す り 込 む よ う に 最 初 は 木 理 に 対 し て 直 角 に 塗 り 、 次 に 木 理 の 繊 維 方 向 に 塗 り ま す 。 次 に ウ エ ス で 導 管 に 十 分 す り 込 み 、 余 分 な 目 止 剤 を 拭 き 取 り ま す 。 拭 き 取 り が 不 十 分 な 場 合 、 木 肌 に 目 止 剤 が 残 り 、 色 ム ラ や 仕 上 が り 不 鮮 明 、 付 着 不 良 の 原 因 と な り ま す 。 逆 に 拭 き 取 り が 過 ぎ る と 、 充 填 し た 目 止 剤 が 取 れ て し ま う 事 に な り ま す の で 、 こ の 拭 き 取 り が 重 要 に な り ま す 。 刷 毛 塗 り の ほ か に 目 止 剤 を ヘ ラ で 導 管 に し ご く 「 ヘ ラ シ ゴ キ 」 の 方 法 も あ り ま す 。 ( イ ) カ シ ュ ー パ テ ( 下 地 1 号 、 2 号 ) 目 止 め 強 固 な 目 止 め が で き ま す 。 仕 上 が り の 色 に よ っ て は 、 カ シ ュ ー パ テ ( 下 地 1 号 、 2 号 ) の 淡 褐 色 の 色 が 邪 魔 に な り 、 純 透 明 仕 上 げ は で き ま せ ん が 、 マ ホ ガ ニ ー 仕 上 げ を は じ め 、 漆 仕 上 げ の 木 地 呂 塗 り や 木 地 溜 塗 り に 相 当 す る 各 透 明 仕 上 げ に は 、 理 想 的 な 目 止 め 剤 で す 。 目 止 め 研 ぎ は 、 青 砥 、 名 倉 砥 、 ま た は P 2 4 0 ~ 3 2 0 の 耐 水 ペ ー パ ー を 当 て ゴ ム に 巻 き 付 け て 、 木 理 の 方 向 に 沿 っ て 水 研 ぎ し ま す 。 ( ロ ) 溶 剤 系 目 止 め シ リ カ や タ ル ク な ど の 体 質 顔 料 と 合 成 樹 脂 か ら 作 ら れ て お り 、 一 液 型 の T X L ク ロ ー ズ フ ィ ラ ー 等 の 設 定 が あ り ま す 。使 用 目 的・用 途 に よ っ て 目 止 剤 を 選 定 し ま す 。 目 止 剤 の み で も 使 用 で き ま す が 、 通 常 は 着 色 剤 と 混 合 し て 着 色 目 止 め 剤 と し て 使 用 し ま す 。 乾 燥 性 、 上 塗 り 塗 料 ( カ シ ュ ー 、 ウ レ タ ン 樹 脂 ) と の 付 着 性 も 良 く 、 目 止 研 ぎ を 必 要 と し ま せ ん 。

4 - 3 着 色

一 般 に は 、 着 色 と 目 止 め を 兼 ね て 、 目 止 剤 に 染 料 ま た は 顔 料 を 混 合 し て 着 色 目 止 め を し ま す 。 そ の 際 、 着 色 剤 と 目 止 剤 の 相 性 を 事 前 に 検 討 し て 使 用 す る 必 要 が あ り ま す 。

カ シ ュ ー の 塗 装 で は 、 カ シ ュ ー No5 3 透 、 No5 2 淡 透 、 No5 1 ク リ ヤ ー 、 No4 8 ネ オ ク リ ヤ ー 等 、 全 て そ れ 自 体 に 天 然 油 脂 由 来 色 を 持 っ た 透 明 塗 料 で あ り 、 そ れ ぞ れ 風 合 い の あ る カ ラ ー ク リ ヤ ー の 色 相 と な り ま す 。 カ シ ュ ー の 下 記 透 明 塗 料 の 個 々 の 色 相 に つ い て は 色 見 本 帳 を ご 参 照 く だ さ い 。 z No5 3 透 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 少 々 赤 み を 帯 び た 濃 褐 色 漆 の 色 相 で は 、 木 地 呂 漆 の 安 定 し た 色 z No5 2 淡 透 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 少 々 黄 味 を 帯 び た 褐 色 漆 の 色 相 で は 、 梨 子 地 漆 の 安 定 し た 色 z No5 1 ク リ ヤ ー ・ ・ ・ ・ ・ わ ず か に 赤 味 を 帯 び た 淡 黄 色 z No4 8 ネ オ ク リ ヤ ー ・ ・ ・ 極 わ ず か に 黄 味 を 帯 び た 淡 黄 色 z No5 4 紅 溜 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 赤 褐 色 し た が っ て カ シ ュ ー 塗 装 に お い て は 、 上 記 透 明 塗 料 そ れ ぞ れ の 色 相 を 利 用 し て 仕 上 げ る 事 が で き ま す 。 例 え ば 、 No5 3 透 と No5 2 淡 透 の 中 間 の 色 相 が 必 要 な 場 合 に は 、 中 塗 り に No5 2 淡 透 を 塗 り 、 上 塗 り に No5 3 透 を 塗 っ て 仕 上 げ る 方 法 や 、 No5 3 透 と No5 2 淡 透 を 塗 装 直 前 に 混 合 し 、 塗 装 す る 方 法 も あ り ま す 。 カ シ ュ ー 透 明 塗 料 は 相 互 に 混 合 し て 調 色 で き ま す が 、 塗 装 に 必 要 な 量 を 使 用 時 に 混 合 し て く だ さ い 。 混 合 し た ま ま 放 置 す る と 、 時 に よ り ゲ ル 化 (コ ン ニ ャ ク 状 )す る こ と が あ り ま す 。 特 に 貯 蔵 管 理 と 希 釈 シ ン ナ ー が 不 適 当 な 場 合 に は ゲ ル 化 を 起 こ し や す い 傾 向 に あ り ま す 。 素 地 着 色 に 使 用 す る 着 色 剤 に は 、 ア ル コ ー ル 系 着 色 剤 と 溶 剤 系 着 色 剤 ( 染 料 系 : TXL200O F ス テ イ ン 、 顔 料 系 : TXL200 リ ベ ラ カ ラ ー ) が あ り ま す 。 ま た 、 目 止 着 色 や 塗 膜 着 色 に は 、 溶 剤 系 着 色 剤 の み が 使 用 可 能 で す 。 素 地 着 色 の 方 法 は 、 刷 毛 で 木 理 の 繊 維 方 向 に 塗 り 、 よ く 浸 透 さ せ ま す 。 色 ム ラ が 生 じ 易 い の で 、 手 早 く 塗 る 事 が コ ツ で す 。 未 乾 燥 の う ち に 柔 ら か い 布 で 拭 き 取 り ま す 。 ま た 一 度 に 濃 く し な い で 、 薄 め の 色 を 2 ~ 3 回 塗 り 重 ね て 、 希 望 の 色 相 に な る

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- 5 - よ う に 着 色 し ま す 。 吸 い 込 み の 多 い 材 に 着 色 す る 場 合 は 、染 料 系 で は な く 顔 料 系 の 着 色 剤 (TXL200 リ ベ ラ カ ラ ー )を 使 用 す る か 、 刷 毛 塗 り で は な く 吹 付 塗 装 す る 事 で 、 吸 い 込 み ム ラ を 低 減 す る 事 が で き ま す 。

4 - 4 下 地

カ シ ュ ー の 下 地 に は 、 カ シ ュ ー 下 地 、 膠 (に か わ )下 地 、 ガ イ ゼ ン 下 地 、 渋 下 地 等 が 用 い ら れ ま す 。 こ れ ら の 下 地 は 素 地 を 全 く 被 覆 し て し ま い ま す の で 、 主 と し て 不 透 明 塗 装 に 使 用 し ま す 。 耐 久 性 の 点 か ら カ シ ュ ー 下 地 以 外 は お 薦 め で き ま せ ん 。 カ シ ュ ー 下 地 (パ テ )に は 次 項 の 種 類 の 製 品 が あ り 、 い ず れ も カ シ ュ ー 透 と 砥 の 粉 を 主 体 と し て 、 調 整 し て あ り ま す 。

4 - 5 下 地 つ け

カ シ ュ ー 下 地 (パ テ )を つ け る 用 具 は 、 被 塗 物 の 形 状 、 仕 上 げ 目 的 に よ り 異 な り ま す 。平 面 に は 桧 ヘ ラ を 用 い 、曲 面 に は ゴ ム ヘ ラ あ る い は カ シ ュ ー 用 刷 毛 を 用 い ま す 。 使 用 す る ヘ ラ の 腰 の 強 さ に 応 じ て 、 シ ン ナ ー で 粘 度 を 調 整 し ま す 。 ( イ ) カ シ ュ ー 下 地 1 号 ( 色 相 は 茶 色 ) 金 属 下 地 の 歪 取 り 、 木 製 下 地 、 そ の 他 の 素 地 の 下 地 つ け に 用 い ま す 。 製 品 の 色 相 は チ ョ コ レ ー ト 色 で 、 乾 燥 し た 色 は カ バ 色 で す 。 ( ロ ) カ シ ュ ー 下 地 2 号 ( 色 相 は 茶 色 ) 木 材 素 地 の 導 管 を 埋 め た り 、 凹 凸 の 肌 面 を 平 滑 に す る 目 的 で 使 用 し ま す 。 1 号 よ り も 、 研 磨 で の 水 研 ぎ 性 が 容 易 で す 。 適 用 素 地 や 色 は 1 号 と 同 様 で す 。 ( ハ ) カ シ ュ ー 漆 器 用 下 地 ( 色 相 は 黒 色 ) カ シ ュ ー 漆 器 用 下 地 は 、色 相 も「 ヘ ラ 」切 れ も 水 研 ぎ も 漆 錆 に 非 常 に 似 て い ま す 。 素 地 固 め を し な い で 直 接 下 地 つ け を す る 場 合 は 、使 用 前 に カ シ ュ ー 黒 を 10%程 混 合 し 、 よ く 撹 拌 し た 後 に お 使 い く だ さ い 。 ( ニ ) カ シ ュ ー サ ー フ ェ ― サ ー ( 色 相 は 黒 と グ レ ー ) パ テ 研 ぎ の 後 の 研 ぎ 足 や 巣 穴 を 埋 め る の を 目 的 と し て 用 い 、 水 研 ぎ が 容 易 で す 。 顔 料 粒 子 が 細 か く 、 刷 毛 ま た は ス プ レ ー で 塗 装 し ま す 。 ( ホ ) カ シ ュ ー # 5 サ ー フ ェ ― サ ー ( 色 相 は 黒 、 弁 柄 、 白 ) カ シ ュ ー サ ー フ ェ ― サ ー に 比 べ て 塗 り 肌 が 良 く 、 研 磨 し や す い タ イ プ で す 。 刷 毛 塗 り と ス プ レ ー 塗 装 が 可 能 で す 。 ( ヘ ) カ シ ュ ー プ ラ イ マ ー ( 色 相 は 弁 柄 系 ) サ ー フ ェ ー サ ー よ り も 透 分 が 多 い の で 、 強 固 な 塗 膜 を 作 り ま す 。 使 用 法 は (ニ )の サ ー フ ェ ー サ ー と 同 様 で す 。

4 - 6 下 地 研 ぎ

カ シ ュ ー 下 地 が 乾 燥 し て ( 2 0 ℃ 、 1 8 時 間 以 上 )、 爪 を 立 て て も 跡 が つ か な い よ う に な り ま し た ら 、 下 地 研 ぎ を し ま す 。 上 野 砥 、 白 砥 、 ラ ビ ン グ ス ト ー ン 、 耐 水 ペ ー パ ー 等 を 用 い て 水 を つ け な が ら 平 滑 に な る よ う に 研 ぎ ま す 。

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4 - 7 下 塗 り

下 塗 り は 塗 膜 の 厚 さ を 作 る と い う 事 よ り も 、 仕 上 げ 目 的 に ふ さ わ し い 基 礎 を 作 る 事 が 目 的 で す 。 ( イ ) 透 明 塗 装 素 地 着 色 、 目 止 め 等 の 工 程 が 終 わ っ た 素 地 に 、 そ れ ぞ れ の 仕 上 げ 色 に 適 し た カ シ ュ ー 透 明 塗 料 に 適 当 量 の シ ン ナ ー を 加 え 、 吉 野 紙 で ゴ ミ 等 を 濾 し て か ら 刷 毛 ま た は ス プ レ ー 塗 装 し ま す 。 乾 燥 時 間 の 短 縮 を 図 る た め 、 ポ リ ウ レ タ ン 樹 脂 塗 料 の シ ー ラ ー (ス ト ロ ン T X L 8 号 ス ト ッ プ シ ー ラ ー な ど )も 使 用 可 能 で す 。 ( ロ ) 不 透 明 塗 装 カ シ ュ ー 黒 、 ま た は 仕 上 げ に 適 し た 色 も の を 、 刷 毛 ま た は ス プ レ ー 等 、 塗 装 方 法 に 応 じ た 適 量 の シ ン ナ ー を 加 え 、 吉 野 紙 で 濾 し 、 下 地 研 ぎ の 終 わ っ た 素 地 に 、 む ら の な い 様 に 塗 装 し ま す 。 乾 燥 時 間 の 短 縮 を 図 る た め 、 透 明 塗 装 同 様 に 、 ポ リ ウ レ タ ン 樹 脂 系 塗 料 の シ ー ラ ー も 使 用 で き ま す 。

4 - 8 下 塗 り 研 ぎ

カ シ ュ ー の 下 塗 り 研 ぎ に は 、 耐 水 ペ ー パ ー の P 3 2 0 を 用 い ま す 。 こ の 際 、 平 滑 に 研 ぐ 為 に 当 て 木 ( 当 て ゴ ム ) に ペ ー パ ー を 巻 き つ け て 水 研 ぎ し ま す 。

4 - 9 中 塗 り

下 塗 り と 上 塗 り の 中 間 に 行 う の で 中 塗 り と 言 い ま す 。 そ の 目 的 は 、 上 塗 り の 効 果 を 一 層 引 き 立 た せ る 為 で す 。こ れ に 使 用 さ れ る 塗 料 は 、通 常 は 上 塗 り と 同 じ 塗 料 で 、 例 え ば 黒 の 仕 上 げ は 黒 の 中 塗 り と し 、 朱 色 の 仕 上 げ は 朱 色 を 中 塗 り と し ま す 。 乾 燥 時 間 の 短 縮 を 図 る た め 、 透 明 仕 上 げ で は ポ リ ウ レ タ ン 樹 脂 塗 料 の T X L サ ン デ ィ ン グ シ ー ラ ー 各 種 を 、 不 透 明 仕 上 げ で は ポ リ エ ス テ ル 樹 脂 塗 料 の エ ス テ ラ ッ ク サ ー フ ェ ー サ ー 各 種 も 使 用 で き ま す 。

4 - 1 0 中 塗 り 研 ぎ

中 塗 り の 乾 燥 ( 2 0 ℃ 、 2 0 時 間 以 上 ) 後 、 下 塗 り 研 ぎ と 同 様 に 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 で 平 滑 に 、 か つ 研 ぎ 破 ら な い よ う に 研 ぎ ま す 。 T X L サ ン デ ィ ン グ シ ー ラ ー 各 種 、 エ ス テ ラ ッ ク サ ー フ ェ ー サ ー 各 種 は 、 気 温 2 0 ℃ で 約 6 時 間 後 に は 研 磨 が 可 能 で す が 、 オ ー バ ー ナ イ ト (一 晩 )置 い て か ら の 方 が 、 後 々 の 痩 せ も 少 な く 、 綺 麗 に 仕 上 が り ま す 。 カ シ ュ ー 中 塗 り 研 ぎ で は 、 耐 水 ペ ー パ ー の P 4 0 0 を 使 用 し て 下 さ い 。

4 - 1 1 上 塗 り

上 塗 り は 仕 上 げ 塗 り で も あ り ま す の で 、 丁 寧 に 塗 ら な け れ ば な り ま せ ん 。 こ の 工 程 の 技 術 い か ん に よ っ て 塗 装 物 の 価 値 が 決 定 さ れ ま す 。 漆 の 上 塗 り に は 、 花 塗 り (別 名 「 ぬ り た て 」) と 呂 色 塗 り の 区 別 が あ り ま す 。 カ シ ュ ー に よ る 上 塗 り に も 漆 と 同 様 に 花 塗 り が あ り 、こ れ は 刷 毛 ま た は ス プ レ ー で 塗 り 、 そ の ま ま 乾 燥 さ せ た 仕 上 げ を 言 い ま す 。 一 口 に 言 え ば 大 変 簡 単 で す が 、 技 術 的 に 次 の コ ツ が 必 要 で す 。 呂 色 塗 に つ き ま し て は 、 後 述 さ せ て い た だ き ま す 。 (a) ゴ ミ が 空 気 中 に 浮 遊 し て い な い よ う 、 平 素 か ら 塗 装 室 を 清 浄 に 心 掛 け な け れ ば な り ま せ ん 。 (b) 被 塗 物 に ゴ ミ ・ 手 脂 等 が 付 着 し な い 様 に 注 意 し 、 も し 付 い た な ら ば 綺 麗 に 拭 き 取 り ま す 。 (c) 塗 料 、 容 器 、 刷 毛 等 の 必 要 用 具 の 清 浄 を 平 素 か ら 心 が け ま す 。 も ち ろ ん 使 用 時 に は ゴ ミ の 付 着 し て い な い 事 が 大 切 で す 。

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- 7 - (d) カ シ ュ ー を 均 一 の 厚 さ に 、 刷 毛 目 の な い 様 、 ゴ ミ の 付 か な い 様 に 塗 り ま す 。

◎ 刷 毛 で 均 一 に 塗 る 方 法 (刷 毛 さ ば き 要 領 )

(a) 刷 毛 を 塗 料 に 含 ま せ な が ら 、 必 ず 一 定 の 角 度 を 保 っ て 左 右 に 端 か ら 端 ま で 移 行 さ せ な が ら 塗 料 を 配 り ま す (図 ① 参 照 )。 初 め A の 方 向 に 、 次 に 同 じ 位 置 を B の 方 向 に 刷 毛 を 返 し ま す 。 次 に C へ 同 じ 位 置 を 返 し て か ら D に 、 と い う 具 合 に 、 反 復 し な が ら 移 行 し て ナ ラ シ な が ら 塗 り ま す 。 (b) 左 右 の 方 向 に 対 す る ム ラ キ リ が 終 わ り ま し た ら 、 次 に 上 下 の 方 向 に 、 左 右 と 同 じ よ う に 一 定 の 角 度 に 刷 毛 を 保 っ て 、 新 た に 塗 料 を 刷 毛 に 含 ま せ る 事 な く 刷 毛 を 移 行 し て 、 横 の 方 向 に つ い た 刷 毛 ム ラ を 直 し ま す (図 ② 参 照 )。 (c) 最 後 に 木 理 に 沿 っ た 方 向 ま た は 被 塗 物 の 長 い 方 向 に し た が っ て 刷 毛 を 移 行 し 、 終 え る の が 普 通 で す 。 こ の 場 合 、 刷 毛 を 返 す 事 な く 端 か ら 端 ま で 一 方 方 向 に 通 す 事 が 大 事 で す (図 ③ 参 照 )。 塗 装 面 と 刷 毛 の 角 度 ② ① ③ A B C D

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4 - 1 2 フ ロ ー コ ー タ ー の 塗 装

フ ロ ー コ ー タ ー は 、 右 記 の 図 の よ う な 構 造 を し て い ま す 。 塗 料 を カ ー テ ン 状 に 流 し 、 形 成 さ れ た フ ィ ル ム を コ ン ベ ア に 乗 せ た 被 塗 物 の 上 に 乗 せ る よ う に し て 塗 る も の で す 。 使 用 上 の 注 意 と し て は 、 塗 料 タ ン ク に 所 定 の 粘 度 に 塗 料 を 合 わ せ て セ ッ ト し 、 泡 が 無 く な り カ ー テ ン が 安 定 す る ま で ( 約 1 0 ~ 2 0 分 )空 運 転 し ま す 。ま た 運 転 中 に 塗 料 温 度 の 上 昇 に よ る 粘 度 上 昇 が あ る の で 、 そ の 都 度 シ ン ナ ー で 粘 度 調 節 を す る 必 要 が あ り ま す 。 * カ シ ュ ー サ ー フ ェ ー サ ー と 上 塗 り カ シ ュ ー の 塗 装 条 件 粘 度 ( 岩 田 カ ッ プ N K - 2 ) 塗 布 量 ( g / 尺2 サ ー フ ェ ー サ ー 1 0 0 ~ 1 5 0 秒 2 5 ~ 4 0 上 塗 り カ シ ュ ー 1 5 0 ~ 2 4 0 秒 1 3 ~ 1 6 コ ン ベ ア ス ピ ー ド は 90m/min 前 後 が 適 切 で す 。 フ ロ ー コ ー タ ー 用 サ ー フ ェ ー サ ー と し て 、 No5 黒 サ ー フ ェ ー サ ー や 、 F C - 6 0 黒 サ ー フ ェ ー サ ー な ど が あ り ま す 。 上 塗 り 塗 料 は 、No2 4 0 黒 、No9 1 黒 、特 黒 、各 種 エ ナ メ ル が あ り ま す 。乾 燥 性 、 仕 上 り な ど の 要 求 に 合 わ せ て 選 定 し て く だ さ い 。 フ ロ ー コ ー タ ー 塗 装 機 の 構 成

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4 - 1 3 呂 色 仕 上 げ (磨 き 仕 上 げ )

カ シ ュ ー の 上 塗 り を 更 に 研 磨 し て 光 沢 を 出 し た も の を 、 呂 色 仕 上 げ と 言 い ま す 。 地 方 に よ り 研 ぎ 出 し 磨 き と も 言 わ れ て い ま す 。 こ の 仕 上 げ 方 法 は 大 変 な 手 数 と 熟 練 し た 技 能 が 必 要 と な っ て く る 為 、 価 格 面 で は 高 価 な も の に な り 、 高 級 品 を 除 い て は 花 塗 り に よ る 方 法 が 行 わ れ て お り ま す 。 呂 色 仕 上 げ に お い て は 、 研 磨 す る か ら と い っ て 上 塗 り に 多 少 の ゴ ミ が 付 着 し て い て も 、 あ る い は 刷 毛 目 が あ っ て も 良 い と 考 え が ち で す が 、 こ れ は 大 変 な 誤 り で す 。 ゴ ミ の 付 着 し た と こ ろ は ブ ツ と な り 、 塗 膜 の 研 ぎ を 行 う 際 に も 大 変 苦 労 す る 事 に な り ま す 。 ま た 、 ブ ツ の 箇 所 は 塗 料 (カ シ ュ ー ) が そ れ だ け 厚 く な っ て お り 、 乾 燥 が 他 の 部 分 よ り 遅 れ ま す の で 、 研 磨 後 に ブ ツ 部 分 だ っ た 所 が 後 痩 せ を 起 こ し ま す 。 場 合 に よ っ て は 小 さ な 穴 が あ き ま す 。 ◎ 呂 色 仕 上 げ の 工 程 は 次 の 順 序 で 行 い ま す 。 (a) 上 塗 り : 花 塗 り に 準 じ て 塗 装 し ま す 。 (b) 乾 燥 : 2 0 ℃ に お い て 7 日 以 上 乾 燥 し ま す 。 (c) 研 ぎ : 耐 水 ペ ー パ ー 、 P 8 0 0 ~ 1 5 0 0 を 当 て 木 (当 て ゴ ム )に 巻 い て 、 上 塗 り を 研 ぎ 破 っ て 中 塗 り を 出 さ な い 様 に 注 意 し な が ら 、 水 研 ぎ し ま す 。 ペ ー パ ー の 番 手 は 、 粗 い も の か ら 始 め 、 順 次 、 細 か い も の へ 変 更 し ま す 。 (d) 胴 擦 り : 砥 の 粉 と 菜 種 油 と 練 り 合 わ せ た も の か 、 ポ リ ッ シ ュ コ ン パ ウ ン ド の 細 目 を 布 に つ け 、研 ぎ 足 の 消 え る ま で 十 分 に 研 磨 し ま す 。こ の 工 程 と (e)工 程 の 良 否 が 仕 上 げ に 影 響 し ま す 。 (e) 枯 ら し (乾 燥 ): 塗 膜 が 十 分 に 硬 化 す る ま で 2 ~ 3 日 乾 燥 さ せ ま す 。 (f) 艶 上 げ : よ く 揉 ん で 柔 ら か く し た 和 紙 に 菜 種 油 を 含 ま せ 、 軽 く 、 時 間 を か け て 研 磨 し ま す 。 こ の 際 、 少 量 の 角 の 粉 ま た は チ タ ン 白 を 用 い ま す 。 余 り 多 量 に 用 い る の は 逆 効 果 で す 。 最 後 に 手 の ひ ら で 軽 く 研 磨 し な が ら 仕 上 げ ま す 。 上 記 工 程 に お い て 、 胴 摺 り の 布 、 和 紙 、 砥 の 粉 、 角 の 粉 、 菜 種 油 等 の 全 て の 材 料 に ゴ ミ や 砂 埃 が 混 入 し な い よ う に 細 心 の 注 意 が 必 要 で す 。 油 断 し ま す と 擦 痕 を つ い て し ま い ま す 。 ま た 、 ポ リ ッ シ ュ コ ン パ ウ ン ド の 細 目 を 用 い パ フ 磨 き 仕 上 げ で 行 う 事 も 可 能 で す 。

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【5】各種の塗装法

5 - 1 透 明 塗 装

( イ ) 木 地き じ呂ろ塗 り 従 来 よ り 、 和 家 具 の 最 も 典 型 的 で か つ 広 く 愛 好 さ れ る 透 明 塗 装 の 一 つ で す 。 欅 、 楓 、 桧 、 栃 、 タ モ 、 栓 等 に カ シ ュ ー 透 を 用 い て 、 素 材 の 木 理 の 美 し さ を 強 調 し た 赤 味 色 、 黒 味 色 、 黄 味 色 の 各 仕 上 げ が あ り ま す 。 赤 味 色 は 下 塗 り に カ シ ュ ー No5 4 紅 溜 を 、 黒 味 色 は カ シ ュ ー No5 4 紅 溜 に 1 ~ 2 割 の カ シ ュ ー No9 1 黒 を 混 合 し た も の を 、 黄 味 色 は No5 2 淡 透 を 用 い ま す 。 表 1 - 1 木 地 呂 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 目 止 め カ シ ュ ー 下 地 2 号 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 均 一 に ム ラ の な い 様 、 十 分 に ヘ ラ で 木 目 に 充 填 し 、布 切 れ に て 余 分 な 目 止 剤 を 拭 き 取 る 1 8 時 間 以 上 3 下 塗 り カ シ ュ ー 透 各 種 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 2 0 時 間 以 上 4 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 3 2 0 平 滑 に な る 様 に 研 ぐ 5 中 塗 り カ シ ュ ー 透 各 種 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 下 塗 り に 同 じ 2 0 時 間 以 上 6 中 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 下 塗 り 研 ぎ に 同 じ 7 上 塗 り カ シ ュ ー 透 各 種 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 7 日 以 上 ※ 目 止 め 工 程 で の 拭 き 残 し が あ る と 、 木 目 が 不 鮮 明 に な り ま す 表 1 - 2 簡 単 な 黒 花 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 下 塗 り ストロン TXL8 号 ス ト ッ プ シ ー ラ ー スロトン TXL シンナー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 3 時 間 以 上 3 下 塗 り 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 3 2 0 毛 羽 取 り 程 度 に 研 ぐ 4 中 塗 り ① TXL ス ー パ ー ス ト ロ ン G サ ン デ ィ ン グ スロトン TXL シンナー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 5 中 塗 り ② TXL ス ー パ ー ス ト ロ ン G サ ン デ ィ ン グ スロトン TXL シンナー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 6 中 塗 り 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 研 ぐ 7 上 塗 り カ シ ュ ー 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。ゴ ミ・埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

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- 11 - ( ロ ) 春 慶しゅんけい塗 り 春 慶 塗 り は 、 最 も 日 本 的 な 趣 き の 感 じ が す る 塗 り 手 法 で す 。 針 葉 樹 の 天 然 木 を 生 か し た 木 肌 を 、 黄 色 ま た は 紅 色 に 染 め て 、 良 質 で 透 明 な 漆 を 塗 り っ 放 し で 仕 上 げ る も の で す 。 日 本 各 地 に 春 慶 塗 り が あ り ま す が 、 飛 騨 高 山 の 飛 騨 春 慶 が 有 名 で す 。 飛 騨 春 慶 は 木 地 を 紅 色 に 染 め る 紅 春 慶 と 、 黄 色 に 染 め た 黄 春 慶 が あ り 、 黄 春 慶 は 単 に 春 慶 と 言 わ れ て い ま す 。 ※ 松 、 杉 な ど 針 葉 樹 に は 、 一 般 的 に こ の 塗 装 法 (表 2 )を 基 準 と し て 塗 装 し ま す 。 表 2 春 慶 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 着 色 リ ベ ラ カ ラ ー イ エ ロ ー ス ト ロ ン TXL シ ン ナ ー 色 相 を 調 整 し な が ら ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 2 時 間 以 上 3 下 塗 り TXL ス ー パ ー ス ト ロ ン G サ ン デ ィ ン グ スロトン TXL シンナー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 4 中 塗 り ① 同 上 同 上 同 上 5 中 塗 り ② 同 上 同 上 同 上 6 中 塗 り 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 研 ぐ 7 上 塗 り カ シ ュ ー 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い よ う に 均 一 に 塗 る 。 ゴ ミ ・ 埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

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( ハ ) マ ホ ガ ニ ー 塗 り

ラ ッ カ ー 仕 上 げ の 場 合 は 素 地 を 染 料 で 着 色 し て 、 フ ィ ラ ー 、 シ ー ラ ー 、 ク リ ヤ ー 等 で 仕 上 げ ま す が 、 カ シ ュ ー は 素 地 を 着 色 す る 事 な く 次 の 方 法 で 仕 上 げ ま す 。 色 の 濃 淡 を 表 現 す る に は 、 No4 8 ネ オ ク リ ヤ ー 、 No5 1 ク リ ヤ ー 、 No5 2 淡 透 、 No5 3 透 、 No5 4 紅 溜 の そ れ ぞ れ を 使 い 分 け ま す 。 例 え ば 、 ダ ー ク マ ホ ガ ニ ー の 場 合 は 、 No5 4 紅 溜 を 2 回 塗 り 、 マ ホ ガ ニ ー の 場 合 は 下 塗 り に No5 4 紅 溜 を 、 上 塗 り に No5 3 透 を 塗 り ま す 。 表 3 マ ホ ガ ニ ー 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 目 止 め カ シ ュ ー 下 地 2 号 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 均 一 に ム ラ の な い 様 、 十 分 に ヘ ラ で 木 目 に 充 填 し 、 布 切 れ に て 余 分 な 目 止 剤 を 拭 き 取 る 1 8 時 間 以 上 3 下 塗 り カ シ ュ ー No5 4 紅 溜 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 4 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 3 2 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 5 中 塗 り カ シ ュ ー No5 4 紅 溜 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 6 中 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 7 上 塗 り カ シ ュ ー 透 各 種 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。 ゴ ミ ・ 埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上 ※ 目 止 め 工 程 で の 拭 き 残 し が あ る と 、 木 目 が 不 鮮 明 に な り ま す

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5 - 2 不 透 明 塗 装

透 明 塗 装 の 木 理 を 見 せ る 塗 装 に 対 し て 、 不 透 明 塗 装 と は 、 木 理 を 見 せ な い 塗 り つ ぶ し 塗 装 で す 。 普 通 、 松 、 朴 (ホ ウ ノ キ )、 桂 、 栃 等 を 素 材 と し て 使 用 し ま す 。 ( イ ) 黒く ろ花は な塗 り 表 4 黒 花 塗 り 工 程 例 ( 各 色 共 用 ) 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、溜 り の な い 様 、 素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 こ く そ 詰 め カ シ ュ ー 下 地 2 号 木 粉 (半 炭 化 )30%程 度 素 地 の 凹 み 部 分 や 深 い 傷 へ 詰 め 込 む 2 4 時 間 以 上 4 布 着 せ カ シ ュ ー 下 地 2 号 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 10%程 度 寒 冷 紗 ヘ ラ で 布 の 厚 さ に 等 し い 程 度 に 下 地 を つ け 、 寒 冷 紗 を 置 き 、 ヘ ラ で し ご き つ け る 2 4 時 間 以 上 5 布 目 摺 り カ シ ュ ー 下 地 2 号 布 目 に ヘ ラ で す り 込 む 様 に し て 、 し ご き つ け る 1 8 時 間 以 上 6 下 地 付 け ① カ シ ュ ー 下 地 2 号 ム ラ の な い 様 に 均 一 に ヘ ラ で つ け る 1 2 時 間 以 上 7 下 地 付 け ② 同 上 同 上 同 上 8 下 地 付 け ③ 同 上 同 上 1 8 時 間 以 上 9 下 地 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 2 4 0 当 て 木 に ペ ー パ ー を 巻 き つ け て 、 ム ラ の な い 様 に 水 研 ぎ す る 10 下 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 11 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 3 2 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 12 中 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 13 中 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 14 上 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。 ゴ ミ ・ 埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

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- 14 - 表 5 簡 易 黒 花 塗 り 工 程 例 ( 各 色 共 用 ) 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、 溜 り の な い 様 、素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 下 地 付 け ① カ シ ュ ー 下 地 2 号 ム ラ の な い 様 に 均 一 に ヘ ラ で つ け る 1 2 時 間 以 上 4 下 地 付 け ② 同 上 同 上 1 8 時 間 以 上 5 下 地 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 2 4 0 当 て 木 に ペ ー パ ー を 巻 き つ け て 、ム ラ の な い 様 に 水 研 ぎ す る 6 下 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 7 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 8 上 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。ゴ ミ・埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

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- 15 - ( ロ ) 根 来ね ご ろ塗 り 中 世 初 期 、 紀 州 和 歌 山 の 大 寺 院 で あ る 根 来 寺 で 、 自 家 用 に 多 数 の 漆 器 を 自 ら 作 っ て お ら れ ま し た 。 こ れ が 根 来 塗 り と 言 わ れ る も の で 、 黒 を 数 回 塗 り 最 後 に 朱 を 一 回 だ け 塗 り 立 て に し た も の で す 。 使 っ て い る う ち に 朱 が 磨 り 減 っ て 、 下 塗 り の 黒 が 斑 紋 を 出 し て 現 れ 、 そ の 黒 と 朱 の 調 和 が 何 と も 言 え な い 味 わ い が 評 判 に な っ た そ う で す 。 そ し て 現 在 は 、 わ ざ と こ の 黒 の 班 紋 を 調 和 を も っ て 研 ぎ 出 し た も の を 根 来 塗 り と 呼 ん で い ま す 。 班 紋 を「 班 」と 呼 び 、朱 塗 り の 模 様 と な っ て い ま す 。こ の 根 来 塗 り の 応 用 と し て 、 逆 根 来 ま た は 朝 日 の 昇 る 感 じ を 表 し た 曙 塗 り 等 が あ り 、 全 国 の 塗 り 物 に 愛 用 さ れ 、 親 し ま れ て い る 変 り 塗 り で す 。 塗 り 方 と し て は 、 下 塗 り ま た は 中 塗 り に 黒 を 塗 り 、 上 塗 り に 朱 を 塗 っ て 目 的 の 位 置 だ け 朱 を 研 ぎ 破 っ て 、 下 塗 り の 黒 を 模 様 風 に 表 現 す る 塗 り 方 で す 。 工 程 は 下 塗 り 研 ぎ ま で は 花 塗 り の 項 の 方 法 に よ り 、 上 塗 り は カ シ ュ ー No6 9 朱 を 用 い 、 次 の 工 程 に 準 じ て 行 い ま す 。 (表 6 ) 工 程 の 呂 色 仕 上 げ は 非 常 に 手 間 と 熟 練 し た 技 術 を 要 し ま す の で 、 一 般 的 に は 呂 色 仕 上 げ の 代 わ り に カ シ ュ ー No5 1 ク リ ヤ ー 等 を 花 塗 り で 仕 上 げ ま す 。 表 6 根 来 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、 溜 り の な い 様 、素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 下 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 4 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 5 上 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。 1 8 時 間 以 上 6 上 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 ~ P 6 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 7 模 様 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 6 0 0 模 様 の 位 置 に 目 的 の 形 状 に な る 様 、研 ぎ 破 っ て 下 塗 り 黒 を 出 し て い く 8 呂 色 仕 上 げ コ ン パ ウ ン ド な ど ※ 呂 色 仕 上 げ の 項 目 を 参 照 7 日 以 上 表 7 簡 易 根 来 塗 り ( 工 程 例 ) 工 程 1 ~ 7 は 上 記 根 来 塗 り と 共 通 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 8 仕 上 げ 塗 り カ シ ュ ー No5 1 ク リ ヤ ー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。ゴ ミ・埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

(19)

- 16 - ( ハ ) 逆 根 来ぎ ゃ く ね ご ろ塗 り こ れ は 根 来 塗 り の 反 対 に 、 下 塗 り に 朱 を 塗 り 、 上 塗 り に 黒 を 塗 っ て 根 来 塗 り と 同 じ 仕 上 げ を す る も の で す 。 し た が っ て 黒 を 研 ぎ 破 り 、 朱 が 模 様 と な り ま す 。 ( ニ ) 曙あけぼの塗 り こ の 塗 装 は 下 塗 り に 朱 色 を 塗 り 、 上 塗 り に は 少 々 黒 味 を 付 け た 透 を 塗 り 、 根 来 塗 り と 同 じ 様 に 仕 上 げ ま す 。 も し く は 、 下 塗 り に 黄 色 を 塗 り 、 上 塗 り に は や は り 少 々 黒 味 を 付 け た 透 を 塗 り 同 様 に 仕 上 げ ま す 。 上 塗 り の 少 々 黒 味 を 付 け た 透 は 、 No5 3 透 を 7 0 ~ 8 0 % に 、 No9 1 黒 を 3 0 ~ 2 0 % の 割 合 で 配 合 し た も の で す 。

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- 17 - ( ホ ) 布 目ぬ の め塗 り 布 の 目 を 利 用 す る 方 法 で 、 そ の 繊 維 の 織 目 を 利 用 し ま す 。 応 用 と し て は 下 塗 り と 上 塗 り の 塗 色 を 違 え る 事 や 、 透 を 利 用 す る 事 で そ れ ぞ れ 変 化 に 富 ん だ 塗 装 が で き ま す 。 表 8 布 目 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、 溜 り の な い 様 、素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 こ く そ 詰 め カ シ ュ ー 下 地 2 号 木 粉 (半 炭 化 )30%程 度 素 地 の 凹 み 部 分 や 深 い 傷 へ 詰 め 込 む 2 4 時 間 以 上 4 布 着 せ カ シ ュ ー 下 地 2 号 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 10%程 度 寒 冷 紗 ヘ ラ で 布 の 厚 さ に 等 し い 程 度 に 下 地 を つ け 、寒 冷 紗 を 置 き 、ヘ ラ で し ご き つ け る 2 4 時 間 以 上 5 布 目 摺 り カ シ ュ ー 下 地 2 号 布 目 に ヘ ラ で す り 込 む 様 に し て 、し ご き つ け る 1 8 時 間 以 上 6 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 2 4 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 7 下 塗 り カ シ ュ ー 黒 ( 各 色 ) カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 8 下 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 3 2 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 9 上 塗 り カ シ ュ ー No6 9 朱 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。 1 8 時 間 以 上 10 上 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 11 仕 上 げ 塗 り カ シ ュ ー No5 1 ク リ ヤ ー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 。ゴ ミ・埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上

(21)

- 18 - ( へ ) 布 目 応 用 塗 り 実 際 に 布 を 貼 ら ず に 布 の 目 を 転 写 す る 方 法 を 紹 介 致 し ま す 。 A 法 下 地 研 ぎ 面 の 上 へ 、 カ シ ュ ー 2 号 下 地 に カ シ ュ ー エ ナ メ ル の 目 的 の 色 を 約 2 ~ 3 割 混 合 し て 配 合 し た も の を 、 布 の 厚 さ に 等 し い 程 度 に ヘ ラ で 均 一 に 付 け ま す 。 乾 燥 し な い う ち に 布 ( 寒 冷 紗 ) を 置 き 、 し わ の 寄 ら な い 様 に 注 意 し な が ら ヘ ラ で し ご き つ け る 様 に 押 し 付 け 、 直 ち に 布 を 剥 す と 布 目 跡 が で き 上 が り ま す 。 こ の 方 法 を 応 用 し て 、 1 枚 の 布 で 多 く の 布 目 が 作 り 出 せ ま す 。 B 法 黒 色 下 塗 り 研 ぎ 面 の 上 に 、 朱 色 の 布 目 を 付 け る 方 法 で す 。 ま ず 、 寒 冷 紗 を 、 皺 が 寄 ら な い 様 に 木 枠 に 貼 り ま す 。 次 に 、 カ シ ュ ー No5 3 透 に カ シ ュ ー シ ン ナ ー を 4 0 ~ 5 0 % 程 度 加 え た も の で 、 そ の 寒 冷 紗 を 塗 り 固 め て 乾 燥 さ せ ま す 。 こ れ を 、 版 画 の 版 の よ う に 使 用 し ま す 。 ま ず 、 こ の 布 を ガ ラ ス 板 等 の 上 に 置 い て ゴ ム ロ ー ル で 少 々 固 め の 朱 色 を 転 が し 付 け ま す 。 こ れ を 下 塗 り 研 ぎ 面 の 上 に の せ 、 ズ レ な い 様 に 注 意 し な が ら 、 今 度 は カ シ ュ ー の 付 か な い 別 の ゴ ム ロ ー ル で 押 さ え 付 け る 様 に 転 が し 、 布 に 付 い た 朱 を 転 写 し て 布 目 を 表 現 し ま す 。 そ の 上 に No5 1 ク リ ヤ ー を 塗 っ て 仕 上 げ ま す 。

(22)

- 19 - ( ト ) 津 軽 塗 り 東 北 の 津 軽 地 方 に お い て 行 わ れ る 技 法 で 、 こ れ は 仕 掛 け と 称 す る 工 程 で 凸 凹 を 作 り 、 そ の 上 に 異 な る 色 を 塗 り 重 ね て 平 滑 に 研 ぐ 事 に よ り 、 凸 部 を 中 心 と し て 重 ね た 色 が 研 ぎ 出 さ れ 、 一 つ の 模 様 表 現 が で き る 塗 り 方 の 事 で す 。 表 9 津 軽 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、溜 り の な い 様 、 素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 布 着 せ カ シ ュ ー 下 地 2 号 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 10%程 度 寒 冷 紗 ヘ ラ で 布 の 厚 さ に 等 し い 程 度 に 下 地 を つ け 、 寒 冷 紗 を 置 き 、 ヘ ラ で し ご き つ け る 2 4 時 間 以 上 4 布 目 摺 り カ シ ュ ー 下 地 2 号 布 目 に ヘ ラ で す り 込 む 様 に し て 、 し ご き つ け る 1 2 時 間 以 上 5 下 地 付 け ① 同 上 同 上 同 上 6 下 地 付 け ② 同 上 同 上 1 8 時 間 以 上 7 下 地 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 2 4 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 8 仕 掛 け カ シ ュ ー 黒 サーフェーサー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ※ 仕 掛 け に つ い て を 参 照 2 4 時 間 以 上 9 空 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 軽 く ブ ツ 払 い 10 下 塗 り カ シ ュ ー No6 9 朱 色 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 11 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 12 下 塗 り カ シ ュ ー No5 7 黄 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 13 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 14 下 塗 り カ シ ュ ー No8 4 緑 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 15 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 16 粉 蒔 き 錫 梨 子 地 粉 工 程 1 6 の 塗 装 直 後 に 、 筒 で 均 一 に 蒔 く 1 8 時 間 以 上 17 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 付 着 し て い な い 錫 粉 を 十 分 に 払 っ て か ら 、 ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 18 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 7 日 以 上 19 研 ぎ 出 し 耐 水 ペ ー パ ー P 8 0 0 ~ P 1 5 0 0 P 8 0 0 か ら P 1 5 0 0 と 、 順 次 、 番 手 を 上 げ て 水 研 ぎ す る 20 胴 摺 り コ ン パ ウ ン ド な ど 研 ぎ 足 を 十 分 に 取 る よ う に し て 、 胴 摺 り す り を 行 な う 21 呂 色 仕 上 げ コ ン パ ウ ン ド な ど ※ 呂 色 仕 上 げ を 参 照

(23)

- 20 - 表 1 0 簡 易 津 軽 塗 り 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 む ら 、溜 り の な い 様 、 素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 仕 掛 け カ シ ュ ー 黒 サーフェーサー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ※ 仕 掛 け に つ い て を 参 照 2 4 時 間 以 上 4 空 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 軽 く ブ ツ 払 い 5 下 塗 り カ シ ュ ー No6 9 朱 色 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 6 下 塗 り カ シ ュ ー No5 7 黄 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 7 下 塗 り カ シ ュ ー No8 4 緑 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 8 透 塗 り カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 9 研 ぎ 出 し 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 10 仕 上 げ 塗 り カ シ ュ ー No5 1 ク リ ヤ ー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い よ う に 均 一 に 塗 る 。 ゴ ミ ・ 埃 の 付 着 に 注 意 す る 7 日 以 上 ◎ 仕 掛 け に つ い て 仕 掛 け は 、「 し ぼ 」 を 目 的 の 厚 さ に 付 け て 、 腰 の 柔 ら か い 「 ヘ ラ 」 で 不 規 則 な 穴 を 開 け た も の で 叩 い て 凹 凸 を つ け ま す 。 或 い は 、「 へ ち ま 」 の 実 の 殻 で 叩 い て 凹 凸 を 作 り ま す 。 い ず れ に し て も 、 表 現 の 目 的 に 応 じ 叩 く 用 具 を 工 夫 す る 事 で 、 そ れ ぞ れ 変 化 に 富 ん だ 凹 凸 の 模 様 が で き 上 が り ま す 。 「 し ぼ 」 に つ い て 粘 度 が 高 い カ シ ュ ー 黒 サ ー フ ェ ー サ ー ま た は カ シ ュ ー 漆 器 用 黒 下 地 を 用 い ま す 。 大 き な 「 し ぼ 」 を 立 て た い 時 に は 厚 付 け に し 、 小 さ な 「 し ぼ 」 を 立 て た い 時 に は 薄 付 き に し ま す 。

(24)

- 21 - ( チ ) 鎌 倉 彫 鎌 倉 彫 は 、 鎌 倉 を 中 心 に 栄 え た 木 彫 漆 塗 り の 工 芸 品 で す 。 本 来 は 木 彫 品 に 漆 を 何 回 も 塗 り 、 そ し て 磨 き 仕 上 げ し た も の で す が 、 乾 口 (ひ ぐ ち )塗 り と い う 塗 り 方 が 考 え 出 さ れ て か ら は 、 鎌 倉 彫 の ほ と ん ど が 、 こ の 手 法 に な っ て い ま す 。 特 徴 は 、 上 塗 り の 乾 口 ( 指 で 触 っ て 指 に 付 か な い 程 度 の 乾 燥 ) に 、 ま こ も 粉 (古 味 を つ け る 粉 ) を 蒔 き つ け ま す 。 こ れ を 磨 く 事 に よ り 、 凹 部 に ま こ も 粉 が 残 り 、 凸 部 が 磨 か れ 、 上 塗 り の 色 が 現 れ 彫 刻 の 立 体 感 が 更 に 増 し 雅 味 ( が み ) の あ る 仕 上 げ と な り ま す 。 ◎ 真 菰ま こ も粉 イ ネ 科 の 多 年 生 水 草 で 、 そ の 根 に 菰 角 と い う 芽 が で き 、 乾 燥 し て ほ ぐ す と 内 部 に 黒 褐 色 の 粉 末 が あ り ま す 。 こ れ が 、「 ま こ も 粉 」 や 「 ま こ も 墨 」 と 言 わ れ る も の で 、 塗 り 物 に 古 色 な 感 じ を 出 す 為 に 使 用 さ れ て い ま す 。 表 1 1 鎌 倉 彫 の 塗 装 工 程 例 工 程 使 用 塗 料 作 業 容 量 次 工 程 ま で の 時 間 (20℃ ) 1 素 地 調 整 サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 逆 目 、 鉋 境 等 を 十 分 に 取 り 、 平 滑 に す る 2 素 地 固 め カ シ ュ ー No5 3 透 カ シ ュ ー シ ン ナ ー 50%程 度 ム ラ 、溜 り の な い 様 、 素 地 に 吸 い 込 ま せ る 様 に 均 一 に 塗 る 8 時 間 以 上 3 空 研 ぎ サ ン ド ペ ー パ ー P 2 4 0 軽 く ブ ツ 払 い 4 下 塗 り カ シ ュ ー 黒 サーフェーサー カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 5 下 地 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 3 2 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 6 中 塗 り カ シ ュ ー No9 1 黒 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 1 8 時 間 以 上 7 中 塗 り 研 ぎ 耐 水 ペ ー パ ー P 4 0 0 平 滑 に な る 様 に 水 研 ぎ す る 8 上 塗 り カ シ ュ ー No6 9 朱 カ シ ュ ー シ ン ナ ー ム ラ の な い 様 に 均 一 に 塗 る 9 ま こ も 撒 き ま こ も 粉 上 塗 り の 乾 燥 加 減 を 見 て 蒔 き 付 け る 1 8 時 間 以 上 10 磨 き 出 し 水 砥 の 粉 No 6 9 朱 が 出 る よ う に 、 様 子 を 見 な が ら 磨 く 11 磨 き 仕 上 げ 柔 ら か な 布 な ど 空 磨 き を 行 な い 、 艶 を 整 え る 以 上 は 、 カ シ ュ ー 塗 装 の 一 端 を ご 紹 介 し た に す ぎ ま せ ん 。 古 来 よ り の 漆 工 塗 装 を 見 ま し て も 何 百 種 類 も の 塗 装 方 法 が ご ざ い ま す 。 こ れ ら の 殆 ん ど が カ シ ュ ー に よ っ て 表 現 で き る ば か り で な く 、 塗 装 さ れ ま す 皆 様 方 の 創 意 工 夫 ・ 研 究 心 に よ り 、 更 に 多 く の 新 し い カ シ ュ ー 塗 装 法 が 考 え 出 さ れ る 事 を 信 じ ま す 。

(25)

塗装に係わる火災事故防止について

塗 装 に 係 わ る 作 業 場 で 酸 化 硬 化 塗 料※ 1を 使 用 す る 場 合 、 自 然 発 火 し て 火 災 が 発 生 す る 場 合 が あ り ま す 。 火 災 事 故 の 要 因 と し て 、 次 の 様 な 事 例 が ご ざ い ま す の で 、 十 分 ご 配 慮 下 さ る よ う に お 願 い 申 し 上 げ ま す 。 【 事 例 】 I. 酸 化 硬 化 型 塗 料 を 使 用 し て い る ド ラ イ ブ ー ス の 排 気 ダ ス ト に 日 光 が 入 射 し 、 そ の 部 分 の カ ス が 発 火 し て ブ ー ス ま で 火 が 及 ん だ 。 ( 1 2 月 ~ 3 月 の 低 湿 度 の 季 節 に 発 生 す る こ と が 多 い で す 。 そ の 他 の 季 節 は 少 な い よ う で す が 注 意 は 必 要 で す ) II. 酸 化 硬 化 型 塗 料 を 使 用 し て い る ド ラ イ ブ ー ス を 清 掃 し 、 塗 料 カ ス を 石 油 缶 に 詰 め て お い て い た と こ ろ 、 数 時 間 で 発 火 し た 。 ( 直 射 日 光 に さ ら す と 、 発 火 が 早 ま り ま す ) III. 酸 化 硬 化 型 塗 料 の 研 磨 粉 を 集 め て 袋 に 入 れ て 放 置 し て お い た と こ ろ 発 火 し た 。 同 様 の 事 例 と し て 、 研 磨 粉 を 集 塵 機 で 吸 い 取 っ た ま ま に し て お い た と こ ろ 、 発 火 し た 。 IV. 酸 化 硬 化 型 塗 料 が 付 着 し た ウ エ ス を ド ラ ム 缶 に 詰 め て お い た と こ ろ 、 発 火 し た 。 事 例 Ⅰ ~ Ⅳ と も 、缶 や ド ラ ム に 入 れ て 密 封 し て お い て も 、発 熱 す る こ と が あ り ま す 。 ※ 1 酸 化 硬 化 型 塗 料 に は 、 カ シ ュ ー 樹 脂 系 の 他 に も 、 調 合 ペ イ ン ト 、 フ タ ル 酸 樹 脂 系 、 ウ レ タ ン 油 化 系 、 フ ェ ノ ー ル 樹 脂 系 な ど が 属 し ま す 。 不 飽 和 ポ リ エ ス テ ル 樹 脂 系 も , 過 酸 化 物 ( 硬 化 剤 ) の 影 響 で , 同 様 に 自 然 発 火 の 危 険 性 が あ り ま す 。 【 対 策 】 塗 装 ブ ー ス は ” ま め に 清 掃 ” し 、 塗 料 カ ス 、 研 磨 粉 、 汚 れ ウ エ ス 等 は ” 直 ち に 焼 却 ” し て 下 さ い 。 止 む を 得 ず 焼 却 で き な い 場 合 は 、” 水 に 漬 け て 下 さ い ”。 な お 、” ポ リ 袋 に 詰 め て 放 置 し た り 、 屋 外 に ば ら ま い た り す る 事 は 危 険 で す ” の で 止 め て 下 さ い 。

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