「相手の立場を考えながら、論理的に話す力・主体的に聞く力を育成する指導の工夫
−『プレゼンテーション』を取り入れた学習活動を通して−」
①
研究主題「相手の立場を考えながら、論理的に話す力・主体的に聞く力を 育成する指導の工夫
−『プレゼンテーション』を取り入れた学習活動を通して−」
東京 都教職員研 修センター 研修部教育 開発課 世田 谷区立九品 仏小学校 教諭 渡部 理恵子
Ⅰ 研究のねらい
児童 の「話すこ と・聞くこ と」の学習 においては 、各種学力 調査の結果 等から、聞 き手が 納 得す るように論 理的に話す こと、話し 手の伝えた いことは何 かを理解し たり考えた りしなが ら 聞く ことに課題 のあること が指摘され ている。
平 成 19 年に出 された文部 科学省言語 力育成協力 者会議の報 告書案にお いては、「論理的に 考 え表 現する力を 育成するこ と」や「相 手の発言を しっかり聞 き取り受け 止めること 、状況に 応 じて 的確に返す こと」を含 めた「聞く 力」を育て る指導を重 視すること 等が示され ている。
以上 の点から、 自分の考え を明確にし て相手に分 かりやすく 伝える「論 理的に話す 力」と 、 聞き 取ったこと を基に自分 の考えをま とめ、それ を積極的に 相手に返す 「主体的に 聞く力」 を 育成 することが 必要である と考え、本 研究主題を 設定した。
Ⅱ 研究の内容と方法 1 基礎研究
(1) 論理的に話す力・主体的に聞く力の育成における「プレゼンテーション」の活用
「プ レゼンテー ション」は 、話し手が 提案を効果 的に伝える ことで、聞 き手の理解 を深め る と同 時に、判断 や意思決定 を促す積極 的な言語活 動であると されている 。
本研 究では、「プレゼンテ ーション」を「一定の 時間内で特 定の聴衆に 対し、話の 順序・組 立 て・ 話し方等を 工夫して話 し手の考え や意見を分 かりやすく 説明し、聞 き手の判断 や意思決 定 を促 す効果的な 言語活動」 と定義した 。
「プ レゼンテー ション」に おいて、話 し手は必要 な情報を整 理し話の構 成を考え、 内容を 分 かり やすく効果 的に伝える 方法につい て工夫をす る等、聞き 手を説得す る働きかけ を行う。 一 方、 聞き手は、 話し手の話 の要旨や意 図、自分の 考えとの共 通点や相違 点を考えな がら聞き 、 質問 したり感想 を述べたり しながら意 思決定をす るという主 体的な聞き 方が求めら れる。
この ような相手 意識が非常 に高い言語 活動である 「プレゼン テーション 」の指導を 通して 、 効果 的に「論理 的に話す力 」と「主体 的に聞く力 」が育成で きると考え た。
(2) PISA 型読解力の読解プロセスを参考にした「プレゼンテーション」の学習過程の工夫
文部 科学省の「 読解力向上 プログラム 」( 平成 17 年 12 月)では、小学 校学習指導 要領国語で 重視 している「 自分の考え をもち論理 的に意見を 述べる能力 」、「目的や 場面などに 応じて適 切 に 表 現 す る能 力 」、「 目的 に 応 じ て的 確 に 読 み取 る 能 力 」は 「PISA 型 読 解 力 と相 通 ず る もの が ある 」と示して いる。なお 、「読み取 る能力」に 関しては 、「読解力向 上プログラ ムの全体像 」に「読む(聞く)」と 図示 されている ことから 、「聞き取る 能力」と解 釈すること ができる。
この ことから、PISA 型読 解力におけ る読解プロ セスを参考 にして、「プレゼンテ ーション 」 を行 うための学 習過程を以 下のように 設定するこ ととした 。(図1)
「相手の立場を考えながら、論理的に話す力・主体的に聞く力を育成する指導の工夫
−『プレゼンテーション』を取り入れた学習活動を通して−」
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学習図 1 PISA 型 読 解 力 の 読 解 プ ロ セ ス を 参 考 に し た 「 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 」 の 学 習 過 程
2 研究仮説
「話 すこと・聞 くこと」の 学習に「プ レゼンテー ション」を 取り入れ 、「集 める 」「考 える・
まと める」「 決める・表す 」の三つの 学習過程に おける指導 を工夫する ことにより 、相手の立 場 を考 えながら、 論理的に話 す力と主体 的に聞く力 が育成でき る。
3 カリキュラム開発
(1) 論理的に話す・主体的に聞くために児童に付けたい力の明確化
論理 的に話す力 ・主体的に 聞く力を育 成するため には、児童 に付けたい 力と指導事 項を明確 に し て 指 導 す る こ と が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 学 習 指 導 要 領 や 先 行 研 究 等 か ら 、「 児 童 に 付 け た い力 」とその力 を付けるた めの「具体 的な学習方 法やその指 導方法」に ついて整理 した。
「プ レゼンテー ション」の特徴 に着目 し、話すこ とにおいて は、「論理的 に話すため に付けた い力 」と話の組 立てや発音 ・発声・言 葉遣い、視 覚的なツー ルや非言語 に指導事項 を分けた 一 覧表 を作成した 。( 表1) 聞くこと においても 、「 主体的 に聞くため に付けたい 力」と具体 的 な聞 き方、聞く 観点、非言 語に指導事 項を分けて 作成した。
表 1 論 理 的 に 話 す た め に 児 童 に 付 け た い 力 の 表 ( 概 要 ) 指 導 事 項
学 習 過 程 論 理 的 に 話 す 力
話 の 組 立 て 発 音 ・ 発 声 ・ 言 葉 遣 い 視 覚 的 な
ツ ー ル 等 非 言 語
① 集 める
② 考 え る ま と め る
③ 決 め る 表 す
(2) 「プレゼンテーション」を取り入れた「話すこと・聞くこと」の年間指導計画例
国 語科の 教科 書教材 の単 元構成 を生 かしな がら 、日常 的な 活動や 他の 教科と の関 連にも配慮 した 論理的に話 す力・主体 的に聞く力 を育成する 年間指導計 画例を作成 した。
国 語科で は、「話 すこと ・聞く こと 」の単 元を 中心に 児童 に付け たい 力の習 得を 図り 、「書く こと 」等、他の 領域の単元 でも活用で きるように し、年間を 通して「話 すこと・聞 くこと」 の 学習 が継続でき るようにし た。また、 国語科で身 に付けた力 が学校生活 や他の教科 等の学習 に 生き て働く力と なるよう、 朝のスピー チ等の日常 的な活動、 他の教科と の関連にお ける具体 的 な活 動例を例示 した。
発 音 、発 声 、口 形 、音 量 、速 さ 、強 弱 、言 葉 遣 い 、声 の 調 子 、抑 揚 な ど 、話 し 方 の 技 能 を 中 心 に 内 容 を 示 す 。 低 ・ 中 ・ 高 学 年 の
そ れ ぞ れ の 学 年 に お い て 、付 け た い 力 を 三 つ の 学 習 過 程 に 分 け て 示 す 。
伝 え た い こ と の 整 理 の 仕 方 、 論 理 的 な 構 成 に す る た め の 具 体 的 な 内 容 等 、 技 能 を 含 め て 示 す 。
視 覚 に 訴 え る 方 法 や 道 具 を 示 す 。
姿 勢 、態 度 や 表 情 、身 ぶ り 手 ぶ り や 視 線 等 の 内 容 を 示 す 。
「 情 報 の 取 り 出 し 」 「 解 釈 」 「 熟 考 ・ 評 価 」
①集める
○ 様 々 な 手 法 で 、 情 報 を 集 め る
( 例 ) 観 察 ・ イ ン タ ビ ュ ー ・ 本 ・ 資 料 ・ ブ レ ー ン ス ト ー ミ ン グ ・ ア ン ケ ー ト ・ 電 話 ・ イ ン タ ー ネ ッ ト 等
○ 相 手 意 識 や 目 的 意 識 を も ち な が ら 話 し た り 聞 い た り す る
・ 大 事 な こ と を 落 と さ な い 。
・ 話 の 中 心 に 気 を 付 け る 。
・ 目 的 や 意 図 を つ か む 。
②考える・
まとめる
○ 情 報 を 整 理 し 、組 立 て を 考 え る
・ 事 柄 の 順 序 に 気 を 付 け る 。
・ 話 の 要 点 や 中 心 に 気 を 付 け る 。 筋 道 を 立 て る 。
・ 理 由 や 根 拠 と 結 び 付 け る 。
○ 理 解 ・整 理 を し な が ら ま と め る
・ 話 の 内 容 と 順 序 に 気 を 付 け る 。
・ 自 分 の 経 験 や 考 え と 比 べ る 。
・ 根 拠 が 適 切 か 考 え る 。
③決める・
表す
○ 聞 き 手 に 分 か る よ う に 話 す
・ 効 果 的 な 活 動 形 態 を 選 ぶ 。
・ 発 音 ・ 発 声 等 に 気 を 付 け ツ ー ル ・ 非 言 語 の 工 夫 を す る 。
○ 自 分 の 思 い 、考 え を も ち( 創 り ) 、 表 出 す る
・ 動 作 ・ 表 情 ・ 態 度 で 表 す 。
・ 質 問 、 意 見 、 感 想 を 言 う 。
・ 自 分 の 考 え を も つ 。 読 解 プ ロ セ ス
学 習 過 程
指導の工夫
「相手の立場を考えながら、論理的に話す力・主体的に聞く力を育成する指導の工夫
−『プレゼンテーション』を取り入れた学習活動を通して−」
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4 実践研究(第4学年検証授業)
(4年1組 30 名対象)(1) 単元名
「分 かりやす く工夫して 伝え合おう 」教材 名 「みん なで遊ぼう 集会」を開 こう<学級 で話し合お う>(教育 出版4年国 語上)
(2) 単元の目標
・ 自分の考え た「みんな で遊びたい 」遊びのよ さを、分か りやすく伝 え説得する ために 内 容を 整理したり 、話の組立 てを考えた りしながら 、「プレゼ ンテーショ ン」を行う 。
・ 話の中心に 気を付けて 自分の意見 と比べなが ら聞き、質 問したり意 見を述べた りする。
(3) 単元の評価規準
国 語 へ の 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 話 す ・ 聞 く 能 力 言 語 に つ い て の 知 識 ・ 理 解 ・ 技 能
ア)「 み ん な で 遊 ぼ う 集 会 」 で 遊 び た い
遊 び に つ い て 興 味 を も っ て 調 べ た り 考 え た り し て い る 。
イ)友 達 に 分 か り や す く 伝 え 説 得 す る た
め の 方 法 を 知 り 、プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン を 進 ん で 行 お う と し て い る 。
ア)自 分 の 考 え が 分 か る よ う に 、大 事 な
こ と を 先 に 言 う な ど 話 の 組 立 て を 工 夫 し て 話 し て い る 。
イ)話 の 中 心 に 気 を 付 け て 聞 き 、自 分 の
意 見 と 比 べ な が ら 、 質 問 し た り 意 見 を 述 べ た り し て い る 。
ア)グ ル ー プ 内 で の 話 し 合 い 、 学 級 の 中 で の プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン に 対 し 、 適 切 な 音 量 や 速 さ で 話 し て い る 。
イ)分 か り や す く 伝 え る た め の 構 成 の 仕 方 を 理 解 し 、活 用 し て い る 。
(4) 三つの学習過程と指導の工夫
「話 す力・聞く 力」を付け るために、三 つの学習 過程と具体 的な指導の 工夫を設定 し、7 時間 扱い で検証授業 を行った。
① 論理的に話 す力を付け るための指 導の工夫
時 学 習 過 程 指 導 の 工 夫 内 容 ・ 方 法
1 学 習 の 見 通 し を も つ
・ モ デ ル の 提 示 ・相 手 意 識・目 的 意 識 を も ち 、「 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 」の 方 法 を 知 る た め に 教 師 が モ デ ル を 示 す 。 グ ル ー プ 内 で 遊 び に つ い て 話 し 合 う 。
【 関・意・態 イ )】
2 ① 集 め る ・ ブ レ ー ン ス ト ー ミ ン グ
・ グ ル ー プ 内 で 「 遊 び 」 の よ さ を 見 付 け 、 説 得 す る 材 料 と す る た め に ブ レ ー ン ス ト ー ミ ン グ を 行 う 。 【 関 ・ 意 ・ 態 ア )】
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② 考 え る ま と め る
・ 短 冊 カ ー ド や 付 箋 を 使 っ た ナ ン バ リ ン グ
・ 条 件 に 合 っ て い る か 、 説 得 力 が あ る か 考 え て 、 重 要 な も の か ら 順 序 立 て て 話 せ る よ う に 短 冊 カ ー ド や 付 箋 を 使 い 、 話 す 順 番 を 考 え る 。
・「 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 構 成 メ モ 」を 作 成 す る 。 【 話・聞 ア )】
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③ 決 め る 表 す
・ ビ デ オ に よ る 振 り 返 り
・ 交 流 タ イ ム
・リ ハ ー サ ル を ビ デ オ に 撮 り 、自 己 評 価 を 行 い よ さ と 改 善 点 を 見 付 け る 。
・「 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 」 → 聞 き 手 の 反 応 を 見 な が ら 話 す 。【 言 語 ア) イ)】
・「 交 流 タ イ ム 」→ 聞 き 手 の 質 問 や 問 い 返 し 等 に 対 し て 、根 拠 に 基 づ い て 答 え る 。
② 主体的に聞 く力を付け るための指 導の工夫
< 事 前 資 料 : ア ピ ー ル チ ラ シ >
① 集 め る
・事 前 に 配 布 さ れ た 、「 ア ピ ー ル チ ラ シ 」に 目 を 通 す こ と に よ り 、話 し 手 の 主 張 に 着 目 す る 。 【 関・意・態 ア )】
・ 表 情 や し ぐ さ 等 の 非 言 語 情 報 に も 注 目 し て 聞 く 。
② 考 え る ま と め る
・ 自 分 の 考 え を も っ て 聞 く た め に 、 事 前 資 料 に 同 感 し た 点 、疑 問 や 不 明 な 点 を「 ! 」( な っ と く )「 ? 」( は て な ) の 記 号 で 書 き 入 れ る 。 そ の 点 に 着 目 し て 聞 き 、 自 分 の 考 え と 比 べ る 。 【 話・聞 イ )】
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③ 決 め る 表 す
・「 な っ と く 」 → う な ず く 、 相 づ ち を 打 つ 、 感 想 を 言 う 。
「 は て な 」→ 質 問 や 問 い 返 し を 行 う 。 【 話・聞 イ )】
・ 相 互 交 流 の 後 、 再 度 ア ピ ー ル チ ラ シ に 記 入 す る 。
(5) 授業実践の結果
研 究 の 仮 説 に 基 づ く 授 業 実 践 で 、「 論 理 的 に 話 す 力 」 と 「 主 体 的 に 聞 く 力 」 が 育 成 さ れ た か につ いて、児童 の自己評価 、発言記録 、アンケー ト、児童の 記入メモに よって検証 した。
① 論理的に話 す力の向上
・< 児童の自己 評価> 第
1
時の自己 評価では、児童の全員 が「プレゼ ンテーショ ンの組立 てが 分かった 」、約9割が「理由をは っきりさせ て話すこと ができた 」と答えてい る。結 論 を最 初に述べ、 理由や根拠 を挙げてい く構成につ いての理解 を深め、実 際に活動す るこ とみ ん な で 遊 ぼ う 集 会
①
②
③
班 の お す す め の 遊 び
お す す め す る 理 由 を 三 つ 遊 び の 名 前 事前資料︵アピールチラシ︶の提示 交流タイム
グ ル ー プ の 主 張・
説 得 理 由
「相手の立場を考えながら、論理的に話す力・主体的に聞く力を育成する指導の工夫
−『プレゼンテーション』を取り入れた学習活動を通して−」
④
を通 して、構成 を工夫して 論理的に話 をすること ができたと 考える。
・ <発言 記録 > 遊 びを 決める 話し 合いの 場面 におい て、 発話の 半数 (発話数 24/48)は、
大事 なことを先 に言い理由 を述べる話 の構成で話 ができた。 以下はその 発話例であ る。
・< アンケート > 授業前 に行ったア ンケートで は、人前で 話すことが 「あまり好 きでは な い 」児童が 30 名中 15 名で あった。その理 由とし て「 どのよ うに話して よいか分か らない」
こと を挙げてい る児童が多 かった。しかし 、授業 後は、13 名の 児童が授 業前に比べ「理由 を付 けて話すと 、相 手に分 かってもら える」「分か ってもらえ るとうれし い」とアン ケート の回 答にあるよ うに、人前 で話すこと に対する自 己肯定感を 高めた。
② 主体的に聞 く力の向上
・< 事前資料へ のメモ> 事前資料( アピールチ ラシ)への 書き込みか ら8割の児 童が「 分 から なかったこ とや疑問が 解決された 」としてい る。特に、 交流タイム で具体的に 話す よ うに 求めたり、 さらに知り たいことや 不足してい ることに対 して質問し たりしてい たこ と から 、自分の考 えと比べな がら主体的 に聞くこと ができたと 考える。
・ <ア ンケート> 授業前と 後で行った アンケート では、「聞く ことが好 きか」とい う項目 に対 して 15 名の児童が自 己肯定感を 高めた。学習のねらい を明確にし 課題意識を もた せ た こ と や 聞 く 観 点 を 明 確 に し た こ と で 、「 聞 く こ と 」 へ の 意 識 の 変 容 や 達 成 感 が 見 ら れ 、 主体 的に聞く力 の向上につ ながったと 考える。
③ 検証授業に おける課題
「話 すこと・聞くこと 」の学 習における 内容の指導 と態度の育 成を
1
単元 の中で行う と、留意 すべき点が 多すぎて深 まりにくい ことが分か った。児童 の実態に応 じて単元の 指導 事 項を 焦点化する ことが必要 である。
Ⅲ 研究の結果と考察
本 研究で 、学 習に取 り入 れた「 プレ ゼンテ ーシ ョン」 は、 相手の 立場 を考え なが ら話したり 聞い たりする必 然性があり 、児童の相 手意識・目 的意識を高 めることに 非常に効果 があるこ と が分 かった。また 、「集め る」「考え る・まとめ る」「決め る・表す 」の三つの学 習過程を設 定 し たこ とにより、 指導の工夫 が行いやす くなった。 その結果、 自分の考え を明確にし 、相手に 分 かり やすく伝え る力と、話 し手の伝え ようとして いることを 聞き取り、 それを基に 考えをま と め話 し手に返し ていく力を 育成する指 導がなされ 、「 論理的 に話す力 」「主体的に 聞く力」を 伸 ばす ことにつな がったと考 える。
Ⅳ 今後の課題
1
「プレゼン テーション 」を通して 育成された「論理的に 話す力」「主体的 に聞く 力」を 、「書 くこ と」等他の 国語科の領 域や他の教 科等で活用 できるよう 、単元開発 や学習展開 の工夫を する 。2
自己評価・相 互評価・教 師による 評価の在り 方を探り、特 に、とら えにくい「聞 く力」に つい てはメモ・ 要約・コメ ント等、他 の言語活動 に置き換え る等の評価 の工夫をす る。児 童 F:E く ん と 同 じ で 、ぼ く も 反 対 で す 。も し 取 ら れ た 人 が 人 に 渡 し て 走 っ て い た ら 、そ れ が 悲 し い し 、 仲 良 く 遊 べ な い か ら で す 。
児 童 H:ぼ く は 賛 成 で す 。足 の 速 い 人 は い っ ぱ い 逃 げ ら れ る け ど 、足 の 遅 い 人 は す ぐ に つ か ま っ て し ま い ま す 。だ け ど 、足 の 速 い 人 が し っ ぽ を あ げ る よ う に し て 、必 ず 一 人 一 回 は し っ ぽ を あ げ る よ う に す れ ば い い し 、 人 数 が 少 な か っ た ら 選 べ ば い い と 思 い ま す 。