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<報 告> 日本放射線影響学会の平成 30 年度賞等授与のご報告

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Academic year: 2021

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<報 告>

日本放射線影響学会の平成 30 年度賞等授与のご報告

日本放射線影響学会 賞等選考委員会委員長 今岡 達彦*

日本放射線影響学会では、放射線科学研究や学会運営に貢献された、あるいは将来の活躍が期 待される会員・元会員に対し、名誉会員、功労会員及び各賞の授与を行っており、その授賞式が日 本放射線影響学会第 61 回大会(平成 30 年 11 月 7〜9 日長崎開催)において行われました。今回、

平成 30 年度の授与について紹介の機会を頂きましたので、ご報告させて頂きます。

(1) 名誉会員

名誉会員は、10 年以上の会員歴をもち、理事又は学術集会会長経験者等、本学会に特に功労の あった先生、又は放射線科学研究の発展に関し功績のあった先生に贈られます。本年度は 6 名の先 生に名誉会員が贈られました。

安藤興一先生(群馬大学重粒子線医学研究センター) :大会長や JRR 誌編集長として学会の発展 に尽くされたほか、粒子線生物学の発展や同分野における我が国の国際的評価向上に多大なるご功 績を残されました。

一政祐輔先生(茨城大学名誉教授) :トリチウム研究の第一人者として研究コミュニティ維持と 人材育成に多大なるご貢献をされ、関連分野の発展に尽くされました。

小野哲也先生(環境科学技術研究所理事長) :大会長や他の要職を歴任して学会の発展にご尽力 されたほか、放射線晩発効果の分子機構や低線量率影響の研究を通して、関連分野の発展に尽くさ れました。

中村典先生(放射線影響研究所分子生物科学部顧問) :学会誌 JRR の編集長や他の要職を歴任し て学会の発展に尽力されたほか、ICRP 委員や国際誌編集委員の活動を通して世界の放射線科学の 発展に多大なご功績を残されました。

*

〒263-8555 千葉市稲毛区穴川 4-9-1

量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 放射線影響研究部幹細胞発がん研究チーム

TEL: +81-43-206-4057, FAX: +81-43-206-4138, E-mail: [email protected]

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丹羽太貫先生(放射線影響研究所理事長) :学会長や他の要職を歴任して本学会の運営、特に若 手育成や改革に尽力されたほか、原発事故後は社会における研究者の役割と責任を率先して示され た。また、国際的なご活躍により我が国の放射線科学の地位向上に大きなご貢献をされました。

渡邉正己先生(京都大学放射線生物研究センター特任教授) :大会長や他の要職を歴任して学会 の発展に多大なる尽力をされたほか、放射線発がん研究と関連分野の人材育成を通して放射線科学 の発展にご功績を残されました。

(2) 功労会員

功労会員は、10 年以上の会員歴をもち、本学会に特に功労のあった者、又は放射線科学研究の 発展に関し功績のあった先生に送られます。本年度は、森俊雄先生(奈良県立医科大学放射線腫瘍 医学講座特任教授)が、紫外線損傷修復の研究に長年取り組まれ顕著な業績を上げられたほか、大 学等の運営にも貢献し、関連分野の発展に多大なる功績を残されたことにより、功労会員を授与さ れました。

(3) 功績賞

功績賞は、放射線科学研究を通じた社会貢献および学会の運営への寄与などにより、本学会の 進歩発展に対する総合的な貢献が顕著な会員に授与されます。本年度は 2 名の先生が受賞されまし た。

福本学先生(東京医科大学分子病理学分野特任教授) :トロトラスト症研究に代表される顕著な 業績を上げられたほか、本学会の会長及び理事長として学会法人化に果たされた功績は大きく、東 日本大震災被災地での大会長を務められた貢献も多大であることで、本賞を受賞されました。

古澤佳也先生(量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所) :学会誌 JRR の編集長を4期 に渡って務められたことによって学会の発展に果たされた功績は多大であるほか、粒子線生物学の 基礎研究と人材育成に長年尽力されるなど、関連分野の発展にも大きく貢献されたことで、本賞を 受賞されました。

(4) 学会賞

学会賞は、放射線科学研究における業績がきわめて顕著であり、かつ本学会の進歩発展に多大

な寄与をし、さらなる活躍が期待される会員に授与されます。本年度は、中田慎一郎先生(大阪大

学高等共創研究院教授)が、DNA 二本鎖切断修復機構においてユビキチン化反応が極めて重要であ

ることを示した一連の研究業績が非常に顕著であり、その業績を通して学会の進歩発展にも大きな

寄与をしていることで、受賞されました。

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(5) 奨励賞

奨励賞は、放射線科学研究において顕著な成果を発表し、将来の発展が期待し得る会員に授与 されます。本年度は2名の先生が受賞されました。

西良太郎先生(立命館大学生命科学部生命医科学科助教) :DNA 二本鎖切断の修復に脱ユビキチ ン化が果たす役割を解明した研究が、放射線科学研究において顕著な成果であるとして高く評価さ れ、今後の本学会における活発な活動が期待されることで、本賞を受賞されました。

吉野浩教先生(弘前大学大学院保健学研究科助教) :放射線の免疫機構への影響について、現実 的に癌に苦しむ患者の救命に明るい材料を提供する成果も含めた多くの研究成果があること、学会 活動でもご活躍されていることが評価され、今後も放射線科学研究において大いなるご活躍が期待 されることで、本賞を受賞されました。

(6) 女性研究者顕彰・岩崎民子賞

本賞は、放射線科学の領域で継続的に研究活動を行い、その研究活動によって放射線科学領域 の研究の活性化と日本放射線影響学会の発展に顕著な貢献をした女性研究者に対して授与されます。

本年度は、宇佐美徳子先生(高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所講師)が、放射光を 用いた生物学において継続的な研究と研究支援を行い関連分野の活性化に大いに貢献されたことや、

リスクコミュニケーション活動等を通した学会への貴重なご貢献が評価され、今後の継続的な活躍 が期待されることで、本賞を受賞されました。

(7) 終わりに

本年度も、学会や放射線科学に多大なる貢献をされた先生、将来の期待される先生が各賞等を 受賞されました。全体的に応募数があまり多くなかったことや、女性の応募が少なかったことは、

幾分か残念な点であります。来年度は、さらに多くの先生方から積極的なご推薦をいただきたく、

何卒よろしくお願い申し上げます。

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授賞式後の受賞者の集合写真: (手前左から)小野先生、中村先生、丹羽先生、渡邉先生、島田理 事長、児玉編集委員長、森先生、古澤先生、 (奥左から)鈴木正敏先生(福本先生代理) 、中田先生、

西先生、吉野先生、宇佐美先生、原田先生(JRR 寺島論文賞受賞) 、高橋先生(安藤先生代理) (撮

影:小林純也先生)

参照

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