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高等学校保健の医薬品に関する授業実践研究

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(1)

学位論文

学習指導要領の改訂による

高等学校保健の医薬品に関する授業実践研究

院︶攻スE剛 轟三4

大士学系 学讐摩 繍羅2  研領康9岡 教育■健

庫櫨科油︒ 兵学教生M冨

(2)

目 次

第1章 序 論 e一一一一e−ett一一e一一一一一e一一一in

第2章研究方法  ・・・…

 1.対象・・・・・・・・・…

 2.実施時期・・・・・・・…

 3.医薬品に関する授業・・…

 4.調査アンケート・・・・…

●    膠    ■    ■    −    邑    嗣    ■    ■    ■    日    ●    ■    ■    .

2

2346

第3章結果 

・・・・・・・・・・・・…

@一・・

 1.授業介入前の門門比較・・・…  ■・・

 2.医薬品の使用実態について・・・・…

 3.事前調査と事後調査の比較・・・・…

 4.保健の学習に関する意識・・・・・…

 5.医薬品の知識と使用行動の相関・・…

 6.自由記述による感想や意見・・・・…

一一e−t

X

・・

X

−10

−13

−45

−51

−51

第4章考察   ・一・・・・・・・・・・・・… 一

 1.実験群の割り付けの無作為性・・・…

 2.医薬品の使用実態・・・・・・・・…

 3.医薬品の知識・理解・・・・・・・…

 4.医薬品の学習に関する意識・・・・…

 5.保健の学習に関する意識・・・・・…

 6.自由記述による感想や意見・・・・…

..i・

T2 52

53 55 55 56 56

第5章 結 論 参考文献

謝 辞 資 料

一J一一eie−ee−e一一eet一一ee−e− T7

(3)

第1章 序論

 世界保健機関(WHO)では,「自分自身の健康に責任を持ち,軽度な身体の不調は自 分で手当てをすること」をセルフメディケーションと定義し推奨している。国内にお いても平成21年6月の「薬事法」の改正によって一般用医薬品の販売方法が大きく変 更され,医薬品が今まで以上に身近なものになり活用される環境になってきた。

 医薬品は諸刃の剣とよくいわれる。本来,病気の診断,治療または予防の目的で使用さ れるものであるが,使い方を誤れば,全く効果が期待できなかったり,逆に副作用による 健康障害を引き起こしたりする。よって,医薬品による効果は,使用者が正しい用法・用 量に従って服用することを前提として,期待されるものであることを理解することが大切 である。1)

 新学習指導要領では,従来高等学校で行われていた医薬品に関する指導内容が,中 学校保健体育科保健分野へ新たに移行し「g),高等学校の学習内容18)20)が,「医薬品を 正しく使用すること」から「医薬品は有効性や安全性が審査されており,販売には制 限があること。疾病からの回復や悪化の防止には医薬品を正しく使用することが有効 であること。」に変わり,現行と比べて更に深く高度となった。

 よって今後,中学校から高等学校にかけて指導内容を継続的・系統的に積み上げる ことが求められ,児童生徒が医薬品に関する知識をより深く獲得し,ヘルスプロモー ションやセルフメディケーションへの考え方を生かし,医薬品を正しく活用できる能 力の育成に力を入れていく必要がある。

 しかし平成17年度に作成された「保健学習推進委員会報告書一保健学習推進上の課 題を明らかにするための実態調査」14)によると保健学習の指導方法を工夫して授業を 行っている教師は少なく,知識中心型健康教育や脅し型教育15)のような教師が知識を 一方的に伝達する,講義形式の授業が依然多く行われている現状がある。ローレンス W.グリーン(1997)によれば,健康的な行動を行うために知識は必要であるが,通常 個人や集団の行動変容には不十分であると述べており21),様々な指導方法を活用し生 徒が主体的に学習することが授業効果を高め,生徒たちを健康的な行動へと変容させ ていく上で重要であると考える。これからは,よりいっそう保健教育の指導を工夫し

(4)

て研究されたものは,著者が検索した範囲では少ない8)11)。

 本研究は,平成25年度から年次進行で実施される新学習指導要領の,医薬品に関す る新たな指導内容や指導方法など,より効果的な授業法の検討と授業モデルの構築を 行い,新学習指導要領へ移行後の授業実践に寄与することをねらいとして行うもので

ある。

第2章 研究方法

 本研究では介入群と比較群を作為的に配置し,教育前後に両群を調査し評価する準 実験デザインを採用した。本来ならば,群を無作為に配置する実験デザインを行うこ とが理想的ではあるが,倫理的配慮と教育現場の実情を考慮し,準実験デザインを用

いた。(図1−1)

 本研究の特徴として,授業対象となる高校2年生が,現行の指導内容を1年生の時 すでに学習しているため,今回の授業は2回目であり平成26年度の新2年生の学習状 況に近似させた形で,新しい指導内容の効果や影響を検証することができると考えた。

(図1−2)

 介入群のK高等学校に対して科目保健と総合的な学習の時間の合計2回,授業を実 施するとともに,比較群としてK高等学校と同地区である0高等学校・C高等学校に 協力をもらい,両群に対して同時期にアンケート調査を行い,授業介入による教育効 果について検討した。

 比較群に対して授業を行わないことに倫理的問題があるため,事後アンケート後に 授業を行うことを提案したが,比較群の実験協力校の要望もあり,新学習指導要領の 内容に沿って財団法人日本学校保健学会が作成した,医薬品と健康(高校生用)のパ ンフレットを全生徒に配布した。また調査結果についても各学校の保健体育科に対し ても,今後の授業に活用できるようにまとめた資料を作成し配布した。

1.対 象

 1)介入群:鹿児島県の普通科K高等学校2年生(309名)

 2)比較群:同地区普通科C・0高等学校2年生(437名)

合計746名

(5)

2.実施時期

 1)事前アンケート:平成22年3月上旬  2)科目保健の授業:平成22年3,月中旬

 3)総合的な学習の時間の授業:平成22年3月下旬  4)授業後アンケート:平成22年3月下旬

 5)事後アンケート=平成22年5,月上旬〜下旬

介入群

K高校

比較群

0高校 C高校

1年生

ン.擁遭凋上旬︶一 科目保健 ゑ   カ 事煎7 医薬品の授業

督■馨

3月下旬︶

  ︵3月下旬︶ 的な学習の時間   ︵3月下旬︶ 授業後アンケート

2年生

一事後アンケート︵5月︶

図1−1 医薬品に関する授業実践研究のデザイン

旧学習指導用要領

本研究の指導■r■■r繍嗣嗣薩

       i

      高校2年   .

魏細虻置i羅1購査、

(6)

3.医薬品に関する授業

 授業対象者は,新学習指導要領移行後に授業が行われる高等学校2年生であり,旧 学習指導要領の学習内容を高校1年生の一学期で,すでに学習している。そのことを 踏まえた上で様々な観点から授業構築と検討を行った。

 健康教育で注目されているプリシードープロシードモデル22)において,健康教育の 内容や活用できる資源を①先行因子②促進因子③強化因子の3因子であるとしており,

今日では健康教育の授業を構成していく上で多面的なアプローチが必要である。(ロー レンスW.グリーン,1980)

 高橋(1996)は健康教育の方法はいろいろな方法が考えられ,それぞれ長所短所,

向き不向きがあると述べている。また,健康教育の指導が教師主体の一方的な講義形 式で行われることが多く,内容にあった教育方法を考えることの必要性を指摘してい

る。10)

 また西岡(2002)は指導方法の特徴を踏まえ,学習の目的や内容,活動に要する時 間など考えたうえで,適切なものを選択しなければならないとし,様々な指導方法を 活用する利点として,様々な生徒が活躍できる場を複数設けることは,個々の生徒の 自信や意欲を強めたり,クラス全体の積極性を高めたりすることにつながると述べて

いるQ13)

 新学習指導要領解説20)では,保健の指導に当たり知識の習得を重視した上で,知識 を活用する学習活動を積極的に行うことにより,思考力・判断力等を育成していくこ とを示している。その際に,ディスカッション,ブレインストーミング,ロールプレ イング,実習や実験,課題学習などを取り入れること,地域や学校の実情に応じて専 門性を有する教職員等の参加・協力を推進することなど多様な指導法の工夫を行うよ

うに配慮することとしている。

 以上のようなことから,授業モデルの構築にあたり,生徒が医薬品への興味・関心 を喚起させる工夫や知識の習得を基本とし,知識を活用しながら自分で考え判断し,

その結果,行動変容へとつながる指導をねらいとし,授業内容の構成や指導方法の選 択,教材の開発を行った。

 本研究では2っの授業モデルを構築した。構築にあたっては,健康教育を専門とす る大学職員,小学校・中学校・高等学校の教諭,健康教育を研究している大学院生ら によって検討を重ねた。その後,大学1年生に対して模擬授業を行ったり,中学校の医

(7)

薬品に関する授業に,筆者がアシスタントティーチャーとして参加し,一部の共通の 内容に関して実践を行ったりしながら,修正を重ねた。

 なお授業の資料として日本学校保健会が作成した「医薬品と健康一高校生用」のパ ンフレットを配布し,活用しながら実践を進めた。2)5)また医薬品についての実験,動 画,写真,原材料等については,くすりの適正使用協議会が作成した教材を活用し授 業を進めた。

 1)教科保健の授業

   K高校の1クラスは約40人であり,合計8クラスに対して授業を行った。

   はじめに1年生の時に学習した内容について復習を行った。その際「医薬品と   健康」のパンフレットを使用し,副作用についてさらに詳しく学習した。

   次に5〜6人の班を作り,医薬品の見本や空箱を7〜8種類程度配り,班で話し   合いながら自由に分類するといったグループワークを行った。医薬品には様々な   種類や分類があることに自ら気づき,医療用医薬品と一般用医薬品の違い及び医   薬品の種類,販売の規制について学習した。このグループワークは「思考力の育   成を重視したこれからの高等学校保健」 (日本学校保健会,2009)を参考にした

  o 17)

   その後,ケーススタディ(事例学習)を行い,身近な医薬品の使用に関する問   題についてグループディスカッションを行い対処法や解決策を話し合ったのち,

  発表を行った。

   最後にセルフメディケーションということにも触れながら,医薬品を適切に活   用することの重要性について確認し,授業をまとめた。

   この授業は,ディスカッションやグルー・一・プワL一一一クを通して医薬品に関するリテ   ラシーを引き出すことをねらいとして構築した。

 2)総合的な学習の時間の授業

   新学習指導要領では,指導の工夫として,専門性を有する教職員等の参加・協   力の推進を提示しており,医薬品の専門家である学校薬剤師を活用することで授   業効果の向上が期待できる。3)4)総合的な学習の時間では,学校薬剤師をゲスト   ティ・一一一一チャーとして招き,チームティーチングによる授業を構築し,2年目全員

(8)

ヨンソフトを利用し,動画や写真で説明した。また,医薬品の実物や原料植物を 見せたり,実験を取り入れたりした。その他,事前に生徒から医薬品における疑 問についてアンケートをとり,学校薬剤師に専門的な見地から回答してもらった。

 実験や体験的な活動をとおして医薬品に対する興味・関心を引き出したり,医 薬品について専門家の話を聞いたりすることにより,これまでの医薬品に関する 知識や理解を更に深め,医薬品を安全に有効活用できる力の育成をめざし授業を 構築した。

 授業モデルの学習指導案や薬剤師への質問と回答については巻末の資料に添付

する。

4.調査アンケートについて

 調査対象者は協力が得られた鹿児島県のある地区の普通科高等学校3校に通う2年 生746名である。事前調査の性別の内訳は介入群が男子147名,女子172名,比較群 が男子202名,女子239名(表1−1)。事後調査の性別の内訳は介入群が男子144名,

女子165名,比較群が男子203名,女子234名である(表1−3)。

 各学校ともに郵送した質問紙を各クラスの教科担当教諭が生徒に配布し,調査開始 時に文書による説明合意を得ている。担当教諭が口頭で説明し実施した後,回収して いる。調査の回答にかかった時間はおよそ10〜15箇年ある。無記名式でクラスと番号 のみを記入させて事前調査と事後調査とのデータを対応させた。

 1)回収率および有効回答率

  各学校の回収率は以下の表のとおりである。また有効回答率は全て100%であっ

た。

表1−1事前調査

在籍数   回収数  回収率(%)

表1−3事後調査

在籍数 回収数  回収率(%)

介入群 比較群

095 14

り04 299

419

93.7 94.2

介入群 比較群

309 437

279 394

90.3

90.2

昌薗 764 718 94.0

昌一貢

746 673 90.2

表1−2授業後調査

在籍数   回収数  回収率(%)

介入群 319 297 93.1

(9)

2)調査内容

 調査内容については以下に示すとおり,大きく5つの項目から調査を行った。

  ①医薬品の使用実態(35項目)

    i使用する医薬品の種類,時期,効果     li医薬品の購入状況

    血医薬品を使用時の行動や思考・判断

②医薬品に関する知識・理解(21項目)

    i医薬品に関する知識問題(14問)

     ○医薬品の正しい使い方の記述(6問)

     ○医薬品に関する選択問題(8問)

      [医薬品の役割,副作用,医療用医薬品,健康食品と医薬品の違い,

      医薬品の分類,公的補助,医薬品の開発,自然治癒力]

    i医薬品に関する理解(6項目)

   ③医薬品の学習に関する意識(7項目)

    i医薬品の学習に対する感情     li医薬品の学習の価値,期待     hi医薬品の学習の理解

  ④保健の学習に関する意識(23項目)

    i保健学習に対する感情     i保健学習の価値     ih保健学習への期待     iv健康の価値の認知

    v日常生活における実践状況     vi経験した保健学習の認知   ⑤自由記述による感想や意見

 回答形式は①医薬品の使用実態の使用する医薬品の種類,時期,購入状況について は5つ以上の選択肢から回答する形式を用いた。医薬品の効果及び使用時の行動,思

(10)

れている教科書「現代保健体育」9)および日本学校保健会が作成した「医薬品の正しい 使い方指導者用解説」2)を参考に作成した。知識に関する問題は合計14問である。医 薬品の正しい使い方について自由記述で6問回答する形式と,医薬品の役割,副作用,

医療用医薬品,健康食品と医薬品の違い,医薬品の分類,公的補助,医薬品の開発,

自然治癒力について,「はい・いいえ・わからない」の3つの選択肢による回答形式を 用いた。医薬品に関する理解については4件法による回答形式を用いた。

 ③医薬品の学習に関する意識については,日本学校保健会が平成17年に作成した

「保健学習推進委員会報告書一保健学習推進上の課題を明らかにするための実態調査」

14)の中で,高校生の保健学習に関する調査で使用された尺度を参考に作成し,4件法 による回答形式を用いた。

 ④保健の学習に関する意識については,日本学校保健会が平成17年に作成した「保 健学習推進委員会報告書一保健学習推進上の課題を明らかにするための実態調査」14)

の中で,高校生の保健学習に関する調査のうち保健の学習意欲,健康の価値の認知,

日常生活における実践状況,経験した保健学習の認知の項目を使用して調査を行った。

 3)調査内容の妥当性と信頼性

   調査内容の妥当性については,健康教育を専門とする大学職員,小学校,中学   校,高等学校の教諭,健康教育を研究している大学院生らによって検討した。さ   らに大学1年生に対して予備調査を行い,修正を重ねた。

   調査の信頼性については,調査内容ごとにCronbachのα係数を算出して内的一   貫性について検討した。その結果,①医薬品の使用実態(購入状況,使用時の行   動・思考・判断)がO.・660,②医薬品に関する知識・理解のうち知識問題が0.739,

  理解度が0.710,③医薬品の学習に関する意識が0.858を示した。なお④保健学習   に関する意識の調査項目については,信頼性と妥当性が高い14)ことがすでに実証   されている。

 4)分析方法

   分析については,PASW Statistics18を用いて統計処理を行った。作為抽出で   ある準実験デザインを採用しているため,事前調査において介入群と比較群にっ   いて半間でMann−WhitneyのU検定, z 2検定, t検定による比較を行った。

   また授業介入による教育効果を確認するため,事前調査と事後調査について対   応のある検定を行った。質的変数についてはWilcoxonの符号付き順位検定および

(11)

McNemer検定を行い,量的変数については対応のある母平均の差の検定(t検定)

 を行った。

 なお,授業後の調査結果については,事前調査との検定を行ったが,比較群のデ ータが不足しているため,本研究では参考程度でとどめている。

第3章 結果

1.授業介入前の実験群比較

 実験群の無作為性を検証するため,事前調査において介入群と比較群について山群 間の検定を行った。質的変数の項目ではMann−WhitneyのU検定及びz2検定を行い,

85項目中で,医薬品の使用実態の「一般用医薬品の使用の決断」「形状を破壊」,知識 の問題の「用量を守る」「時間を守る」「水でのむ」「適正な保存」「消費期限を守る」

「医療用医薬品と処方箋」「公的補助」,理解度の「薬害」「セルフメディケーション」,

医薬品の学習に関する意識の全項目,保健学習に関する意識の「高校2年生の保健学 習は考えたり工夫したりできた」の合計19項目に有意差が認められた。

 量的変数の3項目についてt検定を行った結果,「医薬品の正しい使用法の正答数」,

「知識問題の合計点数」について有意差が認められた。「医薬品の不適切な使用の合計」

の項目については有意差が認められなかった。

 知識や理解度で介入群にやや高い傾向が見られ,野間の学力差の選択バイアスに対 応するため,介入群の学力の高い選抜クラスを除いて同様の検定を行ったところ,「用 法を守る」「消費期限を守る」「薬害」「医薬品の正しい使用法の回答数」「知識の合計 得点」の5項目に有意な差が認められなかった。よって88項目中72項目(81.6%)

に無作為性が確認された。

 なお事前と事後調査の検定結果の有意確率については,選抜クラス除外前と変わら なかった。

 事前調査の両群比較の検定結果については,以降の事前・事後調査比較のグラフに

示す。

(12)

2.医薬品の使用実態について

 1)一般用医薬品の使用状況

 調査を行った3月に最もよく使用されたのは,かぜ薬,目薬,シップ・消炎鎮痛

剤などであった。(図2−1)

覇酬脳協脳凱

㎜ 四

諺認職 岡三㈱

3ぜ  鮎   や   ユ 避ザ四

    煕

が 轟

蔚 轟

 一般用医薬品は約70%が薬局・薬店・ドラッグストアで購i入し,約30%は家庭の置 き薬を使用していた。(図2−2)

o.go/,

29.oo/.

70.t9

■薬局・薬店・ドラッグストア

家庭の置き薬

■もらった

図2−2医薬品の入手

(13)

 一般用医薬品の効果については91.9%以上が効いたと感じており,8.1%は効かな かったと感じている。(図2−3)

%﹁.49麟・⁝ ㎝﹂..16

%p︐

ス.三 一果  卍品  一︐薬 ㌃7苗 医   3   一   2   図

■とても効いた

野まあまあ効いた

■あまり効かなかった

■ぜんぜん効かなかった

 一般用医薬品を使用して生徒が何らかの副作用を経験したと回答したのは2.4%(17 名)であり,そのうちの4名は病院へ行ったと答えた。(図2−4)

        2.40/o

、:罷

ヒ1.

図2−4副作用被害

L

曳塁−響

∫・轡

∴諺

■副作用が出たことがある

■副作用がでたことがない

(14)

2)医療用医薬品

  医療用医薬品を使用する時に説明書を読むかという質問に対しては約70%が読む  と回答し,約30%は読まないと回答している。(図2−5)

7.30/o

     teigny・tt,,.i  一36.090 : ・ii・,ge・ pt

          一,NtlsliltiL

図2−5医療用医薬品の説明書

■必ず読む

轡しばしば読む

■あまり読まない

■ぜんぜん読まない

3)医薬品の使用時期

  医薬品の使用時期について,医療用医薬品は87.3%,一般用医薬品は95.5%の  生徒が,1年以内に何らかの医薬品を使用していると答えている。また現在使用し  ている医薬品は,46,2%が一般用医薬品で,24.1%が医療用医薬品であり,これら  の使用時期についてWilcoxonの符号順位検定を行ったところ(Z:一9.517, p:.000)

 0.1%水準で有意な差が見られ,一般用医薬品のほうを現在利用している生徒が有  意に多いことが確認された。(図2−6)

医療用医薬品

一般用医薬品

1   i   i   I 1 1    1    1

i l I [ 1

46.2 632 1 493

l    I 1

12.7ト・

E I   I   I   I   l 1 l   l   l

O% 10% 20% 30P6 40% 50%

 ■現在使用      ロ1年以内に使用

図2−6医薬品の使用時期

ーヨ

60% 70% 80% oo% 100%

ロ1年以上前に使用

     Wilcoxonの符号順位検定       零樽く.001

(15)

3.事前調査と事後調査の比較  1)一般用医薬品の購入

   自分自身で一般用医薬品を購入する行動について,各群の事前調査と事後調査  においてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,介入群では(Z:一4.740,

  p:.000)0.1%水準で有意差が認められ,比較群では(Z=一.577,p:.564)有意  差は認められなかった。

  また介入群と比較群の調査時期ごとで,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

 事前調査では(U:58743.5,Z:一2.106, p:.231)有意な差は認められず,事後調査  では(U:49257,Z:一2.383, p=.017)5%水準で有意な差が見られた。(図3−1)

  授業実施後,自分自身で医薬晶を購入する生徒が有意に増加していることが明   らかになった。

%%%%%%%%%%% 000000000000987654321

1

NS

46.1

33.0

29.7

41.2

41.6

34.4

39.4

35.9

事前NS事後  比較群

ロぜんぜん購入しない

ロあまり購入しない

■しばしば購入する

■いつも購入する

事前***事後

 介入群

*** 垂ュ.001

* p〈.05

図3−1自分で一般用医薬品を購入

(16)

 一般用医薬品を購入する時の判断について,各群の事前調査と事後調査におい てX2検定を行ったところ,介入群(X2:2.314, df:4, p:.678)比較群(Z2:

2.853,df:3, p=.415)の両群ともに有意な差は見られなかった。また介入群と比 較群で同じ調査時期においてz2検定を行ったところ,事前調査(z2:.987, df:

3,p:.804)では有意な差は見られなく,事後調査(κ2=2.647, df=4, p:.618)

でも有意な差は見られなかった。(図3−2)

 授業実施後,一般用医薬品の購入の判断に有意な差は見られなかった。

』  .

事前 43.7 に}∵二慧花二1㌦,?・辱・ ■■■署開黶@璽騒一一「1

NS一・

事後 騎7

置隅 翫

、し 」 覧 》一Ns

マ    ,1    P , ▼

事前. 45.3

で「一州一哩 コーNS

NS一

事後 49.1 置こ『.1鍾幽

1一

   O% 20% 40% oo% 80% 1co%

 ロ家族に相談する  ■自分で選ぶ  ■薬剤師に相談して決める  ■CMや広告を見て決める

図3−2一般用医薬品の購入判断      x2検定

(17)

 薬局・薬店・ドラッグストアで一般用医薬品を購入する頻度について,各群の 事前調査と事後調査においてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,介入

群(Z:一4.050,p:.000)では0.1%水準で有意差が認められたが,比較群(Z:一.627,

p:.530)では有意な差は認められなかった。また介入群と比較群の同じ調査時期 でMann−WhitneyのU検定を行ったところ,事前調査(U:57492,Z:一1.787, p:.074)

では有意な差は認められず,事後調査(U:51434.5,Z=一1.540, p:.124)でも有意 な差は認められなかった(図3−3)。

 授業実施後,薬局・薬店・ドラッグストアで一般用医薬品を購入する生徒が有 意に増加していることが明らかになった。

%%%%%%%%%%%

1

NS         N▲S

23.2 17.6

22.1 213 一﹃

53.7

一﹃一一一一一一

50.2

︸一一

47.1

一 一一一一一一. 一NS

51.0

一一一一一

18.5

2∠L7

一一一

22.1

桝O

一一

一聾 事前   *紳事後

@ 介入群

一里璽、一

@  比較群 213

ロ利用しない

□2・3か月に1回

ロ月に1・2回

■月に3・4回

■週に1回以上

*** p〈.oo1

** p〈.Ol

* p〈.05

図3−3薬局・薬店・ドラッグストアの利用頻度

(18)

2)一般用医薬品の使用状況

 一般用医薬品の使用について,各群の事前調査と事後調査においてWilcoxonの 符号付き順位検定を行ったところ,介入群(Z=一1.356,p:.175)では有意な差は 認められなく,比較群(Z:一1.374,p:.169)でも有意な差は認められなかった。

 また介入群と比較群の同じ調査時期ごとで,Mann−WhitneyのU検定を行ったと ころ,事前調査(U:60222.5,Z:一.660, p:.509)では有意な差は認められず,事後 調査(U:52822,Z:一.957, p:.339)でも有意な差は認められなかった(図4−1)。

 授業実施後も一般用医薬品の使用について,有意な変化は見られなかった。

100%

90%

80%

70%

60%

50%

40%

30%

20%

10%

 o%

事前NS事後  事前NS事後  介入群     比較群

ロぜんぜん使用しない

□あまり使用しない

■しばしば使用する

■いつも使用する

図4−1一般用医薬品の使用

(19)

 自分で一般用医薬品の使用を決めるかについて,各群の事前調査と事後調査に おいてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,介入群(Z:一.361, p:.718)

では有意な差は認められなかった。比較群(Z:一1.447,p=.148)でも有意な差は 認められなかった。

 また介入群と比較群の同じ調査時期で,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

事前調査(U:56020,Z:一2.106, p:.035)では5%水準で有意な差が認められ,事後 調査では(U:50614,Z:一1.841, p:.066)有意な差が見られなかった。(図4−2)

 授業実施後,一般用医薬品を使用時の決断について,有意な差は見られなかっ

た。

100%

900/,

800/,

700/,

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事前NS事後  事前NS事後

 介入群     比較群

ロぜんぜん決めない

□あまり決めない

■しばしば決める

■いつも決める

* p〈.05

図4−2一般用医薬品の使用の決断

(20)

 一般用医薬品を使用する時に説明書を読むかという質問に対しては,各群の事 前調査と事後調査においてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,介入群

(Z:一.427,p:.670)では有意差は認められなかった。比較群(Z:一2.770, p:.006)

では1%水準で有意差が認められた。

 また介入群と比較群の同じ調査時期で,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

事前調査(U:56627.5,Z=一1.958, p:.050)では有意な差は認められず,事後調査

(U:46120.5,Z:一3.737, p:.000)では0.1%水準で有意差が認められた。(図4−3)

 比較群において一般用医薬品の説明書を読む生徒が有意に減少していることが 明らかになった。

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事前NS事後  事前  事後  介入群     比較群

図4−3一般用医薬品の使用時に説明書を読む

ロぜんぜん読まない

□あまり読まない

■しばしば読む

■必ず読む

   *** p〈.oo1    ** p〈.O1

(21)

 医薬品についてインターネットや本などで調べるかという質問に対しては,各 群の事前調査と事後調査においてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,

介入群(Z:一5.252,p:.000)では0.1%水準で有意差が認められ,比較群

(Z:一1.756,p=.079)では有意差は認められなかった。

 また介入群と比較群の調査時期ごとで,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

事前調査(U:61345,Z:一.555,p:.579)では有意な差は認められず,事後調査

(U:44748,Z:一4.760, p:.000)では0.1%水準で有意な差が見られた。(図4−4)

 介入群において授業実施後,自分で医薬品について調べる生徒が有意に増加し ていることが明らかになった。

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□ぜんぜんしない

□あまりしない

■しばしばする

■いつもする

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図4−4医薬品について調べる

(22)

 医薬品について薬剤師に相談するかという質問に対して,各群の事前調査と事 後調査においてWilcoxonの符号付き順位検定を行ったところ,介入群

(Z:一4.430,p:.000)では0.1%水準で有意差が認められ,比較群(Z:一1.258,

p:.209)では有意差は認められなかった。

 また介入群と比較群の同じ調査時期で,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

事前調査(U:59408.5,Z:一.260, p:.795)では有意な差は認められず,事後調査

(U:45154.5,Z:一4.257, p=.000)では0.1%水準で有意な差が見られた。(図4−5)

 授業実施後,医薬品について薬剤師に相談する生徒が有意に増加していること が明らかになった。

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□ぜんぜん相談しない

□あまり相談しない

■しばしば相談する

■いつも相談する

*** p〈.oo1

図4−5薬剤師に相談する

(23)

 家族や友人など身近な人に薬について教えたりアドバイスしたりするかという 質問に対して,各群の事前調査と事後調査においてWilcoxonの符号付き順位検定 を行ったところ,介入群(Z:一4.550,p:.000)では0.1%水準で有意差が認められ,

比較群(Z:一.562,p:.574)では有意差は認められなかった。

 また介入群と比較群の同じ調査時期で,Mann−WhitneyのU検定を行ったところ,

事前調査(U:61485,Z:一.289, p:.773)では有意な差は認められず,事後調査

(U:44637,Z:一4.454, p:.000)では0.1%水準で有意な差が見られた。(図4−6)

 授業実施後,身近な人に医薬品についてアドバイスする生徒が有意に増加して いることが明らかになった。

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36.7

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ロぜんぜんしない

ロあまりしない

■しばしばする

■いつもする

***@pく.001

図4−6医薬品について身近な人にアドバイスをする

(24)

 怪我や病気の時の判断について,各群の事前調査と事後調査においてz2検定を 行ったところ,介入群(κ2:3.665,df:5, p:.599)比較群(κ2:8.544, df:7,

p:.287)両群とも有意な差は見られなかった。また介入群と比較群の調査時期ごと においてX2検定を行ったところ,事前調査(z2:1.104, df:3, p:.776)では有意 な差は見られず,事後調査(κ2:1.880,df:3, p:.598)でも有意な差は見られな かった。(図4−7)

 授業実施後も,怪我や病気の時の判断について,有意な差は見られなかった。

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図4−7怪我・病気の行動判断

40% 60% 80%

■まず薬局・薬店・ドラッグストアに行き一般用医薬品を使う

■まず病院に行き医者に診てもらう

■症状によって決める

■安静にして休む x2検定

(25)

 医薬品の不適切な使用状況について,各群の事前調査と事後調査において McNemer検定を行ったところ,介入群の「医療用医薬品の使用を途中で中断した」

(κ2:4.402,p:.036)という行動について5%水準で,「以前使用したものや他 人の医療用医薬品を使用した」(X2:18.618,p:.000)という行動について0.1%

水準で有意差が認められた。(図4−8)

 授業実施後,「医療用医薬品の使用を途中で中断した」,「以前使用したものや他 人の医療用医薬品を使用した」という2つ行動について有意に減少していること が明らかになった。

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図4−8医薬品の不適切な使用状況【介入群】

■事前   一事後

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 比較群については「医薬品を飲む時間を守らなかった」(X2:7.557, p:.006)

という行動について1%水準で有意差が認められ,また「形状を破壊してのむ」(2 項分布,p:.039)という行動について5%水準で有意差が認められた。(図4−9)

 医薬品をのむ時間を守らない生徒が有意に増加し,医薬品の形状を破壊しての む生徒が減少していることが明らかになった。

(26)

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 医薬品の不適切な使用状況の各行動について,の介入群と比較群でz2検定を行 ったところ,事前調査では「カプセルを開けてのんだり錠剤を砕いてのんだりし た(形状破壊)」(z2:4.379, df:1,p:.045)と回答した項目のみに5%水準で有 意差が認められ,事後調査では「時間を守らない」(z2:6.663, df:1, p:.011)

と回答した項目のみに5%水準で有意差が認められた。

(27)

 医薬品の不適切な使用について全ての項目を合計し,事前と事後調査で対応の ある母平均の差の検定(t検定)を行ったところ,比較群(t=1.625,df:374,

p:.105)では有意差は見られなかったが(図4−11),介入群(t:2.605,df:269,

p:.010)について5%水準で有意な差が認められた。(図4−10)

 また介入群と比較群の事前調査において母平均の差の検定(t検定)を行った ところ,事前調査(t:一.433,df:715, p:.665)では有意な差は認められなく,事 後調査(t:一1.629,df:671, p:.104)においても有意な差は認められなかった。

 授業実施後,医薬品の不適切な使用行動が有意に減少していることが明らかに

なった。

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図4−10医薬品の不適切な使用の合計【介入群】 対応のある母平均の差の検定

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0123456789 10 11

対応のある母平均の差の検定

(28)

3)医薬品に関する知識

 医薬品の知識に関する問題のうち,医薬品の正しい使い方について自由記述で 最大6問回答する形式で採点と集計を行った。採点基準は,使用教科書である「現 代保健体育改訂版」(大修館,2008)に正しい使用法として掲載してある,①用法

を守る,②用量を守る,③形状を変えない,④服用時間を守る,⑤説明書をよむ,

⑥併用を避ける9),の6つを正解としては筆者が採点を行った。なお,具体的な 内容が記述されている場合には,当てはまる6っの中の一つに数えて採点し,回 答数が重複しないように配慮した。

 医薬品の正しい使用法について,正しく回答されたものについて事前調査と事

後調査でMcNemer検定を行ったところ。介入群では,「用法を守る」(z2:

63.377,p:.000),「用量を守る」(κ2:31.534,p:.000),「回数を守る」(2項分布,

p:.000),「時間を守る」(κ2:17.441,p:.000),「併用しない」(κ2:20.098, p:.000),

 「形状を変えない」(κ2:100.430,p:.000),「説明書を読む」(κ2:27.113, p:.000),

 「他人や以前に処方された医薬品を使用しない」(2項分布,p:.000)の項目につ いて0.1%水準で有意差が見られ,「水で飲む」(X2:4.706, p:.030),「使用年齢 を守る」(2項分布,p:.031),「副作用が出たら相談する」(2項分布, p:.031)

の項目に5%水準で有意な差が見られた。(図5−1)

 比較群では,「形状を変えない」(κ2:16.962,p:.000),「水で飲む」(Z2:

17.204,p:.000)の項目について0.1%水準で有意差が見られ,「用法を守る」(κ2:

10.081,p:.001)の項目について1%水準で有意差が見られ,「用量を守る」(X2:

5.818,p:.016),「回数を守る」(2項分布,p:.017),「適正な保存」(2項分布,

p:.049),「他人や以前に処方された医薬品を使用しない」(2項分布,p:.031)と いった項目について5%水準で有意な差が見られた。(図5−2)

 両群とも,全体的に回答率が上昇していた。

 事前調査においていくつかの間題について有意差があったため,介入群(選抜 クラス除外)と比較群の各回答において再度κ2検定を行ったところ,「用量を守 る」「時間を守る」「消費期限を守る」には有意差が認められなくなり,「水でのむ」

 (κ2:14.653,df:1,p:.000)と回答した項目に0.1%水準で有意な差が認められ,

 「適正な保存」と回答した項目(κ2:9.909,df:1,p:.003)に1%水準で有意な差 が認められた。

(29)

 介入群(選抜クラス除外)と比較群の事後調査においてz2検定を行ったところ,

「用法を守る」(X2:34.388, df:1,p:.000),「用量を守る」(X2:14.874, df:1,

p:.000),「時間を守る」(z2:21.986, df:1, p=.000),「併用しない」(κ2:

19.245,df:1,p:.000),「形状を変えない」(X2:84.472, df:1, p:.000),「水でのむ」

(X2:17.855, df:1, p:.000)と回答した項目に0.1%水準で有意な差が認められ,

「説明書を読む」(Z2:11.323, df:1, p:.001)と回答した項目に1%水準で有意な 差が認められた。

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(30)

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 図5−1及び図5−2で示している,医薬品の正しい使用法について,正しく回答さ れたものを,各個人で合計得点を算出し,これを介入群と比較群それぞれについ て事前調査と事後調査で対応のある母平均の差の検定(t検定)を行ったところ,

介入群(t:一12.132,df:269, p:.000)及び比較群(t:一4.240, df:374, p:.000)

ともに,0,1%水準で有意差が見られた。(図5−3−a)

 また介入群と比較群の同じ調査時期において母平均の差の検定(t検定)を行 ったところ,事前調査では(t:一2.496,df:715, p:.013)5%水準で有意差が認めら れ,事後調査では(t:一11.377,df:671,p:.000)0.1%水準で有意差が認められた。

(31)

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図5−3−a医薬品の正しい使用法の正答数

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(正答数)

 事前調査の両者間の比較において,正しい使用法の得点に有意な差が認められ たので,介入群の選抜クラスを除外して再度検定を行った。(図5−3−b)事前調査 では(t:.563,df:637, p:.574)有意差が認められなくなり,その他の検定の有意 水準は同様の結果を示した。

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(32)

 医薬品の知識に関する問題は,「医薬品の役割」,「副作用」,「医療用医薬品と処 方箋」,「健康食品と医薬品の違い」,「医薬品の分類」,「公的補助」,「医薬品の開 発」,「自然治癒力」の8問について採点し,正しく回答されたものについて集計 をした。間違いと「わからない」と回答したものについては不正解としてデータ を取り扱った。これを介入群と比較群それぞれについて事前調査と事後調査で McNemer検定を行った。

 介入群では,「健康食品と医薬品の違い」(X2:15.013, p:.000),「医薬品の分類」

(κ2:36.750,p:.000),「医薬品の開発」(X2:55.510, p:.000),「自然治癒力」(κ

2:31.812,p:.000)ついての問題が0.1%水準で有意差が見られ,「医療用医薬品と 処方箋」(κ2:9.191,p:.002)についての問題が1%水準で有意差が見られ,「副作 用」(κ2:4.327,p:.038)についての問題が5%水準で有意差が見られた。(図5−4)

 比較群では,「自然治癒力」(Z2:5.189,p:.023)についての問題が5%水準で有 意差が見られた。

 (図5−5)

 事前調査においていくつかの間題について有意差があったため,介入群(選抜 クラス除外)と比較群の事前調査においてz2検定を行ったところ,「医療用医薬

品と処方箋」(κ2:5.118,fd:1, p:.025),「公的補助」(κ2:7.035, fd:1,p:.010)

に5%水準で有意な差が認められた。

 介入群(選抜クラス除外)と比較群の事後調査においてz2検定を行ったところ,

「医療用医薬品と処方箋」(X2:27.789, fd:1,p:.000),「医薬品の分類」(κ2=

47.890,fd:1, p:.000),「医薬品の開発」(X2:81.869, fd:1,p:.000)と回答した項

目に0.1%水準で有意な差が認められ,「健康食品と医薬品の違い」(κ2:9.500,

fd:1, p:.002),「公的補助」(z2:8.983, fd:1, p:.003)と回答した項目に1%水準 で有意な差が認められ,「自然治癒力」(X2:5.760, fd:1,p:.019)と回答した項目 に5%水準で有意な差が認められた。

(33)

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図5−5医薬品の問題【比較群】

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(34)

 医薬品の知識に関する問題を全て(14問)合計し,これを介入群と比較群それ ぞれについて事前調査と事後調査で対応のある母平均の差の検定(t検定)を行 ったところ介入群(t:一12.924,df:270, p:.000)では,0.1%水準で有意な差が見 られ,比較群(t:一2,632,df:374, p:.009)では1%水準で有意な差が見られた。

 また介入群と比較群の同じ調査時期で母平均の差の検定(t検定)による群間 の検定を行ったところ,事前調査において(t:3.806,df:715, p:.000)0.1%水準 で有意な差が見られ,事後調査においても(t:12.833,df:672, p:.000)0.1%水準 で有意差が見られた。(図5−6−a)

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7一

       ・正しい使用法(6問)

       ・医薬品の役割        ・副作用        ・医療用医薬品

       ・健康食品と医薬品の違い        ・医薬品の分類

       ・公的補助        ・医薬品の開発

      ・自然治癒力   置t LEIIIi

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(35)

 事前調査の両群間で医薬品の知識得点に有意な差が認められたので,介入群の 選抜クラスを除外して再度検定を行った(図5−6−b)ところ,事前調査(t:

1.864,df:637, p:.063)の有意差が認められなくなり,その他の検定の有意確率は 同様の結果を示し,両群とも医薬品の知識が上昇していることが明らかになった。

20%

卓率 ・正しい使用法(6問)・医薬品の役割

15%

5、  、 零γ ・副作用・医療用医薬品

匿、画し一      緩.

・健康食品と医薬品の違い・医薬品の分類・公的補助・医薬品の開発・自然治癒力   魍

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0   1   2   3 4 5   6 7   8   9 10    11    12    13    14

NS

{  +介入群事前  △ 比較群事前

…{認姦灘

       (正答数)串榊P<.001

ソ Pく.01

図5−6−b医薬品に関する知識問題の得点

参照

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