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日本微生物資源学会第 24 回大会報告

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Academic year: 2021

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Microb. Resour. Syst. Dec. 2017 Vol. 33, No. 2

 平成 29 年度の大会は,第 2 回環境微生物系学会合 同大会 2017 に参画する形で仙台市にある東北大学川 内北キャンパス(写真 1)・百周年記念会館川内萩ホー ルを会場にして開催されました.合同大会大会長は, 東北大学大学院生命科学研究科の南澤 究先生が務め られました.会期は,8 月 29 日から 31 日までの 3 日 間で,前日 28 日に各学会の編集委員会,評議員会,理 事会,および関連集会が持たれました.また,9 月 1 日には,関連行事として市民公開講座・アジア環境微 生物フォーラムが開かれました.今回は大会形式が従 前と大きく異なることから,これまでとやや異なる大 会報告となることをご了解ください.  共催は,日本微生物生態学会,日本土壌微生物学会, 環境バイオテクノロジー学会(以上 3 学会で第 1 回合 同大会 2014 が浜松で開催),日本菌学会,東北大学大 学院生命科学研究科,と本学会の 5 学会 1 組織でし た.加えて,協賛として 8 学会,後援として 4 学会 3 組織が参画した文字通り微生物系学会が一堂に会する 大規模大会となりました.第 4 回実行委員会資料によ ると,参加者は前合同大会の 821 名から大幅に増えて 1,307 名でした.また,学会別の集計によれば,微生物 資源学会では正会員 55 名,学生 4 名の計 59 名の登録 がありました.ここ数回の本学会大会では,正会員・ 名誉会員・賛助会員・非会員(招待講演者を含む)・ 学生を併せて 80〜100 名が参加していることから,本 学会員の参加は 6,7 割に留まったようです.演題数 は,記念講演 5 題,受賞講演 7 題(4 学会),シンポジ ウム 20 席,特別企画 1 席,一般口頭発表 134 題,一般 ポスター発表 372 題,高校生ポスター発表 28 題,その 他に微生物資源 WS(1 席 4 題)を始め 6 企画が発表 されました.これだけの発表を記念講演や受賞講演に 重きを置きつつ配置する都合から,終了が 19 時近く になる日程の会場もありましたが,幸いにも最後まで 多くの聴衆者が残っていたように思います(写真 2).  本学会に関連するものをまとめます.記念講演は合 同大会の目玉企画として,収容人数 1,000 人超えの川 内萩ホールを会場に共催 5 学会から推薦された演者が 登壇しました.本学会からは渡邉 信氏(筑波大学藻 類バイオマス・エネルギーシステム開発研究セン ター)が「藻類バイオマスエネルギー研究開発の新展 開」と題して講演しました.総会・受賞講演は,スケ ジュールの関係で昼を挟んだ 1 時間半の枠内での開催 となりました.また,通例では,総会それに続く授賞 式・受賞講演となる時程ですが,できるだけ多くの方 に来聴してもらう配慮から受賞講演から始まりまし た.今年度は,河地正伸氏(国立環境研究所生物・生 態系環境研究センター)が「微細藻類の系統分類研究 に基づくデータベース構築および研究基盤の高度化」 の研究題目で学会賞を(写真 3),埋橋志穂美氏(農研 機構遺伝資源センター)が「卵菌類,特に Pythium 属 菌の分子系統解析に基づく分類研究と安定的長期保存 方法の開発」の研究題目で奨励賞を受賞されました Microb. Resour. Syst. 33(2):63─65, 2017

日本微生物資源学会第 24 回大会報告

第 24 回大会長 宮嵜 厚

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日本微生物資源学会第 24 回大会報告 ─ 64 ─ (写真 4).企画シンポジウムは,共催・協賛学会から の提案を受けて小委員会の下で予定した 12 企画が決 定されました.本学会からは宮嵜(大会長)および河 地理事が小委員会に出席して 3 つの企画を提案し,委 員会にて 3 案ともコラボ企画として実現する運びとな りました.次の通りです.高島昌子氏(理研 BRC-JCM)が関わった「データベース・カルチャーコレク ションの活用が切り開く「複眼的」環境微生物研究」, 飯野隆夫氏(理研 BRC-JCM)が関わった「“培養”技 術で紐解く生物界の暗黒物質の正体」,河地正伸氏が 関わった「海外遺伝資源の利用におけるカルチャーコ レクションや分類学関連施設の役割」.微生物資源 WS(実務ワークショップ)は,「カルチャーコレク ションとその利用」というテーマで 4 名の演者の講演 がありました.遠野雅徳氏(農研機構畜産研究部門) に「カルチャーコレクションリソースを活用した畜産 分野における乳酸菌研究」,栗原 新氏(石川県立大学 腸内細菌共生機構学寄附講座)に「ヒト腸内細菌最優 勢種の生育特性およびその代謝産物の解析のためのハ イスループットプラットホームの構築」,山本佳宏氏 ほか(京都市産業技術研究所)に「伝統食品製造業(清 酒醸造)におけるカルチャーコレクションの活用」,そ して大森正之氏(東京大学名誉教授)に「微細藻類の 活用:今と未来」.夕方枠でしたが概ね 70 名の参加が ありました.カルチャーコレクション機関によるポス ター発表展示も一般とは別枠の設定で 10 題の発表が ありました.見慣れた方々に混ざって,普段カル チャーコレクションに縁のない方々にも PR する機会 が持てました.以上どの企画もカルチャーコレクショ ンの重要性を印象付ける内容となっており,日本微生 物資源学会がこの合同大会に参画した意義を表出でき たのではないでしょうか.  今年度の大会は合同大会への参画という初めての試 みであったため,幾つかの問題点や課題が浮き彫りに なりました.最後に多少紙面をいただき,そのことに 触れることで今後への参考になれば幸いです.多くの ことは,昨年 6 月中旬に大会長を承り実行委員会に参 加するようになってから知ったり,また対応した内容 になります.一つ目は,準備委員会と実行委員会の存 在に関してです.大規模学会になることから,早 2 年 前 2015 年の 7 月には準備委員会第 1 回が開かれてい ます.この委員会には代表で大熊理事が参加していま す.当初は,大会長を置くことは想定されていなかっ たようで,大会長(合同大会の実行委員)への打診が 昨年 2016 年度大会(千葉大学)の 1 ヶ月程前までずれ 込むことになりました.理事会の判断・意思決定や行 動のスピーディーさが求められることになります.こ の間学会執行部役員の交代があったことも原因の一つ にあげられるかもしれません.二つ目は,案内の周知 に関してです.各学会は大会開催案内を学会誌や ニュースレターを介して会員に知らせますが,そのタ イミングが学会によってずれておりまちまちです.こ のずれは,合同大会の準備状況により載せるべき内容 の質に大きく関わりました.合同大会実行委員会の中 で事前にスケジュール調整等の対応が必要だったと感 じています.また,少なくとも本学会には,通常会員 (機関会員を含む)に加えて,名誉会員,賛助会員が存 在し,参加費や懇親会費の取り扱いが異なっていま す.この状況は参画学会によって異なっており,合同 大会での画一的取り扱いでは対処ができません.参加 写真 3 学会賞受賞の河地正伸氏 写真 4 奨励賞受賞の埋橋志穂美氏 写真 2,3,4 は河地正伸氏からの提供です.お礼申し上げます.

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Microb. Resour. Syst. Dec. 2017 Vol. 33, No. 2 案内の発送に際して,合同大会庶務担当も巻き込んで 文面作成に苦慮しました.案内周知に関して今後は, 経費削減やフレキシビリティーも視野に,ホームペー ジや SNS のさらなる活用が望まれるところです.三 つ目は,微生物資源 WS(実務ワークショップ)の扱 いに関してです.実用的でタイムリーな話題提供を旨 とした本学会を特徴づける好評企画ですが,この位置 づけに関して当初準備委員会においては,学会独自企 画という観点から,プログラムへの掲載をしない方針 でした.実行委員会の中で,また中桐会長や坂本実務 担当小委員会委員長の積極的な働きかけにより,プロ グラムへの記載および要旨集のリンクが実現しまし た.四つ目は,機関ポスター発表展示に関してです. この企画も本学会を特徴づけるものです.準備委員会 にて大熊理事より提案され,実行委員会にて,一般と は分けて別枠にまとめたコーナーを設定することが了 承されて実現にこぎつけました.その折,展示用とし て小机の使用許可も得ました.以上あげてきた事柄に 関しては,学会長をはじめ,各役員の方々のご支援・ ご協力があってこそ達成できました.この紙面を借り て厚くお礼申し上げます.また,これまでと全く雰囲 気の異なる合同大会にご参加,ご発表いただいた会員 の皆様にもお礼申し上げます.  最後に会期後 10 月 6 日に開催された第 4 回実行委 員会から 3 点報告します.ホームページ(HP)に関し ては,ドメインとして「environmental-microbiology. org」を 5 年間,また HP サーバーの維持も継続してい る状況です.要旨集は作成されませんでしたが,必要 な方は HP よりリンクが張られていますのでご利用く ださい.次回大会の開催は未定としながらも,2020 年 に札幌あるいは東京等での開催が検討されています (南澤委員長談).運営残金がでたことから,HP の維 持管理や準備委員会の立ち上げ経費,会場費への対応 (今回は無料)に活用される予定です.

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