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戦後、昭和の時代の保育を創造したリーダーたちの ライフヒストリー研究

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Academic year: 2021

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19 研究実績の概要

 本研究は園の中心的な担い手の園の組織づく り、人づくり、保育の質の模索等、実際の努力と それによる園づくりを、彼らが置かれた現状やそ の時代を射程に入れ、半構造化面接法により聞き 取り調査を行い、その結果を分析し、担い手の役 割と資質について明らかにすることを目的とす る。本調査ではそれらを踏まえ、戦後の日本の保 育を中心的に創造してこられた昭和の担い手を対 象に調査をおこなった結果を報告する。

 調査の概要は平成18年4月から平成19年3月ま で5名について調査を行い、分析を行ったもので ある。

 本調査の結果、この時代に保育所を創設した園 長らは保育需要が高まる一方、根本的な保育制度 の課題が棚上げとされた社会の現状から問題提 起、保育の社会的役割を強く認識していたことが 明らかとなった。各園の担い手に共通していたの は、社会的、時代的な背景や問題に際立って関心 が高く、自主的かつ能動的な役割意識をもって行 動しようとしていた点である。

 また保育づくりという点では、「保育の質」と して論議される機会も少なく、子育て支援という 仕組みも不十分であり、また政府が保育制度を改 善しようとする動きも見えない段階であった。そ うしたなかで、地域のニーズと正面から向き合い、

子どもの育ち、保護者理解と支援の問題など、保

育所保育のあり方を模索し努力をしていた。その 経験を通じて、担い手自身が自らの資質と能力を 培ってきたのではないかと推察した。

 その後、平成元年以降政府は少子化対策に本格 的に乗り出し待機児童という数の問題にシフトし ていった。これら社会状況の変化や保育の動向を 背景にした担い手らの役割意識の変化について、

さらに調査し次代の保育を創造する担い手らの資 質について考察を深めて明らかにしていきたい。

戦後、昭和の時代の保育を創造したリーダーたちの ライフヒストリー研究

源 証香・長井 覚子・松永 静子

・汐見 稔幸

**

・村上 博文

***

  *客員研究員 秋草学園短期大学 元白梅学園大学特任 准教授  **白梅学園大学名誉学長    白梅学園大学大学院 客員教授

***客員研究員 常葉大学

 

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