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飲酒による健康障害が生じている人の生活における酒の意味

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Academic year: 2021

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全文

(1)

飲酒による健康障害が生じている人の生活における

酒の意味

著者

後藤 小夜子

発行年

2017-03-10

(2)

名 後藤 小夜子

類 修士(看護学)

号 修士第216号

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第3条第1項

学 位 授 与 年 月 日 平成29年 3月10日

学 位 論 文 題 目 飲酒による健康障害が生じている人の生活における酒の意味

員 主査 教授 足立 みゆき

副査 講師 坂東 春美

副査 講師(学内) 藤本 智美

(3)

別 紙 様 式

3

論 文 内 容 要 旨

※整理番号

2 2

1

n

修 士 論 文 題 目 「

飲酒による健康障害が生じている人の生活における酒の意味」

1. 研究目的 本研究は、 これまで明らかにされていない、飲酒による健康障害をもつ患者にとっての 酒の意味合いや、生活に浸透した酒とどのように向き合っているのか、生活体験から明ら かにすることを目的としている。 2. 研 究 方 法 华構成的面接法による質的帰納的研究である。本研究では、飲酒にる健康障害をもつ方 で、飲酒量の抵減を実施することで、疾患の増悪なく経過している方を対■象とし、9名 の ’ 方に協力を得た。分析は、研究対象者が語られた生活史より酒の意味を抽出し、酒との向 き合い方を分析した。 生活に沿った個々fc異なる意味をもった酒の向き合い方が存在して いたことを重要とし、個別事例としてまとめた。結果では、9名のうち年代の違う男性3 名 食 性1名のデータを用いた。 3. 研 究 結 果 彼 ら に お け る 「酒をやめる」 は、 医療従事者の考え6 、 「完全に酒を生活の中から抜い た状態」 のことを指す事だけではなかった。 また、1回に飲む飲酒量をいわゆる適正飲酒 に合わせて低減したり、1週 間 の 中 で 休 肝 日 を 設 け る と い っ た 「健康指標に照準を合わせ た酒をやめている」ではなかった。 自分自身にとって何かしらのマイナスの要素となった 理 由 や 拔 況 で の 「酒をやめる」 であった。 そして、酒をやめ た く な い た め の 最 小 限 の 「酒 をやめている」であった。 「酒をやめる」 には、生活や地域文化、人生を背景とした多様 性が存在した。 4. 考察 医療従事者が最優先にあげる身体的健康が必ずしも、生活における健康の条件の最優先 ではない事がわかる。 医学モデルやW H O が提唱する理想的な健康がある一方で、地域で 暮らす生活者としての彼らにもまた個 々の人生観を含んだ健康があった。 そこでは飲酒が 重要な殺割を果たしており、個別の健康と理想の健康両者のバランスを崩さないような柔 軟な健康を共に模索してV、くことが必要であると考えられた。

(4)

5 .

総括 彼らは、飲酒によって健康障害がおこったことを機に、生活だけではなく人生を振り返 り見っめなす作業が必然的に起こっていた。 それは、人生の一部として浸透している酒に よって生じている病態だからである。 そして、個々にとってのあらゆる場面での酒の意味 を洞察し、 自身の生活における必要な酒、不要な酒を明らかにしていった。 そこから、み えた自身の健康を含めた生活における最善の「酒をやめる」 を設定し、実践していたので ある。 「酒をやめる」 の目的や自標には、生活者としての、 よりよい人生を送るための 「酒をやめる」 が存在するのである。彼 ら が 最 善 の 生 活 に 向 け た 「酒のやめかた」 を見出 すことが可能となるように、彼らのもっ人生観を含んだ健康への理解と尊重をもって、個 別の健康と理想の健康両者のバランスを崩さないような柔軟な健康を共に模索していくこ とが必要であると考えられる。 (備考) 1 . 研 究 の 目 的 •方 法 •結 果 •考 察 •総 括 の 順 に 記 載 す る こ と 。 (1,2 0 0 字程度) 2 . ※印の欄には記入しないこと。

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