行事・しきたり等をテーマに一年間毎月開催した十二回の個展

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関本徹生

　

行事・しきたり等をテ

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マに一年間毎月開催した十二回の個展

　 日 本 に は 年 中 行 事 を 中 心 と す る 行 事・ 儀 礼 と、 そ れ に 付 随 す る し き た り が 数 多 く 存 在 す る。 し か し 最 近 は、 古 来 の 伝 統 が 忘 れ つ つ あ る。 ラ イ フ ス タ イ ル の 欧 米 化、 核 家 族 の 増 加 な ど、 社 会 環 境 の 変 化 が 一 因 で も あ る。 長 い 時 間 を か け て培わ れ た し き た り の中に は、 我々 の 生 活 を 豊 か に す る 暮 ら し の 智 恵 や、 人 間 関 係 を 円 滑 に す る 作 法 が 含 ま れ て お り、 そ こ か ら 学 べ る も のも多い。 　 そ れ は 忘 れ 去 っ て い た 日 本 人 の 心、目に見えないモノ （森羅万象、 神 仏 の 加 護、 厄、 災 い 等 ） へ の 畏 怖 の 念、 自 然 の 恵 み に 対 す る 感 謝 の 念、 寛 容 の 精 神、 そ れ ら を 表 し た様式・作法などである。 　 あ ら ゆ る 万 物 に 神 が 宿 る と い う 多 神 教 の 信 仰 が 世 界 平 和 を 生 み 出 す 可 能 性 が あ る と 考 え る が、 肝 心 の 日 本 人 が、 そ の 心 を 忘 れ 去 っ て いるようである。 　 世 界 に お い て 外 交、 経 済、 文 化 な ど 日 本 人 の 自 信 喪 失 が 目 立 つ 時 代 で あ る が、 こ れ ら を 通 し て 日 本 人 の 源 流・ ア イ デ ィ ン テ ィ テ ィ の 再 確 認 を 促 し、 年 々 希 薄 に な る 日 本文化のあり方についても問う。 素材：ＦＲＰ・鉄・木 制作年：二〇一一年 〜 二〇一二年 4月テーマ『七福神・櫻・あはれ』 2011年4月19日～30日 10月テーマ『十三夜・月』 2011年10月18日～30日 5月テーマ『鯉・龍』 2011年5月17日～29日 11月テーマ『亥の子・七五三』 2011年11月15日～27日 6月テーマ『大祓・蘇民将来・五行』 2011年6月14日～26日 12月テーマ『冬至・終焉』 2011年12月13日～25日 7月テーマ『七夕・祇園・天神祭』 2011年7月19日～30日 1月テーマ『門松・御節』 2012年1月17日～29日 8月テーマ『盂蘭盆会・地蔵』 2011年8月23日～31日 2月テーマ『鬼・一つ目』 2012年2月14日～26日 9月テーマ『彼岸・菊』 2011年9月20日～30日 3月テーマ『依代・人・雛』 2012年3月13日～25日