北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻 第 2号 J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n ) Vo . l6 5,N O . 2. 平成 2 7年 2 月. 0 1 5 February,2. 北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について 早勢裕明 北海道教育大学釧路校数学教育研究室. P e r s p e c t i v e so fYoungerHokkaido-AreaTeachers RegardingMathematicsC l a s s e s HAYASEH i r o a k i D e p a r t r n e n to fM a t h e r n a t i c sE d u c a t i o n,K u s h i r oC a r n p u s,HokkaidoU n v e r s i t yo fE d u c a t i o 日. 概要 北海道教育大学中期計画等実施経費「若手教員のための算数・数学授業づくり支援」プロジ、エ クト研究(平成 25~27年度)では,「算数・数学授業づくりハンドブック」の作成に取り組んで. いる。本プロジェクト研究の一環として,北海道の小・中学校に所属する教職経験が概ね 5年 以下の若手教員を対象に,算数・数学の授業に関する課題意識についてのアンケート調査を 行った。調査の結果,小-中学校ともに,「話合い」や「板書J,本時の「問題」と「課題」な どに課題を感じていることがわかった。また,自由記述から,小・中学校ともに,子どもの学 力差なと守の個人差への対応などに困り感を抱いていることもうかがえた。. 1.はじめに. 年以下の教員を対象として,日常の算数・数学の 授業づくりの支援となる資料を作成することを目. 本稿は,北海道教育大学教育研究等重点政策経. 的に,平成 22年度から平成 24年度の第 1期研究に. 費(中期計画等実施経費)学術研究推進経費(学術. 継続して行っているものである。なお,平成 22年. 研究推進プロジェクト経費)を受けて,平成 25年. 度から平成 24年度までの研究成果については,本. 度から平成 27年度の 3か年計画で,「若手教員の. 学附属図書館ホームページのリポジトリからダウ. ための算数・数学授業づくり支援 J (以下,「数学. ンロードできる。. )の研究の一部をまとめるもの 教育プロジ、エクト J. である。 数学教育プロジ、エクトは,本学各キャンパスの. 2 . 研究の目的. 数学教育教員,数学専門教員の有志 9名と各附属. 本稿の目的は,道内の教職経験が概ね 5年以下. 小・中学校の算数・数学担当教員 1 6名全員が共同. の教員が,算数・数学の授業づくりにおいて,ど. で,道内の小・中学校における教職経験が概ね 5. こに課題を感じているかを明らかにすることであ. 1 1 7.
(3) 早. 勢裕. る 。 このことは,数学教育プロジ、エクトとして作成. 明. 3 . 研究の方法. する資料を少しでも多くの先生方に読んでもらい たい,そのために,若手教員のニーズにあった資. 調査の方法については, アンケート調査で行っ た 。. 干ヰにしたいというプロジ、ェクトメンノ Tーの原互いカミ らである。. 次に示すアンケート用紙を北海道教育庁の各教 育局義務教育指導班の協力を得て,各市町村教育. 算数・数学の授業に関するアンケー卜 北 海 道 教 育 大 学 で は , 概 ね 教 職 経 験 が 5年 以 下 の 若 い 先 生 方 を 対 象 に , I 算数 ・ 数 学 の 授 業 づ く り 」 に 関 す る 資 料 を 作 成 し , 平 成 2 7年 度 中 の 発 行 を 予 定 し て おります。 つきましては,先生方が日頃,授業を計画したり,実践したりする際に感じて おられる課題等をお教えいただきたく,アンケートにご協力を願えましたら幸い に存じます。 何かと,ご多用のこととは存じますが,何卒,よろしくお願いいたします。 (北海道教育大学数学教育ブ。ロジェクト代表. 早勢. 裕明〔釘1[路校 J). 1.所属学校の所在する管内をお教えください。. 管内. 2 . 所属学校種をお教えください。 (いずれかに Oをつけてください。) 口小学校,. 3. 経験年数をお教えください。. 口. 中学校. 教職経験口年目. 4. 算数・数学の擾業を担当されている学年をお教えください。(複数学年可) 第. 5. 次 の 項 目 の 中 か ら , 算 数 ・ 数 学 の 擾 業 に 関 し て 3つに Oをつけてください。. の本時の目標の設定 ②本時の「問題」づくり ⑨ 本 時 の 「 課 題 Jの設定 ⑨机間指導 ⑦話合いの進め万やまとめ万 ⑨本時の「まとめ」の仕方 (f)練習聞頴の吐 7 芳. I. I 学年. 日頃,課題と感じているちの. │⑨本時の「評価」の仕方 │⑨板書 │⑩ノート指導 │⑪教科書の活用 │⑨テスト問題の作成 │⑩教育機器・ ICTの活用 (両指導婁の書言 7 芳. 6. その他,算数・数学の擾業を行う土で課題と感じていることや困っていること こんな資料があるとよいなど,こざいましたら自由にお書きください。. ありがとうございました。 お手数をおかけしますが,このアンケートを, 次のいずれかの方法でお送りく ださいますよう,重ねてお願いいたします。 ,.-ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、. ;① FAXで , 0154-44-3337 [釘1[路校早勢研究室〕に送信(送信票不要) ;② E m a i lで , h a y a s e . h i r o a k i @ k .h o k k y o d a i . a c . j p宛て,回答のみ本文に記載し送信, 又は,アンケート用紙を P D Fや写真にしたものを送信 〔例: 1. i l i J I路 /2. 小 /3. 3/4. 5/5. ②⑤⑩ /6. 宿題の取扱い〕 し※ご不明な点などは,上記の電話番号やアドレスまでお問い合わせください。. 1 1 8. ;.
(4) 北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について. 委員会教育長あて,調査対象の教員が所属してい. ( 2 ). る学校に配布願うよう依頼した。なお,札幌市に. 次に,回答者の経験年数の分布については〔表. 回答者の経験年数について. 2Jのとおりである。なお,教職経験 6年以上の. ついては直送し依頼した。 配付対象は,道内のすべての市町村立小・中学. 方の回答もあり,その数については「その他」と している。. 校である。 アンケート項目については,本時の学習指導案 の各段階,教材研究や指導技術に関するものとし,. 〔 表2 J 教職経験年数別回答者数(単位:人) 、. 小学校. 中学校. 1年目. 2 8. 1 2. 40. 2年目. 5 1. 9. 6 0. 3年目. 若手教員が授業づくりに際して,どの段階や内容 に課題を感じているかを把握できるよう 1 4 項目か ら選択する形とした。また,自由記述欄を設け,. 小中合計. 5 4. 1 0. 6 4. 1 4の項目では把握しきれない課題や悩み,要望を. 4年目. 6 8. 1 4. 8 2. 探ることとした。. 5年目. 4 7. その他. 1 6. 計. 264. 泣 口込. 4 . 調査結果と考察. 。 7. 5 4 1 6. 5 2. 3 1 6. ( 1 ) アンケートの回答者数について. ( 3 ) 回答者の担当学年について. アンケートについての回答総数は 316名であっ. 回答者の担当学年の分布については,. た 。. c 表 3J. のとおりである。なお,小学校の複式学級担任や. 全道の教職経験 5年以下の教員数については把. TT教員については,担当学年すべてをカウント. 握していない。数を道教委に尋ねても,算数・数. している。中学校についても担当学年をすべてカ. 学の授業を担当しているかどうかについては,各. ウントしている。. 学校に照会しなければならないためである。従っ. J 回答者の担当学年等(単位:人) 〔 表3. て,回収率は算出できていないが,若手教員の意. 小学校. 識を推察するには十分と考えている。 まず,回答者数の状況について〔表1]にまと める。 〔 表 1J 回答者数の状況(単位:人) ム ¥ 九 、 ヘ 、 司 、 九 九. 小学校. 中学校. 小・中合計. 石. 狩. 1 8. 6. 24. 月 毘. 撮. 24. 9. 3 3. 日 高. 1 7. 2. 1 9. 渡. 島. 40. 3. 43. 槍. 山. 4. 2. 6. 上. 1 1 1. 82. 留. 萌. d 戸. に刀う t. 谷. 銀 " 路. 中学校. 6 0. 4 1. 第. 2 学. 5 6. 3 5. 第. 3. 5 9. 3 1. 第. 4. 5 7. 第. 5. 44. 第. 6. 4 3. 特別支援学級. 1 2. 。. ( 4 ) 算数・数学の授業に関して,日頃,課題と 感じているものについて. 。. 9 1. 次に,算数・数学の授業に関して,日頃,課題. 5. と感じているものについて調査結果を示す。アン. 3 0. 2. 3 2. 3 5. 1 1. 46. 9. 十 艮. 室. 9. 8. 1 7. 主 口 』. 計. 264. 5 2. 3 1 6. ケートに選択肢として記した項目は,. c 表 4J の14. 項目である。. 1 1 9.
(5) 早. 走 者L 7J. 〔 表 4) アンケートの選択肢の項目. 裕. 明. がある項目も印象づけられた。. ⑦②③④⑤⑥⑦⑥⑨⑩⑪⑫⑬⑭. 小学校での課題としての捉えに対して,中学校. 本時の目標の設定 本時の「問題」づくり 本時の「課題」の設定. ではそれほどでもない項目が,「③本時の課題の 設定 J, 1"⑩ノート指導」である。「③本時の課題. 机閏指導. 話合いの進め方やまとめ方 本時の「まとめ」の仕方 練習問題の仕方 本時の「評価」の仕方. の設定」については中学校でも 25%の教員が課題. 板書. ては,小学校で既に指導済みと考えられているの. ノ 卜指導 教科書の活用 テス卜問題の作成 教育機器・ ICTの活用 指導案の書き方. と感じていることから,中学校でも意識されてい るものと考えられるが,「⑩ノート指導」につい. であろうか。 反対に,中学校での課題としての捉えに対して, 小学校ではそれほどでもない項目が,「②本時の 問題づくり J,1"⑦練習問題の仕方J,1"⑫テスト問 題の作成」である。②と⑦については,小学校の. この選択肢の中から,. 3つに O印をつけてもら. 授業が教科書通りに展開されがちなことの裏返し. うアンケートである。 アンケート回答の実際は,. なのかもしれない。⑫については市販テストの使. 3つ以上に Oをつける方や, 3つ未満にしかOを. 用からうなづける。. っけない方がみられたため,. 0印をすべてカウン. トした。 集計結果について 〔図1)に示す。割合につい ては,. 小学校と中学校の課題意識の違いを際立たせる ため,それぞれが課題と意識しているもののトッ プ1 0を比較してみると,. (各項目の O印の数)7 (回答者総数)x1 0 0. c 表 5Jのようになる。. 〔 表 5) 小・中学校の課題意識のトップ1 0. で算出し,小学校,中学校,小中計の各合計は概 ね 300%になっている。. 1)小・中学校に共通して課題と捉えられている 項目 小-中学校ともに,最も課題と捉えられている 項目は「⑤話合いの進め方やまとめ方」である。. ⑥ 次いで,「⑧本時の評価の仕方 J, 1"⑨板書 J, 「 本時のまとめの仕方」が挙げられる。 いずれも,現行学習指導要領で強調されている 言語活動の充実や,確かな学力の育成につながる 項目として教員にも認識されていることがうかが える。 また,割合は少なくなるが,「⑬教育機器・ I. これらの結果を踏まえ,若手教員を支援するに. CTの活用 J,1"④机間指導 J,1"⑪教科書の活用 J,. 資する資料の作成に向けて,小学校と中学校それ. 「①本時の目標の設定」についても,小-中学校. ぞれについて, プロジェクトチーム一丸となって. ともに,課題としての捉えが共通していることが わかった。. 2)小・中学校での課題としての捉えに差がある 項目 一方,小学校と中学校で課題としての捉えに差. 1 2 0. 取り組んでいきたい。. ( 5 ). 自由記述から把握することができた若手教. 員の課題や困り感 次に,アンケートの「その他,算数・数学の授 業を行う上で課題と感じていることや困っている.
(6) 北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について. ( % ) 磯勝者約機騒穀物連事事長野君!殺事務員事欄 O. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90. ①. 本時の目標の設定. 小学校 中学校 小中計. 11%(29人) 13%( 7人) 11%(36人). ②. 本時の「問題」づくり. 小学校 中学校 小中計. 10%(27人) 27%(14人) 13%(41人). ③. 本時の「課題」の設定. 小学校 中学校 小中計. 44%(116人) 25%(13人) 41%(129人). ④. 机閏指導. 小学校 中学校 小中計. 16%(43人) 15%(8人) 16%(51人). ⑤. 話合いの進め方やまとめ方. 小学校 中学校 小中計. 53%(140人) 44%(23人) 52%(163人). ⑤. 本時の「まとめ」の仕方. 小学校 中学校 小中計. 30%(79人) 25%(13人) 29%(92人). ⑦. 練習問題の仕方. 小学校 中学校 小中計. 11%(29人) 21%(11人) 13%(40人). ⑧. 本時の「評価」の仕方. 小学校 中学校 小中計. 33%(88人) 38%(20人) 34%(108人). ⑨. 板書. 小学校 中学校 小中計. 35%(92人) 37%(19人) 35%(111人). 小学校 中学校 小中計. 40%(106人) 13%(7人) 36%(113人). ⑩ノ. 卜指導. ⑪. 教科書の活用. 小学校 中学校 小中計. 11%(30人) 12%(6人) 11%(36人). ⑫. テスト問題の作成. 小学校 中学校 小中計. 1%(3人) 17%(9人) 4%(12人). ⑮教育機器・ ICTの活用. 小学校 中学校 小中計. 18%(47人) 15%(8人) 17%(55人). ⑪. 小学校 中学校 小中計. 5%(13人) 6%(3人) 5%(16人). 指導案の書き方. 100. 〔図1] 若手教員が算数・数学の授業について課題と感じている項目についての選択状況. こと,こんな資料があるとよいなど」自由記述か. はそのうち特徴的なものを挙げ, [ ]は内数であ. ら,選択肢による項目以外の若手教員の課題意識. る 。. を小,中学校ごとに探りたい。. ア 子どもの能力等に関するもの. 1)小学校の若手教員の意識について. a) 学力差,個人差,習熟・定着の差,理解度. 小学校教員のアンケート回答総数 2 6 4名のうち,. の差への対応. ( 3 4 ). 自由記述欄に記入があった数は 1 4 5名である。記. -苦手な児童やつまずきへの対応[8]. 述内容のキーフレーズは次の通りである。なお,. ・早くできた子への対応[5]. ( )はキーフレーズに関する記述の数で,「・」. -習熟の程度に応じた指導の仕方[3]. 121.
(7) 早勢裕明. b) 特別な支援が必要な子どもへの指導. -自力解決から集団解決へのタイミング[2]. (3). ・子ども同士の交流のさせ方[1]. .LD傾 向 の 児 童 へ の 指 導 [1] -視覚情報を重視した指導[1]. m) 効果的なグループ学習の進め方. ・知的学級の教材・教具[1]. n) 効果的な本時のまとめ方. c) 考え表現する力を伸ばす指導. (9). -言葉・数・式・図などを用いての子どもの表. 現 [3]. イ. (4). -課題とまとめの正対[3] 工. 教師の指導に関するもの. 0) 発問について. -筋道を立てた分かりやすい説明のさせ方. は). -揺さぶり発問[1]. [2]. -誘導発問にならない発問[1]. 捜業の構想に関するもの. ・考えさせる発問[1]. d) 単元計画の構想の仕方 -評価規準の配置. (3). ・やる気を促す声かけのバリエーション[1]. [1]. -算数的活動の配置. p) 板書について. は). ・ノート指導につながる板書[2]. [1]. e) 本時の授業構成の仕方(1). q) ノート指導のポイント. -子どもの思考の流れを予測した授業の組立. [1] f)問題解決的な学習の進め方. (2). -考えの足跡が残るノート[1]. r) 指導技術など. g) 45分の効果的な時間配分. (2). (2). -挙手が少ないときの対応[1]. (4) (9). -算数嫌いを作らない指導とは[1]. -時間のかかりすぎない話合いの仕方[2]. オ 教材研究等に関するもの. ・発表時間の確保[1]. s) 効果的な教科書の活用の仕方. (7). -練習問題の時間の確保[4]. -教科書通りではない教科書の使い方[1]. -まとめと練習もしっかりとやる授業展開. ・教科書の練習問題の扱い方[1]. [2]. ・「説明しましょう」という問題での授業[2]. は). h) 効果的な宿題について. は). t)日常生活との関連について. -授業と関連付けた宿題の出し方[1]. -日常生活と関連した問題の作り方[1]. -授業における宿題の確認と振り返り[1]. -日常生活から数学へのつながりを作るには. [1]. ウ 捜業の展開に関するもの. i)分かりやすい授業にするためには. (4). u) 練習問題の工夫について. は). -教師の分かりやすく簡潔な説明[2]. -苦手な子どもへの補充問題[1]. -全員が分かる授業[1]. ・得意な子どもへの発展問題[1]. -全員がやる気をもてる授業[1]. j)本時の課題について. -学校の教材庫にある教材の使い方[1]. -課題の提示の仕方[3]. w) 教育機器・ ICTの活用について. -問題から課題の把握[2]. (2) ( 1 0 ). -話合いの進め方・まとめ方[3]. -電子黒板の活用[1]. .i P a dの 活 用 [1] x) 教材研究の仕方にかかわって. は). ・話し合う力の育成[1]. -教材研究の時間がない[1]. -考えを伝え合う指導[2]. -校内でなかなか相談できない[1]. 1 2 2. は). ・デジタル教科書の活用[1]. -個別課題の設定の仕方[1]. 1)効果的な話合いについて. は). .1CTを活用した教材の作り方[1]. ( 1 0 ). k) 効果的な見通しのもたせ方. v) 教材・教具の工夫について.
(8) 北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について. -具体物の準備が大変[1] カ. -計算の仕方が一目で分かる教材・教具(1) ・系統立った練習問題集(1). 評価に関するもの. y) 評価の仕方. (8). -言語活動の事例集(1). 「数学的な考え方」の評価[1]. -算数的活動の事例集(1). 「算数への関心・意欲・態度」の評価[2]. -指導案の書き方についての丁寧な解説資料. (1). ・子どもによる相互評価の仕方[1]. -評価方法の事例集(1). キ 複式授業に関するもの -間接指導を充実させる手立て. (8). これらの自由記述から. -少人数(1人 な ど ) で の 話 合 い や 練 り 合 い. (1). ・複式授業における問題解決の授業. ク 個別の内容や技能等に関するもの (1). (1). -数感覚の指導. (1). J 小学校の若手教員の課題意識の特徴 〔 表6. .1学年教科書の絵だけのページの指導(1) ・正しい用語を使えるようにする指導 ・図のかかせ方の指導. (1). 。 。 c 。 。 。. A子どもの能力等の個人差への対応 ( 3 7 ) O B複式授業の充実 ( 1 6 ) 本時の「課題」の設定 ( 1 0 ) D話合いの進め方やまとめ方 ( 1 0 ). OE考え表現する力を伸ばす指導(9). (1). -定規やコンパスの正しい使い方の定着(1) (2). -思考力を問う問題の指導. g印は, c 表 5Jに示した選択肢のトッ. プ 10と共通するものである。. (1). -数直線の指導. c 表 6Jのよ. うな特徴が捉えられる。 なお,. -割合や単位量あたりの大きさの指導. ・文章題の指導. 題として意j 哉しているものとして,キーフレーズ の記述数が 5以上のをまとめると,. (7). ・空間図形の指導. 小学校の若手教員が課. OF45分間の時間配分(9) G評価 (8). ( Q lH教科書の活用(7). (1). -振り返りに有効な掲示物の作成. (1). 01発 問 (5) J板 書 (5). ケ 作成してほしい資料に関するもの -問題解決の授業の進め方モデルと事例集 (2). ・教え込みにならない考える力育成のヒント集. (1) -各授業の押さえどころと指導のポイント辞典. (1). Aについて,算数・数学に限らず,子どもの個 人差への配慮が教員にとって重大事であり,系統 性が強い算数・数学の授業においては,特に,教 員が意識することが想定される。 佐藤氏は,ジョン・ケーブルの調査に基づいて, 第 6学年の 1 1歳児では,数学的能力の観点からす. -板書の具体事例集(1). れば 9歳から 1 4歳までの子どもが同居していると. .1CT活 用 の 事 例 集 (1). 考えるのが自然な実態であり,学年進行とともに,. -意欲喚起につながる導入の事例集(1). 生活年齢が同じクラスの子どもでも,数学的能力. -各単元で子どもを引きつける導入のアイデイ. の差はますます大きくなることを示唆している。. ア 事 例 集 (1) -効果的な宿題の事例集(1). (佐藤, 2 0 1 1 ) 個人差に応じる指導にとどまらず,個人差を生. ・デジタル教材や資料(2). かす指導についての資料が求められていると考え. -大きくて見やすい掲示資料(1). る 。. -教科書と連動して使える教材・教具(1) ・子どもを引きつける教材・教具(1). Bについても,北海道における大きな課題であ. り,資料作成に反映させていきたい。. 1 2 3.
(9) 早勢裕明. Cについては,本時の目標の達成に不可欠な「課 題」の設定を大切に捉えられていることを嬉しく. イ. 授業の構想に関するもの. c) 問題解決の授業のポイント. (6). 感じつつ,いかに,子どもから「課題」を引き出. -考えることが楽しい授業のポイント[1]. し,子どもが目的意識をもって主体的に取り組み. ・問題解決の授業のポイント[3]. 続けていけるようにするかに関する具体的な事例. -練習問題もしっかりやる問題解決の授業. [1]. を資料化したい。. D, Eについては,算数的活動の充実や言語活. d) 5 0分の効果的な時間配分. 動の充実という,今日的課題でもあり, Fの4 5分. -定着の時間の確保[1]. の時間配分も踏まえて提案していきたい。. Gの評価については,本時の目標の具体化を図. (2). ウ 捜業の展開に関するもの e) 導入での興味・関心のもたせ方. (1). ることを通して,ある程度対応できると考えては. f)本時の課題を生徒から引き出す手立て. いるが,. g) 発表のさせ方. 4観点をバランスよく評価することや,. Hの教科書の活用についても,教科書通り教え. ・分からなくて発表できない生徒. 込むのではない活用の幾つかの具体例を提案した. h) 誤答への対応. し ミ 。. 工. 1, Jについては,授業の不易とも言えるもの. (2). 教師の指導に関するもの. i)ノート指導. (1) (2). j)生徒に問い返す発問. をf 食言すしていきたい。. オ 教材研究等に関するもの. 2)中学校の若手教員の意識について. k) 問題の工夫. とめていく。中学校教員のアンケート回答総数52 名のうち,自由記述欄に記入があった数は 3 3名で ある。記述内容の要旨は次の通りである。記述内 容のキーフレーズは次の通りである。小学校と同 様に, ( )はキーフレーズに関する記述の数で, 「・」はそのうち特徴的なものを挙げ, [ ]は内. [1]. (1). で,算数的活動の充実の視点から,具体的な事例. 次に,中学校の若手教員の課題意識についてま. [1]. -分かつているのに発表しない生徒. 指導と評価の一体化にも意を配していきたい。. (1). (3). -生徒のレベルにあった問題の工夫. [1]. -知識・理解の授業で必要感のある問題提示. [1] カ 評価に関するもの 1) 1"数学への関心・意欲・態度」の評価の仕方. (1) キ 作成してほしい資料に関するもの. 数である。. -数学的活動の事例集(1). ア 子どもの能力等に関するもの. -簡単に練習問題がつくれるソフト(1). a) 学力差等への対応. (5). ・教材・教具を活用した授業事例集(1). -生徒の実態に応じた授業[1]. .1CTを活用した授業事例集(1). ・低位の生徒の指導[1]. -全授業の指導案集(1). -小学校の学習内容の定着の悪さ[3]. -問題一課題ーまとめの流れが分かる指導案集. b) 基礎・基本の定着について. は). ・基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着. [1] -長期的な定着の図り方[1] ・少人数・習熟の程度に応じた指導の在り方. [2] -苦手な生徒の補修時間の確保[1]. 1 2 4. (1) -各単元の導入の指導事例集(1) -練習問題の取り組ませ方をまとめた資料. (1) -練習問題を全道的に共有できるシステム. (1) -板書計画の事例集(1).
(10) 北海道における算数・数学の授業に対する若手教員の意識について これらの自由記述から,中学校の若手教員が課 題として意識しているものとして,キーフレーズ の記述数が 2以上のものをまとめると,. c 表7J. のような特徴が捉えられる。 なお,iQ)印は,. c 表 5Jに示した選択肢のトッ. プ1 0と共通するものである。 〔表7J 中学校の若手教員の課題意識の特徴. 。. K問題解決の授業のポイント(6). OL子どもの学力差等への対応(5) O M基礎・基本の定着のための指導(5) C Q lN本時の「問題」の工夫(3) 0050分間の時間配分(2) C Q lP発表のさせ方の指導(2) OQ子どもに問い返す発問(2). 数学の授業づくりについて,若手教員が多岐にわ たる課題を意識していることが分かつた。 特に,選択肢の項目からは,小・中共通に「話 合い」を行う集団解決の段階の充実に困惑してい る様子がうかがえた。 また,自由記述からは,小・中共通に「子ども の個人差や学力差への対応」が課題として意識さ れていることも分かつた。. ( 2 ) 今後の取組 小学校と中学校それぞれに特徴的な課題意識に ついても探ることができたため,アンケート結果 を作成する資料に反映できるよう,プロジ、エクト メンバーの総力を結集していく覚悟を新たにして いる。. Kについては,教科専門である中学校の教員が. なお,資料冊子の完成については,平成 2 7年度. 最も多く意識されていることに嬉しさを覚える。. 内を目途とし,大学教員が理論編を担当し,アン. 作成する資料については,この部分に力点を置く. ケートでの課題意識を踏まえ,小学校編と中学校. ので,期待に応えられるよう努めていきたい。. 編に分けて,附属学校教員が実践編を作成する。. また, Nの「問題」の工夫についても, Kの問. 特に,実践編については,具体的な事例を示し. 題解決の授業の重要なポイントであるため,具体. ながら,ポイントを明確にした分かりやすい構成. 例を示していきたい。さらに,問題解決の授業の. を工夫していきたい。. 成否は Qの発問にかかっているとも言え,あわせ て資料化したい。. 〔謝辞〕. Lについては,小学校とも共通しており,若手 教員に限らず,対応に苦慮している様子がうかが える。. M についても,高校入試を視野に入れざるをえ. 年度初めの極めて多忙な時期に,アンケートの 配布や回答にご協力いただいた皆様に心から感謝 をいたします。. ない中学校にとっては,小学校以上に切実な課題 と考えられる。 Lを含め,若手教員の支援策を検. 引用・参考文献. 討していきたい。. 0については,小学校でも意識されており,確 かな学力の育成のためには,練習問題もしっかり と行う数学的活動の充実を図った授業の日常化が 不可欠であると考えるため,資料冊子に反映した し ミ 。. 5 . 研究のまとめと今後の取組について. 日本数学教育学会算数・数学意識調査委員会, 2004,算 数についての児童・教師・保護者の意識の変遷,日本 数学教育学会. 日本数学教育学会算数意識調査委員会, 2011,算数につ いての教師の意識 学習指導要領改訂に伴って ,日 本数学教育学会. 日本数学教育学会算数・数学意識調査委員会, 2013,算 数についての児童の意識,日本数学教育学会. 佐藤俊太郎, 2011,私の宿題,新しい算数研究No486,東 洋館出版社,. ( 1 ) アンケートの集計結果から アンケートの集計をとおして,改めて,算数・. p p . 3 6 3 7 .. 三橋功一・他, 2013,算数・数学授業づくり,北海道教 育大学附属図書館ホームページ.. 1 2 5.
(11) 早勢裕明 早勢裕明・他, 2014,算数科はじめての問題解決の授業 ハンドブック,北海道教育大学附属図書館ホームベー ン. ※「若手教員のための算数・数学授業づくり支援」 プロジェクトのメンバーは,次のとおりである。 [札幌キャンパス] 附属札幌小学校. 高橋健 瀧ヶ平悠史. 附属札幌中学校. 上田雅也 中村隆城. 札. 幌. 校. 大久保和義. 二橋功. i 度会陽平 [函館キャンパス] 附属函館小学校. 神野藤. 均. 冬野恒史 附属函館中学校. 森. 茂之. 大山裕之 [旭川キャンパス] 附属旭川│小学校. 附属旭川中学校. 旭. J I I. 校. 口 手. 田朋子. 西. f 康俊介. 谷地元直樹. 菅原. 大. 相馬. 彦. 久保良宏 [到"路キャンパス] 附属釧路小学校. 野田哲史 高瀬航平. 附属釧路中学校. 辻川智宏. 赤本純基. 事 ". 路. 校. 杉山佳彦 早勢裕明 西村. 耳 怠. 和地輝仁 黒川友紀. [事務局] 企画・研究グル}プ. 井上真. (劃"路校准教授). 1 2 6.
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