青年期における両親の養育態度の認知とフラストレーション反応との関連 : その1・女子青年におけるアグレッションの方向・型・反応について
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(2) . 平成4年7月. 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第43 巻 第1号. jul y ,1992. lof Hokka i do Uni i i ty ofEducat i 43 1 jouma t ver s on(Sec on IC) Vol . . , No. 青年期における両親の養育態度の認知と フ ラ ス ト レ ー ショ ン 反 応 と の 関 連 - その1 ‐ 女子青年におけるア グレッ ショ ンの方向・型・反応について -. 藤. 1‐. 目. 森. 立. 男 ・藤. 森. 和. 美. 的. 青年期における性格形成・自己の形成は, 「自我のめざめ」 により, それまでの無批判に受容して いた両親や教師などの意見や価値 観に疑問を抱き, 自分独自の考えを追求するようになるという特 色がある. このため, 学校・職場・家庭など, さま ざまな人間が接触する社会的相互作用場面にお ) が 生 じや す lconnict i いては, 意見の不一致や感情的な行き 違いといった対人葛藤 ( t n e rpe r sona い。 そこで, 対人葛藤やフラストレーショ ン状態に陥っ た場合, 如何にそれを切り抜けて行くかは 重要なテーマとなるのである. しかし, 青年期において注目されていることの特墳捌こ , 発達的な性 青緒的・社会的・成熟が早いという印象が将…たれて 差があり, この時期には, 女子の方が身体的・雪 いる. そこにおいて, 女子は女性役割である 気持ちの細やかさ, 行儀のよさ, ノ渇順さ, 愛情の豊か さ, 男性に依存的であることなどが強調されている. 男子については活発さ, 意志の強固さ, 積極 的さ, 自信のあることなどが男らしさとして 一般的に許容されている. これらの青年期に獲得する 性役割の差や性格形成に大きな影響を及ぼしている要因の一つに, 親の養育態度があるといわれて いる. しかし, 何をもっ て両親の養育態度とするかは, その客観性について議論の多いところであ る.. 森下 ( 81 19 ) は, 小学校4年生・6年生とその母親を対象に質問紙調査を行い, 母親の養育態度 と子どもの性格について相関的研究を行っ ている. その結果, 子どもの性格は母親自身の養育態度 に関する評定との間には有意 な相関が乏しく, 子どもの評定する母親の養育態度との間に多くの有 意な相関が認められた. こう したことから, 森下は 「子どもの行動に影響を与えるのは, 子ども自 1 990 ) は, 女子青年における両親の 身に認知された環境である.」 と結論づけている. また, 戸田 ( I Working Mode l l ) との関連を女子青年について調査している. 養育態度の認知と1WM ( t n s ema その結果, 両親の養育態度に関しては, 父親, 母親ともに「愛情-無関心」 「統制-非統制」 「服従」 の3つの次元を確認しており,両親の養育態度は同一次元で認知される傾向にあり,「愛情-無関心」 の次元では父親と母親は分化して いると報告している.また,被験者の持つIWM の質によっ て両親 の養育態度の認知 が異なっていることを明らかにした。 これら二者の研究は, どちらも子供自身が 認知 した両親の養育態度が子供の性格や行動パターンの予測にとっ て重要なことを示唆している。 ion) を 取 り 扱 っ た も の に は, 一 方, フ ラ ス ト レ ー シ ョ ン 状 態 に お ける ア グレ ッ シ ョ ン (Aggress ig ( Rosenzwe 0 ) の P- F 197 F. i Study (ThePi trat cture ‐Frus onStudy) が あ る. 彼 は 青 年 用 P - Study を作成するにあたり, その理論的背景を 「青年期におけるフラストレーショ ンの性差」. 3 97.
(3) . 藤森立男・藤森和美 f f で詳細に検討している. これを ( Sex di n reaction to frustration 細nong adolescent emcesi 「 受けて, 一谷ら、( 1 9 85 ) は, 集団への合致, 攻撃, 敬意, 許容や持続性は個人の 「性 ( s ex)」 にと もなっ て変化すると考えられる行 動の側面であるだけでなく, フラストレーショ ンによっ て誘発さ れる行動の総和的側面でもある.」と述べ, 「PーF St udy(青年期)日本版」を標準化した. Rose ig は, フ ラ ス ト レ ー シ ョ ン 反 応 を 2 つ の 次 元, す な わ ち, ア グレ ッ シ ョ ン の 方 向 と 型 と い う 概 nzwe. 念を設定し, それによりPーF St udy の評点を表1のように構成して いる. ここで「アグレッショ ion) を (1) 普 通 の 生 活 状 態 に ig が 広 義 の ア グ レ ッ シ ョ ン (Aggres ン」 と していろ は, Rosenzwe s. i ) t おける一般的な主張性 ( r vene s s as s e , (2) そのような行動のもとになる神経系のメカニズム, (3) これらの行動を伝達ある いは促進する生理学的条件を含んだものと定義している. そしてこ の主張性こそは, 観察可能な顕在的水準のあらゆる行動の諸相において最も基本的なものと考えて i ) と 考 え る な ら ば, い る. 従 っ て, 広 義 の 意 味 に お け る 「ア グ レ ッ シ ョ ン を 『主 張 性』 (asser t veness. 1 987 ) は述べている. すべての目標を志向する行動に含まれていると言っ てよいだろう.」 と林ら ( 「 以上の議論を踏まえて,本研究では,まず女子青年を研究対象とし, 親子関係診断テスト」と「P- F St udy 青年用) 日本版」 を実施することにより, 次の2点について検討した. 1) 母親の養育態度とPーF反応との関連について 調べた. 2) 父親の養育態度とP- F反応との関連について調べた.. 2. 方. 法. 2. 1 測定用具】 【 95 8 ) の第1 両親の養育態度の測定には, 「親子関係診断テスト (児童・生徒用)」 (品川・品川, 1 部を用いた. このテストは, 望ましくない5つの特徴的態度を設定し, さらにそれぞれの態度を2 0問の質問項目が配列されている. 表1は, 各型の説明である. つの型に分けて, 10の型に各1 表1. 両親の養育態度の類型とその特徴. 両親の養育態度の類型. 特. 無視. 放任. 徴. 無関心. 不信用. 悪感情. 不一致感など. 、 、 董 体罰、、 虐待、、 威嚇、、屈辱、 過酷な要求など 1 ‐拒否 撰豊麗審 常に厳格. 頑固. 強制. 絶えず子供を監督しているなど. 、 、 、 1 1 ‐支配i署 餐 憲 親の要求を子供の適性や希望を無視して強要するなど 細々とした世話やき. できるだけ援助や指図を与えるなど. 、 m ‐保護香美 蔓 董 子供の日常生活や進路などに過度の心配や不安を抱くなど 可愛がりす ぎ. 必要以上にかばう. 少しも手放さないなど. 、 、 祖服従≧ :警 憂 董 親はどんな犠牲を払っても子供の要求を受け入れるなど. 堅 親が時と場合によっ てしつけや態度に矛盾をきたすなど 盾 9‐ 矛 盾 不一致 IQ 不 一 致 型 両親の態度が一致しない. V. 矛. 回答の仕方は3件法で, 同じ項目について父親, 母親の順に回答する. 得点からパーセンタイ ル を換算する. パーセンタイ ルが低いほど, 問題のある養育態度であることを示しており, 0-20 パ ーセンタイ ルを危険地帯, 21一40 パー センタイ ルを準危険地帯としている. 9 87 )を用い フラストレーショ ン反応の測定には, 「P-F Study(青年用)日本版」 (林その他1 398.
(4) . 青年期における両親の養育態度の認知とフラストレーション反応との関連. た. これは, 青年期におけるフラストレーショ ンの反応を明らかにすることを目的に作成されてお り, イラストで描かれた 24の場面からなる投影 法である. 各場面とも2人の人物が示されており, 日常生活の中で普通に生起する社会的フラストレーショ ン場面から構成されている. 被験者は, そ れぞれの場面 を見て, フラストレーショ ン状態に陥っている人物がするであろうと 思う反応を絵の 空白部に書き入れるように なっている‐ 反応は, ア グレッショ ンの方向と型それぞれ3水準と, 両 者を組み合わせた9つの反応カテ ゴリーについて評点化 (記号化) されるようになっ ている. 表2 は, それらの型を具 体的に説明したものである. 表2‐ PーF St udy の評点因子一覧表 アグレッシ ンの型 アグレツン 弓 ヨンの方膚. 障害優位型 (0-D). E (他責造巡反応) 他責的 (E‐A). 自責的 1 ( -A). 自我防衛型 (E-D). E(他罰反応). 要求固執型 (N-P). e(他責固執反応). 欲求不満を起こさせた障害 とがめ、 敵意などが環境の 欲求不満の解決をはかるた の指摘の強調にとどめる 反 中の人や物に直接向けられ めに他の人が何らかの行動 をしてくれることを強く期 る反応。 応。 E:負わされた責めに対し 待する反応。 て、 自分には責位がないと 否認する反応。 ’(自責造巡反応) i(自責固執反応) 1(目罰反応) 1 ①欲求不満を起こさせた障 とがめや非難が自分 自身に 欲求不満の解決をはかるた 害の指摘は内にとどめる反 向けられ、 自責・自己非難 めに自分自身から努力した り、 あるいは、 罪イ 質感から 応。 の形をとる反応。 賠償とか罪滅ぼしを申し出 1 一 : 応 自 分 の罪は認める ②他の人に欲求不満を起こ させ、 そのために大変驚き が避けえなかっ た環境に言 たりする反応。 当惑を示すような反応。 及して本質的に失敗を認め ない反応。 多くの場合言い i 訳。. 無責的 (M‐A). M (無罰反応) M’(無責迭巡反応) m (無責固執反応) 欲求不満を引き起こさせた 欲求不満を引き起こしたこ 時の経過とか、 普通に予期 障害の指摘は最小限にとど とに対する非難を全く回避 される事態の解決をもたら められ、 時には障害の存在 し、 ある時にはその場面は すだろうといっ た期待が表 ▼れる反応。 不可避的なものと見なして 現さ を否定するような反応。 欲求不満を起こさせた人物 を許す反応。. 【 2‐2 調査対象・実施】 73名 であり, 両親とも健 調査対象者は, 函館市内にある女子短期大学と四年制大学の女子学生1 在な1 31名 を分析対象とした. 調査は, 1991年5月-7月の期間に, 心理学・青年心理学・社会心 理学などの授業の一貫として実施された.親子関係診断テストとP-F St udy の順で,2回に分け { 1 ) て実施 した. 両テストの結果は, 臨床心理士 が評点化した. なお, P-F Study については評 点 化 した 結 果 を 「P - F. l Study 解 析 プ ロ グラ ム Ver ‐2」 (湯 田, 1990) を 使 用 し, コ ン ピュ ー タ 処. 理を行っ た.. 399.
(5) . 藤森立男・藤森和美. 【 2‐ 3 調査対象・実施】 0 ) の パーセンタイ ルを算出し, 0-40 パーセンタイ ル (危険地帯・ 両親の養育態度の各型 (=1 準危険地帯) に含まれるものを問題群, 41一99 パーセンタイ ル (正常地帯) に含まれるものを正常 t 群とした. P-F St rmi o y udy の結果は, 標準偏差を1 ‐0と設定し, 集団順応度 (Group Conf ion), 無 責 的 ( lmaggress ion), lnt ion), 自 責 的 ( Rat i s raggres raggress ng) 他青的 (Ext. 型(obstacleDominance),. 障害優位. i 自 我 防 衛 型(Ego‐Def ‐ ‐Defense), 要 求 固 執 型 (Need‐Pers st ense ,Etho. i i ive), 他 責 固 執 反 応(Ext t i t t rapers ve), ve), 他 罰 反 応(Ext raptmi rapedi ence), 他責 遥 巡 反 応(Ext lnt i ive), lntroplmi ive ), 自 責 固 執 反 応 ( t lnt i ), 目 罰 反 応 ( t t 自責 遥巡反応 ( ropers s ve rpedi. 無責迭. lmpe i i 6指標の値を lmp ) など, 1 i ) t lmped i i ) t 巡反応 ( t ve r s s ・mi ve ve , 無責固執反応 ( , 無罰反応 ( 算出し, 「平均-標準偏差」 より下回っ ているものを Low, 「平 均 ± 標 準 偏 差」 内 の も の を Middle , 「平均十標準偏差」を上回っているものを Hi 以下 L M Hと略称す h それぞれ と分類した( g , , , , る) .. 3.. 結. 果. 本研究では, 母親および父親の養育態度に関する認知とPーF反応との関連性を明らかにするた dd l めに, 養育態度 (問題・正常の2水準)×P-F反応 (Low・Mi e・Hi ghの3水準) の2要因対 81 9 ) 数-線型モデル分析を実施した(弓野, 1 . 表3から表6は, その分析結果である. 以下, 両親 の養育態度とPーF反応の関連を各側面 ごとに検討した. 【 3 ‐ 1 養育態度と集団順応表】 まず, 女子青年が認知 した両親の養育態度と集 団順応度との関連を検討した. 集団順応度とは, フラス トレーショ ン場面において どの程度世間並の常識的な方法で適応することができるか示す指 標である. 分析の結果, 両親の養育態度と集団順応度には有意な関連が見られなかっ た. 【 3. 2 養育態度とア グレッ ショ ンの方向】 母親の養育態度とア グレッ ショ ンの方向との関連をみると(表3) , 厳格型において, 問題群は正 ) 常群に比べて他責的反応 (H) と自責的反応 (L) が有意に多い (p<.05 . また, 干渉型におい ) 5 て, 問題群は正常群に比べて無責的反応 (L)・(M) が有意に多く (p<.0 , 無責的反応 (H) ) は有意に少ない(p<‐01 . その他, 積極的拒否型において, 問題群は正常群よりも無責的反応(M) 5 ) が有意に少ない結果となっ ていた (p<‐0 . しかし, 女子青年が認知した父親の養育態度とア グレッ ショ ンの方向に関しては(表4) , 有意な 関連が見られなかっ た. 【 3. 3 養育態度とアグレッ ショ ンの型】 母親の養育態度とアグレッ ショ ンの型との関連をみると(表3) , 積極的拒否型において, 問題群 5 ) は正常群に比べて自我防衛型 (M) が有意に多かっ た (P<‐0 . 不一致型において, 問題群は正 ) 常群に比べて障害優位型 (H) が有意に多かっ た (p<‐05 . 父親の養育態度とア グレッショ ンの 型の関連をみると (表4) , 積極的拒否型において, 問題群は正常群に比べて障害優位型 (H) が有 ) 意に多く (p<.05 , 厳格型において, 問題群は正常群に比べて障害優位型 (M) が有意に少ない 5 ). 結果となっ ていた (p<.0 400.
(6) . 青年期における両親の養育態度の認知とフラストレーション反応との関連. 表3.. 女子青年の 認知する母親の養育態度とアグレッ ショ ンの方向・型 他. 自. 責. 無. 責. 要求固執. 自我防衛. 障害優位. 費. 母親の養育態度 L. M. H. 問題群. 3 1 0 4 2. 正常群. 5 2 0 9 6. 問題群. 2 2 4 1 1. M. H. L. M. H. L. M. H. L. M. H. L. M. H. 9 2 3. 5. 0 2 5 1. 2. 4 2 8. 5. 2 3 0. 5. 7 9 2. 1. 5 5 1 1 4 6. 2 2 6 6. 6. 1 2 6 9 1 3. 6 7 2 1 6. 7 2 3 6. 4. 7. ’1 { + 2 3f. 1 1 2 5. 1. 0 1 1 1 3 7. { )2 ・ - 0 66 8. 9 2 1 6. 4. 7. 1 4 2 9. 2. 4 4 6 8 1. 1 8 6 5. 3. 3. 4 1 8. 0. 8 6 8 5 1. 2 6 8 7. 5. 4. 2 2 2. 0. 4 1 7 6 8. 3 0 7 2. 5. 6. 5 1 9. 0. 5 6 8 6 1. 5 2 7 7. 5. 7. 7 9 2. 2. 4 7 5 1 4. 2 7 3 6. 3. 6. 0. 8 3 1 8. 5. 1. 5 2 6. 0. 0 6 7 4 2. 2 7 6 8. 5. 5. 7 1 3 3. 0. 6 1 1 4 6. 1 9 5 7. 5. L. 1 . 消極拒否型 1.拒 否 5. { ‐ 13 1 6 1浄. 5 5 6 4 1 1. + q 1 5 9 2 06. 8 2 4. 2 . 積極拒否型 9 正常群 1 1 6 4 1. 問題群. ( 十 ) 1十 12 6 小 71 4 2. 7. 6 1 6 2. 3. 正常群. { }6 } lr - 2 1 3 1 1が- 9 6. 2 0 6 1. 5. 問題群. 2 1 1. 2. I 1 D I. I. 8 2 0 7 1 1. 6 2 6 7. 7. 3 .厳 格 型 ロ.支 配. 9. 7 3 1. 4 .期 待 型 1 7 7 2 1 正常群 1. 問題群. 2 1 3. 9. 5 .干 渉 型 1 1 7 5 2 正常群 1. 6 1 4. 4. 2 1 3. 9. 2. 9 1 5. 0. 8 1 8 7 1 1. 2 2 7 7. 8. 3. 5 1 2 2. 1. 1 1 7 1 5 6. 2 4 6 2. 7. 5. 0. 2 3 4 8. 8. 4. 7 2 2. 2. 5 1 7. 6 .不 安 型 5 2 1 正常群 1 1 7. 問題群. 5 1 0 3 2. 7 8 2. 7 .溺 愛 型 3 2 0 0 6 正常群 1 1 V .服 従 問題群. 2. 3. 2. 1. 4. 2. 2. 8 .盲 従 型 5 2 8 1 8 正常群 1. 7. 8 4 1 2 2 8. 6. 2 3 1 1 1 6 6 I 1. 5. 1 1 1 3 5 8. 1 2 0. 3. 8 1 9. 8 2 1. 4. 9 1 4 1 4 7. 6 5 2. 7. 1 1 1 1 1 7 1. 5. 1. 5 9 2 1 7 1. 5 2 2. 4. 問題群. 0 4 2. 正常群. 8 2 3 9 6. 6 1 5 6 9 1. 2 9 6 5. 6. 問題群. 6 3 0 1 4. 2 1 o 3. 8. 2 1 6 3. 2. t ) 十 5 1r 4 3. 正常群. 6 7 5 8 1. 2 6 1 1 3 5. 2 0 5 5. 6. ) 1 2 6 2 で←. 9 .矛 盾 型 V.矛 盾 不一致. 4 5 3. { ) 1 { - }8“ + { }7r - 5 5 7 7 1 6 2ず 4 1 1 7 7. m.保 護 問題群. }o i ・ { ) ( { + - 十 守 伊. 3 2 7. 0 1 .不一致型. 2 1 4 1 4 7. 4 3 4. 2 1 7. 2 1 8. 2 1 6. 7 4 2. 0. 6. 1. 0 8 % 2. 2 2 8. 4 4 1. 1. 1 0 * ・P<. 5 0 1 , P<.. 401.
(7) . 藤森立男・藤森和美. 表4.. 女子青年の認知する父親の養育態度とアグレッ ショ ンの方向・型 他. 責. 自. 責. 無. 責. 障害優位. 自我防衛 ・. 要求固執. 父親の養育態度 L. M. H. L. M. H. L. M. H. L. M. H. L. M. H. L. M. H. 7 3 1. 8. 5 1 6. 7. 1 1 1 7. 0. 4 2 0. 4. 0 2 6. 2. 6 2 0. 2. 8 7 2 1 1 3. 2 5 7 0. 8. 8 7 6 1 9. 2 6 7 4. 3. 6. 9 1 3. 0. ) 5 が+ 1 1. 1. 4 1 8. 0. 正常群 1 0 7 5 2 4. 1 9 7 6 1 4. 2 7 7 4. 8. ) 1 5 8 21 r←. 8 8 0 1 2. 2 8 7 6. 5. 問題群. 5 2 6 1 2. 7 2 2 8. 8. 1 5 2 6. 2. ‘ ) 7 - 7 2ず. 1 3 4. 8. 1 1 3 0. 2. 正常群. 8 6 2 1 8. 6 6 1 0 1 2. 2 1 6 1. 6. ≠ { + }1 96 8 1. 7 6 8 1 3. 2 1 6 4. 3. 問題群. 1. 8. 0. 0 1 0. 0 1 0. 2. 2 1 0. 0. 2 7 3 9. 8. 8 9 2 1 9. 0 8 3 4. 5. 問題群 1 . 瀞垂拒否型. 正常群 1 0 7 2 1 2 1 .拒 否 問題群. 3 1 3. 6. 4 1 2. 2 .積極拒否型. 3 .厳 格 型. 2 7 7 1 1 4. 0 2 1. ロ .支 配 5. 6. 4. 7. 1. 4. 2. 4 .期 待 型 正常群 1 2 8 3 2 4. 問題群. 1. 3. 3. 9 8 1 1 1 9. 2. 3. 2. 2. 5. 0. 3 4 8 2. 8. 1 6 8 7 1 6. 0. 6. 1. 0. 7. 0. 0. 7. 0. 2 8 3 7. 5. 3. 0 1 1. 0. 7 9 5 1 8. 3 1 8 4. 5. 8. 8 2 9. 2. 4 7 5 1 3. 2 5 4 6. 3. 5. 4 1 2. 1. 8 9 0 1 6. 8 8 2 2. 4. 2. 7 5 1. 1. 7 8 2 1 9. 2 7 7 7. 4. 5. 9 3 2. G. 7 6 7 1 6. 2 3 6 2. 5. 5 .干 渉 型 正常群 1 2 8 5 2 7. 2 1 8 5 1 8. 1 6 9 i 1 7. 8 9 5 2 1. m .保 綾 問題群. 2. 6. 3. 3. 6. 2. 2. 9. 0. 1. 8. 2. 1. 7. 6 .不 安 型 正常群 1 1 8 2 2 7. 2 0 8 2 1 8. 4 7 3 8. 8. 問題群. 1 0 2 5. 4. 3 2 1 6. 0. 1 3 6 3 1 6. 2 3 6 1. 8. 1. 7 1 0. 0. 9 7 6 1 1 9. 2 9 7 7. 8. 6. 1 0 1 2. 1. 2 0 7 4 1 4. 2 6 7 5. 7. 7. 1 2 2 7. 2. 3 1 1 4 6 3. 2 4 6 0. 8. 2 2 5 1 2. 1 5 8 9 1 6. 6 2 7. 6. 4 2 7. 7 .溺 愛 型 正常群 1 1 6 3 1 8. 0 7 2 1 0 1. W .服 従 問題群. 1 1 0. 6. 4 1 2. 2 1 2. 3. 0 1 2. 8 .盲 従 型 正常群 1 2 7 8 2 4. 問題群. 3 1 4. 6. 3 1 4. 1 4 8 5 1 5. 2 1 6. 5. 1 2 0. 9 .矛 盾 型 正常群 1 0 7 4 2 4. V .矛 盾 不一致. 問題群. 5 2 6 1 0. 正常群. 8 6 2 2 0. 9 2 5. 1 4 8 1 1 3 4 3 0. 7. 1 3 5. I O .不一致型. *P<. 0 5. 02 4. 1 2 6 7 1 1.
(8) V ,矛 盾 不一致. W .服 従. 1 1 1 ,保 護. 1 1 ,支 配. 1 ,拒 否. .P〈. 0 5. 1 0 ,不一致型. 9 .矛 盾 型. 8 .盲 従 型. 7 ,溺 愛 型. 6 ,不 安 型. 5 ,干 渉 型. 4 ,期 待 型. 3 .厳 格 型. 2 ,積極拒否型. 1 肖極拒否型 ,キ. 母親の養育態度. H 8. 6 3 2. 2 1 4 6 5. 2 3 5 1 3. 問題群. 正常群. 1 5 7 4 2. 正常群. 7. 1 2 3. 2. 問題群. 4. 3 2 6 5 9. 1. 0 9 2 4 6. 正常群. 問題群. 正常群. 9 1 1 5 1 1. o 5 3 5 1. 3 3 6 1 4 2. 2. 2. 5. 0. 2 8 1 0 5 5. 4. 2 0 5 3. 1 3 3 1. 0. 5. . }4 { + 8 3 0 5. 6. 9. 3 5 5 5 1 0. 0 6 2. ・ 一3 ー I 0 6 I. 8 1 0 2 4 6. 4. 6. 4 0 6 9 1 5. 1. 3 1 5 1 1 1. 4. 4. 3. 5. 1 5 1 2 9. 8 1 2 0 3. 1 6 6 3 3. 0 2 6. 8 1 8 5 3. 0. 1 6 1 3 1. 1 1 6 9. 2 8 4. 4 ・ 5 8. 1. o. 1. 0. 1 7 0 6. 6 l 0 3. I 5 7 9. 4. 4. 6. 2. 1. 5 2 4. 4. 4 2 7. 2. 7. 0. 5. 3. 8 2 7 6 1 2 7. 6. 2 1 8 8 5. 8 4 1. 5. 3. 4 1 7 8 1 8 8. 6. 2. 5. 3. 6. 2. 6 1 7 8. 7 3 1. 1 2 6 9. 8 3 4. 1 5 7 3. 5 3 0. 9 8 9 1. 6. 0. 1. 1. 0. 1. 0. 1. 0. 1. 0. 1. 0. 6. 2. 8 7 2 1 3 7 5. H. M. L. 無責迭巡. 8 1 0 5 1 1. 1. 3 8 0 1. 6 3 1. 1 3 2. 0 8 1 0 2. 7. 1 0 2 4. 0 1 7. 6 8 2. 2. 1 7 1 3 5. 8 1 8 8. 1 2 3. 6. 8 0 1. 1 6 9 0. 8 1 4. 3 0 6 3 4 1. 1 1 1 1. 9 3 1 1 2 6 9. 6. 1 7 3 3 5. 0 1 6. 0 7 5 1. 1 7 2 3 4. 8 9 1. 6. 4. 1 5 5 3 0. 6 9 3. 2 1 1 8. 8 2 9. 1. 0. 6 3 1 1 3 8 0. H. M. L. 1 1 3 3 3 6. 3. 2 3 2. 2. 8 1 0. ・ { } - 8 5 2 6 2. 1 0 3 4 1. } ” + 1 3 2 3 9. 8. 3 1 6 0 3. 0 2 9. 4 1 5 9 3. 7. H. 自責固執. 2 8 6 8 1 1. 6 5 1. 4 1 7 9 1 3. 4. 4. 8 1 0 2 9 6. 6 4 1. M. 罰. 0 3 0. L. 自. . H . { 十 }5 3 7 3 4. ‘ ◆ { ) + ← }2 2 8 7. 8. 8. 2 1 8 1 2 9 5 7. H. M. L. 自責造巡. 【 1 3 1 ‐ 1 1 9 3 6 5 1 2 9 7. ・ ( } 十 4 1 3 5. 7. 7. 1 0 2 8 2 8 3 5. 7. 7. 2 3 4 6. 1 9 2. 9. 5. 3 9 2 2 4 6 1. H. M. L. 他責固執. 1 5 8 2 2 7. 1. 1 1 9 2 3 5. 8. 3 2 7. 8. 2 2 8. 6. 問題群. 2 1 6 3 1 4 7 0 2. 5. 6. 1 4 7 0 2 3. 2 1 6. 6 7 8 2 3. 0 1 9. 5 7 8 2 4. 3. 1 4 6 6 9 2. 2 1 7. 1 1 5 8 1 7. 正常辞. 問題群. 正常群. 4. 1 1 9. 問題群. 5. 6 6 0 2 3. 0 1 7. 2 1 9 5 6. 正常群. 問題群. 正常群. 5 2 8 1 2. 9. 5 1 3. 問題群. 8. 1 1 5 5 8 2. 1 2 8. 3 6 0 2 1 1. H. M. L. 罰. 0 1 8 6 7. 0 2 7 1 0. 1 1 8 5 7. 1 2 6 1 0. M. 他. 女子青年の認知する母親の養育態度とアグレッ ショ ンの反応. 正常群. 問題群. 正常群. 問題群. L. 他責造巡. 表5.. 4. 0 1 7 6. 2 1 5 3. 1 2 4 7. 4. 2. . { + }2 がト 5 6. 5 2 5 8 4 1. 1. 1 2 1 2 9 6. 4. 3. 6 0 5 1 2 0 1. 6 3 6. ・ . { - “ )6 1 6 31 5 2. 2. 8 2 1. 0 7. 5. 5. 5. 7 2 6. 2. 2 2 0 7 2 1 5. 6 1 6. 2 6 9 1 6 2. 6. 1. 5. 3 0 8 7. 2. 2 4 6 4. 8 2 8. 6 5 7 2. 7 1 6. 7 2 5 7. 1. 4 1 9. 2 7 1 5. 2. 9. 8. 2 1 2 2 7 5. 4 1 6. 1 8 5 9. 8 2 9. 3 1 3 1 8 6. 8 2 5. 6. 1. 4. 3. 4. 3. 7. 5 2 5 2 3 1 0 1 6. H. M. L. 無責固執. 8 2 5 7. 4 7 1. 6 6 6 1. 1 6 2 6. 1 9 7 1. 1 3 2 1. 4. 3. 9 2 5 2 3 6 7. H. 罰 M. L. 無. 略報墓 穴棲二が副遂S琳略は溺S講凶 〜一WX 7てー ャ m 図紡 〜S園獅. ぬ信.
(9) 心 :. V ,矛 盾 不一致. 1 V .服 従. m .保 護. 1 1 .支 配. 1 .拒 否. M. H. 5 6 7 1 8. o l o 1 3. 問題群. 正常群. 3 2 4 8 1. 正常群. 7. 2 1 4. 問題群. 6. 5 8 7 2 2. 1 1 0. 4 6 8 2 0. 正常群. 問題群. 正常群. 8. 2 2 9. 2. 問題群. 9. 6 8 8 2 6. 0. 6 9 1 2 7. 1. 正常群. 問題群. 正常群. 6. 0. 3. 問題群. 9. 6 8 8 2 5. 0. 0 4 6 4 2. 正常群. 問題群. 正常群. 2 3 3. 問題群. 8. 5 8 2 2 2. 1 1 5 1 6. . 〔 12 十 38 0 0. 1 8 31 7作. L. 他責逸巡. 正常群. 問題群. 正常群. 問題群. ・ *Pく. 0 1 0 5 ,.P<.. 1 0 ,不一致型. 9 ,矛 盾 型. 8 .盲 従 型. 7 .溺 愛 型. 6 ,不 安 型. 5 .干 渉 型. 4 .期 待 型. 3 ,厳 格 型. 2 ,積極拒否型. 1 肖極拒否型 ,≦. 父親の養育態度. 他 M. 罰 M. H. . { ト }1 + ) 4 6 8“. L. M. 5 8 1. L. 自責遺巡. 5. H. 1 1 6 5. 6 5. 3. 2. 7. 3. 6. 4. 9. 1 2 5 8 2 0. 8 4 2. 1 5 6 8 2 5. 1 1 8. 1 5 7 6 2 3. 1 1 0. 1 2 6 2 1 8. 4 2 4 1 1. 1 5 7 9 2 6. 1. 1 4 8 3 2 7. 2. 0 2 1 5 8 4. 1. 2 5 1 7 i 9. 9 1 0 4 2. 1 5 7 0 2 4. 5 1 2 9. 5 ◆ . ト } 6 6 3 5 8. 8 2. 3. 2. 8. 0. 4. 2. 4. 2 7 4 5. 9 2 7. 9. 5. 3 0 6 8 1 0. 3 1 6. 2 8 7 4 1 2. 5 1 0. 2 6 5 6 1 0. 8 7 2. 0 7 6 1 4 3. 3. 3 1 8 1 1 2. 2. 3 1 7 6 1 2. 2. 6. 1. 3. i. 5. 2. 4. 1. 4. 0 5 3 1. 1 1 2 4. 9. 6. 3 3 6 4 1 1. 8 1 1. 3 7 6 3 1 4. 4 1 2. 3 0 5 1 1 1. 1 1 2 4. 3 7 7 0 1 3. 4. 3 8 7 2 1 4. 3. 3 6 6 9 1 4. 5. * { + ) 7 ◆ { “ ) 2 2 4 5 65 5 9 5. . { ) 1 * { ) 8 + - 5 9 52 9 2 0. 2 8 7 2. ◆ ” } + 5 1 0 7. ● { + )6 1 4 6 8 2 1 2 9 8 6”H 3 3 6 0 1 0. 8. H. 他責固執 M. 罰. 6. H. 5. 9. 3. 4. 3. 8 3. 8. 5. 6. 1 6 0 2 9. 0 2 9 1 2. 1 7 2 3 5. 0 1 7. 1 7 7 3 6. 0 1 2. 8 3 1 5 3. 0 3 1. 1 8 1 3 8. 0. 1 8 5 3 8. 0. 1 8 0 3 8. 0. 1 5 8 2 9. 0 3 1 1 2. 2 3 6 1 7. 0 1 7. 1 6 7 3 5. 0 2 2. L. 目 M. 0. 1. 0. 1. 0. 1. 0. H. 7. 0. 0. 1 3 7 6. 6 3 5. 6 9 1 1. 3 2 0. 1 6 9 8. 3 1 3. 1 3 7 9. 6 3 2. 1. 0. 1. 0. 0. 1. 0. 1. 1 9 1 0 0 1. 1 0 1. 1 9 i 0 4 1. 0. 1 8 1 0 0 1. 1 1 1. 1 4 7 3. 5 3 8. 1 7 9 1. 2 2 0. 6 8 6 1. 3 2 5. L. 自責固執 M. 9. 5. 9. M. 8. 5. 8. 6 2 1 6. 1 1 2 6. 8 1 4. 0 2 7 8. 5 1 2. 2 3 6 3. 9 2 9. 3 0 8 4. 2. 3 0 8 7. 2. 2 8 8 4. 4. 3. 4. 6. 1. 7. 0. 6. 1. 6. 1. 7. 0. 7. 0. ・ ‘ ) 3 + 1 76 8. 4 7 2 8. ・ { + } 4 07 6 1. 6. 1. 7. 0. H. * } 1 4 + 4 1 52. 2 4 7 9. 8 1 3. 2 4 7 2. 8 2 0. L. 罰. 6. 2. 8. 0. 6. 2. 7. 1. 7. 1. 7. 1. 5. 3. 7. 1. 6. 2. H. 無. . H 4 1 02 7. 1 7 8 5. 3 1 8. 5 9 1 1. 2 5 1. 1 2 7 4. 8 2 9. 1 9 9 4. 1. 1 9 9 8. 1. 1 8 9 4. 2. 2 1 1 7. 9 3 1. 1 8 8 4. 2 1 9. 1 7 8 0. 3 2 3. L. 無責造巡. 女子青年の認知する父親の養育態度とア グレッ ショ ンの反応. 2 1 8. L. 表6.. M 4. H. 3. 6. 9. 1. 5. 1. 6. 2. 6. 2. 4. 5 8 1 2 0 5 2. 6 3 0. 2 2 7 3 1 3. 4 1 5. 6 1 2 3 7 5. 3 1 2. 8 6 3 1 1 1. 8 2 5. 2 2 1 3 8 5. 3. 2 5 8 3 1 6. 1. 2 4 7 9 1 6. 2. 1 7 6 0 1 1. 9 2 8. 3 1 2 2 7 4. 4 1 5. 3 2 0 7 0 1. 6 1 8. L. 無責固執. 澱繋料縄 ・霧熱書澱.
(10) . 青年期における両親の養育態度の認知とフラストレーション反応との関連. 【 3 ‐ 4 養育態度とア グレッ ショ ン反応】 母親の養育態度とフラス トレーショ ン反応の関連をみると(表5) , 期待型において, 問題群は正 0 積極的拒否型においては P< 5 ) ( H が有意に多い べ 常群に比 て他費固執反応 ( ) , 問題群は正 ‐ . ) 常群に比べて自責造巡反応(H)が有意に多く(P<‐05 , 自責造巡反応(L)は有意に少ない(P<‐ ) (H) が有意に多い (P.05 ) 0 5 .矛 . また, 厳格型においては, 問題群は正常群に比べて自責遥巡 5 ) 盾型においては, 問題群は正常群に比べて無責固執反応 (H) が有意に多く (P<‐0 , 無責固執 べて自責迭巡反 ) 反応 (L) は有意に少ない (P<‐05 . 不一致型においては, 問題群は正常群に比 5 ) 応 (L) が有意に少なかっ た (P<‐0 . 次に, 父親の養育態度とフラストレーショ ン反応の関連をみると(表6) , 消極的拒否型において ) は, 問題群は正常群に比べて他責固執反応 (H) が有意に多く (P<‐01 , 他責固執反応 (L) や 比べ ) 他責遥巡反応 (M) は有意に少ない (P<‐05 . 積極的拒否型においては, 問題群は正常群に べ ) て自責遥巡反応 (H) が有意に多かっ た (P<‐01 . 厳格型においては, 問題群は正常群に比 て ) 5 ) 他責固執 (H) が有意に多く (P<‐05 .不 , 自責遭巡反応 (M) は有意に少なかっ た (P<‐0 一致型においては, 問題群は正常群に比べて無責遭巡反応 (M) が有意に少ない結果と なっ ていた (P <‐05).. 4‐. 考. 察. 女子青年が認知した両親の養育態度とP-F反応には, 特有の関連が認められた. まず, アグレ ッ ショ ンの方向に関しては, 母親の厳格型にお いて, 問題群は正常群に比べて他責的反応の高い人 が多かっ た. また, アグレッ ショ ンの型に関しては, 母親の不一致型, 父親の積極的拒否型におい て, 問題群は正常群に比べていずれも障害優位型の高い人が多かっ た. 次に, これらア グレッ ショ ンの方向 (3水準) とアグレッ ショ ンの型 (3水準) を組み合せた9 つのフラス トレーショ ン反応につ いて, 両親の養育態度の認知との関連を調べた. その結果, 両親 の養育態度とフラストレーショ ン反応には特徴的な関連 が認められた. すなわち, 母親・父親とも に積極的拒否型において, 問題群は正常群に比べて自責遊巡反応の高い人が多かっ た. これは, フ ラストレーショ ン場面の自我活動の率直な 表明を避ける遥巡反応が多く, フラストレーショ ンを引 き起こしている障害の指摘を内にとどめ, 不満の表明を抑制 していることを示している. このこと は, 両親から常に体罰や 威嚇を与えられていると, 欲求不満の存在を否定し内にこもる反応をし, その度が過 ぎると卑屈になっ たり, てらいとなってしまい, 人格の円満さを欠いてしまうことと関 連が深いことを意味している. また, 母親では期待型, 父親では厳格型において, 問題群は正常群 に比べて他責固執反応の高い人が多かっ た. このことは, 支配的養育態度と他責固執反応が密接な 関係にあることを示している. すなわち, 命令や批判で子供を監督しようとする態 度や親の要求を 子供に強要する 支配的態度の場合, 子供はフラストレーショ ンの解決をはかるために, 他者が何か 行動してく れることを強く 期待するというキ薪徴が見い出された. 換言すれば, 両親が娘に対して過 度に期待したり, 統制する養育態度は, 娘が他者に過度に期 待したり, 統制する態度へと移行して いることになる. また, 父親の消 極的拒否型においても, 問題群は正常群に比べて他責固執反応の 高い人が多いこと が認められた‐ こう した分析結果から, 両親の拒否的態度や支配的態度は女子青年の 「他責固執反応」 や 「自責 造巡反応」 と深い関連があり, この関連は母親 と父親の養育態度でほぼ共通していることが明らか に さ れ た. 405.
(11) . 藤森立男・藤森和美. また, フラストレーショ ン反応との関連において, 両親の養育態度の差異が見られたのは矛盾型 においてである. すなわち, 母親の養育態度に関して, 矛盾型の問題群は正常群に比べて無責固執 反応の高い人が多かっ た. この反応は, フラストレーショ ンの解決をはかるために, 時の経過とか, 環境が欲求不満を解決してくれるといっ た期待が表現される反応が多いところに特徴がある. この 理由について考察すると, 一般に, 母親と子供は子育てに関係する日常生活の接触時間が長く, 母 親は子供に対してさま ざまな子育ての働きかけをする. その中で, 母親の矛盾する行動や態度が著 しいと認知する子供は, 心理的な混乱や困惑をしばしば体験することになる. このため, 積極的に その矛盾を正し, 問題解決することをあきらめ, 時の経過や環境が解決してく れるだろうとする受 動的な反応を形成するようになると考えられる. 最後に, 本研究の今後の検討課題について述べる. ( 1 ) 今回の分析では,両親の養育態度と女子青年のP-F反応の関連性を明らかにするために,P- F 反 応 の 指 標 と して, 集 団 順 応 度, ア グ レ ッ シ ョ ン の 方 向, ア グレ ッ シ ョ ン の 型, フ ラ ス ト レ ー. ショ ン反応などを用いて検討し, 両親の養育態度と女子青年のPーF反応の間に, 特徴的な関連 があることを明らかにした. しかし, P-F反応には, 超自我因子, 反応転移などの指標もあり, 今後はこの残された指標についても詳しく検討する必要がある. ( 2 ) 本研究では, 女子青年における両親の養育態度とP-F反応との関連を検討し, 上記のような 有益な知見が得られた. しかし, P-F反応には性差があることが指摘されており, 男子青年で は両親の養育態度とPーF反応の間に本研究結果とは異なる関連が見られる可能性が高い. われ われはP-F反応の性差を生み出す要因のひとつとして両親の養育態度を仮定しており, 子供の 認知する両親の養育態度とPーF反応に関する性差について検討することは, 今後の興味深い検 討課題であると考える.. 5.. 要. 約. 本研究の目的は, 女子青年が認知 した両親の養育態度とフラストレーショ ン反応との関連性を検 討することであった. 調査対象者は, 女子短期大学と四年制大学の女子学生であり, 両親とも健在 な1 31名を分析対象とした. 両親の養育態度の測定には, 「親子関係診断テスト (児童・生徒用)」 (品 川・品川,1958)の 第 1 部 を 用 い た. ま た, フ ラ ス ト レ ー シ ョ ン 反 応 の 測 定 に は,「P - F. Study. (青年用) 日本版」 (林・その他, 1 987 ) を用いた. 主要な結果は以下に示す通りである. ( 1 ) 両親の拒否的態度や支配的態度は女子青年の 「他責固執反応」 や 「自責造巡反応」 と深い関連 が見られ, この関連は母親と父親の養育態度においてほぼ共通していた. 2 ( ) また, 母親の矛盾する養育態度は女子青年の 「無責固執反応」 と密接な関連があることが認め られ, 女子と母親とのかかわりの観点から, 考察された.. 引用文献 林 勝造その他 1 9 87 PFスタデイ解説一基本手引一 三京房 一谷彊・林勝三・中田義朗・秦一土・津田浩一‐西尾博・西川満 1 9 85 P-F S t udy (青年用) 標準化の研究 (1): 序論 -Ros i enzwe r gによる「青年期における欲求不満反応の性差」について- 京都教育大学紀要, Se ,A, 66 , 1 -10 ‐. 森下正康 1 98 1 養育態度の認知差と子どもの性格に関する発達的研究 和歌山大学教育学部紀要 (教育科学) 0 ,3 , 43-55 ‐. 06 4.
(12) . 青年期における両親の養育態度の認知とフラストレーション反応との関連 9 5 8 田研式親子関係診断テストの手引 日本文化科学社 品川不二郎・品川孝子 1 I Work i l t sとの関連 北海道教育大学紀 990 女子青年における親の養育態度の認知と1 n e r na ng Mode 戸田弘二 1 4 1 9 1 1 0 0 一 要 (第一部C) 教育科学編 , . ion 109一116 湯 田 彰 夫 1989 パー ソナ ルコ ン ピュ ー タ によ る 『P - Fス タ ディ 解釈 支 援 シス テム』 lnformat ,j山‐ ‐. (藤森立男 本学助教授函館分校) (藤 森和 美. 付. 本 学 非 常 勤 講 師). 記. 1 )「日本臨床心理士認定協会」 の定める臨床心理士 (. 407.
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